JP2000217474A - 魚釣用スピニングリール - Google Patents

魚釣用スピニングリール

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JP2000217474A
JP2000217474A JP11020063A JP2006399A JP2000217474A JP 2000217474 A JP2000217474 A JP 2000217474A JP 11020063 A JP11020063 A JP 11020063A JP 2006399 A JP2006399 A JP 2006399A JP 2000217474 A JP2000217474 A JP 2000217474A
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line
bail arm
fishing
fishing line
line roller
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JP11020063A
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用スピニングリールのラインローラ近
傍に溜まった水を排出する。 【解決手段】 ロータに設けたベールアーム支持部材1
4の開口部27内にラインローラ16を回転可能に配置
し、ラインローラ16により釣糸をリール本体の前方か
ら案内しながらリール本体の前部に配置したスプールの
糸巻回部に巻き取り、ラインローラ16から釣糸を外す
ことによってスプールの糸巻回部から釣糸を繰り出すよ
うにする。ベールアーム支持部材14には、その開口部
27内に滞留した水滴を除去する水抜き孔52を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインローラを備
えた魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開平
9−149749号公報は、ブッシュを介して転がり軸
受にラインローラを回転可能に支承したスピニングリー
ルについて開示する。この構成によると、釣糸がライン
ローラの案内溝に当接するときに、釣糸に付着した海水
等の水滴がラインローラとブッシュとの間や、ブッシュ
と軸受支持部材との間に入る可能性がある。これらの間
に滞留した水滴はこれらの部品を錆付かせ、また海水の
場合にあっては塩の結晶が部品間に付着してしまい、ラ
インローラの回転不良の原因になる。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、ロータ(5)に設けたベー
ルアーム支持部材(14)の開口部(27)内にライン
ローラ(16)を回転可能に配置し、該ラインローラ
(16)により釣糸(1)をリール本体(4)の前方か
ら案内しながらリール本体(4)の前部に配置したスプ
ール(8)の糸巻回部に巻き取り、上記ラインローラ
(16)から釣糸(1)を外すことによって上記スプー
ル(8)の糸巻回部から釣糸(1)を繰り出すようにし
た魚釣用スピニングリールにおいて、上記ベールアーム
支持部材(14)にその開口部(27)内に滞留した水
滴を除去する水抜き孔(52)を設けた魚釣用スピニン
グリールを採用する。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0005】実施の形態1 図1乃至図3を参照して実施の形態1に係る魚釣り用ス
ピニングリールについて説明する。
【0006】図1及び図2に示すように、この魚釣り用
スピニングリールは、リール本体4と、その前部に配置
されるロータ5とを有する。リール本体4の後部には、
竿(図示せず)への取付脚6が一体に形成されている。
リール本体4の前部には、図示しない中空軸を介しロー
タ5が回転可能に連結されている。中空軸はリール本体
4の側面に取り付けられたハンドル7とリール本体4内
に収納された図示しない歯車等からなる伝動機構を介し
て動力的に繋がっている。釣糸1の巻取りに際し、ハン
ドル7が回されるとロータ5は図1中矢印Aの方向に回
転可能である。
【0007】上記図示しない中空軸の中心にはスプール
軸が挿入され、その先端側にスプール8が取り付けられ
ている。スプール軸の後部はリール本体4の内部の図示
しないオシレート機構を介してハンドル7に連結されて
いる。釣糸1の巻き取りに際し、ハンドル7が回される
とスプール軸と共にスプール8が前後方向に往復動す
る。
【0008】ロータ5は、その回転軸芯に関してほぼ対
称な筒状本体9と、その筒状本体9の基端側の外周に設
けられた一対のベールアーム支持腕10,11とを有す
る。一対のベールアーム支持腕10,11はロータ5の
回転軸芯を挟んで略対称な位置に設けられている。筒状
本体9とベールアーム支持腕10,11とは一体に形成
されている。
【0009】ベールアーム支持腕10,11の先端に
は、ベールアームアッセンブリ12が取り付けられる。
ベールアームアッセンブリ12は、ベールアーム13
と、その両端に取り付けられるベールアームレバー14
及びベールアームホルダ15とを有している。ベールア
ーム支持部材であるベールアームレバー14及びベール
アームホルダ15はそれぞれ図示しない支点ピンを介し
てロータ5のベールアーム支持腕10,11に回転自在
に連結される。また、ベールアーム支持腕10,11の
いずれかの内部にはベールアームレバー14又はベール
アームホルダ15を振り分け付勢するデッドポイントバ
ネが収納されている。支点ピンを中心としたベールアー
ムレバー14及びベールアームホルダ15の回転によ
り、ベールアーム13は図1及び図2に示す釣糸巻取位
置と図示しない釣糸放出位置との間を回動し、デッドポ
イントバネの付勢力によりいずれかの位置に保持され
る。ベールアーム13を釣糸巻取位置に回動させると釣
糸1がベールアーム13と係合し、その状態でロータ5
を図1中矢印A方向に回転させると釣糸1がベールアー
ムレバー14上のラインローラ16に案内されてスプー
ル8に巻き取られる。
【0010】図1乃至図3に示すように、ベールアーム
支持部材であるベールアームレバー14は、その先端に
カラー41と該カラー41に連結される糸滑り14aと
を一体的に有し、糸滑り14aを介してベールアーム1
3を保持している。
【0011】カラー41は、ベールアームレバー14の
先端の側面に密着する円板部41aと、円板部41aの
中心から糸滑り14aの方へと突出する支持軸41b
と、円板部41aの外周から糸滑り14aの方へと突出
するリム部41cとを有する。糸滑り14aは、カラー
41の円板部41aに対向する円板部25aと、カラー
41の支持軸41bと嵌まり合う支持軸25bと、カラ
ー41のリム部41cに対向するリム部25cとを有す
る。カラー41と糸滑り14aの双方の支持軸41b,
25bには相互に連通するネジ孔が形成され、ベールア
ームレバー14側から通される連結ボルト39が該ネジ
孔に螺合することにより、カラー41と糸滑り14aは
ベールアームレバー14上に一体的に固定される。
【0012】カラー41及び糸滑り14aの双方の支持
軸41b,25bとリム部41c,25cとの間には環
状の空室が形成され、該空室内に環状のラインローラ1
6が収納されている。ラインローラ16は支持軸41
b,25b上にボールベアリング26を介して回転自在
に支持されている。カラー41及び糸滑り14aの双方
のリム部41c,25c間には環状の開口部27が形成
され、該開口部27からラインローラ16がベールアー
ムレバー14外に露出している。この開口部27に臨む
ラインローラ16の中央部には釣糸1が入り込む環状凹
溝が形成されている。
【0013】図1及び図3に示すように、ベールアーム
レバー14の先端におけるカラー41及び糸滑り14a
の双方のリム部41c,25cには、ラインローラ16
が収納される環状の空室内を外界に導通させる水抜き孔
52が形成されている。水抜き孔52はロータ5の回転
による遠心力で空室内の水が出やすくなる位置及び向き
に設けるのが望ましい。また、ラインローラ16におけ
る環状凹溝を挟む両側部分にも上記水抜き孔52に対応
するように他の水抜き孔53を設けておくのが排水性を
高める上で望ましい。
【0014】なお、水抜き孔52はリム部41c,25
c以外の箇所の例えばベールアームレバー14の本体に
設けることもできる。
【0015】ラインローラ16の空室内に侵入した真水
や海水はこの水抜き孔52から外に排出されることとな
り、支持軸41b,25b、ボールベアリング26等に
おける発錆や塩の結晶の付着等が防止され、ラインロー
ラ16の円滑な回転が維持される。
【0016】次に、この魚釣用スピニングリールのライ
ンローラの作用について述べる。
【0017】図1及び図2に示す釣糸巻取状態にあるベ
ールアーム13を釣糸放出位置に反転させると、釣糸1
がラインローラ16から外れ、スプール8の釣糸巻回部
上から放出可能になる。
【0018】釣糸1を放出した後、ベールアーム13を
釣糸巻取位置側へと反転動作させると、釣糸1はライン
ローラ16上に引っ掛かる。そして、ハンドル7の操作
でロータ5が回転すると、竿先からラインローラ16に
至る釣糸1はラインローラ16とスプール8との間で引
っ張られ弛みが除去された状態でスプール8の釣糸巻回
部の回りに巻きつけられて行く。
【0019】また、釣糸1の巻き取り等により開口部2
7からベールアームレバー14の空室内に侵入し滞留し
た水は水抜き孔52から外部に排出される。ロータ5が
回転するとそれによる遠心力でより効率的に水抜きが行
われる。
【0020】実施の形態2 図4乃至図6を参照して実施の形態2に係る魚釣用スピ
ニングリールのラインローラについて説明する。
【0021】図4及び図5に示すように、ベールアーム
レバー14の先端はコの字型に屈曲しており、この屈曲
部がラインローラ16を回転可能に支持するブラケット
を形成している。
【0022】ラインローラ16は、その中央で左右の側
壁部16a,16bに分割形成されている。左右の側壁
部16a,16bの各外周面は合体した時に両者間に環
状凹溝を形成するようテーパ面になっている。また、左
右の側壁部16a,16bの分割端面17a,17b
は、両者間に形成される釣糸案内溝部の左右壁を成すよ
うに相対向している。また、左右の側壁部16a,16
bのうち一方の分割端面17bの内周側には雄筒18が
突設され、該雄筒18が他方の側壁部16aの分割端面
17aの内周側の空洞内に入り込んでいる。この雄筒1
8の外周面が釣糸案内溝部の溝底を形成する。
【0023】ラインローラ16の両側壁部16a,16
bは、リール本体4の前部側で交差するように設けられ
た支持軸19a,19bの各々に回転可能に支承されて
いる。すなわち、両支持軸19a,19bは、それらで
支持する両側壁部16a,16bの分割端面17a,1
7bの隙間が図4に示すようにリール前方(竿先側)か
ら後方(竿尻側)に向かうに連れ徐々に狭まり、後端に
おいて分割端面17a,17b同士が接触し隙間が無く
なるように、交差角θで交差している。また、一方の支
持軸19bはベールアームレバー14に螺合するネジ部
材20の先端に設けられ、該支持軸19bに一方の側壁
部16bがベアリング21を介して取り付けられてい
る。他方の支持軸19aは他方の側壁部16aに一体に
形成されている。この他方の支持軸19aはベールアー
ムレバー14にベアリング22を介して保持されてい
る。このように、左右の側壁部16a,16bは交差角
θで交差する支持軸19a,19b上でねじれた状態の
まま回転することとなる。
【0024】ただし、この交差角θは0°とし、両支持
軸19a,19bを一直線上に配置して両側壁部16
a,16bの分割端面17a,17bを正対させるよう
にしてもよい。
【0025】一方の側壁部16bを支持軸19b上に支
持するベアリング21は側壁部16bを支持したまま支
持軸19b上をスライド可能である。支持軸19b上に
はこのベアリング21を他方の側壁部16aの方へと付
勢する付勢手段としてコイルバネ23が取り付けられ、
またベアリング21の脱落を防止する止め輪24が取り
付けられている。これにより、ラインローラ16におけ
る両側壁部16a,16bの分割端面17a,17b同
士は弾力的に係合し、両者間にリール前方(竿先側)か
ら後方(竿尻側)に向かうに連れ徐々に狭まり、後端に
おいて閉じる隙間よりなる釣糸案内溝部が形成される。
【0026】この釣糸案内溝部は次のような理由により
設けられる。すなわち、スピニングリールは、図6
(A)に示すように、リール本体4(図1参照)の前方
に繰り出した釣糸1をラインローラ2により湾曲させて
スプール3の外周面方向に案内しスプール3の釣糸巻回
部に巻き取る構成であるため、同図中破線で示すように
釣糸1の張力が大きい場合は問題がないが、同図中実線
で示すように仕掛けの回収時、小魚の取り込み時等のよ
うに釣糸1の張力が小さい場合は釣糸1がラインローラ
2で十分に湾曲されないで案内され、スプール3への釣
糸巻き位置が後方に偏りスプール3ヘの巻着力が不足
し、そのためバックラッシュ等を引き起こし易く、また
投擲時に飛距離を出し難い。しかるに、上記構成の釣糸
案内溝部をラインローラ16に設けることで、竿先から
ラインローラ16に至る釣糸1の張力がごく小さくても
釣糸1を分割端面17a,17b間に挟み込み、釣糸1
を適度な力で引張りつつスプール8に均一厚さで巻き付
け、バックラッシュの発生を防止することができる。
【0027】また、図5に示すように、ラインローラ1
6の両側壁部16a,16b間には、両側壁部16a,
16bを同期回転させるための共回り手段が設けられて
いる。この共回り手段は、雄筒18の端縁から一方の側
壁部16aの方に突出するピン等の凸状の突起50と、
一方の側壁部16aの内周側に形成された突起50が挿
入される係合孔51とで構成される。もちろん、突起5
0と係合孔51を設ける箇所は雄筒18と一方の側壁部
16aとの間で入れ替えることもできる。この突起50
と係合孔51との係合により、一方の側壁部16aが釣
糸1との接触で回転すると、他方の側壁部16bは一方
の側壁部16aと回転差を生じることなく連れ回りする
こととなり、従って釣糸1に糸縒れが生じない。
【0028】図4に示すように、両側壁部16aの分割
端面17aが、竿先(図示せず)からスプール8に入っ
て来る釣糸1と略平行になるように形成されている。こ
れにより、竿先から竿上の図示しない釣糸ガイドを経て
竿尻の方に向かう釣糸1は、この分割端面17aに接触
しながら両分割端面17a,17bの接触部へと導か
れ、スプール8(図1参照)の釣糸巻回部に巻き付けら
れることとなり、糸縒れがさらに低減する。
【0029】図4及び図5に示すように、ベールアーム
レバー14の先端のコ字型屈曲部には、ラインローラ1
6の各側壁部16a,16bの回りを外部に導通させる
水抜き孔52が形成されている。水抜き孔52はロータ
5の回転による遠心力で水が出やすくなる位置及び向き
に設けるのが望ましい。ラインローラ16内に侵入した
水はこの水抜き孔52から外に排出されるので、錆の発
生や塩の結晶によるラインローラ16の回転不良が防止
される。
【0030】実施の形態3 図7及び図8を参照して実施の形態3に係る魚釣用スピ
ニングリールのラインローラについて説明する。
【0031】実施の形態2におけると異なり、ベールア
ームレバー14の糸滑り14aがベールアームレバー1
4の本体とは別体として形成され、連結ボルト39によ
りベールアームレバー14の本体に固定されている。
【0032】糸滑り14aには、ラインローラ16の二
つの支持軸19a,19bが所定の交差角θを成すよう
に屈曲した状態で一体的に設けられ、該支持軸19a,
19bの中心に連結ボルト39が螺合するネジ孔40が
形成されている。連結ボルト39がベールアームレバー
14の本体側から通され、該ネジ孔40に螺合すること
により、糸滑り部材14aが支持軸19a,19bを介
しベールアームレバー14の本体に連結され固定され
る。
【0033】ラインローラ16の二つの側壁部16a,
16bは各支持軸19a,19bに夫々オイルレスメタ
ル22とボールベアリング21を介して支持されてい
る。糸滑り部材14aと一方の側壁部16a側のオイル
レスメタル22との間に挿入された付勢手段としてのコ
イルバネ23により、一方の側壁部16aは他方の側壁
部16bの方に付勢され、他方の側壁部16bはベール
アームレバー14の本体の方に押し付けられている。
【0034】他方の側壁部16bとベールアームレバー
14の本体との間には該側壁部16bの外周面とベール
アームレバー14の本体との間の隙間を無くし釣糸1の
巻き込みを防止するためのカラー41が設けられてい
る。
【0035】図8に示すように、ラインローラ16の両
側壁部16a,16b間には、両側壁部16a,16b
を同期回転させるための共回り手段が設けられている。
この共回り手段は、雄筒18の端縁から一方の側壁部1
6aの方に突出するピン等の凸状の突起50と、一方の
側壁部16aの内周側に形成された凹状の切欠53とで
構成される。突起50と切欠53を設ける箇所は雄筒1
8と一方の側壁部16aとの間で入れ替えることもでき
る。この突起50と切欠53との係合により、一方の側
壁部16aが釣糸1との接触で回転すると、他方の側壁
部16bは一方の側壁部16aと回転差を生じることな
く連れ回りすることとなり、釣糸1に糸縒れを生じ難く
なる。
【0036】また、図7に示すように、両側壁部16a
の分割端面17aが、竿先(図示せず)からスプール8
に入って来る釣糸1と略平行になるように形成されてい
る。これにより、竿先から竿上の図示しない釣糸ガイド
を経て竿尻の方に向かう釣糸1は、この分割端面17a
に接触しながら両分割端面17a,17bの接触部へと
導かれ、スプール8(図1参照)の釣糸巻回部に巻き付
けられることとなり、糸縒れがさらに低減する。
【0037】また、図7及び図8に示すように、ベール
アームレバー14の先端の糸滑り14aとカラー41に
は、ラインローラ16の各側壁部16a,16bの回り
を外部に導通させ、開口部27内に侵入した水を排出す
る水抜き孔52が形成されている。水抜き孔52は望ま
しくはロータ5の回転による遠心力で水が出やすくなる
位置及び向きに設けられる。
【0038】実施の形態4 図9及び図10を参照して実施の形態4に係る魚釣用ス
ピニングリールのラインローラについて説明する。
【0039】実施の形態3におけると異なり、ベールア
ームレバー14の糸滑り14aには複数個のベールアー
ム挿入孔54が形成され、該ベールアーム挿入孔54内
にベールアーム13を着脱自在に固定するための固定ネ
ジ55が設けられている。
【0040】ベールアーム挿入孔54は、図10に示す
ように、支持軸19aの軸芯を中心に放射状に穿設さ
れ、各々は糸滑り14aの周面と端面とに夫々開口して
いる。
【0041】固定ネジ55のネジ部55aは一方の支持
軸19aの軸芯上に螺合するようになっている。固定ネ
ジ55の頭部55bはベールアーム挿入孔54における
糸滑り14aの端面上の開口を閉じるようになってお
り、該頭部55bの内側にはベールアーム13の一端に
形成された抜け止め溝56に嵌まり込む抜け止め突起5
7が環状に形成されている。該突起57に対応して糸滑
り14aの端面には環状溝58が形成されている。固定
ネジ55が糸滑り14aに螺合すると、その抜け止め突
起57が環状溝58に嵌まり込むと同時にベールアーム
13の抜け止め溝56に嵌まり込み、ベールアーム13
を糸滑り14aのベールアーム挿入孔54内に保持す
る。
【0042】このラインローラ16によれば、連結ボル
ト39を緩めて糸滑り14aをその回りに回すことで両
側壁部16a,16bの分割端面17a,17b同士の
接触位置を変更することができる。また、この接触位置
の変更に伴い、ベールアーム13を糸滑り14aに対し
て付け替える必要があるが、その付け替えに際しては固
定ネジ55を緩めて抜け止め突起57をベールアーム1
3の抜け止め溝56から離脱させ、ベールアーム13を
当該ベールアーム挿入孔54から引き抜いて他のベール
アーム挿入孔54内に挿入し、再び固定ネジ55を締付
けるようにする。これにより、釣糸1の径、巻取テンシ
ョン、スプール糸巻径等に応じて分割端面17a,17
b同士の接触位置を適宜変更し、釣糸1を適度な力で引
張りつつスプール8(図1参照)に均一厚さで巻き付け
ることができる。
【0043】また、実施の形態2と同様に、共回り手段
として、雄筒18の端縁から一方の側壁部16aの方に
突出する凸状の突起50と、一方の側壁部16aの内周
側に形成された凹状の切欠53とが設けられている。
【0044】また、図9に示すように、両側壁部16b
の分割端面17bが、竿先(図示せず)からスプール8
に入って来る釣糸1と略平行になるように形成されてい
る。これにより、竿先から竿上の図示しない釣糸ガイド
を経て竿尻の方に向かう釣糸1は、この分割端面17b
に接触しながら両分割端17a,17b面の接触部へと
導かれ、スプール8の釣糸巻回部に巻き付けられること
となり、糸縒れがさらに低減する。
【0045】また、ベールアームレバー14の先端の糸
滑り14aとカラー41には、ラインローラ16の各側
壁部16a,16bの回りを外部に導通させる水抜き孔
52が形成されている。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、ラインローラが軸支さ
れるベールアーム支持部材に水抜き孔を設けたので、開
口部内の空室中に滞留する水滴をロータの回転時等にこ
の水抜き孔から外部に排出することができる。従って、
各部品の錆びつきや塩の結晶の付着を防止して、ライン
ローラの円滑な回転を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る魚釣用スピニング
リールの部分切欠側面図であり、ベールアームが釣糸巻
取位置にある状態を示す。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールの正面図で
ある。
【図3】図1中III−III線矢視断面図である。
【図4】ラインローラをベールアームレバーと共に示す
平面図である。
【図5】図4に示す箇所の水平断面図である。
【図6】ラインローラが釣糸をスプールに巻き付ける状
態を示す模式図であり、(A)は従来のラインローラに
よる巻取り状態を示し、(B)は本発明に係るラインロ
ーラによる巻取り状態を示す。
【図7】実施の形態3に係るラインローラを示す平面図
である。
【図8】図7に示す箇所の水平断面図である。
【図9】実施の形態4に係るラインローラを示す水平断
面図である。
【図10】図9中X−X線矢視断面図である。
【符号の説明】
1…釣糸 4…リール本体 5…ロータ 8…スプール 14…ベールアームレバー 16…ラインローラ 27…開口部 52…水抜き孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに設けたベールアーム支持部材の
    開口部内にラインローラを回転可能に配置し、該ライン
    ローラにより釣糸をリール本体の前方から案内しながら
    リール本体の前部に配置したスプールの糸巻回部に巻き
    取り、上記ラインローラから釣糸を外すことによって上
    記スプールの糸巻回部から釣糸を繰り出すようにした魚
    釣用スピニングリールにおいて、上記ベールアーム支持
    部材にその開口部内に滞留した水滴を除去する水抜き孔
    を設けたことを特徴とする魚釣用スピニングリール。
JP11020063A 1998-08-27 1999-01-28 魚釣用スピニングリール Pending JP2000217474A (ja)

Priority Applications (2)

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