JP2000134412A - 画像撮影装置および画像読取装置 - Google Patents

画像撮影装置および画像読取装置

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JP2000134412A
JP2000134412A JP10305739A JP30573998A JP2000134412A JP 2000134412 A JP2000134412 A JP 2000134412A JP 10305739 A JP10305739 A JP 10305739A JP 30573998 A JP30573998 A JP 30573998A JP 2000134412 A JP2000134412 A JP 2000134412A
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JP
Japan
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image
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data
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pixel
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JP10305739A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Nagase
朋彦 長瀬
Takeshi Tagami
健 田上
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PHOTRON Ltd
Original Assignee
PHOTRON Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型サイズの原稿を撮影することができるコン
パクトで低コストの画像読取装置を提供する。 【解決手段】原稿Mを原稿Mの一側辺方向に沿って間欠
的に移動させながらスキャン撮影して原稿Mの読取面の
画像を読み取る画像読取装置1。2次元配列された複数
の画素から成る撮像面に結像された原稿Mの読取面の画
像を画素毎に電気信号に変換して出力する複数の2次元
型撮像デバイス10a1〜10a6 を備え、複数の2次
元型撮像デバイス10a1 〜10a6 を、原稿Mの読取
面に対向するように原稿搬送方向に直交する方向に沿っ
て1列に並設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子を2次元
配列して構成された2次元型撮像デバイスを用いて撮影
対象の画像を撮影する画像撮影装置および上記2次元型
撮像デバイスを用いて撮影対象である原稿の読取り面の
画像を読取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ、ファクシミリ、複写機等の画
像読取装置では、その画像入力用機器として、CCD等
の撮像素子を1次元、すなわちライン状に配列して構成
された1次元型撮像デバイス(以下、ラインセンサとも
いう)が主に用いられているが、最近では、撮像素子を
2次元、すなわちマトリクス状に配列して構成された2
次元型撮像デバイス(以下、エリアセンサともいう)も
用いられるようになっている。
【0003】例えば最大読取範囲がA3サイズの一般的
な画像読取装置においては、ラインセンサを撮影対象で
ある原稿の一側辺方向(例えば矩形状の原稿の場合、そ
の短辺方向、あるいは長辺方向)に沿って配置し、この
ラインセンサを画素列に直交する方向に移動させること
により、原稿の所望の読取り範囲を読取るようになって
いる。
【0004】そして、このような画像読取装置に用いら
れるラインセンサとしては、ミラーやレンズから成る縮
小光学系を用いて、原稿の読取領域の画像を撮像面に縮
小結合して読取る縮小光学系型ラインセンサ、撮像素子
列を撮像対象の読取領域に密着配置してその読取り領域
の画像を読取る密着型ラインセンサ等がある。また、ラ
インセンサの撮影範囲は、縮小光学系型の場合では光路
長に依存し、密着型の場合では、読取領域の幅に対応す
る撮像素子列の読取幅の長さに依存している。
【0005】一方、エリアセンサにおける撮影範囲は、
撮像面を構成する2次元配列された撮像素子の数に依存
しており、例えば、横(X、列)方向640ドット(画
素)×縦(Y、行)方向480ドット(画素)の撮像面
を有する2次元イメージセンサでは、最大640ドット
×480ドットに対応する撮影範囲(撮影エリア)を読
取ることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】スキャナ等の画像読取
装置の分野では、その画像読取装置の急速な普及や画像
読取装置に関する技術の進歩に伴い、例えばA3サイズ
を越えたA2以上の大型サイズの原稿を読取ることがで
きる画像読取装置の開発が要求されている。
【0007】しかしながら、縮小光学系型ラインセンサ
を用いた画像読取装置では、撮像面に大型サイズの原稿
の画像を結像させるために光路長を極めて長くとる必要
があり、光学系、ラインセンサを含む画像撮像部(画像
読取部)の構成が大型化して、画像読取装置の実用性を
悪化させていた。
【0008】また、密着型ラインセンサを用いた画像読
取装置では、少なくとも大型サイズの原稿の短辺の長さ
を撮影範囲として読取ることができる撮像素子列を有す
る密着型ラインセンサが必要であるが、そのような密着
型ラインセンサのコストは、撮像素子数の増大に対して
急激(比例関係ではなく、例えば指数関数的)に増大し
ていくため非常に高価であり、画像読取装置のコスト増
を招いた。
【0009】上述した画像読取装置における大型サイズ
の原稿の読取りに関する問題は、エリアセンサを用いた
場合でも同様に発生する。
【0010】すなわち、エリアセンサを用いて大型サイ
ズの原稿を読取るためには、その原稿の撮影範囲に対応
する大型の撮像面を有するエリアセンサが必要である。
【0011】しかしながら、大型サイズの原稿の撮影範
囲に対応する大型の撮像面を有するエリアセンサは存在
しないか、あるいは仮に存在しても、上記密着型ライン
センサの場合と同様に、そのコストが撮像面を構成する
撮像素子数に応じて急激に増大し、さらに、インタフェ
ースも標準的なものを用いることができないため、上記
エリアセンサを用いた画像読取装置を実現することは非
常に困難であった。
【0012】さらに、エリアセンサを用いて大型サイズ
の原稿を読取るためには、その撮影範囲の増大に比例し
て撮影距離(撮影対象の読取り領域とエリアセンサとの
間の距離)を長くする必要がある。すなわち、図35に
示すように、例えば640ドット×480ドットに対応
する撮影範囲(図35においては、横640ドットのみ
示す)を読取可能なエリアセンサ80を用いた場合の撮
影距離をd1 とした場合、撮影範囲が2倍(1280ド
ット×960ドット)のエリアセンサ81を用いると撮
影距離も2倍(2d1 )になり、撮影範囲が4倍(25
60ドット×1920ドット)のエリアセンサ81を用
いると撮影距離も4倍(4d1 )になる。
【0013】この結果、光学系、エリアセンサを含む画
像読取部の構成が大型化して画像読取装置の実用性を悪
化させていた。
【0014】一方、上述したエリアセンサは、画像読取
装置の分野だけではなく、ビデオカメラとして工業・商
業製品(カタログ)撮影、監視画像撮影および画像計測
システムに対する画像入力等にも用いられるが、このよ
うなエリアセンサを有するビデオカメラにより、大型の
撮影範囲{NTSC方式に準拠した例えば35万画素
(ドット)程度の撮影範囲を越えた例えば100万画素
以上の撮影範囲}の画像を撮影する場合でも、上述した
エリアセンサのコスト増および撮影距離の増大等の問題
が発生し、ビデオカメラのコストを増大させ、その実用
性を大幅に悪化させる結果となっていた。
【0015】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、光学系およびライン・エリアセンサを含む画像
撮像部の構成を大型化することなく、かつ大型サイズの
原稿に対応する撮影範囲(撮像面)を有するライン・エ
リアセンサを用いることなく上記大型サイズの原稿を撮
影することができるコンパクトで低コストの画像読取装
置を提供することをその目的とする。
【0016】また、本発明は、上述した事情に鑑みてな
されたもので、例えば100万画素以上に相当する大型
サイズの撮影対象の画像を、上記大型サイズの撮影サイ
ズよりも非常に小さい撮像面(例えば30万画素程度)
を有する低コストのエリアセンサを用いて撮影距離を増
大させることなく撮影することができる画像撮影装置を
提供することを他の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の第1の態様に係わる画像撮影装置によ
れば、撮影対象の画像を撮影する画像撮影装置におい
て、2次元配列された複数の画素から成る撮像面に結像
された前記撮影対象の画像を前記画素毎に電気信号に変
換して出力する画像撮影手段をそれぞれ有する複数の2
次元型撮像デバイスを備え、当該複数の2次元型撮像デ
バイスを少なくとも一列に並設している。
【0018】本発明の第1の態様に係わる画像撮影装置
において、前記各画像撮影手段は、前記撮影対象の画像
を前記撮像面に結像するレンズと、前記撮像面を含む撮
像センサを有し、この撮像センサを所定のタイミングで
駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影対象の画像
を前記画素毎に電気信号に変換して出力する撮像手段
と、この撮像手段から出力された前記画素毎の電気信号
をサンプリングして所定の階調度のディジタルデータに
変換する変換手段と、変換された前記各画素毎のディジ
タルデータに対してビデオ信号生成用の所定のデータ処
理を行なうことにより、当該各画素毎のディジタルデー
タをビデオ信号に変換して出力するデータ処理手段とを
それぞれ備えている。
【0019】特に、本発明の第1の態様に係わる画像撮
影装置においては、前記各画像撮影手段の各データ処理
手段からそれぞれ出力された前記各画素毎のビデオ信号
をキャプチャして画像データに変換するキャプチャ手段
と、前記全撮像面を構成する全画素の画像データを記憶
可能な少なくとも1つの画像記憶領域を有する画像記憶
手段と、前記キャプチャ手段により変換された前記各画
素毎の画像データを、そのアドレス位置のズレを補正
し、かつシェーディング補正を行ないながら前記画像記
憶領域に対してそれぞれ格納することにより、前記各撮
像面の各画素の画像データが合成された合成画像データ
を生成する合成画像データ生成手段とを備えている。
【0020】また、特に、本発明の第1の態様に係わる
画像撮影装置では、前記合成画像データ生成手段は、前
記複数の撮像センサの全撮像面を構成する各画素のアド
レス位置のズレを補正する位置補正アドレスを予め当該
各画素アドレス毎にそれぞれ作成する位置補正アドレス
作成手段と、前記全撮像面を構成する各画素のアドレス
毎に第1のデータ格納領域をそれぞれ有し、前記位置補
正アドレス作成手段により作成された位置補正アドレス
を、当該各画素アドレスのデータとして前記第1のデー
タ格納領域にそれぞれ保持する画像位置補正テーブル
と、前記全撮像面を構成する各画素の画像データのシェ
ーディング補正係数を予め当該各画素アドレス毎にそれ
ぞれ作成するシェーディング補正係数作成手段と、前記
全撮像面を構成する各画素のアドレス毎に第2のデータ
格納領域をそれぞれ有し、前記シェーディング補正係数
作成手段により作成されたシェーディング補正係数を、
当該各画素アドレスのデータとして前記第2のデータ格
納領域にそれぞれ保持するシェーディング補正テーブル
と、前記キャプチャ手段により変換された前記各画素毎
の画像データに基づいて、当該各画素毎の画像データの
各アドレスに対応する前記画像位置補正テーブルのデー
タ格納領域に格納された位置補正アドレス、および前記
各位置補正アドレスに対応するシェーディング補正テー
ブルのデータ格納領域に格納されたシェーディング補正
係数をそれぞれ読み出し、前記各画素毎の画像データ
を、前記画像記憶領域の対応する位置補正アドレスに対
して対応するシェーディング補正係数を乗算しながらそ
れぞれ格納する格納手段とを備えている。
【0021】さらに、本発明の第1の態様に係わる画像
撮影装置においては、前記位置補正アドレス作成手段
は、前記各レンズの収差により生じた前記全撮像面を構
成する各画素の位置アドレスのズレを補正する収差補正
アドレスを前記各画素毎に作成するレンズ収差補正手段
と、前記各2次元型撮像デバイスの前記撮影対象に対す
る撮影倍率の誤差により生じた前記各画素の収差補正ア
ドレスのズレを補正する収差・撮影倍率補正アドレスを
前記各画素毎に作成する撮影倍率補正手段と、前記各2
次元型撮像デバイス間の前記撮影対象に対する位置合わ
せ誤差により生じた前記各画素の収差・撮影倍率補正ア
ドレスのズレを補正する前記位置補正アドレスを前記各
画素毎に作成する位置合わせ補正手段とを備えている。
【0022】本発明の第1の態様に係わる画像撮影装置
の好適な形態として、前記レンズ収差補正手段は、位置
アドレスが定まっている点から構成されたレンズ収差補
正用の所定形状を有し、かつ前記全撮像面に対応する大
きさを有する画像パターンから成る第1のテストチャー
トを前記各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キ
ャプチャ手段を介して得られた前記第1のテストチャー
トに対応する前記全撮像面を構成する各画素の画像デー
タを前記画像記憶領域に対してそれぞれ記憶する手段
と、前記第1のテストチャートの画像パターンを構成す
る各点の位置アドレス、およびこの各点に対応する画像
データが格納された画像記憶領域のアドレスがそれぞれ
一致しているか否か比較する手段と、この比較の結果一
致していない場合に、前記画像位置補正テーブルにおけ
る、前記各点に対応する画像データが格納された画像記
憶領域のアドレスに対応するデータ格納領域に、前記各
点の位置アドレスを前記収差補正アドレスを表すデータ
としてそれぞれ格納する手段と、前記比較の結果一致し
ている場合に、前記画像位置補正テーブルにおける、前
記各点に対応する画像データが格納された画像記憶領域
のアドレスに対応するデータ格納領域に、当該画像記憶
領域のアドレスを前記収差補正アドレスを表すデータと
してそれぞれ格納する手段と、前記画像パターンを構成
する点以外の点の位置アドレスを、その周囲の前記画像
パターンを構成する点のズレ量に基づいて演算処理によ
り求めて、前記画像位置補正テーブルにおける対応する
アドレスのデータ格納領域に前記収差補正アドレスを表
すデータとしてそれぞれ格納する手段とを備えている。
【0023】また、本発明の第1の態様に係わる画像撮
影装置の好適な形態として、前記撮影倍率補正手段は、
位置アドレスが定まっている点から構成された撮影倍率
補正用の所定形状を有し、かつ前記全撮像面に対応する
大きさを有する画像パターンから成る第2のテストチャ
ートを前記各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記
キャプチャ手段を介して得られた前記第2のテストチャ
ートに対応する前記全撮像面の各画素の画像データを、
前記画像記憶領域における前記画像位置補正テーブルの
データ格納領域に格納された対応する収差補正アドレス
にそれぞれ記憶する手段と、前記第2のテストチャート
の画像パターンを構成する各点の位置アドレス、および
この各点に対応する画像データが格納された前記画像記
憶領域のアドレスがそれぞれ一致しているか否か比較す
る手段と、この比較の結果一致していない場合に、前記
画像位置補正テーブルにおける、前記各点に対応する画
像データが格納された画像記憶領域のアドレスに対応す
るデータ格納領域に、前記各点の位置アドレスを前記収
差・撮影倍率補正アドレスを表すデータとしてそれぞれ
格納する手段と、前記比較の結果一致している場合に、
前記画像位置補正テーブルにおける、前記各点に対応す
る画像データが格納された画像記憶領域のアドレスに対
応するデータ格納領域に、当該画像記憶領域のアドレス
を前記収差・撮影倍率補正アドレスを表すデータとして
それぞれ格納する手段と、前記画像パターンを構成する
点以外の点の位置アドレスを、その周囲の前記画像パタ
ーンを構成する点のズレ量に基づいて演算処理により求
めて、前記画像位置補正テーブルにおける対応するアド
レスのデータ格納領域に前記収差・撮影倍率補正アドレ
スを表すデータとしてそれぞれ格納する手段とを備えて
いる。
【0024】さらに、本発明の第1の態様に係わる画像
撮影装置の好適な形態として、前記位置合わせ補正手段
は、位置アドレスが定まっている点から構成された少な
くとも1本のライン形状を有し、かつ前記全撮像面に対
応する大きさを有する画像パターンから成る第3のテス
トチャートを前記各2次元型撮像デバイスにより撮影し
て前記キャプチャ手段を介して得られた前記第3のテス
トチャートに対応する前記全撮像面の各画素の画像デー
タを、前記画像記憶領域における前記画像位置補正テー
ブルのデータ格納領域に格納された対応する収差・撮影
倍率補正アドレスにそれぞれ記憶する手段と、前記画像
記憶領域に記憶された前記各撮像センサ毎の画像データ
における隣接する画像データ間の前記ライン形状を表す
データが一直線状になっているか否かを判断する手段
と、この判断の結果一直線状になっていない場合、隣接
する画像データを構成する全アドレスの内の少なくとも
一方を、当該隣接する画像データ間のライン形状を表す
データが一直線状になるように変更する手段と、前記変
更されたアドレスを、前記画像位置補正テーブルにおけ
る変更前のアドレスに対応するデータ格納領域に前記位
置補正アドレスを表すデータとしてそれぞれ格納する手
段とを備えている。
【0025】一方、本発明の第1の態様に係わる画像撮
影装置において、前記各画像撮影手段は、前記撮影対象
の画像を前記撮像面に結像するレンズと、前記撮像面を
含む撮像センサを有し、この撮像センサを所定のタイミ
ングで駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影対象
の画像を前記画素毎に電気信号に変換して出力する撮像
手段と、この撮像手段から出力された前記画素毎の電気
信号をサンプリングして所定の階調度のディジタルデー
タに変換する変換手段と、変換された前記各画素毎のデ
ィジタルデータに対してビデオ信号生成用の所定のデー
タ処理を行なうことにより、当該各画素毎のディジタル
データをディジタル形のビデオ信号に変換し、例えばI
EEE1394−1395に準拠したインタフェース等
のディジタルインタフェースを介して出力するデータ処
理手段とを備えている。
【0026】さらに、本発明の第1の態様に係わる画像
撮影装置において、前記各画像撮影手段は、前記撮影対
象の画像を前記撮像面に結像するレンズと、NTSC方
式に準拠した画素数を越えた画素数を有する大型の撮像
面を含む撮像センサを有し、この撮像センサを所定のタ
イミングで駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影
対象の画像を前記画素毎に電気信号に変換して出力する
撮像手段と、この撮像手段から出力された前記画素毎の
電気信号をサンプリングして所定の階調度のディジタル
データに変換する変換手段と、変換された前記各画素毎
のディジタルデータに対してビデオ信号生成用の所定の
データ処理を行なうことにより、当該各画素毎のディジ
タルデータをビデオ信号に変換して出力するデータ処理
手段とをそれぞれ備えるとともに、前記各撮像センサを
駆動させるタイミングを前記複数の撮像センサ間で同期
させるように前記撮像センサ駆動タイミングを制御する
駆動タイミング制御手段を備えている。
【0027】上述した課題を解決するために、本発明の
第2の態様に係わる画像読取装置によれば、原稿をその
原稿の一側辺方向に沿って間欠的に移動させながらスキ
ャン撮影して当該原稿の読取面の画像を読み取る画像読
取装置において、2次元配列された複数の画素から成る
撮像面に結像された前記原稿の読取面の画像を前記画素
毎に電気信号に変換して出力する画像撮影手段をそれぞ
れ有する複数の2次元型撮像デバイスを備え、当該複数
の2次元型撮像デバイスを、前記原稿の読取面に対向す
るように前記原稿搬送方向に直交する方向に沿って1列
に並設している。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って以下に説明する。 (第1の実施の形態)本発明の画像読取装置に係わる第
1の実施の形態を図1〜図33に示す。
【0029】図1は、本発明の画像読取装置の内部構成
を示す斜視図であり、図2は、図3におけるII−II
矢視断面図である。また、図3は、図1および図2に示
した画像読取装置の側面図である。なお、図1において
は、図3に示されたフレーム部における上側カバー部分
を省略している。
【0030】図1〜図3に示した画像読取装置1は、撮
影対象である大型サイズの原稿Mを挿入するための原稿
挿入口2a、この原稿挿入口2aに挿入された原稿Mを
水平方向に搬送するための原稿搬送路2bおよびこの原
稿搬送路2bを介して水平に搬送されてきた原稿Mを排
出するための原稿排出口2cを有するフレーム部2と、
原稿挿入口2aに対して、その読取面を裏側(下側)に
して挿入された原稿Mに当接するように配置された第1
の搬送ローラ3aおよびこの第1の搬送ローラ3aから
同一の高さで所定距離だけ離間して配置された第2の搬
送ローラ3bから成る水平方向搬送用のペアの搬送ロー
ラ部3とを備えている。ペアの搬送ローラ部3の第1お
よび第2の搬送ローラ3aおよび3bは、後述するモー
タに図示しない連結機構を介してそれぞれ独立して連結
接続されており、モータの駆動に応じて連結機構を介し
て回転して原稿挿入口2aに挿入された原稿Mを原稿搬
送路2bに沿って搬送して原稿排出口2cへ向けて送り
出すようになっている。
【0031】そして、画像読取装置1は、第1および第
2の搬送ローラ3aおよび3bの下方側に互いに離間し
て配置され、原稿搬送路2bを介して搬送されている原
稿M(その読取面)における所定の領域(原稿照明領
域)を照明するペアの照明部5a、5bと、第1および
第2の搬送ローラ3aおよび3bの離間間隔の中間部分
から所定長さ下方に離れた位置に設けられ、第1および
第2の搬送ローラ3aおよび3bの回転駆動により原稿
搬送路2bを介して搬送されてきた原稿Mの読取面(以
下、単に原稿Mともいう)における照明部5a、5bに
照明された領域を下側から撮影するための画像撮影ユニ
ット6とを備えている。
【0032】画像撮影ユニット6は、図1および図2に
示すように、2次元配列された複数の撮像素子から成
り、かつ上記原稿Mの面積よりも非常に小さい面積の撮
像面を有する複数(本実施形態では、説明を容易にする
ため6個とする)の2次元型撮像デバイス(ビデオカメ
ラ)10a1 〜10a6 を、その各撮像面が原稿Mに対
向するように、原稿Mの搬送方向に直交し、かつ搬送ロ
ーラ3a、3bの軸方向に沿って並設して構成されてい
る。
【0033】各ビデオカメラ10a1 〜10a6 は、そ
の撮影範囲が互いに隣接して一直線状に配置されるよう
に位置合わせされており、ビデオカメラ10a1 〜10
a6全体の撮影範囲IAは矩形状を成している。また、
ビデオカメラの並設される個数は、撮影範囲IAの長手
方向の長さが大型サイズの原稿Mの搬送方向に直交する
一側辺(図中短手方向)の長さと一致するか、あるいは
原稿Mの上記一側辺の長さよりも長くなるように定めら
れている。
【0034】したがって、原稿Mにおける照明部5a、
5bに照明された領域にビデオカメラ10a1 〜10a
6 全体の撮影範囲IAを合わせておき、この撮影範囲I
A内に配置された原稿Mを複数のビデオカメラ10a1
〜10a6 により所定の撮影倍率(例えば1倍)で撮影
し、この結果各ビデオカメラ10a1 〜10a6 毎に得
られた画像データを繋ぎ合わせることにより、大型サイ
ズの原稿Mの画像データを取得するようになっている。
【0035】各ビデオカメラ10a1 〜10a6 は、例
えば、約30万画素{横(列)640×縦(行)480
の撮像素子(画素)}から構成された撮像面Sを有する
撮像センサ(CCD)11a1 〜11a6 と、照明5
a、5bに照らされた原稿Mの撮影範囲IAの画像をC
CD11a1 〜11a6 の撮像面に結像するレンズ12
とを備えており、CCD11a1 の撮像面Sを構成する
2次元配列された各撮像素子は、結像された画像をそれ
ぞれ電気信号に変換するようになっている(図4参照、
なお、図4では、ビデオカメラ11a1 のみ示してい
る)。
【0036】ここで、ビデオカメラ10a1 のCCD1
1a1 の撮像面Sを図5に示す。図5に示すように、C
CD11a1 の撮像面Sを構成する640×480の画
素群には、それぞれアドレスが設定されており、例えば
CCD11a1 の640×480画素群における1行1
列目(向かって左上)の画素のアドレスは、C1(1、
1)で表され、以下、1行2列目→C1(1、2)、
…、2行1列目→C1(2、1)、…、480行640
列目→C1(480、640)とそれぞれ表される。な
お、CCD11a2 〜11a6 の撮像面Sを構成する画
素群のアドレスについても、対応するCCDが異なる以
外は、CCD11a1 の画素群のアドレスと同様であ
る。例えば、CCD11a3 の1行1列目のアドレス
は、C3(1、1)で表され、CCD11a6 の480
行640列目のアドレスは、C6(480、640)で
表される。
【0037】また、ビデオカメラ10a1 〜10a6
は、CCD11a1 〜11a6 に駆動パルス(水平・垂
直方向転送パルス)を送信することにより、各撮像素子
によりそれぞれ変換された電気信号を例えば各行(ライ
ン)毎に順次出力させるパルス送信部13と、CCD1
1a1 〜11a6 の各撮像素子から順次出力された電気
信号をサンプリングして所定ビット(例えば8ビット)
の階調度を有するディジタルデータに変換するA/D変
換部14と、このA/D変換部14により変換されたデ
ィジタルデータに対して、例えばNTSC方式のビデオ
信号に基づく所定のデータ処理を行なうデータ処理部1
5と、このデータ処理部15によりデータ処理されたデ
ィジタルデータをD/A変換して上記NTSC方式のビ
デオ信号(以下、単にビデオ信号とする)を生成して出
力するD/A変換部16とをそれぞれ備えている。
【0038】図6は、画像撮影ユニット6の各ビデオカ
メラ10a1 〜10a6 から出力されたビデオ信号を画
像処理する画像処理ユニット20を含む画像読取装置1
のハードウエア構成を示す図である。すなわち、画像読
取装置1は、画像撮影ユニット6および画像処理ユニッ
ト20が一体になったシステムとして構成されている。
【0039】図6に示すように、画像処理ユニット20
は、各ビデオカメラ10a1 〜10a6 から出力された
ビデオ信号を各ビデオカメラ毎に順次切り替えながら出
力する切換器21と、この切換器21から順次出力され
たビデオ信号に基づいて画像処理を行なうパーソナルコ
ンピュータ(以下、PCと略記する)22とを備えてい
る。
【0040】PC22は、画像処理および第1、第2の
搬送ローラ3a、3bの駆動用モータ(M)23に対す
る駆動制御処理等を実行するCPU25、このCPU2
5の処理に必要なプログラムやデータ、およびCPU2
5の処理で得られたデータを記憶するためのRAM等の
メモリ26、上記駆動用モータ23等の外部機器とのイ
ンタフェース機能を有するI/Oインタフェース27お
よびビデオ信号をPC22に取り込む(キャプチャす
る)ためのビデオキャプチャ部28を有している。
【0041】CPU25、メモリ26、I/Oインタフ
ェース27およびビデオキャプチャ部28は、例えば高
速ディジタルデータ伝送用の周辺装置相互接続バス{P
CI(Peripheral Component Interconnect )バス}2
9により相互接続されており、CPU25およびビデオ
キャプチャ部28は、切換器21から出力されたビデオ
信号をキャプチャしてPCIバス29を介して高速に転
送し、ディジタル型のビデオ信号(以下、画像データと
呼ぶ)に変換してメモリ26に記憶するようになってい
る。
【0042】I/Oインタフェース27は、駆動用モー
タ23に接続され、CPU25から出力された駆動制御
信号を駆動用モータ23に伝達するようになっている。
また、I/Oインタフェース27は、切換器21に接続
され、CPU25から出力された切替制御信号を切換器
21に送信するようになっている。
【0043】CPU25は、画像読取装置1を最初に起
動した際に、画像撮影ユニット6を構成するビデオカメ
ラ10a1 〜10a6 それぞれの画素アドレスの位置補
正(レンズ収差補正、撮影倍率補正、各ビデオカメラ1
0a1 〜10a6 間の位置合わせ補正)を行なうことに
より、それら各画素の位置補正アドレスをそれぞれ作成
し、かつ上記各画素の画素値のシェーディング補正係数
を作成してメモリ26に記憶する機能、および補正用デ
ータがメモリ26に記憶された後で実際に原稿Mを撮影
して得られた画像データに基づいて2値化処理等の画像
処理を行なう機能を有している。
【0044】メモリ26は、図7に示すように、各ビデ
オカメラ10a1 〜10a6 で撮影されビデオキャプチ
ャ部28等を介して取得された画像データを記憶するた
めの複数の画像データ記憶領域R1〜Rnと、上記レン
ズ収差補正、撮影倍率補正および位置合わせ補正により
得られた位置補正アドレスをビデオカメラ10a1 〜1
0a6 の各画素{C1(1、1)〜C6(480、64
0)}に対応付けて記憶する画像位置補正テーブルT1
と、シェーディング補正後のシェーディング補正係数を
上記ビデオカメラ10a1 〜10a6 の各画素{C1
(1、1)〜C6(480、640)}に対応付けて記
憶するシェーディング補正テーブルT2とを有してい
る。
【0045】図8は、メモリ26の画像記憶領域R1を
概念的に示す図である。図8によれば、各CCD11a
1 〜CCD11a6 の全撮像面の全画素{C1(1、
1)〜C1(480、640)、C2(1、1)〜C2
(480、640)、…、C6(1、1)〜C6(48
0、640)}の画像データは、メモリ26内に予め確
保された画像記憶領域R1内に上記画素{C1(1、
1)〜C1(480、640)、C2(1、1)〜C2
(480、640)、…、C6(1、1)〜C6(48
0、640)}の配列通りに横方向(X方向、列方向)
に連続して記憶される。
【0046】このとき、画像記憶領域R1において、各
画素{C1(1、1)〜C1(480、640)、C2
(1、1)〜C2(480、640)、…、C6(1、
1)〜C6(480、640)}が記憶されるアドレス
は、その画素のアドレスに対応付けて、C1(1、1)
〜C1(480、640)、C2(1、1)〜C2(4
80、640)、…、C6(1、1)〜C6(480、
640)に設定される。
【0047】したがって、画像記憶領域R1内におい
て、各CCD11a1 〜CCD11a6 の全撮像面(撮
像素子)の全画素により繰り返し撮像されて得られた複
数の画像データを縦方向(Y方向、行方向)につなげて
記憶させていくことにより、大型サイズの原稿Mの画像
データを記憶可能になっている。
【0048】なお、画像読取装置1の解像度、すなわ
ち、メモリ26の各画像記憶領域R1の解像度{1イン
チあたりのドット数(画素数)}は、各ビデオカメラ1
0a1〜10a6 の解像度と等しく、例えば400DP
Iに設定されているものとする。
【0049】図9は、画像位置補正テーブルT1を概念
的に示す図である。図9によれば、画像位置補正テーブ
ルT1は、各CCD11a1 〜CCD11a6 の全撮像
面の全画素のアドレス{C1(1、1)〜C1(48
0、640)、C2(1、1)〜C2(480、64
0)、…、C6(1、1)〜C6(480、640)}
毎にデータ格納領域をそれぞれ有しており、CPU25
は、上述した位置補正処理(レンズ収差補正処理、撮影
倍率補正処理および位置合わせ補正処理)により取得し
た上記各画素アドレスの位置補正アドレスを、その各画
素アドレスのデータとしてデータ格納領域にそれぞれ格
納するようになっている。
【0050】なお、シェーディング補正テーブルT2
は、画像位置補正テーブルT1のデータ格納領域にそれ
ぞれ格納された各CCD11a1 〜CCD11a6 の全
撮像面の全画素の位置補正アドレス毎にデータ格納領域
をそれぞれ有しており、CPU25は、上述したシェー
ディング補正処理により取得した補正係数を、その各画
素の位置補正アドレスのデータとしてデータ格納領域に
それぞれ格納するようになっている。
【0051】以下、画像読取装置1起動時に行なう位置
補正(レンズ収差補正、撮影倍率補正、位置合わせ補
正)処理およびシェーディング補正処理について説明す
る。
【0052】まず、最初に行なうレンズ収差補正処理
(歪補正処理)について説明する。
【0053】各ビデオカメラ10a1 〜10a6 のレン
ズ12に収差があると仮定した場合、言い換えれば、各
ビデオカメラ10a1 〜10a6 のレンズ12として収
差のあるレンズを用いた場合、そのレンズ収差から生じ
る画像データの歪を補正する処理を行なう。
【0054】準備段階として、位置座標(アドレス)が
定まっている点から構成されたレンズ収差補正用の形状
を有し、かつ撮影範囲IAに対応する大きさを有する画
像パターン(例えば格子状のパターン)から成るテスト
チャートC1を原稿挿入口2aから挿入して照明部5
a、5bの原稿照明領域内の撮影範囲IAにセットし、
切換器21の出力をビデオカメラ10a1 にセットす
る。
【0055】上記準備段階、すなわち、テストチャート
C1のセットおよび切換器21の出力切替のセットが終
了した後において、テストチャートC1をビデオカメラ
10a1 により各撮像素子毎(各画素毎)にそれぞれ撮
像する。この結果、各画素毎に得られたビデオ信号は、
切換器21、ビデオキャプチャ部28およびPCIバス
29を介して画像データとしてメモリ26の画像記憶領
域R1に記憶される。
【0056】そして、CPU25は、ビデオカメラ10
a1 の撮影終了後に切替制御信号を切換器21に送信し
て切換器21の出力切替を次のビデオカメラ10a2 に
セットしてビデオカメラ10a1 と同様の撮影処理を行
ない、この出力切替処理および各ビデオカメラの撮影処
理を交互に繰り返して、全てのビデオカメラ10a1〜
10a6 の全画素の画像データをメモリ26の画像記憶
領域R1に記憶する。
【0057】このとき、CPU25は、予めメモリ26
に記憶されたレンズ収差補正用プログラム(アルゴリズ
ム)に従って図10に示すレンズ収差補正処理を行な
う。
【0058】すなわち、CPU25は、予めメモリ26
に記憶されたテストチャートC1の画像パターンを構成
する各格子点の位置アドレスを読み出し、これら位置ア
ドレスと、各格子点に対応する画像データが格納された
画像記憶領域R1のアドレスとを比較、すなわち、各格
子点の位置アドレスが各格子点に対応する画像データが
格納された画像記憶領域R1のアドレスと一致するか否
か判定する(ステップS1)。
【0059】このとき、例えば画像パターンを構成する
ある格子点(位置アドレスC1(j、k))の画像デー
タが画像記憶領域のアドレスC1(1、1)に記憶され
ていたとすると、上記判定の結果はNO(不一致)とな
り、CPU25は、その格子点の画像データはレンズ収
差により歪んで位置ズレしたと判断して(ステップS
2)、画像位置補正テーブルT1のアドレスC1(1、
1)に対応するデータ格納領域に、上記格子点の位置ア
ドレスC1(j、k)を補正アドレス{真の(歪の無
い)位置アドレス}を表すデータとして格納する(ステ
ップS3)。
【0060】一方、格子点(位置アドレスC1(p、
q))の画像データが画像記憶領域R1のアドレスC1
(p、q)に記憶されていたとすると、上記ステップS
1の判定の結果はYES(一致)となり、CPU25
は、その格子点の画像データには歪が無いと判断して
(ステップS4)、画像位置補正テーブルT1のアドレ
スC1(p、q)に対応するデータ格納領域に同一のア
ドレスC1(p、q)をデータとして格納する(ステッ
プS5)。
【0061】上述したステップS1〜ステップS5の補
正アドレス格納処理を、画像パターンを構成する全ての
格子点の位置アドレスと、これら全ての格子点に対応す
る画像記憶領域R1のアドレスとの比較結果に応じて行
なうことにより、画像パターンを構成する全ての格子点
の歪の無い(歪補正された)位置アドレスが画像位置補
正テーブルT1における対応するアドレスのデータ格納
領域にそれぞれ格納される(ステップS6)。
【0062】さらに、CPU25は、画像パターンを構
成する格子点以外の点の位置アドレスを、その周囲の格
子点のシフト量(ずれ量)に基づいて演算処理により求
めて、画像位置補正テーブルT1における対応するアド
レスのデータ格納領域にそれぞれ格納して(ステップS
7)、レンズ収差補正処理を終了する。
【0063】この結果、画像位置補正テーブルT1の各
アドレスのデータ格納領域には、レンズ収差による歪の
無い(歪が補正された)画像データの位置アドレス(収
差補正アドレス、歪補正アドレス)がそれぞれ格納され
る。
【0064】したがって、例えば格子状の画像パターン
を有するテストチャートC1(図11(a)参照)を撮
影して得られた画像データに、例えば糸巻き状歪(図1
1(b)参照)、あるいは俵状歪(図11(c)参照)
が発生しても、得られた画像データの位置アドレスの代
わりに、その位置アドレスに対応する画像位置補正テー
ブルT1のデータ格納領域に格納された歪補正アドレス
を読むことにより、歪の無い画像データ(図11(d)
参照)が得られる。
【0065】次いで、レンズ収差補正処理終了後に行な
う撮影倍率補正処理について説明する。
【0066】各ビデオカメラ10a1 〜10a6 の撮影
倍率は、予め例えば「1倍」にそれぞれ設定してある
が、これはあくまで設定値であり、実際の各ビデオカメ
ラ10a1 〜10a6 の撮影倍率は、多少の誤差を含ん
でいる可能性がある。そこで、各ビデオカメラ10a1
〜10a6 の撮影倍率を均一に補正する処理を行なう。
【0067】最初に、位置座標(アドレス)が定まって
いる点から構成された撮影倍率補正用の形状を有し、撮
影範囲IAに対応する大きさを有する画像パターン(例
えば、異なる大きさを有する複数の矩形パターンが同心
状に配置されたパターン)から成るテストチャートC2
(図12参照)を原稿挿入口2aから挿入して照明部5
a、5bの原稿照明領域内の撮影範囲IAにセットし、
切換器21の出力切替をビデオカメラ10a1 にセット
する。
【0068】以下、レンズ収差補正処理と同様に、テス
トチャートC2をビデオカメラ10a1 により撮像して
各画素毎に得られたビデオ信号は、切換器21、ビデオ
キャプチャ部28およびPCIバス29を介して画像デ
ータとしてCPU25に送られる。
【0069】このとき、CPU25は、送られた画像デ
ータの各アドレスに対応する画像位置補正テーブルT1
のデータ格納領域に格納された各データ(各歪補正アド
レス)をそれぞれ読み出し、上記各画像データを画像記
憶領域R1(レンズ収差補正後に全ての画像データが消
去(クリア)されている)の対応する歪補正アドレスに
それぞれ格納する。したがって、画像記憶領域R1に
は、テストチャートC2に基づく歪補正された画像デー
タがそれぞれ格納される。
【0070】このようにして、レンズ収差補正処理と同
様に、全てのビデオカメラ10a1〜10a6 の全画素
の歪補正された画像データがメモリ26の画像記憶領域
R1に記憶された状態において、CPU25は、予めメ
モリ26に記憶された撮影倍率補正用プログラム(アル
ゴリズム)に従って図13に示す撮影倍率補正処理を行
なう。
【0071】すなわち、CPU25は、予めメモリ26
に記憶されたテストチャートC2の画像パターンを構成
する各点{例えば、図12に示す点PA 、PB 、PC 、
以下、パターン点とする)の位置アドレス{例えばパタ
ーン点PA の位置アドレス→C1(j1 、k1 )、パタ
ーン点PB の位置アドレス→C2(j1 、k1 )、パタ
ーン点PC の位置アドレス→C3(j1 、k1 )}と、
これら各パターン点に対応する画像データが格納された
画像記憶領域R1のアドレスとを比較、すなわち、各パ
ターン点の位置アドレスが各格子点に対応する画像デー
タが格納された画像記憶領域R1のアドレスと一致する
か否か判定する(ステップS10)。
【0072】ステップS10の判定の結果、例えばパタ
ーン点PA (位置アドレスC1(j1 、k1 ))の画像
データが画像記憶領域R1のアドレスC1(j、k)に
記憶されていたとすると、上記判定の結果はNO(不一
致)となり、CPU25は、そのパターン点PA の画像
データは撮影倍率の変化により位置ズレしたと判断して
(ステップS11)、画像位置補正テーブルT1のアド
レスC1(j、k)に対応するデータ格納領域に、上記
パターン点点PA の位置アドレスC1(j1 、k1 )を
補正アドレス{撮影倍率変化の無い位置アドレス}を表
すデータとして格納する(ステップS12)。
【0073】一方、ステップS10の比較の結果、例え
ば画像パターンを構成するあるパターン点(位置アドレ
スC1(p1 、q1 ))の画像データが画像記憶領域R
1における同一のアドレスC1(p1 、q1 )に記憶さ
れていたとすると、上記ステップS10の判定の結果は
YES(一致)となり、CPU25は、そのパターン点
の画像データは撮影倍率変化により位置ズレしていない
と判断して(ステップS13)、画像位置補正テーブル
T1のアドレスC1(p1 、q1 )に対応するデータ格
納領域に同一のアドレスC1(p1 、q1 )をデータと
して格納する(ステップS14)。
【0074】これらステップS10〜ステップS14の
補正アドレス格納処理を、画像パターンを構成する全て
のパターン点(PA 、PB 、PC 、…)の位置アドレス
と、これら全てのパターン点に対応する画像記憶領域R
1のアドレスとの比較結果に応じて行なうことにより、
画像パターンを構成する全てのパターン点の撮影倍率が
均一化された(撮影倍率補正された)位置アドレスが画
像位置補正テーブルT1における対応するアドレスのデ
ータ格納領域にそれぞれ格納される(ステップS1
5)。
【0075】さらに、CPU25は、画像パターンを構
成するパターン点以外の点の位置アドレスを、その周囲
のパターン点のシフト量(ずれ量)に基づいて演算処理
により求めて画像位置補正テーブルT1の対応するアド
レスのデータ格納領域にそれぞれ格納して(ステップS
16)、撮影倍率補正処理を終了する。
【0076】この結果、画像位置補正テーブルT1の各
アドレスのデータ格納領域には、歪補正に加えて撮影倍
率が均一化された(撮影倍率補正された)画像データの
位置アドレス(歪・撮影倍率補正アドレス)がそれぞれ
格納される。
【0077】したがって、例えば図12に示す画像パタ
ーンを有するテストチャートC2を撮影して得られた画
像データの各位置アドレスに撮影倍率変化による位置ズ
レが生じたとしても、得られた画像データの位置アドレ
スの代わりに、その位置アドレスに対応する画像位置補
正テーブルT1のデータ格納領域に格納された歪・撮影
倍率補正アドレスを読むことにより、歪および撮影倍率
変化の影響の無い画像データが得られる。
【0078】続いて、レンズ収差補正処理および撮影倍
率補正処理後に行なう位置合わせ補正処理について説明
する。
【0079】ビデオカメラ10a1 〜10a6 間の位置
合わせは、その撮影範囲が互いに隣接して一直線状に配
置されるようにそれぞれ行なわれているが、上記位置合
わせに含まれる誤差のため、実際に各ビデオカメラ10
a1 〜10a6 で撮像して得られた画像間には、多少の
ズレが含まれている可能性がある。そこで、各ビデオカ
メラ10a1 〜10a6 の位置合わせ補正を行なう。
【0080】最初に、位置座標(アドレス)が定まって
いる点から構成された前記位置合わせ補正用の所定形状
を有し、かつ撮影範囲IAに対応する大きさを有する画
像パターン(例えば2本のクロス状ラインパターン)か
ら成るテストチャートC3を原稿挿入口2aから挿入し
て照明部5a、5bの原稿照明領域内の撮影範囲IAに
セットし、切換器21の出力切替をビデオカメラ10a
1 にセットする。
【0081】以下、レンズ収差・撮影倍率補正処理と同
様に、テストチャートC3をビデオカメラ10a1 によ
り撮像して各画素毎に得られたビデオ信号は、切換器2
1、ビデオキャプチャ部28およびPCIバス29を介
して画像データとして、メモリ26の画像位置補正テー
ブルT1を経由して画像記憶領域R1(撮影倍率補正後
に全ての画像データが消去(クリア)されている)の対
応する歪・撮影倍率補正アドレスにそれぞれ格納され
る。したがって、画像記憶領域R1には、テストチャー
トC3に基づく歪補正および撮影倍率補正された画像デ
ータがそれぞれ格納される。
【0082】このようにして、撮影倍率補正処理と同様
に、全てのビデオカメラ10a1 〜10a6 の全画素の
歪補正および撮影倍率補正された画像データがメモリ2
6の画像記憶領域R1に記憶された状態において、CP
U25は、予めメモリ26に記憶された位置合わせ補正
用プログラム(アルゴリズム)に従って図14に示す位
置合わせ処理を行なう。
【0083】すなわち、CPU25は、各CCD11a
1 〜11a6 により撮像され画像記憶領域R1に横方向
(X方向)に連続してそれぞれ格納された上記各CCD
11a1 〜11a6 毎の画像データIa1 〜Ia6 にお
ける隣接する画像データ間のテストチャートの上記クロ
ス状ラインパターンを表すデータ(Pa1 ,Pa2 )、
(Pa2 ,Pa3 )、(Pa3 ,Pa4 )、(Pa4 ,
Pa5 )、(Pa5 ,Pa6 )がそれぞれX方向および
Y方向に沿って一直線状になっているか否かを判断する
(ステップS20)。
【0084】この判断の結果YES、すなわち、隣接す
る全ての画像データのクロス状ラインパターンを表すデ
ータPa1 〜Pa6 がそれぞれX方向およびY方向に沿
って一直線状になっている場合には、CPU25は、各
ビデオカメラ10a1 〜10a6 は正しく位置合わせさ
れていると判断して(ステップS21)、処理を終了す
る。
【0085】一方、ステップS20の判断の結果NO、
すなわち、隣接するクロス状ラインパターンを表す部分
のデータがX方向およびY方向に沿って一直線状になっ
ていない場合、隣接するクロス状ラインパターンを表す
データに対応する隣接する画像データを構成する全アド
レスの内の少なくとも一方(例えば、隣接する画像デー
タにおける画像データ格納方向に沿って下流側に位置す
る画像データの全アドレス)を、クロス状ラインパター
ンを表すデータがそれぞれ一直線状になるようにX方向
およびY方向に沿って変更し(ステップS22)、変更
して得られたアドレスを、画像位置補正テーブルT1に
おける変更前のアドレスに対応するデータ格納領域にデ
ータとしてそれぞれ格納(ステップS23)する。
【0086】例えば、画像記憶領域R1に記憶されたテ
ストチャートC3に基づく画像データIa1 のラインパ
ターンを表すデータPa1 と画像記憶領域R1に記憶さ
れた同一のラインパターンを表すデータPa2 とがX方
向にズレて一直線になっていない場合(図15(a)参
照)、CPU25は、画像データIa1 に対して画像デ
ータ格納方向に沿って下流側に位置する画像データIa
2 の全アドレス{C2(1、1)〜C2(480、64
0)}を、同一のラインパターンを表すデータPa1 と
Pa2 とが一直線状になるようにX方向に沿って例えば
ΔXだけシフト(オフセット)させてそれぞれ変更する
(図15(b)参照)。
【0087】そして、CPU25は、変更して得られた
C2(1−ΔX、1)〜C2(480−ΔX、640)
を、画像位置補正テーブルT1における変更前のアドレ
スC2(1、1)〜C2(480、640)に対応する
データ格納領域にそれぞれ格納する。
【0088】また、画像記憶領域R1に記憶されたテス
トチャートC3に基づく画像データIa1 のラインパタ
ーンを表すデータPa1 と画像記憶領域R1に記憶され
た同一のラインパターンを表すデータPa2 とがY方向
にズレて一直線になっていない場合(図16(a)参
照)、X方向の位置合わせと同様に、CPU25は、画
像データIa1 に対して画像データ格納方向に沿って下
流側に位置する画像データIa2 の全アドレス{C2
(1、1)〜C2(480、640)}を、同一のライ
ンパターンを表すデータPa1 とPa2 とが一直線状に
なるようにY方向に沿って例えばΔYだけシフト(オフ
セット)させてそれぞれ変更する(図16(b)参
照)。
【0089】そして、CPU25は、変更して得られた
C2(1、1−ΔY)〜C2(480、640−ΔY)
を、画像位置補正テーブルT1における変更前のアドレ
スC2(1、1)〜C2(480、640)にそれぞれ
格納する。
【0090】実際には、2本のクロス状ラインから成る
テストチャートC3に基づく画像データIa1 のクロス
状ラインパターンを表すデータPa1 、Pb1 と画像デ
ータIa2 における同一のクロス状ラインパターンを表
すデータPa2 、Pb2 とはX方向およびY方向の双方
にズレて一直線になっていないため(図17(a)参
照)、CPU25は、隣接するクロス状ラインパターン
を表すデータPa1 、Pb1 とPa2 、Pb2 とが一直
線状になるように、画像データIa2 の全アドレス{C
2(1、1)〜C2(480、640)}をX方向およ
びY方向に同時にシフト(オフセット)させてそれぞれ
変更する(図17(b)参照)。
【0091】前掲図15(a)、(b)〜図17
(a)、(b)に示したアドレスオフセット処理を、ク
ロス状ラインパターンを表すデータが一直線でないと判
断された全ての隣接する画像データ間で行なうことによ
り、画像位置補正テーブルT1の各アドレスのデータ格
納領域には、歪補正および撮影倍率補正に加えて、各ビ
デオカメラ10a1 〜10a6 の位置合わせが正しく行
なわれた(位置合わせ補正された)画像データの位置ア
ドレス(歪・撮影倍率・位置合わせ補正アドレス、以
下、単に位置補正アドレスと呼ぶ)がそれぞれ格納され
る。
【0092】すなわち、図18に示すように、C1
(1、1)の位置補正アドレスをCk1(i1 、j1
)、C1(1、2)→Ck1 (i1 、j2 )、…、C
2(1、1)→Ck2 (i1 、j2 )、…、C6(48
0、640)→Ck6 (i480 、j640 )とすると、レ
ンズ収差補正(歪補正)、撮影倍率補正および位置合わ
せ補正終了後の画像位置補正テーブルT1の各アドレス
C1(1、1)〜C6(480、640)には、位置補
正アドレスCk1 (i1 、j1 )〜Ck6 (i480 、j
640 )がそれぞれ格納される。
【0093】次いで、シェーディング補正処理について
説明する。
【0094】各ビデオカメラ10a1 〜10a6 で撮影
された画像は、照明ムラ、各CCD11a1 〜11a6
の感度ムラ等に起因して、一般に画像の中心部分が明る
く周辺部分が暗くなる現象(シェーディング)が起こ
る。そこで、全体に均一な明るさの画像を得るために、
上記シェーディングを補正する。
【0095】まず、所定の均一色(例えば黒、白、グレ
ー等)を有し、かつ撮影範囲IAに対応する大きさを有
する画像パターンから成るテストチャートC4を原稿挿
入口2aから挿入して照明部5a、5bの原稿照明領域
内の撮影範囲IAにセットし、切換器21の出力切替を
ビデオカメラ10a1 にセットする。
【0096】以下、上述した位置補正処理(レンズ収
差、撮影倍率および位置合わせ補正処理)と同様に、テ
ストチャートC4をビデオカメラ10a1 により撮像し
て各画素毎に得られたビデオ信号は、切換器21、ビデ
オキャプチャ部28およびPCIバス29を介して画像
データとして、メモリ26の画像位置補正テーブルT1
(図18参照)を経由して画像記憶領域R1(位置合わ
せ補正後に全ての画像データが消去(クリア)されてい
る)の対応する位置補正アドレスにそれぞれ格納され
る。
【0097】したがって、画像記憶領域R1には、テス
トチャートC4に基づく位置補正(歪補正、撮影倍率補
正および位置合わせ補正)された画像データがそれぞれ
格納される。
【0098】このようにして、位置補正処理と同様に、
全てのビデオカメラ10a1 〜10a6 の全画素の位置
補正された画像データIa1 〜Ia6 がメモリ26の画
像記憶領域R1に合成画像データIS1 として記憶され
る(図19(a)、(b)参照、なお、図19(b)
は、合成画像データとして実際に使用できる領域(各画
像データIa1 〜Ia6 のエッジ部分に囲まれた領域)
を表している)。
【0099】また、図19(a)、(b)においては、
位置補正(レンズ収差、撮影倍率および位置合わせ補
正)を行なっているため、合成画像データIS1 のX方
向のエッジ部分のアドレスは、各画像データIa1 〜I
a6 間で異なっている。
【0100】そこで、CPU25は、メモリ26の画像
記憶領域R1に記憶された合成画像データIS1 におけ
るX方向の両エッジ部分のアドレスをそれぞれ合わせた
合成画像データIS1'を作成してもよい。
【0101】例えば、各画像データIa1 〜Ia6 にお
けるX方向の一方のエッジ部分(図20(a)において
上側)のアドレスCk1(i1 )〜Ck6(i1 )の中で画
像データ格納方向に沿って最も下流側に位置するアドレ
ス(図20(a)においてはCk3(i3 ))に合わせ
て、そのアドレスCk3(i3 )を越えた上流側のアドレ
スを有する画像データを削除(カット)し、次いで、X
方向の他方のエッジ部分(図20(a)において下側)
のアドレスCk1(i480 )〜Ck6(i480 )の中で、最
も上流側に位置するアドレス(図20(a)においては
Ck2(i480 ))に合わせて、そのアドレスCk3(i3
)を越えた下流側の画像データを削除(カット)し
て、エッジ部分のアドレスが一致した四角形状の合成画
像データIS1'を作成することができる(図20(b)
参照)。
【0102】位置補正処理が施されて生成された合成画
像データIS1 (あるいはIS1'、以下、IS1 を用い
た場合について説明する)がメモリ26の画像記憶領域
R1に記憶された状態において、CPU25は、予めメ
モリ26に記憶されたシェーディング補正用プログラム
(アルゴリズム)に従って図21に示すシェーディング
補正処理を行なう。
【0103】すなわち、CPU25は、テストチャート
C4の合成画像データIS1 を構成する各アドレスの画
素値に基づいて、その画素値(シェーディングデータ)
の逆係数を各画素(Ck1 (i1 、j1 )〜Ck6 (i
480 、j640 ))毎に求めて(ステップS30)、その
逆係数(シェーディング補正係数)をシェーディング補
正テーブルT2における対応する位置補正アドレスCk
1 (i1 、j1 )〜Ck6 (i480 、j640 )のデータ
格納領域にそれぞれ格納する(ステップS31)。
【0104】上記ステップS30〜ステップS31の処
理を、テストチャートC4の色を変えて繰り返し行なう
ことにより(ステップS32、なお、シェーディング補
正係数は各処理で得られたシェーディング補正係数の乗
算値となる)、シェーディング補正テーブルT2の位置
補正アドレスCk1 (i1 、j1 )〜Ck6 (i480、
j640 )のデータ格納領域には、図22に示すように、
シェーディング補正係数St1 (i1 、j1 )〜St6
(i480 、j480 )がそれぞれ格納される。
【0105】以上述べた位置補正処理およびシェーディ
ング補正処理により、メモリ26の画像位置補正テーブ
ルT1およびシェーディング補正テーブルT2にデータ
(位置補正アドレスおよびシェーディング補正係数)が
それぞれ記憶される。この結果、画像読取装置1により
実際に原稿Mをスキャン撮影するための準備が終了す
る。
【0106】このとき、上記画像位置補正テーブルT1
およびシェーディング補正テーブルT2に対するデータ
の書き込みは、画像読取装置1起動時(原稿M撮影前)
にテストチャートC1〜C4を撮影して上述した位置補
正処理およびシェーディング補正処理を実行することに
より一度行なっておけば、実際の原稿Mの撮影時におい
ては、その画像位置補正テーブルT1およびシェーディ
ング補正テーブルT2に記憶された位置補正アドレスお
よびシェーディング補正係数に基づいて画像データのア
ドレス補正およびシェーディング補正をそれぞれ行なえ
ばよく、原稿Mの撮影の都度、上述した補正テーブルT
1およびT2に対するデータの書き込み処理を行なう必
要はない。只、照明の劣化等でシェーディングに関する
条件が変化した場合には、シェーディング補正処理およ
びシェーディング補正係数書き込み処理を行なう必要が
ある。
【0107】次に本実施形態の画像読取装置の原稿Mの
読取動作処理について説明する。
【0108】最初に、大型サイズの原稿Mを、その読取
面を下側にして、かつ搬送方向に直交する短手側の一側
辺がビデオカメラ列10a1 〜10a6 (CCD列11
a1〜11a6 )の配列方向に沿うように原稿挿入口2
aから挿入する。次いで原稿搬送機構のモータ23を駆
動させて搬送ローラ3aを回転させることにより、上記
原稿Mにおける原稿搬送方向に沿って下流側に位置する
エッジ部分に相当する一側辺Maを、CCD列11a1
〜11a6 の撮影範囲IAにおける上記下流側エッジ部
分に一致させる(図23参照)。この結果、原稿Mの一
側辺Ma側の撮影範囲IAに相当する端部は、第1回目
の撮影領域A1となる。また、切換器21の出力をビデ
オカメラ10a1 にセットする。
【0109】原稿Mのセットおよび切換器21の出力切
替のセットが終了した状態において、ビデオカメラ10
a1 のCCD11a1 にパルス送信部13から駆動パル
スが送信されることにより、CCD11a1 の撮像面S
に結像された原稿Mの撮影領域A1におけるビデオカメ
ラ10a1 に対応する領域A1a1 の画像は、各画素毎
に電気信号に変換されて各行(ライン)毎に順次出力さ
れる。
【0110】CCD11a1 から各ライン毎に出力され
た電気信号は、A/D変換部14、データ処理部15お
よびD/A変換部16を介してビデオ信号に変換された
後、切換器21、ビデオキャプチャ部28およびPCI
バス29を介してCPU25に送られる。
【0111】このとき、CPU25は、送られた画像デ
ータの各アドレスに対応する画像位置補正テーブルT1
のデータ格納領域に格納されたデータ、すなわち、上述
した歪補正、撮影倍率補正および位置合わせ補正後のア
ドレス(位置補正アドレス)をそれぞれ読み出し、次い
で、各位置補正アドレスに対応するシェーディング補正
テーブルT2のデータ格納領域に格納されたデータ、つ
まり、シェーディング補正係数をそれぞれ読み出す。そ
して、CPU25は、送られた画像データを、画像記憶
領域R1の対応する位置補正アドレスに対して、シェー
ディング補正係数を乗算しながらそれぞれ格納する。
【0112】この結果、画像記憶領域R1には、ビデオ
カメラ10a1 により原稿Mの撮影領域A1におけるビ
デオカメラ10a1 に対応する領域A1a1 を撮影して
得られた、位置補正(歪補正、撮影倍率補正、位置合わ
せ補正)およびシェーディング補正が施された画像デー
タIa1 が格納される。
【0113】一方、ビデオカメラ10a1 のCCD11
a1 により原稿Mの撮影領域A1の領域A1a1 の撮影
が終了した際に、CPU25は、切換器21の出力をビ
デオカメラ10a2 にセットしてビデオカメラ10a2
のCCD11a2 により原稿Mの撮影領域A1における
ビデオカメラ10a2 に対応する領域A1a2 を撮影
し、以下、撮影終了毎に切換器21を順次切り替えなが
ら残りのビデオカメラ10a3 、…、10a6 のCCD
11a3 、…、11a6 により原稿Mの撮影領域A1に
おけるA1a3 、…、A1a6 を順次撮影する。この結
果、原稿Mの撮影領域A1が複数(6個)のビデオカメ
ラ10a1 〜10a6 により撮影される。
【0114】また、ビデオカメラ10a1 による撮影後
にビデオカメラ10a2 〜10a6によりそれぞれ撮影
されて得られたビデオ信号は、切換器21、ビデオキャ
プチャ部28およびPCIバス29を介してCPU25
に送られる。そして、ビデオカメラ10a1 の場合と同
様に、CPU25は、画像位置補正テーブルT1および
シェーディング補正テーブルR2を参照して、送られた
画像データを画像記憶領域R1の対応する位置補正アド
レスに対してシェーディング補正係数を乗算しながらそ
れぞれ格納する。
【0115】したがって、画像記憶領域R1には、全て
のビデオカメラ10a1 〜10a6により原稿Mの撮影
領域A1を撮影して得られた、位置補正(歪補正、撮影
倍率補正、位置合わせ補正)およびシェーディング補正
が施された画像データIa1〜Ia6 が格納され、この
結果、画像記憶領域R1において合成画像データIS1
が生成される(図24参照)。
【0116】一方、CPU25は、ビデオカメラ10a
6 の撮影が終了した際に、PCIバス29およびI/O
インタフェース27を介してモータ23に所定の駆動信
号を送信してモータ23を駆動させ、このモータ23の
駆動により搬送ローラ3aおよび搬送ローラ3bを所定
量回転させることにより、原稿Mを、撮影領域A1にお
ける原稿搬送方向に沿った部分の長さだけ上記原稿搬送
方向に沿って移動させる。
【0117】この結果、原稿Mにおける撮影領域A1に
隣接し、その撮影領域A1と同一の面積を有する領域が
撮影範囲IAに相当する第2回目の撮影領域A2となる
(図23参照)。
【0118】そして、上述した第1回目の撮影領域A1
に対する処理と同様に、上述したビデオカメラ10a1
〜10a6 による撮影処理および位置補正・シェーディ
ング補正を含む画像処理が行なわれ、画像記憶領域R1
における合成画像データIS1 の格納領域に対して縦方
向(Y方向、行方向)に連続した領域に、原稿Mの第2
回目の撮影領域A2に基づく合成画像データIS2 が生
成される(図24参照)。
【0119】以下、モータ23の間欠駆動に基づいて原
稿Mを間欠的に移動させながら、ビデオカメラ10a1
〜10a6 撮影処理および位置補正・シェーディング補
正を含む画像処理を原稿Mの撮影領域A3、A4、…毎
に順次行なうことにより、画像記憶領域R1には、原稿
Mの撮影領域A3、A4、…に対応する合成画像データ
IS3、IS4、…が記憶される。
【0120】そして、原稿Mにおける一側辺Maに対向
する原稿搬送方向に沿って上流側の他側辺Mb(図1、
図3参照)が、CCD11a1 〜11a6 の撮影領域I
Aにおける上記下流側エッジ部分に一致、あるいは通過
した場合に、次の撮影を終了するようになっている。
【0121】例えば、原稿Mを4回移動させてその原稿
Mの画像を撮影した場合におけるモータの駆動パルスD
(D1〜D4)、および各CCD11a1 〜11a6 に
対する駆動パルス(水平駆動パルス、垂直駆動パルス等
を含む)Pa1 〜Pa6 のタイムチャートを図25に示
す。
【0122】図25によれば、CPU25は、モータ駆
動パルスDを間欠状(D1、D2、D3、D4)に送信
してモータ23を駆動させ、その駆動停止タイミングに
応じて各CCD11a1 〜11a6 に対して順次駆動パ
ルスPa1 〜Pa6 をそれぞれ送信することにより原稿
Mの隣接する各撮影領域A1〜A4がそれぞれ撮影され
る。この結果、原稿Mの各撮影領域A1〜A4に基づく
合成画像IS1 〜IS4 から構成された原稿M全体の画
像データIMが得られる。
【0123】ここで、合成画像IS1 〜IS4 に基づい
て生成されて画像記憶領域R1に記憶された画像データ
IMを図26に示す。
【0124】前掲図19(b)に示したように、各合成
画像データIS1 〜IS4 においては、そのX方向のエ
ッジ部分のアドレスは、各合成画像データ(対応する各
ビデオカメラ10a1 〜10a4 )によって異なってい
るが、その異なり方は、上記合成画像データIS1 〜I
S4 間では略同一である。したがって、図26に示すよ
うに、例えば合成画像データIS2 における画像データ
格納方向に沿って下流側に位置するエッジ部分の凹状に
窪んだ領域内のアドレスには、第3の合成画像データI
S3 における画像データ格納方向に沿って上流側に位置
し、かつ凸状に突出したX方向エッジ部分を構成する画
像データが格納される。
【0125】すなわち、エッジ部分のアドレスの凹凸部
分が各合成画像データIS1 〜IS4 において組み合わ
せれるため、画像データIMとして実際に使用できる領
域(図26に示す太線Lで囲まれた四角形状の画像デー
タIMAは、後述する画像データIM' に比べてその面
積が大きくなる。
【0126】一方、上述した合成画像データIS1 〜I
S4 の代わりに、予めエッジ部分のアドレスを一致させ
た合成画像データIS1'〜IS4'に基づいて生成されて
画像記憶領域R1に記憶された原稿M全体の画像データ
IM' を図27に示す。
【0127】図27によれば、図20(a)、(b)を
用いて説明したように、各合成画像データIS1'〜IS
4'は、エッジ部分のアドレスが一致した四角形状を成し
ており、その一致したアドレスを越えて突出する画像デ
ータは予めカットされているため、上記合成画像データ
IS1'〜IS4'に基づいて生成された画像データIM'
は、上記画像データIMAに比べてその面積が小さくな
る。
【0128】しかしながら、画像データIM' は、合成
データIS1'〜IS4'を画像記憶領域R1に順次X方向
に沿って格納していくだけで四角形状を有するため、画
像データ自体の取扱いが画像データIMと比べて容易に
なるという利点を有している。
【0129】このようにして生成された大型サイズの原
稿Mの画像データIM(IM' )(8ビット階調)は、
例えば、予め設定された閾値(例えばアダプテブスレッ
シュホールド値)を用いて行なわれるCPU25の2値
化処理(アダプテブスレッシホールド処理)により2値
化画像データとして他の画像記憶領域R2に記憶され
る。
【0130】以下、画像記憶領域R1に記憶された8ビ
ット階調の画像データ、あるいは画像記憶領域R2に記
憶された2値化画像データの内の所望の画像データを、
例えばPCIバス29に接続された図示しない印刷装置
や表示装置へ送信することにより、その印刷装置あるい
は表示装置を介して原稿Mの画像を出力(印刷出力、表
示出力)することができる。また、8ビット階調の画像
データ、あるいは2値化画像データをI/Oインタフェ
ース27に接続された外部装置(他のPC等)へ入力画
像データとして送信することもできる。
【0131】なお、本実施形態では、6個の並設された
ビデオカメラ10a1 〜10a6 を用いて原稿Mを4回
移動させながらその原稿Mをスキャン撮影し、かつ補正
処理して原稿M全体の画像データIMを取得したが、こ
れは上述したスキャン撮影処理を分かりやすく説明する
ための一つの例であり、例えばA2サイズ以上の大型サ
イズの原稿M' を撮影するには、撮像範囲IAの長手方
向の長さが上記A2以上の大型サイズの原稿M' の搬送
方向に直交する一側辺(例えば、短手方向)の長さと一
致するか、あるいは原稿M' の上記一側辺の長さよりも
長くなるようにビデオカメラの並設される個数(n)を
設定する必要がある。また、原稿M' の移動およびビデ
オカメラ10a1 〜10a6 の撮影回数も、原稿M' の
搬送方向に沿った他側辺(例えば、長手方向)に基づい
て設定する必要がある。
【0132】しかしながら、上述したA2以上の大型サ
イズの原稿M' をスキャン撮影し、かつ補正処理して原
稿M' 全体の画像データIMを取得する処理も、前掲図
1〜図27を用いて詳述した6個の並設されたビデオカ
メラ10a1 〜10a6 を用いて原稿Mを4回移動させ
ながらスキャン撮影し、補正処理して原稿M全体の画像
データを取得する処理と略同様であり、異なる点は、並
設する個数および移動回数(撮影回数)であるため、n
個の並設されたビデオカメラ10a1 〜10an を用い
ることにより、A2以上の大型サイズの原稿M' を非常
に容易に撮影することができる。
【0133】以上述べたように、本実施形態の画像読取
装置によれば、例えばA2以上の大型サイズの原稿の画
像を、その大型サイズに対応する非常に長い光路長を有
する光学系型ラインセンサ、当該大型サイズに対応する
撮像素子列を有する密着型ラインセンサおよび上記大型
サイズに対応する大型の撮像面を有するエリアセンサを
用いることなく、上記大型サイズよりも非常に小さい例
えば約30万画素の撮像面を有する複数のビデオカメラ
を並設して構成された画像撮影ユニットを有する画像読
取装置により読み取ることができる。
【0134】したがって、本実施形態の画像読取装置に
よれば、縮小光学系型ラインセンサを用いた画像読取装
置に比べて、光学系の光路長を長くとる必要がなくな
る。この結果、非常にコンパクトな画像読取装置を提供
することができ、画像読取装置の実用性を向上させるこ
とができる。
【0135】また、本実施形態の画像読取装置によれ
ば、画像撮影ユニットを構成する複数の2次元型撮像デ
バイスとして、その画素数が30万画素程度の非常に安
価なビデオカメラを用いることができる。したがって、
A2以上の大型サイズの原稿の短辺の長さを撮影範囲と
して読取り可能な撮像素子列を有する非常に高価な密着
型ラインセンサを用いた画像読取装置に比べて、本実施
形態の画像読取装置のコストを大幅に低減させることが
でき、画像読取装置の実用性をさらに向上させることが
できる。
【0136】さらに、本実施形態の画像読取装置によれ
ば、上述したように、30万画素程度の非常に安価な複
数のビデオカメラを有する画像撮影ユニットを用いて画
像読取装置を実現することができる。したがって、大型
サイズの原稿の撮影範囲に対応する大型の撮像面を有す
るエリアセンサを用いた画像読取装置と比べて、本実施
形態の画像読取装置のコストを大幅に低減させることが
でき、かつインタフェースも例えばNTSC方式に準拠
した標準的なものを用いることができるため、画像読取
装置の実用性および汎用性の向上に寄与する。
【0137】特に、本実施形態の画像読取装置では、複
数のビデオカメラそれぞれの撮影距離を、大型サイズの
原稿の撮影範囲に関係なく、それぞれ上記30万画素に
対応する一定値(d1 )に保持することができるため、
撮影範囲の大型化に係わらず非常にコンパクトな画像読
取装置を提供することができ、画像読取装置の実用性を
さらに向上させることができる。
【0138】なお、本実施形態では、各2次元型撮像デ
バイスとして、2次元配列された複数の撮像素子から成
る撮像面を有するCCDにより撮影した画像信号(電気
信号)をアナログのビデオ信号として出力するビデオカ
メラを用いたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば各ビデオカメラの撮像センサとして、CCD
ではなく他の撮像センサ(例えばMOS型センサ)を用
いることも可能である。
【0139】さらに、本実施形態においては、上述した
ように、各2次元型撮像デバイスとして、各撮像センサ
により撮影した電気信号をアナログのビデオ信号として
出力するビデオカメラを用いたが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0140】図28は、本実施形態の変形例として、画
像撮影ユニットを構成する各2次元型撮像デバイスとし
て、各撮像センサ(例えばCCD)11a1 〜11a6
により撮影した電気信号を、ディジタル機器間で高速な
データ通信が可能な高速ディジタルインタフェース(例
えばIEEE1394−1395インタフェース、以
下、単に1394インタフェースと呼ぶ)を介してディ
ジタル形のビデオ信号(画像データ)として出力するデ
ィジタルビデオカメラを用いた画像読取装置1Aのハー
ドウエア構成を示す図である。なお、図28において、
前掲図6と略同一機能を有する構成要素については同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0141】図28によれば、画像読取装置1Aの画像
撮影ユニット6Aを構成する各ディジタルビデオカメラ
10a1A〜10a6Aは、各データ処理部15によりそれ
ぞれデータ処理された各ディジタル形のビデオ信号を高
速に連続して送信するための1394インタフェース4
0a1A〜40a6Aを有している。
【0142】各ディジタルビデオカメラ10a1A〜10
a6Aの各1394インタフェース40a1A〜40a6A間
は、それぞれ1本の1394シリアルバスケーブル(以
下、単に1394ケーブルと呼ぶ)41で順次接続され
ており、それぞれの1394インタフェース40a1A〜
40a6Aが中継の役割をして全体で1つのネットワーク
を構成している。
【0143】一方、画像処理ユニット20AのPC22
Aは、1つのビデオカメラ(例えば、ビデオカメラ10
a1A)の1394インタフェース40a1Aと1394ケ
ーブル41により接続されており、CPU25の制御に
応じて1394インタフェース40a1Aから出力された
画像データを各ディジタルビデオカメラ10a1A〜10
a6A毎に切り替えながら1394ケーブル41を介して
PC22A側に高速転送させて受け取る1394インタ
フェース制御部42を有している。
【0144】1394インタフェース制御部42、CP
U25、メモリ26およびI/Oインタフェース27間
は1本の1394シリアルバス43により相互接続され
ており、全体として1つのネットワークを構成してい
る。
【0145】上述した1394ケーブル41および13
94シリアルバス43は、画像データおよびCPU25
からの制御信号を混在して通信することが可能になって
いる。
【0146】そして、CPU25は、1394インタフ
ェース制御部42により受け取られた画像データをメモ
リ26に記憶するようになっている。なお、画像読取装
置1Aのその他の構成および処理は、前掲図6に示した
画像読取装置1と略同様であるため、その説明を省略す
る。
【0147】すなわち、図28に示した画像読取装置1
Aによれば、原稿Mのセットが終了した状態において
(前掲図23参照)、CPU25は、1394シリアル
バス43、1394インタフェース制御部42および1
394ケーブル41を経由して1394インタフェース
40a1Aに制御信号を送信して、ディジタルビデオカメ
ラ10a1Aの出力をPC22A側へ送信するように切替
制御する。
【0148】上記切替制御が終了した後で、ディジタル
ビデオカメラ10a1AのCCD11a1 により、原稿M
の撮影領域A1におけるカメラ10a1Aに対応する領域
A1a1 が撮影されて得られたビデオ信号は、1394
インタフェース40a1Aにより画像データに変換された
後、1394ケーブル41、1394インタフェース制
御部42および1394シリアルバス43を介してCP
U25に送られる。CPU25は、第1実施形態と同様
に、送られた画像データを、メモリ26の画像記憶領域
R1の対応する位置補正アドレスに対してシェーディン
グ補正係数を乗算しながらそれぞれ格納する。
【0149】このようにして、ディジタルビデオカメラ
10a1AのCCD11a1 により原稿Mの撮影領域A1
の領域A1a1 の撮影が終了した際に、CPU25によ
り上述した切替制御が行なわれてディジタルビデオカメ
ラ10a2Aの出力がPC22A側へ送信されるように設
定される。次いで、ディジタルビデオカメラ10a2Aの
CCD11a2 により、原稿Mの撮影領域A1における
カメラ10a2Aに対応する領域A1a2 が撮影され、そ
の結果得られた画像データは、メモリ26の画像記憶領
域R1の対応する位置補正アドレスに対してシェーディ
ング補正係数を乗算しながらそれぞれ格納される。
【0150】以下、撮影終了毎にCPU25の制御の下
でディジタルビデオカメラのPC22A側への出力切替
を順次行ないながら残りのディジタルビデオカメラ10
a3A、…、10a6AのCCD11a3 、…、11a6 に
より原稿Mの第1回目の撮影領域A1における各カメラ
10a3A、…、10a6Aに対応する領域A1a3 、…、
A1a6 を順次撮影する。この結果、原稿Mの撮影領域
A1が複数(6個)のディジタルビデオカメラ10a1A
〜10a6Aにより撮影されて得られた合成画像データI
S1 がメモリ26の画像記憶領域R1に格納される。
【0151】ディジタルビデオカメラ10a6Aの撮影が
終了した際に、CPU25は、1394シリアルバス4
3およびI/Oインタフェース27を介してモータ23
に所定の駆動信号を送信してモータ23を駆動させ、こ
のモータ23の駆動により搬送ローラ3aおよび搬送ロ
ーラ3bを所定量回転させることにより、原稿Mの第2
回目の撮影領域A2を撮影範囲IAに一致させる(前掲
図23参照)。そして、ディジタルビデオカメラ10a
1A〜10a6Aにより撮影領域A2の撮影処理が行なわ
れ、メモリ26の画像記憶領域R1に合成画像データI
S2 が格納される(図24参照)。
【0152】以下、残りの原稿Mの撮影領域A3、A
4、…に対する撮影処理および画像データ補正・格納処
理を、撮影領域A1およびA2と同様に繰り返し行なう
ことにより、画像記憶領域R1には、原稿Mの全撮影領
域A1〜A6に対応する合成画像データIS1 〜IS6
が記憶される。
【0153】以上述べたように、画像撮影ユニットを構
成する各2次元型撮像デバイスとして、ディジタルビデ
オカメラを用いても、上述したビデオカメラを用いた場
合と略同等の効果を得ることができる。特に、各2次元
型撮像デバイスとしてディジタルビデオカメラを用いた
場合では、各ディジタルビデオカメラから出力される信
号がディジタル型のビデオ信号であるためノイズに強い
ことや、ビデオキャプチャボードを用いることなく各デ
ィジタルビデオカメラとPC間とのインタフェースを実
現できる等の利点を有している。
【0154】一方、図29は、本実施形態の変形例とし
て、画像読取装置1Bの画像撮影ユニット6Bを構成す
る2次元型撮像デバイス50a1 〜50a6 は、NTS
C準拠の画素数(例えば30万〜35万画素)を越えた
撮像面を有する撮像センサ(CCD、MOS等)11a
1 〜11a6 を有し、かつ外部同期がかかるカメラ51
a1 〜51a6 と、各2次元型撮像デバイス50a1 〜
50a6 の共通の構成要素であり、各カメラ51a1 〜
51a6 を互いに同一のタイミングで動作、すなわち互
いに同期して動作させるカメラ制御部52とを備えてい
る。なお、図29において、前掲図6と略同一機能を有
する構成要素については同一の符号を付してその説明を
省略する。
【0155】各カメラ51a1 〜51a6 は、図4に示
したビデオカメラ10a1 の構成と略同等の構成を有し
ているが、異なる点として、各カメラ51a1 〜51a
6 のパルス送信部13は、カメラ制御部52から送られ
たタイミング制御パルスに同期させて駆動パルス(水平
・垂直方向転送パルス)を各カメラ51a1 〜51a6
の撮像センサ11a1 〜11a6 にそれぞれ送信するよ
うになっており、この結果、全てのカメラ51a1 〜5
1a6 により原稿Mの撮影領域A1が同時に撮影され、
得られたビデオ信号は画像処理ユニット20Bの切換器
21Bに送信される。
【0156】切換器21Bは、全カメラ51a1 〜51
a6 から同時に送信されてきたビデオ信号を保持するバ
ッファを有し、このバッファに保持された各カメラ51
a1〜51a6 毎のビデオ信号をCPU25から出力さ
れた切替制御信号に応じて順次切替出力するようになっ
ている。
【0157】一方、画像読取装置1Bは、切換器21B
の出力側に設けられ切換器21Bから切替出力されたビ
デオ信号をディジタル型のビデオ信号(画像データ)に
変換するためのA/D変換部53を備えている。
【0158】また、画像処理ユニット20BのPC22
Bは、A/D変換部53から順次出力された画像データ
をPCIバス29およびCPU25を介してメモリ26
に記憶させるためのディジタルインタフェース55を備
えている。
【0159】さらに、PC22Bにおいては、I/Oイ
ンタフェースは省略されており、ディジタルインタフェ
ース55は、切換器21Bおよび駆動用モータ23にそ
れぞれ接続されている。
【0160】ディジタルインタフェース55は、CPU
25から出力された駆動制御信号を駆動用モータ23に
伝達し、かつCPU25から出力された切替制御信号を
切換器21Bに送信するようになっている。なお、画像
読取装置1Bのその他の構成および処理は、前掲図6に
示した画像読取装置1と略同様であるため、その説明を
省略する。
【0161】すなわち、図29に示した画像読取装置1
Bによれば、原稿Mのセットが終了した状態において
(前掲図23参照)、CPU25は、PCIバス29お
よびディジタルインタフェース55を介して切換器21
Bに制御信号を送信して、カメラ51a1 の出力をPC
22B側へ送信するように切替制御する。
【0162】上記切替制御が終了した後で、カメラ制御
部52から各カメラ51a1 〜51a6 のパルス送信部
13にタイミング制御パルスが送信され、各パルス送信
部13により、送られたタイミング制御パルスに同期し
て駆動パルスが各カメラ51a1 〜51a6 の撮像セン
サ11a1 〜11a6 にそれぞれ送信される。
【0163】この結果、各撮像センサ11a1 〜11a
6 により同一のタイミングで撮像されて得られた原稿M
の撮影領域A1のビデオ信号は、切換器21Bのバッフ
ァに各カメラ51a1 〜51a6 毎にそれぞれ保持され
る。
【0164】このとき、切換器21Bはカメラ51a1
のビデオ信号をA/D変換部53に出力するように制御
されているため、カメラ51a1 のビデオ信号は、A/
D変換部53に送信される。
【0165】A/D変換部53に送信されたビデオ信号
は、画像データに変換された後でディジタルインタフェ
ース55を介してCPU25に送られる。CPU25
は、第1実施形態と同様に、送られた画像データを、画
像記憶領域R1の対応する位置補正アドレスに対して、
シェーディング補正係数を乗算しながらそれぞれ格納す
る。
【0166】このようにして、カメラ51a1 に対応す
る画像データがメモリ26の画像記憶領域R1に格納さ
れると、CPU25は、切替制御信号をPCIバス29
およびディジタルインタフェース55を介して切換器2
1Bに送信する。切換器21Bは、送られた切替制御信
号に応じて出力を切り替えることにより、バッファに保
持されたカメラ51a2 のビデオ信号をA/D変換部5
3に出力する。
【0167】カメラ51a1 のビデオ信号と同様に、カ
メラ51a2 のビデオ信号に基づく画像データは、メモ
リ26の画像記憶領域R1の対応する位置補正アドレス
に対して、シェーディング補正係数を乗算しながらそれ
ぞれ格納される。
【0168】以下、各カメラに対応するビデオ信号がメ
モリ26の画像記憶領域R1に格納される毎にCPU2
5の制御の下で切換器21Bの出力切替が順次行なわれ
ることにより、残りのカメラ51a3 、…、51a6 に
より撮影されて得られたビデオ信号は、A/D変換部5
3により順次画像データに変換されてメモリ26の画像
記憶領域R1にそれぞれ格納される。この結果、原稿M
の撮影領域A1が複数(6個)のカメラ51a1 〜51
a6 により同時に撮影されて得られた合成画像データI
S1 がメモリ26の画像記憶領域R1に格納される。
【0169】カメラ51a6 に対応するビデオ信号がメ
モリ26の画像記憶領域R1に格納された際に、CPU
25は、PCIバス29およびディジタルインタフェー
ス55を介してモータ23に所定の駆動信号を送信して
モータ23を駆動させ、このモータ23の駆動により搬
送ローラ3aおよび搬送ローラ3bを所定量回転させる
ことにより、原稿Mの第2回目の撮影領域A2を撮影範
囲IAに一致させる(前掲図23参照)。このとき、カ
メラ制御部52から各カメラ51a1 〜51a6 のパル
ス送信部13にタイミング制御パルスが送信され、各カ
メラ51a1 〜51a6 により撮影領域A2の互いに同
期した同期撮影処理が行なわれる。この結果、メモリ2
6の画像記憶領域R1に合成画像データIS2 が格納さ
れる(図24参照)。
【0170】以下、残りの原稿Mの撮影領域A3、A
4、…に対する同期撮影処理および画像データ補正・格
納処理を、撮影領域A1およびA2と同様に繰り返し行
なうことにより、画像記憶領域R1には、原稿Mの全撮
影領域A1〜A6に対応する合成画像データIS1 〜I
S6 が記憶される。
【0171】以上述べたように、画像撮影ユニットを構
成する各2次元型撮像デバイスとして、NTSC準拠の
画素数(例えば30万〜35万画素)を越えた撮像面を
有する撮像センサ11a1 〜11a6 を備えた外部同期
用のカメラ51a1 〜51a6 と、各カメラ51a1 〜
51a6 を互いに同期して動作させるカメラ制御部52
とを備えた撮像デバイスを用いても、上述したビデオカ
メラやディジタルビデオカメラを用いた場合と略同等の
効果を得ることができる。
【0172】特に、本変形例では、仮に将来、NTSC
準拠の画素数(例えば30万〜35万画素)を越えた撮
像面(例えば100万画素以上)を有する撮像センサの
コストが低下した場合でも、A2以上の大型サイズの原
稿を読取り可能なさらに大型の撮像面を有する撮像セン
サのコストは依然として高価であると思われるが、本変
形例で述べたように、上述した100万画素以上の大型
撮像面を有するカメラを複数並設して構成された画像撮
影ユニットを有する画像読取装置を用いることにより、
A2以上の大型サイズの原稿を非常に低コストで読取る
ことができる。
【0173】ところで、本実施形態およびその変形例で
は、画像読取装置1〜1Bの解像度(メモリ26の画像
記憶領域R1〜Rnの解像度)、および各2次元型撮像
デバイスの解像度は、例えば400DPIで等しく設定
されているものとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、画像読取装置1〜1Bの解像度を400D
PIにするためには、各2次元型撮像デバイスの解像度
を400DPI以上にするのが望ましい。
【0174】そこで、本実施形態およびその変形例にお
ける各2次元型撮像デバイスの解像度を、画像読取装置
1〜1Bの解像度(400DPI)よりも高く、例えば
500DPIに設定した場合においては、本実施形態お
よびその変形例で述べたレンズ収差補正処理、撮影倍率
補正処理および位置合わせ補正処理をそれぞれ行なう必
要はなく、一つの位置アドレス補正処理を行なうことに
より、各CCDの各撮像面を構成する各画素アドレスの
位置補正アドレスを、その各画素アドレスのデータとし
てデータ格納領域にそれぞれ格納することも可能であ
る。
【0175】以下、上記位置アドレス補正処理につい
て、画像読取装置1のCPU25が行なう場合を例とし
て説明する。
【0176】上記位置アドレス補正処理の準備段階とし
て、400DPI単位のドットから構成された画像パタ
ーン(ドットパターン)を有し、かつ撮影範囲IAに対
応する大きさのテストチャートC10を用意する。この
テストチャートC10の画像パターンは、図30に示す
ように、ドットd1 〜dn が斜め方向{例えばチャート
C10上において、ドットd1 を通る水平線に対して4
5度方向}に1ドット分間隔を空けながら配列されたド
ット列dr1、dr2、…が水平方向に沿って並べられ
たパターンである。
【0177】そして、準備されたテストチャートC10
を原稿挿入口2aから挿入して照明部5a、5bの原稿
照明領域内の撮影範囲IAにセットし、切換器21の出
力切替をビデオカメラ10a1 にセットする。
【0178】以下、上述したレンズ収差補正処理、撮影
倍率補正処理および位置合わせ処理等と同様に、テスト
チャートC10をビデオカメラ10a1 により撮像して
各画素毎に得られたビデオ信号は、切換器21、ビデオ
キャプチャ部28およびPCIバス29を介して画像デ
ータとしてメモリ26のビデオカメラ対応画像記憶領域
R1に記憶される。このようにして、テストチャートC
10に基づく全てのビデオカメラ10a1 〜10a6 の
全画素の画像データがメモリ26の画像記憶領域R1に
記憶される。
【0179】このとき、ビデオカメラ10a1 〜10a
6 により得られた画像データに対して、上述したレンズ
収差、撮影倍率および位置合わせに係わる位置ズレが発
生していなければ、上述したテストチャートC10のド
ットパターンは、そのドット配列通りに画像記憶領域R
1に記憶される筈である。
【0180】例えば、ドット列dr1のドットd1 がビ
デオカメラ10a1 の画素C1(a、b)により撮影さ
れた場合、その画素C1(a、b)により得られた画像
データD1は、画像記憶領域R1の対応するアドレスC
1(a、b)に格納される筈であり、以下、ドット列d
r1のドットd2 、d3 、…の画像データD2、D3、
…は、画素C1(a、b)から斜め方向(45°)に沿
って1画素間隔を空けたアドレス{C1(a+2、b+
2)、C1(a+4、b+4)、…}に順次格納される
筈である(図31参照)。
【0181】しかしながら、上述したように、ビデオカ
メラ10a1 〜10a6 により得られた画像データに
は、レンズ収差、撮影倍率および位置合わせに係わる位
置ズレが発生しているため、ドット列dr1の例えばド
ットd1 、d2 、d3 は、それぞれ{C1(a、b+
1)、C1(a+2、b+1)、C1(a+4、b+
5)}に格納される(図31参照)。
【0182】このとき、CPU25は、予めメモリ26
に記憶された位置アドレス補正用プログラム(アルゴリ
ズム)に従って図32に示す位置アドレス補正処理を行
なう。
【0183】すなわち、CPU25は、画像記憶領域R
1を参照して、ドット列dr1の最初のドットd1 の真
の(位置ズレの無い場合)アドレスC1(a、b)およ
びその近傍のアドレスを検索することにより、ドットd
1 が格納されたアドレス{C1(a、b+1)}を読み
出し(ステップS40)、読み出したアドレス{C1
(a、b+1)}を、画像位置補正テーブルT1におけ
るドットd1 の真の位置アドレスC1(a、b)に対応
するデータ格納領域に格納する(ステップS41;図3
3参照)。
【0184】次いでCPU25は、画像記憶領域R1を
参照して、ドット列dr1の次のドットd2 の真の(位
置ズレの無い場合)アドレスC1(a+2、b+2)お
よびその近傍のアドレスを検索することにより、ドット
d2 が格納されたアドレス{C1(a+2、b+1)}
を読み出し(ステップS42)、読み出したアドレス
{C1(a+2、b+1)}を、画像位置補正テーブル
T1におけるドットd2の真の位置アドレスC1(a+
2、b+2)に対応するデータ格納領域に格納する(ス
テップS43;図33参照)。
【0185】以下、CPU25は、ドット列dr1の残
りのドットd3 〜dn 、および他のドット列dr2〜d
rnの全てのドットd1 〜dn に対して上述したステッ
プS40、ステップS41(ステップS42、ステップ
S43)で述べたドットアドレス検索処理、ドットアド
レス読み出し処理およびドットアドレス格納処理を各ド
ット毎にそれぞれ行なうことにより、画像位置補正テー
ブルT1における各ドットの真の位置アドレスに対応す
るデータ格納領域に対して各ドットの画像データ上での
位置ズレしたアドレスをそれぞれ格納する(ステップS
44)。
【0186】さらに、CPU25は、画像位置補正テー
ブルT1における画像パターンを構成する各ドット列d
r1〜drnの各ドット以外の点の画像データ上での位
置ズレしたアドレスを、その点の周囲のドットに対応す
る真のアドレスのズレ量に基づいて演算処理により求め
て、上記画像位置補正テーブルT1における各ドット以
外の点の真のアドレスに対応するデータ格納領域にそれ
ぞれ格納して(ステップS45)、位置アドレス補正処
理を終了する。
【0187】この結果、画像位置補正テーブルT1にお
ける上記ビデオカメラ10a1〜10a6 (CCD11
a1〜11a6 )の全撮像面の全画素のアドレス{C
(1、1)〜C6(480、640)}に対応するデー
タ格納領域には、上記各アドレスが画像データ上におい
てレンズ収差、撮影倍率誤差および位置合わせ誤差等に
より位置ズレした際のアドレス(位置ズレアドレス)が
それぞれ格納される。
【0188】したがって、所定の撮影対象をビデオカメ
ラ10a1〜10a6 により撮影して各画素{位置アド
レスC1(1、1)、…、C1(a、b+1)、C1
(a+2、b+1)、C1(a+4、b+5)、…、C
6(480、640)}毎に得られた画像データに、例
えばレンズ収差による歪、撮影倍率誤差による位置ズ
レ、および各デバイス間の位置合わせ誤差による位置ズ
レが含まれていたとしても、得られた画像データの位置
ズレアドレスを、その位置ズレアドレスが格納された画
像位置補正テーブルT1のデータ格納領域のアドレス
(位置ズレしていない真のアドレス)に変換し、上記画
像データを変換した真のアドレスにおける画像データと
して読むことにより、上記位置ズレに影響を受けない画
像データが得られる。
【0189】例えば、実際にはアドレスC1(a、b)
の画素で撮像して得られた画像データが位置ズレアドレ
スC1(a、b+1)の画像データとして取得されたと
しても、取得された位置ズレアドレスC1(a、b+
1)の画像データは、その位置ズレアドレスC1(a、
b+1)が格納されたデータ格納領域のアドレスC1
(a、b)の画像データとして読み出されるため、上記
位置ズレに影響を受けない真の画像データが得られる。
【0190】そして、CPU25は、読み出した真のア
ドレスを有する画像データを、画像記憶領域R2の対応
する真のアドレスに対して、シェーディング補正係数を
乗算しながらそれぞれ格納する。
【0191】この結果、画像記憶領域R2には、ビデオ
カメラ10a1 〜10a6 により原稿Mを撮影して得ら
れた、位置補正(歪補正、撮影倍率補正、位置合わせ補
正)およびシェーディング補正が施された合成画像デー
タが格納される。
【0192】すなわち、上述した位置アドレス補正処理
を用いることにより、前述したレンズ収差補正処理、撮
影倍率補正処理およびデバイス間の位置合わせ補正処理
を用いる場合と比べて、テストチャートの撮影回数の減
少および補正処理の迅速化により実際に原稿Mの撮影を
開始するまでのスキャン撮影準備時間を大幅に低減する
ことができる。また、補正処理プログラム(アルゴリズ
ム)も減らすことができ、CPU25の処理の負担減
や、補正処理プログラム開発コストの低減にも寄与でき
る。
【0193】只、上述したように、この位置アドレス補
正処理は、各ビデオカメラの解像度を、画像読取装置1
〜1Bの解像度よりも高く設定した場合に有効な方法で
あり、解像度が同じ場合においては、ステップS40〜
ステップS45の処理においてドットが格納されたアド
レスを検索する際の誤差を許容できなくなるため、適切
な補正方法ではない。したがって、解像度が同じ場合に
は、上述したレンズ収差補正、撮影倍率補正および位置
合わせ補正をそれぞれ行なって、画像データの位置補正
を行なう必要がある。 (第2の実施の形態)本発明の画像撮影装置に係わる第
2の実施の形態を図34に示す。
【0194】図34は、本発明の画像撮影装置の構成を
示す図である。
【0195】図34によれば、画像撮影装置70は、2
次元配列された複数の撮像素子から成り、かつ撮影対象
Obの大きさ(例えば、2560ドット×1920ドッ
トに対応する大きさ)よりも非常に小さい大きさの撮像
面を有する複数(本実施形態では、16個とする)の2
次元型撮像デバイス(ビデオカメラ)71a1 〜71a
16を、撮影対象Obに対向するようにマトリクス状(縦
・横)に配設して構成されている。なお、各ビデオカメ
ラ71a1 〜71a16の構成は、前掲図4に示したビデ
オカメラ10a1 の構成と略同様である。すなわち、各
ビデオカメラ71a1 〜71a16のCCD11a1 は、
例えば、約30万画素{横(列)640×縦(行)48
0の撮像素子(画素)}から構成された撮像面Sを有し
ている。
【0196】各ビデオカメラ71a1 〜71a16は、そ
の撮影範囲が互いに隣接して平面状に配置されるように
位置合わせされており、ビデオカメラ71a1 〜71a
16全体の撮影範囲IAは矩形状を成している。また、ビ
デオカメラのマトリクス状に配設される個数は、撮影範
囲IAの面積(エリア)が撮像対象Obの大きさと一致
するか、あるいは大きくなるように定められている。
【0197】したがって、撮影対象Obを各ビデオカメ
ラ71a1 〜71a16の撮影距離に合わせて配置して各
ビデオカメラ71a1 〜71a16の全体の撮影範囲IA
を撮影対象Obに合わせておき(ピント合わせ)、この
ピントが合った状態において撮影対象Obを複数のビデ
オカメラ71a1 〜71a16により所定の撮影倍率(例
えば1倍)で撮影し、この結果各ビデオカメラ71a1
〜71a16毎に得られた画像データを繋ぎ合わせること
により、2560ドット×1920ドット、すなわち、
490万画素以上の大きさ撮影対象Obの画像データを
取得するようになっている。
【0198】また、本実施形態では、画像処理ユニット
20Cの切換器21Cは、各ビデオカメラ71a1 〜7
1a16から出力されたビデオ信号を各ビデオカメラ毎に
順次切り替えながら出力するようになっており、PC2
2Cは、切換器21Cから順次出力されたビデオ信号に
基づいて上述した位置補正処理(あるいは位置アドレス
補正処理)、シェーディング補正処理を含む画像処理を
行なうようになっている。
【0199】なお、画像処理ユニット20CのPC22
CにおけるCPU25の上述した位置補正処理(あるい
は位置アドレス補正処理)、シェーディング補正処理を
含む画像処理については、第1実施形態のPC22〜2
2Bの処理と略同一であるため、その説明は省略する。
【0200】次に本実施形態の画像撮影装置70の撮像
対象Obの撮影動作処理について説明する。
【0201】上述したように、撮影対象Obと各ビデオ
カメラ71a1 〜71a16との間のピントを合わせた状
態において、切換器21Cの出力をビデオカメラ71a
1 にセットする。次いで、ビデオカメラ71a1 のCC
D11a1 により、撮影対象Obにおけるビデオカメラ
71a1 に対応する領域を撮影する。
【0202】ビデオカメラ71a1 により撮影されて得
られたビデオ信号は、切換器21C、ビデオキャプチャ
部28およびPCIバス29を介して画像データとして
CPU25に送られる。CPU25は、第1実施形態と
同様に、送られた画像データを、メモリ26の画像記憶
領域R1の対応する位置補正アドレスに対してシェーデ
ィング補正係数を乗算しながらそれぞれ格納する。
【0203】ビデオカメラ71a1 のCCD11a1 に
より撮影対象Obのビデオカメラ71a1 に対応する領
域の撮影が終了した際に、CPU25により上述した切
替制御が行なわれてビデオカメラ71a2 の出力がPC
22C側へ送信されるように設定される。次いで、ビデ
オカメラ71a2 のCCD11a2 により、撮影対象O
bにおけるカメラ71a2 に対応する領域が撮影され、
その結果得られた画像データは、メモリ26の画像記憶
領域R1の対応する位置補正アドレスに対してシェーデ
ィング補正係数を乗算しながらそれぞれ格納される。
【0204】以下、撮影終了毎にCPU25の制御の下
でビデオカメラのPC22C側への出力切替を順次行な
いながら、残りのビデオカメラ71a3 、…、71a16
のCCD11a3 、…、11a16により撮影対象Obに
おける各ビデオカメラ71a3 、…、71a16に対応す
る領域を順次撮影する。この結果、画像記憶領域R1に
は、撮影対象Obの全撮影領域に対応する画像データI
Mが記憶される。
【0205】なお、本実施形態では、16個のマトリク
ス状に配設されたビデオカメラ71a1 〜71a16を用
いて、2560×1920ドットに対応するサイズの撮
影対象Obを撮影し、かつ補正処理して撮影対象Ob全
体の画像データIMを取得したが、これは一つの例であ
り、撮影対象Ob' のサイズに応じて、ビデオカメラの
マトリクス状に配設される個数(n)を設定する必要が
ある。
【0206】しかしながら、上述した2560×192
0サイズを越えた大型サイズの撮影対象Ob' を撮影
し、かつ補正処理して撮影対象Ob' 全体の画像データ
IMを取得する処理も、前掲図34を用いて述べた16
個のマトリクス状に配設されたビデオカメラ71a1 〜
71a16を用いて撮影し、補正処理して撮影対象Ob'
全体の画像データを取得する処理と略同様であり、異な
る点は、マトリクス状に配設する個数であるため、n個
のマトリクス状に配設されたビデオカメラ71a1 〜7
1an を用いることにより、2560×1920サイズ
を越えた大型サイズの撮影対象Ob' を非常に容易に撮
影することができる。
【0207】以上述べたように、本実施形態の画像撮影
装置によれば、100万画素以上{例えば、2560ド
ット×1920ドット(490万画素)以上}の大きさ
を有する撮影対象Obの画像を、その大型サイズに対応
する大型の撮像面を有するエリアセンサを用いることな
く、上記大型サイズよりも非常に小さい、例えばNTS
C準拠の約30万画素の撮像面を有する複数のビデオカ
メラをマトリクス状に2次元配列して構成された画像撮
影装置により撮影することができるため、100万画素
以上の大型の撮像面を有するエリアセンサ(カメラ)を
用いた画像撮影装置と比べて、本実施形態の画像撮影装
置のコストを大幅に低減させることができる。また、イ
ンタフェースも例えばNTSC方式に準拠した標準的な
ものを用いることができるため、画像撮影装置の実用性
および汎用性を向上させることができる。
【0208】特に、本実施形態の画像撮影装置では、第
1実施形態と同様に、複数のビデオカメラそれぞれの撮
影距離を、大型サイズの撮影範囲に関係なく、それぞれ
上記30万画素に対応する一定値(d1 )に保持するこ
とができるため、撮影範囲の大型化に係わらず非常にコ
ンパクトな画像撮影装置を提供することができ、画像撮
影装置の実用性をさらに向上させることができる。
【0209】なお、本実施形態においては、各2次元型
撮像デバイスとして、2次元配列された複数の撮像素子
から成る撮像面を有するCCDにより撮影した画像信号
(電気信号)をアナログのビデオ信号として出力するビ
デオカメラを用いたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば各ビデオカメラの撮像センサとして、
CCDではなく他の撮像センサ(例えばMOS型セン
サ)を用いることも可能である。
【0210】さらに、本実施形態においては、上述した
ように、各2次元型撮像デバイスとして、各撮像センサ
により撮影した電気信号をアナログのビデオ信号として
出力するビデオカメラを用いたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、第1実施形態と同様に、ディジタ
ルビデオカメラや、NTSC準拠の画素数(例えば30
万〜35万画素)を越えた撮像面を有する撮像センサを
有する外部同期用のカメラを用いることも可能である。
【0211】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係わる画像
撮影装置および画像読取装置によれば、2次元配列され
た複数の画素から成る撮像面を有する2次元型撮像デバ
イスを少なくとも1列に並設して画像撮影装置および画
像読取装置を構成したため、その大型サイズの撮影対象
(原稿等)に対応する非常に長い光路長を有する光学系
型ラインセンサ、大型サイズに対応する撮像素子列を有
する密着型ラインセンサおよび大型サイズに対応する大
型の撮像面を有するエリアセンサを用いることなく、並
設した2次元型撮像デバイスにおける複数の撮像面(撮
影範囲)を組み合わせることにより大型サイズの撮影対
象の画像を撮影する(読取る)ことができる。
【0212】したがって、本発明に係わる画像撮影装置
および画像読取装置のコストを上述した光学系型ライン
センサ、密着型ラインセンサおよび大型撮像面を有する
エリアセンサを用いた画像撮影装置および画像読取装置
と比べて飛躍的に低減させることができる。また、本発
明に係わる画像撮影装置および画像読取装置の大きさを
上述した光学系型ラインセンサ、密着型ラインセンサお
よび大型撮像面を有するエリアセンサを用いた画像撮影
装置および画像読取装置に比べて非常にコンパクトにす
ることができる。この結果、本発明に係わる画像撮影装
置および画像読取装置の実用性および汎用性を大幅に向
上させることができる。
【0213】特に、本発明に係わる画像撮影装置および
画像読取装置によれば、並設した2次元型撮像デバイス
における複数の撮像面(撮影範囲)を組み合わせて、例
えば100画素以上の大型のサイズの撮影対象を撮影す
るようにしているため、上記100画素以上の大型サイ
ズの撮像面および非常に長い撮影距離を有するエリアセ
ンサ(撮像デバイス)を用いることなく、例えば30万
画素程度の非常に小さな撮像面および撮影距離を有する
安価な2次元型撮像デバイスを用いて画像撮影装置およ
び画像読取装置を実現することができる。
【0214】したがって、100万画素以上の大型サイ
ズの撮影対象を、撮影距離を増大させることなく撮影す
る(読み取る)ことが可能な非常に低コストかつコンパ
クトな画像撮影装置および画像読取装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わる画像読取装
置の内部構成を示す斜視図。
【図2】図3におけるII−II矢視断面図。
【図3】図1および図2に示した画像読取装置の側面
図。
【図4】図1に示したビデオカメラの概略構成を示すブ
ロック図。
【図5】図1に示したビデオカメラのCCDの撮像面を
概略的に示す図。
【図6】画像撮影ユニットの各ビデオカメラから出力さ
れたビデオ信号を画像処理する画像処理ユニットを含む
画像読取装置のハードウエア構成を示す図。
【図7】図6に示したメモリに設定された画像記憶領域
および補正テーブルを示す図。
【図8】メモリに設定された画像記憶領域を概念的に示
す図。
【図9】メモリに設定された画像位置補正テーブルを概
念的に示す図。
【図10】図6に示したCPUのレンズ収差補正処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図11】(a)は、レンズ収差補正処理に用いられる
テストチャートの一例を示す図、(b)は、図11
(a)を撮影して得られた画像データに含まれる糸巻状
歪を概念的に示す図、(c)は、図11(a)を撮影し
て得られた画像データに含まれる画像データに含まれる
俵状歪を概念的に示す図、(d)は、レンズ収差補正後
のテストチャートに基づく画像データを概念的に示す
図。
【図12】撮影倍率補正処理に用いられるテストチャー
トの一例を示す図。
【図13】図6に示したCPUの撮影倍率補正処理の一
例を示す概略フローチャート。
【図14】図6に示したCPUの位置合わせ補正処理の
一例を示す概略フローチャート。
【図15】(a)は、位置合わせ補正処理に用いられる
テストチャートに基づく画像データの隣接するパターン
画像間のX方向に沿ったズレを概念的に示す図、(b)
は、位置合わせ補正処理後の隣接する画像パターン間の
関係を概念的に示す図。
【図16】(a)は、位置合わせ補正処理に用いられる
テストチャートに基づく画像データの隣接するパターン
画像間のY方向に沿ったズレを概念的に示す図、(b)
は、位置合わせ補正処理後の隣接する画像パターン間の
関係を概念的に示す図。
【図17】(a)は、位置合わせ補正処理に用いられる
テストチャートに基づく画像データの隣接するパターン
画像間のX、Y方向に沿ったズレを概念的に示す図、
(b)は、位置合わせ補正処理後の隣接する画像パター
ン間の関係を概念的に示す図。
【図18】位置補正処理後における画像位置補正テーブ
ルのデータ格納領域にそれぞれ格納された位置補正アド
レスを示す図。
【図19】(a)は、メモリの画像記憶領域に記憶され
た位置補正後の合成画像データを示す図、(b)は、図
19(a)に示した合成画像データにおいて実際に画像
データとして使用できる領域を表す図。
【図20】(a)および(b)は、メモリの画像記憶領
域に記憶された位置補正後の合成画像データからX方向
の両エッジ部分のアドレスをそれぞれ合わせることによ
り作成された合成画像データを示す図。
【図21】図6に示したCPUのシェーディング補正処
理の一例を示す概略フローチャート。
【図22】シェーディング補正処理後におけるシェーデ
ィング補正テーブルのデータ格納領域にそれぞれ格納さ
れたシェーディング補正係数を示す図。
【図23】原稿の第1回目の撮影領域および第2回目の
撮影領域を示すための図。
【図24】メモリの画像記憶領域に記憶された第1回目
の撮影領域に基づく合成画像データIS1 および第2回
目の撮影領域に基づく合成画像データIS2 を示す図。
【図25】原稿を4回移動させながらその画像を撮影し
た場合におけるモータの駆動パルス、および各CCDに
対する駆動パルスを示すタイムチャート。
【図26】合成画像IS1 〜IS4 に基づいて生成され
画像記憶領域に記憶された原稿全体の画像データを示す
図。
【図27】予めエッジ部分のアドレスを一致させた合成
画像データIS1'〜IS4'に基づいて生成され画像記憶
領域に記憶された原稿全体の画像データを示す図。
【図28】第1実施形態の変形例に係わり画像読取装置
であって、2次元型撮像デバイスとして、ビデオカメラ
の代わりにディジタルビデオカメラを用いた画像読取装
置のハードウエア構成を示す図。
【図29】第1実施形態の変形例に係わる画像読取装置
であって、2次元型撮像デバイスとして、ビデオカメラ
の代わりに、大型の撮像面を含む撮像センサを有する外
部同期用の複数のカメラおよび複数のカメラを同期して
動作させるカメラ制御部を備えた撮像デバイスを用いた
画像読取装置のハードウエア構成を示す図。
【図30】位置アドレス補正処理に用いられるテストチ
ャートの一例を示す図。
【図31】画像記憶領域の一部を拡大して示す図。
【図32】図6に示したCPUの位置アドレス補正処理
の一例を示す概略フローチャート。
【図33】位置アドレス補正処理において画像位置補正
テーブルのデータ格納領域に格納された位置ズレアドレ
スを示す図。
【図34】本発明の第2の実施の形態に係わる画像撮影
装置のハードウエア構成を示す図。
【図35】従来のエリアセンサにおける撮影範囲と撮影
距離との関係を示す図。
【符号の説明】
1、1A、1B 画像読取装置 3 搬送ローラ部 3a 第1の搬送ローラ 3b 第2の搬送ローラ 5a、5b 照明部 6、6A、6B 画像撮影ユニット 10a1 〜10a6 、71a1 〜71a16 ビデオカメ
ラ 10a1A〜10a6A ディジタルビデオカメラ 11a1 〜11a6 CCD 12 レンズ 13 パルス送信部 14、53 A/D変換部 15 データ処理部 16 D/A変換部 20、20A、20B、20C 画像処理ユニット 21、21B、21C 切換器 22、22A、22B、22C パーソナルコンピュー
タ 23 モータ 25 CPU 26 メモリ 27 I/Oインタフェース 28 ビデオキャプチャ部 29 PCIバス 40a1A〜40a6A 1394インタフェース 41 1394シリアルバスケーブル 42 1394インタフェース制御部 50a1 〜50a6 2次元型撮像デバイス 51a1 〜51a6 カメラ 52 カメラ制御部 55 ディジタルインタフェース 70 画像撮影装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA01 AB00 AB51 AB68 AC42 AC54 AC69 AC74 AC75 CA07 5C051 AA01 DA03 DA06 DB22 DC02 DE02 DE11 DE12 DE18 5C072 AA01 BA08 BA17 DA02 EA08 FB11 FB12 FB23 RA18 UA02 UA06 UA11 UA20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影対象の画像を撮影する画像撮影装置
    において、 2次元配列された複数の画素から成る撮像面に結像され
    た前記撮影対象の画像を前記画素毎に電気信号に変換し
    て出力する画像撮影手段をそれぞれ有する複数の2次元
    型撮像デバイスを備え、当該複数の2次元型撮像デバイ
    スを少なくとも一列に並設したことを特徴とする画像撮
    影装置。
  2. 【請求項2】 前記各画像撮影手段は、前記撮影対象の
    画像を前記撮像面に結像するレンズと、前記撮像面を含
    む撮像センサを有し、この撮像センサを所定のタイミン
    グで駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影対象の
    画像を前記画素毎に電気信号に変換して出力する撮像手
    段と、この撮像手段から出力された前記画素毎の電気信
    号をサンプリングして所定の階調度のディジタルデータ
    に変換する変換手段と、変換された前記各画素毎のディ
    ジタルデータに対してビデオ信号生成用の所定のデータ
    処理を行なうことにより、当該各画素毎のディジタルデ
    ータをビデオ信号に変換して出力するデータ処理手段と
    をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項1記載の画像
    撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記各画像撮影手段の各データ処理手段
    からそれぞれ出力された前記各画素毎のビデオ信号をキ
    ャプチャして画像データに変換するキャプチャ手段と、
    前記全撮像面を構成する全画素の画像データを記憶可能
    な少なくとも1つの画像記憶領域を有する画像記憶手段
    と、前記キャプチャ手段により変換された前記各画素毎
    の画像データを、そのアドレス位置のズレを補正し、か
    つシェーディング補正を行ないながら前記画像記憶領域
    に対してそれぞれ格納することにより、前記各撮像面の
    各画素の画像データが合成された合成画像データを生成
    する合成画像データ生成手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項2記載の画像撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記合成画像データ生成手段は、前記複
    数の撮像センサの全撮像面を構成する各画素のアドレス
    位置のズレを補正する位置補正アドレスを予め当該各画
    素アドレス毎にそれぞれ作成する位置補正アドレス作成
    手段と、前記全撮像面を構成する各画素のアドレス毎に
    第1のデータ格納領域をそれぞれ有し、前記位置補正ア
    ドレス作成手段により作成された位置補正アドレスを、
    当該各画素アドレスのデータとして前記第1のデータ格
    納領域にそれぞれ保持する画像位置補正テーブルと、前
    記全撮像面を構成する各画素の画像データのシェーディ
    ング補正係数を予め当該各画素アドレス毎にそれぞれ作
    成するシェーディング補正係数作成手段と、前記全撮像
    面を構成する各画素のアドレス毎に第2のデータ格納領
    域をそれぞれ有し、前記シェーディング補正係数作成手
    段により作成されたシェーディング補正係数を、当該各
    画素アドレスのデータとして前記第2のデータ格納領域
    にそれぞれ保持するシェーディング補正テーブルと、前
    記キャプチャ手段により変換された前記各画素毎の画像
    データに基づいて、当該各画素毎の画像データの各アド
    レスに対応する前記画像位置補正テーブルのデータ格納
    領域に格納された位置補正アドレス、および前記各位置
    補正アドレスに対応するシェーディング補正テーブルの
    データ格納領域に格納されたシェーディング補正係数を
    それぞれ読み出し、前記各画素毎の画像データを、前記
    画像記憶領域の対応する位置補正アドレスに対して対応
    するシェーディング補正係数を乗算しながらそれぞれ格
    納する格納手段とを備えたことを特徴とする請求項3記
    載の画像撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記位置補正アドレス作成手段は、前記
    各レンズの収差により生じた前記全撮像面を構成する各
    画素の位置アドレスのズレを補正する収差補正アドレス
    を前記各画素毎に作成するレンズ収差補正手段と、前記
    各2次元型撮像デバイスの前記撮影対象に対する撮影倍
    率の誤差により生じた前記各画素の収差補正アドレスの
    ズレを補正する収差・撮影倍率補正アドレスを前記各画
    素毎に作成する撮影倍率補正手段と、前記各2次元型撮
    像デバイス間の前記撮影対象に対する位置合わせ誤差に
    より生じた前記各画素の収差・撮影倍率補正アドレスの
    ズレを補正する前記位置補正アドレスを前記各画素毎に
    作成する位置合わせ補正手段とを備えたことを特徴とす
    る請求項4記載の画像撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記レンズ収差補正手段は、位置アドレ
    スが定まっている点から構成されたレンズ収差補正用の
    所定形状を有し、かつ前記全撮像面に対応する大きさを
    有する画像パターンから成る第1のテストチャートを前
    記各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キャプチ
    ャ手段を介して得られた前記第1のテストチャートに対
    応する前記全撮像面を構成する各画素の画像データを前
    記画像記憶領域に対してそれぞれ記憶する手段と、前記
    第1のテストチャートの画像パターンを構成する各点の
    位置アドレス、およびこの各点に対応する画像データが
    格納された画像記憶領域のアドレスがそれぞれ一致して
    いるか否か比較する手段と、この比較の結果一致してい
    ない場合に、前記画像位置補正テーブルにおける、前記
    各点に対応する画像データが格納された画像記憶領域の
    アドレスに対応するデータ格納領域に、前記各点の位置
    アドレスを前記収差補正アドレスを表すデータとしてそ
    れぞれ格納する手段と、前記比較の結果一致している場
    合に、前記画像位置補正テーブルにおける、前記各点に
    対応する画像データが格納された画像記憶領域のアドレ
    スに対応するデータ格納領域に、当該画像記憶領域のア
    ドレスを前記収差補正アドレスを表すデータとしてそれ
    ぞれ格納する手段と、前記画像パターンを構成する点以
    外の点の位置アドレスを、その周囲の前記画像パターン
    を構成する点のズレ量に基づいて演算処理により求め
    て、前記画像位置補正テーブルにおける対応するアドレ
    スのデータ格納領域に前記収差補正アドレスを表すデー
    タとしてそれぞれ格納する手段とを備えたことを特徴と
    する請求項5記載の画像撮影装置。
  7. 【請求項7】 前記撮影倍率補正手段は、位置アドレス
    が定まっている点から構成された撮影倍率補正用の所定
    形状を有し、かつ前記全撮像面に対応する大きさを有す
    る画像パターンから成る第2のテストチャートを前記各
    2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キャプチャ手
    段を介して得られた前記第2のテストチャートに対応す
    る前記全撮像面の各画素の画像データを、前記画像記憶
    領域における前記画像位置補正テーブルのデータ格納領
    域に格納された対応する収差補正アドレスにそれぞれ記
    憶する手段と、前記第2のテストチャートの画像パター
    ンを構成する各点の位置アドレス、およびこの各点に対
    応する画像データが格納された前記画像記憶領域のアド
    レスがそれぞれ一致しているか否か比較する手段と、こ
    の比較の結果一致していない場合に、前記画像位置補正
    テーブルにおける、前記各点に対応する画像データが格
    納された画像記憶領域のアドレスに対応するデータ格納
    領域に、前記各点の位置アドレスを前記収差・撮影倍率
    補正アドレスを表すデータとしてそれぞれ格納する手段
    と、前記比較の結果一致している場合に、前記画像位置
    補正テーブルにおける、前記各点に対応する画像データ
    が格納された画像記憶領域のアドレスに対応するデータ
    格納領域に、当該画像記憶領域のアドレスを前記収差・
    撮影倍率補正アドレスを表すデータとしてそれぞれ格納
    する手段と、前記画像パターンを構成する点以外の点の
    位置アドレスを、その周囲の前記画像パターンを構成す
    る点のズレ量に基づいて演算処理により求めて、前記画
    像位置補正テーブルにおける対応するアドレスのデータ
    格納領域に前記収差・撮影倍率補正アドレスを表すデー
    タとしてそれぞれ格納する手段とを備えたことを特徴と
    する請求項6記載の画像撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記位置合わせ補正手段は、位置アドレ
    スが定まっている点から構成された少なくとも1本のラ
    イン形状を有し、かつ前記全撮像面に対応する大きさを
    有する画像パターンから成る第3のテストチャートを前
    記各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キャプチ
    ャ手段を介して得られた前記第3のテストチャートに対
    応する前記全撮像面の各画素の画像データを、前記画像
    記憶領域における前記画像位置補正テーブルのデータ格
    納領域に格納された対応する収差・撮影倍率補正アドレ
    スにそれぞれ記憶する手段と、前記画像記憶領域に記憶
    された前記各撮像センサ毎の画像データにおける隣接す
    る画像データ間の前記ライン形状を表すデータが一直線
    状になっているか否かを判断する手段と、この判断の結
    果一直線状になっていない場合、隣接する画像データを
    構成する全アドレスの内の少なくとも一方を、当該隣接
    する画像データ間のライン形状を表すデータが一直線状
    になるように変更する手段と、前記変更されたアドレス
    を、前記画像位置補正テーブルにおける変更前のアドレ
    スに対応するデータ格納領域に前記位置補正アドレスを
    表すデータとしてそれぞれ格納する手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項7記載の画像撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記シェーディング補正手段は、所定の
    均一色を有し、かつ前記全撮像面に対応する大きさを有
    する画像パターンから成る第4のテストチャートを前記
    各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キャプチャ
    手段を介して得られた前記第4のテストチャートに対応
    する前記全撮像面の各画素の画像データを、前記画像記
    憶領域における前記画像位置補正テーブルのデータ格納
    領域に格納された対応する位置補正アドレスにそれぞれ
    記憶する手段と、前記画像記憶領域に記憶された画像デ
    ータを構成する各アドレスの画素値に基づいて、その画
    素値の逆係数を各画素毎に求める手段と、各画素毎に求
    められた逆係数を前記シェーディング補正テーブルにお
    ける対応する位置補正アドレスのデータ格納領域にそれ
    ぞれ格納する手段とを備えたことを特徴とする請求項8
    記載の画像撮影装置。
  10. 【請求項10】 前記画像記憶手段は、前記全撮像面の
    全画素の画像データを記憶可能な少なくとも第1および
    第2の画像記憶領域を有しており、前記複数の撮像セン
    サの解像度は、前記複数の画像記憶領域の解像度よりも
    高く設定されている一方、 前記合成画像データ生成手段は、前記複数の画像記憶領
    域の解像度に対応する複数のドットから構成された複数
    のドット列を有し、かつ前記全撮像面に対応する大きさ
    を有する画像パターンから成る第5のテストチャートを
    前記各2次元型撮像デバイスにより撮影して前記キャプ
    チャ手段を介して得られた前記第5のテストチャートに
    対応する前記全撮像面の各画素の画像データを、前記第
    1の画像記憶領域に対してそれぞれ記憶する手段と、前
    記第1の画像記憶領域を参照して、前記各ドット列を構
    成する各ドットの当該第1の画像記憶領域におけるアド
    レスをそれぞれ読み出し、読み出した各アドレスを、前
    記画像位置補正テーブルにおける各ドットの真の位置ア
    ドレスに対応するデータ格納領域にそれぞれ格納する手
    段と、前記画像位置補正テーブルにおける前記各ドット
    列の各ドット以外の点の画像データ上での位置ズレした
    アドレスを、その点の周囲のドットに対応する真のアド
    レスのズレ量に基づいて演算処理により求めて、前記画
    像位置補正テーブルにおける各ドット以外の点の真のア
    ドレスに対応するデータ格納領域にそれぞれ格納する手
    段と、前記キャプチャ手段により変換された前記各画素
    毎の画像データに基づいて、当該各画素毎の画像データ
    の各アドレスを、その各アドレスが格納された前記画像
    位置補正テーブルのデータ格納領域のアドレスにそれぞ
    れ変換する手段と、前記各画像データを、変換したアド
    レスにおける画像データとして対応するシェーディング
    補正係数を乗算しながら前記第2の画像記憶領域にそれ
    ぞれ格納する手段とを備えた請求項3記載の画像撮影装
    置。
  11. 【請求項11】 前記各画像撮影手段は、前記撮影対象
    の画像を前記撮像面に結像するレンズと、前記撮像面を
    含む撮像センサを有し、この撮像センサを所定のタイミ
    ングで駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影対象
    の画像を前記画素毎に電気信号に変換して出力する撮像
    手段と、この撮像手段から出力された前記画素毎の電気
    信号をサンプリングして所定の階調度のディジタルデー
    タに変換する変換手段と、変換された前記各画素毎のデ
    ィジタルデータに対してビデオ信号生成用の所定のデー
    タ処理を行なうことにより、当該各画素毎のディジタル
    データをディジタル形のビデオ信号に変換し、ディジタ
    ルインタフェースを介して出力するデータ処理手段とを
    備えたことを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。
  12. 【請求項12】 前記ディジタルインタフェースは、I
    EEE1394−1395に準拠したインタフェースで
    ある請求項11記載の画像撮影装置。
  13. 【請求項13】 前記各画像撮影手段は、前記撮影対象
    の画像を前記撮像面に結像するレンズと、NTSC方式
    に準拠した画素数を越えた画素数を有する大型の撮像面
    を含む撮像センサを有し、この撮像センサを所定のタイ
    ミングで駆動させて前記撮像面に結像された前記撮影対
    象の画像を前記画素毎に電気信号に変換して出力する撮
    像手段と、この撮像手段から出力された前記画素毎の電
    気信号をサンプリングして所定の階調度のディジタルデ
    ータに変換する変換手段と、変換された前記各画素毎の
    ディジタルデータに対してビデオ信号生成用の所定のデ
    ータ処理を行なうことにより、当該各画素毎のディジタ
    ルデータをビデオ信号に変換して出力するデータ処理手
    段とをそれぞれ備えるとともに、 前記各撮像センサを駆動させるタイミングを前記複数の
    撮像センサ間で同期させるように前記撮像センサ駆動タ
    イミングを制御する駆動タイミング制御手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像撮影装置。
  14. 【請求項14】 原稿をその原稿の一側辺方向に沿って
    間欠的に移動させながらスキャン撮影して当該原稿の読
    取面の画像を読み取る画像読取装置において、 2次元配列された複数の画素から成る撮像面に結像され
    た前記原稿の読取面の画像を前記画素毎に電気信号に変
    換して出力する画像撮影手段をそれぞれ有する複数の2
    次元型撮像デバイスを備え、当該複数の2次元型撮像デ
    バイスを、前記原稿の読取面に対向するように前記原稿
    搬送方向に直交する方向に沿って1列に並設したことを
    特徴とする画像読取装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009194424A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Toyo Inspections Kk ラインセンサ装置
JP2010081229A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Omron Corp 画像合成方法および画像処理システム
JP2011166475A (ja) * 2010-02-10 2011-08-25 Seiko Epson Corp 書画カメラ、書画カメラの制御方法およびプログラム

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