JP2000132463A - メモリバックアップ方式 - Google Patents

メモリバックアップ方式

Info

Publication number
JP2000132463A
JP2000132463A JP10305028A JP30502898A JP2000132463A JP 2000132463 A JP2000132463 A JP 2000132463A JP 10305028 A JP10305028 A JP 10305028A JP 30502898 A JP30502898 A JP 30502898A JP 2000132463 A JP2000132463 A JP 2000132463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
memory
power supply
backup
power
shifting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10305028A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiro Gunji
芳郎 郡司
Takashi Kiyono
隆 清野
Yuji Sugaya
祐二 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10305028A priority Critical patent/JP2000132463A/ja
Publication of JP2000132463A publication Critical patent/JP2000132463A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザが必要とするバックアップデータをDR
AM等バックアップ時に動作モードの切り換えが必要な
メモリにバックアップする際に、RAS機能を向上し、
さらにメモリの動作モード切り換えを確実に行い、低消
費電力化による長時間のバックアップやメモリ内のデー
タ保護の高信頼化をする必要がある。 【解決手段】何らかの原因によりソフトウェア処理によ
りバックアップモードへの移行が行えないときでも、ハ
ードウェア処理によってメモリをバックアップモードへ
移行する手段を持つことにより、低消費電力化による長
時間のバックアップを可能にし、メモリのデータを確実
に保存することができる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DRAM等のバッ
テリバックアップ時にスタンバイモード等への動作切り
換えが必要な記憶素子のバックアップ制御方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高信頼を要求されるコンピュータシステ
ムにおいては、動作の状態、例えばシステムが停電にな
った時や電源を切断したときに、その状態が発生したと
いう情報や、その情報が発生したときのシステムの状態
を、停電または電源切断後に、再び復電してから解析ま
たはチェックする。このため、システムの稼働状況や動
作履歴や障害発生情報などの情報も上記の情報に含め、
バックアップして記憶することが必要である。
【0003】また、プラントシステムにおいてはシステ
ムの稼働状態と操作パラメータや計時的に変化するシス
テムの状態のデータを記憶し、たとえ瞬間停電が発生し
ても、記憶したデータから速やかに、問題なくプラント
の制御ができることが必要である。
【0004】上記バックアップ記憶の方法として、従来
はバックアップ記憶装置に、バッテリにて動作するSR
AMを用いたり、外部磁気記憶装置,不揮発性記憶素子
にデータを移すことでバックアップ記憶を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近のデータ
処理装置の大型化,データ処理の多様化に伴い、集積度
の小さいSRAMで大量のデータをバックアップするに
は素子数の増加等からコストが増加につながる。
【0006】外部の磁気記憶媒体あるいは不揮発性記憶
素子等に保存する方法は、動作速度の問題や、バックア
ップする頻度が高いとソフトウェアのオーバーヘッドが
システムの性能に影響を与える等の問題がある。特に磁
気記憶媒体においては、使用環境等の問題により機械的
な動作をする部分をシステムに組み込めない等の問題も
ある。
【0007】そこで、SRAMよりも大容量化が可能
で、外部磁気記憶装置や不揮発性記憶素子よりも高速な
DRAMをバッテリによりバックアップすることを目的
としたDRAM制御方式が特開平9−34806号公報に記載
されている。
【0008】上記公報記載のDRAM制御方式において
は、DRAMとDRAM制御手段と2つの電圧監視手段
とを備えており、第1電圧監視手段で主電源のDC電圧
を監視し、第2電圧監視手段はデジタル信号を監視して
いる。第1電圧監視手段が主電源の低下を検知するとD
RAM制御手段によってDRAMをセルフリフレッシュ
モードにすると同時にCPUに対するバスホールド要求
を行う。その後、第2電圧監視手段の監視している上記
デジタル信号をLOWレベルに変化させる。この結果第
2電圧監視手段はリセット信号を出力しシステムをリセ
ットする。2つの電圧監視手段のリセット出力がともに
アクティブになると主電源から補助電源に切り換える構
成としている。
【0009】これにより、電源DC電圧低下時にDRA
Mをセルフリフレッシュモードにすることで、電源切断
等に対して、データのバックアップを行うことができ
る。
【0010】ところが、上記公報記載のDRAM制御方
式においては、システムを稼働している主電源のDC電
圧を直接監視しており、DC電圧低下をトリガとしてDR
AMのセルフリフレッシュモードへの移行シーケンスを行
っている。また、DRAMに電力を供給している電源の
切り換えをモード切り換え及びシステムがリセットされ
た後に行っている。そのため、急激なDC電圧の低下が
起こるとセルフリフレッシュモードへの移行シーケンス
終了前にDRAMの駆動電力が不足し、データを破壊す
る可能性がある。
【0011】さらに、上記公報記載のDRAM制御方式
ではソフトウェアでの制御を除くことを目的とし、DR
AM以外の部分に対して停電処理を行っていないため、
I/Oのリセット,ソフトウェアのシャットダウン処理
などの停電処理を行うことができず、RAS(Row Addr
ess Strobe)機能が低下してしまう。
【0012】また、ソフトウェアによるDRAM制御の
みの場合、何らかの原因でシステムがリセットされるま
でにソフト処理が終了しなかった場合、DRAMがセル
フリフレッシュモードに移行されずに、データを破壊す
る可能性がある。
【0013】そこで本発明の目的は、電源切断時には通
常CPUの指示により各種停電処理を行い、その後CP
Uの指示によりメモリの動作モードの移行を行うソフト
ウェア処理によりRAS機能の向上を図り、かつ何らか
の理由によりソフトウェアによる処理が完了できないと
きでもメモリの動作モードを移行できるハードウェア処
理を持ち、DRAMのデータを確実に保存することであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1記載のメモリバックアップ方式
は、AC電源をもとにDC電圧を生成し、DC電圧を供
給する主電源と、AC電源を監視し、AC電源異常時に
は外部にAC電源異常を知らせる電源監視手段と、上記
主電源切断時に電力を供給する予備電源と、上記主電源
が投入されているときに上記主電源から電力が供給さ
れ、上記主電源が投入されていないときに上記予備電源
から電力が供給されるメモリと、上記主電源と上記予備
電源を切り換える電源制御手段と、メモリの動作モード
を切り換えるメモリ制御手段として、電源異常時にソフ
トウェアによって上記メモリをバックアップ状態に移行
する手段と、電源異常時にハードウェアにより上記メモ
リをバックアップ状態に移行する手段と、を備えること
により、AC電源異常時に、通常はソフトウェアによっ
て各種停電処理及び上記メモリをバックアップ状態へ移
行させ、また、何らかの理由でソフトウェアによってメ
モリがバックアップ状態へ移行されなかった場合に備え
て、ハードウェアによってメモリをバックアップ状態へ
移行させ、低消費電力化を確実にし、データバックアッ
プの長時間化や、メモリ内のデータ保持を高信頼化する
ことを特徴とする。
【0015】請求項1に記載のメモリバックアップ方式
においては、メモリには、AC電源が正常のときには主
電源から電力が供給され、AC電源が異常な時には予備
電源から電力が供給される。AC電源の異常が電源監視
手段によって検知されると、上記電源制御手段によって
上記メモリに供給される電源が主電源から予備電源に切
り換えられる。
【0016】また、ソフトウェア及びハードウェアによ
って上記メモリ制御手段に上記メモリの動作モード切り
換えの指示がなされる。動作切り換えの指示を受けた上
記メモリ制御手段はメモリのモードを切り換えるための
シーケンスを実行する。
【0017】請求項2に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ソフトウェアによるメモリをバックアップ状態
へ移行させる手段として、AC電源異常を感知し、割り
込み要求を発生させる割り込み発生手段を備えることを
特徴とする。
【0018】請求項3に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ソフトウェアによるメモリをバックアップ状態
へ移行させる手段において、AC電源異常時にRAS機
能向上を目的とした処理を埋め込んだ停電試理ルーチン
を実行する停電処理実行手段を備え、上記停電処理ルー
チン終了後、外部に対して停電処理ルーチンの終了を知
らせる停電処理終了通知手段を備えることを特徴とす
る。
【0019】請求項4に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ハードウェアによる上記メモリをバックアップ
状態へ移行させる手段について、AC電源異常発生後、
一定時間後に上記メモリの動作モードを移行するメモリ
動作切換動作手段を備えることを特徴とする。
【0020】請求項5に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ハードウェアによる上記メモリをバックアップ
状態へ移行させる手段について、上記AC電源異常信号
をトリガとするカウンタを備え、カウント値が既定値に
達したときに上記メモリの動作モードを移行させる手段
を備えることを特徴とする。
【0021】請求項6に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ハードウェアによる上記メモリをバックアップ
状態へ移行させる手段について、AC電源異常発生後、
上記メモリの動作モードを移行するまでの時間をプログ
ラマブルまたは機械的スイッチによって変更可能とする
設定手段を備えることを特徴とする。
【0022】請求項7に記載のメモリバックアップ方式
は、上記ハードウェアによる上記メモリをバックアップ
状態へ移行させる手段または上記ソフトウェアによる上
記メモリをバックアップ状態へ移行させる手段のどちら
かによってメモリの動作モードの移行が行われた場合、
もう一方のメモリ動作モードを移行する手段によるメモ
リの動作モードの移行は行わないようにする手段を備え
ることを特徴とする。請求項8に記載のメモリバックア
ップ方式は、通常は上記主電源により駆動し、主電源切
断時には予備電源により駆動することにより、上記メモ
リの動作モードを上記主電源切断後も保持するモード保
持手段を備えることを特徴とする。
【0023】請求項9に記載のメモリバックアップ方式
は、予備電源からメモリへ電源が供給される際に、予備
電源の電圧低下時にもメモリに一定の電圧を供給する定
電圧発生手段を備えることによりバックアップ時間の長
時間化することを特徴とする。
【0024】請求項10に記載のメモリバックアップ方
式は、AC電源復帰時に上記メモリのバックアップ動作
モードの解除を行う手段を備えることを特徴とする。
【0025】請求項11に記載のメモリバックアップ方
式は、上記メモリを通常動作時とバックアップ動作時と
の動作切り換えを、何らかの手段により、外部からアク
ションを加える必要のあるメモリとすることを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の一実施形態を示した図で
ある。
【0028】図1において本発明は、CPU4をマスタ
デバイスとして、バスブリッジ11及びメモリバス2を
介してDRAM5が接続されている。さらに、CPU4
には、バスブリッジ11を介してシステムバス3が接続
され、システムバス3上にI/O12が複数個接続され
る構成となっている。
【0029】バスブリッジ11はDRAM制御回路1
5,電源異常割り込み発生回路16,動作指定回路17
で構成されている。
【0030】CPU4のAC電源13異常時における動
作を示したフローチャートを図2に示す。CPU4は、
電源異常割り込み信号110を受けると停電処理ルーチ
ンを実行する。また、停電処理ルーチンが終了すると停
電処理完了通知信号120を発行する。停電処理ルーチ
ンでは、接続されている各I/O12のリセット,ソフ
トウェアのシャットダウン処理などを行う。その後リセ
ット信号130によってリセット状態となる。
【0031】DRAM5は、通常は主電源6から電源の
供給を受け、主電源6遮断後はバッテリ7から供給を受
け駆動する。DRAM5をバックアップする手法として
は、主電源6が切断されたときDRAM5をセルフリフ
レッシュモードにするのが一般的である。DRAM5を
セルフリフレッシュモードに変換する際には、通常のア
クセル時のRAS/CAS(Column Address Strobe)シ
ーケンスとは異なるシーケンスが要求される。セルフリ
フレッシュモードへの移行は、DRAM制御回路15に
よって行う。
【0032】DRAM制御回路15は動作指定信号14
0がアクティブになると、DRAM5がセルフリフレッ
シュモードとなるシーケンスで、DRAM制御信号15
0を発行する。また、動作指定信号140が非アクティ
ブになるとDRAM5を通常動作モードに移行するシー
ケンスでDRAM制御信号150を発行する。このDR
AM制御回路15は主電源6により稼働しているため、
主電源6遮断後は、リフレッシュモード状態を保つため
の保持回路10を設ける。
【0033】保持回路10は、DRAM5と同様の電源
ラインにより駆動し、主電源6遮断後もDRAM5の動
作モードを保持する。
【0034】主電源6はAC電源13をもとにDC電圧
を生成する電源である。生成されたDC電圧によって本
回路は駆動される。主電源6から供給されるDC電圧は
AC電源13の供給が途絶えたときに一定時間保持され
る。AC電源13の供給が途絶えたときにAC電源異常
信号をアクティブにする電源監視部14を持つ。また、
電源監視部14はAC電源13遮断後、一定時間AC電
源13が復電しない場合、リセット信号をアクティブに
する。その後DC電圧の供給が途絶える。AC電源13
復帰時は、リセット信号がアクティブになり、その後D
C電源が回復し、それとほぼ同時にAC電源異常信号が
非アクティブとなる。DC電源が回復してから一定時間
経過した後リセットを非アクティブにするといったシー
ケンスを行う。AC電源異常発生時のAC電源異常信号
100とリセット信号130のタイミングチャートを図
3に、AC電源回復時のAC電源異常信号100とリセ
ット信号130のタイミングチャートを図4に示す。
【0035】バッテリ7は、主電源6に異常が発生した
とき、DRAM5をバックアップするバックアップ電源
である。バッテリ7が供給する電力によってリフレッシ
ュを行うことによりDRAM5内のデータは主電源6遮
断時でも保存される。バッテリ7は、主電源6が投入さ
れているとき充電され、主電源6が投入されていないと
きに放電する。
【0036】電源制御部8は、主電源6に異常が発生し
たとき電源監視部14から発行されるAC電源異常信号
100がアクティブになると、DRAM5への給電をバ
ッテリに切り換える回路である。また、AC電源異常信
号100が非アクティブになると再びDRAM5への給
電を主電源に切り換える。
【0037】定電圧発生回路9は、バッテリの電圧が低
下した際に、DRAM5に一定の電圧を供給し、バック
アップを長時間行えるようにするためのDC/DCコン
バータである。
【0038】電源異常割り込み発生回路16は、電源監
視部14から発行されるAC電源異常信号100がアク
ティブになると、CPU4に対して電源異常割り込み信
号110を発行する回路である。
【0039】動作指定回路17は、DRAM制御回路1
5に動作指定信号140を発行する回路である。入力と
して電源監視部14から発生するAC電源異常信号10
0とリセット信号130,CPU4から発行される停電
処理完了通知信号120を持つ。この回路はカウンタ1
9を持ち、AC電源異常信号100を受け取るとクロッ
クパルス数をカウントする。図5に動作指定回路17の
動作を表すフローチャートを示す。動作指定回路17は
AC電源異常信号100を受け取ると、クロックパルス
数をカウントし始める。続いて、停電処理完了通知信号
120が入力されるか、カウント数がレジスタ18に設
定された既定値に達すると、動作指定信号140を発行
する。
【0040】ここで、レジスタ18に設定する既定値
は、電源監視部14からリセット信号が発行される前に
DRAM5の動作モードが移行されるように定める。レ
ジスタ18に設定されている既定値は、プログラマブル
であり、上記既定値を変更することによって動作指定信
号140を発行するまでの時間を設定することができ
る。図6にカウンタ値とレジスタ18に設定される既定
値との比較によって動作指定信号140が発行される一
実施例を示す。また、通常動作モードへの移行はリセッ
トがアクティブ中にAC電源異常信号100が非アクテ
ィブになるとき動作指定信号140を非アクティブにす
ることによりDRAM制御回路15が通常動作モードに
移行するシーケンスでDRAM制御信号150を発行す
る。
【0041】このとき、動作指定信号140を非アクテ
ィブにする時間をクロックが安定してからリセット信号
130が非アクティブとなるまでとするように、AC電
源異常信号100を監視している動作指定回路17側で
設定しておくことにより、復電時にバックアップ状態か
ら通常動作状態へを確実に行う構成とする。
【0042】以上が本発明を実施するのに必要な手段で
ある。
【0043】以下、本発明におけるメモリバックアップ
動作について説明する。
【0044】図1の回路において、この回路は主電源6
によって駆動されているが、DRAM5,電源制御部8,定電
圧発生回路9,保持回路10はバッテリ7によりバック
アップされている。主電源6の電源監視部14がAC電
源13の供給が途絶えたのを検出すると、AC電源異常
信号100を電源制御部8,電源異常割り込み発生回路
16,動作指定回路17それぞれに通知する。電源制御
部8はDRAM5,定電圧発生回路9,保持回路10へ
の供給電源をバッテリ7に切り換える。
【0045】DRAM5では、データの保持にはリフレ
ッシュが必要であり、主電源6が遮断されたときバック
アップを必要とする場合には、別の電源からデータ保持
に必要な電力を供給するとともに、DRAM5の動作モ
ードをセルフリフレッシュモードに切り換える必要があ
る。この動作モード変換を以下の通り行う。
【0046】電源異常割り込み発生回路16はAC電源
異常信号100を検知すると、CPU4に対して、電源異常
割り込み信号110を発行する。割り込み要求を受け取
ったCPU4は各種の停電処理ルーチンを実行する。例
えば、本回路に接続されているI/O12のリセット処
理や、実行していたアプリケーションプログラム等の停
止などがそれに当たる。停電処理ルーチンが終了する
と、CPU4は動作指定回路17に停電処理完了通知信
号120を発行する。その後、電源監視部14より発行
されたリセット信号130によりCPU4はリセットさ
れる。
【0047】上記の手段の場合、何らかの原因で停電処
理がリセット発行までに終了しない場合、DRAM5の
動作をセルフリフレッシュモードに切り換えることがで
きず、データの破壊を引き起こす可能性がある。このた
め、DRAM5のセルフリフレッシュモードへの移行は
確実に行うことが必要である。さらに異なるシーケンス
によりDRAMの動作モードの変換を行う。
【0048】動作指定回路17はAC電源異常信号10
0を受け取ると、クロックパルス数をカウントし始め
る。続いて、停電処理完了通知信号120を受け取るか
カウント数がレジスタ18に既定された値に達すると、
動作指定信号140を発行する。ここで、動作指定信号
140が発行されるまでのクロック数は、電源監視部1
4からリセット信号130が発行される前にDRAM5
の動作が切り換え可能とするように定める。リセット信
号130が発行されるまでにDRAM5の動作切り換え
を完了させる必要がある。AC電源異常発生時における
各信号のタイミングを図7に示す。
【0049】動作指定信号140が発行されてからリセ
ット信号130が発行されるまでに、DRAM5の動作
モードの移行が終了できるように十分なマージンを取ら
なければならない。この時間は、動作指定回路17のレ
ジスタ18に設定された既定値にて保証される。例え
ば、AC電源異常信号100が発行されてからリセット
信号130が発行されるまでの時間を2mS,DRAM
5のモード変換に1uS必要としたとき、動作指定信号
140が発行される時明がAC電源異常信号100が発行
されてから1.999uS 以内となるように上記既定値
を設定する。
【0050】また、電源回復時のAC電源異常信号10
0,リセット信号130,動作指定信号140のタイミ
ングを図8に示す。リセットがアクティブ中にAC電源
異常信号100が非常アクティブになるとき動作指定信
号140を非アクティブにする。このとき、動作指定信
号140を非アクティブにする時間をクロックが安定し
てからリセット信号130が非アクティブとなるまでと
するように、AC電源異常信号100を監視している動
作指定回路17側で設定しておく。例えば、DC電圧復
電からAC電源異常信号が非アクティブになる時間を
a,DC電圧復電時からクロックが安定するまでの時間
をb,AC電源異常信号100が非アクティブになって
からリセットが発行されるまでの時間をc,AC電源異
常信号100が非アクティブになってから動作切換信号
140が非アクティブになる時間をtとすると、tを、
b−a<t<cとなるように設定することにより、バッ
クアップ状態から通常動作状態への切り換えを確実に行
う。
【0051】動作指定信号140がアクティブになると
DRAM制御回路15が、DRAM5の動作切り換えを
行うためにセルフリフレッシュモードへ移行するシーケ
ンスでDRAM制御信号150を発行する。また、動作
指定信号140が非アクティブになるとDRAM5が通
常動作モードへ移行するシーケンスでDRAM制御信号
150を発行する。DRAM制御回路15は、主電源6
により駆動されているが、DRAM5の状態は主電源6
遮断後、バッテリ7により駆動している保持回路10に
よって保持される。
【0052】このように、本発明は、CPU4と、DR
AM5と、主電源6の異常に対処するためバッテリ7等
によりDRAM5のバックアップを行う回路において、
電源監視部14によってAC電源13の異常が検出され
ると、CPU4への割り込みによってCPU4に停電処
理を行わせ、停電処理終了後CPU4は動作指定回路1
7に停電処理終了を通知し、動作指定回路17はDRA
M制御回路15にDRAM5をセルフリフレッシュモードへ
移行するように要求する。
【0053】要求を受けたDRAM制御回路15は、D
RAM5をセルフリフレッシュモードに移行するシーケ
ンスでDRAM制御信号150を発行する。同時に、カ
ウンタ19によりクロックパルス数をカウントし、カウ
ント値がレジスタ18に既定された値になるまで、つま
り電源監視部14からリセ常ト信号130が発行される
までの時間内にCPU4から停電処理完了通知が発行さ
れなければ、動作指定信号140を発行する方法とを設
けることにより、通常はソフトウェアにより停電処理、
例えばI/Oのリセットや動作中ソフトウェアの終了を
行い、その上でDRAM5をセルフリフレッシュモード
に移行し、DRAM5のデータを保護する。
【0054】また、何らかの原因でソフトウェアによっ
てDRAM5の動作モードの移行が行われなかった場合
でも、ハードウェア処理によってDRAM5をセルフリ
フレッシュモードに移行することにより、DRAM5の
データは確実に保護できることを可能とする。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、メ
モリの停電処理をソフトウェアで処理することによって
RAS機能の向上を図ることができる。また、電源切断
時において、ソフトウェア処理によってCPUの指示に
よりメモリをバックアップモードに移行する手段と、何
らかの原因によりソフトウェア処理によりバックアップ
モードへの移行が行えないときでも、ハードウェア処理
によってメモリをバックアップモードへ移行する手段を
持つことにより、低消費電力化を確実に行うことによっ
て長時間バックアップを可能とし、メモリのデータ保存
を高信頼化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのDRAMバックアップ
回路を備えたデータ処理装置のブロック図である。
【図2】AC電源異常発生時におけるCPUの動作を表
すフローチャートである。
【図3】AC電源異常発生時のAC電源異常信号100
とリセット信号130のタイミングチャートである。
【図4】AC電源回復時のAC電源異常信号100とリ
セット信号130のタイミングチャートである。
【図5】図1に示した動作指定回路の電源切断時の動作
を表すフローチャートである。
【図6】カウンタ値と図1に示したレジスタ18に設定
される既定値との比較方法を示した概略図である。
【図7】AC電源異常時における各信号のタイミングチ
ャートである。
【図8】AC電源回復時における各信号のタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1…メインプロセッサバス、2…主メモリバス、3…シ
ステムバス、4…CPU、5…DRAM、6…主電源、7
…バッテリ、8…電源制御部、9…定電圧発生回路、1
0…保持回路、11…バスブリッジ、12…I/O、1
3…AC電源、14…電源監視部、15…DRAM制御
回路、16…電源異常割り込み発生回路、17…動作指
定回路、18…レジスタ、19…カウンタ、100…A
C電源異常信号、110…電源異常割り込み信号、12
0…停電処理完了通知信号、130…リセット信号、14
0…動作指定信号、150…DRAM制御信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅谷 祐二 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 Fターム(参考) 5B018 GA04 KA03 LA03 LA05 MA01 NA02 QA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主電源異常に対処するため、予備電源によ
    りメモリをバックアップするメモリバックアップ方式に
    おいて、AC電源をもとにDC電圧を生成し、DC電圧
    を供給する主電源と、AC電源を監視し、AC電源異常
    時には外部にAC電源異常を知らせる電源監視手段と、
    上記主電源切断時に電力を供給する予備電源と、上記主
    電源が投入されているときに上記主電源から電力が供給
    され、上記主電源が投入されていないときに上記予備電
    源から電力が供給されるメモリと、上記主電源と上記予
    備電源を切り換える電源制御手段と、メモリの動作モー
    ドを切り換えるメモリ制御手段として、電源異常時にソ
    フトウェアによって上記メモリをバックアップ状態に移
    行する手段と、電源異常時にハードウェアにより上記メ
    モリをバックアップ状態に移行する手段と、を備えるこ
    とにより、AC電源異常時に、通常はソフトウェアによ
    って各種停電処理及び上記メモリをバックアップ状態へ
    移行させ、また、何らかの理由でソフトウェアによって
    メモリがバックアップ状態へ移行されなかった場合に備
    えて、ハードウェアによってメモリをバックアップ状態
    へ移行させ、メモリ内のデータ保持を高信頼化すること
    を特徴とするメモリバックアップ方式。
  2. 【請求項2】上記ソフトウェアによるメモリをバックア
    ップ状態へ移行させる手段として、AC電源異常を感知
    し、割り込み要求を発生させる割り込み発生手段を備え
    ることを特徴とする請求項1記載のメモリバックアップ
    方式。
  3. 【請求項3】上記ソフトウェアによるメモリをバックア
    ップ状態へ移行させる手段において、AC電源異常時に
    RAS機能向上を目的とした処理を埋め込んだ停電試理
    ルーチンを実行する停電処理実行手段を備え、上記停電
    処理ルーチン終了後、外部に対して停電処理ルーチンの
    終了を知らせる停電処理終了通知手段を備えることを特
    徴とする請求項1又は2記載のメモリバックアップ方
    式。
  4. 【請求項4】上記ハードウェアによる上記メモリをバッ
    クアップ状態へ移行させる手段について、AC電源異常
    発生後、一定時間後に上記メモリの動作モードを移行す
    るメモリ動作切換動作手段を備えることを特徴とする請
    求項1から3のいずれか1項記載のメモリバックアップ
    方式。
  5. 【請求項5】上記ハードウェアによる上記メモリをバッ
    クアップ状態へ移行させる手段について、上記AC電源
    異常信号をトリガとするカウンタを備え、カウント値が
    既定値に達したときに上記メモリの動作モードを移行さ
    せる手段を備えることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれか1項記載のメモリバックアップ方式。
  6. 【請求項6】上記ハードウェアによる上記メモリをバッ
    クアップ状態へ移行させる手段について、AC電源異常
    発生後、上記メモリの動作モードを移行するまでの時間
    をプログラマブルまたは機械的スイッチによって変更可
    能とする設定手段を備えることを特徴とする請求項1か
    ら5のいずれか1項記載のメモリバックアップ方式。
  7. 【請求項7】上記ハードウェアによる上記メモリをバッ
    クアップ状態へ移行させる手段または上記ソフトウェア
    による上記メモリをバックアップ状態へ移行させる手段
    のどちらかによってメモリの動作モードの移行が行われ
    た場合、もう一方のメモリ動作モードを移行する手段に
    よるメモリの動作モードの移行は行わないようにする手
    段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか
    1項記載のメモリバックアップ方式。
  8. 【請求項8】通常は上記主電源により駆動し、主電源切
    断時には予備電源により駆動することにより、上記メモ
    リの動作モードを上記主電源切断後も保持するモード保
    持手段を備えることを特徴とする請求項1から7のいず
    れか1項記載のメモリバックアップ方式。
  9. 【請求項9】予備電源からメモリへ電源が供給される際
    に、予備電源の電圧低下時にもメモリに一定の電圧を供
    給する定電圧発生手段を備えることによりバックアップ
    時間の長時間化することを特徴とする請求項1から8の
    いずれか1項記載のメモリバックアップ方式。
  10. 【請求項10】AC電源復帰時に上記メモリのバックア
    ップ動作モードの解除を行う手段を備えることを特徴と
    する請求項1から9のいずれか1項記載のメモリバック
    アップ方式。
  11. 【請求項11】上記メモリを通常動作時とバックアップ
    動作時との動作切り換えを、何らかの手段により、外部
    からアクションを加える必要のあるメモリとすることを
    特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載のメモ
    リバックアップ方式。
JP10305028A 1998-10-27 1998-10-27 メモリバックアップ方式 Pending JP2000132463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305028A JP2000132463A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 メモリバックアップ方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10305028A JP2000132463A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 メモリバックアップ方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000132463A true JP2000132463A (ja) 2000-05-12

Family

ID=17940233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10305028A Pending JP2000132463A (ja) 1998-10-27 1998-10-27 メモリバックアップ方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000132463A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150144690A (ko) * 2014-06-16 2015-12-28 삼성전자주식회사 적응적 백업 매커니즘을 갖는 컴퓨팅 시스템 및 그것의 동작 방법
CN111886584A (zh) * 2018-02-08 2020-11-03 美光科技公司 从易失性到非易失性存储器的备份操作

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150144690A (ko) * 2014-06-16 2015-12-28 삼성전자주식회사 적응적 백업 매커니즘을 갖는 컴퓨팅 시스템 및 그것의 동작 방법
KR102101961B1 (ko) 2014-06-16 2020-04-21 삼성전자주식회사 적응적 백업 매커니즘을 갖는 컴퓨팅 시스템 및 그것의 동작 방법
CN111886584A (zh) * 2018-02-08 2020-11-03 美光科技公司 从易失性到非易失性存储器的备份操作

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3224153B2 (ja) 改良型データ保護システム及びデータ保護方法
JP3477689B2 (ja) 磁気ディスク制御装置
JP3302847B2 (ja) 記憶装置
KR20150111936A (ko) 메모리 모듈에서의 데이터의 런타임 백업
JP2000132463A (ja) メモリバックアップ方式
KR102553275B1 (ko) 전원 오동작시 메모리의 안정적인 동작을 보장하는 반도체 장치 및 그 방법
JP2006318105A (ja) 監視システム
JPH11328045A (ja) バッテリバックアップ機能付きdram装置の初期化制御方式
JP2004145584A (ja) ディスクアレイ装置
JPH0728572A (ja) 停電時自動データ保存装置
JP2778299B2 (ja) プログラマブルコントローラ
JPS6195426A (ja) マイクロプロセツサの制御方式
JPH045741A (ja) 記憶装置のバックアップ方法及びその装置
JP2000181510A (ja) プログラマブルコントローラのバックアップデータ保護方法及びプログラマブルコントローラ
JPH1125007A (ja) バックアップデータの保存・回復方法
JPH11282726A (ja) 情報処理システム及びウォッチドッグタイマ運用方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JPS61279940A (ja) 計算機の異常検出装置
JP3302149B2 (ja) コンピュータシステム
JP2003006056A (ja) メモリバックアップ回路
JPH05233474A (ja) 記憶内容保護方式
JPH0374712A (ja) 情報処理装置
CN110018929A (zh) 一种数据备份方法、装置、设备及存储介质
JPH04289558A (ja) ディスク装置における電源瞬断時の書き込みデータ保護方式
JPH0448312A (ja) 電子計算機システムのリカバリ方式
JPH02215953A (ja) エンジン制御装置