JP2000131825A - 半導体装置のフォトマスク及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置のフォトマスク及びその製造方法Info
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Abstract
工程に際して高い解像度を与えることができる半導体装
置のフォトマスクを提供する。 【解決手段】 透光性基板の上に、モリブデン固溶合金
からなる透過防止層を備える半導体装置のフォトマスク
である。さらに、モリブデン固溶合金は、モリブデンに
クロム、バナジウム、ニオビウム、タンタルまたはタン
グステンなどがそれぞれン固溶されて形成された固溶合
金であり得る。
Description
具体的には、フォトマスク及びその製造方法に関する。
半導体基板の上に物質層をパタニングするための写真食
刻工程が必要とされる。このような写真食刻工程で、フ
ォトレジスト層を選択的に露光するためにフォトマスク
が用いられる。この種のフォトマスクは、フォトマスク
の透過防止層などを、所望されるパターンに従ってパタ
ニングすることにより備えられる。
性基板、例えば、石英基板の上に透過防止層としてクロ
ム層が形成された構造が用いられていた。このクロム層
の上には、クロム層による反射を防止するクロム酸化層
がさらに形成されることができる。
て、デザインルールが減少しつつある。これにより、こ
のデザインルールの減少を補うために、より高い解像度
を具現できるフォトマスクが求められている。また、露
光工程に用いられる光源の波長も減少し、約250nm
以下または約150nm以下の被像寸法の具現が求めら
れている。すなわち、KrFまたはArFを光源として
用いることが必要になりつつある。これにより、フォト
マスクは、さらに微小なパターンを有するように製造さ
れ、よって、製造する工程のマージン確保が重要視され
ている。この観点から、フォトマスクを製造する工程に
乾式食刻方法を採用することが要求されている。
ロム層をパタニングする工程には、乾式食刻方法の適用
が難しい。これは、乾式食刻に用いる反応ガスに対し
て、クロム層とフォトレジスト層との選択比が低いこと
に起因する。すなわち、前記フォトレジスト層として
は、主としてCAR(Chemical Amplit
ude Resist)、ZEPまたはEBR(E-b
eam resist)などを用いるが、このフォトレ
ジスト層は反応ガスに対してクロム層と低い食刻選択比
を示す。従って、乾式食刻方法によりクロム層をパタニ
ングするためには、極めて厚膜のフォトレジスト膜が要
求される。しかし、この極めて厚膜のフォトレジスト膜
を取り入れることにより、解像度の減少を招き、高集積
化した半導体装置の製造には適していない。
するのに湿式食刻方法が用いられる。この湿式食刻方法
は、パターンの側壁角及び縁部の傾斜などを伴って、被
像寸法の最小化に制約を与えることがある。これによ
り、全体マスクの上において約1μm以下の線幅を均一
に形成しにくく、結果として高い解像度が具現が難し
い。さらに、この湿式食刻方法によるパタニングは、乾
式食刻方法に比べ生産性が相対的に低い。
は、前記透過防止層の膜厚を減少させる必要がある。透
過防止層の膜厚が減少すると、前記透過防止層のパタニ
ングのためのフォトレジスト膜の膜厚も減少されうる。
したがって、さらに減少された寸法をもった透過防止層
パターンを形成することができる。これにより、解像度
の増加を具現できる。
防止層を形成するには、クロム層に比べて高い吸光度特
性または高い吸光係数をもつ物質層が求められる。吸光
係数または吸光度(OD)値が大きいということは、よ
り薄い層でも、露光工程で用いられる光源を選択的に遮
断できることを意味する。
ロム層は、石英基板との接着性が比較的低く、クロム層
をパタニングする工程においてパターン不良が生じう
る。このようなパターン不良が生じる場合には、FIB
(focused ion beam)修正またはレー
ザ修正等により前記パターン不良を修正する工程が行わ
れる。このとき、川床(riverbed)または基板
の透過率減少など基板の損傷などが生じうる。
Mo−Si系の物質層を用いる試みがなされつつある。
例えば、MoSi2層を用いる方法が提案されている
(Y.Watakabe、et al.,"High
performance very large sc
ale integrated photomaskw
ith asilicide film", J.Va
c.Sci.Technol.B(4),pp.841
-844,1986)。また、MoSi層を用いる方法
が提案されている(Akira Chiba、"Fab
rication technologies for
advanced 5X reticles for
16M-bit DRAM",J.Vac.Sci.T
echnol.B8(2),pp.117-121.1
990)。他方、このMo−Si系の物質層を乾式食刻
方法によりパタニングする試みがなされつつある(C.
Pierrat,et al.,"Dry etche
d molybdenumsilicide phot
omasks for submicron inte
grated circuit fabricatio
n",J.Vac.Sci.Technol.B9
(6),pp.3132−3137,1991)。さら
に、Mo−Si系の物質層の上に反射防止層を形成する
方法が提案されている(Akira Chiba,"A
nti reflective MoSi photo
masks".,J.Vac.Sci.Techno
l.B10(16),pp.2480−2485,19
92)。そして、PSMに適用する研究もなされている
(Rik Jonckheere,"Molybden
umsilicide based attenuat
ed phase-shift masks",J.Va
c.Sci.Technol.B12(6),pp.3
765−3772,1994)。一方、非晶質シリコン
層を用いる研究が成されている(Charles H.
Fields,et al.,"TheUse of
Amorphous Silicon for Dee
p UVMasks",SPIE Vol.1927,
pp.727-735,1993)。
物質層は、電気伝導度が低いという性質を持つ。これは
前記Mo−Si系の物質層内に含まれている導電性の低
いSi原子が原因で、低い電気伝導度を示すためであ
る。これにより、フォトレジスト膜を電子ビームを用い
て露光する際に、追加の電荷消散層を導入すべきであ
る。また、Moはパタニング後洗浄工程等に用いられる
過酸化水素水(H2O2)などの化学溶液に容易に溶け
る。従って、パタニング後の膜質モホロジー等が悪くな
る、またはパターン不良となることがある。
に鑑み成されたものであり、その目的は、さらに薄い膜
厚の透過防止層を実現して、写真食刻工程に際して高い
解像度を与えることができる半導体装置のフォトマスク
を提供するところにある。
明による、透光性基板と、前記基板上に形成された、モ
リブデンに金属原子が固溶されたモリブデン固溶合金か
らなる透過防止層とを有することを特徴とする半導体装
置のフォトマスクにより達成される。
は、モリブデンに前記金属原子が置換形固溶されている
ことを特徴とする前記半導体装置のフォトマスクであ
る。
組成においてモリブデンを置換して完全固溶されること
を特徴とする前記半導体装置のフォトマスクである。
ム、タングステン、バナジウム、ニオビウムおよびタン
タルからなる一群から選ばれるいずれか1つである前記
半導体装置のフォトマスクである。
ある前記半導体装置のフォトマスクである。
テンである前記半導体装置のフォトマスクである。
ムである前記半導体装置のフォトマスクである。
ムである前記半導体装置のフォトマスクである。
である前記半導体装置のフォトマスクである。
板を提供する段階と、前記基板上に、モリブデンに金属
元素が固溶されたモリブデン固溶合金層からなる透過防
止層を形成する段階とを含むことを特徴とする半導体装
置のフォトマスク製造方法により達成される。
層は、モリブデンにクロム、タングステン、バナジウ
ム、ニオビウムおよびタンタルからなる一群から選ばれ
るいずれか1つの金属が固溶されたモリブデン固溶合金
からなるターゲットを用いるスパッタリング方法により
形成されることを特徴とする前記半導体装置のフォトマ
スク製造方法である。
層は、モリブデンにクロムが置換形固溶されたモリブデ
ンクロム固溶合金のターゲットを用いるスパッタリング
方法により形成されることを特徴とする前記半導体装置
のフォトマスク製造方法である。
明の実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は各種
の形態に変形でき、本発明の範囲が下記の実施形態によ
り限定されるものではない。本発明の実施形態は、当業
界において通常の知識を有した者に本発明をより完全に
説明するために提供されるものである。よって、図面に
おける層の膜厚等はさらに明確な説明を強調するために
誇張されており、図面での同じ符号で付した要素は同じ
要素を意味する。また、ある層が他の層または半導体基
板の"上"にある、または接触していると記される場合、
前記ある層は前記他の層または半導体基板に直接接触し
て存在することもあれば、またはその間に第3の層が介
されることもある。
マスクを説明するために概略に示す断面図である。具体
的に、本実施形態によるフォトマスクは、透光性基板1
00の上に形成された透過防止層200、および透過防
止層200をパタニングする後続工程に選択的に食刻す
るために導入されるフォトレジスト層400などを備え
る。前記透過防止層200は、モリブデンに金属原子が
固溶されたモリブデンに固溶合金等から形成される。こ
のモリブデン固溶合金は、モリブデンに完全に置換可能
であり、実質的にほとんど全ての合金組成比で固溶体を
成しうる物質と、前記モリブデンとから成る固溶体を意
味する。
の特性を相殺し、かつ改善できる特性を持つ金属原子を
用いることが望ましい。この物質がモリブデンに固溶さ
れることにより、固溶体の化学的特性または機械的特性
は多様に変化できる。このとき、この固溶される物質は
前記モリブデンと置換形固溶可能な物質であることが好
ましい。また、実質的にモリブデンと全ての組成領域に
わたって完全固溶をなす物質であることが好ましい。
が挙げられる。すなわち、モリブデンにクロムが固溶さ
れたモリブデンクロム固溶合金で、前記透過防止層20
0を形成することができる。モリブデンクロム固溶合金
は、図2に示されるように、実質的に全ての組成領域で
相互固溶し、固溶体として形成される。
ンの特性を改善できる物質としては、バナジウム、タン
グステン、ニオビウムまたはタンタルなどが挙げられ
る。
モリブデンにクロムが固溶された固溶体、すなわちモリ
ブデンクロム固溶合金を用いて説明する。
を表す概略図であるが、これから明らかなように、モリ
ブデンにクロム原子が全ての組成比にわたって固溶でき
る。またクロム原子は、モリブデン原子を置換して固溶
されることが判る。これは、クロム原子の場合、格子定
数が約2.882Åであってモリブデンの3.147Å
と近似していることからも明らかである。
成分の特性を相補的に示す特性をもつ。従って、モリブ
デンクロム固溶合金からなる物質層は、クロム層及びモ
リブデン層の特性を相補的に有しうる。
のような特性を示すと知られている。まず、クロム層
は、乾式食刻方法を適用するとき、フォトレジスト層と
の選択比が低いという短所がある。そして、クロム層
は、低い波長の光源に対して、例えば、約193nmの
光源に対して、下記の表1及び図3に示されたように、
モリブデンより低い吸光係数値を表す。
用いられる物質に対する光学特性を示している。特に、
表1から明らかなように、クロムは、Mo、Ta、Nb
またはW等に比べ低い吸光係数kを持つ。一方、図3
は、193nmの波長における様々な物質の吸光係数k
と共に、反射係数(refractive inde
x)を示している。図3において、Tは透過度を表し、
矢印で示した値以上の吸光係数kを表す物質が透過防止
層として好適なことを意味する。この表1及び図3にお
いて、クロム層は、モリブデン層等に比べ低い吸光係数
k値を持つので、モリブデン層よりも厚く形成しないと
光の透過が有効に防止できないことが分かる。
気的及び光学的特性
英との接着性が比較的低いために、パタニングに際し欠
陥が生じうる。これにより、クロム層をパタニングした
後にFIB修正またはレーザ修正などを必要とし、この
ような修正を行うためにさらに欠陥が生じうる。具体的
に説明すると、FIB修正は物理的な力を用いて不透明
性欠陥、つまり好ましくないクロム層の一部を取り除く
技術である。このとき、イオンビームを加速して与えら
れる物理的な力によってクロム層の一部がミリングされ
る。つまり微細な膜厚でクロム層の一部が順次にミリン
グされて取り除かれる。この場合、クロム層内のクロム
原子どうしの結合力はモリブデンの場合に比べ大きいた
め、高い加速度でイオンビームを加速しなければならな
い。従って、基板に欠陥または損傷を招くことがある。
という現象などが挙げられる。これは欠陥の縁部が中央
部に比べ高い速度で取り除かれ、川床に似た欠陥が基板
に生じうることをいう。かかる川床の発生は、クロム層
の膜厚が厚いほど大きくなる傾向がある。
らなる熱量が下部の基板へ移ることである。これによ
り、基板の石英の一部が気化等により分離したり、融解
して再凝固することがあり、それにより組織の変化を招
き、基板の透過程度を変えてしまうことがある。
め、湿式食刻方法でのパタニングに際して使用する化学
溶液への抵抗性が優れているという利点がある。しか
し、乾式食刻に対しては低い食刻率を示すため、食刻選
択比が低く、乾式食刻方法は適さない。
うな特性を示している。モリブデンは、表1及び図3に
表されたように、クロムよりも高い吸光係数k値、さら
に、高いOD値をもつ。従って、モリブデン層をクロム
層よりも薄く形成して用いても有効な結果が得られる。
さらに、モリブデン層のパタニング後、レーザ修正によ
り欠陥を修正するとき、基板に転移する熱量は一層少な
くなるので、基板の欠陥発生が減少する。
て利用でき、かつモリブデン原子どうしの結合力がクロ
ム層に比べ小さいので、FIB修正などを行うとき、同
じ印加パワーでも欠陥を素早く除り除くことができる。
また、より低いイオンビーム加速程度が適用でき、基板
に投射されるガリウムイオンを抑えることができ、川床
現象の発生を抑えることができる。
導度をもつ。これは、静電気などによるパターンき損な
どの欠陥発生を抑える上で有効である。例えば、フォト
レジスト膜を電子ビーム等で露光するとき、下部の膜質
が低い電気伝導度を有する場合、前記電子ビームに起因
する静電気によってパターンなどが損なわれる。従っ
て、クロム層などのように低い伝導度の物質層を透過防
止層として用いる場合には、追加の電荷消散層が必要だ
が、モリブデン層などのように高い伝導度をもつ物質層
には前記電荷消散層は必要でない。
応ガスに対して、モリブデンはクロムより高い食刻速度
を示している。これにより、より小さいフォトレジスト
膜の消耗により、選択的食刻が実現可能である。
の低反応性の化学溶液にも溶解しやすく、化学溶液への
抵抗性がクロム層に比べて低い。これにより、パタニン
グ後、洗浄等によりパターンの線幅などが損なわれう
る。例えば、純粋なモリブデン層は、半導体装置、特に
マスク洗浄に通常用いられる過酸化水素水に硫酸が加え
られた洗浄液またはアンモニア水、過酸化水素水及び純
水の混合溶液などの混合物に必ず加えられる過酸化水素
水に素早く腐食される。
実施形態においては、モリブデンにクロムを置換形固溶
した固溶体を透過防止層200として用いることで、上
記したクロム層の利点及びモリブデン層の利点を合わせ
て具現することができる。そして、クロム層及びモリブ
デン層のそれぞれの短所を相殺させて補完することがで
きる。即ち、図2に示されたように、全ての組成比の領
域で互いに完全固溶されて形成される固溶体は、一般に
それぞれの成分の機械的及び化学的な物性特性を合わせ
て示す。この物性特性は、それぞれの成分の含量に比例
して相補的に現れることは言うまでもない。
溶合金層は、下記のような特性を示す。まず、モリブデ
ンの化学溶液への低い抵抗性を固溶されるクロムにより
相殺させて高めることができる。すなわち本発明による
モルブデンクロム固溶合金層、例えば、70%のモリブ
デンに30%のクロムが固溶された合金層は、前記した
化合物、とくに過酸化水素水に何ら侵食されないことが
実験によって明らかであり、優れた化学的耐性を持つこ
とがわかる。
クロム層に比べ薄厚で透過防止層200として用いられ
る。例えば、約0.05〜0.07μm(500Å〜7
00Å)の膜厚でも、透過防止層200として利用可能
である。これは、表1から明らかなように、モリブデン
の優れた吸光係数k値に基づく。モリブデンは193n
mの波長で約2.36のk値を表すのに対し、クロム
は、1.66の高いk値を表す。従って、モリブデンク
ロム固溶合金層は、クロムの低いk値をモリブデンの高
いk値が補い、クロム層よりも高いk値を持つことがで
きる。これにより、より薄いモリブデンクロム固溶合金
層を形成しても、厚膜のクロム層より優れた透過防止効
果が具現可能である。これは、結果としてODをより確
保することができるという意味合いである。
り薄く形成して透過防止層200として利用可能なこと
は、高解像度を具現できるという意味でも解釈可能であ
る。また、前述したようなFIB修正またはレーザ修正
においても、基板の欠陥発生を抑えるような効果が得ら
れる。
ロムより一般的な反応ガスを用いる乾式食刻方法で高い
乾式食刻率を示している。これにより、クロムの低い乾
式食刻率が相殺でき、モリブデンクロム固溶合金層もク
ロム層に比べて高い乾式食刻率を具現することができ
る。これは、モリブデンクロム固溶合金層を透過防止層
200として用いる場合、透過防止層200のパタニン
グに乾式食刻方法を採用できることを意味する。
ム合金層をより薄厚で具現でき、より高い乾式食刻率が
具現されることから、フォトレジスト膜との食刻選択比
をより確保することができる。すなわち、選択的食刻に
用いられるフォトレジスト膜の選択幅を広く確保するこ
とができる。また、湿式食刻工程でも、モリブデンクロ
ム合金層の膜厚が縮まることから、サイドカットなどを
抑えることができる。モリブデンは、クロム層に比べ化
学溶液への抵抗性が低いので、モリブデンクロム固溶合
金層のSEB式食刻率の向上を具現できる。これによ
り、現像工程などの工程マージンをより確保することが
できる。
着不良特性を相殺でき、モリブデンクロム固溶合金層
は、基板との高い接着性を持ちうる。これにより、透過
防止層200をパタニングするときに生じる欠陥を抑え
ることができる。
気伝導度をもつため、モリブデンクロム固溶合金層は、
クロム層より高い電気伝導度を持ちうる。従って、電子
ビームを用いる露光工程等で電荷の蓄積に伴う静電気に
よる欠陥発生を防止することができる。
固溶合金層は、下記のような方法で形成可能である。例
えば、約90%のモリブデン及び10%のクロムの合金
をターゲットとして用い、スパッタリング方法により前
記モリブデンクロム固溶合金層を形成することができ
る。このとき、アルゴンを約30sccm供給し、約5
Pa(約40mTorrに相当)のチャンバ圧力を保持
する。前記アルゴンに約150WのRFパワーを印加
し、前記ターゲットをスパッタリングして前記ターゲッ
トに対向して導入される基板の上にモリブデンクロム固
溶合金層を蒸着させる。この方法において、モリブデン
クロム固溶合金層の組成に従い、前記ターゲットの組成
及びチャンバ圧力条件または印加パワーの条件などが変
わりうる。また、モリブデンにバナジウム、タングステ
ン、ニオビウムまたはタンタルなどが固溶されたモリブ
デン固溶合金層を形成するに際しても、前記ターゲット
を交換して前述したようなスパッタリング方法を用いる
ことができる。
様に、モリブデンにタンタル、バナジウム、ニオビウム
またはタングステンなどを置換形固溶することによって
も、モリブデンの特性を改善することができる。図4乃
至図7はモリブデン及びニオビウム、タンタル、バナジ
ウム及びタングステンそれぞれの異成分系状態図を概略
的に示したもので、ニオビウム、タンタル、バナジウム
またはタングステンのそれぞれはモリブデンと実質的に
全組成で置換形固溶されており、クロムの場合と同様、
モリブデン層の特性を改善することができる。例えば、
モリブデンの前述した過酸化水素などの化学溶液に対す
る低い抵抗性を、固溶される前記ニオビウム、タンタ
ル、バナジウムまたはタングステンなどが改善すること
ができる。すなわち、化学的耐性を増加させる効果を具
現できる。
またはタングステンは、図3に示されたように、比較的
に高い吸光係数kを示し、且つ低い反射係数nを示すの
で、モリブデン及びこれら元素の固溶体は、優れた吸光
特性を示すことができる。従って、より薄厚で透過防止
層200が形成可能である。
ムまたはタングステンなどのそれぞれとモリブデンとの
固溶体が透過防止層200として用いられる場合、かか
る透過防止層200を湿式または乾式食刻工程で現像マ
ージンを増加できることを意味する。すなわち、モリブ
デンクロム固溶合金層で説明したように、透過防止層2
00の膜厚を薄く導入することにより、フォトレジスト
層の膜厚をより薄く導入することができる。これは、解
像度の増加が具現できることを意味する。また、乾式食
刻工程においては、。フォトレジストとの選択比による
影響を低減する役割をする。これにより、各種のフォト
レジストが導入可能である。
も、モリブデンクロム固溶合金層を形成する方法のよう
に、モリブデンに上記したタンタル、ニオビウム、バナ
ジウムまたはタングステンなどがそれぞれ固溶されたモ
リブデンタンタル合金、モリブデンニオビウム合金、モ
リブデンバナジウム合金またはモリブデンタングステン
合金からなるターゲットを用いるスパッタリング方法に
より上記した固溶合金層を形成できる。このとき、形成
される固溶合金層、すなわち、透過防止層200の組成
は、ターゲットの組成に従う。
リブデン固溶合金層は完全置換形固溶により形成された
ものであって、モリブデン層またはクロム層などの特性
が改善可能である。例えば、吸光係数の改善または耐火
学性等の改善が成し遂げられる。さらに、透過防止層と
して用いられるとき、透過防止層の膜厚をより薄厚で導
入可能である。これにより、ArFまたはKrFなどの
ように、より短い波長の光源に好適な解像度を具現する
ことができる。
詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることな
く、本発明の技術的な思想内において当分野の通常の知
識を有した者にとって該変形や改良が可能である。
するための概略断面図である。
る。
k値を示すグラフである。
ある。
る。
ある。
である。
Claims (12)
- 【請求項1】 透光性基板と、 前記基板上に形成された、モリブデンに金属原子が固溶
されたモリブデン固溶合金からなる透過防止層とを有す
ることを特徴とする半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項2】 前記モリブデン固溶合金は、モリブデン
に前記金属原子が置換形固溶されていることを特徴とす
る請求項1に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項3】 前記金属原子は、全ての組成においてモ
リブデンを置換して完全固溶されることを特徴とする請
求項1または2に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項4】 前記金属原子は、クロム、タングステ
ン、バナジウム、ニオビウムおよびタンタルからなる一
群から選ばれるいずれか1つである請求項1〜3のいず
れか一項に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項5】 前記金属原子はクロムである請求項4に
記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項6】 前記金属原子はタングステンである請求
項4に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項7】 前記金属原子はバナジウムである請求項
4に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項8】 前記金属原子はニオビウムである請求項
4に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項9】 前記金属原子はタンタルである請求項4
に記載の半導体装置のフォトマスク。 - 【請求項10】 透光性基板を提供する段階と、 前記基板上に、モリブデンに金属原子が固溶されたモリ
ブデン固溶合金層からなる透過防止層を形成する段階と
を含むことを特徴とする半導体装置のフォトマスク製造
方法。 - 【請求項11】 前記モリブデン固溶合金層は、モリブ
デンにクロム、タングステン、バナジウム、ニオビウム
およびタンタルからなる一群から選ばれるいずれか1つ
の金属が固溶されたモリブデン固溶合金からなるターゲ
ットを用いるスパッタリング方法により形成されること
を特徴とする請求項10に記載の半導体装置のフォトマ
スク製造方法。 - 【請求項12】 前記モリブデン固溶合金層は、モリブ
デンにクロムが置換形固溶されたモリブデンクロム固溶
合金のターゲットを用いるスパッタリング方法により形
成されることを特徴とする請求項11に記載の半導体装
置のフォトマスク製造方法。
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