JP2000131306A - スラリ中の炭酸塩濃度の測定法及び装置 - Google Patents
スラリ中の炭酸塩濃度の測定法及び装置Info
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Abstract
し、スラリ温度を一定に維持し、または溶存CO2濃度
が飽和溶解度以上になる場合も考慮して脱硫装置の吸収
液などで代表されるスラリ中の炭酸塩濃度を測定するこ
と。 【解決手段】 炭酸塩を含むスラリAをオーバフロー管
20及び攪拌装置19を有するタンク18に先端が管2
0より低い位置にあるスラリ供給管から供給し、タンク
18中のスラリAを十分攪拌することによりスラリ中の
石灰石粒子の沈降・分離を防止し、またスラリ温度の変
動幅が3℃以内になるよう溶存CO2濃度測定槽15で
溶存CO2濃度を測定する。このとき、酸Cを添加する
前に溶存CO2濃度が飽和溶解度以下になるように所定
流量に水DをスラリAに混合して、水Dで希釈前のスラ
リA中の炭酸塩濃度を算出することにより、測定時のp
Hを維持しやすくかつ希釈前のスラリA中のCaCO3
濃度を正確に求めることが可能になる。
Description
リ中の炭酸塩濃度を測定する方法、特に炭酸塩を含むス
ラリ中の炭酸塩濃度の自動連続測定方法と装置に関する
ものである。
の炭酸塩濃度を測定する方法としては、JISR910
1に定められている方法が良く知られているが、この方
法は手分析であり、測定にも数十分の時間を必要とす
る。連続測定に関する発明もいくつか特許出願されてい
る(例えば特公平3−52826号公報、特開平2−1
95253号公報)。
−195253号公報に示されている方法では、炭酸塩
を含むスラリに酸を添加して加熱し、気相中にCO2を
放出させてガス中のCO2濃度を測定することにより炭
酸塩濃度を算出する方法である。しかし、これらの方法
は自動連続分析であるが、気相中にCO2を完全に放出
させるのに時間がかかり、結果として測定時間が長くな
る。
して、燃焼排煙中の硫黄酸化物を除去する排煙脱硫処理
分野がある。火力発電所等においてボイラにおける化石
燃料の燃焼に伴って発生する排煙中の硫黄酸化物、中で
も特に二酸化硫黄(SO2)をCaCO3を含む吸収液
スラリで吸収除去する排煙脱硫装置ではボイラ負荷や使
用化石燃料の性状の変化に応じてCaCO3の供給量を
調整し、吸収液スラリ中の溶存CO2濃度を最適な値
(例えば、排ガス量や排ガス中のSO2濃度が増加する
と吸収液スラリ中のCaCO3濃度も高める)に制御す
ることにより、経済的でかつ高い脱硫性能を維持する必
要がある。しかし、従来の技術では吸収液スラリ中のC
aCO3の測定に長い時間を要し、急なボイラ負荷や使
用燃料の性状の変化に対応したCaCO3供給量の調整
が不可能であった。
にスラリ中のCaCO3濃度を連続測定する方法を提案
した(特願平7−193891号)。さらに、スラリ中
に亜硫酸が存在する場合でも、あらかじめ酸化剤を添加
して亜硫酸を酸化した後、塩酸や硫酸などの酸を添加す
ることにより、JISR9101に定められている方法
とほぼ同じ測定結果が得られることが分かった(特開平
9−101296号公報(特願平7−193891号の
国内優先権主張出願))。
するフローを示す。脱硫装置の吸収液循環ライン1のス
ラリAはポンプ2によりライン3を経由した酸化槽4に
送られる。酸化槽4では、スラリA中の溶存酸素濃度が
溶存酸素計5により測定され、溶存酸素濃度が所定の値
以下の場合は過酸化水素水添加ライン6からポンプ7に
より過酸化水素水Bが添加される。この際の過酸化水素
水Bの添加量は、演算機8により制御される。
イン10中でスラリAに酸添加ライン11を通して酸添
加ポンプ12により塩酸Cが添加される。この際の塩酸
Cの添加量はpH測定槽9内のpH計13の指示値に応
じて演算機8により制御される。塩酸Cを添加されたス
ラリAはライン14から溶存CO2測定槽15内に送ら
れ、そこで溶存CO2計16により溶存CO2濃度が測
定される。演算機8により溶存CO2濃度測定値からス
ラリA中のCaCO3濃度が算出される。測定が終了し
たスラリAはライン17から排出される。
aCO3と等モルのCO2が発生し、溶解度以下であれ
ばCO2は水に溶解する。このため、スラリA中の溶存
CO 2濃度を測定すれば、酸を添加する前には同モルの
CaCO3が存在していたことになり、容易にCaCO
3濃度を求めることができる。この方法により排煙脱硫
装置で用いる脱硫スラリ中のCaCO3濃度を測定した
結果、ほとんどの場合でJISR9101に定められて
いる方法と測定誤差の範囲内で同じ値が得られた。
来のスラリA中の炭酸塩濃度の測定法及び装置では、下
記のような問題のために誤差を生じる場合があることが
判明した。 (a)排煙脱硫装置などからCaCO3濃度連続測定装
置へCaCO3(通常は石灰石)を含むスラリAを送る
場合、スラリA中の石灰石粒子(通常、平均粒径は数〜
数十μm)が沈降・分離するため、脱硫装置の吸収液を
代表するサンプルを測定セルに送ることができず、誤差
の原因となる。
イラ負荷などで変動し、さらに排煙脱硫装置からCaC
O3濃度連続測定装置へ吸収液を送る場合には外気温度
によって測定時のスラリAの温度が変化する。このた
め、測定誤差が生じる。さらに、スラリAの温度が高
く、かつスラリA中のCaCO3濃度が高い場合は酸を
添加した後の溶存CO2濃度が飽和溶解度以上になり、
測定誤差となる。
が変化すると、pHを所定の範囲に維持するために必要
な酸添加量が変化し、酸添加ポンプ流量を制御すること
が困難になる。脱硫装置の吸収液などのような固体粒子
を含んだサンプルの流量を測定・制御することは、流量
が多い場合(例えば、毎分数L以上)は可能であるが、
流量が少ない(例えば、毎分数百mL以下)場合は困難
であった。また、スラリ中のCaCO3濃度が高く、酸
を添加した後の溶存CO2濃度が飽和溶解度以上になる
場合は、水などによりあらかじめスラリAを希釈する必
要があるが、そのためにはスラリAの流量を正確に把握
し、溶存CO2濃度測定値及び水による希釈倍率から希
釈前のスラリA中のCaCO3濃度を計算する必要があ
る。
溶存CO2濃度の測定誤差が大きい場合があるという問
題があった。そこで本発明はスラリ中のCaCO3濃度
を正確に求めることを可能とするスラリ中の炭酸塩濃度
の測定法及び装置の提供を課題としている。
代表されるスラリ中の石灰石粒子の沈降・分離を防止し
て、スラリの測定サンプルを測定セルに送ることを可能
とするスラリ中の炭酸塩濃度の測定法及び装置の提供を
課題としている。
気温度が変化してもスラリ中の炭酸塩濃度の測定時のス
ラリの温度を一定に維持し、炭酸塩測定誤差を防止する
こと及び前記炭酸塩測定時のスラリ温度を下げて溶存C
O2濃度が飽和溶解度以下になることを可能とするスラ
リ中の炭酸塩濃度の測定法及び装置の提供を課題として
いる。
置の吸収液を一定流量で測定セルに供給することにより
炭酸塩測定時のpHを維持しやすくすること及び酸を添
加した後の溶存CO2濃度が飽和溶解度以上になる場合
は、水などによりあらかじめスラリを正確に希釈し、溶
存CO2濃度測定値及び水による希釈倍率から希釈前の
スラリ中のCaCO3濃度を正確に求めることを可能と
するスラリ中の炭酸塩濃度の測定法及び装置の提供を課
題としている。
するために、請求項1及び5記載の発明は、炭酸塩を含
むスラリをオーバフロー管及び攪拌装置を有するタンク
に先端がオーバフロー管より低い位置にあるスラリ供給
管から供給し、タンク中のスラリを十分攪拌することに
よりスラリ中の石灰石粒子の沈降・分離を防止し、その
一部をポンプにより測定セルに送ることにより、例えば
脱硫装置などの吸収液で代表されるスラリサンプルを測
定できるようにするものである。
CO2濃度が飽和溶解度以下になる温度で、かつ温度の
変動幅が3℃以内(好ましくは0.5℃以内)になるよ
うに溶存CO2濃度を測定する時のスラリの温度を調整
することにより、例えばボイラ負荷や外気温度が変化し
ても溶存CO2濃度測定時のスラリの温度を一定に維持
し、測定誤差を防止するできるようにするものである。
溶存CO2濃度測定時のスラリ温度を維持するには、測
定セルを恒温槽に入れるなどの方法が有効である。
CO2濃度が飽和溶解度以下になるように酸を添加する
前に所定流量に水をスラリに混合し、該スラリを導入す
る測定セル出口にレベル計を設置して該測定セル内の前
記レベル計にスラリ量が達する時間を計測することによ
り該スラリの流量を算出し、スラリ流量の算出値及び設
定値に応じて測定セルに送るスラリの流量を可変式ポン
プにより調整し、スラリ流量及び希釈水の流量から水に
よる希釈倍率を求め、希釈前のスラリ中の炭酸塩濃度を
算出することにより、測定時のpHを維持しやすくかつ
希釈前のスラリ中のCaCO3濃度を正確に求めるもの
である。
記のすべてを可能とするようにしたものである。なお、
スラリ中の溶存CO2濃度を測定する方法としては、
(a)気体透過膜によってスラリと隔離された熱伝導度
検出素子を利用した方法、(b)気体透過膜によってス
ラリと隔離された蛍光色素溶液中にスラリ中のCO2が
溶け込むことにより蛍光強度が変化する現象を利用した
方法および(c)気体透過膜によってスラリと隔離され
た溶液中にスラリ中のCO2が溶け込むことにより溶液
のpHが変化する現象を利用した方法など既知のあらゆ
る方法を用いることができる。
って、さらに詳細に説明されるが、下記の例で制限され
るものではない。本発明による一実施の形態のスラリ中
の炭酸塩濃度の測定装置を図1に示す。図6に示す従来
技術の例と同様、酸化槽4、溶存酸素計5、演算機8、
pH計13、溶存CO2計16などにより構成される
が、本例ではさらにサンプタンク18、恒温槽21、流
量測定用セル24、レベル検出器25などを備えてい
る。
からサンプタンク18に送られ、サンプタンク18内で
攪拌機19により攪拌されつつ、オーバフロー管20か
らスラリAは排出される。サンプタンク18内のスラリ
Aは、ポンプ2によりライン3’から恒温槽21に送ら
れ、恒温槽21内で所定の温度になる。さらに、ライン
3を通して酸化槽4に送られる。
が溶存酸素計5により測定され、溶存酸素濃度が所定の
値以下の場合は過酸化水素水添加ライン6からポンプ7
により過酸化水素水Bが添加される。この際の過酸化水
素水Bの添加量は、演算機8により制御される。
イン10中でスラリAに酸添加ライン11を通して酸添
加ポンプ12により塩酸Cが添加される。この際の添加
量はpH測定槽9内のpH計13の指示値に応じて演算
機8により制御される。酸を添加されたスラリAはライ
ン14から溶存CO2測定槽15内に送られ、そこで溶
存CO2計16により溶存CO2濃度が測定される。
造になっており、外側に恒温槽21から所定の温度に維
持された水がライン22及び23を通して循環され、溶
存CO2測定槽15内のスラリ温度は一定に維持され
る。溶存CO2測定槽15内のスラリ温度は溶存CO2
濃度が飽和溶解度以下になるように低くする必要がある
が(温度が低い方が溶存CO2の飽和濃度が高い)、必
要以上にスラリAを冷却することは恒温槽21の電力消
費量から好ましくないことは言うまでもない。
スラリA中のCaCO3濃度が算出される。測定が終了
したスラリAはライン17から流量測定用セル24に送
られ、レベル検出器25に達するまでの時間が計測さ
れ、演算機8により流量が算出され、ポンプ2の流量が
フィードバック制御される。レベル検出器25に液面が
達するまでの時間が計測されたスラリAは、電磁弁26
を開けることによりライン27から外部へ排出される。
す。攪拌機19の水平方向に回転する羽根28は垂直方
向に複数ヶ所ある方がサンプタンク18内の石灰石粒子
のバラツキが少なく、また、ポンプ2への吹き出し口2
9もサンプタンク18の液の垂直方向の真ん中当たりが
好ましい。スラリ供給管30の先端がサンプタンク18
の上部空間部にあると、サンプタンク18に入ったスラ
リA中の石灰石粒子が攪拌機19により分級され、オー
バフロー管20から排出されて、正しい測定値を得られ
ない場合がある。このため、スラリ供給管30の先端は
スラリA中(好ましくは底部近く)に入っている(すな
わち、オーバフロー管20より低い位置にある)必要が
ある。
例えば恒温槽21内にスパイラル管を設置し、その中に
スラリAを通すことが考えられるが、他の方法でも構わ
ない。また、ここでは溶存CO2測定槽15のみ2重ジ
ャケット構造になっているが、酸化槽4及び/またはp
H測定槽9も同様の構造にすることも可能であるし、酸
化槽4、pH測定槽9及び溶存CO2測定槽15全体を
恒温槽に入れることも可能である。溶存CO2測定槽1
5内のスラリ温度の変動幅は3℃以内(好ましくは0.
5℃以内)にする必要がある。
濃度の測定装置に加えてスラリAを水Dで希釈した後、
液中の炭酸塩濃度を測定する構造を示す。水に対するC
O2の飽和溶解度から、25℃では約30mmol/L
の炭酸塩が測定可能であるが、飽和溶解度以上の炭酸塩
を含んだスラリAを測定するには、図3に示したよう
に、ポンプ31により所定の流量の水DをスラリAと混
合し、溶存CO2濃度を測定して、水の流量及びレベル
検出器25により求められたスラリの流量から、水で希
釈する前の液中の炭酸塩濃度を算出する。
塩濃度の測定装置に水Dによる洗浄機能を付加した装置
を示す。連続して測定している場合は大きな問題にはな
らないが、装置を停止させた場合やタイマで間欠的に運
転する場合、停止中にスラリA中の粒子がラインや測定
セル24内で沈降し、装置を再起動した際にトラブルの
原因となる可能性がある。そのようなトラブルを防止す
るため、測定終了後、電磁弁32を切り替えてライン3
3から水Dを装置内部に供給して装置内部をパージする
方法が有効である。
に基づく測定装置で、同一スラリA中のCaCO3濃度
を測定した。ただし、吸収液循環ライン1中のスラリ温
度は変化した。その結果を図5に示す。縦軸はJISR
9101に定められている方法で測定した値との比で表
している。従来技術は本発明の方法と比較して温度によ
る測定値のバラツキが大きいことが分かる。
に送られる途中のライン10中でスラリAに酸添加ライ
ン11を通して酸添加ポンプ12により添加される酸と
して塩酸Cを用いているが、塩酸C以外でもCaCO3
と反応する硫酸など他の酸を用いることが出来ることは
言うまでもない。
しているが、通常の脱硫装置では亜硫酸がほとんど存在
しない、又は存在してもCaCO3濃度測定結果への影
響が小さいので、酸化槽4、溶存酸化計5、過酸化水素
水添加ライン6、ポンプ7は省略することも可能であ
る。
に変動しても短時間にスラリ中のCaCO3濃度を正確
に測定することができる。また、pHの制御が容易にな
る。
置のフローである。
置のサンプタンクの概略図である。
置のフローである。
置のフローである。
方法による実験データを示す図である。
フローである。
ポンプ 3、3’、10、14、17、22、23、27、33
ライン 4 酸化槽 5 溶存酸素計 6 過酸化水素水添加ライン 8 演算機 9 pH測定槽 11 酸添加ラ
イン 12 酸添加ポンプ 13 pH計 15 溶存CO2測定槽 16 溶存C
O2計 18 サンプタンク 19 攪拌機 20 オーバフロー管 21 恒温槽 24 流量測定用セル 25 レベル検
出器 26、32 電磁弁 28 撹拌機の
羽根 29 ポンプへの吹き出し口 30 スラリ供
給管 A スラリ B 過酸化水素
水 C 塩酸 D 水
Claims (8)
- 【請求項1】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する方法におい
て、 炭酸塩を含むスラリをオーバフロー管及び攪拌装置を有
するタンクに先端がオーバフロー管より低い位置にある
スラリ供給管から供給し、該タンクよりスラリの一部を
ポンプにより測定セルに送ることを特徴とするスラリ中
の炭酸塩濃度の測定法。 - 【請求項2】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する方法におい
て、 溶存CO2濃度が飽和溶解度以下になる温度で、かつ温
度の変動幅が3℃以内になるように溶存CO2濃度を測
定する時のスラリの温度を調整することを特徴とするス
ラリ中の炭酸塩濃度の測定法。 - 【請求項3】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する方法におい
て、 溶存CO2濃度が飽和溶解度以下になるように酸を添加
する前に所定流量の水をスラリに混合し、該スラリを導
入する測定セル出口にレベル計を設置して該測定セル内
の前記レベル計にスラリ量が達する時間を計測すること
により該スラリの流量を算出し、前記スラリ流量の算出
値及び設定値に応じて測定セルに送るスラリの流量を可
変式ポンプにより調整し、スラリ流量及び希釈水の流量
から水による希釈倍率を求め、希釈前のスラリ中の炭酸
塩濃度を算出することを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃
度の測定法。 - 【請求項4】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する方法におい
て、 炭酸塩を含むスラリをオーバフロー管及び攪拌装置を有
するタンクに先端がオーバフロー管より低い位置にある
スラリ供給管から供給し、該タンクよりスラリをポンプ
により測定セルに送る途中で水によりスラリを希釈可能
とし、溶存CO 2濃度が飽和溶解度以下になる温度で、
かつ温度の変動の幅が3℃以内になるように溶存CO2
濃度を測定する時のスラリの温度を調整し、該スラリの
pHを測定しつつ酸を添加して該スラリのpHを所定の
範囲に調整した後、スラリ中の溶存CO2濃度を測定す
ることにより該スラリ中に存在していた炭酸塩濃度を算
出し、さらに前記炭酸塩濃度算出時のスラリ中の溶存C
O2濃度が飽和溶解度を超える場合には、前記スラリを
導入する測定セル出口にレベル計を設置し、該測定セル
内の液面のレベルに達する時間を計測することにより該
スラリの流量を算出し、スラリ流量及び希釈水の流量か
ら水による希釈倍率を求め、希釈前のスラリ中の炭酸塩
濃度を算出することを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃度
の測定法。 - 【請求項5】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する装置におい
て、炭酸塩を含むスラリを一時的に溜めるオーバフロー
管及び攪拌装置を有するタンクと先端がオーバフロー管
より低い位置にある該スラリを該タンクに供給する供給
管と該スラリの一部を測定セルに送るポンプを備えたこ
とを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃度の測定装置。 - 【請求項6】 炭酸塩を含むスラリに酸を添加した後、
スラリ中の溶存CO 2濃度を測定することにより該スラ
リ中に存在していた炭酸塩濃度を測定する装置におい
て、溶存CO2濃度が飽和溶解度以下になる温度で、か
つ温度の変動の幅が3℃以内になるように溶存CO2濃
度を測定する時のスラリの温度を調整する手段を備えた
ことを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃度の測定装置。 - 【請求項7】 炭酸塩を含むスラリに塩酸や硫酸など
の酸を添加した後、スラリ中の溶存CO2濃度を測定す
ることにより該スラリ中に存在していた炭酸塩濃度を測
定する装置において、溶存CO2濃度が飽和溶解度以下
になるように酸を添加する前に所定流量の水をスラリに
添加する手段を有し、該スラリを導入し、出口にスラリ
の液面のレベルを計測するレベル計を有する測定セル
と、該測定セル内の液面レベルにスラリ流量が達する時
間を計測する手段と、計測した時間から該スラリの流量
を算出する演算機と、前記スラリ流量の算出値及び設定
値に応じて測定セルに送るスラリの流量を変化させるポ
ンプと、スラリ流量及び希釈水の流量から水による希釈
倍率を求めて希釈前のスラリ中の炭酸塩濃度を算出する
演算機を備えたことを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃度
の測定装置。 - 【請求項8】 炭酸塩を含むスラリを一時的に溜めるオ
ーバフロー管及び攪拌装置を有するタンク、先端がオー
バフロー管より低い位置にあるスラリ供給管、溶存CO
2濃度が飽和溶解度以下になる温度で、かつ温度の変動
幅が3℃以内になるように溶存CO2濃度を測定する時
の該スラリの温度を調整する手段、所定流量の水をスラ
リに添加する手段、該スラリのpHを測定しつつ酸を添
加して該スラリのpHを所定の範囲に調整する手段、ス
ラリ中の溶存CO2濃度を測定して該スラリ中に存在し
ていた炭酸塩濃度を算出する手段、該スラリを導入し、
出口にスラリの液面レベルを計測するレベル計を有する
測定セルと、該測定セル内の液面レベルにスラリ流量が
達する時間を計測してその時間から該スラリの流量を算
出する演算機、前記スラリ流量の算出値と設定値に応じ
て測定セルに送るスラリの流量を変化させるポンプと、
スラリ流量及び希釈水の流量から水による希釈倍率を求
めて希釈前のスラリ中の炭酸塩濃度を算出する演算機を
備えたことを特徴とするスラリ中の炭酸塩濃度の測定装
置。
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