JP2000129575A - セルロース系繊維含有布帛 - Google Patents
セルロース系繊維含有布帛Info
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Abstract
と吸水性を兼ね備え、かつ抗菌防臭性にも優れたセルロ
ース系繊維含有布帛を提供せんとするものである。 【解決手段】本発明のセルロース系繊維含有布帛は、架
橋改質されたセルロース系繊維を含有する布帛であっ
て、該布帛の下記式で定義される架橋指数が1〜4であ
り、かつ、該布帛の吸水性が、JIS L−1096バ
イレック法に基づいて測定したとき50mm以上であ
り、かつ、該布帛が、1価および/または2価のリン酸
エステル基ならびに水酸基を有し、かつ、該リン酸エス
テル基が4級アンモニウム塩化されてなるビニル共重合
体からなる抗菌性樹脂を含有するものであることを特徴
とするものである。 架橋指数=(A−B) ここで、A:温度30℃、相対湿度90%RH雰囲気下
での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。 B:温度20℃、相対湿度65%RH雰囲気下での架橋
改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。
Description
ルロース系繊維を含有し、かつ、抗菌性樹脂を含有する
に布帛に関するものである。
は、吸水性が高い、肌触りがよい、など様々な利点を有
するため、衣料用途など多方面に幅広く利用されてい
る。しかしながら、その一方で合成繊維布帛に比べ、し
わになりやすい、洗濯により収縮するといった欠点があ
り、これらを改善する目的で、様々な加工が検討されて
いる。なかでもホルムアルデヒドや繊維素反応型樹脂な
どの架橋剤を用い、セルロース系繊維を架橋改質するこ
とで、防しわ性、防縮性等の形態安定性能を付与する方
法が広く行われているが、この改質を過度に行った場
合、架橋の形成により布帛の柔軟性が低下するため、一
般にはアミノ変性シリコーン系柔軟剤等による処理が必
要である。しかしアミノ変性シリコーン等の柔軟剤を併
用した場合、それらが疎水性であるため、それによって
処理された布帛の吸水性が低下し、実際に衣料として着
用した場合、吸汗性の悪い、着心地感の悪いものとなっ
てしまうという問題があった。また、一方で架橋改質を
十分に行わなかった場合には、必要とされるレベルの防
しわ性、防縮性等の形態安定性能が付与出来ないという
のが現状である。
帛は、一般に吸湿性が低下しており蒸れやすい傾向にあ
り、夏場などの時期に衣服として着用した場合には、雑
菌の繁殖により汗臭くなりやすいという欠点もあった。
に鑑み、防しわ性、防縮性等の形態安定性能と吸水性を
兼ね備え、かつ抗菌防臭性にも優れたセルロース系繊維
含有布帛を提供せんとするものである。
解決するため、次のような手段を採用するものである。
すなわち、本発明のセルロース系繊維含有布帛は、架橋
改質されたセルロース系繊維を含有する布帛であって、
該布帛の下記式で定義される架橋指数が1〜4であり、
かつ、該布帛の吸水性が、JIS L−1096バイレ
ック法に基づいて測定したとき50mm以上であり、か
つ、該布帛が、1価および/または2価のリン酸エステ
ル基ならびに水酸基を有し、かつ、該リン酸エステル基
が4級アンモニウム塩化されてなるビニル共重合体から
なる抗菌性樹脂を含有するものであることを特徴とする
ものである。
での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。
気下での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率
(%)。
防しわ性、防縮性等の形態安定性能と吸水性を兼ね備
え、かつ抗菌防臭性にも優れたセルロース系繊維含有布
帛について、鋭意検討したところ、架橋されたセルロー
ス系繊維含有布帛、吸水性レベルおよび特定な抗菌性樹
脂との組み合わせによって、かかる課題を一挙に解決す
ることを究明したものである。
は、綿、麻、パルプなどの天然セルロース繊維、ビスコ
ースレーヨンなどの再生セルロース繊維等を含有する布
帛のことであり、ポリエチレンテレフタレートやポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステル系繊維、ナイ
ロン6やナイロン66などのポリアミド系繊維、ポリエ
チレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維、
羊毛や絹などのタンパク質系繊維、ポリ塩化ビニル系繊
維、ビニロン繊維、アセテート繊維などと混繊、混紡、
交織、交編などにより混用するものも含まれる。なお、
得られる効果の面からは、他の繊維と混用される場合、
セルロース系繊維を繊維重量で10wt%以上含有する
ものであることが好ましい。
ース系繊維を構成しているセルロース分子中の水酸基、
とりわけ洗濯時のしわ、収縮の原因となる非晶領域にあ
る水酸基と反応し、セルロース分子間および分子内に架
橋を形成することが可能な化合物のことであり、具体的
にはホルムアルデヒドや、ジメチロールエチレン尿素、
ジメチロールトリアゾン、ジメチロールウロン、ジメチ
ロールグリオキザールモノウレイン、ジメチロールプロ
ピレン尿素、これらのメチロール基の一部または全部を
メトキシ化、エトキシ化したもの等の繊維素反応型樹
脂、ポリカルボン酸類、イソシアネート類等が使用され
る。これらの架橋剤の中でも、セルロース系繊維の架橋
改質をより効率的、効果的に行うためには、ホルムアル
デヒドまたは下記化学式1で示される化合物が好ましく
用いられる。
基または−CH2 OR7 のいずれかである、同種または
異種の基であり、R3 、R4 、R5 、R6 は、−Hまた
は−OR8 のいずれかである、同種または異種の基であ
り、R7 、R8は、−Hまたは炭素数1〜4のアルキル
基のいずれかである、同種または異種の基であることを
示す。
方法としては、一般の各種の手段を採用することがで
き、具体的には、架橋剤をガス状にして付与する方法、
パディング法、浸漬法、スプレー法、プリント法、コー
ティング法、グラビア加工法、泡加工法等が使用される
が、なかでも、架橋剤がホルムアルデヒドの場合には、
ガス状にして付与する方法が、また、架橋剤が繊維素反
応型樹脂、ポリカルボン酸類、イソシアネート類等であ
る場合には、パディング法が、それぞれ好ましく使用さ
れる。
橋改質の方法としては、一般の架橋改質方法が採用する
ことができ、具体的には、縫製品の状態にしたセルロー
ス系繊維含有布帛に対しホルムアルデヒドで気相処理す
る方法、布帛の状態のままのセルロース系繊維含有布帛
に対し上述の架橋剤を付与し、縫製した後、加熱処理を
施すポストキュア法、布帛の状態のままのセルロース系
繊維含有布帛に対し上述の架橋剤を付与して熱処理まで
行うプレキュア法等が使用されるが、これらに限定され
るものではない。なお、熱処理温度としては、好ましく
は80〜220℃の範囲の条件が使用される。
り、架橋剤の反応を促進する目的で、触媒を併用するこ
とも好ましく行われ、具体的には、有機酸、有機アミン
塩、塩化マグネシウム、硝酸亜鉛、ホウフッ化亜鉛、硝
酸マグネシウム、塩化亜鉛等の金属塩などを用いること
ができる。
かる方法により架橋改質されたセルロース系繊維を含む
ものであるが、その改質の程度は、下記式で定義される
架橋指数が1〜4の範囲内、好ましくは2〜3.5の範
囲内にあるものが採用される。
での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。
気下での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率
(%)。
ス系繊維の温度30℃、相対湿度90%RH雰囲気下で
吸湿率の値から温度20℃、相対湿度65%RH雰囲気
下で吸湿率の値を差し引いて算出されるものであり、セ
ルロース系繊維がどの程度架橋改質されているかを知る
上での指標となる。すなわち、これは、架橋改質により
セルロース分子中の水酸基が封鎖され、結果として吸湿
率の値が低下することを利用したものである。この指数
が小さいものほど架橋改質の度合いが大きく、大きいも
のほど架橋改質の度合いが小さい。一般に未加工の木
綿、麻で4〜5程度である。
橋が過度に形成され、布帛の強力や柔軟性が低下し、形
態安定性は良好であるものの、実用に耐えないものとな
ってしまう。布帛の強力や柔軟性が低下する場合、それ
らを改善する目的で、一般にはアミノ変性シリコーン系
柔軟剤等による処理が行われるが、アミノ変性シリコー
ン等の柔軟剤を併用した場合、それらが疎水性であるた
め、それによって処理された布帛の吸水性が低下し、実
際に衣料として着用した場合、吸汗性の悪い、着心地感
の悪いものとなってしまう。一方、架橋指数が4より大
きい場合は、セルロース繊維の架橋改質が十分でなく、
必要とされるレベルの防しわ性、防縮性等の形態安定性
能が付与できない。布帛の強力、柔軟性と形態安定性の
バランスを考えた場合には、該架橋指数が、2〜3.5
の範囲内にあるものがより好ましく使用される。
は、JIS L−1096バイレック法で測定した吸水
性が50mm以上であるものである。吸水性が50mm
に満たない場合、かかる布帛を縫製して得られた衣料
は、吸汗性の悪い、着心地感の悪いものとなってしま
う。
および/または2価のリン酸エステル基ならびに水酸基
を有しリン酸エステル基が4級アンモニウム塩化された
ビニル共重合体からなるものであり、下記化学式2また
は3で示される構造を有するものである。
R''、R''' は、有機基を示し、R1 は、炭素数8〜1
8のアルキル基または置換アリール基を示し、R2は、
炭素数1〜18のアルキル基、フェニル基または置換ア
リール基を示す。
/または2価のリン酸エステル基を有するビニルモノマ
に第3級アミンを反応させ、該リン酸エステル基をアミ
ン塩としてから水酸基を有するビニルモノマおよび第3
成分のビニルモノマとを共重合させたのち、1価のグリ
シジル化合物を反応せしめ、第4級アンモニウム塩化す
ることで得られる。
酸基を有しているため、架橋剤を用いて分子間および/
またはセルロース系繊維との間を架橋させることで、よ
り洗濯耐久性に優れた抗菌防臭性能を有する布帛を提供
することができる。かかる架橋剤としては、セルロース
系繊維の架橋改質に用いるものと同様のものを使用する
ことができが、具体的には、ホルムアルデヒドや、ジメ
チロールエチレン尿素、ジメチロールトリアゾン、ジメ
チロールウロン、ジメチロールグリオキザールモノウレ
イン、ジメチロールプロピレン尿素、これらのメチロー
ル基の一部または全部をメトキシ化、エトキシ化したも
の等の繊維素反応型樹脂、ポリカルボン酸類、イソシア
ネート類等を使用することができる。
付与方法としては、一般の各種の手段が採用することが
でき、具体的には、パディング法、浸漬法、スプレー
法、プリント法、コーティング法、グラビア加工法、泡
加工法等の手段を使用することができるが、作業効率の
面からは、セルロース繊維の架橋改質用架橋剤と同時付
与、同時処理が好ましく採用される。
対して0.2〜10wt%であることが好ましい。含有
量が0.2wt%に満たないと十分な抗菌防臭性が得ら
れないし、また、10wt%を越えると布帛の風合いが
粗硬なものとなってしまうばかりでなく、コストも高く
なる。
せる目的で、シリコーン系柔軟剤を付与するとことも好
ましく行われる。ただし、通常一般に用いられてるシリ
コーン系柔軟剤、とりわけアミノアルキル基含有ポリシ
ロキサンを主成分とするアミノ変性シリコーン系柔軟剤
を用いて布帛を処理した場合、処理された布帛の柔軟性
やその効果の耐久性は優れるものの、処理布帛が撥水性
を示すようになり、本発明の防しわ性、防縮性等の形態
安定性能と吸水性を兼ね備えたセルロース系繊維含有布
帛に適用するには不向きである。
剤は、該布帛の吸水性を阻害することなく、柔軟な風合
いを与えるものが好ましく、具体的には、1分子中にア
ミノ基とポリオキシアルキル基の両方を含有するオルガ
ノポリシロキサンと、分子中にアミンまたは水酸基と反
応可能な基を少なくとも1個含有するポリエチレンポリ
アミン高級脂肪酸型アミド化合物とを主成分とするもの
が好ましく使用される。
中にアミノ基とポリオキシアルキル基の両方を含有する
もの、すなわちアミノポリエーテル変性シリコーンであ
れば特に限定されるものではないが、好ましくは25℃
における粘度が100〜100000cst、さらにア
ミノ等量が300〜3000の範囲にあるものが好まし
く使用される。
のアミノ基は、黄変防止のため該アミノ基と反応性を有
する化合物、有機酸または有機酸の無水物もしくは塩化
物等により該アミノ基の一部もしくは全部が封鎖されて
いてもよい。
型アミド化合物としては、ポリエチレンポリアミン高級
脂肪酸アミド、ポリエチレンポリアミン高級脂肪酸アミ
ドの尿素縮合物、ポリエチレンポリアミン高級脂肪酸型
アミド部分のイミダゾリニウム塩などとジカルボン酸、
環状酸無水物、ジグリシジルエーテル、ジイソシアネー
ト等との反応物などが使用される。
アミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンベンタミン、アミノエチル
エタノールアミンなどが使用される。高級脂肪酸として
は、パーム油、牛脂、ナタネ油、米糠油、魚油などの天
然油脂由来のものが一般的であるが、化学的に合成した
高級脂肪酸も使用することができる。これらのうち好ま
しいものは、ヨウ素価が50以下で炭素数が12〜24
の高級脂肪酸である。ジカルボン酸、環状酸無水物とし
ては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、リンゴ
酸、コハク酸、無水コハク酸、酒石酸、フタル酸、無水
フタル酸などが使用される。ジグリシジルエーテルとし
ては、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロ
ピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリオキシア
ルキレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチ
ルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサン
ジオールジグリシジルエーテルなどを使用することがで
きる。ジイソシアネートとしては、トリレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシア
ネートなどを使用することができる。
ド化合物を構成するポリエチレンポリアミンと高級脂肪
酸のモル比は、好ましくは1:1.0〜2.5、さらに
好ましくは1:1.2〜1.8である。
アミノポリエーテル変性シリコーンとポリエチレンポリ
アミン高級脂肪酸アミドの重量比は、好ましくは1:
0.2〜1.5、さらに好ましくは1:0.3〜1.0
である。ポリエチレンポリアミン高級脂肪酸アミドが
0.2未満の場合には、十分な柔軟性が得られず、ま
た、1.5を越える場合は、処理された布帛の吸水性が
低下するので好ましくない。かかるシリコーン系柔軟剤
の繊維重量に対する付着量は、0.06〜1.0wt%
の範囲であることが好ましい。付着量が0.06wt%
未満の場合、布帛に十分な柔軟性、平滑性を付与するこ
とが困難であり、また1.0wt%より大きい場合に
は、柔軟性、平滑性は向上するものの、目ズレなどの欠
点を引き起こす原因となる。
せる目的で親水性樹脂、好ましくは親水性ポリエステル
樹脂を付与する。中でもポリアルキレングリコール−ポ
リエステルブロック共重合体を主成分とするものが、よ
り好ましく使用される。ここでいうポリアルキレングリ
コールとは、分子中に−Cn H2nO−(n=2〜4)な
る主鎖を有するものを意味するものであり、具体的には
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
または、これらのブロックポリマー等を使用することが
できる。かかるポリアルキレングリコールの分子量は、
好ましくは300〜40000、より好ましくは100
0〜10000の範囲にあるものが使用される。分子量
が300に満たない場合、繊維への付着耐久性が不十分
になる傾向にあり、分子量が40000を越えると、分
散性が低下する傾向にある。
ブロック共重合するポリエステルとは、芳香族ジカルボ
ン酸とアルキレングリコールからなるものが好ましく使
用される。かかる芳香族ジカルボン酸としては、例えば
テレフタル酸、テレフタル酸の低級アルキルエステル、
イソフタル酸、イソフタル酸の低級アルキルエステル等
が使用される。また、アルキレングリコールとしては、
例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
チレングリコール等が使用される。
に対する付着量は、0.03〜1.0wt%の範囲であ
ることが好ましい。付着量が0.03wt%未満の場
合、親水性ポリエステル樹脂を付与したことによる効果
は少なく、また1.0wt%より大きい場合には、布帛
の吸水性は向上するものの、布帛にヌメリ感が起こり、
また染色堅牢度低下の原因ともなる。
てなる繊維製品は、防しわ性、防縮性等の形態安定性、
吸水性、抗菌防臭性に優れており、ドレスシャツ、学童
用スクールシャツ、ユニフォーム、婦人衣料、スポーツ
衣料、下着類、靴下類等の用途に好適である。
る。
ライズを行った、タテ・ ヨコ 45番手のポリエステル
45%、綿55%からなる目付112g/m2 のブロー
ド織物を用いた。かかる織物を架橋剤、触媒、抗菌性樹
脂、シリコーン系柔軟剤、親水性ポリエステル樹脂等を
含む加工液に浸漬し、絞り率80%でパディングした
後、100℃×2分予備乾燥し、ついで170℃×1分
熱処理して、試料を得た。
脂、シリコーン系柔軟剤、親水性ポリエステル樹脂とし
ては、以下のものを用いた。
ン尿素樹脂水溶液(固形分20%) 触媒:塩化マグネシウム 抗菌性樹脂:リン酸エステル基を有するビニルモノマと
して下記化学式4で示される化合物を36部と、第3級
アミンとしてN, N−ジメチルラウリルアミン39部と
を反応させ、リン酸エステル基をアミン塩としてから、
水酸基を有するビニルモノマとして、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート24部、および、第3成分のビニルモ
ノマとして、メトキシポリエチレングリコールメタクリ
レー(エチレングリコール繰り返し単位23)60部と
共重合させた後、1価のグリシジル化合物として、n−
ブチルグリシジルエーテルを用いて、4級アンモニウム
塩化した化合物を用いた。
ン(粘度300cst、アミノ当量4000)10部、
ジエチレントリアミンとステアリン酸と無水マレイン酸
とのアミド化合物3部、水87部 からなるエマルジョ
ン(固形分20%)、比較として市販のアミノ変性シリ
コーン系柔軟剤も使用した。
タレート500部、エチレングリコール400部、ポリ
エチレングリコール(分子量3000)の共重合エマル
ジョン(固形分10%)を用いた。
法で行った。
での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。
気下での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率
(%)。
1096 バイレック法 で吸水高さを測定した。数値
が大きいほど、吸水性が良好なことを示す。
8 A法 滴下法 で吸水時間を測定した。数値が小さ
いほど、吸水性が良好なことを示す。
4 5段階レプリ法に基づいて判定を行った。
で布帛のタテ方向、ヨコ方向の収縮率を測定した。な
お、洗濯後は脱水機で絞らずに、乾燥ろ紙の間にはさ
み、軽く押さえて脱水し、水平に置いた金網の上で乾燥
した。
ペンジュラム法で布帛のタテ糸切断方向、ヨコ糸切断
方向の引裂強力を測定した。
で評価した。
る。
ある。
験菌として黄色ブドウ球菌(stapylococcus aureus 209
p )を用い、滅菌試料布上に上記試験菌のブイヨン懸濁
液を注加し、密閉容器注で37℃、18時間培養後の生
菌数を測定した。合格レベルは、測定結果から次の基準
に従って判定した。
(B/C)を菌数増減値差とし、1.6以上を合格レベ
ルとした。ただしAは未加工品の接種直後分散回収した
菌数、Bは未加工品の18時間培養後分散回収した菌
数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数をあ
らわす。
評価結果を併せて表1に示す。
評価結果を併せて表1に示す。
橋指数が4より大きく、十分な形態安定性能が得られな
いことがわかる。比較例2の布帛は、抗菌性樹脂を含ま
ない加工液で処理した布帛についての結果であるが、上
記判定基準より抗菌性能が合格レベルに達していないこ
とがわかる。比較例4の布帛は、従来一般のアミノ変性
シリコーン樹脂で処理して得られた布帛であるが、十分
な吸水性が得られていないことがわかる。
形態安定性能と吸水性を兼ね備えたセルロース系繊維含
有布帛を安定して提供することができる。
Claims (12)
- 【請求項1】 架橋改質されたセルロース系繊維を含有
する布帛であって、該布帛の下記式で定義される架橋指
数が1〜4であり、かつ、該布帛の吸水性が、JIS
L−1096バイレック法に基づいて測定したとき50
mm以上であり、かつ、該布帛が、1価および/または
2価のリン酸エステル基ならびに水酸基を有し、かつ、
該リン酸エステル基が4級アンモニウム塩化されてなる
ビニル共重合体からなる抗菌性樹脂を含有するものであ
ることを特徴とするセルロース系繊維含有布帛。 架橋指数=(A−B) ここで、A:温度30℃、相対湿度90%RH雰囲気下
での架橋改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。 B:温度20℃、相対湿度65%RH雰囲気下での架橋
改質後のセルロース系繊維の吸湿率(%)。 - 【請求項2】 該抗菌性樹脂が、それ自身および/また
は該セルロース系繊維と架橋剤により架橋されているも
のである請求項1記載のセルロース系繊維布帛。 - 【請求項3】 該布帛が、該抗菌性樹脂を繊維重量に対
して0.2〜10wt%含有するものである請求項1ま
たは2に記載のセルロース系繊維含有布帛。 - 【請求項4】 該架橋指数が、2〜3.5である請求項
1〜3のいずれかに記載のセルロース系繊維含有布帛。 - 【請求項5】 該布帛が、架橋剤によって架橋改質され
たセルロース系繊維を繊維重量で10wt%以上含有す
るものである請求項1〜4のいずれかに記載のセルロー
ス系繊維含有布帛。 - 【請求項6】 該架橋剤が、ホルムアルデヒドである請
求項1〜5のいずれかに記載のセルロース系繊維含有布
帛。 - 【請求項7】 該架橋剤が、下記化学式1で示される化
合物である1〜5のいずれかに記載のセルロース系繊維
含有布帛。 【化1】 ここで、R1 、R2 は、−H、炭素数1〜4のアルキル
基または−CH2 OR7 のいずれかである、同種または
異種の基であり、R3 、R4 、R5 、R6 は、−Hまた
は−OR8 のいずれかである、同種または異種の基であ
り、R7 、R8は、−Hまたは炭素数1〜4のアルキル
基のいずれかである、同種または異種の基であることを
示す。 - 【請求項8】 該布帛が、1分子中にアミノ基とポリオ
キシアルキル基の両方を含有するオルガノポリシロキサ
ンと、分子中にアミンまたは水酸基と反応可能な基を少
なくとも1個含有するポリエチレンポリアミン高級脂肪
酸型アミド化合物とを主成分とするシリコーン系柔軟剤
を含有するものである請求項1〜7のいずれかに記載の
セルロース系繊維含有布帛。 - 【請求項9】 該ポリエチレンポリアミン高級脂肪酸型
アミド化合物が、ポリエチレンポリアミンと高級脂肪
酸、および低級ジカルボン酸、環状酸無水物、低級ジグ
リシジルエーテル、ジイソシアネートの中から選ばれた
少なくとも1種を反応させて得られるものである請求項
8記載のセルロース系繊維含有布帛。 - 【請求項10】 該布帛が、該シリコーン系柔軟剤を繊
維重量に対して0.06〜1.0wt%含有するもので
ある請求項8または9記載のセルロース系繊維含有布
帛。 - 【請求項11】 該布帛が、ポリアルキレングリコール
−ポリエステルブロック共重合体を主成分とする親水性
ポリエステル系樹脂を含有するものである請求項1〜1
0のいずれかに記載のセルロース系繊維含有布帛。 - 【請求項12】 該布帛が、該ポリアルキレングリコー
ル−ポリエステルブロック共重合体を繊維重量に対して
0.03〜1.0wt%含有するものである請求項11
記載のセルロース系繊維含有布帛。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013174025A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Asahi Kasei Fibers Corp | 消臭性繊維布帛 |
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1998
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