JP2000128381A - 媒体後端引抜排出機構 - Google Patents

媒体後端引抜排出機構

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JP2000128381A
JP2000128381A JP10305463A JP30546398A JP2000128381A JP 2000128381 A JP2000128381 A JP 2000128381A JP 10305463 A JP10305463 A JP 10305463A JP 30546398 A JP30546398 A JP 30546398A JP 2000128381 A JP2000128381 A JP 2000128381A
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medium
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rear end
rotating body
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Tadao Kamano
忠雄 鎌野
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/10Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
    • B41J13/22Clamps or grippers
    • B41J13/223Clamps or grippers on rotatable drums

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒体排出速度を一時的に高めることにより媒
体の後端を係止溝から確実かつ円滑に引抜きできるよう
にする。 【解決手段】 媒体(用紙P)の排出(H)方向で分離
位置Pcの下流側に、排出移行中の媒体と係合して当該
媒体の排出経路を常態排出経路Rjに対して迂回させた
迂回排出経路Ruに切替える排出経路迂回切換手段30
を設け、排出ローラ25,26の回転速度を高速に切換
えることなく、引抜時の媒体引抜(排出)速度を一時的
に高速に切換え可能に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、後端が回転体の係
止溝に係止されかつ先端が剥離爪によって回転体から剥
離された媒体を、当該媒体の回転体からの分離位置と排
出ローラが形成する排出位置とを結ぶ常態排出経路を通
して排出移行可能かつ排出ローラの回転力を利用して当
該媒体の後端を該係止溝から引抜可能に構成された媒体
後端引抜排出機構に関し、主にインクジェットプリンタ
の用紙引抜排出に利用される。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクカセットが装着された各
色用印刷ヘッドを主走査(行)方向の全長(全幅)に渡
って往復移動させかつその各往動中に1行(または、1
/N行)印刷し、1行(または、1/N行)印刷後に印
刷媒体(普通紙,OHP用紙等)を副走査(列)方向に
1行(または、1/N行)送りしてこれらを繰り返す従
来型(いわゆるシリアル型)のインクジェットプリンタ
に比較して、大幅な印刷高速化を図れかつ多数枚に渡っ
て連続印刷運転可能であるとともに、公知の電子写真方
式(いわゆるレーザープリンタ)に比較して、大幅な小
型化を図れるインクジェットプリンタAが本出願人から
提案(例えば、特開平10−138520号公報)され
ている。
【0003】かかる提案プリンタでは、図3,図4に示
す如く、用紙供給手段を含む用紙搬送手段7から供給さ
れた用紙(媒体)Pは、上流側搬送手段によって一方向
Rに回転する回転体(ドラム)10に搬送され、例えば
静電吸引力を利用してその周面11に保持されかつ回転
体10と同期回転される。
【0004】この回転体10に対向配設された印刷ヘッ
ド5は、回転体10の回転(R)方向と同じ副走査方向
に位置ずれ配設された各色用印刷ヘッド5C(シア
ン),5M(マゼンタ),5Y(イエロー),5K(ブ
ラック)からなり、これら各色用印刷ヘッドは主走査
(図3で紙面に垂直)方向に配列された多数のインクジ
ェットノズルを有する。
【0005】かくして、回転中の媒体(P)に、各色用
印刷ヘッド5C,5M,5Y,5Kから選択的に当該各
色インクを吹付けることにより、当該印刷媒体にカラー
画像を印刷することができる。印刷済媒体は、回転体1
0から剥離されかつ下流側搬送手段によってH方向に排
出されて、例えば上カバーに回収される。
【0006】ここに、回転体10は、その外周面に用紙
供給手段(7)から給送されたシート状の媒体(P)を
保持した状態で、軸1を中心に例えば120rpmでR
方向に回転可能とされている。つまり、行印刷と列印刷
とを同時的に進行可能であるから大幅な印刷高速化を図
れる。かくして、例えばA4サイズ1枚を2〜3秒でカ
ラー印刷することができる。
【0007】このようなプリンタにおいて、多数枚を連
続的に安定印刷するためには、印刷媒体全体を高速回転
する回転体10の周面11に確実かつ安定して保持させ
る必要がある。媒体全体保持手段としては、負圧吸引方
式,静電吸引方式,機械挟持方式等を採用し得るが、給
送されて来たシート状の媒体を所定位置に保持させるた
めには、その先端を挟持爪で挟持保持させることが好ま
しい。このための手段として、媒体先端保持手段が提案
(例えば、特開平10−193719号公報)されてい
る。さらに、その後端を回転体10の係止溝に係止させ
るための媒体後端保持手段が提案(例えば、特開平10
−193719号公報,特願平9−145354号)さ
れている。
【0008】すなわち、図5に示す媒体先端保持手段
は、回転体10の凹部12内で回動可能な挟持爪13を
含み,媒体先端を周面11(保持面11c)に挟持可能
に形成されている。但し、図5は、挟持開放状態を示
す。また、媒体後端保持手段は、挿入ローラ等を含み,
媒体後端をその開口部16を通して挿入させつつ回転体
周面11から軸1方向に傾斜させた係止溝15内に係止
可能に形成されている。
【0009】ここに、印刷が終了すると、挟持爪13が
開放されるとともに、媒体先端剥離手段20(剥離爪部
材21,支軸22,剥離爪23)が働く。つまり、図7
に示す待機位置Pkにあった剥離爪部材21が支軸22
を中心に図7で時計回転方向に回動され、剥離爪23の
先端が図5に示す周面11に接近した剥離位置Psに位
置付けされる。したがって、挟持爪13から開放された
媒体先端を、図5に示すように周面11から剥離するこ
とができる。この段階では、当該媒体の大部分(後続部
分)は、例えば静電吸引力で周面11に密接保持されて
いる。
【0010】剥離された媒体先端は、回転体10のR方
向回転に伴い排出ガイド31Pでガイドされて排出ロー
ラ25,26が成す排出位置Prに導かれる。媒体の先
端が排出位置Pcに至るまで剥離爪23は、図6に示す
ように剥離位置Psにおいて当該媒体の後続部分を剥離
し続ける。
【0011】そして、媒体先端が排出位置Prに至ると
排出ローラ25,26の回転力を利用して排出(H)方
向に排出される。これ以降は、媒体は図6に示す分離位
置Pcにおいて回転体10の外周面11から分離され
る。つまり、媒体は、分離位置Pcと排出位置Prとを
結ぶ線分つまり常態排出経路Rjを通ってH方向に排出
される。
【0012】そして、剥離爪部材21が図5および図6
に示す剥離位置Psから図7に示す待機位置Pkに切り
換られる。剥離爪23の先端は媒体裏面に接触しない。
剥離動作終了である。その後に、排出移行中の媒体後端
は、図7に示すように、排出ローラ25,26の回転力
を利用して係止溝15から引抜かられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、排出ローラ
25,26による媒体の排出速度は、基本的には、回転
体10の周速度つまり保持された媒体の回転搬送速度と
同じに選択される。しかし、媒体後端保持手段の後端保
持性能を上げるために選択決定された係止溝15の深
さ,傾斜角度の大きさおよび媒体の剛性等によっては、
引抜きが不充分である場合がある。そこで、引抜力増大
を企図して、引抜時に排出ローラ25,26の回転速度
(媒体排出速度)を一時的に高速に切換えることを試み
た。
【0014】しかし、媒体全体保持手段の媒体保持力
(例えば、静電吸引力)を高める程に、媒体後端の引抜
がなお不充分であるために、当該媒体後端が回転体10
に巻き込まれてジャムが発生してしまう場合がある。つ
まり、一時的に排出ローラ25,26の回転速度を高速
に切換える方法は、係止溝15からの引抜力増強に有効
であるが、採用される媒体全体保持手段の保持力や、係
止溝の15の形態等によって、その最適速度の選択が難
しい。したがって、いずれかの条件が変わると引抜性能
が低下してしまうので、適応性が狭い。また、排出ロー
ラ25,26を速度切換型に構成しなければならないの
で、コスト,レイアウト,消費電力量に関する不利が大
きい。
【0015】なお、この媒体後端引抜排出機構は、プリ
ンタ以外の機器(例えば、画像処理装置,ファクシミリ
等)の場合も、使用可能でかつ同様な問題を内在する。
【0016】本発明の目的は、排出ローラの回転速度を
切換えることなく媒体の排出速度を一時的に高めること
により媒体後端の引抜きを確実かつ円滑に行なえるとと
もに構造簡単で適応性の広い媒体後端引抜排出機構を提
供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、後端
が回転体の係止溝に係止されかつ先端が剥離爪によって
回転体から剥離された媒体を、当該媒体の回転体からの
分離位置と排出ローラが形成する排出位置とを結ぶ常態
排出経路を通して排出移行可能かつ排出ローラの回転力
を利用して当該媒体の後端を該係止溝から引抜可能に構
成された媒体後端引抜排出機構であって、前記媒体の排
出方向で前記分離位置の下流側に、前記排出移行中の媒
体と係合して当該媒体の排出経路を前記常態排出経路に
対して迂回させた迂回排出経路に切替える排出経路迂回
切換手段を設けた、媒体後端引抜排出機構である。
【0018】かかる発明では、排出ローラの回転力によ
って媒体後端を、係止溝から引抜こうとするときにある
いは引抜きつつあるときに、排出経路迂回切換手段が、
排出移行中の媒体と係合して当該媒体の排出経路を迂回
排出経路に切換える。つまり、排出ローラの回転力によ
って分離位置と排出位置とを結ぶ常態排出経路を通して
排出移行されている媒体を、一時的に、迂回排出経路と
常態排出経路との差分長だけ多く排出移行させることが
できる。
【0019】すなわち、排出ローラの回転速度を高速に
切換えなくても、単位時間内で媒体の排出速度を一時的
に高めることができるから、媒体後端を係止溝から引抜
くための引抜力を増大することができる。引抜力は、常
態排出経路から迂回排出経路に切換える際の切換時間の
早さに比例的に増大させることができる。
【0020】したがって、排出ローラの回転速度を切換
えることなく媒体の排出速度を一時的に高めることによ
り媒体後端の引抜きを確実かつ円滑に行なえるととも
に、分離位置の後方で排出移行中の媒体に係合させて排
出経路を変更させるだけでよいから、構造簡単で適応性
が広い。
【0021】また、請求項2の発明は、前記排出経路迂
回切換手段が、前記分離位置と前記排出位置との間に配
設されかつ前記常態排出経路に関するガイド位置と排出
経路迂回位置とを選択的に位置切換可能な排出ガイドか
ら形成されている媒体後端引抜排出機構である。
【0022】かかる発明では、分離位置と排出位置との
間に配設された排出ガイドは、ガイド位置にあって排出
移行中の媒体を常態排出経路にガイドする。そして、排
出経路迂回位置に選択的に位置切換えられた場合に、排
出経路迂回切換手段として働く。つまり、媒体の排出経
路を常態排出経路よりも遠回りした迂回排出経路に切換
える。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用
効果を奏することができることに加え、さらに排出移行
中の媒体にショックを与えることなく迂回排出経路へ円
滑に切換えられるとともに、低コストで具現化できかつ
小型化を図れる。
【0023】また、請求項3の発明は、前記剥離爪と前
記排出ガイドとが、剥離爪が前記待機位置にあるときに
排出ガイドが前記排出経路迂回位置になるように連動切
換可能に形成されている媒体後端引抜排出機構である。
【0024】かかる発明では、剥離爪を剥離位置から待
機位置に切換えると、排出ガイドが連動して常態排出経
路から排出経路迂回経路に切換わる。したがって、請求
項2の発明の場合と同様な作用効果を奏することができ
ることに加え、さらに剥離爪および排出経路迂回切換手
段の駆動機構を共通化できるので低コストで具現化でき
る。
【0025】さらに、請求項4の発明は、前記係止溝に
後端が係止された前記媒体を前記回転体の周面に静電吸
引力を利用して吸引保持可能に形成されかつ前記迂回排
出経路が前記常態排出経路よりも前記回転体から離れる
方向に選択されている媒体後端引抜排出機構である。
【0026】かかる発明では、迂回排出経路が常態排出
経路よりも回転体から離れる方向に選択されているの
で、媒体に周面に向かう静電吸引力に抗する当該周面か
ら離れる方向の分離力を付与することができる。すなわ
ち、係止溝の近傍周面に静電吸引された媒体を効率的に
分離すことができる。したがって、請求項1から請求項
3までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することが
できることに加え、さらに媒体全体を静電吸引力を利用
して周面に密接保持する媒体全体保持手段を採る場合で
も確実にその後端を引抜ける。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。本媒体後端引抜排出機構は、
先提案インクジェットプリンタ(図3,図4)と同様な
プリンタで使用されるものとされ、かつ図1,図2に示
す如く媒体(用紙P)の排出(H)方向で分離位置Pc
よりも下流側に、排出移行中の媒体と係合して当該媒体
の排出経路を常態排出経路Rjに対して迂回させた迂回
排出経路Ruに切換える排出経路迂回切換手段30を設
け、排出ローラ25,26の回転速度を切換えることな
く引抜時の媒体の引抜(排出)速度を一時的に高速に切
換え可能に形成されている。
【0028】図1,図2において、回転体10,媒体先
端保持手段(12,13),媒体後端保持手段(15,
16),媒体先端剥離手段および媒体後端引抜手段(2
0),排出ローラ25,26等は、先提案プリンタの場
合(図5〜図7)の場合と同様な構成・機能とされてい
る。したがって、図5〜図7の場合と共通する部分につ
いては同一の符号を付し、それらの説明は簡略化または
省略する。
【0029】また、先端が挟持爪13で回転体10の周
面(11c)に挟持保持された媒体全体を周面11に密
接保持するための媒体全体保持手段は、周面11を帯電
させることによる静電吸引方式とされている。したがっ
て、迂回排出経路Ruそのものは、図2で常態排出経路
Rjを中心とした外側(左方向)および内側(右方向)
のいずれに選択してもよいが、この実施形態では、媒体
に静電吸引力に抗する当該周面11から離れる方向の剥
離(分離)する力を付与可能とするために、迂回排出経
路Ruが常態排出経路Rjよりも回転体10(11)か
ら離れる方向(外側)に選択してある。
【0030】ここにおいて、排出経路迂回切換手段30
は、分離位置Pcと排出位置Prとの間に配設されかつ
常態排出経路Rjに関するガイド位置(図1に示す状態
の位置)と排出経路迂回位置(図2に示す状態に位置)
とを選択的に位置切換可能な排出ガイド31(33)か
ら形成されている。
【0031】排出ガイド31は、支軸32を中心に回動
可能で、その先端部33が排出移行中の媒体(P)の背
面側(図1で右側)に摺接して当該媒体を回転体10の
周面11から離れる方向に跳ね上げることができる。し
たがって、先端部33の外周面は円弧形状にしておくこ
とが望ましい。この意味において、剥離爪23をこの先
端部33に代えることは難しい。剥離爪23の先端は、
周面11に密接された媒体を剥離するためのものである
ことから鋭角に仕上げられているので、これを先端部3
3の代わりに用いると媒体に傷・破損を与える虞が強い
からである。
【0032】また、支軸22と支軸32とは、同一の回
動駆動機構で同期回動される。この回動駆動機構は、減
速歯車機構,モータ等を含む回転駆動構造や、ソレノイ
ド,リンクを含むリンク駆動構造等から選択的に構成さ
れる。いずれの構成でも、図示省略した駆動制御部(C
PU,ROM,RAM,I/Oポート等を含む。)によ
って、予めセットされた設定タイミングで自動回動駆動
される。
【0033】この実施形態では、剥離爪23と排出ガイ
ド31(33)とが、剥離爪23が待機位置Pkにある
ときに排出ガイド31(33)が排出経路迂回位置にな
るように連動切換可能に形成されている。つまり、剥離
爪23が剥離位置Psから待機位置Pkに切換えられた
時に、排出ガイド31(33)が図1に示す状態の位置
(ガイド位置)から図2に示す状態の位置(排出経路迂
回位置)に同期的に連動して切換えることができる。
【0034】だだし、剥離爪23が剥離位置Psから待
機位置Pkに切換えられた時から設定時間(例えば、
0.5秒)だけ時間遅れ(または時間先行)して、排出
ガイド31(33)が、ガイド位置から排出経路迂回位
置に切換わるように選択駆動可能に形成してもよい。
【0035】さらに、排出ガイド31(33)を、ガイ
ド位置(図1)から排出経路迂回位置(図2)までに切
換える時間つまり切換回動速度を選択的に調整すること
ができる。さらまた、切換回動角度を選択的に調整可能
に形成してある。いずれも駆動制御部の設定変更によ
る。だだし、上記した回動駆動機構の調整や排出ガイド
31の長さ交換・調整方式によるものとしてもよい。
【0036】つまり、媒体の排出経路を常態排出経路R
jから迂回排出経路Ruに切換えることにより引抜力の
増大を図る考え方の本発明では、常態排出経路Rjと迂
回排出経路Ruとの差分長を大きくするほど、差分長が
同じ場合には切換速度を大きくするほど、一時的な排出
速度つまり引抜力を大きくすることができるからであ
る。
【0037】かかる実施形態によれば、図1において、
媒体は排出ローラ25,26の回転力を利用して常態排
出経路Rjを通して排出移行される。そして、媒体後端
が分離位置Pcに近付き、媒体(用紙P)の後端が排出
ローラ25,26の回転力によって係止溝15から引抜
かれようとするときあるいは引抜かれつつあるときに、
排出経路迂回切換手段30(33)が、排出移行中の媒
体と係合して当該媒体の排出経路を図1の常態排出経路
Rjから図2の迂回排出経路Ruに切換える。
【0038】つまり、排出ローラ25,26の回転力に
よって分離位置Pcと排出位置Prとを結ぶ常態排出経
路Rjを通して排出移行される媒体を、一時的に、迂回
排出経路Ruと常態排出経路Rjとの差分長(Ru−R
j)だけ余分に強制排出移行させることができる。
【0039】すなわち、排出ローラ25,26の回転速
度を高速に切換えなくても、単位時間内で媒体の排出速
度を一時的に高めることができるから、媒体後端を係止
溝15から引抜くための引抜力を増大することができ
る。引抜力は、常態排出経路Rjから迂回排出経路Ru
に切換える際の切換回動時間の早さに比例的に増大させ
ることができる。
【0040】したがって、排出ローラ25,26の回転
速度を切換えることなく媒体の排出速度を一時的に高め
ることができるから、媒体後端の引抜きを確実かつ円滑
に行なえる。また、分離位置Pcの後方で排出移行中の
媒体に係合させて排出経路を変更させるだけでよいか
ら、構造簡単で適応性が広い。
【0041】しかも、排出経路迂回切換手段30が、分
離位置Pcと排出位置Prとの間に配設された常態排出
経路Rjに関するガイド位置(図1)と排出経路迂回位
置(図2)とを選択的に位置切換可能な排出ガイド31
から形成されているので、先端部33は媒体に係合した
まま排出移行中の媒体にショックを与えることなく迂回
排出経路に円滑に切換えることができるとともに、低コ
ストで具現化できかつ小型化を図れる。
【0042】また、剥離爪23と排出ガイド31とが、
剥離爪23が待機位置Pkにあるときに排出ガイド31
が排出経路迂回位置になるように連動切換えされるの
で、両者23,31の回転駆動機構を共通に構築するこ
とができ、コスト低減ができる。
【0043】さらに、係止溝15に後端が係止された媒
体を回転体10の周面11に静電吸引力を利用して吸引
保持可能に形成されかつ迂回排出経路Ruが常態排出経
路Rjよりも回転体10(周面11)から離れる方向に
選択されているので、媒体に静電吸引力に抗する当該周
面11から離れる方向の剥離(分離)する力を付与する
ことができる。したがって、媒体全体を静電吸引力を利
用して周面に密接保持する媒体全体保持手段を採る場合
でもその後端を確実に引抜ける。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、媒体の排出方
向で分離位置の下流側に排出移行中の媒体の排出経路を
常態排出経路から迂回排出経路に切替える排出経路迂回
切換手段を設けた媒体後端引抜排出機構であるから、排
出ローラの回転速度を高速に切換えることなく媒体の排
出速度を一時的に高めることにより、媒体後端を係止溝
から確実かつ円滑に引抜くことができる。また、分離位
置の後方で排出移行中の媒体に係合させて排出経路を変
更させるだけでよいから、構造簡単で適応性が広い。
【0045】また、請求項2の発明によれば、排出経路
迂回切換手段が分離位置と排出位置との間に配設されか
つガイド位置と排出経路迂回位置とを選択的に位置切換
可能な排出ガイドから形成されているので、請求項1の
発明の場合と同様な効果を奏することができることに加
え、さらに排出移行中の媒体にショックを与えることな
く迂回排出経路へ円滑に切換えられるとともに、低コス
トで具現化できかつ小型化を図れる。
【0046】また、請求項3の発明によれば、剥離爪と
排出ガイドとが連動切換可能に形成されているので、請
求項2の発明の場合と同様な効果を奏することができる
ことに加え、さらに剥離爪および排出経路迂回切換手段
の駆動機構を共通化できるので低コストで具現化でき
る。
【0047】さらに、請求項4の発明によれば、媒体を
周面に静電吸引力を利用して吸引保持可能でかつ迂回排
出経路が回転体から離れる方向に選択されているので、
請求項1から請求項3までの各発明の場合と同様な効果
を奏することができることに加え、さらに媒体全体を静
電吸引力を利用して周面に密接保持する媒体全体保持手
段を採る場合でも確実にその後端を引抜ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る常態排出経路を通した
排出動作を説明するための側面図である。
【図2】同じく、迂回排出経路を通した排出動作を説明
するための側面図である。
【図3】先提案プリンタを説明するための概略側面図で
ある。
【図4】先提案プリンタの印刷ヘッドを説明するための
図である。
【図5】先提案プリンタの先端剥離動作を説明するため
の図である。
【図6】先提案プリンタの常態排出経路を通した排出動
作を説明するための図である。
【図7】先提案プリンタの後端引抜動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 回転体 11 周面 12 凹部 13 挟持爪 15 係止溝 16 開口部 20 媒体先端剥離手段 21 剥離爪部材 22 支軸 23 剥離爪 25,26 排出ローラ 30 排出経路迂回切換手段 31 排出ガイド 32 支軸 33 先端部 P 用紙(媒体) Ps 剥離爪の剥離位置 Pk 剥離爪の待機位置 Pc 分離位置 Pr 排出位置 Rj 常態排出経路 Ru 迂回排出経路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端が回転体の係止溝に係止されかつ先
    端が剥離爪によって回転体から剥離された媒体を、当該
    媒体の回転体からの分離位置と排出ローラが形成する排
    出位置とを結ぶ常態排出経路を通して排出移行可能かつ
    排出ローラの回転力を利用して当該媒体の後端を該係止
    溝から引抜可能に構成された媒体後端引抜排出機構であ
    って、 前記媒体の排出方向で前記分離位置の下流側に、前記排
    出移行中の媒体と係合して当該媒体の排出経路を前記常
    態排出経路に対して迂回させた迂回排出経路に切替える
    排出経路迂回切換手段を設けた、媒体後端引抜排出機
    構。
  2. 【請求項2】 前記排出経路迂回切換手段が、前記分離
    位置と前記排出位置との間に配設されかつ前記常態排出
    経路に関するガイド位置と排出経路迂回位置とを選択的
    に位置切換可能な排出ガイドから形成されている請求項
    1記載の媒体後端引抜排出機構。
  3. 【請求項3】 前記剥離爪と前記排出ガイドとが、剥離
    爪が前記分離位置にあるときに排出ガイドが前記排出経
    路迂回位置になるように連動切換可能に形成されている
    請求項2記載の媒体後端引抜排出機構。
  4. 【請求項4】 前記係止溝に後端が係止された前記媒体
    を前記回転体の周面に静電吸引力を利用して吸引保持可
    能に形成されかつ前記迂回排出経路が前記常態排出経路
    よりも前記回転体から離れる方向に選択されている請求
    項1から請求項3のいずれか1項に記載された媒体後端
    引抜排出機構。
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