JP2000128317A - 対象物を管理するシステム - Google Patents
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Abstract
イル・フォルダに含まれる文書などの対象物に対する集
合的対象物管理システムを提供する。 【解決手段】 各ファイル・フォルダはファイル・フォ
ルダに取りつけられた可視インジケータを持つ電気回路
を有する。各フォルダ回路は特定の振動数の高周波信号
に応答する水晶発振子を有し、その振動数はフォルダ回
路ごとに異なる。関連するコンピュータが高周波信号発
生器を動作させて、検索のために選択されたファイル・
フォルダの特定のフォルダ回路の振動数で高周波信号を
生成させる。各ファイルの引出しは前面パネルに取りつ
けた可視インジケータを有し、そのインジケータは探し
ているフォルダがその引出しの中に含まれていると、点
灯する。
Description
物管理システムに関し、詳細には、高周波対象物識別を
使用した、改良型の集合的対象物管理システムに関す
る。
般に、品目(「対象物」)の集合の中にある品目を把握
するシステムを指すために作られた言葉である。たとえ
ば、自動車部品の倉庫はどの所与の時点においても、自
動車部品(「対象物」)の集合を在庫している。部品は
販売され、新しい部品が入荷するので、部品の種類と数
は毎日変化する。在庫している自動車部品の数と種類を
把握するために、なんらかの集合的自動車部品管理シス
テムを使用する必要がある。同様に半導体製造業ではど
の所与の時点においても、施設のいずれかの場所に1種
あるいは複数のタイプの集積回路(「対象物」)の集合
があり、集合的集積回路管理システムを使用して監視す
る必要がある。スーパーマーケットでは通常、精肉、農
産物、缶詰など、多数の異なる種類の品目の集合が在庫
されており、対象物の数と種類は毎日大きく変化するた
め、複雑な対象物管理システムが必要となる。また会社
でも家庭でも、一般的にファイル保存キャビネットを使
用して業務目的や個人的な目的の文書を保存している。
一般的なファイル保存キャビネットはいくつかの引出し
を有し、それぞれの引出しにはかなり多くのファイル・
フォルダ(「対象物」)が含まれ、各ファイル・フォル
ダには1つあるいは複数の文書が含まれている。さまざ
まなファイルに含まれる文書をすぐに見つけられるよう
にするために、なんらかのファイル管理システムが必要
となる。
ォルダは一般的にファイルの引出しを開けた時に見え
(通常はフォルダの上縁)、フォルダの内容を記述した
文字による情報を含むタブ部分を備えている。文字によ
る情報は一般的に勘定名、題名(「公共料金の請求
書」)などの、簡単に識別できる形式になっている。
り出すために、普通は、索引構成を使用して各フォルダ
の引出しの位置を識別する。よく使用される簡単な技術
は、各引出しの前面パネルに、ファイル・フォルダをア
ルファベット順に一覧したアルファベット順の索引カー
ドをつける方法である。たとえば、あるファイルの引出
しパネルにはAからFで始まるファイルを一覧した索引
カードを付け、別の引出しにはGからLで始まるファイ
ルをリストした索引カードなどを付ける。また、短い形
の識別子と、それに対応する、ファイルの内容の詳細な
記述によってすべてのファイルを一覧するコンピュータ
を使用した索引など、さらに洗練された索引構成が使用
されることも多い。このようなコンピュータを使用した
構成でも、ユーザが所与のフォルダを識別できるよう
に、各ファイル・フォルダ上に文字を記載したタブやタ
グを使用する必要がある。しかし、この方法は、無許可
のユーザが具体的なファイル名や、特定のタイプの情報
を含むファイルを検索できてしまうため、非常に好まし
くない。しかし、既存のファイル管理システムでは、フ
ァイルの場所を合理的に探し出すために目に見えるタブ
やタグを使用する必要がある。
セスする応用例では、通常、ファイルの配列を監視する
なんらかの取り決めがある。たとえば業務では、ファイ
ルを出したこと戻したことを表示し、所与のファイルの
ある場所を常に分かるようにしておくと便利であり、と
きには必要である。しかしこういった監視の試みでは、
各人がこういった手順を忠実に守らないため、正確にフ
ァイルの位置を追跡できないことも多い。その結果、場
合によっては、実際に各ファイルの引出しを全部調べ、
ファイル・フォルダとファイル・フォルダの中身をマス
タ・インデックスと照合して確認しないと、ファイル管
理システムの完全性が確認できないことがある。この作
業は時間も手間もかかる大変な作業であり、大きな欠点
である。
ムでは、ファイル・フォルダに一度中身の識別子が与え
られると、そのフォルダは永続的にその内容の種類と関
連づけられる。内容を別のカテゴリに変更するには、フ
ォルダを破棄して新しい、印の付いていないフォルダに
置き換えるか、識別ラベルを変更する必要がある。さら
に、マスタ索引を手で更新するか、コンピュータを使用
した索引システムでコンピュータを使用して更新する必
要がある。会社の従業員がこれらの手順を守るとは限ら
ないので、結果的にファイル・システムの統合性が損な
われてしまう。
象物管理システムのどの例でも、それぞれの対象物の容
器あるいは対象物自体は、通常対象物かその容器に、ラ
ベルやタグなどなんらかの形で人間か機械が読める識別
用の索引を備えている。洗練されたシステムでは、コン
ピュータを使用して対象物把握の助けとしている。一般
的には、対象物が通常の位置から取り去られると、なん
らかの手段を使用して対象物が通常の位置にはないとい
う事実を示す。これは、オペレータが変更をシステム・
コンピュータに入力するか、タグやラベルの読取装置
(バーコード読取装置など)を使用して、情報をシステ
ム・コンピュータに入力して行われる。どの公知のシス
テムも、ファイル管理システムについて上記で指摘した
のと同様の欠点を抱えている。さらに、どのシステムで
も、異なる対象物からなる大きな集合のどこかに保存さ
れている所望の対象物を見つける、簡単で効率的な方法
は提供されていない。本発明は、所望の対象物を見つけ
る簡単で効率的は方法を提供することを課題とするもの
である。
た制限や短所がなく、公知のデザインの標準的な対象物
の容器を使用して実施でき、公知の集合的対象物管理シ
ステムにはなかったいくつかの機能を有する集合対象物
管理システムを含む。
感知回路を使用して集合の中のすべての対象物の管理を
維持する、集合的対象物管理システムを含む。各対象物
は、回路が独特の振動数の高周波信号を受信した時にそ
の独特の振動数で共振する、関連する高周波感知回路
と、その高周波回路に結合され、対象物を人間のオペレ
ータに対して識別するインジケータとを有する。好まし
くはインジケータは、対象物またはその対象物の容器に
結合されたLEDなどの可視インジケータで、人間のオ
ペレータが簡単に見られるインジケータである。あるい
は、ブザーのような音声によるインジケータを使用する
こともできる。
具体的な実施形態では、ファイルの引出しに入れる各フ
ァイル・フォルダにフォルダ回路が含まれる。各フォル
ダ回路は特定の高周波振動数に応答する水晶発振子を有
し、所与の水晶発振子の共振振動数は他のどの水晶発振
子とも異なる。各フォルダ回路は、既存のファイル・キ
ャビネットに通常見られる導電性の上部支持レールを使
用して、引出し信号入力/出力に電気的に結合されてい
る。レールの1つには、そのレールを、引出しの他の導
電要素から電気的に絶縁するように変更が加えられてい
る。
て、引出しを開いた時ユーザに見える位置に取りつけら
れたインジケータ、好ましくはLED可視インジケータ
を含む。さらに、各引出しは引出しの前面パネルに取り
つけられたインジケータ、好ましくは点滅LED可視イ
ンジケータを備える。電流検出回路を使用して引出しパ
ネル・インジケータの状態を制御する。
ネクタ(すなわちハード・ワイヤ)またはトランシーバ
(すなわちワイヤレス通信)のどちらかを使用して、関
連するコンピュータに並列に電気的に結合されている。
コンピュータは、すべての水晶発振子振動数に一致する
信号を生成する能力のある高周波信号発生器を含む。フ
ァイルを見つけるには、ユーザは一般的にはキーボード
かマウスを使用してそのファイルをコンピュータに指定
する。コンピュータは高周波信号発生器に、指定された
ファイルと一致する振動数の高周波信号を生成させる。
高周波信号はシステム内のすべてのファイル・キャビネ
ット、さらにすべてのファイル引出しに伝送される。指
定されたファイルが引出しのどれか1つに入っていれ
ば、そのファイル・フォルダを含む引出しのインジケー
タと、正しいファイル・フォルダのインジケータが共に
起動する。ユーザはアクティブなインジケータのある引
出しを開き、アクティブなインジケータのついたファイ
ル・フォルダを取り出す。
場合、起動されたインジケータによって正しいファイル
が指定されるため、各ファイル・フォルダに文字による
タブやタグを付ける必要はなくなる。また、必要な情報
をコンピュータに入力するだけでファイル・フォルダの
種類を変更することもできる。さらに、高周波掃引振動
数発生器を使用し、水晶発振子振動数の全振動数領域を
掃引し、共振応答がない振動数を検出することによっ
て、全ファイル・システムの統合性をチェックすること
も可能である。本発明は導電性の二重レール・フォルダ
支持機構を有する既存のファイル・キャビネットにすぐ
に、都合よく組み込むことができる。
に、付随の図面と共に、以下の詳細な説明を参照された
い。
物管理システムに幅広く応用できる。以下に、ファイル
管理システム分野における本発明の一応用例を詳細に説
明する。
ビネットと関連するコンピュータとの間に直接電気接続
を使用した、本発明の第1の実施形態を右前面から見た
斜視図である。この図から分かるように、公知の機械的
構造の、複数の引出しを持つファイル・キャビネット1
0(4つの引出しが図示されている)は通常、上面1
2、下面13、側面14、15、および背面16を有す
る。18から21の4つの引出しは、引き出せるように
キャビネット10に取りつけられており、18から21
の各引出しは、その前面パネル25に取りつけられた取
っ手23を有する。可視インジケータ装置27も18か
ら21の各引出しの前面パネル25に取りつけられてい
る。インジケータ27は、下記の方法で起動された時に
可視信号を提供する能力のある、多くの既知の要素のう
ち任意の1つを備える。適切なインジケータの例として
は、既存のLEDインジケータ、およびRadio S
hack社製のタイプ276−036点滅LEDインジ
ケータがある。
れ、基本的な引出し構造と、ファイル・フォルダがファ
イル引出しの中で取り出し可能な方法で保持されている
様子を示す斜視図である。示されているように、引出し
18は1対の上部支持レール28、29を備え、このレ
ールは、引出しの中のファイル・フォルダ30などの各
ファイル・フォルダを保持するという第1の目的を果た
している。第2に、レール28、29は引出し18の構
造強度も与える。引出し18は1対の下部レール32、
33も有し(図1ではこのうち1つだけが見えてい
る)、これで水平の構成要素が完成している。一般的に
使用されているファイル・キャビネット構造では、レー
ル28、29、32、33は、標準の引出しに物理的に
設置することができる内側の枠挿入物(ならびに垂直に
配置された枠部材と共に)を形成する。引出し構造を完
成させるものとして、背面34がレール28、29、3
2、33に接続されている。フォルダ30などすべての
ファイル・フォルダは、水平支持ブレース35、36を
使用して上辺レール28、29によって取り外しできる
ように支持され、ブレース35、36にはフォルダ30
が機械的に固定されている。フォルダ30の機械的構造
とレール28、29は既存のものである。19から21
の引出しの構造や配置は、引出し18の構造や配置と同
じである。
21の上部支持レール28、29の各対は、引出しイン
ジケータ27と共に、各引出しの都合のいい位置にある
別の電流検出回路40を介して関連するコンピュータに
電気的に接続されている。言い換えれば、各引出しは個
別の電流検出器40を有する。各電流検出器40は下記
のように機能する。図2では、左のレール28、右のレ
ール29、およびインジケータ27はそれぞれ導電ワイ
ヤ41,42および43によって電流検出器40に電気
的に接続されている。
ール28、29のうち1つは残りの導電性引出し構造要
素から電気的に絶縁されている。図2では、絶縁レール
は非導電性支持挿入物45、46を備える右のレール2
9として示されている。こうして、各引出し18〜21
の1本のレール(右のレール29)は引出し中で機械的
に支持されるが、他の導電性構造要素からは絶縁されて
いる。
ダ30は、事務用品産業で文書を保存するためによく使
用される、既存のU字型の断面構造を有する。フォルダ
30の各面(前面および背面)は機械的ブレースによっ
て機械的に支持されている。ブレースの1つ(ブレース
48)は単体構成となっており、端がフックのように下
方に折り曲げられ、支持レール28、29にスライド可
能に係合している単一の剛性非導電性アームを備える。
他のブレース(ブレース50)は本発明による特別な構
造を有する。
の要素は左のアーム51、右のアーム52、および中央
の非導電性支持部55を含む。アーム51と52は両方
とも、スチール、アルミニウムなどの導電性材料で構成
され、どちらも、フォルダが正しくファイル引出しの中
に入っている時、関連するレール28、29のどちらか
と機械的および電気的に係合する下方に曲げられたフッ
クの形をした端56を有する。水晶発振子61、ダイオ
ード62、LEDインジケータ63を備える高周波応答
電気回路60が、ブレース50の中央に取りつけられて
いる。水晶発振子61の一方の端子64は、アーム52
と電気的に接続されている。水晶発振子61の他方の端
子65はダイオード62の一方の端子、およびLED6
3の一方の端子に電気的に接続されている。ダイオード
62およびLED63の他方の端子は、アーム51に電
気的に接続されている。こうして、電気回路60はアー
ム51、52の間で電気的に結合され、回路60は、フ
ァイル・フォルダ30がファイル引出し18に正しく支
持されている時に、レール28、29と電気的に結合し
ている。LEDは、引出し18が開いた時、LED63
がファイル・フォルダの上に見えるように、ファイル・
フォルダ30の上縁から突き出すような形で、ブレース
50によって機械的に支持されている。
1つにある、すべてのフォルダ回路60間の相互接続
と、前面パネル・インジケータ27を示す回路図であ
る。この図から分かるように、各回路60−1、60−
2、...、60−nは、導電性支持レール28、29
の両端に電気的に結合している。すべての回路60−
1、60−2、...、60−nは、並列に接続されて
いる。スイッチング・トランジスタ71、ダイオード7
2、抵抗73、抵抗74、コンデンサ75を備え、それ
らがすべて図のように接続されている電流検出回路40
は、レール28、29のどちらか一方に結合された第1
のノード76と、レール28、29のうち他方のレール
に結合された第2のノード77を有する。コイル78が
第2のノード77とそれに関連するレールの間に結合さ
れている。コンデンサ79はコイル78のレール側の端
子と、回路60−1、60−2、...、60−nの共
通の水晶発振子入力の間に結合されている。
は、他方のフォルダ回路の水晶発振子とは異なる共振振
動数を有する。すべての共振振動数は、好ましくは、ス
ペクトルの高周波範囲にあり、約2MHzから約12M
Hzの範囲の値である。水晶発振子間の振動数分離は設
計上の選択の問題であるが、0.001MHzの最小振
動数分離を使用して、約5.000MHzの範囲内の水
晶発振子でよい結果が得られた。
ータは、すべてのファイル引出しのフォルダ回路に電気
的に並列に結合された高周波信号発生器を有する。高周
波信号発生器は混合信号源であり、高周波交流信号と、
比較的低電圧(9ボルトなど)の直流信号を発生する。
高周波信号はコンデンサ79を通過するが、コイル78
によって阻止される。直流信号はコイル78を通過する
が、コンデンサ79によって阻止される。直流信号は、
検出回路40内のトランジスタ71とインジケータ27
を操作するために使用される。
の共振振動数に一致する高周波成分を有する信号が導線
28上にある時、その水晶発振子は共振し、回路のその
分岐を通る高周波電流の通路が低い抵抗となる。その分
岐中を高周波電流が流れると、対応するLEDを起動さ
せる。また高周波電流は共通抵抗73中を流れて、高周
波電圧を降下させ、この電圧降下はダイオード72によ
って整流される。これによってトランジスタ71が飽和
し、直流電流がインジケータ27、トランジスタ71お
よびレール29を通ってソースに戻ることができる。直
流電流がインジケータ27を通過すると、この要素は起
動される。
際の本発明の動作を説明するフロー・チャートである。
この図から分かるように、ユーザは、一般にキーボード
かマウスを使用して所望のファイルの名前をコンピュー
タに入力する。コンピュータはその特定のファイル・フ
ォルダに関する共振振動数をルックアップ・テーブルか
ら引き出し、高周波信号発生器を起動し、正しい振動数
の高周波信号を生成させ、すべてのファイル引出し導線
レール28、29へ並列に送信させる。その振動数の水
晶発振子を有するファイル・フォルダ回路(それがどこ
かの引出しに存在する場合)は、高周波信号に応答して
その回路のLEDインジケータを点灯させる。他のファ
イル・フォルダ回路はすべてその特定の振動数には応答
しないので、正しいフォルダのLEDインジケータだけ
が点滅する。さらに、正しいファイル・フォルダが収納
されているファイル引出しの前面パネルのインジケータ
がその引出しの電流検出回路によって点灯されるので、
ユーザは正しい引出しを開くだけで正しいファイルを取
り出すことができる。
器は、ファイル管理システム内のもっとも低い水晶発振
子共振振動数から始まり、システム内のもっとも高い水
晶発振子共振振動数で終わる、掃引モードの高周波信号
を生成する能力のある、掃引振動数発生器を備える。こ
のような信号発生器を使用すると、コンピュータに高周
波信号発生器を掃引モードで起動するように指示するこ
とによって、全ファイルの集合の統合性が素早くチェッ
クできる。信号周波数が全範囲にわたって掃引されるの
で、ファイル・キャビネットの集合の中にあるすべての
フォルダ回路はそれぞれの振動数で共振し、これは既存
の高周波検出回路を使用してコンピュータで検出でき
る。なくなったファイルは応答せず、それも同じ回路を
使用してコンピュータで検出できる。なくなったことが
分かったファイルは、応答のないフォルダ回路の振動数
を封入することによって、コンピュータ内のファイル識
別に相関させることができる。
で構成することができる。もっとも基本的な方法では、
1つのファイル・フォルダ30を引出しに入れ、高周波
信号発生器に振動数の範囲を掃引させ、そのフォルダが
共振する水晶発振子の振動数を記入し、その振動数番号
をリストに入力し、フォルダを除去し、別のフォルダを
挿入する。このプロセスを所望のすべてのフォルダにつ
いて連続して繰り返す。この方法は既存のフォルダがな
い新規のシステムで、最初に必要なフォルダの数が比較
的少ない場合ではうまくいく。さらに便利な方法として
は、最初のフォルダを引出しに挿入し、高周波振動数を
掃引し、共振振動数を記入し、その番号を新しいリスト
に入力する。最初のフォルダを除去せずに2番目のフォ
ルダを引出しに挿入し、振動数を掃引し、新しいフォル
ダの共振振動数をリストに追加する。第3のフォルダを
引出しに挿入し、振動数を掃引し、第3のフォルダの共
振振動数をリストに追加するという手順を繰り返す。新
しいフォルダが引出しに挿入されるたびに、コンピュー
タは識別されている振動数のリストを作製する。各水晶
発振子振動数は一意的であるので重複はありえない。使
用中の多数のフォルダを有する既存のファイル管理シス
テムにもっとも役に立つ、さらに洗練された技術は、以
下のように行われる。ファイル管理システムの既存の文
書タイプ全部を入れるのに必要な数のフォルダ30が、
多くの引出しに分布している。高周波発生器が掃引モー
ドで起動され、各共振振動数が検出され、コンピュータ
によってリストに入力される。すべての振動数が検出さ
れて入力されると、コンピュータは高周波発生器を初期
化し、すべての入力された振動数を掃引させる。所与の
振動数に達すると、発生器はその振動数にロックされ、
引出し、フォルダ・インジケータ27、63が起動さ
れ、人間のオペレータが関連する文書を特定のフォルダ
に手で入れ、適切なフォルダ識別情報をコンピュータに
入力する(「公共料金の請求書」など)。識別情報が所
与の振動数とフォルダについて入力されると、発生器が
起動されリスト中の次の振動数を掃引し、発生器は、文
書がフォルダに挿入されフォルダ情報がコンピュータに
入力されるまでその振動数にロックされる。このプロセ
スはすべての振動数が処理されるまで続けられる。
連するコンピュータとの間でワイヤレス通信を使用し
た、本発明によるファイル管理システムの代替実施形態
を示す。この図から分かるように、キャビネット10は
関連するコンピュータとの通信用にトランシーバ81を
備える。関連するコンピュータは一致するトランシーバ
82を備える。図6のシステムの動作は本質的に図1の
システムの動作と同じであるが、図1の実施形態では
高周波信号はハード・ワイヤの接続で送信されるのに対
し、図6ではトランシーバ81、82でファイル・キャ
ビネット10へ送信される点だけが異なる。さらに、図
6のワイヤレス実施形態では、高周波信号の無許可の送
受を防ぐために、追加のセキュリティを考慮する必要が
あるかもしれない。
だファイル管理システムは、従来技術にはなかった多く
の大きな利点を提供する。第1に、本発明では所望の文
書を含む引出しとファイル・フォルダについて、目に見
える表示を自動的に与えるので、ファイルを見つけ、取
り出す時間が大幅に節約できる。さらに、全ファイル・
システムの統合性が比較的短い時間で定期的あるいは臨
時に簡単にチェックでき、なくなったファイルのリスト
が自動的にコンピュータに集められる。さらに、可視イ
ンジケータを使用して特定のファイルの位置を示すため
に、各ファイルに付けられた特定の記述子を使用して各
ファイルを別に識別する必要がなくなる。その結果、権
限のない個人がファイルの引出しやファイル・フォルダ
を手で探して特定のタイプの情報を持つ特定のファイル
を見つけようとすると、各ファイル・フォルダの内容を
見なければならなくなり(従来技術のファイル・フォル
ダのようにファイル・ラベルを読めば分かるわけではな
いので)、ファイル・フォルダの情報を無断で見ること
が非常にやりにくくなる。さらに、所与のファイル・フ
ォルダの内容はファイル・フォルダの識別とは独立して
いるので、コンピュータで変更を実行して、すべてのフ
ァイルを別の情報内容に割当て直したり、名前を変えた
りすることができる。言い換えれば、ファイル・フォル
ダの名称を変えるためにファイル・フォルダ自体を物理
的に変更する必要はなくなる。こうして、一度完全なフ
ァイル・フォルダのセットができ上がれば、新しいフォ
ルダを追加する必要はなくなる。
はまた、コンピュータを使用して新しいファイル・フォ
ルダを追加したり、もう必要ではない古いファイル・フ
ォルダを削除したり、ファイル・フォルダのグループ化
を変更することができる。
理システムの分野に限って説明したものであるが、本発
明はより広い応用範囲を有する。本発明は一般的に、対
象物の集合から所与のクラスまたはタイプの対象物を素
早く識別する技術が必要とされる、任意の集合的対象物
管理システムに使用することが可能である。たとえば自
動車の部品倉庫の業務では、対象物は棚の中の容器に保
存されている個々の自動車の部品である(キャブレタ、
交流発電機、ガスケットなど)。製造業では、対象物
は、個々のパッケージに含まれた、工場で生産された個
々の品目である(集積回路メーカーが生産した異なる型
の集積回路など)。どの応用例においても、特定の対象
物に関連した高周波回路とインジケータは対象物自体と
緊密に結合され、電気的に高周波発生器と結合されてい
るので、回路は正しい共振数の高周波信号の受信に応答
し、インジケータを起動することができ、人間のオペレ
ータは共振数によって指定される対象物の位置を知るこ
とができる(あるいはそのような対象物がないことを知
ることができる)。
完全な開示を提供するものであるが、当業者にはさまざ
まな変更、代替構成および均等物を思いつくであろう。
たとえば、本発明を特定の高周波振動数に関して説明し
てきたが、システム設計者の好みに応じて他の振動数を
採用することも可能である。さらに、インジケータ2
7、63は可視インジケータとして説明したが、場合に
よっては音声インジケータなど別のタイプのインジケー
タを使用することも可能である。さらに、本発明は1つ
のファイル・キャビネットに関して説明したが、オフィ
ス内の同じ場所や異なる場所にある複数のファイル・キ
ャビネットを使用して実施することも可能であることが
理解されよう。さらに、場合によっては、内部あるいは
外部のコンピュータ・ネットワークを使用して物理的に
異なる場所にある多くのキャビネットを持つファイル・
システムを管理するために使用することも可能である。
従って、上記の説明は、頭記の特許請求の範囲によって
定義される本発明を制限するものと理解すべきではな
い。
を持つファイル・キャビネットの斜視図である。
・フォルダの概略側面斜視図である。
品の側面図である。
高周波回路の概略図である。
引出しを持つファイル・キャビネットの斜視図である。
Claims (29)
- 【請求項1】 対象物所在空間内に分布する対象物を管
理するシステムであって、 1対の導電性部材を有し、複数の対象物を入れる容器
と、 前記1対の導電性部材に結合された、1対の導電性信号
リードと、 それぞれが前記対象物のうち異なる1つに関連する複数
の高周波回路とを備え、前記複数の高周波回路のそれぞ
れが、関連する対象物が前記容器内にある時に前記導電
性部材と電気的に接触する1対の導電性端子と、特定の
振動数で共振する水晶発振子と、関連する水晶発振子が
その水晶発振子の特定の振動数の高周波信号を検出する
と起動されるインジケータとを有し、前記各水晶発振子
の共振振動数は他の水晶発振子の共振振動数とそれぞれ
異なり、そのため前記1対の導電性信号リードに印加さ
れた高周波信号が前記複数の水晶発振子のうち1つだけ
を共振させ、関連するインジケータだけを起動させるこ
とを特徴とするシステム。 - 【請求項2】 前記インジケータが可視インジケータで
ある請求項1に記載のシステム。 - 【請求項3】 前記可視インジケータがLEDである請
求項2に記載のシステム。 - 【請求項4】 さらに、前記1対の導電性部材に電気的
に結合され、前記容器内の任意の1つの水晶発振子の共
振を検出する電流検出器と、前記電流検出器に結合さ
れ、それによって起動されて、前記容器内にある前記水
晶発振子の1つが共振していることを示す追加のインジ
ケータを含む請求項1に記載のシステム。 - 【請求項5】 前記追加インジケータが可視インジケー
タである請求項4に記載のシステム。 - 【請求項6】 前記追加可視インジケータがLEDであ
る請求項5に記載のシステム。 - 【請求項7】 前記追加可視インジケータが一体式点滅
回路を持つLEDである請求項5に記載のシステム。 - 【請求項8】 前記容器が前面パネルを有し、前記追加
インジケータが前記前面パネル上に位置する請求項5に
記載のシステム。 - 【請求項9】 対象物所在空間に分布する対象物を管理
するシステムであって、 それぞれ1対の導電性部材を有する、複数の対象物用の
複数の容器と、 それぞれ前記導電性部材の複数の対のうちの異なる対に
結合され、かつ、それぞれが共通の信号入力端子に並列
に結合されている複数対の導電性信号リードと、 それぞれ前記対象物のうちの異なる1つに関連する複数
の高周波回路とを備え、前記複数の高周波回路のそれぞ
れが、関連する対象物が前記容器のうちの1つにある時
に前記導電性部材の複数の対のうちのどれか1対と電気
的に接触する1対の導電性端子と、特定の振動数で共振
する水晶発振子と、関連する水晶発振子がその水晶発振
子の特定の振動数の高周波信号を検出すると起動される
インジケータとを有し、前記各水晶発振子の共振振動数
が前記他の水晶発振子と異なり、そのため前記共通入力
端子に印加された高周波信号が前記複数の水晶発振子の
うち1つだけを共振させ、関連するインジケータだけを
起動させることを特徴とするシステム。 - 【請求項10】 前記インジケータが可視インジケータ
である請求項9に記載のシステム。 - 【請求項11】 前記可視インジケータがLEDである
請求項9に記載のシステム。 - 【請求項12】 さらに、それぞれが前記複数の容器の
うちの異なる1つに関連づけられ、関連する容器内の導
電性部材の前記対にそれぞれ電気的に結合されて、前記
関連する容器内のうち任意の1つの水晶発振子の共振を
検出する複数の電流検出器と、それぞれが前記複数の電
流検出器のうちの異なる関連する検出器に結合され、そ
れによって起動されて、関連する容器内の前記水晶発振
子の1つが共振していることを示す複数の追加のインジ
ケータとを含む請求項9に記載のシステム。 - 【請求項13】 前記複数の追加インジケータが可視イ
ンジケータを含む請求項12に記載のシステム。 - 【請求項14】 前記追加可視インジケータのそれぞれ
がLEDである請求項13に記載のシステム。 - 【請求項15】 前記追加可視インジケータのそれぞれ
が一体型点滅回路を持つLEDである請求項13に記載
のシステム。 - 【請求項16】 前記各容器が前面パネルを有し、前記
追加インジケータが関連する容器の前面パネル上に位置
して、関連する容器内の共振水晶発振子の指示を提供す
る請求項12に記載のシステム。 - 【請求項17】 1対の導電性部材を持つ少なくとも1
つの容器を有する対象物所在空間に分布する対象物を管
理するシステムに使用される改良方法であって、それぞ
れ異なる対象物に関連する複数の高周波回路とを含み、
前記複数の高周波回路のそれぞれが、関連する対象物が
前記容器にある時に前記導電性部材と電気的に接触する
1対の導電性端子と、特定の振動数で共振する水晶発振
子と、関連する水晶発振子がその水晶発振子の特定の振
動数の高周波信号を検出すると起動されるインジケータ
とを有し、前記各水晶発振子の共振振動数が前記他の水
晶発振子と異なり、そのため前記導電性部材の対に印加
された高周波信号が前記複数の水晶発振子のうち1つだ
けを共振させ、関連するインジケータだけを起動させる
改良方法。 - 【請求項18】 前記インジケータが可視インジケータ
である請求項17に記載の改良方法。 - 【請求項19】 前記可視インジケータがLEDである
請求項18に記載の改良方法。 - 【請求項20】 さらに、前記1対の導電性部材に電気
的に結合され、前記容器内の前記任意の1つの水晶発振
子共振を検出する電流検出器と、前記電流検出器に結合
され、それによって起動されて、前記容器内にある前記
水晶発振子の1つが共振していることを示す追加のイン
ジケータを含む請求項17に記載の改良方法。 - 【請求項21】 前記追加インジケータが可視インジケ
ータである請求項20に記載の改良方法。 - 【請求項22】 前記可視インジケータがLEDである
請求項21に記載の改良方法。 - 【請求項23】 前記可視インジケータが一体式点滅回
路を持つLEDである、請求項21に記載の改良方法。
追加の従属項 - 【請求項24】 前記容器がファイリング・キャビネッ
ト内のファイル引出しであり、前記導電性部材がファイ
ル引出し内の支持レールであり、前記対象物が、それぞ
れ前記支持レールに、よって取り外し可能につりさげら
れるようにそれと係合するように配置された1対の導電
性支持アームを有するファイル・フォルダであり、前記
複数の高周波回路のそれぞれが前記ファイル・フォルダ
の異なる1つによって担持されている請求項1に記載の
発明。 - 【請求項25】 前記ファイル・フォルダそれぞれが上
縁を有し、前記インジケータが前記上縁に隣接する位置
にあって見えるようになっている請求項24に記載の発
明。 - 【請求項26】 前記各容器がファイリング・キャビネ
ット内のファイル引出しであり、 前記導電性部材がファイル引出し内の支持レールであ
り、 前記対象物が、それぞれ前記支持レールによって取り外
し可能につりさげられるようにそれと係合するように配
置された1対の導電性支持アームを有するファイル・フ
ォルダであり、 前記複数の高周波回路のそれぞれが前記ファイル・フォ
ルダの異なる1つによって担持されている請求項9に記
載の発明。 - 【請求項27】 前記ファイル・フォルダのそれぞれが
上縁を有し、前記インジケータが前記上縁に隣接する位
置にあって見えるようになっている請求項26に記載の
発明。 - 【請求項28】 前記容器がファイリング・キャビネッ
ト内のファイル引出しであり、 前記導電性部材がファイル引出し内の支持レールであ
り、 前記対象物が、それぞれ前記支持レールに取り外し可能
につりさげられるようにそれと係合するように配置され
た1対の導電性支持アームを有するファイル・フォルダ
であり、 前記複数の高周波回路のそれぞれが前記ファイル・フォ
ルダの異なる1つによって担持されている請求項17に
記載の発明。 - 【請求項29】 前記ファイル・フォルダのそれぞれが
上縁を有し、前記インジケータが前記上縁に隣接する位
置にあって目に見えるようになっている請求項28に記
載の発明。
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