JP3266089B2 - 電波式盗難検出装置 - Google Patents

電波式盗難検出装置

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JP3266089B2
JP3266089B2 JP01889598A JP1889598A JP3266089B2 JP 3266089 B2 JP3266089 B2 JP 3266089B2 JP 01889598 A JP01889598 A JP 01889598A JP 1889598 A JP1889598 A JP 1889598A JP 3266089 B2 JP3266089 B2 JP 3266089B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共振回路部を有す
るタグが所定の場所等にあるか否かを電波を用いて検出
することにより、盗難を検出する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、盗難監視用の物品に取付けられた
タグの共振回路部が電波発信装置からの特定周波数の電
波に共振し、タグが盗難監視用の物品から分離されたか
否かを分離検知手段が検出し、この分離検知手段の検出
出力に基づいて分離報知部が報知音出力手段を制御する
ように構成された盗難防止用タグが開示されている(特
開平8−185584)。この盗難防止用タグでは、共
振回路部が絶縁性誘電体の薄膜の両面にエッチング等に
より所定形状の導電性金属箔を形成して構成される。例
えば、薄膜表面に、導電性金属箔により渦巻状に形成さ
れたコイル部と、このコイル部の渦巻状の中心部にコイ
ル部に連続するコンデンサの表面側平面パターンとが形
成される。
【0003】上記盗難監視用の物品を販売する店の出入
り口には送信アンテナと受信アンテナとが互いに所定の
間隔をあけて立設され、これらのアンテナは制御部に電
気的に接続される。制御部は共振回路部で共振する周波
数の電波を送信アンテナから送信させるとともに、受信
アンテナからの受信信号の信号レベルを常にチェックす
るように構成される。更に制御部の制御出力には警報を
発するスピーカが接続される。
【0004】このように構成された盗難防止用タグで
は、盗難を監視している物品が未清算のまま送信アンテ
ナ及び受信アンテナ間を通過しようとすると、送信アン
テナから送信された電波が盗難防止用の物品に取付けら
れたタグの共振回路部で共振するため、受信アンテナに
は受信レベルの変調された受信信号が受信される。この
結果、制御部はスピーカから警報を発し、未清算商品の
持ち出しをチェックできる。物品の清算が終了した製品
では、強力な電磁波を掛けてコンデンサを破壊しタグを
作動させないようにしたり、或いは警報スピーカを一時
的に停止したりして警報が発せられないようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の盗
難防止用タグでは、タグを取付けた商品の無断持出しを
検出するために比較的大きな送信アンテナ及び受信アン
テナを必要とし、これらのアンテナの設置スペースを比
較的広く確保しなければならない不具合があった。ま
た、上記従来の盗難防止用タグは、コンピュータ等の電
気的ノイズが多い場所では誤作動する恐れがあった。更
に、上記従来の盗難防止用タグでは、渦巻状のコイル部
の中心線が物品の取付面に対して直交する方向に延びる
ため、共振回路部から発信する電波は物品を通過する。
このため、表面がアルミニウム等の導電性材料や鋼板等
の強磁性材料により形成された物品にこのタグを取付け
ると、コイル部の自己インダクタンスが変化するので、
表面が絶縁性材料や非磁性材料により形成された物品に
タグを取付けた場合と比較して、共振回路部の共振周波
数の変化等の影響で、盗難防止用タグとして作動しなく
なる恐れがあった。
【0006】本発明の目的は、比較的小さなスペースに
設置でき、電気的ノイズが多い場所に設置しても誤作動
を防止でき、また金属製の物品の近傍にタグが置かれて
もタグの有無を確実に検出できる電波式盗難検出装置を
提供することにある。本発明の別の目的は、タグ検出用
センサが発信する電波に指向性を持たせることにより、
上記タグ検出用センサが発信する信号とコンピュータ等
の電気的ノイズによる信号の比(S/N比)を向上でき
る電波式盗難検出装置を提供することにある。本発明の
更に別の目的は、タグ、タグ検出用センサ、引出し用セ
ンサ又は上蓋用センサの故障等による異常動作を即座に
検出でき、装置の信頼性を向上できる電波式盗難検出装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項に係る発明は
1及び図3又は図7に示すように、共振回路部を有す
るタグ11と、タグ11が物品15とともに収容された
引出し14を収納する箱13或いは物品15とともに収
容されかつ開閉可能な上蓋63bを有する箱63と、引
出し14又は63に設置されタグ11が引出し14又は
63内にあるか否かを検出するタグ検出用センサ16又
は66と、引出し14が引出されたか否かを検出する引
出し用センサ17又は上蓋63bの開閉を検出する上蓋
用センサ67と、タグ検出用センサ66及び引出し用セ
ンサ17又は上蓋用センサ67の各検出出力に基づいて
警報手段18を制御する制御回路19とを備えた電波式
盗難検出装置の改良である。 その特徴ある構成は、タグ
11が物品15と一体的に引出し14又は箱63に収容
され、引出し14又は箱63が金属材料により形成さ
れ、タグ11と引出し14又は箱63との間に、フェラ
イト焼結体、フェライト粉末及びバインダの成形体、又
は軟磁性金属粉の複合材により形成された軟磁性部材2
又は72が介装されたところにある。この請求項
記載された電波式盗難検出装置では、軟磁性部材22又
は72によりタグ11の共振回路部12に磁界が通り易
くなるため、引出し14又は箱63が金属材料により形
成されていても、タグ検出用センサ16又は66により
タグ11を確実に検出できる。
【0008】請求項に係る発明は、請求項に係る発
明であって、更に図1に示すように、タグ検出用センサ
16がコイル23bが巻回されたコア23aを有し、コ
ア23aのうち少なくともタグ11に対向しない部分が
コイル23bとともに電波吸収体26及び電磁波シール
ド部材のいずれか一方又は双方により覆われ、電波吸収
体26が、金属で被覆されるとともにこの金属が酸化処
理された第1の繊維と金属で被覆していない絶縁性の第
2の繊維との不織布からなる電波吸収体、上記第1の繊
維と第2の繊維との不織布を複数枚積層してなる電波吸
収体、酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布と酸
化処理していない金属被覆繊維を含有す る不織布とを少
なくとも1層ずつ複数層積層してなりかつ前記酸化処理
した金属被覆繊維を含有する不織布の層が電波入射面側
に配置された電波吸収体、金属で被覆されるとともにこ
の金属が硫化処理された第1の繊維と金属で被覆してい
ない絶縁性の第2の繊維との不織布からなる電波吸収
体、上記第1の繊維と第2の繊維との不織布を複数枚積
層してなる電波吸収体、或いは硫化処理した金属被覆繊
維を含有する不織布と硫化処理していない金属被覆繊維
を含有する不織布とを少なくとも1層ずつ複数層積層し
てなりかつ上記硫化処理した金属被覆繊維を含有する不
織布の層が電波入射面側に配置された電波吸収体のいず
れかであり、電磁波シールド部材が、銀で被覆された有
機繊維からなる不織布、有機繊維と銀で被覆された有機
繊維とを混合したものからなる不織布、或いは有機繊維
からなる不織布と銀で被覆された有機繊維からなる不織
布との積層体からなることを特徴とする。この請求項
に記載された電波式盗難検出装置では、コンピュータ等
の電気的ノイズが多い場所に本発明の盗難検出装置を設
置しても、上記電気的ノイズが電波吸収体26により吸
収され、電磁波シールド部材により遮断されるので、タ
グ検出用センサ16のコア23aへの上記電気的ノイズ
の入射が阻止され、本発明の盗難検出装置の誤作動を防
止できる。
【0009】請求項に係る発明は、請求項に係る発
明であって、更に図7に示すように、タグ検出用センサ
66がループアンテナ73を有し、ループアンテナ73
のうちタグ11に対向しない面が電波吸収体76及び電
磁波シールド部材のいずれか一方又は双方により覆わ
、電波吸収体26が、金属で被覆されるとともにこの
金属が酸化処理された第1の繊維と金属で被覆していな
い絶縁性の第2の繊維との不織布からなる電波吸収体、
上記第1の繊維と第2の繊維との不織布を複数枚積層し
てなる電波吸収体、酸化処理した金属被覆繊維を含有す
る不織布と酸化処理していない金属被覆繊維を含有する
不織布とを少なくとも1層ずつ複数層積層してなりかつ
前記酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布の層が
電波入射面側に配置された電波吸収体、金属で被覆され
るとともにこの金属が硫化処理された第1の繊維と金属
で被覆していない絶縁性の第2の繊維との不織布からな
る電 波吸収体、上記第1の繊維と第2の繊維との不織布
を複数枚積層してなる電波吸収体、或いは硫化処理した
金属被覆繊維を含有する不織布と硫化処理していない金
属被覆繊維を含有する不織布とを少なくとも1層ずつ複
数層積層してなりかつ上記硫化処理した金属被覆繊維を
含有する不織布の層が電波入射面側に配置された電波吸
収体のいずれかであり、電磁波シールド部材が、銀で被
覆された有機繊維からなる不織布、有機繊維と銀で被覆
された有機繊維とを混合したものからなる不織布、或い
は有機繊維からなる不織布と銀で被覆された有機繊維か
らなる不織布との積層体からなることを特徴とする。こ
の請求項に記載された電波式盗難検出装置では、コン
ピュータ等の電気的ノイズが多い場所に本発明の盗難検
出装置を設置しても、上記電気的ノイズが電波吸収体7
6により吸収され、電磁波シールド部材により遮断され
るので、タグ検出用センサ66のループアンテナ73へ
の上記電気的ノイズの入射が阻止され、本発明の盗難検
出装置の誤作動を防止できる。
【0010】請求項に係る発明は、請求項に係る発
明であって、更に図1に示すように、コア23aの両端
にタグ11に向ってフェライト製の一対のアーム部23
c,23dが突設されたことを特徴とする。この請求項
に記載された電波式盗難検出装置では、一対のアーム
部23c,23dから発信された電波がタグ11に向っ
て進む、即ち上記電波に指向性を持たせることができる
ので、上記アーム部23c,23dから発信される信号
とコンピュータ等の電気的ノイズによる信号の比(S/
N比)を向上できる。
【0011】請求項に係る発明は、請求項1、2又は
いずれかに係る発明であって、更に図9又は図10に
示すように、タグ11、タグ検出用センサ16,66又
は引出し用センサ17の異常動作を検出する自己動作管
理回路81,91を備えたことを特徴とする。この請求
に記載された電波式盗難検出装置では、タグ11、
タグ検出用センサ16,66又は引出し用センサ17が
故障等により異常動作すると、自己動作管理回路81,
91が上記異常動作を即座に検出するので、上記異常動
作したタグ11等を速やかに修理又は交換できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図3に示すように、
電波式盗難検出装置は共振回路部12を有するタグ11
と、タグ11が物品15とともに収容された引出し14
を収納する箱13と、タグ11が引出し14内にあるか
否かを検出するタグ検出用センサ16と、引出し14が
引出されたか否かを検出する引出し用センサ17と、タ
グ検出用センサ16及び引出し用センサ17の各検出出
力に基づいて警報手段18を制御する制御回路19とを
備える。タグ11はこの実施の形態では物品15と略同
一形状に形成される。このタグ11は図3及び図4に示
すように、紙やプラスチック薄板等の絶縁性材料により
形成されたベース板11aと、このベース板11aの上
面に銅やアルミニウム等の導電性材料により略長方形の
渦巻き状に形成されたコイル部11bと、絶縁性材料に
より形成されコイル部11bを介してベース板11aの
上面を覆うように接着された誘電体層11cと、絶縁性
材料により形成され誘電体層11cの上面を覆うように
接着された表面層11dとを有する。
【0013】ベース板11aの上面には導電性材料によ
り形成されかつコイル部11bの内端及び外端に電気的
に接続された第1電極層11e及び第1接続端子11f
がそれぞれ接着され、誘電体層11cはベース板11a
の上面のうち第1接続端子11fを除く部分を覆うよう
に接着される。また表面層11dの下面には導電性材料
により形成されかつ第1電極層11e及び第1接続端子
11fに対向するように第2電極層11g及び第2接続
端子11hがそれぞれ接着され、第2電極層11g及び
第2接続端子11hは互いに電気的に接続される。第1
及び第2接続端子11f,11hはベース板11a上に
誘電体層11cを介して表面層11dを積層したときに
互いに電気的に接続される。また第1電極層11e、誘
電体層11c及び第2電極層11gによりコンデンサ1
1iが構成され、このコンデンサ11iとコイル部11
bとにより共振回路部12が構成される。共振回路部1
2の共振周波数はこの実施の形態では7〜9MHzであ
る。
【0014】箱13はこの実施の形態では引出し14が
収納された金庫であり、物品15は多数枚の紙幣である
(図1及び図2)。引出し14は幅方向に延びる第1仕
切板14aにより引出し端側の書類収容部14cと収納
端側の紙幣収容部14d,14eとに区画され、紙幣収
容部14d,14eは引出し方向に延びる第2仕切板1
4bにより左右一対の紙幣収容部14d,14eに区画
される。この引出し14は鋼板等の金属材料により形成
され、一対の紙幣収容部14d,14eには上記タグ1
1,11がそれぞれ収容され、更にこれらのタグ11,
11上には多数枚の紙幣15,15がそれぞれ積み重ね
られる。またタグ11,11と引出し14との間には軟
磁性部材22,22が介装される。
【0015】この軟磁性部材22としてはフェライト焼
結体、フェライト粉末及びバインダの成形体、又は軟磁
性金属粉の複合材により板状に形成されたものを用いる
ことが好ましい。バインダとしてはポリエステル、ナイ
ロン、ポリ塩化ビニル、合成ゴム、天然ゴム等が用いら
れる。また軟磁性金属粉の複合材としては、カルボニル
鉄粉、ボールミル粉砕したパーマロイ合金粉末等と、ポ
リエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、合成ゴム、天
然ゴム等の樹脂との複合材が用いられる。軟磁性部材2
2をタグ11と引出し14との間に介装したのは、軟磁
性部材に22よりタグ11の共振回路部12に磁界が通
り易くなり、引出し14が金属により形成されていて
も、タグ検出用センサ16によりタグ11を確実に検出
できるようにするためである。また金庫13の前面には
引出し14を引出すための開口部13aが形成され、こ
の開口部13aは前面扉13bにより開閉可能に構成さ
れる(図2)。
【0016】タグ検出用センサ16は金庫13の開口部
13a近傍の上壁下面に取付けられたアンテナ23と、
このアンテナ23のコイル23bに電気的に接続された
タグ検出回路24とを備える(図1、図2及び図5)。
アンテナ23は金庫13の幅方向に延びるフェライト製
のコア23aと、このコア23aに巻回されたコイル2
3bと、コア23aの両端に2枚のタグ11,11に向
ってそれぞれ突設されたフェライト製の一対のアーム部
23c,23dとを有する。コイル23bを含むコア2
3a及び一対のアーム部23c,23dの基端はビニー
ルテープ等の絶縁体(図示せず)を介して電波吸収体2
6(図1及び図5)及び電磁波シールド部材(図示せ
ず)により覆われる。なお、コアの両端に一対のアーム
部を突設しない場合には、コアのうちタグに対向する部
分、即ちコアの両端を除く部分の外周面をコイルととも
に絶縁体を介して電波吸収体及び電磁波シールド部材に
より覆ってもよく、また一対のアーム部の有無に拘わら
ず、コアのうちタグに対向しない部分をコイルとともに
絶縁体を介して電波吸収体及び電磁波シールド部材によ
り覆ってもよい。
【0017】電波吸収体26は不織布形の電波吸収体で
あり、金属で被覆されるとともにこの金属が酸化処理さ
れた第1の繊維と、金属で被覆していない絶縁性の第2
の繊維との不織布からなる電波吸収体や、上記第1の繊
維と第2の繊維との不織布を複数枚積層してなる電波吸
収体や、酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布
と、酸化処理していない金属被覆繊維を含有する不織布
とを少なくとも1層ずつ複数層積層してなり、かつ上記
酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布の層が電波
入射面側に配置された電波吸収体が用いられる。上記繊
維を被覆しかつ酸化処理された金属としては、銀、銅、
ニッケル及び亜鉛からなる群より選ばれた1種又は2種
以上の金属又は合金等が用いられる。
【0018】また電波吸収体26として、金属で被覆さ
れるとともにこの金属が硫化処理された第1の繊維と、
金属で被覆していない絶縁性の第2の繊維との不織布か
らなる電波吸収体や、上記第1の繊維と第2の繊維との
不織布を複数枚積層してなる電波吸収体や、硫化処理し
た金属被覆繊維を含有する不織布と、硫化処理していな
い金属被覆繊維を含有する不織布とを少なくとも1層ず
つ複数層積層してなり、かつ上記硫化処理した金属被覆
繊維を含有する不織布の層が電波入射面側に配置された
電波吸収体等を用いてもよい。上記繊維を被覆しかつ硫
化処理された金属としては銅又は銅合金が用いられる。
【0019】また電磁波シールド部材としては、銀で被
覆された有機繊維からなる不織布、有機繊維と銀で被覆
された有機繊維とを混合したものからなる不織布、或い
は有機繊維からなる不織布と銀で被覆された有機繊維か
らなる不織布との積層体等を用いることが好ましい。有
機繊維は天然及び合成の有機物の繊維、即ち綿、麻、再
生セルロース、ポリアミド、アクリル、ポリオレフィ
ン、ポリエステル等の繊維である。コイル23bを含む
コア23aや一対のアーム部23c,23dを電波吸収
体26及び電磁波シールド部材で覆うのは、コンピュー
タ等の電気的ノイズを電波吸収体26にて吸収しかつ電
磁波シールド部材にて遮断することにより、上記電気的
ノイズがアンテナ23のコア23aに入射するのを阻止
し、盗難検出装置の誤作動を防止するためである。また
コア23aの両端に一対のアーム部23c,23dを突
設したのは、一対のアーム部23c,23dから発信さ
れた電波がタグ11,11に向って進む、即ち上記電波
に指向性を持たせることにより、アーム部23c,23
dから発信される信号とコンピュータ等の電気的ノイズ
による信号の比(S/N比)を向上させるためである。
【0020】タグ検出回路24は図5に示すように、ア
ンテナ23のコイル23bに電気的に接続されかつコイ
ル23bにタグ11の共振周波数と同一の周波数の電流
を流す電圧制御発信器24aと、この発信器24aの発
振周波数を7〜9MHzの範囲内でスイープ(掃引)さ
せるスイープ部24bと、電圧制御発信器24aの自動
利得制御器出力に入力が接続された増幅部24cと、増
幅部24cの出力に入力が接続されたノイズフィルタ2
4dと、ノイズフィルタ24dの出力に入力が接続され
たスレッシュホールド24eとを有する。このタグ検出
回路24では、タグ11がコイル23bに近付いて共振
回路部12が共振したときに電圧制御発信器24aの自
動利得制御器出力に特定信号が現れるように構成され
る。この特定信号は増幅部24cにて増幅され、ノイズ
フィルタ24dにて混在するノイズ信号が除去され、更
にスレッシュホールド24eにて選別されるように構成
される。スレッシュホールド24eにて選別された波形
に上記特定信号の波形が存在しない場合にはスレッシュ
ホールド24eからオン信号“1”が出力されるように
構成される。なお、スレッシュホールド24eにて選別
された波形に上記特定信号の波形が存在する場合にはス
レッシュホールド24eからオフ信号“0”が出力され
るように構成される。
【0021】引出し用センサ17は金庫13の開口部1
3a近傍の一方の側壁内面に取付けられたリードスイッ
チである(図1及び図2)。また引出し14の収納端近
傍の一方の側壁外面にはマグネット27が取付けられ、
リードスイッチ17は引出し14を金庫13に収納した
状態ではマグネット27がリードスイッチ17から離れ
ているのでオフした状態を保って“0”を出力し、引出
し14を引出したときにはマグネット27が上記リード
スイッチ17に近付くのでオンして“1”を出力するよ
うに構成される。このリードスイッチ17の一方の端子
は電源28に接続され、他方の端子はスレッシュホール
ド24eの出力とともに制御回路であるAND回路19
の制御入力に接続される(図1及び図5)。AND回路
19の制御出力には警報手段である第1ブザー18が接
続される(図1)。AND回路19は引出し14を引出
してリードスイッチ17が“1”を出力し、かつタグ1
1が引出し14内に無くてスレッシュホールド24eか
ら“1”が出力されるときのみ、第1ブザー18を作動
させるように構成される。
【0022】またAND回路19と第1ブザー18との
間には抵抗体29a及びコンデンサ29bにより構成さ
れた時定数回路29が接続され、スレッシュホールド2
4eの出力やリードスイッチ17にチャタリングが発生
した場合に上記時定数回路29により第1ブザー18の
誤作動を防止できるようになっている。特に携帯電話等
の連続的でない間欠的な電気的ノイズによりスレッシュ
ホールド24eの出力にチャタリングが発生した場合に
効果がある。タグ検出回路24、電源28、AND回路
19、第1ブザー18及び時定数回路29は金庫13の
側壁外面に取付けられたケース31に収容される(図1
及び図2)。
【0023】このように構成された電波式盗難検出装置
の動作を説明する。引出し14を金庫13に収納して前
面扉13bを閉じているときには(図2(a))、マグ
ネット27がリードスイッチ17から離れ、リードスイ
ッチ17はオフの状態を保って“0”を出力するので、
タグ11,11がアンテナ23に対向しないことによ
り、タグ検出用センサ16がタグ11,11を検出でき
ずにスレッシュホールド24eからオン信号“1”が出
力されても、AND回路19はリードスイッチ17及び
タグ検出用センサ16の各検出出力に基づいて第1ブザ
ー18を作動させない。金庫13の前面扉13bを開い
て紙幣15を取出せる状態まで引出し14を引出すと
(図2(b))、マグネット27がリードスイッチ17
に近付くので、リードスイッチ17はマグネット27の
磁力により“1”を出力するけれども(図1)、タグ1
1がアンテナ23に対向するので、タグ検出用センサ1
6が2枚のタグ11,11を検出し、スレッシュホール
ド24eから“0”が出力される。この結果、AND回
路19はリードスイッチ17及びタグ検出用センサ16
の各検出出力に基づいて第1ブザー18を作動させな
い。
【0024】また2枚のタグ11,11のうちの1枚が
引出しから紙幣15とともに取出されても、タグ検出用
センサ16が引出し14に残った1枚のタグ11を検出
し続けるので、スレッシュホールド24eからは“0”
が出力され続ける。この結果、AND回路19はリード
スイッチ17及びタグ検出用センサ16の各検出出力に
基づいて第1ブザー18を作動させない。これは金庫1
3の所有者が金庫13内の紙幣15の枚数を数えたりす
る場合を考慮したものである。更にリードスイッチ17
が“1”を出力した状態でタグ11,11が紙幣15,
15とともに2枚とも引出し14から取出されると、タ
グ11,11が引出し14内に無いことをタグ検出用セ
ンサ16が検出するので、スレッシュホールド24eか
ら“1”が出力される。この結果、AND回路19はリ
ードスイッチ17及びタグ検出用センサ16の各検出出
力に基づいて第1ブザー18を作動させるので、金庫1
3の所有者は第1ブザー18が発した警報により金庫1
3内の紙幣15が無断で持出されたことを直ちに知るこ
とができ、迅速に警察等に通報できる。
【0025】図6は本発明の第2の実施の形態を示す。
図6において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、電源28がリードスイッチ17を介して
タグ検出回路24に直列に接続され、この直列回路によ
り制御回路49が構成される。上記以外は第1の実施の
形態と同一に構成される。このように構成された電波式
盗難検出装置の動作は、第1の実施の形態の動作と略同
様であるため、繰返しの説明を省略する。
【0026】図7及び図8は本発明の第3の実施の形態
を示す。図7及び図8において図1及び図2と同一符号
は同一部品を示す。この実施の形態では、金属材料によ
り形成された金庫63の上面に開口部63aが設けら
れ、この金庫63の上面に開口部63aを開閉可能な上
蓋63bが取付けられ、更にタグ検出用センサ66のア
ンテナとして円形又は方形に複数回巻いたループアンテ
ナ73が用いられる。金庫63内には第1の実施の形態
の軟磁性部材と同一材料により形成された軟磁性部材7
2が敷かれ、この軟磁性部材72上には2枚のタグ1
1,11が互いに平行に置かれる、即ちタグ11,11
と金庫63との間に軟磁性部材72が介装される。また
これらのタグ11,11上には多数枚の紙幣15,15
がそれぞれ積み重ねられる。ループアンテナ73は金庫
63内に2枚のタグ11,11間の上方に位置するよう
に設置され、このアンテナ73の両端はタグ検出回路2
4に電気的に接続される。またループアンテナ73のう
ちタグ11,11に対向しない面は絶縁体(図示せず)
を介して電波吸収体76及び電磁波シールド部材(図示
せず)により覆われる。
【0027】また金庫63の開口部63a近傍の側壁内
部には上蓋用センサ67が取付けられる。このセンサ6
7はこの実施の形態ではマイクロスイッチであり、上蓋
63bを閉じたときにオフして“0”を出力し、上蓋6
3bを開いたときにオンして“1”を出力するように構
成される。制御回路であるAND回路19は上蓋63b
を開いてマイクロスイッチ67が“1”を出力し、かつ
タグ11が金庫63内に無くてタグ検出回路24のスレ
ッシュホールド(図示せず)からオン信号“1”が出力
されるときのみ、第1ブザー18を作動させるように構
成される。タグ検出回路24、電源28、AND回路1
9、第1ブザー18及び時定数回路29は金庫63の後
壁外面に取付けられたケース81に収容される。上記以
外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0028】このように構成された電波式盗難検出装置
では、上蓋63bを閉じているときには(図8
(a))、タグ11,11が金庫63内にあることをタ
グ検出用センサ66が検出してタグ検出回路24から
“0”が出力され、マイクロスイッチ67が“0”を出
力しているので、AND回路19は第1ブザー18を作
動させない。また上蓋63bを開くと(図8(b))、
マイクロスイッチ67がオンして“1”を出力するけれ
ども(図1)、タグ11,11が金庫63内にあること
をタグ検出用センサ66が検出してタグ検出回路24か
ら“0”が出力されるので、AND回路19は第1ブザ
ー18を作動させない。
【0029】また2枚のタグ11,11のうちの1枚が
金庫63から紙幣15とともに取出されても、タグ検出
用センサ66が金庫63に残った1枚のタグ11を検出
し続けてタグ検出回路24から“0”が出力され続ける
ので、AND回路19は第1ブザー18を作動させな
い。更に上蓋63bを開いた状態(マイクロスイッチ6
7が“1”を出力している状態)でタグ11,11が2
枚とも紙幣15,15とともに金庫63から取出される
と、タグ11,11が金庫63内に無いことをタグ検出
用センサ66が検出してタグ検出回路24から“1”が
出力されるので、AND回路19は第1ブザー18を作
動させる。この結果、金庫63の所有者は第1ブザー1
8が発した警報により金庫63内の紙幣15が無断で持
出されたことを直ちに知ることができ、迅速に警察等に
通報できる。
【0030】図9は本発明の第4の実施の形態を示す。
図9において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、タグ11、タグ検出用センサ16又はリ
ードスイッチ17の異常動作を検出する自己動作管理回
路81を備える。この自己動作管理回路81は排他的論
理和回路82と反転回路83とを有する。排他的論理和
回路82の2つの入力82a,82bのうち第1入力8
2aはタグ検出回路24の出力側に接続され、第2入力
82bはリードスイッチ17の接地側にそれぞれ接続さ
れる。反転回路83は第1入力82aとタグ検出回路2
4との間に接続される。また排他的論理和回路82の出
力82cは時定数回路84を介して報知手段である第2
ブザー86に接続される。
【0031】排他的論理和回路82は第1及び第2入力
82a,82bのいずれにもオン信号“1”が入力する
か、或いはオフ信号“0”が入力すると、“0”が出力
され、第1又は第2入力82a,82bのうちのいずれ
か一方に“0”が入力しかつ他方に“1”が入力する
と、“1”が出力されるように構成される。即ち、排他
的論理和回路82は表1に示すような入出力関係を有す
る。
【0032】
【表1】
【0033】反転回路83は“0”が入力されると
“1”が出力され、“1”が入力されると“0”が出力
されるように構成される。また第2ブザー86は警報手
段である第1ブザー18と音色が異なるように構成さ
れ、排他的論理和回路82から“0”が出力されると作
動せず、“1”が出力されると作動するようになってい
る。なお、報知手段としてブザーではなくランプ等を用
いてもよい。また時定数回路84は抵抗体84a及びコ
ンデンサ84bからなり、タグ検出回路24とリードス
イッチ17のタイミングのずれを吸収するように構成さ
れる。即ち、引出し14の引出し時又は収納時に、タグ
検出回路24及びリードスイッチ17の出力がタイミン
グのずれにより一瞬不安定になって、排他的論理和回路
82から一瞬“1”と出力されても、時定数回路84に
より第2ブザー86が作動しないようになっている。ま
た時定数回路84は断続的な外来ノイズを受信したとき
に第2ブザー86が作動するのを防止する機能も有す
る。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0034】このように構成された電波式盗難検出装置
の動作を説明する。 [A]タグ11、タグ検出用センサ16及びリードスイ
ッチ17のいずれもが正常動作する場合 引出し14が金庫13に収納された状態では、タグ11
がアンテナ23に対向していないため、タグ検出用セン
サ16がタグ11を検出できず、タグ検出回路24から
オン信号“1”が出力される。このタグ検出回路24か
らの“1”の出力は反転回路83により“0”に反転さ
れて排他的論理和回路82の第1入力82aに出力され
る。一方、リードスイッチ17はマグネット27が離れ
オフしているので、排他的論理和回路82の第2入力8
2bにオフ信号“0”が出力される。この結果、排他的
論理和回路82は“0”を第2ブザー86に出力するの
で、第2ブザー86は作動しない。このときタグ検出回
路24の出力が“0”でリードスイッチ17の出力が
“0”であるので、第1ブザー18は作動しない。
【0035】また引出し14を金庫13から引出すと、
タグ11がアンテナ23に対向するため、タグ検出用セ
ンサ16がタグ11を検出し、タグ検出回路24からオ
フ信号“0”が出力される。このタグ検出回路24から
の“0”の出力は反転回路83により“1”に反転され
て排他的論理和回路82の第1入力82aに出力され
る。一方、リードスイッチ17はマグネット27が近付
きオンするので、排他的論理和回路82の第2入力82
bにオン信号“1”が出力される。この結果、排他的論
理和回路82は“0”を第2ブザー86に出力するの
で、第2ブザー86は作動しない。このときタグ検出回
路24の出力が“0”でリードスイッチ17の出力が
“1”であるので、第1ブザー18は作動しない。
【0036】更に引出し14を金庫13から引出した状
態で、2つのタグ11,11を引出し14から取出す
と、タグ11がアンテナ23に対向しなくなるため、タ
グ検出用センサ16がタグ11を検出せず、タグ検出回
路24からオン信号“1”が出力される。このタグ検出
回路24からの“1”の出力は反転回路83により
“0”に反転されて排他的論理和回路82の第1入力8
2aに出力される。一方、リードスイッチ17はマグネ
ット27が近付いたままであるので、排他的論理和回路
82の第2入力82bにオン信号“1”が出力される。
この結果、排他的論理和回路82は“1”を第2ブザー
86に出力するので、第2ブザー86は第1ブザー18
とは異なる音色で作動する。このときタグ検出回路24
の出力が“1”でリードスイッチ17の出力が“1”で
あるので、第1ブザー18は作動する。即ち、金庫13
内の紙幣15がタグ11とともに無断で持出された場合
には、第1ブザー18のみならず第2ブザー86も作動
するが、引出し14内からタグ11が紙幣15とともに
無くなっているので、紙幣15の無断持出しと判別でき
る。
【0037】[B]タグ検出用センサ16が故障して異
常動作する場合 引出し14が金庫13に収納された状態では、タグ検出
用センサ16が電圧制御発信器(図示せず)の異常発
信、増幅部(図示せず)の異常動作、その他のタグ検出
用センサ16を構成する部品の故障又は断線等により異
常動作し、タグ11がアンテナ23に対向していないに
も拘らず、タグ検出用センサ16があたかもタグ11を
検出しているようにタグ検出回路24からオフ信号
“0”が出力される。このタグ検出回路24からの
“0”の出力は反転回路83により“1”に反転されて
排他的論理和回路82の第1入力82aに出力される。
一方、正常なリードスイッチ17はマグネット27が離
れオフしているので、排他的論理和回路82の第2入力
82bに“0”が出力される。この結果、排他的論理和
回路82は“1”を第2ブザー86に出力するので、第
2ブザー86は第1ブザー18とは異なる音色で作動す
る。このときタグ検出回路24の出力が“0”でリード
スイッチ17の出力が“0”であるので、第1ブザー1
8は作動しない。
【0038】また引出し14を金庫13から引出すと、
タグ11がアンテナ27に対向しているにも拘らず、タ
グ検出用センサ24が異常動作してタグ検出回路24か
らタグ11を検出していない信号“1”が出力される。
このタグ検出回路24からの“1”の出力は反転回路8
3により“0”に反転されて排他的論理和回路82の第
1入力82aに出力される。一方、正常なリードスイッ
チ17はマグネット27が近付きオンするので、排他的
論理和回路82の第2入力82bに“1”が出力され
る。この結果、排他的論理和回路82は“1”を第2ブ
ザー86に出力するので、第2ブザー86は作動する。
このときタグ検出回路24の出力が“0”でリードスイ
ッチ17の出力が“1”であるので、第1ブザー18は
作動しない。
【0039】[C]リードスイッチ17が故障して異常
動作する場合 引出し14が金庫13に収納された状態では、タグ11
がアンテナ27に対向していないため、正常なタグ検出
用センサ24がタグ11を検出できず、タグ検出回路2
4からオン信号“1”が出力される。このタグ検出回路
24からの“1”の出力は反転回路83により“0”に
反転されて排他的論理和回路82の第1入力82aに出
力される。一方、接点不良や配線の短絡等により異常動
作するリードスイッチ17はマグネット27が離れてい
るにも拘らずオンしているので、排他的論理和回路82
の第2入力82bに“0”が出力される。この結果、排
他的論理和回路82は“1”を第2ブザー86に出力す
るので、第2ブザー86は作動する。このときタグ検出
回路24の出力が“1”でリードスイッチ17の出力が
“1”であるので、第1ブザー18は作動する。しか
し、引出し14が金庫13に収納された状態で第1及び
第2ブザー18,86が作動するため、リードスイッチ
17の故障であると判別できる。
【0040】また引出し14を金庫13から引出すと、
タグ11がアンテナ27に対向するため、正常なタグ検
出用センサ16がタグ11を検出し、タグ検出回路24
からオフ信号“0”が出力される。このタグ検出回路2
4からの“0”の出力は反転回路83により“1”に反
転されて排他的論理和回路82の第1入力82aに出力
される。一方、異常動作するリードスイッチ17はマグ
ネット27が接近しているにも拘らずオフするので、排
他的論理和回路82の第2入力82bに“0”が出力さ
れる。この結果、排他的論理和回路82は“1”を第2
ブザー86に出力するので、第2ブザー86は作動す
る。このときタグ検出回路24の出力が“0”でリード
スイッチ17の出力が“0”であるので、第1ブザー1
8は作動しない。
【0041】[D]タグ11が故障して異常動作する場
合 引出し14が金庫13に収納された状態では、タグ11
が断線等により故障していても、このタグ11がアンテ
ナ27に対向していないため、正常なタグ検出用センサ
16がタグ11を検出できず、タグ検出回路24からオ
ン信号“1”が出力される。このタグ検出回路24から
の“1”の出力は反転回路83により“0”に反転され
て排他的論理和回路82の第1入力82aに出力され
る。一方、正常なリードスイッチ17はマグネット27
が離れオフしているので、排他的論理和回路82の第2
入力82bにオフ信号“0”が出力される。この結果、
排他的論理和回路82は“0”を第2ブザー86に出力
するので、第2ブザー86は作動しない。このときタグ
検出回路24の出力が“1”でリードスイッチ17の出
力が“0”であるので、第1ブザー18は作動しない。
【0042】しかし、引出し14を金庫13から引出す
と、タグ11がアンテナ27に対向しているにも拘ら
ず、正常なタグ検出用センサ16が故障したタグ11を
検出できないので、タグ検出回路24から“1”が出力
される。このタグ検出回路24からの“1”の出力は反
転回路83により“0”に反転されて排他的論理和回路
82の第1入力82aに出力される。一方、正常なリー
ドスイッチ17はマグネット27が近付いてオンするの
で、排他的論理和回路82の第2入力82bに“1”が
出力される。この結果、排他的論理和回路82は“1”
を第2ブザー86に出力するので、第2ブザー86は作
動する。このときタグ検出回路24の出力が“1”でリ
ードスイッチ17の出力が“1”であるので、第1ブザ
ー18は作動する。しかし、引出し14が金庫13から
引出された状態で第1及び第2ブザー18,86が作動
するけれども、タグ11が引出し14内に有るので、タ
グ11の故障であると判別できる。
【0043】このようにタグ検出用センサ16、リード
スイッチ17又はタグ11が故障等により異常動作する
と、自己動作管理回路81がこの異常動作を即座に検出
して第2ブザー86を作動させるので、金庫13の所有
者は電波式盗難検出装置が故障したことを即座に知るこ
とができる。従って、この故障等した装置を速やかに修
理又は交換できるので、本発明の電波式盗難検出装置の
信頼性を向上できる。また自己動作管理回路81の出力
をAND回路19(制御回路)の出力とともに警備会社
等に送信することにより、警報を受けた警備会社等が現
場に行き、警報か故障かを判断することができる。
【0044】図10は本発明の第5の実施の形態を示
す。図10において図7と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、タグ11又はタグ検出用センサ6
6の異常動作を検出する自己動作管理回路91を備え
る。この自己動作管理回路91はタグ検出回路24の出
力側から分岐する分岐回路であり、この分岐回路91に
は抵抗体84a及びコンデンサ84bからなる時定数回
路84を介して報知手段である第2ブザー86が接続さ
れる。時定数回路84は断続的な外来ノイズを受信した
ときに第2ブザー86が作動するのを防止する機能を有
する。なお、報知手段としてブザーではなくランプ等を
用いてもよい。上記以外は第3の実施の形態と同一に構
成される。
【0045】このように構成された電波式盗難検出装置
の動作を説明する。 [E]タグ11及びタグ検出用センサ66のいずれもが
正常動作する場合 上蓋63bが閉じた状態では、タグ11がループアンテ
ナ73に対向しているので、タグ11が金庫63内にあ
ることをタグ検出用センサ66が検出してタグ検出回路
24からオフ信号“0”が出力され、自己動作管理回路
91は第2ブザー86を作動させない。このときタグ検
出回路24の出力が“0”でマイクロスイッチ67の出
力が“0”であるので、第1ブザー18は作動しない。
また上蓋64bを開いても、タグ11がループアンテナ
73に対向しているので、上記と同様にタグ検出回路2
4からオフ信号“0”が出力され、自己動作管理回路9
1は第2部材86を作動させない。このときタグ検出回
路24の出力が“0”でマイクロスイッチ67の出力が
“1”であるので、第1ブザー18は作動しない。
【0046】更に上蓋64bを開いた状態で、2つのタ
グ11,11を金庫63から取出すと、タグ11がルー
プアンテナ73に対向しなくなるため、タグ検出用セン
サ66がタグ11を検出せず、タグ検出回路24からオ
ン信号“1”が出力され、自己動作管理回路91は第2
ブザー86を第1ブザー18とは異なる音色で作動させ
る。このときタグ検出回路24の出力が“1”でマイク
ロスイッチ67の出力が“1”であるので、第1ブザー
18は作動する。即ち、金庫63内の紙幣15がタグ1
1とともに無断で持出された場合には、第1ブザー18
のみならず第2ブザー86も作動するが、金庫63内か
らタグ11が紙幣15とともに無くなっているので、紙
幣15の無断持出しと判別できる。
【0047】[F]タグ検出用センサ16が故障して異
常動作する場合 上蓋63bが閉じた状態では、タグ検出用センサ66が
電圧制御発信器(図示せず)の異常発信、増幅部(図示
せず)の異常動作、その他のタグ検出用センサ66を構
成する部品の故障又は断線等により異常動作し、タグ1
1がループアンテナ73に対向しているにも拘らず、タ
グ検出用センサ66があたかもタグ11を検出していな
いようにタグ検出回路24からオン信号“1”が出力さ
れるので、自己動作管理回路91は第2ブザー86を作
動させる。このときタグ検出回路24の出力が“1”で
マイクロスイッチ67の出力が“0”であるので、第1
ブザー18は作動しない。また上蓋63bを開くと、上
記と同様にタグ11がループアンテナ67に対向してい
るにも拘らず、タグ検出回路24からタグ11を検出し
ていない信号“1”が出力されるので、自己動作管理回
路91は第2ブザー86を作動させる。このときタグ検
出回路24の出力が“1”でマイクロスイッチ67の出
力が“1”であるので、第1ブザー18は作動する。
【0048】[G]タグ11が故障して異常動作する場
合 上蓋63bが閉じた状態では、タグ11が断線等により
故障すると、このタグ11がループアンテナ67に対向
しているにも拘らず、正常なタグ検出用センサ66がタ
グ11を検出できず、タグ検出回路24からオン信号
“1”が出力されるので、動作管理回路91は第2ブザ
ー86を作動させる。このときタグ検出回路24の出力
が“1”でリードスイッチ17の出力が“0”であるの
で、第1ブザー18は作動しない。また上蓋63bを開
くと、上記と同様にタグ11がアンテナ27に対向して
いるにも拘らず、タグ検出回路24から“1”が出力さ
れるので、自己動作管理回路91は第2ブザー86を作
動させる。このときタグ検出回路24の出力が“1”で
リードスイッチ17の出力が“1”であるので、第1ブ
ザー18は作動する。
【0049】上述の[F]及び[G]のように金庫63
内にタグ11があって、かつ上蓋63bの開閉に拘わら
ず第2ブザー86が作動したときには、タグ検出用セン
サ66又はタグ11の故障と判別できる。このようにタ
グ検出用センサ16又はタグ11が故障等により異常動
作すると、自己動作管理回路91がこの異常動作を即座
に検出して第2ブザー86を作動させるので、金庫63
の所有者は電波式盗難検出装置が故障したことを即座に
知ることができる。従って、この故障等した装置を速や
かに修理又は交換できるので、本発明の電波式盗難検出
装置の信頼性を向上できる。また自己動作管理回路91
の出力をAND回路19(制御回路)の出力とともに警
備会社等に送信することにより、警報を受けた警備会社
等が現場に行き、警報か故障かを判断することができ
る。
【0050】なお、上記第1〜第5の実施の形態では、
箱として金庫を挙げたが、箱として貴金属製品を飾るシ
ョーウインドウケースやPOS(point of sales)シス
テムの端末機である金銭登録器等でもよい。また、上記
第1〜第3の実施の形態では、警報手段としてブザーを
挙げたが、ランプ又はその他の警報手段でもよく、この
警報手段を警備会社等に設けてもよい。この場合、金庫
からの紙幣等の盗難を警備会社等が即座に知ることがで
きるので、警備会社等はその後速やかに対応することが
できる。また、上記第4及び第5の実施の形態では、警
報手段として第1ブザーを挙げ、報知手段として第2ブ
ザーを挙げたが、警報手段としてランプ又はその他の警
報手段を用い、報知手段としてランプ又はその他の報知
手段を用いてもよい。また、上記第1〜第5の実施の形
態では、タグ上に多数枚の紙幣を積み重ねたが、タグ上
に小切手、重要書類等を載せてもよく、またタグを多数
枚の紙幣等と束ねて一体的に引出し又は箱に収容しても
よい。この場合、紙幣等を引出し又は箱から取出せば、
必ずタグも一緒に取出されるので、紙幣等の無断持出し
を更に確実に検出できる。また、金庫に保管される物品
が金の延べ棒や貴金属製品等の金属類の場合には、これ
らの金属類をタグの上に載せると金属類により電波が遮
られるため、タグの横に上記金属類を置き、タグに金属
類を縛り付けておくことが好ましい。
【0051】また、上記第1〜第5の実施の形態では、
引出し又は箱に2枚のタグを収容したが、1枚又は3枚
以上のタグを収容してもよい。3枚以上のタグを収容す
る場合には、第1、第2及び第4の実施の形態では一対
のアーム部を用いずにかつアンテナを延ばす必要がある
が、第3の実施の形態ではループアンテナであるので、
延ばさなくても全てのタグを検出できる。また、上記第
1〜第5の実施の形態では、タグ検出用センサのコア又
はループアンテナを電波吸収体及び電磁波シールド部材
の双方により覆ったが、電波吸収体又は電磁波吸収体の
いずれか一方のみで覆ってもよい。また、上記第1及び
第2の実施の形態のアンテナとしてループアンテナを用
いてもよく、第3の実施の形態のアンテナとしてコイル
が巻回されたコアを用いてもよい。また、上記第1の実
施の形態に挙げた共振周波数の数値は一例であって、こ
の範囲に限定されるものではない。更に、上記第4の実
施の形態に挙げた自己動作管理回路を第2の実施の形態
の電波式盗難検出装置に設けてもよい。
【0052】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明によれば、
出し又は箱を金属材料により形成した場合には、タグと
引出し又は箱との間に、フェライト焼結体、フェライト
粉末及びバインダの成形体、又は軟磁性金属粉の複合材
により形成された軟磁性部材を介装すれば、軟磁性部材
によりタグの共振回路部に磁界が通り易くなるため、引
出し又は箱が金属材料により形成されていても、タグ検
出用センサによりタグを確実に検出できる。
【0053】またタグ検出用センサのコイルが巻回され
たフェライト製のコア又はループアンテナのうち少なく
ともタグに対向しない部分を所定の電波吸収体や所定の
電磁波シールド部材により覆えば、コンピュータ等の電
気的ノイズが多い場所に本発明の盗難検出装置を設置し
ても、この電気的ノイズが電波吸収体により吸収され、
電磁波シールド部材により遮断されるので、タグ検出用
センサのコア又はループアンテナに上記電気的ノイズが
入射するのを阻止でき、装置の誤作動を防止できる。ま
たコアの両端にタグに向ってフェライト製の一対のアー
ム部を突設すれば、これらのアーム部から発信される電
波に指向性を持たせることができるので、上記アーム部
から発信される信号とコンピュータ等の電気的ノイズに
よる信号の比を向上できる。この結果、タグ検出用セン
サの感度が向上し、タグ検出用センサによりタグの有無
を確実に検出できる。更にタグ、タグ検出用センサ、引
出し用センサ又は上蓋用センサの異常動作を自己動作管
理回路が検出するように構成すれば、上記タグ等が故障
等により異常動作すると、自己動作管理回路が上記異常
動作を即座に検出するので、異常動作したタグ等を速や
かに修理又は交換できる。この結果、本発明の電波式盗
難検出装置の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の電波式盗難検出装置の構
成図。
【図2】(a)引出しを金庫に収納した状態を示す金庫
の縦断面図。 (b)引出しを金庫から引出した状態を示す金庫の縦断
面図。
【図3】その電波式盗難検出装置のタグの分解斜視図。
【図4】そのタグの縦断面図。
【図5】そのタグ検出回路のブロック線図。
【図6】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図7】本発明の第3実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図8】(a)上蓋を閉じた状態の金庫の縦断面図。 (b)上蓋を開いた状態の金庫の縦断面図。
【図9】本発明の第4実施形態の自己動作管理回路を備
えた電波式盗難検出装置を示す図1に対応する構成図。
【図10】本発明の第5実施形態の自己動作管理回路を
備えた電波式盗難検出装置を示す図7に対応する構成
図。
【符号の説明】
11 タグ 12 共振回路部 13,63 金庫(箱) 14 引出し 15 紙幣(物品) 16,66 タグ検出用センサ 17 リードスイッチ(引出し用センサ) 18 第1ブザー(警報手段) 19 AND回路(制御回路) 22,72 軟磁性部材 23a コア 23b コイル 23c,23d アーム 26,76 電波吸収体 49 制御回路 63b 上蓋 67 マイクロスイッチ(上蓋用スイッチ) 73 ループアンテナ 81,91 自己動作管理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米沢 政 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 三菱マテリアル株式会社 開発本部企画 開発部内 (72)発明者 三宅 政美 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社 総合研究所内 (72)発明者 大澤 成行 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱マテリアル株式会社 総合研究所内 (72)発明者 八幡 誠朗 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 知財サービス株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−171892(JP,A) 特開 平8−185584(JP,A) 特開 昭56−48484(JP,A) 特開 平7−312572(JP,A) 特開 平9−128664(JP,A) 特開 平8−222937(JP,A) 実開 昭61−189394(JP,U) 実開 昭57−185087(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 13/00 - 13/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振回路部を有するタグ(11)と、 前記タグ(11)が物品(15)とともに収容された引出し(14)
    を収納する箱(13)或いは前記物品(15)とともに収容され
    かつ開閉可能な上蓋(63b)を有する箱(63)と、 前記引出し(14)又は前記箱(63)に設置され前記タグ(11)
    が前記引出し(14)又は前記箱(63)内にあるか否かを検出
    するタグ検出用センサ(66)と、 前記引出し(14)が引出されたか否かを検出する引出し用
    センサ(17)又は前記上蓋(63b)の開閉を検出する上蓋用
    センサ(67)と、 前記タグ検出用センサ(66)及び前記引出し用センサ(17)
    又は前記上蓋用センサ(67)の各検出出力に基づいて警報
    手段(18)を制御する制御回路(19)と を備えた電波式盗難
    検出装置において、 前記タグ(11)が前記物品(15)と一体的に引出し(14)又は
    箱(63)に収容され、 前記 引出し(14)又は前記箱(63)が金属材料により形成さ
    れ、前記 タグ(11)と前記引出し(14)又は前記箱(63)との間
    、フェライト焼結体、フェライト粉末及びバインダの
    成形体、又は軟磁性金属粉の複合材により形成された
    磁性部材(22,72)が介装されたことを特徴とする電波式
    盗難検出装置。
  2. 【請求項2】 タグ検出用センサ(16)がコイル(23b)が
    巻回されたフェライト製のコア(23a)を有し、前記コア
    (23a)のうち少なくともタグ(11)に対向しない部分が前
    記コイル(23b)とともに電波吸収体(26)及び電磁波シー
    ルド部材のいずれか一方又は双方により覆われ 前記電波吸収体(26)が、金属で被覆されるとともにこの
    金属が酸化処理された第1の繊維と金属で被覆していな
    い絶縁性の第2の繊維との不織布からなる電波吸収体、
    前記第1の繊維と前記第2の繊維との不織布を複数枚積
    層してなる電波吸収体、酸化処理した金属被覆繊維を含
    有する不織布と酸化処理していない金属被覆繊維を含有
    する不織布とを少なくとも1層ずつ複数層積層してなり
    かつ前記酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布の
    層が電波入射面側に配置された電波吸収体、金属で被覆
    されるとともにこの金属が硫化処理された第1の繊維と
    金属で被覆していない絶縁性の第2の繊維との不織布か
    らなる電波吸収体、前記第 1の繊維と前記第2の繊維と
    の不織布を複数枚積層してなる電波吸収体、或いは硫化
    処理した金属被覆繊維を含有する不織布と硫化処理して
    いない金属被覆繊維を含有する不織布とを少なくとも1
    層ずつ複数層積層してなりかつ上記硫化処理した金属被
    覆繊維を含有する不織布の層が電波入射面側に配置され
    た電波吸収体のいずれかであり、 前記電磁波シールド部材が、銀で被覆された有機繊維か
    らなる不織布、有機繊維と銀で被覆された有機繊維とを
    混合したものからなる不織布、或いは有機繊維からなる
    不織布と銀で被覆された有機繊維からなる不織布との積
    層体からなる 請求項記載の電波式盗難検出装置。
  3. 【請求項3】 タグ検出用センサ(66)がループアンテナ
    (73)を有し、前記ループアンテナ(73)のうちタグ(11)に
    対向しない面が電波吸収体(76)及び電磁波シールド部材
    のいずれか一方又は双方により覆われ 前記電波吸収体(76)が、金属で被覆されるとともにこの
    金属が酸化処理された第1の繊維と金属で被覆していな
    い絶縁性の第2の繊維との不織布からなる電波吸収体、
    前記第1の繊維と前記第2の繊維との不織布を複数枚積
    層してなる電波吸収体、酸化処理した金属被覆繊維を含
    有する不織布と酸化処理していない金属被覆繊維を含有
    する不織布とを少なくとも1層ずつ複数層積層してなり
    かつ前記酸化処理した金属被覆繊維を含有する不織布の
    層が電波入射面側に配置された電波吸収体、金属で被覆
    されるとともにこの金属が硫化処理された第1の繊維と
    金属で被覆していない絶縁性の第2の繊維との不織布か
    らなる電波吸収体、前記第1の繊維と前記第2の繊維と
    の不織布を複数枚積層してなる電波吸収体、或いは硫化
    処理した金属被覆繊維を含有する不織布と硫化処理して
    いない金属被覆繊維を含有する不織布とを少なくとも1
    層ずつ複数層積層してなりかつ上記硫化処理した金属被
    覆繊維を含有する不織布の層が電波入射面側に配置され
    た電波吸収体のいずれかであり、 前記電磁波シールド部材が、銀で被覆された有機繊維か
    らなる不織布、有機繊維と銀で被覆された有機繊維とを
    混合したものからなる不織布、或いは有機繊維からなる
    不織布と銀で被覆された有機繊維からなる不織布との積
    層体からなる 請求項1記載の電波式盗難検出装置。
  4. 【請求項4】 コア(23b)の両端にタグ(11)に向ってフ
    ェライト製の一対のアーム部(23c,23d)が突設された請
    求項記載の電波式盗難検出装置。
  5. 【請求項5】 タグ(11)、タグ検出用センサ(16,66)又
    は引出し用センサ(17)の異常動作を検出する自己動作管
    理回路(81,91)を備えた請求項1、2又は4いずれか記
    載の電波式盗難検出装置。
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