JP2000128291A - ディスペンサ - Google Patents

ディスペンサ

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JP2000128291A
JP2000128291A JP10304841A JP30484198A JP2000128291A JP 2000128291 A JP2000128291 A JP 2000128291A JP 10304841 A JP10304841 A JP 10304841A JP 30484198 A JP30484198 A JP 30484198A JP 2000128291 A JP2000128291 A JP 2000128291A
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beverage
mode
discharge
dispenser
switch
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JP10304841A
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English (en)
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Masataka Watanabe
正隆 渡辺
Akihiro Imaeda
昭弘 今枝
Haruhiro Shimizu
晴広 清水
Hirokazu Nomoto
浩主 野本
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CKD Corp
Original Assignee
CKD Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用される箇所に好ましい使用態様が選択で
きるディスペンサを提供すること。 【解決手段】 本発明のディスペンサ1は、利用者の要
求を受けて予め設定された量の飲料を吐出するポーショ
ンモードと、利用者の要求を受けて任意量の飲料を吐出
するポアーモードとを備え、ポーションモードとポアー
モードとのうち、一方の実行を不能とするモード選択手
段15を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料を配置された
容器内に吐出して提供するものであって、特に利用され
る箇所に好ましい使用態様が選択できるディスペンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】ジュースなどの飲料を提供するサービス
には、例えば従来から図8に示すようなディスペンサが
利用されている。このディスペンサ100は、濃縮した
原液であるシロップを水や炭酸水などの希釈水で希釈さ
せてジュースやお茶或いはコーヒーなどといった飲料の
提供を行うものである。但し、ディスペンサ100には
様々な形態のものがあり、予めジュースなどを飲める状
態で蓄えているものや、ジュースなどと異なりシェーク
などの半流動体を扱うものなども含まれる。
【0003】ところで、ディスペンサ100は、使用態
様に応じた使い勝手を考慮してポーションモードとポア
ーモードとによる2種類の機能が備えられている。ポー
ションモードとは、ディスペンサ100前面の操作パネ
ル101に設けられた小カップスイッチ102或いは大
カップスイッチ103をひと押しすると、予め設定され
た各量の飲料がノズル105からトレー106上に置か
れたカップへ吐出されるものである。一方、ポアーモー
ドとは、操作パネル101のキャンセル/ポアースイッ
チ104が押し続けられている間だけトレー106上に
置かれたカップへ飲料が吐出され続けるものである。な
お、ポーションモード実行中にキャンセル/ポアースイ
ッチ104が押された場合には、残りの飲料は吐出され
ることなく強制的に停止する。
【0004】そこで利用者は、少しの量を希望する場合
には小カップスイッチ102を押し、多くの量を希望す
る場合には大カップスイッチ103を押す。小カップス
イッチ102と大カップスイッチ103を押したときに
吐出される量は、原液及び希釈水が吐出される時間によ
って設定され、所定量の飲料が利用者によって置かれた
カップ内に吐出される。また、誤って小カップスイッチ
102を押してしまったり、設定されている量に更に追
加したい場合などには、キャンセル/ポアースイッチ1
04を押し続けると、押している間飲料が吐出される。
一方、設定された量に達する途中で飲料の吐出を止めた
い場合にもキャンセル/ポアースイッチ104を押せ
ば、設定量に達する前に吐出が止められる。このとき、
キャンセル/ポアースイッチ104を改めて押し続けれ
ば、その間飲料が吐出されて追加することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなディスペン
サ100の使用態様としては、例えば店員が客の注文に
応じてジュースなど提供するファーストフード店のよう
に、ディスペンサ100を利用する者が定まっている場
合や、ファミリーレストランのドリンクバーなどのよう
にレストランに来る不特定多数の者が利用する場合があ
る。ところが後者の場合、この種の機械に慣れていない
利用者が、スイッチの意味を理解する前に各スイッチを
適当に押してディスペンサ100の反応を確かめたりす
ることがある。例えば、小カップスイッチ102を押し
てある程度の飲料を吐出させた後に、キャンセル/ポア
ースイッチ104を押して吐出を止めてしまい、次に大
カップスイッチ103を押してしまうことがある。そう
すると、飲料がカップいっぱいになっても吐出が止まら
ずに、カップからこぼれ出てしまった飲料が無駄になる
ことがよくあった。そのため、従来ディスペンサ100
を不特定多数の者が利用する店側では、このような無駄
がなくなるように図9に示す小カップスイッチ102、
大カップスイッチ103、及びキャンセル/ポアースイ
ッチ104の上にメクラ銘板107を貼り付け、利用者
にキャンセル/ポアースイッチ104のみで操作させる
ようにする処置を施していた。
【0006】一方、このような不具合を解消するため
に、特開平10−139097号公報には所定の条件の
下でキャンセル/ポアースイッチが押された場合に、そ
れによる動作指令が受け付けられないよう構成されたも
のが開示されている。即ち、当該ディスペンサは、設定
された量の飲料を吐出するポーションモードのみを機能
させるようにすることができるものであった。しかし、
前述したようなドリンクバーでは、定量吐出できるより
も利用者の好みの量だけ吐出できるようにしたほうが使
い勝手が良く、特に少しの量だけ飲みたい場合にポアー
モードが使えるのが好ましい。一方で、前述したファー
ストフード店のように定まった量の飲料を繰り返し提供
する所ではポーションモードの使用が便利である。
【0007】そこで本発明は、かかる課題を解消すべ
く、利用される箇所に好ましい使用態様が選択できるデ
ィスペンサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
ディスペンサは、利用者の要求を受けて予め設定された
量の飲料を吐出するポーションモードと、利用者の要求
を受けて任意量の飲料を吐出するポアーモードとを備
え、前記ポーションモードと前記ポアーモードとのう
ち、一方の実行を不能とするモード選択手段を有するこ
とを特徴とする。よって、本発明のディスペンサでは、
ポーションモードとポアーモードとを備え、いずれの使
用も可能であって、モード選択手段によれば設置箇所に
よって好ましい使用態様が選択できる。
【0009】また、本発明の請求項2に係るディスペン
サは、前記請求項1のものにおいて、前記選択手段によ
って選択された前記ポーションモードが、利用者が吐出
スイッチを押すと予め設定された量の飲料を吐出し、設
定された量に達する前に利用者が再度吐出スイッチを押
した場合には、その後の残りの飲料の吐出をキャンセル
するものであり、前記選択手段によって選択された前記
ポアーモードは、利用者が吐出スイッチを押している間
飲料を吐出するものであることを特徴とする。よって、
本発明のディスペンサでは、ポーションモードを選択し
た場合には、吐出スイッチを一度押せば設定された量の
飲料が吐出されるので、正確に一定量の飲料を提供する
ことができ、また他の作業との併用も容易である。一
方、ポアーモードを選択した場合には、吐出スイッチを
押す動作と飲料の吐出とが一致するため、利用者の意に
反して吐出することがないので飲料の無駄がなくなる。
【0010】また、本発明の請求項3に係るディスペン
サは、利用者によって吐出スイッチが押されると、予め
設定された量の飲料を吐出するポーションモードと、ポ
ーションモードにて一度に提供する飲料の吐出量を設定
することができる設定モードとを、切替手段によって切
り替えることができ、前記設定モードが、前記吐出スイ
ッチが押し続けられている間飲料を吐出し、前記吐出ス
イッチを押し続けた時間を記憶させることによって吐出
量を設定するものであることを特徴とする。よって、本
発明のディスペンサでは、一つのスイッチの操作によっ
て飲料の吐出量を決定することができるので、設定が簡
易なものとなる。
【0011】また、本発明の請求項4に係るディスペン
サは、請求項3のものにおいて、前記設定モードが、前
記吐出スイッチを押し続けた時間を加算して吐出量を設
定することを特徴とする。よって、本発明のディスペン
サでは、一つのスイッチの操作によって飲料の吐出量を
決定することができ、しかも数回に分けて吐出して飲料
の加算量によって吐出量を決定することができるので、
吐出量の微調整が容易にできる。
【0012】更に、本発明の請求項5に係るディスペン
サは、氷蓄熱式の飲料冷却装置を搭載し、利用者の要求
を受けて当該飲料冷却装置を介して冷却した飲料を吐出
するものであって、前記飲料冷却装置は、冷凍機の一部
を構成する筒状に巻かれたエバポレータコイルと、飲料
供給ラインの一部をなしてエバポレータコイルと径を異
にして筒状に巻かれた飲料コイルとを水の満たされた冷
水槽内に重ねて浸漬させ、前記冷凍機によってエバポレ
ータコイルの周りの水を凍らせて冷水槽内にアイスバン
クを作り、飲料コイルを通過する飲料を熱交換により冷
却させるものであって、エバポレータコイルが、冷凍機
の動作流体である冷媒の流れる方向にピッチ間隔を狭め
たことを特徴とする。よって、本発明のディスペンサで
は、エバポレータコイル内の冷媒が、ピッチの大きい上
方からピッチの狭くなった下方へ短時間に流れ、吸熱能
力の高いうちに冷水槽の底部側へと達するため、飲料冷
却装置における氷の生長に上下のバラツキがなくなり、
アイスバンクの厚みがほぼ均一になる。そのため、冷水
槽を大きくすることなくアイスバンクの容積を従来のも
のと比べて大きくすることができ、その分氷の蓄熱量を
増加させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本実施の形態のディスペン
サ1の概略の内部構成を示すブロック図である。図2は
そのディスペンサ1の外観を示す。ディスペンサ1の内
部構成は、図1に示すように、ワンチップマイコン10
を中心に、記憶素子11、リレー回路12、バルブ・ポ
ンプ13、I/O14からなっている。ワンチップマイ
コン10は、ROM、RAMを内蔵し、ディスペンサ1
の全体の動作を制御する。記憶素子11はEEPROM
であり、ワンチップマイコン10の動作プログラムを記
憶している。バルブ・ポンプ13は、飲料を送り出して
吐出ノズル6から吐出させための物であり、リレー回路
12によって制御される。
【0014】I/O14は、各種スイッチの入出力を行
うためのものであり、操作パネル2(図2参照)上の飲
料A〜Dの小カップスイッチ4及び大カップスイッチ5
からなる吐出スイッチ3、ポアーモードとポーションモ
ードとを切り換えるモード選択手段としてのポアー吐出
スイッチ15、ポーションモードにおける吐出量を設定
する設定モードへの切替手段としての設定モードスイッ
チ16、吐出量を記憶させる記憶スイッチ17等のスイ
ッチ類と、動作状況等を表示するためのLED18が接
続されている。吐出スイッチ3及びLED18は、図2
に示すように操作パネル2上に構成され、ディスペンサ
1の利用者が使うものである。一方、ポアー吐出スイッ
チ15、設定モードスイッチ16、記憶スイッチ17
は、内部に設けられてディスペンサ1の外観上に現れ
ず、ディスペンサ1の管理者が操作するものである。
【0015】このディスペンサ1の外観は、図2に示す
ように、従来のディスペンサ100と大体同様である
が、操作パネル2上の吐出スイッチ3は、各飲料A〜D
について小カップスイッチ4と大カップスイッチ5の2
つだけとなっている。即ち、従来あったキャンセル/ポ
アースイッチは省略され、これら小カップスイッチ4と
大カップスイッチ5により、ポアーモードとポーション
モードとの操作、そしてキャンセル操作ができるように
なっている。なお、ここでは4種類の飲料を吐出できる
ようにされているが、飲料の種類数についてはこれにこ
だわるものではない。
【0016】次に、上記のように構成されたディスペン
サ1の使用方法を図3、図4を示して説明する。図3
は、ディスペンサ1の操作手順を示すメインルーチンの
フローチャートであり、図4はその内、吐出時間設定モ
ード部分のフローチャートである。
【0017】ディスペンサ1の使用を開始すると、まず
図3のS11に示すように、設定モードスイッチ16が
ONになっているかどうかが確認される。この設定モー
ドスイッチ16がONになっている場合は(S11:Y
ES)、ポーションモードにおいて小カップスイッチ4
と大カップスイッチ5との吐出量を設定するための吐出
時間設定モードとなり、図4に示す吐出時間設定モード
ルーチンが実行される(S12)。一方、設定モードス
イッチ16がOFFになっている場合は(S11:N
O)、ポアー吐出スイッチ15がONになっているかど
うかが確認される(S13)。そこで、ポアー吐出スイ
ッチ15がOFFになっている場合は(S13:N
O)、ディスペンサ1がポーションモードのみの操作が
可能なものとなり、ポアー吐出スイッチ15がONにな
っている場合は(S13:YES)、ポアーモードのみ
の操作が可能なものとなる。いずれの場合も、吐出スイ
ッチ3が押されるまでは(S14:NO,S15:N
O)以上の確認(S11,S13)が繰り返されて待機
状態となる。
【0018】そして、ポアー吐出スイッチ15がOFF
(S13:NO)のポーションモードでは、吐出スイッ
チ3のいずれかが押されると(S14:YES)、吐出
ノズル6から指定された飲料が吐出される。ポーション
モードでは、小カップスイッチ4と大カップスイッチ5
との吐出量が、それぞれ吐出時間によって予め設定され
ている。そのため、吐出時間がチェックされ(S1
8)、バルブ・ポンプ13がその間駆動し、飲料が吐出
される(S16)。但し、吐出時間の間該当する吐出ス
イッチ3の確認が行われており(S17)、吐出中に再
度吐出スイッチ3が押された場合には(S17:YE
S)、吐出時間の満了を待たずに飲料の吐出が止められ
る(S19)。そして、その吐出スイッチ3が途中で押
されなければ(S17:NO)、吐出時間が経過するま
で(S18:NO)飲料の吐出が続けられ(S16)、
吐出時間の経過(S18:YES)にともなって飲料の
吐出が止められる(S19)。
【0019】一方、ポアー吐出スイッチ15がON(S
13:YES)となったポアーモードでは、吐出スイッ
チ3のいずれかが押されると(S15:YES)、吐出
ノズル6から指定された飲料の吐出が行われる(S2
0)。このとき、その吐出スイッチ3が押されている間
だけ飲料の吐出が行われる。即ち、吐出スイッチ3が一
度押されると(S15:YES)、そのON状態の確認
が行われ(S21)、吐出スイッチ3が押し続けられて
いれば(S21:YES)飲料の吐出が継続され(S2
0)、吐出スイッチ3が離されてOFFになると(S2
1:NO)、飲料の吐出が止められる(S22)。な
お、このディスペンサ1には、吐出スイッチ3に小カッ
プスイッチ4と大カップスイッチ5が設けられている
が、ポアーモードの場合にはこのような区別はいらな
い。そのため、各飲料の小カップスイッチ4と大カップ
スイッチ5とのいずれかのスイッチを押し続けている間
飲料が吐出される。
【0020】次に、吐出時間設定モードについて図4を
示して説明する。吐出時間設定モードは、図3のメイン
ルーチンにおいて設定モードスイッチ16がONにされ
たとき(S11:YES)、図4の吐出時間設定ルーチ
ンが実行される。
【0021】先ず、誤ってスイッチをONにしてしまっ
た場合には、設定モードスイッチ16をOFFにすると
(S31:YES)、このルーチンを終了して図3のメ
インルーチンへ戻る。設定モードスイッチ16がOFF
されなければ(S31:NO)、次にポアー吐出スイッ
チ15の確認が行われる。そこで、ポアー吐出スイッチ
15がONの場合には(S32:YES)、ディスペン
サ1は飲料を任意に吐出するポアーモードとなっている
ので、吐出量の設定は無効であり、図3のメインルーチ
ンへと戻る。一方、ポアーモードになっていなければ
(S32:NO)、記憶スイッチ17の確認が行われ
る。
【0022】記憶スイッチ17が押されれば(S33:
YES)、吐出時間tを記憶して(S34)図3のメイ
ンルーチンへ戻る。このとき、スイッチの誤操作によっ
て吐出時間が初期状態(t=0)で記憶されるのを避け
ようとするならば、そのような初期状態ではエラーを表
示するようにしてもよい。一方、初期状態で記憶できれ
ば、例えば所定の吐出スイッチ3の機能を実質的に停止
させることが可能となる。なお、この場合吐出スイッチ
3をまったく押さなければ、該当する飲料の吐出スイッ
チ3が特定できない。そこで、後述するS35で瞬間的
に吐出スイッチ3を押すようにし、このとき吐出時間の
積算(S37)はないものとして、該当する飲料の吐出
スイッチ3の吐出量をゼロとする。
【0023】次に、記憶スイッチ17が押されていなけ
れば(S33:NO)、吐出スイッチ3が押されている
かが確認される(S35)。そこで、吐出スイッチ3の
いずれかが押されるまでは(S35:NO)、以上のS
31〜S35の動作が繰り返されて待機状態となる。そ
して、小カップスイッチ4又は大カップスイッチ5のう
ち吐出量を設定する吐出スイッチ3が押されれば(S3
5:YES)、その吐出スイッチ3の飲料が吐出され
(S36)、飲料の吐出時間が積算される(S37)。
更に、その吐出スイッチ3が押し続けられているかが確
認され(S38)、吐出スイッチ3が押されていれば
(S38:YES)、飲料が吐出され続けて(S3
6)、その間の吐出時間が積算(S37)されていく。
そして、その吐出スイッチ3が離されると(S38:N
O)飲料の吐出が停止し(S39)、待機状態に戻る。
【0024】オペレータが、この時点で吐出された量の
飲料で設定するならば、記憶スイッチ17を押すことに
より(S33:YES)、その吐出量に要した吐出時間
(t=r1)が記憶され(S34)、図3のメインルー
チンへと戻る。一方、オペレータがまだ設定する量には
達していないと判断した場合には、再び吐出スイッチ3
を押す(S35:YES)。すると、再び飲料が吐出さ
れ(S36)、吐出時間がさらに積算されていく(S3
7)。そして、設定する量に達して吐出スイッチ3が離
されると(S38:NO)、飲料の吐出は停止し(S3
9)、再び待機状態に戻る。なお、更に設定する量に達
していない場合には、S33〜S39の繰り返により吐
出量を調整する。そして、飲料の吐出が設定する量に達
したところで記憶スイッチ17が押されると(S33:
YES)、それまでの積算吐出時間(t=r1+r2+
…)が記憶され(S34)、このルーチンを終了して図
3のメインルーチンへと戻る。
【0025】次に、図5〜図7を使用して、前述した各
モードにおける吐出スイッチ3の操作タイミングと飲料
の吐出時間の関係を説明する。図5はポーションモー
ド、図6はポアーモード、図7は吐出時間設定モードの
それぞれについて、水平を時間軸とした、スイッチ操作
と吐出時間の関係を示した説明図である。それぞれの時
間タイミングをTn(nは数字)で表記する。
【0026】ポーションモードにおいては、図5に示す
ように、吐出スイッチ3がひと押しされると、当該吐出
スイッチ3に予め設定された吐出量に対応する吐出時間
(a秒間)だけ飲料が吐出する。即ち、T1で吐出スイ
ッチ3が押されると、T1〜T2の間(T2−T1=
a)だけ飲料が吐出される。また、T3で吐出スイッチ
3が押され、T3からa秒間経過する前のT4で再び吐
出スイッチ3が押されると、飲料の吐出が途中で強制的
に止められる。一方、ポアーモードにおいては、図6に
示すように、吐出スイッチ3が押し続けられるT5から
T6までの間、飲料が吐出される。
【0027】また、吐出時間設定モードにおいては、図
7に示すように、吐出スイッチ3がT7で押されてT8
で離されると、その間のr1秒間飲料が吐出される。さ
らに吐出量を増すために、再び吐出スイッチ3がT9か
らT10まで押し続けられると、その間のr2秒間飲料
が吐出して加えられる。ここで、オペレータが記憶スイ
ッチ17を押すことにより(T11)、前述したように
吐出時間a(a=r1+r2)が記憶される。
【0028】以上詳細に説明したように、本実施の形態
のディスペンサ1によれば、内部にポアー吐出スイッチ
15を備え、設置時にセットすることにより、ポーショ
ンモードあるいはポアーモードに限定して使用できる。
従って、このディスペンサ1を設置する場所に応じた好
ましい使用形態を選択できる。即ち、ポーションモード
とポアーモードのいずれを利用するかは、ディスペンサ
1の設置場所によってほぼ特定され、その後に変更する
ことはまれである。そのため、ディスペンサ1を店舗等
に設置する際に、管理者がポアー吐出スイッチ15を操
作し、予めその店舗に適した一方のモードに設定すれ
ば、当該モードを実行するための専用機として使用する
ことができ、扱いやすく、他方のモードの実行による不
都合がなくなった。
【0029】具体的には、ポーションモードは1スイッ
チにより予め設定された量の飲料が吐出され停止するの
で、ファーストフード店等で店員による量の差異が発生
せず、また、他の作業との併用が容易となる。一方、ポ
アーモードでは、吐出スイッチ3を押している間だけ飲
料が吐出されるので、むやみに吐出スイッチ3を押す利
用者の操作によって、飲料が無駄になることがなくな
る。また、メクラ銘板を貼付ける余分な手間が必要なく
なった。
【0030】更に、設定モードスイッチ16を備え、ポ
ーションモードでの吐出量を設定できるので、店舗毎に
独自の吐出量を設定したり、飲料の種類毎に吐出量を変
化させることも容易となった。また、図8で示した従来
例のディスペンサ100では、ポーションモードにおけ
る吐出量の決定する場合、設定の対象となる小カップス
イッチ102又は大カップスイッチ103を押した後、
キャンセル/ポアースイッチ104を操作して飲料の吐
出を止めて少なくし、また注ぎ足して多くするとした手
順を要していた。これに対して、本実施の形態のディス
ペンサ1では、設定対象となる小カップスイッチ4又は
大カップスイッチ5を押し続けるだけでよいので吐出量
の決定が簡単になった。更に、吐出量の決定は吐出時間
の加算によって行われるので、吐出量の微調整が容易に
できるようになった。
【0031】ところで、前述したディスペンサ1は、ト
レイ7上に配置されたカップ内にシロップとともに希釈
水となる冷水を所定の吐出時間だけ吐出して、そのカッ
プ内にて混ぜ合わされてできたジュースを提供するもの
である。そのうち希釈水となる冷水は、ディスペンサ1
内に配管された飲料供給ラインへ送られた水道水であっ
て、その水道水が、ディスペンサ1に搭載された飲料冷
却装置を通って冷やされて吐出されるよう構成されてい
る。しかしながら、これまでのディスペンサには、冷水
を連続して供給するための冷水供給能力が低いといっ
た、飲料冷却装置の問題があった。ここで、図13は、
従来の飲料冷却装置の一部を示した模式図である。
【0032】この飲料冷却装置110は、円筒形状の冷
水槽111内に水が満たされ、その中に螺旋状に巻かれ
たエバポレータコイル112と、同じく螺旋状に巻かれ
た冷水コイル113とがほぼ同軸上に浸漬されている。
エバポレータコイル112は、冷水槽111の側壁に沿
うように大径で巻かれ、一方の冷水コイル113は、エ
バポレータコイル112内に収まるように小径で巻かれ
ている。エバポレータコイル112は、図示しない冷凍
機の一部をなすものであって、その中を冷媒が冷水槽1
11の上から下に向かって流れるよう構成されている。
また、冷水コイル113は、水道の蛇口からディスペン
サ1の吐出ノズルまで配管された飲料供給ラインの途中
に設けられたものである。そして、冷水コイル113の
螺旋内には、冷水槽111内の冷水を撹拌させるための
アジテータ114が設けられている。
【0033】そして、このような飲料冷却装置110に
よれば、冷凍機を構成するエバポレータコイル112で
吸熱冷却されてその周りの水が凍り、冷水槽111内に
は側壁に沿うようにしてアイスバンク120が作られ
る。アイスバンク120が冷水コイル113にまで達し
ないように、センサ115に触れると冷凍機の運転が止
められるよう制御されている。このように氷の生長を調
節するのは、アイスバンク120の氷を大きくすれば氷
の蓄熱量が増して飲料冷却能力が増大するが、生長する
氷によって冷水コイル113が破壊されたり、冷水コイ
ル113内を流れる水道水を凍結させてしまうからであ
る。従って、ディスペンサでは、飲料冷却装置110を
通る水道水が、冷水コイル113内で熱が奪われ冷水と
なって吐出ノズルから吐出される。
【0034】しかしながら、このような従来の飲料冷却
装置110では、図示するようにアイスバンク120と
なる氷が冷水槽111の側壁に沿って均一に凍らず、特
に底部では氷ができなかったために氷の蓄熱量がその分
少なくなって、冷水を連続して供給するための冷水供給
能力が低かった。即ち、冷凍機の動作流体である冷媒
は、エバポレータコイル112内を冷水槽111の上か
ら下に向かって流れるため、冷凍機の吸熱能力が、冷水
槽111の下方にかけて低下してしまっていた。従っ
て、エバポレータ112の周りにできる氷の生長は上の
方が速く下の方が遅くなり、図示するようにアイスバン
ク120の厚みが均一にはならなかった。そこで、以下
に、アイスバンクの厚みをほぼ均一にさせて氷の蓄熱量
を増加させた飲料冷却装置及び飲料冷却装置を搭載した
ディスペンサについて説明する。
【0035】図10は、前述したディスペンサ1に搭載
される飲料冷却装置の一部を示した模式図である。この
飲料冷却装置21は、断熱材に覆われた円筒形状の冷水
槽22内に水が満たされ、その中に螺旋状に巻かれたエ
バポレータコイル23と、同じく螺旋状に巻かれた冷水
コイル24とがほぼ同軸上に浸漬されている。エバポレ
ータコイル23は、冷水槽22の壁面に沿うように大径
で巻かれ、一方の冷水コイル24は、エバポレータコイ
ル23内に配置するために小径で巻かれている。
【0036】エバポレータコイル23は、後述する冷凍
機の一部をなす蒸発器であって、冷凍機の動作流体であ
る冷媒がその中を冷水槽22の上から下に向かって流れ
るよう構成されている。また、冷水コイル24は、水道
の蛇口からノズルまでに配管された後述する飲料供給ラ
インの途中に構成されたものである。そして、冷水コイ
ル24の螺旋内には、冷水槽22内の冷水を撹拌させる
ためのアジテータ25が設けられている。ところで、飲
料冷却装置21は、エバポレータコイル23の巻き方に
特徴を有し、冷媒の流れる方向、即ち冷水槽22の上か
ら下にかけて螺旋のピッチP1〜P6が狭くなるように
形成されている。特に、ピッチP1〜P6の間隔は、自
然対数に準じた変化率で形成されている。更に、冷水槽
22には、エバポレータコイル23の周りにできる氷が
中心方向に一定域を超えて生長しないようにするための
センサ26が、エバポレータコイル23と冷水コイル2
4との間に配置されている。
【0037】次に、飲料冷却装置21を搭載した前記デ
ィスペンサ1について簡単に説明する。図11は、ディ
スペンサ1の内部構造を示した図であり、図12は、デ
ィスペンサ1の構成を示すブロック図である。ディスペ
ンサ1は、前記飲料冷却装置21の他に、飲料冷却装置
21を冷却するための冷凍機、水道水を引くための飲料
供給ライン及びシロップを保持するための保冷庫などか
ら構成されている。そのうちの冷凍機は、一般的な冷凍
サイクルをなすものであり、前記エバポレータコイル2
3と、冷媒蒸気を圧縮するコンプレッサ31、冷媒中の
熱を放出して液化させるコンデンサ32、飽和液となっ
た冷媒を膨張させるためのドライア33、及びキャピラ
リチューブ34からなる密閉ループ内に冷媒が入れられ
て構成されている。また、コンデンサ32には、放熱の
ための放熱用ファン35が設けられている。
【0038】そして、冷水コイル24を途中に備えた飲
料供給ラインは、水道の蛇口に接続された給水パイプ4
6に減圧弁41、電磁弁42及び給水ポンプ43を介し
て冷水コイル24が接続されている。また、その冷水コ
イル24の先には、分岐された給水パイプ46に、フロ
ーレギュレータ44及び電磁弁45を介してノズルが接
続されている。
【0039】ところで、冷水槽22内に設けられたアジ
テータ25は、マルチポンプ48の回転軸にスクリュウ
が取り付けられ、スクリュウの回転により冷水槽22内
の冷水を撹拌するように構成されている。マルチポンプ
48は、その駆動モータがアジテータ25として構成さ
れたスクリュを回転させるとともに、後述するように冷
水槽22内の冷水を汲み上げる回転ポンプを駆動させる
構成となっている。そして、このディスペンサ1は、冷
水槽22内の冷水をマルチポンプ48で汲み上げて循環
させ、その冷水を利用して保冷庫51内を冷却するよう
構成されている。保冷庫51は、断熱材で覆われた筺体
をなし、容器52に詰められたジュースなどのシロップ
を低温保存するものである。
【0040】そこでマルチポンプ48には、保冷庫51
内に設けられた保冷庫用コイル53に接続された冷却用
チューブ54が接続され、冷水槽22内の冷水が保冷庫
用コイル53及び冷却用チューブ54を流れて循環する
よう構成されている。一方、シロップの入った容器52
にはシロップチューブ61が保冷庫51から外へ伸び、
その先にはシロップをしごくためのチューブポンプ62
と、シロップの流れを制限するためのピンチバルブ63
とが設けられ、その先端がノズルへ接続されている。
【0041】次に、以上のような構成からなる飲料冷却
装置21、及びその飲料冷却装置21を備えたディスペ
ンサ1の動作について説明する。飲料冷却装置21で
は、冷凍機の動作流体である冷媒が湿り飽和蒸気となっ
てエバポレータコイル23へ送られ、その冷媒がエバポ
レータコイル23で冷水槽22内の水によって温められ
る。従って、冷水槽22内の水は温度が奪われて冷え込
み、エバポレータコイル23の周りから次第に凍ってい
く。ところで冷凍機内の冷媒は、エバポレータコイル2
3へ入る位置、即ち冷水槽22の上部ではマイナス15
〜17℃の温度であるが、次第に温められてエバポレー
タコイル23から出る位置、即ち冷水槽22の底部では
0℃程になっている。そのため、エバポレータコイル2
3周りの水が熱交換によって冷やされ、次第に凍って氷
となり、そのエバポレータコイル23周りを覆う氷が生
長して図10に示すようなアイスバンク28となる。
【0042】アイスバンク28は、エバポレータコイル
23に沿って上下に連なるとともに、厚みを増すように
特に冷水槽22の中心方向に生長していく。しかし、ア
イスバンク28が生長し過ぎると、冷水コイル24を破
壊したり、冷水コイル24内を流れる水を凍結させてし
まう恐れがある。そのため、生長したアイスバンク28
がセンサ26に触れると、そのセンサ26から信号が発
信され、その信号を受けた制御装置が冷凍機の運転を停
止させる。
【0043】そこで、飲料冷却装置21で作られたアイ
スバンク28は、図10に示すように冷水槽22の上下
方向全体にわたって円筒形に作られ、その厚みがほぼ均
一になった。これは、エバポレータコイル23のピッチ
が上方で広く、下方にかけて狭くなっているため、冷媒
が低温のまま冷水槽22の下方に流れるからであり、冷
水槽22の底部側でも十分に冷媒の吸熱能力が維持され
るからである。また、冷水槽22の底部側においてエバ
ポレータコイル23の巻数が多くなって、その分吸熱能
力が増すからである。よって、冷水コイル24内に送ら
れた飲料が、アイスバンク28を備えた冷水槽22内の
冷水によってそこを通る間に冷やされる。
【0044】次に、ディスペンサ1は、利用者によって
吐出スイッチ3が押されると、トレイ7上に置かれたカ
ップ64内にシロップと希釈液である冷水とが吐出さ
れ、そのカップ64内で混合して作られたジュースが提
供される。シロップは、保冷庫51内に納められた容器
52内に蓄えられており、チューブポンプ62の駆動に
よってシロップチューブ61がしごかれ、所定量のシロ
ップが押し流されるようにしてノズルからカップ64へ
吐出される。ピンチバルブ63は、シロップが吐出する
間だけ開いており、吐出終了後にシロップが余分に流れ
出ないようにシロップチューブ61を挟み込む。
【0045】ところで、シロップを入れた容器52のあ
る保冷庫51は、シロップの品質低下を防ぐために庫内
を低温に保つ必要がある。そのためディスペンサ1で
は、冷水槽22内の冷水をマルチポンプ48で汲み上げ
て冷却用チューブ54内を循環させ、途中保冷庫51内
に設けられた保冷庫用コイル53に保冷庫用ファン55
から風を吹き付けて熱交換させ庫内の温度を下げてい
る。
【0046】一方、シロップと混合するための希釈水と
なる水道水は、蛇口に接続された給水パイプ46を介し
てカップ64へと吐出される。給水パイプ46へ送られ
た水道水は、減圧弁41で減圧され電磁弁42の開閉に
よってポンプ43へと送られる。従って、希釈水が吐出
される時には、電磁弁42が開いて水道水がポンプ43
から冷水槽22内の冷水コイル24側へと送られ、冷水
コイル24内を通過する間に熱交換されて冷水槽22か
ら出るときには1℃以下にまで冷やされた冷水となって
いる。そして、飲料冷却装置21で作られた冷水は、フ
ローレギュレータ44によって調圧され、電磁弁45の
開閉によって設定量だけカップ64内へ吐出される。
【0047】よって、以上説明した本実施の形態の飲料
冷却装置21によれば、エバポレータコイル23の螺旋
のピッチP1〜P6を冷媒の流れる方向にかけて徐々に
狭くしたので、冷水槽22の上下にわたってほぼ均一な
厚みのアイスバンク28を作ることができた。そのた
め、飲料冷却装置21は、アイスバンク28の氷量を増
加させて蓄熱量を大きくすることができ、これを搭載し
たディスペンサ1は、連続して冷水を供給することがで
きる冷水供給能力が向上した。また、飲料冷却装置21
は、これまで凍り難かった冷水槽底部の氷を増やしたの
で、冷水槽22を大きくすることなく冷水供給能力を向
上させることができ、ディスペンサ1を小型化すること
ができた。
【0048】また、飲料冷却装置21は、なんら別部材
を付加することなくアイスバンク28をほぼ均一な厚み
にする効果を得ることができた。従って、コストをかけ
ることなく、製造上も容易にして前記効果を得ることが
できた。また、ディスペンサ1は、飲料冷却装置21の
アイスバンク28による氷蓄熱量を増やすことができた
ので、冷水槽22内の冷水を循環させて保冷庫51内を
冷却させる冷却能力を高めることにもなった。
【0049】なお、本発明にかかる飲料冷却装置は、前
記実施の形態のものに限定されるわけではなく、その趣
旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例え
ば、前記実施の形態では、エバポレータコイル23のピ
ッチP1〜P6間隔を自然対数に準じた変化率で形成し
たが、ピッチ間隔は上段、中段、下段といった段階的に
変化させるようにしてもよい。また、飲料冷却装置は、
前記ディスペンサのような水道水を冷やすものだけでな
く、予め蓄えられたジュースや、液状のものでなくシェ
ークのような流動体などの飲料を冷却するものであって
もよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は、利用者の要求を受けて予め設
定された量の飲料を吐出するポーションモードと、利用
者の要求を受けて任意量の飲料を吐出するポアーモード
とを備え、前記ポーションモードと前記ポアーモードと
のうち、一方の実行を不能とするモード選択手段を有す
る構成としたので、利用される箇所に好ましい使用態様
が選択できるディスペンサを提供することが可能となっ
た。また、本発明は、選択手段によってポーションモー
ドを選択した場合には、吐出スイッチを一度押せば設定
された量の飲料が吐出されるので、正確に一定量の飲料
を提供することができ、他の作業との併用が容易となる
一方、ポアーモードを選択した場合には、吐出スイッチ
を押す動作と飲料の吐出とが一致するため、利用者の意
に反して吐出することがないので飲料を無駄にすること
ががないディスペンサを提供することが可能となった。
【0051】また、本発明は、利用者によって吐出スイ
ッチが押されると、予め設定された量の飲料を吐出する
ポーションモードと、ポーションモードにて一度に提供
する飲料の吐出量を設定することができる設定モードと
を、切替手段によって切り替えることができ、前記設定
モードが、前記吐出スイッチが押し続けられている間飲
料を吐出し、前記吐出スイッチを押し続けた時間を記憶
させることによって吐出量を設定するものとしたので、
一つのスイッチの操作によって飲料の吐出量を決定する
ことができ、その取扱いが簡易なディスペンサを提供す
ることが可能となった。また、本発明は、設定モード
が、前記吐出スイッチを押し続けた時間を加算して吐出
量を設定する構成としたので、数回に分けて吐出して飲
料の加算量によって吐出量を決定することができ、吐出
量の微調整が容易なディスペンサを提供することが可能
となった。
【0052】更に、本発明は、氷蓄熱式の飲料冷却装置
を搭載し、利用者の要求を受けて当該飲料冷却装置を介
して冷却した飲料を吐出するものであって、前記飲料冷
却装置は、冷凍機の一部を構成する筒状に巻かれたエバ
ポレータコイルと、飲料供給ラインの一部をなしてエバ
ポレータコイルと径を異にして筒状に巻かれた飲料コイ
ルとを水の満たされた冷水槽内に重ねて浸漬させ、前記
冷凍機によってエバポレータコイルの周りの水を凍らせ
て冷水槽内にアイスバンクを作り、飲料コイルを通過す
る飲料を熱交換により冷却させるものであって、エバポ
レータコイルが、冷凍機の動作流体である冷媒の流れる
方向にピッチ間隔を狭めた構成としたので、飲料冷却装
置におけるアイスバンクの厚みをほぼ均一にさせて氷の
蓄熱量を増加させたディスペンサを提供することが可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るディスペンサの概略構成を
示すブロック図である。
【図2】同実施の形態に係るディスペンサの外観を示す
正面図である。
【図3】同実施の形態に係るディスペンサの動作を示す
メインルーチンのフローチャートである。
【図4】同実施の形態に係るディスペンサの吐出時間設
定モードの動作を示すサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図5】同実施の形態に係るポーションモードにおける
吐出スイッチの操作と飲料吐出の時間関係を示す説明図
である。
【図6】同実施の形態に係るポアーモードにおける吐出
スイッチの操作と飲料吐出の時間関係を示す説明図であ
る。
【図7】同実施の形態に係る吐出時間設定モードにおけ
る吐出スイッチの操作と飲料吐出の時間関係を示す説明
図である。
【図8】従来のディスペンサの外観を示す正面図であ
る。
【図9】従来のディスペンサに使用されるメクラ銘板を
示す正面図である。
【図10】一実施の形態に係る飲料冷却装置の一部を示
した模式図である。
【図11】一実施の形態に係るディスペンサの内部構造
を示した図である。
【図12】一実施の形態に係るディスペンサの構成を示
すブロック図である。
【図13】従来の飲料冷却装置の一部を示した模式図で
ある。
【符号の説明】
1 ディスペンサ 3 吐出スイッチ 10 ワンチップマイコン 15 ポアー吐出スイッチ 16 設定モードスイッチ 17 記憶スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 晴広 愛知県春日井市堀ノ内町850番地 シーケ ーディ株式会社春日井事業所内 (72)発明者 野本 浩主 愛知県春日井市堀ノ内町850番地 シーケ ーディ株式会社春日井事業所内 Fターム(参考) 3E082 AA02 BB01 CC04 CC10 DD01 EE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者の要求を受けて予め設定された量
    の飲料を吐出するポーションモードと、利用者の要求を
    受けて任意量の飲料を吐出するポアーモードとを備えた
    ディスペンサにおいて、 前記ポーションモードと前記ポアーモードとのうち、一
    方の実行を不能とするモード選択手段を有することを特
    徴とするディスペンサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスペンサにおい
    て、 前記選択手段によって選択された前記ポーションモード
    は、利用者が吐出スイッチを押すと予め設定された量の
    飲料を吐出し、設定された量に達する前に利用者が再度
    吐出スイッチを押した場合には、その後の残りの飲料の
    吐出をキャンセルするものであり、 前記選択手段によって選択された前記ポアーモードは、
    利用者が吐出スイッチを押している間飲料を吐出するも
    のであることを特徴とするディスペンサ。
  3. 【請求項3】 利用者によって吐出スイッチが押される
    と、予め設定された量の飲料を吐出するポーションモー
    ドと、ポーションモードにて一度に提供する飲料の吐出
    量を設定することができる設定モードとを、切替手段に
    よって切り替えることができるディスペンサにおいて、 前記設定モードは、前記吐出スイッチが押し続けられて
    いる間飲料を吐出し、前記吐出スイッチを押し続けた時
    間を記憶させることによって吐出量を設定することを特
    徴とするディスペンサ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディスペンサにおい
    て、 前記設定モードは、前記吐出スイッチを押し続けた時間
    を加算して吐出量を設定することを特徴とするディスペ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 氷蓄熱式の飲料冷却装置を搭載し、利用
    者の要求を受けて当該飲料冷却装置を介して冷却した飲
    料を吐出するディスペンサにおいて、 前記飲料冷却装置は、冷凍機の一部を構成する筒状に巻
    かれたエバポレータコイルと、飲料供給ラインの一部を
    なしてエバポレータコイルと径を異にして筒状に巻かれ
    た飲料コイルとを水の満たされた冷水槽内に重ねて浸漬
    させ、前記冷凍機によってエバポレータコイルの周りの
    水を凍らせて冷水槽内にアイスバンクを作り、飲料コイ
    ルを通過する飲料を熱交換により冷却させるものであっ
    て、 エバポレータコイルが、冷凍機の動作流体である冷媒の
    流れる方向にピッチ間隔を狭めたことを特徴とするディ
    スペンサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031917A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 飲料供給装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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