JP2000128273A - 洗濯機の包装装置及び包装方法 - Google Patents

洗濯機の包装装置及び包装方法

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JP2000128273A
JP2000128273A JP10299738A JP29973898A JP2000128273A JP 2000128273 A JP2000128273 A JP 2000128273A JP 10299738 A JP10299738 A JP 10299738A JP 29973898 A JP29973898 A JP 29973898A JP 2000128273 A JP2000128273 A JP 2000128273A
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washing machine
bag
rib
outer box
air
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JP10299738A
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Yoshiki Ohashi
芳喜 大橋
Morimasa Komatsu
守正 小松
Osamu Ishibashi
修 石橋
Masahiro Teranishi
政弘 寺西
Takashi Nishimura
孝 西村
Hiroshi Murakami
寛 村上
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輸送時の水槽の揺れを、低コストで、解包後
の処分も容易なもので防止できるようにする。 【解決手段】 洗濯機21の外箱27の内部に揺動可能
に支持して配設される水槽28の外底面より下方にリブ
39を設け、下部包装体24を、空気が注入されること
により膨らむ袋50により構成して、この袋50を上記
洗濯機21の外箱27内面とリブ39との間に介在させ
ることにより、水槽28の揺れ止めをするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は輸送時の水槽の揺れ
を防止する機能を有する洗濯機の包装装置及び包装方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆる脱水兼用洗濯機にお
いては、図9に示すように、外箱1の内部に、水槽2
が、複数本(1本のみ図示)の吊り棒3やスプリング4
等を主体とする弾性支持機構5により揺動可能に支持し
て配設されており、この水槽2の内部に脱水槽6が配設
され、更に、脱水槽6の内部に撹拌体7が配設されてい
る。又、水槽2の外底部には駆動装置8が設けられてお
り、この駆動装置8によって、上記撹拌体7及び脱水槽
6を選択的に回転させることにより、洗い、すすぎ、及
び脱水が行われるようになっている。
【0003】そして更に、このものにおいては、水槽2
の外底部の駆動装置8周りに、一般に帯状の鋼板をU字
状等に折曲して成る包装用の金具9が取付けられ、この
金具9を、洗濯機10全体の包装状態で、洗濯機10の
下方に配置される下部包装体11が有する凹部12に嵌
合させて係止させることにより、輸送時の水槽2の揺れ
を止め、その揺れによる外箱1の損傷並びに水槽2の損
傷を防止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように水槽2の外底部の駆動装置8周りに取付けられた
包装用の金具9は、洗濯機10の包装状態でのみ機能を
奏する部品であり、それ以外の機能を有しない。にもか
かわらず、それを洗濯機10に具えるため、洗濯機10
のコストが高くなるという問題点を有していた。
【0005】又、包装用の金具9を係止する下部包装体
11は、一般に発泡スチロールなど発泡プラスチックか
ら成るものであり、この発泡プラスチックから成る下部
包装体11は、包装を解いた後、すなわち解包後の処分
が容易にできないという問題点を有していた。一方、こ
の下部包装体11を、段ボールなど厚紙によって形成し
たものもあるが、この紙によって形成した下部包装体1
1は、複雑に折ったり貼ったりして形成するため、高価
であるという問題点を有していた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、主として、輸送時の水槽の
揺れを、低コストで、解包後の処分も容易なもので防止
することのできる優れた洗濯機の包装装置及び包装方法
を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯機の包装装置は、外箱の内部に水槽を
揺動可能に支持して配設すると共に、その水槽の外底部
に駆動装置を具え、この駆動装置により、洗い、すす
ぎ、及び脱水を行う洗濯機に対し、その下方に下部包装
体を有するものにおいて、前記水槽の外底面より下方に
リブを設け、前記下部包装体を、空気が注入されること
により膨らむ袋により構成して、この袋を前記洗濯機の
外箱内面と前記リブとの間に介在させることにより、前
記水槽の揺れ止めをするようにしたことを特徴とする
(請求項1の発明)。
【0008】このものによれば、水槽に設けたリブと、
空気が注入されることにより膨らむ袋とによって、輸送
時における水槽の揺れ止めができることになり、従来の
もののような包装用の金具を必要としない。又、下部包
装体は空気で膨らむ袋であり、解包後、空気を抜けば縮
むので、容易に処分できる。しかも、この袋は、空気で
膨らむだけのものであるから、従来の厚紙製の下部包装
体のような複雑さを有することなく形成することができ
る。
【0009】この場合、袋は、複数の室を有し、その各
室間の仕切部に空気が出入りする連通孔を有していると
良い(請求項2の発明)。このものでは、一つの室に過
度に荷重がかかったとき、空気が他の室で調節され、袋
の破損が防止される。又、袋は、洗濯機の外箱内面とリ
ブとの間で上拡がり状を成していると良い(請求項3の
発明)。このものでは、補強のため一般的に洗濯機外箱
の下縁部に内向きに形成されているフランジに対する袋
の接触が避けられ、そのフランジによる袋の破損が防止
される。
【0010】更に、袋には、これが洗濯機の外箱内面と
リブとの間に臨むようにした後、空気を注入して、該袋
を洗濯機の外箱内面とリブとの間に介在させるようにす
ると良い(請求項4の発明)。この方法では、袋を洗濯
機の外箱内面とリブとの間に臨ませる洗濯機のセット
が、袋が膨らんでいない状態で容易にでき、且つ、袋を
膨らみ状態で洗濯機の外箱内面とリブとの間に介在させ
ることも確実にできる。
【0011】一方、リブは、洗濯機の駆動装置の下端と
ほゞ同位置以下まで延びる長さを有すると良い(請求項
5の発明)。このものでは、輸送途中の落下時における
衝撃をリブで受け、駆動装置にその衝撃が加わらないよ
うにできる。
【0012】又、リブと袋との間には、仕切板が存する
と良い(請求項6の発明)。このものでは、リブを仕切
板の内側に嵌合することにより、リブと洗濯機の外箱内
面との間に袋を臨ませる洗濯機のセットが容易にできる
ことになる。又、輸送時に水槽が揺れたとき、リブが袋
に当たるだけでなく、仕切板にも当たって袋で止められ
るようになるから、水槽の揺れ止めが一層確実にできる
ようになる。
【0013】この場合、袋は、これが洗濯機の外箱内面
と仕切板との間に臨むようにし、更に、その仕切板の内
側にリブを位置させた後、袋に空気を注入して、該袋を
洗濯機の外箱内面と仕切板及びリブとの間に介在させる
ようにすると良い(請求項7の発明)。この方法では、
袋を洗濯機の外箱内面と仕切板及びリブとの間に臨ませ
る洗濯機のセットが、それぞれ袋が膨らんでいない状態
で容易にでき、且つ、袋を膨らみ状態で洗濯機の外箱内
面と仕切板及びリブとの間に介在させることも確実にで
きる。このとき、仕切板は、膨らむ袋を洗濯機の外箱内
面とリブとの間に介在させる案内部材として機能する。
【0014】そして、袋をセットする外部包装体の底部
ケースは、袋から空気を抜くための口部を有すると良い
(請求項8の発明)。このものでは、解包のための袋か
らの空気抜きが底部ケースの外方から容易にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につ
き、図1ないし図6を参照して説明する。まず、図1に
は、洗濯機(脱水兼用洗濯機)21を、包装装置22に
よる包装状態で示しており、包装装置22の、例えば段
ボールから成るボックス状の外部包装体(いわゆる包装
箱)23の内部に、下部包装体24及び上部包装体25
を介して、洗濯機21を収納している。
【0016】洗濯機21は、矩形箱状を成す外箱27の
内部に、有底円筒状の水槽28を、複数本(1本のみ図
示)の吊り棒29やスプリング30等を主体とする弾性
支持機構31により揺動可能に支持して配設して成るも
のであり、水槽28の内部には同じく有底円筒状を成す
脱水槽32を配設し、更に、脱水槽32の内部には撹拌
体33を配設している。
【0017】又、水槽28の外底部には、ほゞ中央に駆
動装置34を取付けている。この駆動装置34は、この
場合、モータ35単体から成っており、このモータ35
によって、上記撹拌体33及び脱水槽32を選択的に回
転させ、洗い、すすぎ、及び脱水を行うようにしてい
る。なお、この場合、モータ35は、ロータ35aがス
テータ35bの外方に位置するアウターロータ形であ
り、更には、直流のブラシレスモータであって、そのス
テータ35bを、水槽28の外底面にモータ台36を介
して取付けている。
【0018】又、ロータ35aには洗濯軸37を取付
け、この洗濯軸37を中空の脱水軸38の内部に挿通し
て、この脱水軸38に対するロータ35aの回転動力の
伝達、解離を行うクラッチ(図示せず)を、モータ35
の内部に配設している。更に、この場合、洗濯軸37に
は前記撹拌体33を取付け、脱水軸38には脱水槽32
を取付けているもので、これにより、それら撹拌体33
及び脱水槽32の選択的回転駆動をモータ35により直
接的に行うようにしている。
【0019】そして、水槽28の外底面から下方には、
リブ39を設けている。このリブ39は、例えば、ポリ
プロピレンなどプラスチック製の水槽28と一体に形成
したものであり、連続した例えば円筒形の囲い状に形成
され、モータ35(駆動装置34)を囲繞している。
又、リブ39の長さは、この場合、モータ35の下端と
ほゞ同位置以下(図示例では同位置より下方)まで延び
る長さとしている。
【0020】このほか、水槽28の下部外側には、水位
検知用のエアトラップ40を形成しており、このエアト
ラップ40は水槽28の内底部に設けた排水路41を介
して脱水槽32内と連通し、洗い、すすぎ時における該
脱水槽32内の貯水水位に応じた空気圧を発生して、そ
れをエアチューブ42を介して図示しない水位センサに
伝えることにより、脱水槽32内の貯水水位を検知する
ようになっている。
【0021】加えて、脱水槽32は、この場合、脱水孔
43を最上部にのみ有するものであり、その内方には多
孔状(詳しく図示せず)の内バスケット44を脱水槽3
2の下部から配設し、更に、その内方にはバランサ45
を最上部に取付けている。又、水槽28にも、最上部に
はリング状のカバー46を取付けており、その上方の外
箱27最上部のトップカバー47には、洗濯物出入口
(図示せず)を形成すると共に、この洗濯物出入口を開
閉する蓋48を枢設している。
【0022】さて、以上の洗濯機21に対し、下部包装
体24は、ポリエチレンやナイロンなどプラスチックの
シートを熱溶着して作成した袋50から成るもので、こ
の袋50は、詳細には図2及び図3に示すように、全体
に矩形状にて、その各辺部には、室51をそれぞれ内外
に複数列、例えば3列有している。更に、その各3列の
室51のうちの最も大きい中央部の室51の上方には、
それぞれ室51aを有している。この室51aは、長さ
を他の室51よりも両側に短くしている。これらの室5
1,51aは、その各室間の仕切部52にそれぞれ2か
所ずつ形成した連通孔53で連通しており、更に、最外
側の1つの室51の一方側の端部には、空気注入口54
を形成している。
【0023】しかして、空気注入口54には、袋50と
同じ又は同様の材質から成る導気チューブ55を延設し
ており、これの先端部は室51の内方に位置している。
この構成にて、空気注入口54から空気を注入すれば、
図4に矢印で示すようにその空気が導気チューブ55を
経て最外側の1つの室51内に入り、更に、その室51
から順次隣接した室51,51aへ連通孔53を経て入
り、全部の室51,51aが膨らむ。
【0024】図2はこの全部の室51を膨らませた状態
の袋50を示しており、導気チューブ55は空気注入口
54からの空気の注入を止めると、図5に示すように、
袋50内部の空気圧により押しつぶされて閉塞されるも
のであり、かくして、導気チューブ55は、袋50内へ
の空気の注入を許容し、そして、注入された空気の抜け
出しを阻止する逆止弁として機能するようになってお
り、これによって、膨らませた袋50がその状態を維持
されるようになっている。又、このとき、室51aは上
拡がり状を成すようになっている。
【0025】そのほか、図2には、前記外部包装体23
の底部ケース23aを示している。この底部ケース23
aは上面が開放する偏平な矩形箱状に形成したもので、
洗濯機21の下面を覆うようになっており、これに上述
の袋50を収納セットし、そのセット状態では、底部ケ
ース23aの内周部の各辺部に袋50の各辺部が沿っ
て、底部ケース23a内に袋50が固定されるようにな
っている。
【0026】更に、図2には、洗濯機21の下部をも示
しており、外箱27の下縁部には、補強のためのフラン
ジ56を内向きに形成し、更に、その四隅部には脚57
を設けている。又、リブ39には一か所に切欠部58が
あり、ここから導入したリード線59をモータ35に接
続している。
【0027】このほか、外部包装体23は、図1に示す
ように、洗濯機21の残り全部の面を覆う主ケース23
bを有しており、この主ケース23bは下面が開放する
縦長の矩形箱状に形成したもので、底部ケース23aに
被合されるようになっている。更に、上部包装体25
も、この場合には、下部包装体24(袋50)同様、空
気が注入されることにより膨らむ、複数の室60を有す
る袋61から成っている。
【0028】次に、上記構成のもので、洗濯機21の包
装をする場合の手順を述べる。最初に、外部包装体23
の底部ケース23aに袋50(下部包装体24)を収納
セットする。次いで、袋50上に洗濯機21をセット
し、袋50の室51aが洗濯機21の外箱27の内面と
リブ39の外面との間に臨むようにする。このとき、洗
濯機21の脚57は、袋50の室51aの各両側外方の
部分(袋50全体としては四隅部)に載る。
【0029】そして、その状態で、袋50には、空気注
入口54から空気を注入する。すると、袋50が膨らん
で室51の部分で洗濯機21を押し上げ、室51aの部
分は、洗濯機21の外箱27の内面とリブ39の外面と
の間に介在されて、それら洗濯機21の外箱27の内面
とリブ39の外面とにそれぞれ圧接する。たゞし、この
室51aは詳細には図6に示すように上拡がり状に膨ら
むもので、それはまた下すぼみ状であり、それによっ
て、下部では、洗濯機21の外箱27の下縁部に形成さ
れたフランジ56に対する袋50の接触が避けられる。
【0030】この後、先に空気を注入して膨らませた袋
61(上部包装体25)を洗濯機21に載せ、更にその
上から外部包装体23の主ケース23bを被せて底部ケ
ース23aに合わせ、該主ケース23bから底部ケース
23aにかけてこれらの外周に図示しない例えば2本の
バンド(図示せず)をかけ、緊縛する。
【0031】このように本構成のものでは、洗濯機21
の水槽28の外底面より下方にリブ39を設け、一方、
下部包装体24を、空気が注入されることにより膨らむ
袋50により構成して、この袋50を、上述のリブ39
と外箱27の内面との間に介在させるようにしており、
その介在させた袋50によって、輸送時における水槽2
8の揺れ止めがなされる。これにより、本構成の洗濯機
21には、従来のもののような包装用の金具9はもはや
必要なく、又、それに代わって、水槽28に設けたリブ
39は安価に設け得るものであり、コストの低減化がで
きる。
【0032】更に、袋50は空気で膨らむものであり、
解包後、空気を抜けば縮むので、従来の発泡プラスチッ
クから成る下部包装体11と違って、容易に処分でき
る。しかも、この袋50は、空気で膨らむだけのもので
良いから、従来の厚紙製の下部包装体のような複雑さを
有することなく形成できる安価なものであり、これによ
っても、コストの低減化ができる。
【0033】加えて、上記構成のものの場合、袋50
は、室51,51aを複数有しており、その各室間の仕
切部52に形成した連通孔53により空気の出入りが可
能となっている。これにより、室51,51aの一つに
過度に荷重がかかったとき、空気が他の室で調節される
ことになるので、袋50の破損が防止され、輸送時にお
ける水槽28の揺れ止め機能、並びに洗濯機21の保護
機能をより確実に得ることができる。
【0034】又、袋50は、室51aが、洗濯機21の
外箱27の内面とリブ39との間で上拡がり状を成すも
のであり、これによって、補強のため一般的に洗濯機2
1の外箱27の下縁部に内向きに形成されているフラン
ジ56に対する袋50の接触を避けることができ、その
フランジ56による袋50の破損が防止されるので、や
はり輸送時における水槽28の揺れ止め機能、並びに洗
濯機21の保護機能をより確実に得ることができる。
【0035】更に、袋50には、これが洗濯機21の外
箱27の内面とリブ39との間に臨むように洗濯機21
をセットした後、空気を注入して、該袋50を洗濯機2
1の外箱27の内面とリブ39との間に介在させるよう
にしている。この方法により、袋50を洗濯機21の外
箱29の内面とリブ39との間に臨ませる洗濯機21の
セットが、袋50が膨らんでいない状態で容易にできる
ものであり、包装の組立性を良くできる。又、袋50を
膨らみ状態で洗濯機21の外箱27の内面とリブ39と
の間に介在させることも確実にできるので、輸送時にお
ける水槽28の揺れ止め機能をより確実に得ることがで
きる。
【0036】しかも、リブ39は、洗濯機21のモータ
35(駆動装置34)の下端とほゞ同位置以下まで延び
る長さを有している。これにより、輸送途中誤って落下
したときの衝撃をリブ39で受け、モータ35(駆動装
置34)にその衝撃が加わらないようにできるので、そ
れの保護がより確実にできる。
【0037】以上に対して、図7及び図8は本発明の第
2実施例を示すもので、上記第1実施例と同一の部分に
は同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分につい
てのみ述べる。このものでは、袋50を、各辺部に室5
1を内外に2列有するものに変えて、外部包装体23の
底部ケース23a上に、リブ39と袋50との間に位置
する例えば円筒形の仕切板71を例えばフリー状態に置
いて設けている。
【0038】この構成で、仕切板71の内側にリブ39
を嵌合することにより、リブ39と洗濯機21の外箱2
7の内面との間に袋50を臨ませる洗濯機21のセット
が容易にできて、包装の組立性を良くできる。又、輸送
時に水槽28が揺れたとき、リブ39が袋50に当たる
だけでなく、仕切板71にも当たって袋50で止められ
るようになるから、水槽28の揺れ止めが一層確実にで
きるようになる。
【0039】加えて、この場合、袋50は、洗濯機21
の外箱27の内面と仕切板71との間に臨むように底部
ケース23a上にセットし、更に、その内側に仕切板7
1をセットした後、仕切板71の内側にリブ39を嵌合
位置させ、その後、袋50に空気を注入して、該袋50
を洗濯機21の外箱27の内面と仕切板71及びリブ3
9との間に介在させるようにしている。
【0040】この方法により、袋50を洗濯機21の外
箱27の内面と仕切板71及びリブ39との間に臨ませ
る洗濯機21のセットが、それぞれ袋50が膨らんでい
ない状態で容易にできるものであり、包装の組立性を良
くできる。又、袋50を膨らみ状態で洗濯機21の外箱
27の内面と仕切板71及びリブ39との間に介在させ
ることも確実にできるので、輸送時における水槽28の
揺れ止め機能をより確実に得ることができる。このと
き、仕切板71は、膨らむ袋50を洗濯機21の外箱2
7の内面とリブ39との間に介在させる案内部材として
機能する。
【0041】そして、そのほか、袋50をセットする外
部包装体23の底部ケース23aには、袋50から空気
を抜くための口部72を形成しており、これに袋50の
空気注入口54を臨ませている。これにより、解包のた
めの袋50からの空気抜きが、底部ケース23aから袋
50を取出すまでもなく、底部ケース23aの外方か
ら、例えば空気注入口54にパイプを突き入れることに
よって、容易にできる。又、その口部71により、袋5
0への空気の注入も底部ケース23aの外方から容易に
できる。
【0042】このほか、本発明は上記し且つ図面に示し
た実施例にのみ限定されるものではなく、ことに、洗濯
機の駆動装置はモータ単体から成るものに限られず、モ
ータとこれの回転動力を伝達するベルト式等の伝動機構
から成るものであっても良いものであり、更に、モータ
はアウターロータ形でなく、ロータがステータの内方に
位置するインナーロータ形であっても良い。又、袋(下
部包装体)は、先に空気を注入して膨らませた状態で、
外部包装体の底部ケースに収納し、その上で、洗濯機を
セットするようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の洗濯機の包装装置によ
れば、水槽に設けたリブと、空気が注入されることによ
り膨らむ袋とによって、輸送時における水槽の揺れ止め
ができることにより、コストの低減化ができると共に、
解包後の処分も容易にできる。請求項2の洗濯機の包装
装置によれば、上述の袋が室を複数有し、その各室間の
仕切部に形成した連通孔により空気の出入りが可能であ
ることにより、輸送時における水槽の揺れ止め機能をよ
り確実に得ることができる。
【0044】請求項3の洗濯機の包装装置によれば、袋
が洗濯機の外箱内面とリブとの間で上拡がり状を成すも
のであることにより、同じく、輸送時における水槽の揺
れ止め機能をより確実に得ることができる。請求項4の
洗濯機の包装方法によれば、袋への空気を注入を、袋が
洗濯機の外箱の内面とリブとの間に臨むようにした後に
行うようにしたことにより、包装の組立性を良くできる
と共に、輸送時における水槽の揺れ止め機能をより確実
に得ることができる。
【0045】請求項5の洗濯機の包装装置によれば、リ
ブを、駆動装置の下端とほゞ同位置以下まで延びる長さ
のものとしたことにより、輸送途中誤って落下したとき
の駆動装置の保護がより確実にできる。請求項6の洗濯
機の包装装置によれば、リブと袋との間に仕切板が存す
ることにより、包装の組立性を良くできると共に、輸送
時における水槽の揺れ止め機能をより確実に得ることが
できる。
【0046】請求項7の洗濯機の包装方法によれば、袋
への空気を注入を、袋が洗濯機の外箱の内面と仕切板と
の間に臨むようにし、更に、その仕切板の内側にリブを
位置させた後に行うようにしたことにより、包装の組立
性を良くできると共に、輸送時における水槽の揺れ止め
機能をより確実に得ることができる。請求項8の洗濯機
の包装装置によれば、袋をセットする外部包装体の底部
ケースに、袋から空気を抜くための口部を形成したこと
により、解包のための袋からの空気抜きが、袋を底部ケ
ースに収納したまま、底部ケースの外方から容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す洗濯機の包装状態で
の縦断側面図
【図2】主要部分の分解斜視図
【図3】袋(下部包装体)単体の横断面図
【図4】図3のA−A線に沿う断面図
【図5】空気注入後状態の図4相当図
【図6】図1の部分拡大図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1部分相当図
【図8】主要部分の組立状態での斜視図
【図9】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は洗濯機、22は包装装置、23は外部包装体、2
4は下部包装体、27は外箱、28は水槽、31は弾性
支持機構、34は駆動装置、35はモータ、39はリ
ブ、50は袋、51,51aは室、52は仕切部、53
は連通孔、54は空気注入口、71は仕切板、72は口
部を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 守正 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 石橋 修 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 寺西 政弘 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内 (72)発明者 西村 孝 愛知県瀬戸市穴田町991番地東芝エー・ブ イ・イー株式会社名古屋事業所内 (72)発明者 村上 寛 愛知県瀬戸市穴田町991番地東芝エー・ブ イ・イー株式会社名古屋事業所内 Fターム(参考) 3B155 AA26 BA04 BA18 BB06 CB36 CD19 MA01 MA02 MA04 3E037 AA13 BA02 BB02 BB03 CA05 3E067 AA11 AB57 BA05A BA12A BB14A BB15A EA27 EC29 EC33 EC35 EE45 EE56 GD03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外箱の内部に水槽を揺動可能に支持して
    配設すると共に、その水槽の外底部に駆動装置を具え、
    この駆動装置により、洗い、すすぎ、及び脱水を行う洗
    濯機に対し、その下方に下部包装体を有するものにおい
    て、 前記水槽の外底面より下方にリブを設け、 前記下部包装体を、空気が注入されることにより膨らむ
    袋により構成して、 この袋を前記洗濯機の外箱内面と前記リブとの間に介在
    させることにより、前記水槽の揺れ止めをするようにし
    たことを特徴とする洗濯機の包装装置。
  2. 【請求項2】 袋が、複数の室を有し、その各室間の仕
    切部に空気が出入りする連通孔を有することを特徴とす
    る請求項1記載の洗濯機の包装装置。
  3. 【請求項3】 袋が、洗濯機の外箱内面とリブとの間で
    上拡がり状を成すことを特徴とする請求項1記載の洗濯
    機の包装装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の包装装置の袋が洗濯機の
    外箱内面と請求項1記載のリブとの間に臨むようにした
    後、袋に空気を注入して、該袋を洗濯機の外箱内面とリ
    ブとの間に介在させるようにしたことを特徴とする洗濯
    機の包装方法。
  5. 【請求項5】 リブが、洗濯機の駆動装置の下端とほゞ
    同位置以下まで延びる長さを有することを特徴とする請
    求項1記載の洗濯機の包装装置。
  6. 【請求項6】 リブと袋との間に、仕切板が存すること
    を特徴とする請求項1記載の洗濯機の包装装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の包装装置の袋が洗濯機の
    外箱内面と請求項6記載の仕切板との間に臨むように
    し、更に、その仕切板の内側に請求項1記載のリブを位
    置させた後、袋に空気を注入して、該袋を洗濯機の外箱
    内面と仕切板及びリブとの間に介在させるようにしたこ
    とを特徴とする洗濯機の包装方法。
  8. 【請求項8】 袋をセットする外部包装体の底部ケース
    が、袋から空気を抜くための口部を有することを特徴と
    する請求項1記載の洗濯機の包装装置。
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