JP2000128119A - 積層シート包装装置及び積層シート包装方法 - Google Patents

積層シート包装装置及び積層シート包装方法

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JP2000128119A
JP2000128119A JP10305178A JP30517898A JP2000128119A JP 2000128119 A JP2000128119 A JP 2000128119A JP 10305178 A JP10305178 A JP 10305178A JP 30517898 A JP30517898 A JP 30517898A JP 2000128119 A JP2000128119 A JP 2000128119A
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laminated sheet
bag
gusset
pressing
height
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JP10305178A
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Teruo Takahashi
輝夫 高橋
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積層シートを筒状袋で包装した従来の積層シ
ート包装体では、筒状袋内に空間部ができて保形性が悪
くなり、さらに季節や湿度の変化で積層シートの復元力
にバラツキが生じ、積層シート包装体が均一高さに揃わ
ない。 【解決手段】 筒状袋B内に積層シートAを収容した積
層シート入り袋Cの上部開口をシールする積層シート包
装装置において、積層シート入り袋Cを載置するテーブ
ル1と、筒状袋B内で積層シートAを圧縮させる圧縮装
置2と、圧縮状態の積層シートA上面の縁部を仮押えす
る仮押え装置3と、仮押え装置で押えた積層シートの上
面近傍位置において筒状袋にガセットを成形するガセッ
ト成形装置4と、ガセット成形位置の上部近傍において
筒状袋の開口部をシールするシール装置5とを備え、筒
状袋内に積層シートを圧縮状態で包装するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、有底の筒状袋内
に積層シートを収容した積層シート入り袋の上部開口を
シールするための積層シート包装装置及び積層シート包
装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばワイパーとして使用されるシート
は、折畳み状態(通常4つ折り状態)で多数枚(例えば
100〜200枚程度)を積層させ、その積層シートを
筒状袋で包装して商品化されている。このように積層シ
ートを包装する装置としては、従来から図9〜図11に
示すようなものがある。尚、積層シートAは、その製造
機で所定枚数のシートを積層させた状態で順次製造さ
れ、その積層シートAを袋入れ装置で筒状袋B内に収容
した状態(積層シート入り袋C)で積層シート包装装置
部分に供給される。
【0003】図9〜図11に示す積層シート包装装置で
は、テーブル201上において筒状袋B内に積層シート
Aを圧縮装置202で収納・圧縮し、筒状袋Bの対向側
面に一対のガセット成形装置204,204でガセット
を成形した後、筒状袋Bの開口部を一対のシール装置2
05,205でシールするようにしている。尚、圧縮装
置202は、エアシリンダ221で押板222を上下動
作させるようになっている。ガセット成形装置204
は、エアシリンダ241でガセット成形板242を水平
進退動作させるようになっている。シール装置205
は、ガセット成形装置204とは水平直交方向からエア
シリンダ251で熱シール材252を水平進退動作させ
るようになっている。
【0004】積層シートAは、その製造機で例えば4つ
折り状態のシートを所定枚数積層して形成されるが、各
シートを単に積層させた状態では各シート間に空気が介
在していて、製造された積層シートAはかなりの嵩高さ
(図9の嵩高さH0)になっている。そして、この積層
シートAは、筒状袋B内に収容し、該筒状袋B内におい
て圧縮装置202の押板222で圧縮(押板が符号22
2′の位置まで下動)させる。尚、圧縮装置202の押
板が符号222′の位置まで下動すると、積層シートA
は嵩高さH1まで圧縮されるが、押板222による圧縮
が解除されると、各シートの復元力によって若干高さ高
くなる(嵩高さH2になる)。この積層シートAの復元
高さは、シートの乾湿度で変化し(乾燥状態であるほど
復元力が大きくなる)、同種類のシートであっても季節
や湿度の変化によってバラツキが生じる。
【0005】そして、圧縮装置202で圧縮済みの積層
シート入り袋Cは、シール工程部分において、図10の
状態から図11に示すように、まず一対のガセット成形
装置204,204の各ガセット成形板242,242
で積層シートAの上面近傍位置において筒状袋Bの対向
側面にガセットを成形し、続いて一対のシール装置20
5,205の各熱シール材252,252でガセット成
形位置の上部近傍において積層シートAの開口部を熱シ
ール(符号Bb部分)する。尚、シール部分上方の余剰
フイルムBcは熱シールと同時に切断・除去されて、図
12に示すような積層シート包装体Dが製造される。
【0006】ところで、上記図9〜図11に示す従来の
積層シート包装装置では、圧縮装置202の押板222
により筒状袋B内で積層シートAを圧縮し、該押板22
2が上動したときに該積層シートAが嵩高さH1から嵩
高さH2に復元される。又、積層シートAの復元高さ
(嵩高さH2)は、季節や湿度の変化によって変化して
一定ではない。
【0007】従って、ガセット成形装置204,204
の各ガセット成形板242,242は、予想される積層
シートAの最大復元高さ(嵩高さH2)よりやや高位置
(高さH3だけ高位置)にセットされる。尚、ガセット
成形板242のセット高さが復元された積層シートAの
上面高さと同じかそれより低くなると、該ガセット成形
板242で積層シートAの上部シートを突き崩すように
なり、従って、ガセット成形板242は嵩高さH2から
余裕を持たせた高さ位置にセットされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来
(図9〜図11)の積層シート包装装置では、筒状袋B
内で圧縮し復元した積層シートAの嵩高さH2のやや上
方位置においてガセットを成形し、そのガセット成形位
置のやや上部を熱シールするようにしているので、包装
された積層シート包装体Dは、図12に示すように筒状
袋Bの上面部Bdと積層シートAの上面Ad間にかなり
の高さの空間部Eができるようになる。このように、筒
状袋B内の空間部Eが大きいと、積層シート包装体Dの
保形性が悪くなって(フニャフニャする)例えば符号
D′で示すように型崩れし易くなり、取り扱いがしにく
くなるとともに箱に梱包するときの作業が面倒となると
いう問題がある。又、袋B内に上記空間部Eが生じる
と、袋上面部Bdに符号Bd′で示すように弛みができ
て見栄えが悪くなるという問題もある。さらに、季節や
湿度の変化によって圧縮後に復元した積層シートAの嵩
高さH2にバラツキが生じるため、積層シート包装体D
が均一高さに揃わないという問題もある。
【0009】本願発明は、積層シートを筒状袋内に包装
するにあたって、積層シートを常に均一高さにした状態
で包装し得るようにするとともに、保形性の良好な積層
シート包装体を製造し得るようにした積層シート包装装
置及び積層シート包装方法を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0011】本願請求項1の発明 本願請求項1の発明は、上部が開口する有底の筒状袋内
に積層シートを収容した積層シート入り袋の上部開口を
シールするための積層シート包装装置を対象にしてい
る。
【0012】本願発明で適用されるシートとしては、例
えばワイパー用シートが採用可能である。又、積層シー
トは、例えば250mm×250mm程度の面積のシートを
4つ折り程度に折畳んだ状態で多数枚(例えば100〜
200枚程度)積層させたものである。尚、このような
積層シートは、積層シート製造機によって順次連続して
製造される。又、筒状袋は、多数枚積層させたものから
順次1枚づつ供給するようにしたものでも、あるいは連
続する袋ロールから1枚づつ切断して供給するようにし
たものでもよい。そして、前工程として袋入れ装置部分
に積層シート及び筒状袋を順次1つづつ供給し、そこで
積層シートを筒状袋内に収容して、袋上部が開口したま
まの積層シート入り袋を形成しておく。
【0013】本願発明の積層シート包装装置は、上記積
層シート入り袋を載置するテーブルと、該テーブルの上
方にあって筒状袋内で積層シートを下方に圧縮させる圧
縮装置と、該圧縮装置で圧縮させた状態の積層シート上
面の対向する2つの縁部を所定高さ位置で仮押えする仮
押え装置と、該仮押え装置で押えた積層シートの上面近
傍位置において筒状袋の対向側面にガセットを成形する
ガセット成形装置と、ガセット成形位置の上部近傍にお
いて筒状袋の開口部をシールするシール装置とを備えて
構成されている。
【0014】テーブル上には、積層シート入り袋が供給
装置(例えば搬送コンベア)によって順次1つづつ供給
される。そして、テーブル上に供給された積層シート入
り袋は、袋開口部が上向きで袋口を開放させた状態で維
持させる。
【0015】圧縮装置は、押体をエアシリンダで上下動
作させるようにしたものを採用している。又、圧縮装置
の押体は、少なくとも対向する1組の辺部の間隔が積層
シート上面の幅よりやや小さくなっている。そして、該
押体で筒状袋内の積層シート上面を押圧したときに、積
層シート上面における押体対向辺部の各外側にそれぞれ
10〜20mm程度の余剰幅が残るようにしている。
【0016】仮押え装置は、エアシリンダで押え板を水
平進退操作し得るようにしたものを一対採用している。
そして、この各仮押え装置は、このテーブル上に載置さ
れる積層シート入り袋を挟んで対向する各位置にそれぞ
れ設置されている。又、各仮押え装置の押え板は、その
前進時において、圧縮装置の押体で筒状袋内の積層シー
トを圧縮したときの積層シート上面高さより僅かに高位
置(例えば1〜3mmだけ高位置)で、積層シート上面の
対向縁部を例えば10mm程度の幅(圧縮装置の押体に干
渉しない幅)だけ重合するように設定されている。尚、
仮押え装置の押え板は、例えば2〜3mm程度の薄いもの
が好ましい。
【0017】ガセット成形装置は、エアシリンダでガセ
ット成形板を水平進退操作し得るようにしたものを一対
採用している。そして、この各ガセット成形装置は、各
仮押え装置と同じ側において、各ガセット成形板が仮押
え装置の押え板上面に近接する状態でそれぞれ設置され
ている。尚、ガセット成形板は、例えば1mm程度の薄い
ものが好ましい。
【0018】尚、上記各仮押え装置と各ガセット成形装
置とは、それぞれ上下動作できるようにしておき、押え
板とガセット成形板を所定位置(圧縮された積層シート
の上面近傍高さ)より高位置において前進動作をさせた
後に、該押え板とガセット成形板を所定位置まで下動さ
せ得るようにすることができる。
【0019】シール装置は、エアシリンダで熱シール材
を水平進退操作し得るようにしたものを一対採用してい
る。この各シール装置は、仮押え装置及びガセット成形
装置とは水平方向に角度90°変位した位置に設置され
ている。そして、この各シール装置は、各熱シール材が
ガセット成形位置より僅かに上部において両側から袋を
挟圧して熱接着させるようにしている。尚、この各シー
ル装置は、別の昇降用エアシリンダで上下動作させ得る
ようにしておき、積層シート入り袋がテーブル上に供給
されるとき及び処理された積層シート包装体がテーブル
上から排出されるときに該各シール装置を上方の邪魔に
ならない位置に退避させるようにすることができる。
【0020】本願請求項2の発明 本願請求項2の発明は、上部が開口する有底の筒状袋内
に積層シートを収容した積層シート入り袋の上部開口を
シールする積層シート包装方法を対象としている。そし
て、この請求項2の積層シート包装方法は、積層シート
入り袋内の積層シートをテーブル上において下方に圧縮
し、その圧縮状態で袋外側から積層シート上面の対向す
る2つの縁部を仮押えし、該積層シートの上面対向縁部
を仮押えした状態で、積層シートの圧縮解除と、積層シ
ートの上面近傍位置において筒状袋の対向側面にガセッ
トを成形する作業と、ガセット成形位置の上部近傍にお
いて筒状袋の開口部をシールする作業とを順次行うこと
を特徴としている。
【0021】この請求項2の積層シート包装方法は、概
ね上記請求項1の積層シート包装装置を使用して次のよ
うに行う。
【0022】 まず、テーブル上に積層シート入り袋
が供給されると、圧縮装置のエアシリンダを伸長させ
て、押体で筒状袋内の積層シートを所定嵩高さまで圧縮
させる。尚、この圧縮時には、各シート間の空気が排除
されて積層シートの嵩高さが所定高さまで低くなるが、
積層シートに対する圧縮状態を解除すると各シートの復
元力で積層シートの嵩高さが若干高くなる性質がある。
【0023】 次に、筒状袋内で積層シートを圧縮さ
せたまま各仮押え装置の押え板を前進させる。すると、
該各押え板の先端がそれぞれ所定幅づつ圧縮状態の積層
シートの対向縁部上に近接状態で重合する。
【0024】 次に、圧縮装置の押体を上動させて圧
縮解除させる。すると、筒状袋内の積層シートが各シー
トの復元力によって嵩高になろうとするが、該積層シー
トの対向縁部が各仮押え装置の押え板の下面に衝合し
て、該積層シートがそれ以上嵩高になれない。尚、この
状態では積層シートに残存復元力があって、該積層シー
トはまだ圧縮状態に維持されている。
【0025】 次に、各仮押え装置による仮押え状態
を維持したまま各ガセット成形装置のガセット成形板を
前進させる。すると、該各ガセット成形板によって筒状
袋の対向側面が押え板上面の近傍高さにおいて内方に折
込まれる。
【0026】 次に、各仮押え装置の押え板及び各ガ
セット成形装置のガセット成形板をそれぞれ前進させた
ままで、各シール装置の熱シール材を前進させる。する
と、袋開口部がガセット成形位置の上部直近位置におい
て各熱シール材で熱接着される(シールされる)と同時
に、その上部の余剰フイルムが切断・除去される。
【0027】 続いて、各押え板及び各ガセット成形
板を後退させる。この状態では、積層シートに対して各
押え板による復元阻止力は解除されるが、該積層シート
はその残存復元力で袋の下面部と上面部との間で突っ張
り状態で収容されている。
【0028】 そして、テーブル上の積層シート包装
体を該テーブル上から排出すると、一回の包装工程が完
了する。
【0029】このようにして包装された積層シート包装
体では、袋内で積層シートが復元力を残した状態で収容
されているので、袋が緊張状態となって積層シート包装
体の保形性が確保できる。又、積層シートを一定嵩高さ
に圧縮した状態で袋開口部をシールするので、順次製造
される積層シート包装体を均一嵩高さに揃えることがで
きる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1〜図8を参照して本願の実施
形態を説明すると、図1には図7に示す積層シート包装
体Dの全体製造ラインを示し、図2〜図6には本願実施
形態の積層シート包装装置を示し、図8には積層シート
包装体Dの製造工程を示している。
【0031】図1の全体製造ラインにおいては、積層シ
ート製造ライン101で製造した積層シートAと給袋装
置111からの筒状袋Bとをそれぞれ袋入れ装置121
部分に供給し、該袋入れ装置121部分で筒状袋B内に
積層シートAを収容する。又、筒状袋B内に積層シート
Aを収容した積層シート入り袋C(図2、図3)は、積
層シート包装装置Z部分に供給されて、そこで包装処理
される。尚、この実施形態では、シートとしてワイパー
用シートが採用されている。又、積層シートAは、例え
ば250mm×250mm程度の面積のシートを4つ折りに
折畳んだ状態で多数枚(例えば100〜200枚程度)
積層させている。
【0032】図1に示す積層シート製造ライン101で
は、2列状態で積層シートA,Aを製造するようにして
いる。即ち、この積層シート製造ライン101では、2
つの原反ロールA0,A0から繰出される各連続シートA
1,A1をそれぞれ幅折り装置102で幅方向に2つ折り
し、その2つ折り連続シートA2,A2を順次切断装置1
03で製品長さづつ切断し、続いてその各切断シートA
3,A3をそれぞれ長さ折り装置104で長さ方向に2つ
折りして合計4つ折り状態の折畳みシートA4,A4を形
成し、さらに各側の折畳みシートA4,A4をそれぞれ積
層装置105で所定枚数(例えば100〜200枚)づ
つ積層させて積層シートA,Aを製造するようになって
いる。そして、積層シート製造ライン101で製造され
た各積層シートA,Aは、順次搬送コンベア106に乗
せて袋入れ装置121側に供給される。尚、この種の積
層シート製造ライン101は、従来から汎用されている
ので、詳しい説明を省略する。
【0033】他方、給袋装置111では、袋ロールB0
から繰出される連続袋B1を順次切断装置112で1枚
の筒状袋Bごとに切断する。この筒状袋Bは、ガセット
付きで底部がシールされた有底袋となっている。尚、こ
の給袋装置111も従来のものを使用できる。
【0034】袋入れ装置121では、積層シート製造ラ
イン101で製造された積層シートAと給袋装置111
から供給される筒状袋Bとを左右2箇所に振り分けて、
それぞれ筒状袋B内に積層シートAを収容し、その各側
の積層シート入り袋C,Cをそれぞれ搬送コンベア13
1,131で各積層シート包装装置Z,Z側に供給する
ようになっている。
【0035】各積層シート包装装置Z,Zの構成は、後
で詳細に説明するが、該各積層シート包装装置Z,Zで
包装された積層シート包装体D,Dは搬送コンベア14
1上に乗せられて箱詰め場所まで搬送されて、そこで箱
151内に梱包される。
【0036】本願実施形態の積層シート包装装置Zは、
図2及び図3に示すように、積層シート入り袋Cを載置
するテーブル1と、該テーブル1上で筒状袋B内の積層
シートAを下方に圧縮させる圧縮装置2と、積層シート
A上面の対向する2つの縁部を所定高さ位置で仮押えす
る仮押え装置3,3と、筒状袋Bの対向側面にガセット
を成形するガセット成形装置4,4と、筒状袋Bの開口
部をシールするシール装置5,5とを備えて構成されて
いる。
【0037】テーブル1上には、積層シート入り袋Cが
搬送コンベアによって順次1つづつ供給される。そし
て、テーブル1上に供給された積層シート入り袋Cは、
袋開口部が上向きで図示しない袋口開放装置によって開
放状態で維持される。
【0038】圧縮装置2は、エアシリンダ21で押体2
2を上下動作させるようにしたものを採用している。押
体22は、この実施形態では積層シートAの上面外形よ
りやや小さい外形の矩形枠23を使用している。従っ
て、該矩形枠23の内部は空所24となっている。尚、
積層シートAの上面外形が約125mm×125mmである
のに対して、矩形枠23は、例えばその長辺長さが12
0mm程度、短辺長さが100mm程度の大きさに設定して
いる。そして、該矩形枠23で筒状袋B内の積層シート
A上面を押圧したときに、積層シート上面における矩形
枠23の各長辺部の外側にそれぞれ12mm程度の余剰幅
が残るようにしている。
【0039】ところで、圧縮装置2の押体22として矩
形枠23を採用したのは、次の理由からである。即ち、
従来(例えば図9)のように、押体22として平板状の
ものを使用した場合には、積層シート上面に対して押体
接触面積が大きくなり、押体で積層シートを圧縮したと
きに、積層シート上面における押体接触部分が弛みのな
い展張状態で押圧される関係で、該積層シート上面にお
ける外周部分の盛り上がり高さが大きくなる傾向があ
る。このように、積層シート上面の外周寄り部分が大き
く盛り上がると、後述の押え板32の進入時に該押え板
32で積層シート上面の盛り上がり部分を押すことがあ
り、シート外周部が捲れた状態で包装されることがあ
る。特に、本願実施形態のように、圧縮装置2で圧縮さ
れた積層シートAの上面高さに近づけて押え板32を進
入させる場合には、積層シート上面の外周部に盛り上が
り部分があると、該盛り上がり部分を押え板32で押す
恐れがある。ところが、本願実施形態のように、圧縮装
置2の押体22として矩形枠23を使用すると、図4に
示すように押体22で積層シートAを圧縮したときに矩
形枠23が積層シート上面に対して環状に接触するよう
になる(符号Aa部分)。そのとき、積層シート上面に
おける矩形枠23の内側部分Abが該矩形枠23内の空
所24内で盛り上がることができ、その結果、積層シー
ト上面における外周寄り部分Ac,Ac部分の盛り上が
り高さを小さくすることができる。従って、積層シート
上面における外周寄り部分Ac,Ac部分の盛り上がり
高さが小さくなる分、後述する押え板32の進入高さを
積層シート上面に近づけることが可能となる。尚、他の
実施形態では、上記押体22として、矩形枠23に代え
て中央部が上方に向けて凹面状に凹んだ1枚ものの板材
を使用することもできる。この場合も、押体22による
押圧時において、積層シート上面の中央寄り部分に弛み
を生じさせることができるので、積層シート上面の外周
部分の盛り上がり高さを小さくできる。
【0040】仮押え装置3は、エアシリンダ31で押え
板32を進退操作し得るものを一対採用している。押え
板32は、2〜3mm程度の薄板が使用されている。そし
て、この各仮押え装置3,3は、圧縮装置2の矩形枠2
3の各長辺部が対応する側において、テーブル1上に載
置される積層シート入り袋Cを挟んで対向する各位置に
それぞれ設置されている。又、各仮押え装置3,3の押
え板32,32は、図4に示すように圧縮装置2の押体
22で筒状袋B内の積層シートAを圧縮したときの積層
シート上面高さより僅かに高位置(例えば1〜3mmだけ
高位置)で進退動作するようになっている。そして、該
各押え板32,32が図4の符号32′あるいは図5に
示すように最大前進した状態では、積層シート上面の対
向縁部Ac,Acに例えば10mm程度の幅(圧縮装置の
押体22に干渉しない幅)だけ重合するように設定され
ている。
【0041】ガセット成形装置4は、エアシリンダ41
でガセット成形板42を進退操作し得るものを一対採用
している。ガセット成形板42は、厚さが1mm程度の薄
板が使用している。そして、この各ガセット成形装置
4,4は、各仮押え装置3,3と同じ側において、各ガ
セット成形板42,42が仮押え装置3,3の押え板3
2,32上面に近接する状態でそれぞれ設置されてい
る。
【0042】尚、この実施形態では、上記各仮押え装置
3,3と各ガセット成形装置4,4とを、それぞれ一定
高さ位置で進退作動させるようにしているが、他の実施
形態では、仮押え装置3のエアシリンダ31とガセット
成形装置4のエアシリンダ41とを上下動作できるよう
にしておき、最終進入高さ(圧縮された積層シートAの
上面近傍高さ)より高位置において前進動作をさせた後
に該最終進入高さまで下動させるようにしてもよい。
【0043】シール装置5は、エアシリンダ51で熱シ
ール材52を進退操作し得るものを一対採用している。
この各シール装置5,5は、仮押え装置3,3及びガセ
ット成形装置4,4とは水平方向に角度90°変位した
位置に設置されている。そして、この各シール装置5,
5は、各熱シール材52,52がガセット成形位置より
僅かに上部において両側から袋を挟圧して熱接着させる
ようにしている。又、この実施形態では、各シール装置
5,5を別の昇降用エアシリンダ50,50で上下動作
させ得るようにしている。即ち、この実施形態では、積
層シート入り袋Cがテーブル1上に供給されるとき及び
処理された積層シート包装体Dがテーブル1上から排出
されるときに、図2の矢印方向に移動する関係で、該各
シール装置5,5が積層シート入り袋C又は積層シート
包装体Dの移動に邪魔にならないようにする必要があ
り、該積層シート入り袋C又は積層シート包装体Dの移
動時には、各シール装置5,5を上方の邪魔にならない
位置に退避させるようにしている。
【0044】次に、この積層シート包装装置Zを使用し
た積層シート包装方法を図8を併用して説明する。尚、
上記したように、積層シートAは、積層シート製造ライ
ン101において原反ロールA0から、幅折り・切断・
長さ折り・積層等の工程(ステップS1)を経て製造さ
れ、他方、筒状袋Bは、袋ロールB0から一単位の袋ご
と切断(ステップS2)して形成される。又、袋入れ装
置121部分では、順次、筒状袋B内に積層シートAを
収容(ステップS3)して積層シート入り袋Cを形成す
る。そして、その積層シート入り袋Cを積層シート包装
装置Zのテーブル1上に乗せて次の各包装作業を行う。
尚、テーブル1上に載置した積層シート入り袋Cの上部
は、図示しない開口装置で四角筒状に開放させておく。
【0045】積層シート入り袋Cがテーブル1上に載置
された状態では、筒状袋B内の積層シートAは、各シー
ト間に空気が介在していて図3に示すようにかなりの嵩
高さH0になっている。そして、この状態から、図4に
示すように圧縮装置2のエアシリンダ21を伸長させ
て、押体22で筒状袋B内の積層シートAを所定嵩高さ
1まで圧縮させる(図8のステップS4)。この圧縮状
態では、各シート間の空気が排除されて積層シートの嵩
高さが所定高さまで低くなっているが、このままで圧縮
状態を解除すると各シートの復元力で積層シートAの嵩
高さが若干高くなる性質がある。
【0046】次に、筒状袋B内で積層シートAを圧縮さ
せたままで、図4の符号32′,32′で示すように各
仮押え装置3,3の押え板32,32を前進させる(図
8のステップS5)。このとき、押え板32,32は、
圧縮装置2の押体22の下面より僅かに(例えば1〜3
mm)高い位置で袋の外側から進入する。すると、該各押
え板32,32の先端がそれぞれ所定幅(例えば10mm
幅)づつ圧縮状態の積層シートの対向縁部Ac,Ac上
に近接状態で重合する。
【0047】次に、図5に示すように圧縮装置2の押体
22を上動させて圧縮解除させる(図8のステッ
6)。すると、筒状袋B内の積層シートAが各シート
の復元力によって嵩高になろうとするが、該積層シート
の対向縁部Ac,Acが各押え板32,32の下面に衝
合して、該積層シートAがそれ以上嵩高になれない。従
って、この状態での積層シートAの嵩高さは、圧縮装置
2による圧縮状態での嵩高さH1より僅かに高い程度で
あり、この状態では積層シートAは各押え板32,32
によってまだ圧縮状態に維持されている。
【0048】次に、各押え板32,32による仮押え状
態を維持したままで、図5の符号42′,42′で示す
ように各ガセット成形装置4,4のガセット成形板4
2,42を前進させる(図8のステップS7)。する
と、該各ガセット成形板42,42によって筒状袋Bの
対向側面が押え板32,32の上面近傍高さにおいて内
方に折込まれる(図6のガセット部Ba,Ba)。
【0049】次に、各仮押え装置の押え板32,32及
び各ガセット成形装置のガセット成形板42,42をそ
れぞれ前進させたままで、各シール装置5,5の熱シー
ル材52,52を前進させる。すると、袋開口部がガセ
ット成形位置の上部直近位置において各熱シール材5
2,52で熱接着(図6のシール部Bb)される(図8
のステップS8)。又、このとき、シール部Bbの上部
の余剰フイルムBcが切断される。尚、切断された余剰
フイルムBcは、図示しないバキューム装置で吸引・除
去される。
【0050】続いて、各熱シール材52,52、各押え
板32,32、及び各ガセット成形板42,42を後退
させる。この状態では、筒状袋B内の積層シートAに対
して各押え板32,32による復元阻止力は解除される
が、該積層シートAはその残存復元力で袋の下面部と上
面部との間で突っ張り状態で収容されている。
【0051】そして、テーブル1上の積層シート包装体
Dを該テーブル1上から排出すると、1回の包装工程が
完了する。
【0052】このようにして包装された積層シート包装
体Dは、図7に示すように、袋内で積層シートAが復元
力を残した状態で収容されているので、袋が緊張状態と
なって積層シート包装体Dの保形性が確保できる。又、
順次包装される各積層シート包装体Dは、1回毎に仮押
え装置3,3の押え板32,32で積層シートAの嵩高
さH1が規制されるので、各積層シート包装体Dをそれ
ぞれ均一嵩高さに揃えることができる。
【0053】
【発明の効果】本願請求項1の発明の積層シート包装装
置では、テーブル1上において筒状袋B内の積層シート
Aを圧縮装置2で圧縮し、その圧縮状態の積層シートA
の対向縁部を仮押え装置3,3で仮押えし、該仮押え装
置3,3で押えた積層シートAの上面近傍位置において
ガセットを成形し、さらにガセット成形位置の上部近傍
において筒状袋Bの開口部をシール装置5,5でシール
することができる。
【0054】従って、この積層シート包装装置では、袋
内に積層シートAを圧縮状態のまま(残存復元力がある
状態)で収容でき、その積層シート包装体Dが型崩れし
にくくなる(保形性が良好である)という効果がある。
又、積層シートAは、圧縮させた一定嵩高さの状態で包
装されるので、季節や湿度等によって積層シートAの復
元力にバラツキが生じる場合であっても、常に均一嵩高
さの積層シート包装体Dを製造できる。さらに、積層シ
ート包装体Dの筒状袋Bが積層シートAの残存復元力に
よって緊張状態にあるので、該筒状袋B(特にその上面
部)に弛みが発生せず、見栄えが良好となるという効果
もある。
【0055】又、本願請求項2の発明の積層シート包装
方法によれば、上記と同様な積層シート包装体D(筒状
袋B内で積層シートAを圧縮状態で包装した積層シート
包装体D)を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願実施形態の積層シート包装装置を組込んだ
積層シート包装体製造ラインの概略平面図である。
【図2】本願実施形態の積層シート包装装置の斜視図で
ある。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図3からの状態変化図である。
【図5】図4からの状態変化図である。
【図6】図5からの状態変化図である。
【図7】図2の積層シート包装装置で包装された積層シ
ート包装体の斜視図である。
【図8】本願実施形態の積層シート包装方法の工程図で
ある。
【図9】従来の積層シート包装装置の説明図である。
【図10】図9の積層シート包装装置の斜視図である。
【図11】図10からの状態変化図である。
【図12】図9の積層シート包装装置で包装された積層
シート包装体の説明図である。
【符号の説明】
1はテーブル、2は圧縮装置、3は仮押え装置、4はガ
セット成形装置、5はシール装置、22は押体、32は
押え板、42はガセット成形板、52は熱シール材、A
は積層シート、Bは筒状袋、Cは積層シート入り袋、D
は積層シート包装体である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部が開口する有底の筒状袋(B)内に
    積層シート(A)を収容した積層シート入り袋(C)の
    上部開口をシールする積層シート包装装置であって、 前記積層シート入り袋(C)を載置するテーブル(1)
    と、 該テーブル(1)の上方にあって筒状袋(B)内で積層
    シート(A)を下方に圧縮させる圧縮装置(2)と、 該圧縮装置(2)で圧縮させた状態の積層シート(A)
    上面の対向する2つの縁部(Ac,Ac)を所定高さ位
    置で仮押えする仮押え装置(3,3)と、 該仮押え装置(3,3)で押えた積層シート(A)の上
    面近傍位置において筒状袋(B)の対向側面にガセット
    を成形するガセット成形装置(4,4)と、 ガセット成形位置の上部近傍において筒状袋(B)の開
    口部をシールするシール装置(5,5)、 とを備えたことを特徴とする積層シート包装装置。
  2. 【請求項2】 上部が開口する有底の筒状袋(B)内に
    積層シート(A)を収容した積層シート入り袋(C)の
    上部開口をシールする積層シート包装方法であって、 前記積層シート入り袋(C)内の積層シート(A)をテ
    ーブル(1)上において下方に圧縮し、 その圧縮状態で袋外側から積層シート(A)上面の対向
    する2つの縁部を所定高さ位置で仮押えし、 該積層シート(A)の上面対向縁部を仮押えした状態
    で、積層シート(A)の圧縮解除と、積層シート(A)
    の上面近傍位置において筒状袋(B)の対向側面にガセ
    ットを成形する作業と、ガセット成形位置の上部近傍に
    おいて筒状袋(B)の開口部をシールする作業とを順次
    行う、 ことを特徴とする積層シート包装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005528096A (ja) 2002-04-22 2005-09-22 ローディア アセトウ ゲーエムベーハー 高圧縮フィルタートウベール、およびその製造プロセス

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