JP2000128000A - ラックアンドピニオン式パワーステアリング装置 - Google Patents

ラックアンドピニオン式パワーステアリング装置

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JP2000128000A
JP2000128000A JP10306486A JP30648698A JP2000128000A JP 2000128000 A JP2000128000 A JP 2000128000A JP 10306486 A JP10306486 A JP 10306486A JP 30648698 A JP30648698 A JP 30648698A JP 2000128000 A JP2000128000 A JP 2000128000A
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JP
Japan
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rack
ring
hole
elastic ring
power steering
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Pending
Application number
JP10306486A
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English (en)
Inventor
Satoshi Kubosawa
聡 窪沢
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝用弾性リングの劣化を防止する。安定し
た緩衝性能を長期にわたって維持できるようにする。 【解決手段】 ラック21の端部に、段差面23aを有
するリテーナ23を介してOリング25を取り付け、助
勢シリンダ20の端面のラック貫通孔24の周縁に窪み
26を形成する。Oリング25が当接する窪み26の底
面26aを、ラック貫通孔24の中心に向かって漸次深
くなるテーパ形状、若しくは、曲面形状に形成する。ラ
ック21がストロークエンドまで変位すると、Oリング
25がリテーナ23と窪み26の底面26aの間で押し
潰されるが、Oリング25は窪み26の底面26aのう
ちのラック貫通孔24との隣接エッジ部27には接触し
なくなる。この結果、Oリング25に応力集中が生じな
くなり、Oリング25の耐久性が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックアンドピニ
オン式パワーステアリング装置、とりわけ、ラックのス
トローク端の緩衝部構造を改良したラックアンドピニオ
ン式パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラックアンドピニオン式のパワーステア
リング装置は、通常、図5に示すような構造となってい
る。
【0003】同図に示すパワーステアリング装置につい
て簡単に説明すると、ステアリングシャフト1の出力端
に結合されたピニオン(図示せず。)は助勢シリンダ2
に組み込まれたラック3に噛合され、助勢シリンダ2の
端面を貫通したこのラック3の両端部はボールジョイン
ト4を介して車両左右のタイロッド5に連結されてい
る。そして、ラック3には助勢シリンダ2内を右シリン
ダ室6と左シリンダ室7とに隔成するピストン8が結合
されており、ステアリングシャフト1の捩りトルクに応
じた圧力差が両シリンダ室6,7間に作用すると、その
圧力差がピストン8を介して助勢力としてラック3に作
用するようになっている。
【0004】また、ラック3の各端部には、図6,図7
に拡大して示すようにラック3の軸方向内側に向いた段
差面9aを有するリテーナ9が嵌着固定されており、こ
のリテーナ9の段差面9aがボールジョイント4に当接
支持されると共に、リテーナ9の縮径部9bの段差面9
a寄り部分に緩衝用弾性リングであるOリング10が嵌
着固定されている。そして、これに対し助勢シリンダ2
の各端面のラック貫通孔11の周縁には、Oリング10
の外径よりも内径の大きい環状の窪み12が形成されて
おり、ラック3がストロークエンドまで変位したときに
最初にOリング10がこの窪み12の底面12aに当接
して、助勢シリンダ2の端面とリテーナ9(ボールジョ
イント4)の衝突ショックを緩和するようになってい
る。尚、この技術は、平成5年発行「日産ローレル新型
車解説書」等に示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパワーステアリング装置の場合、助勢シリンダ2の
端面に設けられた窪み12の底面12aが、助勢シリン
ダ2のラック貫通孔11と直交する偏平面となっている
ため、図7に示すように、ラック3がストロークエンド
まで変位してOリング10が窪み12とリテーナ9の間
で押し潰されたときに、Oリング10が窪み12の底面
12aのうちのラック貫通孔11との隣接エッジ部13
に強く押しけられ、このときOリング10に応力集中が
生じてOリング10の劣化を招き易くなるという不具合
がある。
【0006】そこで本発明は、緩衝用弾性リングの劣化
を確実に防止できるようにして、安定した緩衝性能を長
期にわたって維持することのできるラックアンドピニオ
ン式パワーステアリング装置を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、ステアリ
ングシャフトの出力端に結合されたピニオンが助勢シリ
ンダに組み込まれたラックに噛合され、この助勢シリン
ダの端面を貫通したラックの端部がボールジョイントを
介して車両左右のタイロッドに連結されたラックアンド
ピニオン式パワーステアリング装置であって、前記ラッ
クの各端部に設けられた段部に緩衝用弾性リングが装着
される一方で、前記助勢シリンダの各端面のラック貫通
孔の周縁に、前記緩衝用弾性リングの外径よりも内径の
大きい環状の窪みが形成され、前記ラックのストローク
エンドにおいてこの窪みの底面に緩衝用弾性リングが当
接するようにされたものにおいて、前記窪みの底面を、
ラック貫通孔の中心に向かって漸次深くなるテーパ形
状、若しくは、曲面形状に形成するようにした。
【0008】この発明の場合、ラックがストロークエン
ドまで変位して緩衝用弾性リングが助勢シリンダの窪み
の底面に当接すると、緩衝用弾性リングが窪みの底面に
沿って弾性変形する。しかし、このとき窪みの底面はラ
ック貫通孔の中心に向かって漸次深くなるテーパ形状、
若しくは、曲面形状に形成されていることから、緩衝用
弾性リングは窪みの底面のうちのラック貫通孔との隣接
エッジ部には接触しなくなる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、窪みの底面を、ラック貫通孔の中心に
向かって漸次深くなる曲面形状に形成し、緩衝用弾性リ
ングをOリングによって構成するようにした。
【0010】この発明の場合、緩衝用弾性リングの外周
の曲面と窪みの底面の曲面が広い面積でもって接触し、
緩衝用弾性リングに応力集中が生じにくくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図1,
図2に基づいて説明する。
【0012】この実施例のラックアンドピニオン式パワ
ーステアリング装置は、ここでは図示しないが、ステア
リングシャフトの出力端に結合されたピニオンが助勢シ
リンダに組み込まれたラックに噛合されている点、助勢
シリンダの端面を貫通したラックの端部がボールジョイ
ントを介して車両左右のタイロッドに連結されている
点、ラックに結合されたピストンが助勢シリンダ内に収
容され、ステアリングシャフトの捩りトルクに応じた圧
力差をピストンに作用させることによってラックの作動
を助勢する点等の基本構成は図5に示した従来のものと
まったく同様の構成となっている。
【0013】図1,図2において、20は、ラック21
の操作を助勢する助勢シリンダであり、22は、ラック
21の各端部に取り付けられたボールジョイントであ
る。ラック21の各端部には、縮径部23bと拡径部2
3cと、これら縮径部23bと拡径部23cを接続する
段差面23aとを備えたリテーナ23が嵌着固定されて
おり、このリテーナ23の段差面23aと拡径部23c
はボールジョイント22のハウジング部に被着状態で当
接支持されている。このリテーナ23はラック21の各
端部において本発明における段部を構成し、段差面23
aが助勢シリンダ20の端面に向き合うようになってい
る。そして、リテーナ23の縮径部23bは、その外径
が助勢シリンダ20のラック貫通孔24の内径よりも小
さく設定されると共に、その外周面の段差面23a寄り
部分に緩衝用弾性リングとしてのOリング25が嵌着固
定されている。
【0014】一方、助勢シリンダ20の各端面のラック
貫通孔24の周縁には、その内径がOリング25の外径
よりも大きく、かつリテーナ23の段差面23aの外径
よりも小さい環状の窪み26が形成されている。この窪
み26は、その底面26aにOリング25が当接するこ
とよって助勢シリンダ20の端面とリテーナ23(ボー
ルジョイント22)の衝突ショックを緩和する部分であ
るが、その底面26aはラック貫通孔24に対して直交
して形成されているのではなく、ラック貫通孔24の中
心に向かって漸次深さが深くなるようなテーパ形状に形
成されている。
【0015】このラックアンドピニオン式パワーステア
リング装置は以上のような構成であるため、ステアリン
グの大きな操舵によってラック21がストロークエンド
まで変位すると、最初に、図2に示すようにリテーナ2
3の縮径部23bが助勢シリンダ20のラック貫通孔2
4に入り込み、Oリング25が助勢シリンダ20の窪み
26の底面26aに当接する。そして、こうしてラック
21のストロークがさらに進むと、Oリング25がリテ
ーナ23の段差面23aと窪み26の底面26aの間で
圧縮され、このときOリング25が図1に示すように弾
性変形することによって助勢シリンダ20の端面とリテ
ーナ23(ボールジョイント22)の衝突ショックが緩
和される。
【0016】ところで、Oリング25はリテーナ23の
段差面23aと窪み26の底面26aの間で圧縮される
際に窪み26の底面26aに沿って弾性変形するが、窪
み26の底面26aがラック貫通孔24の中心に向かっ
て漸次深さが深くなるテーパ形状に形成されていること
から、Oリング25はこのとき窪み26の底面26aの
ラック貫通孔24との隣接エッジ部27まで膨出するこ
となく、図1に示すようにその手前側において弾性変形
する。したがって、Oリング25は隣接エッジ部27に
接触しないことから応力集中が生じにくく、長期にわた
って安定した緩衝性能を得ることが可能である。
【0017】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものではなく、例えば、窪み26の底面26aに
当接する緩衝用弾性リングはOリング25に変えて、円
形以外の断面形状のものを採用することも可能である。
また、図3,図4に示すように、緩衝用弾性リングとし
てOリング25を採用する一方で、助勢シリンダ20の
端面に形成する窪み36の底面36aをラック貫通孔2
4の中心に向かって漸次深さが深くなる略円形の曲面形
状にするようにしても良い。このようにした場合には、
Oリング25の外周面と窪み36の底面36aの接触面
積が広くなると共に、Oリング25の潰れ変形が緩やか
になり、その結果、応力集中による緩衝用弾性リング
(Oリング25)の劣化がより生じにくくなって同リン
グの耐久性がさらに向上する。
【0018】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
緩衝用弾性リングの当接する窪みの底面を、ラック貫通
孔の中心に向かって漸次深くなるテーパ形状、若しく
は、曲面形状に形成するようにしたため、ラックがスト
ロークエンドまで変位して緩衝用弾性リングが大きく押
し潰されたときであっても、緩衝用弾性リングが窪みの
底面のうちのラック貫通孔との隣接エッジ部に接触する
ことがなくなり、その結果、緩衝用弾性リングに応力集
中が生じなくなって同リングの劣化を確実に防止するこ
とが可能になる。したがって、この発明によれば、緩衝
用弾性リングによる安定した緩衝性能を長期にわたって
維持することが可能である。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、窪みの底面を、ラック貫通孔の中心に
向かって漸次深くなる曲面形状に形成し、緩衝用弾性リ
ングをOリングによって構成するようにしたため、緩衝
用弾性リングの外周の曲面と窪みの底面の曲面が広い面
積でもって接触するようになると共に、緩衝用弾性リン
グの潰れ変形が緩やかになり、その結果、緩衝用弾性リ
ングへの応力集中がより少なくなって同リングの耐久性
がより高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部の断面図。
【図2】同実施例を示す要部の断面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す要部の断面図。
【図4】同実施例を示す要部の断面図。
【図5】従来の技術を示すラックアンドピニオン式パワ
ーステアリング装置の部分破断側面図。
【図6】従来の技術を示す要部の拡大断面図。
【図7】同技術を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
20…助勢シリンダ 21…ラック 22…ボールジョイント 23…リテーナ(段部) 24…ラック貫通孔 25…Oリング(緩衝用弾性リング) 26,36…窪み 26a,36a…底面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトの出力端に結合さ
    れたピニオンが助勢シリンダに組み込まれたラックに噛
    合され、この助勢シリンダの端面を貫通したラックの端
    部がボールジョイントを介して車両左右のタイロッドに
    連結されたラックアンドピニオン式パワーステアリング
    装置であって、前記ラックの各端部に設けられた段部に
    緩衝用弾性リングが装着される一方で、前記助勢シリン
    ダの各端面のラック貫通孔の周縁に、前記緩衝用弾性リ
    ングの外径よりも内径の大きい環状の窪みが形成され、
    前記ラックのストロークエンドにおいてこの窪みの底面
    に緩衝用弾性リングが当接するようにされたものにおい
    て、 前記窪みの底面を、ラック貫通孔の中心に向かって漸次
    深くなるテーパ形状、若しくは、曲面形状に形成したこ
    とを特徴とするラックアンドピニオン式パワーステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記窪みの底面を、ラック貫通孔の中心
    に向かって漸次深くなる曲面形状に形成し、前記緩衝用
    弾性リングをOリングによって構成したことを特徴とす
    る請求項1に記載のラックアンドピニオン式パワーステ
    アリング装置。
JP10306486A 1998-10-28 1998-10-28 ラックアンドピニオン式パワーステアリング装置 Pending JP2000128000A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049798A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Hitachi Ltd ステアリング装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008049798A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Hitachi Ltd ステアリング装置

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Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

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Effective date: 20041217