JP2550963Y2 - マウント - Google Patents

マウント

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JP2550963Y2
JP2550963Y2 JP2669991U JP2669991U JP2550963Y2 JP 2550963 Y2 JP2550963 Y2 JP 2550963Y2 JP 2669991 U JP2669991 U JP 2669991U JP 2669991 U JP2669991 U JP 2669991U JP 2550963 Y2 JP2550963 Y2 JP 2550963Y2
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正信 小林
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エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はマウントに関し、特
に、油圧ポンプ等の振動体を防振支持するためのマウン
トに関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】一般に、自動車等のアン
チロックブレーキシステム(いわゆるABS)等に用い
られている油圧ポンプ等の振動体を防振支持するための
マウントにあっては、図3に示すように構成されてい
る。すなわち、このマウント20は、環状をなすインナ
ースリーブ21と、このインナースリーブ21の外側に
所定の間隔をおいて位置する環状のアウタースリーブ2
2と、前記インナースリーブ21と前記アウタースリー
ブ22との間を加硫接着等により一体に連結するゴム等
の弾性部材23とから構成されている。
【0003】前記弾性部材23は、前記インナースリー
ブ21の外周面に所定の厚みで設けられる筒状の筒状部
26と、この筒状部26と前記アウタースリーブ22の
内面との間を、周方向に向かって所定の間隔ごとに一体
に連結して全体で放射状をなしている柱状部25とから
なり、この柱状部25によって弾性部材23の径方向に
対するばね定数を低くし、振動に対する減衰性を高める
ようになっている。
【0004】そして、上記のように構成されるマウント
20を、図4に示すように、振動体である油圧ポンプ3
1のポンプ部32とボディ30との間、およびモータ部
33とボディ30との間にそれぞれ介在させることによ
って、油圧ポンプ31を防振支持し、油圧ポンプ31作
動時の振動がボディ30側に伝達するのを防止するよう
になっている。
【0005】一方、前記油圧ポンプ31を作動させた場
合、油圧ポンプ31のポンプ部32に接続されている高
圧パイプ34の内圧が高くなり、この内圧によって油圧
ポンプ31には、ポンプ部32側のマウント20とモー
タ部33側のマウント20とを結ぶχ軸廻りの回転トル
クが生じることになる(図5参照)。そのため、この回
転トルクを抑えるストッパー機構が必要となる。
【0006】しかしながら、上記のように構成される従
来のマウント20にあっては、前述した回転トルクを抑
えるためのストッパー機構が何も設けられておらず、し
かも、振動に対する減衰性を高めるために、インナース
リーブ21とアウタースリーブ22との間の弾性部材2
3を放射状に成形して剛性を低くしてあるため、インナ
ースリーブ21とアウタースリーブ22との間でのχ軸
廻りの捩じれ角度が非常に大きくなってしまい、これに
よって、弾性部材23がχ軸廻りに大きく捩じれてしま
い、耐久性が著しく低下してしまう。
【0007】また、インナースリーブ21とアウタース
リーブ22との間でのχ軸廻りの捩じれ角度が大きくな
るために、油圧ポンプ31のポンプ部32に接続されて
いる高圧パイプ34に大きな応力が作用してしまい、こ
れによって、高圧パイプ34の耐久性が著しく低下して
しまうという問題点を有していた。
【0008】また、上記のような問題点を解決するため
に、油圧ポンプ31自体にχ軸廻りの回転トルクを抑え
るためのストッパー機構を設けたものもあるが、このも
のにあっては、ストッパーの製作、取り付け等に手間が
かかるとともに、メンテナンスも煩雑になってしまうと
いう問題点を有していた。
【0009】この考案は上記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、マウント自体にストッ
パー機構を設けることによって、振動体の作動時に回転
トルクが発生した際に、マウントのインナースリーブと
アウタースリーブとの間での回転方向への捩じれ角度を
制限し、これによって、弾性体の変形量を制限して耐久
性を向上させることのできるマウントを提供することを
目的とするものである。
【0010】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの考案は、振動体とボディとの間に設けら
れ、振動体を防振支持するマウントであって、このマウ
ントは、前記振動体または前記ボディに連結される環状
のインナースリーブと、このインナースリーブの外側に
所定の間隔をおいて位置するとともに、前記ボディまた
は振動体に連結される多角形状のアウタースリーブと、
前記インナースリーブと前記アウタースリーブの各辺部
との間を一体に連結する柱状部、および一端が前記イン
ナースリーブに一体に連結し、他端が前記アウタースリ
ーブの各角部の内面と所定の間隔をおいて対向するスト
ッパー部からなる弾性部材とを具え、前記弾性部材によ
り前記振動体からの振動を吸収するとともに、前記振動
体に回転トルクが発生した際に、前記弾性部材のストッ
パー部が前記アウタースリーブの角部の内面に当接し、
インナースリーブとアウタースリーブとの間での捩じれ
角度を制限するという手段を採用したものである。
【0011】
【作用】この考案は前記の手段を採用したことにより、
振動体に回転トルクが生じた際、その回転トルクによっ
て、振動体またはボディに連結されるインナースリーブ
と、ボディまたは振動体に連結されるアウタースリーブ
との間が、回転方向へ捩じれることになるが、この場
合、インナースリーブとアウタースリーブとの間に介在
している弾性部材の各ストッパー部が、アウタースリー
ブの角部の内面に当接することになるので、それ以上の
捩じれを制限することができることとなり、したがっ
て、弾性部材の変形量を小さく抑えることができること
になり、耐久性を向上させることができるとともに、振
動体に接続される各部材の変位量も小さく抑えることが
できることとなり、これによって、各部材の耐久性も向
上させることができることとなる。
【0012】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1および図2には、この考案によるマウン
トの一実施例が示されていて、図1は全体を示す平面
図、図2は図1に示すもののA−A線断面図である。
【0013】すなわち、この実施例に示すマウント1
は、筒状をなすインナースリーブ2と、このインナース
リーブ2の外側に所定の間隔をおいて位置する方形状の
アウタースリーブ3と、このアウタースリーブ3と前記
インナースリーブ2との間を加硫接着等により一体に連
結するゴム等の弾性部材6とから構成されている。
【0014】前記弾性部材6は、インナースリーブ2の
外周面に所定の厚みで設けられる筒状部7と、この筒状
部7と前記アウタースリーブ3との各辺部4の中心部と
の間を一体に連結する柱状部8と、隣接する柱状部8、
8間に設けられるとともに、一端が前記筒状部7に一体
に連結され、他端が前記アウタースリーブ3の各角部5
の内面と所定の間隔10をおいて対向し、かつ、先端部
がアウタースリーブ3の角部5とほぼ同一の角度となっ
ているストッパー部9とからなり、前記各柱状部8によ
って径方向に対する剛性を低くし、すなわち、ばね定数
を低くするようになっている。
【0015】次に、前記に示すものの作用について説明
する。まず、上記のように構成したマウント1の中心部
のインナースリーブ2を、前記従来と同様に、図4に示
すように、ボルト等を介して振動体である油圧ポンプ3
1のポンプ部32側およびモータ部33側にそれぞれ連
結するとともに、インナースリーブ2の外側のアウター
スリーブ3をボディ30側にそれぞれ一体に連結する。
【0016】そして、油圧ポンプ31を作動させると、
そのときの振動がボディ30側に伝達しようとするが、
この場合、油圧ポンプ31とボディ30、30との間に
はマウント1、1が介在しており、このマウント1、1
の弾性部材6、6がその振動を吸収することになり、し
かも、この場合、弾性部材6、6には柱状部8、8……
が設けられていて、径方向に対する剛性が低くなってい
るので、油圧ポンプ31からの振動を確実に吸収するこ
とができることになる。したがって、油圧ポンプ31か
らの振動がボディ30側に伝達することを完全に阻止で
きることとなる。
【0017】一方、油圧ポンプ31の作動によって、油
圧ポンプ31のポンプ部32に接続されている高圧パイ
プ34の内圧が高まり、この内圧によって油圧ポンプ3
1には、前記従来と同様に、油圧ポンプ31のポンプ部
32側のマウント1の中心とモータ部33側のマウント
1の中心とを結ぶχ軸廻りの回転トルクが発生すること
になる(図4、図5参照)。
【0018】そして、前述した回転トルクによって、各
マウント1、1のインナースリーブ2、2とアウタース
リーブ3、3との間には、前記χ軸廻りの相対的な捩じ
れが発生することになるが、この場合、インナースリー
ブ2、2とアウタースリーブ3、3との間に介在してい
る弾性部材6、6の各ストッパー部9、9……の先端部
の外面が、アウタースリーブ3、3の角部5の内面に当
接することになるので、それ以上のアウタースリーブ
3、3とインナースリーブ2、2との間での相対的な捩
じれを制限できることとなる。
【0019】すなわち、各ストッパー部9、9……の先
端部がアウタースリーブ3、3の内面に当接することに
より、径方向に対する剛性を高めることができることと
なる。
【0020】したがって、インナースリーブ2、2とア
ウタースリーブ3、3との間での回転方向への相対的な
捩じれ角度を、弾性部材6、6の各ストッパー部9、
9、……がアウタースリーブ3、3の内面に当接する範
囲内に制限することができることとなる。
【0021】したがって、弾性部材6、6の回転方向に
対する変形量を確実に制限することができることにな
り、これによって、弾性部材6、6の耐久性を著しく向
上させることができることとなる。
【0022】また、マウント1、1自体にχ軸廻りの回
転トルクを抑えるストッパー機構を設けたことにより、
従来のようにストッパー機構を別体として振動体である
油圧ポンプ31に取り付ける必要がなくなり、ストッパ
ー機構の取り付け、メンテナンス等が容易にできること
となる。
【0023】なお、前記実施例においては、インナース
リーブ2を振動体である油圧ポンプ31側に、アウター
スリーブ3をボディ30側に連結したが、インナースリ
ーブ2をボディ30側に、アウタースリーブ3を振動体
である油圧ポンプ31側に連結してもよいことは勿論の
ことである。
【0024】また、前記実施例においては、アウタース
リーブ3を方形状に形成したが、三角形、六角形、八角
形であってもよく、多角形であればよいものである。
【0025】
【考案の効果】この考案は前記のように構成して、マウ
ントのインナースリーブとアウタースリーブとの間に介
在する弾性部材を、インナースリーブとアウタースリー
ブの各辺部との間を一体に連結する柱状部と、隣接する
柱状部間に設けられて一端がインナースリーブ側に一体
に連結され、他端がアウタースリーブの角部の内面と所
定の間隔をおいて対向するストッパー部とに形成したこ
とにより、径方向に対する剛性を低くし、すなわち、ば
ね定数を低く設定することができることになり、こによ
って、振動に対する減衰性を高めることができて、振動
体側からの振動を確実に減衰することができることとな
り、振動体側からの振動がボディ側に伝達するのを完全
に阻止できることとなる。また、振動体の作動によって
回転トルクが生じて、アウタースリーブとインナースリ
ーブとの間に、回転方向に対する捩じれが発生した場合
には、各柱状部間に設けられているストッパー部がアウ
タースリーブの角部の内面に当接することにより、それ
以上の捩じれを制限することができることとなり、すな
わち、回転方向に対する剛性を高めることができること
となり、したがって、弾性部材の回転方向に対する変形
量を制限することができて、弾性部材の耐久性を著しく
向上させることができることになる等の優れた効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案によるマウントの一実施例を示した平
面図である。
【図2】図1に示すもののA−A線断面図である。
【図3】従来のマウントを示した平面図である。
【図4】この考案によるマウントおよび従来のマウント
の取り付け状態を示した説明図である。
【図5】図4の右側面図である。
【符号の説明】
1、20……マウント 2、21……インナースリーブ 3、22……アウタースリーブ 4……辺部 5……角部 6、23……弾性部材 7、26……筒状部 8、25……柱状部 9……ストッパー部 10……間隔 30……ボディ 31……振動体(油圧ポンプ) 32……ポンプ部 33……モータ部 34……高圧パイプ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体(31)とボディ(30)との間
    に設けられ、振動体(31)を防振支持するマウントで
    あって、該マウントは、前記振動体(31)または前記
    ボディ(30)に連結される環状のインナースリーブ
    (2)と、このインナースリーブ(2)の外側に所定の
    間隔をおいて位置するとともに、前記ボディ(30)ま
    たは振動体(31)に連結される多角形状のアウタース
    リーブ(3)と、前記インナースリーブ(2)と前記ア
    ウタースリーブ(3)の各辺部(4)との間を一体に連
    結する柱状部(8)、および一端が前記インナースリー
    ブ(2)に一体に連結し、他端が前記アウタースリーブ
    (3)の各角部(5)の内面と所定の間隔をおいて対向
    するストッパー部(9)からなる弾性部材(6)とを具
    え、前記弾性部材(6)により前記振動体(31)から
    の振動を吸収するとともに、前記振動体(31)に回転
    トルクが発生した際に、前記弾性部材(6)のストッパ
    ー部(9)が前記アウタースリーブ(3)の角部(5)
    の内面に当接し、インナースリーブ(2)とアウタース
    リーブ(3)との間での捩じれ角度を制限することを特
    徴とするマウント。
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JP2011007257A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 防振ブッシュ

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