JP2005325797A - エンジンの組立構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エンジンの組立構造の信頼性の向上、シリンダブロックのボア変形の低減、および、エンジンの組立作業の効率化を図ることが可能なエンジンの組立構造を提供する。
【解決手段】 シリンダブロック10の締結用貫通孔100内に配置されたカラー60を用いて、シリンダヘッド20およびクランクキャップ30のシリンダブロック10への締結組付けを行なう。
【選択図】 図1
【解決手段】 シリンダブロック10の締結用貫通孔100内に配置されたカラー60を用いて、シリンダヘッド20およびクランクキャップ30のシリンダブロック10への締結組付けを行なう。
【選択図】 図1
Description
この発明は、エンジンに関し、シリンダブロックにシリンダヘッドおよびクランクキャップを組付けるエンジンの組立構造に関する。
図7および図8を参照して、シリンダブロックにシリンダヘッドおよびクランクキャップを組付けるエンジンの組立構造について説明する。図7の断面図に示すように、シリンダブロック10のシリンダヘッド取り付け面10A側には、雌ネジ11が形成されている。シリンダヘッド20は、ガスケット40を介在させた状態で、固定孔21にシリンダヘッド固定ボルト41を貫通させ、この固定ボルト41を雌ネジ11に螺合させることにより、シリンダヘッド20のシリンダブロック10への締結を実現させている。
同様に、シリンダブロック10のクランクキャップ取り付け面10B側には、雌ネジ12が形成されている。クランクキャップ30は、固定孔31にクランクキャップ固定ボルト51を貫通させ、この固定ボルト51を雌ネジ12に螺合させることにより、クランクキャップ30のシリンダブロック10への締結を実現させている。
また、他のエンジンの組立構造について説明する(特許文献1参照)。図8の断面図に示すように、シリンダブロック10には、シリンダヘッド取り付け面10A側からクランクキャップ取り付け面10B側に向けて貫通する貫通孔13が形成されている。クランクキャップ30には、貫通孔13に対向する位置に、雌ネジ32が形成されている。
シリンダヘッド20の固定孔21およびシリンダブロック10の貫通孔13に長尺の固定ボルト70を貫通させ、この固定ボルト70をクランクキャップ30の雌ネジ32に螺合させることにより、シリンダヘッド20およびクランクキャップ30のシリンダブロック10への締結を実現させている。
ここで、近年、自動車等の内燃機関においては、燃焼効率の改善のために、燃焼圧が高く設定される。これにより、エンジンにおいて燃焼室を規定するシリンダヘッドには従来よりも高い燃焼圧が加わることとなるため、従来の締付け軸力のままでは、シリンダヘッドがシリンダブロックに対して横方向にずれるという問題が発生する。そこで、締付け軸力を高くすることにより、シリンダヘッドのシリンダブロックに対する横方向へのずれを解消している。
しかし、締付け軸力を高くした場合、図7に示す組立構造においては、雌ネジ11に高い軸力が加わることになる。そのため、この雌ネジ11の変形、亀裂が発生し、組付け後のエンジンの信頼性が低下するおそれがある。また、図8に示す組立構造においても、同様に雌ネジ32の変形、亀裂が発生するおそれがある。また、シリンダブロック10が高い軸力によりシリンダヘッド20とクランクキャップ30とのより挟み込まれるために、シリンダブロック10のボアが変形し、燃焼効率を低下させてしまうおそれがある。
さらに、図8に示す組立構造におていは、シリンダブロック10に対してシリンダヘッド20とクランクキャップ30とを同時に組付ける必要があること、固定ボルト70が長尺であること等の理由から、組立の作業効率を低下させるおそれもある。また、ボルト70の加工精度(同軸度)や燃焼荷重が作用した特の、ボルト70の伸びが大きくなり、組付け後の信頼性が低下するおそれもある。
特開2000−337211号公報
この発明が解決しようとする課題は、シリンダブロックへのシリンダヘッドの締付け軸力の上昇に起因する、組付け後のエンジンの組立構造の信頼性の低下、および組付け作業効率の低下にある。したがって、この発明の第1の目的は、シリンダヘッドのシリンダブロックへの組付け後の、エンジンの組立構造の信頼性の向上を可能とする、エンジンの組立構造を提供することにある。また、第2の目的は、シリンダブロックのボア変形を生じさせないエンジンの組立構造を提供することにある。さらに、第3の目的は、エンジンの組立作業の効率化を図ることが可能なエンジンの組立構造を提供することにある。
この発明に基づいたエンジンの組立構造においては、シリンダヘッド取り付け面およびクランクキャップ取り付け面を有するシリンダブロックに対して、シリンダヘッドおよびクランクキャップを組付けるエンジンの組立構造であって、以下の構造を有する。
上記シリンダブロックは、上記シリンダヘッド取り付け面から上記クランクキャップ取り付け面に向かって貫通する締結用貫通孔が設けられるとともに、上記締結用貫通孔内に配置され、内面に雌ネジが刻設されたカラーを有し、上記シリンダヘッドを、このシリンダヘッドに設けられた固定孔にシリンダヘッド固定ボルトを貫通させて、上記締結用貫通孔内に配置された上記カラーの一方端側の上記雌ネジに上記シリンダヘッド固定ボルトを螺合させる。
また、上記クランクキャップを、このクランクキャップに設けられた固定孔にクランクキャップ固定ボルトを貫通させて、上記締結用貫通孔内に配置された上記カラーの他方端側の上記雌ネジに上記シリンダヘッド固定ボルトを螺合させることにより、上記シリンダブロックに対して、上記シリンダヘッドおよび上記クランクキャップを組付ける。
また、上記発明の他の形態においては、上記シリンダブロックに設けられる上記締結用貫通孔は、上記シリンダヘッド取り付け面または上記クランクキャップ取り付け面から、上記締結用貫通孔内に上記カラーを挿入するための拡張孔領域が設けられ、上記拡張孔領域は、上記カラーを上記締結用貫通孔に位置決めするための当接部を有する。
また、上記発明の他の形態においては、上記カラーは、上記シリンダブロックに設けられる上記締結用貫通孔に鋳包みまたは圧入により内包されている。
上記構成からなるエンジンの組立構造によれば、シリンダブロックの締結用貫通孔内に配置されたカラーを用いて、シリンダヘッドおよびクランクキャップのシリンダブロックへの締結組付けを行なっている。
この組立構造により、締結時におけるシリンダヘッド固定ボルトおよびクランクキャップ固定ボルトに生じる軸力、および、内燃機関の燃焼時に生じる燃焼圧によって生じる軸力は、カラーに作用することとなるが、シリンダヘッド固定ボルトとクランクキャップ固定ボルトとに作用する軸力は、反対方向であるため、軸力を相殺させることが可能となる。その結果、シリンダブロックおよびクランクキャップに直接雌ネジを刻設する場合に比べ、雌ネジに生じる荷重を低減させることが可能になり、締結状態の信頼性を向上させることが可能になる。
また、シリンダブロック内にカラーを配置することから、このカラーが、シリンダブロックの補強部材としての役割を有し、シリンダブロックのボア変形を低減させることが可能となる。
さらに、シリンダブロックに対して、クランクキャップおよびシリンダヘッドを個々に組付けることが可能であるため、組立作業の効率化を図ることも可能となる。
また、締結用貫通孔にカラー位置決めするための当接部、または、カラーを締結用貫通孔に鋳包みまたは圧入により内包することで、シリンダブロックへのクランクキャップおよびシリンダヘッドの固定ボルトによる締結作業の効率化を図ることが可能になる。
以下、この発明に基づいたエンジンの組立構造の各実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、各実施の形態において同一または相当部分については、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さないこととする。
(実施の形態1)
まず、図1から図4を参照して、実施の形態1におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図であり、図2は、図1中IIで囲まれる領域の部分拡大断面図である。また、図3および図4は、後述のカラーの構造を示す全体斜視図である。なお、本願発明の特徴を明確にするため、ピストン等のエンジンにとっては主要部品であるが、本発明の理解に関与しない部品の図示およびその説明は省略する。
まず、図1から図4を参照して、実施の形態1におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図であり、図2は、図1中IIで囲まれる領域の部分拡大断面図である。また、図3および図4は、後述のカラーの構造を示す全体斜視図である。なお、本願発明の特徴を明確にするため、ピストン等のエンジンにとっては主要部品であるが、本発明の理解に関与しない部品の図示およびその説明は省略する。
(エンジンの組立構造)
まず、図1〜図3を参照して、シリンダブロック10には、シリンダヘッド取り付け面10A側からクランクキャップ取り付け面10B側に向けて貫通する締結用貫通孔100が形成されている。この締結用貫通孔100は、シリンダヘッド取り付け面10Aから、締結用貫通孔100内にカラー60(後述)を挿入するため、シリンダヘッド取り付け面10Aから所定深さの領域まで設けられた拡張孔領域110と、クランクキャップ取り付け面10Bにまで達し、クランクキャップ固定ボルト51(後述)を貫通させる貫通孔111とから構成されている。さらに、拡張孔領域110は貫通孔111の直径よりも大きく設けられているが、拡張孔領域110は、カラー60(後述)の外径よりも若干大きく設けられた拡張穴部110aと、この拡張穴部110aと貫通孔111とを連結する傾斜孔部110bとから構成されている。
まず、図1〜図3を参照して、シリンダブロック10には、シリンダヘッド取り付け面10A側からクランクキャップ取り付け面10B側に向けて貫通する締結用貫通孔100が形成されている。この締結用貫通孔100は、シリンダヘッド取り付け面10Aから、締結用貫通孔100内にカラー60(後述)を挿入するため、シリンダヘッド取り付け面10Aから所定深さの領域まで設けられた拡張孔領域110と、クランクキャップ取り付け面10Bにまで達し、クランクキャップ固定ボルト51(後述)を貫通させる貫通孔111とから構成されている。さらに、拡張孔領域110は貫通孔111の直径よりも大きく設けられているが、拡張孔領域110は、カラー60(後述)の外径よりも若干大きく設けられた拡張穴部110aと、この拡張穴部110aと貫通孔111とを連結する傾斜孔部110bとから構成されている。
カラー60は、図3に示すように、円柱形状部材61からなり、中心部に、軸長方向に貫通するように、雌ネジ63が刻設されている。なお、本実施の形態においては、全ての領域に雌ネジ63を刻設した場合を図示しているが、雄ネジが螺合する両端部にのみ雌ネジを刻設することも可能である。円柱形状部材61の一端面には、一文字上の凹部溝64が形成され、他端面には、先端側に向かうにしたがって径が徐々に小さくなるテーパ62が形成されている。
カラー60をシリンダヘッド取り付け面10Aから拡張孔領域110の挿入した場合、カラー60のテーパ62が、傾斜孔部110bに当接して、カラー60の拡張孔領域110内での位置決めを可能としている。なお、テーパ62および傾斜孔部110bを設けるようにしたのは、ボルトの締付け時における応力集中の緩和のためである。したがって、応力集中が問題にならない場合には、平坦な当接面とすることも可能である。
(組立手順)
次に、このエンジンの組立構造の組立手順について説明する。まず、シリンダブロック10の締結用貫通孔100内にカラー60を挿入する。次に、シリンダブロック10のクランクキャップ取り付け面10Bにクランクキャップ30を当接させる。次に、クランクキャップ30の固定孔31およびシリンダブロック10の貫通孔111に、クランクキャップ固定ボルト51を貫通させ、カラー60の雌ネジ63にクランクキャップ固定ボルト51を螺合させ、所定の締付けトルクにより、クランクキャップ30のシリンダブロック10への締結を行なう。
次に、このエンジンの組立構造の組立手順について説明する。まず、シリンダブロック10の締結用貫通孔100内にカラー60を挿入する。次に、シリンダブロック10のクランクキャップ取り付け面10Bにクランクキャップ30を当接させる。次に、クランクキャップ30の固定孔31およびシリンダブロック10の貫通孔111に、クランクキャップ固定ボルト51を貫通させ、カラー60の雌ネジ63にクランクキャップ固定ボルト51を螺合させ、所定の締付けトルクにより、クランクキャップ30のシリンダブロック10への締結を行なう。
このとき、カラー60の周り止めのために、シリンダヘッド取り付け面10A側の拡張孔領域110から、マイナスドライバ等を挿入し、カラー60の凹部溝64に係合させる。
次に、シリンダブロック10のシリンダヘッド取り付け面10Aにガスケット40を介在させた状態で、シリンダヘッド20を当接させる。次に、シリンダヘッド20の固定孔21およびシリンダブロック10の拡張孔領域110に、シリンダヘッド固定ボルト41を貫通させ、カラー60の雌ネジ63にシリンダヘッド固定ボルト41を螺合させ、所定の締付けトルクににより、シリンダヘッド20のシリンダブロック10への締結を行なう。これにより、図1に示す、エンジンの組立構造が完成する。
(作用・効果)
以上、本実施の形態における組立構造によれば、シリンダブロック10の締結用貫通孔100内に配置されたカラー60を用いて、シリンダヘッド10およびクランクキャップ30のシリンダブロック10への締結組付けを行なっている。これにより、締結時におけるシリンダヘッド固定ボルト41およびクランクキャップ固定ボルト51に生じる軸力、および、エンジンの燃焼時に生じる燃焼圧によって生じる軸力は、カラー60に作用することとなるが、シリンダヘッド固定ボルト41とクランクキャップ固定ボルト51とに作用する軸力は、反対方向であるため、軸力を相殺させることができる。その結果、シリンダブロック10およびクランクキャップ30に直接雌ネジを刻設する場合に比べ、雌ネジに生じる荷重を低減させることが可能になり、締結状態の信頼性を向上させることが可能になる。
以上、本実施の形態における組立構造によれば、シリンダブロック10の締結用貫通孔100内に配置されたカラー60を用いて、シリンダヘッド10およびクランクキャップ30のシリンダブロック10への締結組付けを行なっている。これにより、締結時におけるシリンダヘッド固定ボルト41およびクランクキャップ固定ボルト51に生じる軸力、および、エンジンの燃焼時に生じる燃焼圧によって生じる軸力は、カラー60に作用することとなるが、シリンダヘッド固定ボルト41とクランクキャップ固定ボルト51とに作用する軸力は、反対方向であるため、軸力を相殺させることができる。その結果、シリンダブロック10およびクランクキャップ30に直接雌ネジを刻設する場合に比べ、雌ネジに生じる荷重を低減させることが可能になり、締結状態の信頼性を向上させることが可能になる。
クランクキャップ30の締付け時には、カラー60は、傾斜孔部110b側に向けて締付けられることになるが、シリンダヘッド固定ボルト41を締付けることにより、カラー60は、シリンダヘッド取り付け面10A側に引き戻されることになる。その結果、カラー60を起点としたシリンダブロック10の破壊の発生を防止することもできる。
また、シリンダブロック10内にカラー60を配置することから、このカラー60が、シリンダブロック10の補強部材としての役割を有することでシリンダブロック10の剛性が高められ、シリンダブロック10のボア変形を低減させることが可能となる。さらに、シリンダブロック10に対して、クランクキャップ30およびシリンダヘッド20を個々に組付けることが可能であるため、組立作業の効率化を図ることも可能となる。
なお、カラー60の周り止めとして、マイナスドライバ等を挿入してカラー60に係合させるために、一文字の凹部溝64をカラー60に設けた場合を図3に示しているが、図4に示すように、六角レンチを係合させるために、内壁面形状が六角形の凹部領域65を設けることも可能である。また、カラー60の他の周り止めとして、拡張孔領域110の断面形状を六角形等の多角形とし、カラー60の断面形状も、拡張孔領域110の断面形状に対応する形状とすることも可能である。また、あらかじめ、カラー60を締結用貫通孔100に鋳包みまたは圧入により内包させておくことも可能である。
(実施の形態2)
次に、図5を参照して、実施の形態2におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図5は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図である。
次に、図5を参照して、実施の形態2におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図5は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図である。
本実施の形態におけるエンジンの組立構造は、上記実施の形態1と比較した場合、カラー60の長さを締結用貫通孔100の拡張孔領域110の長さに略等しいくらいにまで長くし、シリンダヘッド固定ボルト41およびクランクキャップ固定ボルト51を短くするようにしたものである。組立手順は、上記実施の形態1の場合と同じである。
(作用・効果)
以上、この実施の形態においても、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに、カラー60の長さを長くしていることから、シリンダブロックの補強部材としての役割の効果が大きくなることでシリンダブロック10の剛性がさらに高められ、シリンダブロック10のボア変形を効果的に低減させることができる。また、固定ボルトを短くすることで、締結の作業性の向上を図ることが可能になる。
以上、この実施の形態においても、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。さらに、カラー60の長さを長くしていることから、シリンダブロックの補強部材としての役割の効果が大きくなることでシリンダブロック10の剛性がさらに高められ、シリンダブロック10のボア変形を効果的に低減させることができる。また、固定ボルトを短くすることで、締結の作業性の向上を図ることが可能になる。
(実施の形態3)
次に、図6を参照して、実施の形態3におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図6は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図である。
次に、図6を参照して、実施の形態3におけるエンジンの組立構造について説明する。なお、図6は、本実施の形態におけるエンジンの組立構造を模式的に示す縦断面図である。
本実施の形態におけるエンジンの組立構造は、上記実施の形態1と比較した場合、締結用貫通孔100においてシリンダヘッド取り付け面10A側に貫通孔111、クランクキャップ取り付け面10B側に拡張孔領域110を設けるようにしたものである。その他の構成は、実施の形態1の場合と同じである。
(組立手順)
このエンジンの組立構造の組立手順は、実施の形態1の場合と逆になり、シリンダヘッド20をシリンダブロック10に締結した後に、クランクキャップ30をシリンダブロック10に締結することとなる。
このエンジンの組立構造の組立手順は、実施の形態1の場合と逆になり、シリンダヘッド20をシリンダブロック10に締結した後に、クランクキャップ30をシリンダブロック10に締結することとなる。
(作用・効果)
以上、この実施の形態においても、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、クランクキャップ30よりも先に、シリンダヘッド20をシリンダブロック10に締結することができるため、比較的高い軸力によりシリンダヘッド20の締付けが可能となり、シリンダブロック10とシリンダヘッド20との間のシール性能を向上させることが可能になる。
以上、この実施の形態においても、上記実施の形態1の場合と同様の作用効果を得ることができる。また、クランクキャップ30よりも先に、シリンダヘッド20をシリンダブロック10に締結することができるため、比較的高い軸力によりシリンダヘッド20の締付けが可能となり、シリンダブロック10とシリンダヘッド20との間のシール性能を向上させることが可能になる。
なお、クランクキャップ30よりも先に、シリンダヘッド20をシリンダブロック10に締結する構造は、上記実施の形態2の構造に対しても適用することが可能である。
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 シリンダブロック、10A シリンダヘッド取り付け面、10B クランクキャップ取り付け面、21 固定孔、30 クランクキャップ、31 固定孔、40 ガスケット、41 シリンダヘッド固定ボルト、51 クランクキャップ固定ボルト、60 カラー、61 円柱形状部材、62 テーパ、63 雌ネジ、64 凹部溝、65 凹部領域、100 締結用貫通孔、110 拡張孔領域、110a 拡張穴部、110b 傾斜孔部、111 貫通孔。
Claims (3)
- シリンダヘッド取り付け面およびクランクキャップ取り付け面を有するシリンダブロックに対して、シリンダヘッドおよびクランクキャップを組付けるエンジンの組立構造であって、
前記シリンダブロックは、
前記シリンダヘッド取り付け面から前記クランクキャップ取り付け面に向かって貫通する締結用貫通孔が設けられるとともに、前記締結用貫通孔内に配置され、内面に雌ネジが刻設されたカラーを有し、
前記シリンダヘッドを、このシリンダヘッドに設けられた固定孔にシリンダヘッド固定ボルトを貫通させて、前記締結用貫通孔内に配置された前記カラーの一方端側の前記雌ネジに前記シリンダヘッド固定ボルトを螺合させるとともに、前記クランクキャップを、このクランクキャップに設けられた固定孔にクランクキャップ固定ボルトを貫通させて、前記締結用貫通孔内に配置された前記カラーの他方端側の前記雌ネジに前記シリンダヘッド固定ボルトを螺合させることにより、前記シリンダブロックに対して、前記シリンダヘッドおよび前記クランクキャップを組付ける、エンジンの組立構造。 - 前記シリンダブロックに設けられる前記締結用貫通孔は、前記シリンダヘッド取り付け面または前記クランクキャップ取り付け面から、前記締結用貫通孔内に前記カラーを挿入するための拡張孔領域が設けられ、前記拡張孔領域は、前記カラーを前記締結用貫通孔に位置決めするための当接部を有する、請求項1に記載のエンジンの組立構造。
- 前記カラーは、前記シリンダブロックに設けられる前記締結用貫通孔に鋳包みまたは圧入により内包されている、請求項1に記載のエンジンの組立構造。
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KR101412819B1 (ko) | 2007-09-05 | 2014-06-27 | 만 디젤 앤 터보 에스이 | 왕복 피스톤 내연 기관의 크랭크 하우징과 실린더 헤드의 결합 장치 |
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2004
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