JP2006029151A - エンジンのバルブシート - Google Patents

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JP2006029151A
JP2006029151A JP2004206644A JP2004206644A JP2006029151A JP 2006029151 A JP2006029151 A JP 2006029151A JP 2004206644 A JP2004206644 A JP 2004206644A JP 2004206644 A JP2004206644 A JP 2004206644A JP 2006029151 A JP2006029151 A JP 2006029151A
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Yukihiro Fujioka
幸博 藤岡
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Abstract

【課題】 シリンダヘッドに設けたポートの燃焼室側端部に圧入固定されるバルブシートの圧入荷重を小さくしつつランニングコストを低減する。
【解決手段】 バルブシート3の圧入方向先端側外周縁を面取り4形成する。面取り4の幅aより大きい幅bの切欠5をバルブシート3の圧入方向先端部の内周面に形成したことにより、圧入方向先端部におけるバルブシート3の半径方向への剛性を減少補正して、圧入時に懸念されるかじりを的確に回避しつつ、小さな荷重でバルブシート3を圧入することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンのバルブシートに係り、特に、シリンダヘッドに設けたポートの燃焼室の側開口端に圧入固定されるバルブシートに関するものである。
シリンダヘッドに設けたポートの燃焼室側子開口端にバルブシートを圧入固定するに際して、従来ではバルブシートの圧入先端側の外周縁を面取り加工していた(例えば、特許文献1参照)。
ところで、従来のようにテーパ面状をなすシート面部分を除いてバルブシートの肉圧を同一に形成していたために、バルブシートの圧入先端側の外周縁をC面あるいはR面などで面取り加工した場合は、圧入時におけるかじり防止効果を得られるものの限度があり、事後におけるバルブシートの脱落を予防するためにバルブシートを高荷重で圧入し、あるいは、液体窒素などによる冷やし嵌めを行なう必要性があった。
しかしながら、前者の場合は油圧プレスなどのような大掛かりな圧入装置を用いる必要性があるために設備費が膨大になると同時に、シリンダヘッド側の強度を大きくして圧入荷重に対応させる必要性があり、後者の場合は液体窒素などの消耗をともなうために、ランニングコストが高くなってしまう、という不具合があった。
特開平9−287421号公報
解決しようとする問題点は、バルブシートの圧入荷重を小さくしつつランニングコストを低減することができない点である。
上記課題を解決するために本発明は、バルブシートの圧入方向先端側外周縁を面取り形成する一方、前記面取り幅より大きい幅の切欠をバルブシートの圧入方向先端部の内周面に形成したことを最も主要な特徴としている。
本発明に係るバルブシートは、バルブシートにおける圧入方向先端側の外周縁を面取り形成しているために、圧入時に懸念されるかじりを予防することができる。また、前記面取り幅より大きい深さの切欠をバルブシートの圧入方向先端部の内周面に形成したために、圧入方向先端部分における半径方向への剛性が低くなり、これにともなって圧入荷重を軽減することができるために小型で簡易な圧入装置でバルブシートを確実に圧入することが可能となる、という利点がある。
図1は本発明に係るバルブシートの一実施形態を示す断面図であり、シリンダヘッド1に設けたポート2の燃焼室側の開口端に圧入固定されるバルブシート3の圧入方向先端側の外周縁をR面で面取り4している。
また、前記面取り4の幅aより大きい幅bの切欠5をバルブシート3の圧入方向先端部の内周面の全域に形成してこの部分の肉厚cを他の部分の肉厚dより薄くすることにより、圧入方向先端部分における半径方向への剛性を低下させている。
従って、バルブシート3の圧入に際しては、その圧入方向先端側の外周縁に設けた面取り4をガイドとしてバルブシート3が半径方向に圧縮される。また、このような圧縮に際しては、面取り4の幅aよりも大きい幅bの切欠5を圧入方向先端部の内周面に形成してその肉厚を小さくしているために、少なくとも圧入方向先端部におけるバルブシート3の半径方向への剛性が減少補正される。よって、圧入時に懸念されるかじりを的確に回避しつつ、小さな荷重でバルブシート3を圧入することが可能となる。
上記実施形態では、深さおよび幅を同一にした均一形状の切欠5をバルブシート3の圧入先端部の内周面の全域に形成しているが、例えば図2に示した実施形態のように、複数個の切欠4を等間隔で配設し、あるいは図3に示した実施形態のように、深さを周期的および連続的に変化させた切欠5を設け、もしくは、図4に示したように、深さが次第に小さくなるテーパ断面の切欠5を設けたものであってもよい。
さらに、上記実施形態ではいずれもバルブシート3の圧入方向先端側の外周縁をR面で面取り4しているが、C面による面取りを施したものであってもよい。さらにまた、バルブシート3の外径寸法を圧入方向先端側に至るにつれて次第に大きくした逆テーパ外径のバルブシートとすることによって、バルブシート3の抜け荷重をより大きくすることができる。なお、このようにバルブシート3の外径を逆テーパ形状とした場合は、より高温に曝されるバルブシート3の燃焼室側端部の熱膨張にともなうシリンダヘッド側の過大応力を軽減することもできる利点がある。
本発明に係るバルブシートの一実施形態を示す断面図である。 本発明に係るバルブシートの他の実施形態を示す圧入方向先端側から見た正面図である。 本発明に係るバルブシートの別の実施形態を示す圧入方向先端側から見た正面図である。 本発明に係るバルブシートのさらに別の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 シリンダヘッド
2 ポート
3 バルブシート
4 面取り
5 切欠
a 面取り4の幅
b 切欠4の幅

Claims (1)

  1. シリンダヘッド(1)に設けたポート(2)の燃焼室側の開口端に圧入固定されるバルブシート(3)であって、バルブシート(3)の圧入方向先端側外周縁を面取り(4)形成する一方、前記面取り(4)の幅(a)より大きい幅(b)の切欠(5)をバルブシート(3)の圧入方向先端部の内周面に形成したことを特徴とするエンジンのバルブシート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2960458A1 (fr) * 2010-05-25 2011-12-02 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de fabrication d'une piece de fonderie comportant une face a usiner
KR101217595B1 (ko) 2012-10-10 2013-01-14 (주)삼정금속테크 건설기계용 유압 컨트롤밸브 장치
CN103161542A (zh) * 2013-03-04 2013-06-19 奇瑞汽车股份有限公司 一种汽车发动机进、排气门座圈

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