JP2000127774A - 自動車用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
力源で2組の遊星歯車を用いて動力伝達する、いわゆる
ハイブリッド自動車の駆動装置において、装置の全長を
短くするとともに、汎用性が高い一般的な形状のモータ
ーを使用できるようにする。 【解決手段】 2組の遊星歯車をそれぞれ別個の軸上に
配置するとともに、2個のモーターをそれぞれ別個の軸
上に配置して、一般的な形状のモーターを用いた構成に
した。
Description
関)と電気モーターの2種類の動力源を有する、いわゆ
るハイブリッド自動車の駆動装置に関し、特にエンジン
より入力される駆動力を、2組の遊星歯車を介して出力
軸へ伝達可能で、複数のモーターを備えた自動車用駆動
装置に関する。
を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモー
ターを備えた自動車用駆動装置としては、社団法人自動
車技術会発行の『自動車技術』1998年1月号17頁
の図5に記載のようなものが知られている。
ンで駆動して走行する際にその動力の一部で発電し、そ
の電力によってモーターで車軸を補助駆動する構成であ
り、電気的に動力伝達する比率が高いため、発電してモ
ーターで出力させる過程でのロスが大きい。
トの動力伝達効率は、一般に歯車などの機械的伝達に比
べて劣る。このため、エンジンに高い負荷がかかる駆動
状態で走行するような場合に、電気ルートでの動力伝達
比率が高まって燃費を悪化させる要因になり、ハイブリ
ッド自動車の良さを一部損なうという問題がある。ま
た、エンジンの出力が車軸へ機械的に伝達されるトルク
が小さいため、加速力や登坂能力が低いという問題があ
る。
する際の定常走行や、走行負荷が大きい加速や登坂など
の運転状態において、電気ルートの動力伝達比率を減ら
してエンジンの動力を機械的に効率よく車軸に伝えるよ
うにして、一層の燃費向上を図るとともに、機械的に伝
達するトルクを増大することにより、大きな駆動力を得
て加速力や登坂能力を向上させることを目的として、特
願平10−169115号および特願平10−1832
22号にて出願している。
例と同様にエンジンの動力を、遊星歯車を介して出力軸
に伝達する過程で発電可能な複数のモーターを用いて無
段階な変速を行うとともに、高い動力伝達効率および大
きな駆動力を得ている。すなわち、特願平10−169
115号出願の発明においては、出力軸と連結した第1
モーターを設け、遊星歯車は、この回転メンバーのうち
減速駆動を得るべくケースに固定可能なメンバーAと、
増速駆動を得るべくケースに固定可能なメンバーBとを
備え、メンバーAおよびメンバーBと第2モーターを2
個のクラッチによりそれぞれ別個にまたは同時に連結可
能に構成するとともに、第3モーターとメンバーAとを
連結した。
発明においては、基本構成は特願平10−169115
号出願と同様であるが、第1モーターは2個のクラッチ
を介して出力軸およびメンバーBとそれぞれ別個にまた
は同時に連結可能に構成するとともに、第2モーターを
メンバーAと連結した。
した駆動装置にあっては、いずれも遊星歯車が回転メン
バーのうち減速駆動を得るべくケースに固定可能なメン
バーAと、増速駆動を得るべくケースに固定可能なメン
バーBとを備え、複数の発電可能なモーターを駆使する
ことにより、高い動力伝達効率と、特に低速域において
駆動力を大きくすることができる特徴を持っている。し
かし、特に大型商用車などに用いる際に出力軸と連結可
能な第1モーターが大きなトルクを必要とし、また2組
の遊星歯車を直列に配置したため駆動装置が軸方向に長
くなってしまうなど、改善の余地があった。
短くして車両への搭載性を高めるとともに、低速トルク
が比較的小さな汎用性の高い一般的な形状のモーターを
用いて成り立たせることを目的とする。
め、請求項1に記載の本発明の自動車用駆動装置にあっ
ては、第1サンギヤと第1リングギヤとこれらに噛み合
う第1ピニヨンを支持する第1キャリアとを有する第1
遊星歯車、第2サンギヤと第2リングギヤとこれらに噛
み合う第2ピニヨンを支持する第2キャリアとを有する
第2遊星歯車を介して、エンジンより入力軸に入力され
る駆動力を出力軸へ伝達可能で、第1および第2遊星歯
車が、これらの回転メンバーのうち減速駆動を得るべく
ケースに固定可能なメンバーAと、回転メンバーのうち
増速駆動を得るべくケースに固定可能なメンバーBとを
備えるとともに、出力軸と連結可能な第1モーターと、
メンバーBと連結可能な第2モーターを有し、第1遊星
歯車および第2遊星歯車を、A軸および該A軸と平行な
B軸にそれぞれ別個に配置したことを特徴とする。
置にあっては、A軸心上に第1遊星歯車を、B上軸心上
に第2遊星歯車を配置して、第1キャリアを入力軸に連
結し、第1リングギヤと第2キャリアとを第1歯車対を
介して連結するとともに出力軸とも連結する一方、第1
サンギヤを第2歯車対を介して第2サンギヤに連結し、
第2リングギヤをメンバーA、第1サンギヤをメンバー
Bとしたことを特徴とする。
置にあっては、A軸心上に第1遊星歯車を、B軸心上に
第2遊星歯車を配置して、第1リングギヤを第1歯車対
を介して第2キャリアに連結するとともに出力軸にも連
結し、第1キャリアを第2歯車対を介して第2リングギ
ヤに連結するとともに入力軸にも連結し、第2サンギヤ
をメンバーA、第1サンギヤをメンバーBとしたことを
特徴とする。
置にあっては、第1モーターを第1遊星歯車と同じ軸心
上に配置したことを特徴とする。
置にあっては、第2モーターを第2遊星歯車と同じ軸心
上に配置したことを特徴とする。
置にあっては、A軸は入力軸と同軸心上にあることを特
徴とする。
あっては、第1サンギヤと第1リングギヤとこれらに噛
み合う第1ピニヨンを支持する第1キャリアとを有する
第1遊星歯車、第2サンギヤと第2リングギヤとこれら
に噛み合う第2ピニヨンを支持する第2キャリアとを有
する第2遊星歯車を介して、エンジンより入力軸に入力
される駆動力を出力軸へ伝達可能で、第1および第2遊
星歯車が、これらの回転メンバーのうち減速駆動を得る
べくケースに固定可能なメンバーAと、回転メンバーの
うち増速駆動を得るべくケースに固定可能なメンバーB
とを備えるとともに、出力軸と連結可能な第1モーター
と、メンバーBと連結可能な第2モーターを有し、第1
遊星歯車および第2遊星歯車を、A軸および該A軸と平
行なB軸にそれぞれ別個に配置したため、両モーターの
制御による無段階な変速を行うとともに、メンバーAを
固定することで機械的伝達の減速駆動を行い、メンバー
Bを固定することで機械的伝達の増速駆動を行う。
駆動装置にあっては、A軸心上に第1遊星歯車を、B上
軸心上に第2遊星歯車を配置して、第1キャリアを入力
軸に連結し、第1リングギヤと第2キャリアとを第1歯
車対を介して連結するとともに出力軸とも連結する一
方、第1サンギヤを第2歯車対を介して第2サンギヤに
連結し、第2リングギヤをメンバーA、第1サンギヤを
メンバーBとしたため、両モーターの制御による無段階
な変速を行うとともに、メンバーAを固定することで機
械的伝達の減速駆動を行い、メンバーBを固定すること
で機械的伝達の増速駆動を行う。
駆動装置にあっては、A軸心上に第1遊星歯車を、B軸
心上に第2遊星歯車を配置して、第1リングギヤを第1
歯車対を介して第2キャリアに連結するとともに出力軸
にも連結し、第1キャリアを第2歯車対を介して第2リ
ングギヤに連結するとともに入力軸にも連結し、第2サ
ンギヤをメンバーA、第1サンギヤをメンバーBとした
ため、両モーターの制御による無段階な変速を行うとと
もに、メンバーAを固定することで機械的伝達の減速駆
動を行い、メンバーBを固定することで機械的伝達の増
速駆動を行う。
駆動装置にあっては、第1モーターを第1遊星歯車と同
じ軸心上に配置したため、第1モーターは、メンバーB
と連結した場合はメンバーBから駆動されて発電し、B
軸上の出力軸と連結した場合は出力軸を減速駆動する。
駆動装置にあっては、第2モーターを第2遊星歯車と同
じ軸心上に配置したため、第2リングギヤと第2モータ
ーを一体的に連結して、第2駆動モードにおいて第2モ
ーターは第2リングギヤから駆動されて発電し、第4駆
動モードにおいて第2モーターは第2リングギヤを駆動
する。
駆動装置にあっては、A軸は入力軸と同軸心上にあるよ
うにしたため、入力軸は第1遊星歯車の所定の回転メン
バーを直接駆動する。
基づき説明する。図1は、本発明の自動車用駆動装置に
おける主要部のスケルトン図である。また、図1の右側
から見た各軸の配置を図8に示す。第1遊星歯車10
は、第1サンギヤ12と、第1リングギヤ14と、第1
キャリア16および、該第1キャリア16に軸支され第
1サンギヤ12および第1リングギヤ14と噛み合う第
1ピニヨン18から構成されている。第2遊星歯車20
は、第2サンギヤ22と、第2リングギヤ24と、第2
キャリア26および、該第2キャリア26に軸支され第
2サンギヤ22および第2リングギヤ24と噛み合う第
2ピニヨン28から構成されている。
ャリア16と連結するとともに、入力軸32はブロッキ
ングギヤ34と一体になっており、該ブロッキングギヤ
34はケース36に係止されたロックボール38を噛み
合わせることで入力軸32をケース36に固定すること
ができる。出力軸40は、第1リングギヤ14と一体に
なっているとともに、第1歯車対42a、42bを介し
て第2キャリア26と連結されている。第1サンギヤ1
2は第2歯車対44a、44bを介して第2サンギヤ2
2と連結されている。
8bおよび第1クラッチ50、第1歯車対42a、42
bを介して出力軸40と連結可能であるとともに、第2
クラッチ52および第4歯車54、第2歯車対44a、
44bを介して第1サンギヤ12および第2サンギヤ2
2とも連結可能である。第2モーター56は第5歯車対
58a、58bを介して第2リングギヤと連結してい
る。図1において第5歯車対58aと58bは離れて描
いてあるが、両者は噛み合っている。
明する。入力軸32、第1遊星歯車10、出力軸40は
A軸に配置され、第2遊星歯車20はA軸の上に位置す
るB軸に配置される。第1モーター46、第2モーター
56はA軸およびB軸の中間両脇のC軸、D軸にそれぞ
れ配置される。
により電気的に固定することができ、固定すると後述す
るように入力軸32から出力軸40へ定まった減速比で
機械的な動力伝達ができる。上記第2リングギヤ24
は、固定することで機械的に減速駆動を可能にする本発
明のメンバーAを構成する。
続した場合に第1モーターにより電気的に固定すること
ができ、固定すると後述するように入力軸32から出力
軸40へ定まった増速比で機械的な動力伝達ができる。
上記第1サンギヤ12は、固定することで機械的に増速
駆動を可能にする本発明のメンバーBを構成する。
それぞれ回転方向を正転・逆転に切り替えられるととも
に、モーターとしての機能と発電機としての機能を有し
ており、図示しないコントローラーからの指令で任意に
切り替えることができる。
エンジン30と、第1モーター46、第2モーター56
の2種類の動力源を有するので、いわゆるハイブリッド
自動車を構成する。
説明する。以下の説明で『正回転』とは、出力軸40が
駆動する自動車を前進させる回転方向の回転を言い、
『逆回転』とはその逆方向の回転を言う。
される電力による発進と加速を説明する。通常、自動車
が発進する際はエンジン30は停止している。まず、第
1クラッチ50を接続するとともにコントローラーを介
してバッテリーから第1モーター46に正回転する方向
に電流を流すと、第1モーター46は第3歯車対48
a、48bおよび第1クラッチ50、第1歯車対42
a、42bを介して出力軸40を駆動する。第1モータ
ー46の出力トルクは第3歯車対48a、48bおよび
第1歯車対42a、42bで減速されて大きなトルクと
なって、出力軸40と連結された図示しない車輪を駆動
するので自動車は発進し加速を始める。
め、入力軸32と連結された第1キャリア16は回転せ
ず、第1サンギヤ12および第2サンギヤ22は逆回転
し、第2リングギヤ24および第2モーター56は正回
転するが、いずれもトルクを伝達せず空転するのみであ
る。このように、第1モーター46のみで駆動する状態
を第1駆動モードと呼ぶ。
ジン30を始動させる際の作動を説明する。この場合
は、第1モーター46での駆動に加えて正回転している
第2モーター56に発電させることで、第2リングギヤ
24に逆回転方向のトルクが作用して第1キャリア16
は正回転方向に駆動され、入力軸32を介してエンジン
30を正回転させる。ここでエンジン30に燃料を供給
したり図示しない点火回路を接続するなどの制御を行う
とエンジン30が始動する。
以下のように動力伝達が行われる。エンジン30の動力
は第1キャリア16に入って第1遊星歯車10でトルク
分割され、一部は第1リングギヤ14を通って出力軸4
0を駆動し、残りのトルクは第1サンギヤ12から第2
歯車対44a、44bを介して第2サンギヤ22へ伝え
られ、第2ピニヨン28を介して第2リングギヤ24を
逆回転させる。ここで、直ちに第2リングギヤ24とと
もに逆回転する第2モーター56を発電機に切り替えて
発電させ、第1クラッチ50を接続した状態の第1モー
ター46に電力を供給する。
ることで、出力軸40と連結された第2キャリア26に
正回転方向のトルクが作用するので、入力軸32から第
1遊星歯車10、第2遊星歯車20を介して出力軸40
へ機械的に伝達されるトルクは以下のようになる。すな
わち、第1リングギヤ14の歯数に対する第1サンギヤ
12の歯数の比をα1とし、第2リングギヤ24の歯数
に対する第2サンギヤ22の歯数の比をα2とし、第1
歯車対42aから42bへの変速比をi1、第2歯車対
44aから44bへの変速比をi2とすると、(α1・
i1・i2+α2+α1・α2)/(α2+α1・α
2)倍に増大されたトルクが機械的に伝達される。
記の機械的伝達分に第1モーター46の出力トルクが加
算される。すなわち、第1モーター46の出力トルクを
T1とし、第3歯車対48aから48bへの変速比をi
3とすると、T1・i3・i1が加算される。したがっ
て、バッテリーから第1モーター46に電力を供給し続
ければ、第1モーター46はバッテリーからの電力と、
第2モーター56が発電した電力とで駆動することにな
り、出力軸40を駆動する動力源はエンジン30とバッ
テリーになる。
ると、第1モーター46は第2モーター56が発電した
電力のみで駆動することになり、出力軸40が第1遊星
歯車10、第2遊星歯車20を介して機械的に動力伝達
されるトルクも含めて動力源はエンジン30だけにな
る。このように、第2モーター56が逆回転で発電しな
がら、第1モーター46で駆動する状態を第2駆動モー
ドと呼ぶ。
回転数と出力軸40の回転数の比(変速比)は、入力軸
32に入るエンジン30のトルクの大きさと、自動車を
駆動する出力軸40のトルク(負荷)の大きさ、および
バッテリーから第1モーター46に供給される電力とで
自動的に決まる。また、第2モーター56が発電する電
力もそれらに応じて変化する。
トルクが大きく出力軸40の負荷が大きい場合は、入力
軸32の回転数が出力軸40の回転数より大幅に高く、
徐々に自動車の速度が上昇して出力軸40の負荷が小さ
くなると、入力軸32の回転数が一定であっても出力軸
40の回転数が上昇するように無段階に変化する。と、
同時に第2モーター56の回転数は下降する。
30の回転数が下降したりすると、第2リングギヤ24
とともに第2モーター56の回転数がさらに下がり、や
がて停止するに至る。第2リングギヤ24が停止するた
めには、バッテリーから第2モーター56に正回転方向
のトルクを発生させるように電力を供給して電気的に固
定する必要がある。通常、モーターは回転数が0の状態
で最も大きなトルクを出す特性を持つので、第2リング
ギヤ24を固定するのに要する電力はわずかである。
に第2リングギヤ24が停止すると、入力軸32の回転
数と出力軸40の回転数の比(変速比:出力軸回転数/
入力軸回転数)は、前述のトルク比の逆数、(α2+α
1・α2)/(α1・i1・i2+α2+α1・α2)
になり、定まった減速比の機械的な動力伝達になる。上
記第2リングギヤ24は、固定することで減速駆動を可
能にする本発明のメンバーAである。このように、定ま
った減速比の機械的な動力伝達の状態を第3駆動モード
と呼ぶ。
ーから第1モーター46に電力を供給して機械的伝達の
動力に加勢することが可能であるし、逆に機械的な駆動
をしながら第1モーター46に発電させてバッテリーを
充電することもできる。
る。第3駆動モードにおいて、第2モーター56が第2
リングギヤ24の固定を維持したまま、バッテリーから
第1モーター46に電力の供給をやめ、第2クラッチ5
2を接続するとともに第1クラッチ50の接続を解除す
る。この際、前述のα1、α2、i1、i2、i3およ
び第4歯車54と第2歯車対44bとの歯数比を適切に
設定することで、第3駆動モードにおいて両クラッチ5
0、52を同時に接続することが可能であり、滑りを起
こさずに第1クラッチ50と第2クラッチ52との間の
切替ができる。第2クラッチ52を接続すると直ちに第
1モーター46に発電させて第2モーター56に正回転
方向の電力を供給するように制御する。
6へ電力供給することもできる。第2モーター56は供
給された電力により第5歯車対58a、58bを介して
第2リングギヤ24を駆動する。第2リングギヤ24は
出力軸40と連結された第2キャリア26を駆動し、そ
の反力トルクが第2サンギヤ22に作用する。したがっ
て、第1サンギヤ12に作用するエンジン30からの入
力トルクの一部が第2歯車対44a、44bを介して第
2サンギヤ22に伝えられが、このエンジン30からの
入力トルクの一部と前記第2サンギヤ22に作用する反
力トルクとの差のトルクで、第4歯車54および第2ク
ラッチ52を介して第1モーター46を駆動し発電す
る。
ギヤ14へ機械的に伝達されるトルクは、エンジン30
から入力するトルクの1/(1+α1)になる。すなわ
ち、出力軸40に機械的に伝達されるトルクは入力軸3
2へ入るエンジン30のトルクより小さくなるが、出力
軸40にはさらに第2モーター56のトルクが加算され
る。すなわち第2モーター56のトルクをT2とした場
合、T2・i1・(1+α2)が加算される。
40の回転数の比(変速比)は、入力軸32に入るエン
ジン30のトルクの大きさと、自動車を駆動する出力軸
40のトルク(負荷)の大きさ、およびバッテリーから
第2モーター56に供給される電力とで自動的に決ま
り、変速比は無段階に変化する。また、第1モーター4
6が発電する電力もそれらに応じて変化する。
へ供給する電力を増やして、前記第2サンギヤ22に作
用する反力トルクとエンジン30から第1サンギヤ12
に作用するトルクが同じになると、互いにトルクが相殺
されて第1モーター46を駆動するトルクは0になり、
第1モーター46は回転するが発電しない。このよう
に、第1モーター46が発電するか否かを問わず、第1
モーター46が回転しながら第2モーター56が第2リ
ングギヤ24を駆動する状態を第4駆動モードと呼ぶ。
回転数が下がると、第1サンギヤ12および第2サンギ
ヤ22の回転数が下がり、やがて停止するに至る。この
際、バッテリーから第1モーター46に逆回転方向のト
ルクを出すように電力供給して、電気的に第1サンギヤ
12を固定する。第1サンギヤ12を固定すると、変速
比は(1+α1)になり、入力軸32から出力軸40へ
定まった変速比で増速駆動される。上記第1サンギヤ1
2は、固定することで増速駆動を可能とする本発明のメ
ンバーBを構成する。また、このように第1サンギヤ1
2が固定され、定まった変速比で機械的に増速駆動され
る状態を第5駆動モードと呼ぶ。
ら第2モーター56に電力を供給して機械的な動力伝達
に加勢することが可能であるし、逆に機械的な増速駆動
をしながら第2モーター56に発電させてバッテリーを
充電することもできる。
および制動する場合について説明する。まず、第4また
は第5駆動モードでの高速走行中にあっては、運転者が
自動車のスロットルペダルを解放して減速したり、ブレ
ーキペダルを踏んで制動する場合には、直ちに上記の駆
動をやめてエンジン30への燃料供給を停止し、第2モ
ーター56に発電させて減速する。発電した電力はバッ
テリーの充電に使う。この際、大型商用車等に用いられ
るエンジンの排気ブレーキを併用しつつ、第2クラッチ
52を接続したまま第1モーター46にも発電させ、制
動力を上げることができる。
チ52の接続を解除するとともに第1クラッチ50を接
続してエンジン30を停止し、第1モーター46に発電
させることで減速することができる。発電した電力はバ
ッテリーの充電に使う。この際、ロックポール38でブ
ロッキングギヤ34を固定し、入力軸32が回転しない
ようにすることで、第1モーター46に加えて第2モー
ター56にも発電させて減速度を上げることもできる。
モーター46の発電量を適切に制御することにより、適
度な減速や制動を行うとともに、従来は摩擦ブレーキで
熱に変えて捨てていた自動車の運動エネルギーの一部を
電気に変えてバッテリーに蓄え、いわゆるエネルギー回
生を行うことができる。エネルギー回生でバッテリーに
蓄えた電力は、次に自動車を加速する際に使うことで自
動車の燃料消費を少なくする効果が得られる。
明する。エンジン30を停止した状態での後進は、前進
の第1駆動モードと同様に第1クラッチ50を接続し、
バッテリーからの電力供給で第1モーター56を逆回転
させることで発進から加速を行うことができる。
グギヤ34を固定し、入力軸32が回転しないようにす
ることで、第1モーター46に加えて第2モーター56
にも電力を供給して加勢させ、後進駆動力を上げること
ができる。
で、発電しながら後進する場合を説明する。この場合
も、前進の第2駆動モードと同様に第2リングギヤ24
を介して第2モーター56に発電させて、その電力を第
1モーター46に供給して逆回転方向に駆動して後進す
ることができる。但し、第1リングギヤ14には前進の
第2駆動モードと同様に機械的に前進方向のトルクが作
用するので、前述の第1モーター46のみによる後進よ
り駆動力は小さくなる。
は、第1モーター46と出力軸40および第1サンギヤ
12との連結関係と、第1モーター46の駆動や発電、
第2リングギヤ24と連結された第2モーター56の駆
動や発電、さらにはメンバーAまたはBの固定などの制
御により、前述の第1駆動モードから第5駆動モードま
での多様な駆動モードを選択して、自動車を走行させる
ことができる。
で無段階に変速できるとともに、減速、増速の2種類の
定まった変速比の機械的な動力伝達が可能であるのが特
徴である。また、図1および図8に示すように、A軸、
B軸、C軸、D軸の4軸構成とし2組の遊星歯車10お
よび20をそれぞれ別個の軸上に配置し、両者を軸方向
にオーバーラップした位置に設けることで駆動装置の全
長を短くするとともに、第1モーター46および第2モ
ーター56は汎用性が高い一般的な形状のモーターを使
用することができる。
と出力軸40との間に、第1歯車対42a、42bおよ
び第3歯車対48a、48bの、2対の歯車が設けてあ
るため、第1モーター46から出力軸40へ大きな減速
比(i1・i3)で連結することができるので、第1駆
動モード乃至第3駆動モードにおいて大きな駆動力を発
揮することができ、特に大型のトラックやバス等に適し
た駆動装置が得られる。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。ま
た、図9は図2を右側から見た各軸の配置を示す。はじ
めに、図1の実施形態との違いを説明する。2組の遊星
歯車10と20とを有し、それぞれをA軸およびB軸上
に配置したことは図1の実施形態と同じであるが、C軸
上に配置した第1モーター46は第2クラッチ52と第
4歯車54を介して第1サンギヤ12と、第3歯車対4
8a、48bおよび第1クラッチ50を介して出力軸4
0と、それぞれ連結可能であり、B軸上に配置された第
2モーター56は第2リングギヤ24と一体的に連結さ
れている。
になるが、入力軸32および出力軸40と両遊星歯車1
0,20ならびに両モーター46,56との連結関係は
図1の実施形態と同様であり、車速0の発進から第5駆
動モードまで無段階に変速できるとともに、減速、増速
の2種類の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能で
あることも同じである。
いても、2組の遊星歯車10および20をそれぞれ別個
の軸上に配置し、両者を軸方向にオーバーラップした位
置に設けることで駆動装置の全長を短くするとともに、
第1モーター46および第2モーター56は汎用性が高
い一般的な形状のモーターを使用することができる。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。ま
た、図3の右側から見た各軸の配置は図2の実施形態と
同じで図9になる。図3の実施形態は、入力軸32およ
び出力軸40と両遊星歯車10,20ならびに両モータ
ー46,56との連結関係が、図1および図2の実施形
態と異なる。すなわち、出力軸40は第1リングギヤ1
4と一体的に連結されるとともに、第1歯車対42a、
42bを介して第2キャリア26と連結され、第1キャ
リア16は入力軸32と一体的に連結されるとともに、
第2歯車対44a、44bを介して第2リングギヤ24
とも連結されている。
第2モーター56と連結され、第1サンギヤ12はメン
バーBを構成する。第1モーター46とメンバーBの第
1サンギヤ12とは第2クラッチ52と第4歯車対54
a、54bで連結可能であり、第1モーター46と出力
軸40との連結関係は図2の実施形態と同じである。
ンバーBおよび両モーター46,56などの作用は図1
の実施形態と同じであり、車速0の発進から第5駆動モ
ードまで無段階に変速できるとともに、減速、増速の2
種類の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能であ
る。
歯車10および20をそれぞれ別個の軸上に配置し、両
者を軸方向にオーバーラップした位置に設けることで駆
動装置の全長を短くするとともに、第1モーター46お
よび第2モーター56は汎用性が高い一般的な形状のモ
ーターを使用することができる。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。本実
施形態は後述するように2軸構成であるので軸の配置図
は省略する。すなわち、エンジン30、入力軸32、第
1遊星歯車10、第2クラッチ52、第1モーター46
がA軸上に配置され、出力軸40、第2遊星歯車20、
第1クラッチ50、第2モーター56がB軸上に配置さ
れる。
2を介して第1サンギヤ12と連結可能であり、第3歯
車対48a、48bおよび第1クラッチ50を介して出
力軸40とも連結可能である。さらに、第2リングギヤ
14は第2モーター56と連結しているので、以上の連
結関係は介在する歯車が一部異なるが、図1および図2
の実施形態と同様である。
0の発進から第5駆動モードまで無段階に変速できると
ともに、減速、増速の2種類の定まった変速比の機械的
な動力伝達が可能であり、2組の遊星歯車10および2
0をそれぞれ別個の軸上に配置し、両者を軸方向にオー
バーラップした位置に設けることで駆動装置の全長を短
くするとともに、第1モーター46および第2モーター
56は汎用性が高い一般的な形状のモーターを使用する
ことができる。また、前述のように主要な構成部品がA
軸、B軸の2軸上に配置され、出力軸40が入力軸32
と平行な前記B軸に設けられているので、前輪駆動の乗
用車に適した構成である。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。本実
施形態も図4の実施形態と同様に2軸構成であるので軸
の配置図は省略する。すなわち、図4の実施形態と同様
に、エンジン30、入力軸32、第1遊星歯車10、第
2クラッチ52、第1モーター46がA軸上に配置さ
れ、出力軸40、第2遊星歯車20、第1クラッチ5
0、第2モーター56がB軸上に配置される。
2を介して第1サンギヤ12と連結可能であり、第3歯
車対48a、48bおよび第1クラッチ50を介して出
力軸40とも連結可能であり、第2サンギヤ22は第2
モーター56と連結している。
構成が一部異なるが図3の実施形態と同様であり、第2
サンギヤ22がメンバーAを、第1サンギヤ12がメン
バーBを、それぞれ構成している。したがって、詳細な
説明は省略するが、メンバーA、メンバーBおよび両モ
ーター46,56などの作用は図1の実施形態と同じで
あり、車速0の発進から第5駆動モードまで無段階に変
速できるとともに、減速、増速の2種類の定まった変速
比の機械的な動力伝達が可能である。
0および20をそれぞれ別個の軸上に配置し、両者を軸
方向にオーバーラップした位置に設けることで駆動装置
の全長を短くするとともに、第1モーター46および第
2モーター56は汎用性が高い一般的な形状のモーター
を使用することができる。また、図4の実施形態と同様
に、主要な構成部品がA軸、B軸の2軸上に配置され、
出力軸40が入力軸32と平行な前記B軸に設けられて
いるので、前輪駆動の乗用車に適した構成である。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。本実
施形態は図5の実施形態における入力軸(A軸)と第2
遊星歯車20を設けたB軸との中間にC軸を配置した3
軸構成であり、軸の配置図は省略する。
ギヤ24とを連結する第2歯車は44a、44b、44
cの3枚となり、歯車44bはC軸上の出力軸40に回
転自在に支持される。出力軸40と第1リングギヤ14
および第2キャリア26とは、第1歯車42a、42
b、42cの3枚で連結されている。第1モーター46
はメンバーBの第1サンギヤ12と第2クラッチ52を
介して連結可能であるとともに、第3歯車対48a、4
8bおよび第1クラッチ50を介して出力軸40とも連
結可能である。また、第2モーター56はメンバーAの
第2サンギヤ22と一体的に連結されている。
構成が一部異なるが図5の実施形態と同様であり、詳細
な説明は省略するが、車速0の発進から第5駆動モード
まで無段階に変速できるとともに、減速、増速の2種類
の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能である。
0および20をそれぞれ別個の軸上に配置し、両者を軸
方向にオーバーラップした位置に設けることで駆動装置
の全長を短くするとともに、第1モーター46および第
2モーター56は汎用性が高い一般的な形状のモーター
を使用することができる。また、図4、図5の実施形態
に比べて第1モーター46と第2モーター56との軸間
距離を大きくとれるので、直径の大きなモーターを用い
るのに適しており、2組の遊星歯車10および20を軸
方向にオーバーラップした位置に設けることとあいまっ
て全長の短い駆動装置を得ることができる。
における他の実施形態を表すスケルトン図である。本実
施形態は図6の実施形態と同様に、第1遊星歯車10を
設けたA軸と第2遊星歯車20を設けたB軸との中間に
C軸を配置した3軸構成であり、軸の配置図は省略す
る。
軸上に配置されている。すなわち、第1キャリア16と
第2リングギヤ24とを連結する第2歯車は44a、4
4b、44cの3枚であり、中間の44bが入力軸32
と一体的に連結されている。他の連結関係は図6の実施
形態と同じである。
構成が一部異なるが図5の実施形態と同様であり、詳細
な説明は省略するが、車速0の発進から第5駆動モード
まで無段階に変速できるとともに、減速、増速の2種類
の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能である。
0および20をそれぞれ別個の軸上に配置し、両者を軸
方向にオーバーラップした位置に設けることで駆動装置
の全長を短くするとともに、第1モーター46および第
2モーター56は汎用性が高い一般的な形状のモーター
を使用することができる。また、図6の実施形態と同様
に、第1モーター46と第2モーター56との軸間距離
を大きくとれるので、直径の大きなモーターを用いるの
に適しており、全長の短い駆動装置を得ることができ
る。
ては、いずれの実施形態においてもメンバーA、メンバ
ーBおよび両モーター46,56などの作用は図1の実
施形態と同じであり、車速0の発進から第5駆動モード
まで無段階に変速できるとともに、減速、増速の2種類
の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能である。ま
た、2組の遊星歯車10および20をそれぞれ別個の軸
上に配置し、両者を軸方向にオーバーラップした位置に
設けることで駆動装置の全長を短くするとともに、第1
モーター46および第2モーター56は汎用性が高い一
般的な形状のモーターを使用することができる。
た実施形態は、入力軸32と出力軸40とが同じ軸心上
にあるのでエンジン30を自動車の前方に配置した後輪
駆動車に適しており、一般的な変速機とほぼ同じ位置に
配置することが可能である。
般的な知識に基づいて、各モーターに過大なトルクが作
用しないように、図1、図2、図4の実施形態において
第1サンギヤと第2サンギヤの間に一定のトルクで滑る
ようなトルク制限クラッチを設けることや、第1、第2
クラッチにワンウエイクラッチの機能を持たせるなどの
変更や改良を加えた態様で実施することができる。
動車用駆動装置によれば、以下のような効果を得ること
ができる。 (1) 請求項1に記載の本発明の自動車用駆動装置に
よれば、第1サンギヤと第1リングギヤとこれらに噛み
合う第1ピニヨンを支持する第1キャリアとを有する第
1遊星歯車、第2サンギヤと第2リングギヤとこれらに
噛み合う第2ピニヨンを支持する第2キャリアとを有す
る第2遊星歯車を介して、エンジンより入力軸に入力さ
れる駆動力を出力軸へ伝達可能で、第1および第2遊星
歯車が、これらの回転メンバーのうち減速駆動を得るべ
くケースに固定可能なメンバーAと、回転メンバーのう
ち増速駆動を得るべくケースに固定可能なメンバーBと
を備えるとともに、出力軸と連結可能な第1モーター
と、メンバーBと連結可能な第2モーターを有し、第1
遊星歯車および第2遊星歯車を、A軸および該A軸と平
行なB軸にそれぞれ別個に配置したため、両遊星歯車を
軸方向にオーバーラップさせて配置することで駆動装置
の全長を短くするとともに、汎用性の高い一般的な形状
のモーターを使用することが可能になる。
用駆動装置によれば、A軸心上に第1遊星歯車を、B上
軸心上に第2遊星歯車を配置して、第1キャリアを入力
軸に連結し、第1リングギヤと第2キャリアとを第1歯
車対を介して連結するとともに出力軸とも連結する一
方、第1サンギヤを第2歯車対を介して第2サンギヤに
連結し、第2リングギヤをメンバーA、第1サンギヤを
メンバーBとしたため、両遊星歯車を軸方向にオーバー
ラップさせて配置することで駆動装置の全長を短くし、
汎用性の高い一般的な形状のモーターを使用することが
可能になるとともに、第1モーターと出力軸のとの間の
減速比を大きくして、特に第1駆動モード乃至第3駆動
モードにおける駆動力を大きくすることができる。
用駆動装置によれば、A軸心上に第1遊星歯車を、B軸
心上に第2遊星歯車を配置して、第1リングギヤを第1
歯車対を介して第2キャリアに連結するとともに出力軸
にも連結し、第1キャリアを第2歯車対を介して第2リ
ングギヤに連結するとともに入力軸にも連結し、第2サ
ンギヤをメンバーA、第1サンギヤをメンバーBとした
ため、軸数が3軸で構成できて歯車の数も少なく、しか
も駆動装置の全長を短くし、汎用性の高い一般的な形状
のモーターを使用することが可能になる。
用駆動装置によれば、第1モーターを第1遊星歯車と同
じ軸心上に配置したため、第1モーターと出力軸との間
の減速比を確保して駆動力を大きくしつつ、駆動装置の
全長を短くし、汎用性の高い一般的な形状のモーターを
使用することが可能になる。
用駆動装置によれば、第2モーターを第2遊星歯車と同
じ軸心上に配置したため、2軸構成の簡単な配置で駆動
装置の全長を短くしつつ、汎用性の高い一般的な形状の
モーターを使用することが可能になる。
用駆動装置によれば、A軸を入力軸と同軸心上にあるよ
うにしたため、特に2軸構成の場合に駆動装置を小型に
構成しつつ、汎用性の高い一般的な形状のモーターを使
用することが可能になる。
る。
形態のスケルトン図である。
形態のスケルトン図である。
形態のスケルトン図である。
形態のスケルトン図である。
形態のスケルトン図である。
形態のスケルトン図である。
る。
す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1サンギヤと第1リングギヤとこれら
に噛み合う第1ピニヨンを支持する第1キャリアとを有
する第1遊星歯車、第2サンギヤと第2リングギヤとこ
れらに噛み合う第2ピニヨンを支持する第2キャリアと
を有する第2遊星歯車を介して、エンジンより入力軸に
入力される駆動力を出力軸へ伝達可能で、前記第1およ
び第2遊星歯車が、これらの回転メンバーのうち減速駆
動を得るべくケースに固定可能なメンバーAと、前記回
転メンバーのうち増速駆動を得るべくケースに固定可能
なメンバーBとを備えるとともに、前記出力軸と連結可
能な第1モーターと、前記メンバーBと連結可能な第2
モーターを有し、前記第1遊星歯車および第2遊星歯車
を、A軸および該A軸と平行なB軸にそれぞれ別個に配
置したことを特徴とする自動車用駆動装置。 - 【請求項2】 前記A軸心上に前記第1遊星歯車を、前
記B上軸心上に前記第2遊星歯車を配置して、前記第1
キャリアを前記入力軸に連結し、前記第1リングギヤと
前記第2キャリアとを第1歯車対を介して連結するとと
もに前記出力軸とも連結する一方、前記第1サンギヤを
第2歯車対を介して前記第2サンギヤに連結し、前記第
2リングギヤを前記メンバーA、前記第1サンギヤを前
記メンバーBとしたことを特徴とする請求項1に記載の
自動車用駆動装置。 - 【請求項3】 前記A軸心上に前記第1遊星歯車を、前
記B軸心上に前記第2遊星歯車を配置して、前記第1リ
ングギヤを第1歯車対を介して前記第2キャリアに連結
するとともに前記出力軸にも連結し、前記第1キャリア
を第2歯車対を介して前記第2リングギヤに連結すると
ともに前記入力軸にも連結し、前記第2サンギヤを前記
メンバーA、前記第1サンギヤを前記メンバーBとした
ことを特徴とする請求項1に記載の自動車用駆動装置。 - 【請求項4】 前記第1モーターを前記第1遊星歯車と
同じ軸心上に配置したことを特徴とする請求項1乃至3
に記載の自動車用駆動装置。 - 【請求項5】 前記第2モーターを前記第2遊星歯車と
同じ軸心上に配置したことを特徴とする請求項1乃至4
に記載の自動車用駆動装置。 - 【請求項6】 A軸は前記入力軸と同軸心上にあること
を特徴とする請求項1乃至5に記載の自動車用駆動装
置。
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