JP2000203289A - 自動車用駆動装置 - Google Patents

自動車用駆動装置

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JP2000203289A
JP2000203289A JP4526199A JP4526199A JP2000203289A JP 2000203289 A JP2000203289 A JP 2000203289A JP 4526199 A JP4526199 A JP 4526199A JP 4526199 A JP4526199 A JP 4526199A JP 2000203289 A JP2000203289 A JP 2000203289A
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JP
Japan
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motor
magnetic member
engine
output shaft
speed
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JP4526199A
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Kazumi Hiraiwa
一美 平岩
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KYOWA GOKIN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと複数のモーターの、2種類の
動力源で、遊星歯車を用いて動力伝達する、いわゆるハ
イブリッド自動車の駆動装置において、直結駆動を可能
にして定常走行における動力伝達効率を高める。 【解決手段】 遊星歯車10が、入力軸22と連結した
メンバー(キャリア16)と、増速駆動を得るべくケー
ス32に回転制止可能なメンバーA(サンギヤ12)
と、被増速メンバー(リングギヤ14)とを有し、該被
増速メンバーに連結した第2磁気メンバー36と出力軸
24に連結した第1磁気メンバー30との間で第1モー
ター64を構成し、出力軸24に連結した第1磁気メン
バー30とメンバーA(サンギヤ12)に連結した第3
磁気メンバー40との間で第2モーター66を構成する
とともに、メンバーA(サンギヤ12)をケース32に
固定する手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン(内燃機
関)と電気モーターの2種類の動力源を有する、いわゆ
るハイブリッド自動車の駆動装置に関し、特にエンジン
より入力される駆動力を、遊星歯車を介して出力軸へ伝
達可能で、複数のモーターを備えた自動車用駆動装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンより入力される駆動力
を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモー
ターを備えた自動車用駆動装置としては、社団法人自動
車技術会発行の『自動車技術』1998年1月号17頁
の図5に記載のようなものが知られている。
【0003】上記の従来例にあっては、エンジンで駆動
して走行する際に、エンジンから入力するトルクを遊星
歯車で分割し、トルクの一部を機械的に出力軸へ伝達す
るとともに残りのトルクで発電し、この電力によってモ
ーターで出力軸を駆動するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例にあって
は、発電した電力でモーター出力する電気的動力伝達の
比率が高いため、発電してモーターで出力する過程での
ロスが大きい。すなわちエンジンの駆動力を発電機で電
気に変えて、再びモーターでトルクとして駆動する電気
ルートの動力伝達効率は、一般に歯車などの機械的伝達
に比べて劣る。このため、エンジンに高い負荷がかかる
駆動状態で走行するような場合に、電気ルートでの動力
伝達比率が高まって燃費を悪化させる要因になり、ハイ
ブリッド自動車の良さを一部損なうという問題がある。
【0005】また、冷房装置のコンプレッサーをエンジ
ンとのみ連結して運転する構成であるため、エンジンが
停止した状態において冷房装置の運転ができず、暑い季
節にエンジンを長時間停止した場合に乗員の快適性が損
なわれるか、逆に冷房のためだけにエンジンをまわすと
エンジンの熱効率が悪い負荷状態で運転することになり
燃費を悪化させるという問題があった。
【0006】そこで本発明は、定常走行における電気ル
ートでの動力伝達割合を少なくして動力伝達効率を向上
させ、燃費を良くすることを目的とする。また本発明
は、エンジンが停止中であっても冷房装置のコンプレッ
サーの運転を可能にして燃費を良くすることも目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の本発明の自動車用駆動装置にあっ
ては、エンジンより入力軸に入力される駆動力を、遊星
歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモーターを備
え、遊星歯車はこの回転メンバーとして、入力軸と連結
したメンバーと、増速駆動を得るべくケースに回転制止
可能なメンバーAと、被増速メンバーとを有し、出力軸
に連結した第1磁気メンバーと被増速メンバーに連結し
た第2磁気メンバーとの間で複数のモーターのうちの第
1モーターを構成し、第1磁気メンバーとメンバーAに
連結した第3磁気メンバーとの間で複数のモーターのう
ちの第2モーターを構成したことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明の自動車用駆動装
置にあっては、メンバーAまたは被増速メンバーと冷房
装置のコンプレッサーとが連結可能であることを特徴と
する。
【0009】請求項3に記載の本発明の自動車用駆動装
置にあっては、メンバーAを、ワンウエイクラッチによ
りケースに固定可能であることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明の自動車用駆動装
置にあっては、エンジンより入力軸に入力される駆動力
を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモー
ターを備え、遊星歯車はこの回転メンバーとして、入力
軸と連結したメンバーと、増速駆動を得るべくケースに
回転制止可能なメンバーAと、出力軸と連結した被増速
メンバーとを有し、ケースに固定可能なメンバーBを設
け、該メンバーBに連結した第1磁気メンバーとメンバ
ーAに連結した第3磁気メンバーとの間で複数のモータ
ーのうちの第1モーターを構成し、第1磁気メンバーと
出力軸に連結した第2磁気メンバーとの間で複数のモー
ターのうちの第2モーターを構成したことを特徴とす
る。
【0011】請求項5に記載の本発明の自動車用駆動装
置にあっては、メンバーBと冷房装置のコンプレッサー
とが連結可能であることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の本発明の自動車用駆動装
置にあっては、第1モーターと第2モーターとは、それ
ぞれの磁気メンバーの一方を一体共通化して、それぞれ
の他方の磁気メンバーを一体共通化した磁気メンバーの
内側と外側に同軸上で径方向に積み重ねて配置したこと
を特徴とする
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明の自動車用駆動装置に
あっては、エンジンより入力軸に入力される駆動力を、
遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモーター
を備え、遊星歯車はこの回転メンバーとして、入力軸と
連結したメンバーと、増速駆動を得るべくケースに回転
制止可能なメンバーAと、被増速メンバーとを有し、出
力軸に連結した第1磁気メンバーと被増速メンバーに連
結した第2磁気メンバーとの間で複数のモーターのうち
の第1モーターを構成し、第1磁気メンバーとメンバー
Aに連結した第3磁気メンバーとの間で複数のモーター
のうちの第2モーターを構成したため、メンバーAとと
もに第3磁気メンバーをケースに固定することにより、
第1モーターで発電した電力を第2モーターに供給し無
段階な変速比の駆動を行う。
【0014】また、請求項2に記載の本発明の自動車用
駆動装置にあっては、メンバーAまたは被増速メンバー
と冷房装置のコンプレッサーとを連結可能にしたため、
エンジンが停止した状態においてメンバーAまたは被増
速メンバーを介して、第1または第2モーターの駆動に
より冷房装置のコンプレッサーを運転する。
【0015】また、請求項3に記載の本発明の自動車用
駆動装置にあっては、メンバーAを、ワンウエイクラッ
チによりケースに固定可能に構成したため、第1および
第2駆動モードにあってはメンバーAがワンウエイクラ
ッチにより自動的に固定され、第3駆動モードへ移行す
るとメンバーAの固定は自動的に解除される。
【0016】また、請求項4に記載の本発明の自動車用
駆動装置にあっては、エンジンより入力軸に入力される
駆動力を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数
のモーターを備え、遊星歯車はこの回転メンバーとし
て、入力軸と連結したメンバーと、増速駆動を得るべく
ケースに回転制止可能なメンバーAと、出力軸と連結し
た被増速メンバーとを有し、ケースに固定可能なメンバ
ーBを設け、該メンバーBに連結した第1磁気メンバー
とメンバーAに連結した第3磁気メンバーとの間で複数
のモーターのうちの第1モーターを構成し、第1磁気メ
ンバーと出力軸に連結した第2磁気メンバーとの間で複
数のモーターのうちの第2モーターを構成したため、メ
ンバーBとともに第1磁気メンバーをケースに固定する
ことにより、第1モーターで発電した電力を第2モータ
ーに供給し無段階な変速比の駆動を行う。
【0017】また、請求項5に記載の本発明の自動車用
駆動装置にあっては、メンバーBと冷房装置のコンプレ
ッサーとを連結可能にしたため、エンジンが停止した状
態において、メンバーBを介して、第1または第2モー
ターの駆動により冷房装置のコンプレッサーを運転す
る。
【0018】また、請求項6に記載の本発明の自動車用
駆動装置にあっては、第1モーターと第2モーターと
は、それぞれの磁気メンバーの一方を一体共通化して、
それぞれの他方の磁気メンバーを一体共通化した磁気メ
ンバーの内側と外側に同軸上で径方向に積み重ねて配置
したため、一体共通化した磁気メンバーは第1モーター
として発電作用を行い、第2モーターとして駆動作用を
行う。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1は、本発明の自動車用駆動装置に
おける主要部のスケルトン図である。遊星歯車10は、
サンギヤ12と、リングギヤ14と、キャリア16およ
び、該キャリア16に軸支されサンギヤ12およびリン
グギヤ14と噛み合うピニヨン18から構成されてい
る。
【0020】エンジン20は入力軸22を介してキャリ
ア16と連結しており、出力軸24は出力歯車26およ
びパーキングギヤ28と一体になって第1磁気メンバー
30と連結されている。パーキングギヤ28はケース3
2に係止したロックポール34を噛み合わせることで回
転を固定される。リングギヤ14は第2磁気メンバー3
6と連結され、サンギヤ12は第3磁気メンバー40と
連結されるとともにブレーキ38によりケース32に回
転制止可能である。
【0021】サンギヤ12は、ケース32に回転制止す
ることにより後述するように、入力軸22の入力回転で
リングギヤ14を増速駆動する。サンギヤ12は、回転
制止することで増速駆動を可能にする本発明のメンバー
Aを構成し、リングギヤ14は被増速メンバーを構成す
る。
【0022】出力歯車26は、減速歯車42a、42b
を介して駆動歯車44と連結されている。駆動歯車44
は内包した差動装置46および左右の車軸48a、48
bを介して図示しない車輪を駆動する。
【0023】図示しない冷房装置のコンプレッサー50
がケース32に設けられ、電磁クラッチ52を介して被
動プーリー54と連結している。被動プーリー54とベ
ルト56で連結された駆動プーリー58は、第1ワンウ
エイクラッチ(以下、第1OWCと記す)60を介して
入力軸22と、第2ワンウエイクラッチ(以下、第2O
WCと記す)62を介してリングギヤ14とそれぞれ連
結されている。第1OWC60および第2OWC62は
コンプレッサー50を運転する方向にのみ動力伝達が可
能なようになっており、入力軸22またはリングギヤ1
4のいずれか高い回転数の側から駆動される。
【0024】前述の第1磁気メンバー30と第2磁気メ
ンバー36と第3磁気メンバー40とは、互いに軸方向
にオーバーラップして同軸上に配置されるとともに、内
側から第2磁気メンバー36、第1磁気メンバー30、
第3磁気メンバー40の順で3層構造になっており、第
2磁気メンバー36と第3磁気メンバー40とは、詳細
の図示は省略するがコイルを巻いた鋼板で構成され、第
1磁気メンバー30は永久磁石が埋め込まれた材料で構
成されている。
【0025】また、ケース32には、第2磁気メンバー
36および第3磁気メンバー40と図示しないコントロ
ーラーとの間で、電力を授受するスリップリングが設け
られるが、図示は省略した。第1磁気メンバー30と第
2磁気メンバー36との間でモーターを構成し、これを
第1モーター64とするとともに、第1磁気メンバー3
0と第3磁気メンバー40との間で構成するモーターを
第2モーター66とする。
【0026】第1モーター64と第2モーター66と
は、それぞれの磁気メンバー同士の間で回転方向を正転
・逆転に切り替えられるとともに、モーターとしての機
能と発電機としての機能、さらに相互の磁気メンバー間
を電気的に一体化するクラッチの機能を有しており、磁
気メンバー相互の回転数差とともに図示しないコントロ
ーラーからの指令で任意に切り替え、または制御するこ
とができる。
【0027】図1に示す駆動装置を搭載した自動車は、
エンジン20と、第1モーター64、第2モーター66
の2種類の動力源を有するので、いわゆるハイブリッド
自動車を構成する。
【0028】次に、上記構成の駆動装置の作動について
説明する。以下の説明で『正回転』とは、エンジン20
と同じ、またはこれに連動した回転方向の回転を言い、
『逆回転』とはその逆方向の回転を言う。
【0029】はじめに、図示しないバッテリーから供給
される電力による発進と加速について説明する。通常、
自動車が発進する際、エンジン20は停止している。ま
ず、ブレーキ38を作用させてサンギヤ12をケース3
2に固定し、図示しないコントローラーおよびスリップ
リングを介してバッテリーから第2モーター66に第1
磁気メンバー30が正回転する方向に電流を流す。
【0030】第1磁気メンバー30と連結された出力歯
車26は、減速歯車42a、42b、駆動歯車44、差
動装置46および左右の車軸48a、48bを介して図
示しない車輪を駆動し、自動車は発進し加速を始める。
このように、第2モーター66のみで駆動する状態を第
1駆動モードと呼ぶ。
【0031】次に、さらに駆動力を強くするためにエン
ジン20を始動させる際の作動を説明する。この場合
は、第2モーター66での駆動に加えて、第1モーター
64に発電させることで第2磁気メンバー36を正回転
させる。第2磁気メンバー36と連結したリングギヤ1
4は、サンギヤ12が固定されているのでキャリア16
を正回転方向に駆動し、入力軸22を介してエンジン2
0を正回転させる。ここでエンジン20に燃料を供給し
たり図示しない点火回路を接続するなどの制御を行うと
エンジン20が始動する。
【0032】エンジン20が始動して駆動を始めると、
以下のように動力伝達が行われる。エンジン20が始動
すると直ちに第1モーター64に発電させる。エンジン
20がキャリア16を回転させると、サンギヤ12が固
定されているため、リングギヤ14が増速駆動される。
すなわち、リングギヤ14の歯数に対するサンギヤの歯
数の比をαとすると、被増速メンバーであるリングギヤ
14はキャリア16の回転数の(1+α)倍に増速駆動
される。
【0033】したがって、この状態では、リングギヤ1
4と連結された第2磁気メンバー36が出力軸24と連
結された第1磁気メンバー30より大幅に高い回転数で
駆動されるので、この回転差で発電が行われる。発電さ
れた電力は第2磁気メンバー36から図示しないスリッ
プリングを介して図示しないコントローラーへ送られて
制御され、再びスリップリングを介して第2モーター6
6の第3磁気メンバー40へ供給される。
【0034】また、発電に伴う発電トルクは、第2磁気
メンバー36が第1磁気メンバー30を正回転方向に駆
動するように作用する。実際に出力軸24を駆動するト
ルクは、上記の発電トルクに第2モーター66の出力ト
ルクが加算される。したがって、バッテリーから第2モ
ーター66に電力を供給し続ければ、第2モーター66
はバッテリーからの電力と、第1モーター64が発電し
た電力とで駆動することになり、出力軸24を駆動する
動力源はエンジン20とバッテリーになる。
【0035】ここで、バッテリーからの電力供給をやめ
ると、第2モーター66は第1モーター64が発電した
電力のみで駆動することになり、出力軸24が第2磁気
メンバー36から発電トルクで駆動されるトルクも含め
て動力源はエンジン20だけになる。入力軸22が出力
軸24より高い回転数で、このように第1モーター64
が発電しながら、第2モーター66で駆動する状態を第
2駆動モードと呼ぶ。
【0036】この第2駆動モードにおける入力軸22の
回転数と出力軸24の回転数の比(変速比)は、入力軸
22に入るエンジン20のトルクの大きさと、自動車を
駆動する出力軸24のトルク(負荷)の大きさ、および
バッテリーから第2モーター66に供給される電力とに
応じて無段階に変化するようにコントローラーで制御さ
れる。また、第1モーター64が発電する電力もそれら
に応じて変化する。
【0037】すなわち、自動車が低速でエンジン20の
トルクが大きく出力軸24の負荷も大きい場合は、入力
軸22の回転数が出力軸24の回転数より大幅に高く、
徐々に自動車の速度が上昇して出力軸24の負荷が小さ
くなると、入力軸22の回転数が一定であっても出力軸
24の回転数が上昇するように無段階に変速する。
【0038】そして、さらに車速が上昇したりエンジン
20の回転数が下降したりすると、やがて入力軸22と
出力軸24の回転数が一致するに至る。ここでブレーキ
38を解放するとともに、第1モーター64と第2モー
ター66の回転数を制御して全ての磁気メンバー30、
36、40が一体になるように、第2磁気メンバー36
および第3磁気メンバー40にバッテリーから電力を供
給する。通常、モーターは回転数(回転差)が0の状態
で最も大きなトルクを発揮する特性を持つので、全ての
磁気メンバー30、36、40が一体になるのに要する
電力はわずかである。
【0039】このようにして、第1モーター64と第2
モーター66とが、あたかもクラッチを接続したかのよ
うに一体になると、遊星歯車10も一体になり入力軸2
2と出力軸24は直結される。このような直結駆動を第
3駆動モードと呼ぶ。
【0040】次に第4駆動モードへの移行を説明する。
まず、両モーター64、66の回転数(回転差)を制御
して第2駆動モードと同じ状態にする。すなわち、サン
ギヤ12の回転数を0にした上で、ブレーキ38を作用
させてサンギヤ12をケース32に固定する。被増速メ
ンバーのリングギヤ14は再び増速駆動されるので第1
モーター64に発電させて、この電力を第2モーター6
6に供給する。動力の流れは第2駆動モードと同じであ
るが、出力軸24が入力軸22より高い回転数になるよ
うに制御する点が異なる。いわゆるオーバードライブ状
態になる。
【0041】この場合も、変速比は入力軸22に入るエ
ンジン20のトルクの大きさと、自動車を駆動する出力
軸24のトルク(負荷)の大きさ、およびバッテリーか
ら第2モーター66に供給される電力とに応じて無段階
に変化するようにコントローラーで制御される。また、
第1モーター64が発電する電力もそれらに応じて変化
する。
【0042】このように、出力軸24が入力軸22より
高い回転数で、第1モーター64が発電しながら第2モ
ーター66で駆動する状態を第4駆動モードと呼ぶ。そ
して、さらに車速が上昇したりエンジン20の回転数が
下降したりすると、やがて第2磁気メンバー36と出力
軸24に連結された第1磁気メンバー30との回転数が
一致するに至る。ここで、第1モーター64にバッテリ
ーから電力を供給して両磁気メンバー30および36を
クラッチで接続したように一体化する。
【0043】これにより遊星歯車10による機械的な増
速駆動になり、変速比は1/(1+α)の定まった値に
なる。このように、定まった変速比の増速駆動を第5駆
動モードと呼ぶ。第5駆動モードにおいてもバッテリー
から電力を供給して第2モーター66による加勢が可能
であり、逆に増速駆動しながら第2モーター66に発電
させてバッテリーを充電することもできる。
【0044】次に、自動車の速度を徐々に下げる場合、
および制動する場合について説明する。まず、第4駆動
モード乃至第5駆動モードでの高速走行中にあっては、
運転者が自動車のスロットルペダルを解放して減速した
り、ブレーキペダルを踏んで制動する場合には、ブレー
キ38の固定を維持したまま直ちに上記の駆動をやめて
エンジン20への燃料供給を停止し、第2モーター66
に発電させて減速する。発電した電力はバッテリーの充
電に使う。この際、いわゆるエンジンブレーキを併用し
つつ、第2モーター66での発電に加えて第1モーター
64にも発電させ、制動力を上げることができる。
【0045】また、低速走行時においては、エンジン2
0を停止してブレーキ38を作用させた上で第2モータ
ー66に発電させて減速する。発電した電力はバッテリ
ーの充電に使う。したがって、第1モーター64および
第2モーター66の発電量を適切に制御することによ
り、適度な減速や制動を行うとともに、従来は摩擦ブレ
ーキで熱に変えて捨てていた自動車の運動エネルギーの
一部を電気に変えてバッテリーに蓄え、いわゆるエネル
ギー回生を行うことができる。エネルギー回生でバッテ
リーに蓄えた電力は、次に自動車を加速する際に使うこ
とで自動車の燃料消費を少なくする効果が得られる。
【0046】次に、自動車を後進させる場合について説
明する。エンジン20を停止した状態での後進は、前進
の第1駆動モードと同様に、ブレーキ38を作用させて
第2モーター66に電力を供給し、第1磁気メンバー3
0を逆回転させることで発進から加速を行うことができ
る。
【0047】次に、エンジン20が回転している状態
で、発電しながら後進する場合について説明する。この
場合も、前進の第2駆動モードと同様に、ブレーキ38
を作用させて第1モーター64に発電させて第2モータ
ー66に電力を供給し、第1磁気メンバー30を逆回転
方向に駆動して後進することができる。但し、前進の第
2駆動モードと同様に、第1磁気メンバー30には前進
方向に発電トルクが作用するので、前述のエンジン20
が停止した状態の後進より駆動力は小さくなる。
【0048】次に、冷房装置を運転する場合について説
明する。通常、エンジン20が回転している場合は入力
軸22から第1OWC60、駆動プーリー58、ベルト
56を介して被動プーリー54が駆動されている。ここ
で、電磁クラッチ52を接続することでコンプレッサー
50が運転されるが、エンジン20が停止中にあっては
このルートでの運転ができない。前述の第1駆動モード
での加速は短時間に限られるので、比較的長時間、エン
ジン20が停止するチャンスとしては停車中または長い
下り坂を走行する場合が考えられる。
【0049】まず停車中にあっては、ロックボール34
をパーキングギヤ28に噛み合わせることで出力軸24
を固定し、第1モーター64に電力を供給し第2磁気メ
ンバー36を正回転させる。これにより、第2OWC6
2を介して駆動プーリー58を回転させることができる
ので、エンジン20が回転していた場合と同様にコンプ
レッサー50を運転することが可能になる。この際、エ
ンジン20とともにキャリア16が停止しているのでサ
ンギヤ12および第3磁気メンバー40は逆回転するが
空転するのみである。
【0050】また、長い下り坂を走行中でエンジン20
が停止している場合も、第1モーター66に発電させる
か、電力を供給して第1磁気メンバー30と第2磁気メ
ンバー36とを一体化することで第2OWC62を介し
て駆動プーリー58を回転させることができるので、エ
ンジン20が回転していた場合と同様にコンプレッサー
50を運転することが可能になる。
【0051】以上のように、図1の実施形態にあって
は、メンバーAであるサンギヤ12のブレーキ38によ
る回転制止、さらに両モーター64、66の発電・駆動
や一体化などの制御により、前述の第1駆動モードから
第5駆動モードまでの多様な駆動モードを選択して、自
動車を走行させることができる。
【0052】特に、車速0の発進から第5駆動モードま
で無段階に変速できるとともに、直結、増速の2種類の
定まった変速比の機械的な動力伝達が可能であり、定常
走行で使用頻度の高い直結の第3駆動モードにおいて従
来例より電気ルートでの動力伝達比率が低くなり、動力
伝達効率が高くなることが特徴である。
【0053】また、第1モーター64および第2モータ
ー66の両者を、軸方向にオーバーラップさせることに
より全長が短くできるので、2個のモーターを並べて用
いる従来例と比較して、駆動装置全体を短くすることが
できる。
【0054】また、第1磁気メンバー30は永久磁石を
埋め込んだ材料で構成され、第1モーター64および第
2モーター66に共通した磁気メンバーであるため、2
個の独立したモーターを使用する従来例に比べて高価な
永久磁石の使用量が少なくて済み、製造コストを安くす
ることが可能になる。さらに、長時間にわたってエンジ
ン20が停止するような場合においても、冷房装置を運
転することが可能であるので、冷房のためだけにエンジ
ン20を回転させるのに比べて燃費を向上できる。
【0055】次に、図2は、本発明の自動車用駆動装置
における他の実施形態を表すスケルトン図である。はじ
めに、図1の実施形態との違いを説明する。遊星歯車1
0のサンギヤ12、リンギギヤ14、キャリア16とエ
ンジンおよび第2磁気メンバー36、第3磁気メンバー
40との連結関係や、図示しない車輪と連結された出力
軸24と第1磁気メンバー30との連結関係は図1の実
施形態と同様であるが、ブレーキ38が遊星歯車10の
脇に配置され、これと並列に第3ワンウエイクラッチ
(以下、第3OWCと記す)72が配置されている。該
第3OWC72はサンギヤ12が逆回転方向に回転しよ
うとするとセルフロックするように構成されている。
【0056】また、第1モーター64と第2モーター6
6の各磁気メンバー30、36、40の配置が異なる。
すなわち、内側から第3磁気メンバー40、第1磁気メ
ンバー30、第2磁気メンバー36の順に配置される。
また、入力軸22にブロッキングギヤ68が一体的に設
けられ、ケース32に係止した第2ロックポール70に
より回転方向に固定することができる。さらに、サンギ
ヤ12と連結された第3磁気メンバー40が第2OWC
52を介して駆動プーリー58を駆動することができる
ように構成されている。
【0057】次に、図2の実施形態における作動を説明
する。前述のように、遊星歯車10とエンジン20およ
び各モーター64、66との連結関係や、出力軸と各モ
ーター64、66との連結関係は、第3OWC72が追
加されたこと以外は図1の実施形態と同じである。
【0058】第3OWC72は逆回転方向にのみセルフ
ロックしてサンギヤ12を固定するので、第1駆動モー
ドおよび第2駆動モードにおいて第3磁気メンバー40
には逆回転方向のトルクが作用して固定され、第3駆動
モードへ移行すると第3磁気メンバー40に連結したサ
ンギヤ12は正回転するので自動的に固定が解除され
る。第4駆動モードと第5駆動モードおよび後進時、さ
らに高速における減速・制動時のエネルギー回生の際に
は、サンギヤ12に正回転方向のトルクが作用するので
ブレーキ38を作用させる必要があるが、第2駆動モー
ドと第3駆動モードの間の切替時にはブレーキ38を制
御する必要がない。したがって、図1の実施形態と同様
に第1駆動モードから第5駆動モードまで無段階に変速
しながら駆動することができる。
【0059】他の異なる点は、後進および低速での減
速、制動時の作動である。すなわち、第2ロックポール
70により入力軸22を回転方向に固定することによ
り、両モーター64および66を同時に駆動または発電
にあてることができるので、後進において両モーター6
4、66に同時に駆動させることで大きな駆動力を得る
とともに、減速および制動時において両モーター64、
66に同時に発電させることで大きな減速力を得てエネ
ルギー回生能力を高められる。
【0060】また、エンジン20が停止した状態でのコ
ンプレッサー50の運転は第3磁気メンバー40を正回
転させることで行う。すなわち、車両が停止した状態に
あっては第1ロックポール34で出力軸24を固定して
第2モーター66に電力供給して第3磁気メンバー40
を正回転させ、長い下り坂を走行中などにおいては、第
1磁気メンバー30と第3磁気メンバー40とを一体化
して正回転させ、いずれも第2OWC62を介して駆動
プーリー58を駆動する。
【0061】また、第2ロックポール70により入力軸
22を固定した場合の長い下り坂を走行中にあっては、
第1磁気メンバー30と第3磁気メンバー40とを一体
化してコンプレッサー50を運転しつつ、第1モーター
64に発電させて、減速力を確保するとともにエネルギ
ー回生を行うことができる。
【0062】以上のように、図2の実施形態においても
図1の実施形態と同様に、車速0の発進から第5駆動モ
ードまで無段階に変速できるとともに、直結、増速の2
種類の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能であ
り、定常走行で使用頻度の高い直結の第3駆動モードに
おいて従来例より動力伝達効率を高くすることができ
る。
【0063】また、第1モーター64、第2モーター6
6を軸方向にオーバーラップさせて短くすることや、エ
ンジン20を停止した状態で冷房装置を運転できること
ができる点も図1の実施形態と同様である。
【0064】次に、図3は、本発明の自動車用駆動装置
における他の実施形態を表すスケルトン図である。はじ
めに、図1の実施形態との違いを説明する。遊星歯車1
0は図1と同様に、サンギヤ12と、リングギヤ14
と、キャリア16および、該キャリア16に軸支されサ
ンギヤ12およびリングギヤ14と噛み合うピニヨン1
8から構成され、エンジン20は入力軸22を介してキ
ャリア16と連結しているが、出力軸24はリングギヤ
14と連結されている。
【0065】ブレーキ38によりケース32に固定可能
なメンバーB74が設けられ、メンバーB74は第1磁
気メンバー30と一体的に連結され、第1磁気メンバー
30とメンバーAのサンギヤ12に連結された第3磁気
メンバー40との間で第1モーター64が構成され、第
1磁気メンバー30とリングギヤ14に連結された第2
磁気メンバー36との間で第2モーター66が構成され
ている。第1磁気メンバー30は永久磁石を含む材料で
構成され、第2磁気メンバー36および第3磁気メンバ
ー40は鋼板にコイルを巻いた電磁石で構成されてい
る。
【0066】電磁クラッチ52を介してコンプレッサー
50と連結された被動プーリー54にベルト56で連結
された駆動プーリー58は、第1OWC60を介して入
力軸22と、第2OWC62を介してメンバーB74と
それぞれ連結されている。第1OWC60および第2O
WC62はコンプレッサー50を運転する方向にのみ動
力伝達が可能なようになっており、入力軸22またはメ
ンバーB74のいずれか高い回転数の側から駆動され
る。
【0067】次に、図2の実施形態における作動を説明
する。メンバーB74は通常、ブレーキ38によりケー
ス32に固定されている。はじめに、エンジン20が停
止した状態でバッテリーから供給される電力による発進
と加速について説明する。まず、第2モーター66に電
流を流し第2磁気メンバー36を正回転させる。すなわ
ち第1磁気メンバー30がメンバーB74とともにブレ
ーキ38によりケース32に固定されているので、第2
磁気メンバー36と連結された出力歯車26は正回転方
向に駆動され、自動車は発進し加速を始める。この際、
サンギヤ12と連結された第3磁気メンバー40は逆転
するが空転するのみである。このように、第2モーター
66のみで駆動する状態を、図1の実施形態と同様に第
1駆動モードと呼ぶ。
【0068】次に、さらに駆動力を強くするためにエン
ジン20を始動させる場合は、第2モーター66での駆
動に加えて、第1モーター64に発電させることでキャ
リア16が正回転方向に駆動され、入力軸22を介して
エンジン20を正回転させる。ここでエンジン20に燃
料を供給したり図示しない点火回路を接続するなどの制
御を行うとエンジン20が始動する。
【0069】エンジン20が始動して駆動を始めると、
以下のように動力伝達が行われる。エンジン20が始動
すると直ちに第1モーター64に発電させる。エンジン
20の動力は、キャリア16に入って遊星歯車10でト
ルク分割され、一部はリングギヤ14を通って出力軸2
4を駆動し、残りのトルクはサンギヤ12から第3磁気
メンバー40を駆動して発電を行う。ここで、リングギ
ヤ14を経て出力軸24を駆動するトルクは以下にな
る。すなわち、入力トルクを1として、リングギヤ14
の歯数に対するサンギヤ12の歯数の比をαとすると、
1/(1+α)のトルクが機械的に出力軸24へ伝達さ
れる。発電された電力は第2モーター66の第2磁気メ
ンバー36へ供給される。
【0070】実際に出力軸24を駆動するトルクは、上
記の機械的伝達分に第2モーター66の出力トルクが加
算される。したがって、バッテリーから第2モーター6
6に電力を供給し続ければ、第2モーター66はバッテ
リーからの電力と、第1モーター64が発電した電力と
で駆動することになり、出力軸24を駆動する動力源は
エンジン20とバッテリーになる。
【0071】ここで、バッテリーからの電力供給をやめ
ると、第2モーター66は第1モーター64が発電した
電力のみで駆動することになり、出力軸24が機械的に
駆動されるトルクも含めて動力源はエンジン20だけに
なる。入力軸22が出力軸24より高い回転数で、この
ように第1モーター64が発電しながら、第2モーター
66で駆動する状態を図1の実施形態と同様に第2駆動
モードと呼ぶ。
【0072】この第2駆動モードにおける入力軸22の
回転数と出力軸24の回転数の比(変速比)は、入力軸
22に入るエンジン20のトルクの大きさと、自動車を
駆動する出力軸24のトルク(負荷)の大きさ、および
バッテリーから第2モーター66に供給される電力とに
応じて無段階に変化するようにコントローラーで制御さ
れる。また、第1モーター64が発電する電力もそれら
に応じて変化する。
【0073】すなわち、自動車が低速でエンジン20の
トルクが大きく出力軸24の負荷も大きい場合は、入力
軸22の回転数が出力軸24の回転数より大幅に高く、
徐々に自動車の速度が上昇して出力軸24の負荷が小さ
くなると、入力軸22の回転数が一定であっても出力軸
24の回転数が上昇するように無段階に変速する。
【0074】そして、さらに車速が上昇したりエンジン
20の回転数が下降したりすると、やがて入力軸22と
出力軸24の回転数が一致するに至る。ここでブレーキ
38を解放してメンバーB74を自由に回転できるよう
にするとともに、第1モーター64と第2モーター66
の回転数を制御して全ての磁気メンバー30、36、4
0が一体になるようにする。
【0075】このようにして、第1モーター64と第2
モーター66が、あたかもクラッチを接続したかのよう
に一体になると、遊星歯車10も一体になり入力軸22
と出力軸24は直結される。このような直結駆動を図1
の実施形態と同様に第3駆動モードと呼ぶ。
【0076】次に第4駆動モードへの移行を説明する。
まず、両モーター64、66の回転数(回転差)を制御
して第2駆動モードと同じ状態にする。すなわち第1磁
気メンバー30の回転数を0にした上で、ブレーキ38
を作用させてメンバーB74をケース32に固定する。
そのうえで再度、第1モーター64に発電させて、この
電力を第2モーター66に供給する。動力の流れは第2
駆動モードと同じであるが、出力軸24が入力軸22よ
り高い回転数になるように制御する点が異なる。いわゆ
るオーバードライブ状態になる。
【0077】この場合も、変速比は入力軸22に入るエ
ンジン20のトルクの大きさと、自動車を駆動する出力
軸24のトルク(負荷)の大きさ、およびバッテリーか
ら第2モーター66に供給される電力とに応じて無段階
に変化するようにコントローラーで制御される。また、
第1モーター64が発電する電力もそれらに応じて変化
する。
【0078】このように、出力軸24が入力軸22より
高い回転数で、第1モーター64が発電しながら、第2
モーター66で駆動する状態を図1の実施形態と同様に
第4駆動モードと呼ぶ。そして、さらに車速が上昇した
りエンジン20の回転数が下降したりすると、やがて第
3磁気メンバー40と連結されたサンギヤ12が停止す
るに至る。ここで、第1モーター64にバッテリーから
電力を供給して第3磁気メンバー40と第1磁気メンバ
ー30とをクラッチで接続したように一体化する。
【0079】これによりメンバーAのサンギヤ12がケ
ース32に固定され、遊星歯車10による機械的な増速
駆動になり、変速比は1/(1+α)の定まった値にな
る。このように、定まった変速比の増速駆動を図1の実
施形態と同様に第5駆動モードと呼ぶ。第5駆動モード
においてもバッテリーから電力を供給して第2モーター
66による加勢が可能であり、逆に増速駆動しながら第
2モーター66に発電させてバッテリーを充電すること
もできることも図1の実施形態と同様である。
【0080】次に、自動車の速度を徐々に下げる場合、
および制動する場合について説明する。基本的に図1の
実施形態と同様であるが、まず、第4駆動モード乃至第
5駆動モードでの高速走行中にあっては、運転者が自動
車のスロットルペダルを解放して減速したり、ブレーキ
ペダルを踏んで制動する場合には、ブレーキ38の固定
を維持したまま直ちに上記の駆動をやめてエンジン20
への燃料供給を停止し、第2モーター66に発電させて
減速する。発電した電力はバッテリーの充電に使う。こ
の際、いわゆるエンジンブレーキを併用しつつ、第2モ
ーター66での発電に加えて第1モーター64にも発電
させ、制動力を上げることができる。
【0081】また、低速走行時においては、エンジン2
0を停止してブレーキ38を作用させた上で第2モータ
ー66に発電させて減速する。発電した電力はバッテリ
ーの充電に使う。したがって、第1モーター64および
第2モーター66の発電量を適切に制御することによ
り、適度な減速や制動を行うことができる。
【0082】次に、自動車を後進させる場合について説
明する。これも図1の実施形態と同様であるが、エンジ
ン20を停止した状態での後進は前進の第1駆動モード
と同様に、ブレーキ38を作用させて第2モーター66
に電力を供給し、第2磁気メンバー36を逆回転させる
ことで発進から加速を行うことができる。
【0083】次に、エンジン20が回転している状態
で、発電しながら後進する場合についても、前進の第2
駆動モードと同様に、ブレーキ38を作用させて第1モ
ーター64に発電させて第2モーター66に電力を供給
し、第2磁気メンバー36を逆回転方向に駆動して後進
することができる。続いて、冷房装置を運転する場合に
ついて説明する。この場合も、図1の実施形態と同様
に、第1OWC60および第2OWC62の作用によ
り、入力軸22またはメンバーB74のいずれか回転数
の高い方からコンプレッサー50を駆動することができ
る。エンジン20を停止した状態でのメンバーB74の
駆動は、ブレーキ38を解除して第1モーター64また
は第2モーター66のいずれかで行う。
【0084】以上のように、図3の実施形態においても
図1の実施形態と同様に、車速0の発進から第5駆動モ
ードまで無段階に変速できるとともに、直結、増速の2
種類の定まった変速比の機械的な動力伝達が可能であ
り、定常走行で使用頻度の高い直結の第3駆動モードに
おいて従来例より動力伝達効率を高くすることができ
る。
【0085】次に、図4は、本発明の自動車用駆動装置
における他の実施形態を表すスケルトン図である。はじ
めに、図1の実施形態との違いを説明する。入力軸22
と出力軸24および遊星歯車10、第1モーター64、
第2モーター66は同一軸心上に設けられるとともに、
遊星歯車10がいわゆるダブルピニヨン型である。すな
わち、サンギヤ12とリングギヤ14との間に、サンギ
ヤ12と噛み合うピニヨン18aと、該ピニヨン18a
およびリングギヤ14と噛み合うピニヨン18bとがキ
ャリア16に回転自在に支持されている。
【0086】リングギヤ14が入力軸22と連結され、
サンギヤ12がメンバーAとして第3磁気メンバー40
と連結されるとともに、ブレーキ38によりケース32
に固定可能であり、被増速メンバーを構成するキャリア
16が第2磁気メンバー36と連結されており、第1磁
気メンバーは30aと30bとにより構成されるが、い
ずれも出力軸24と連結されている。第1磁気メンバー
は30aおよび30bは鋼板にコイルを巻いた電磁石で
構成され、第2磁気メンバー36および第3磁気メンバ
ー40は永久磁石を含む材料で構成されている。このよ
うに遊星歯車10の構成が図1と異なるが、メンバーA
および被増速メンバーと各磁気メンバー36、40との
連結関係は全て図1と同じであり、変速比はやや異なる
が作用も図1と同様である。
【0087】したがって、図4の実施形態においても車
速0の発進から第5駆動モードまで無段階に変速できる
とともに、直結、増速の2種類の定まった変速比の機械
的な動力伝達が可能であり、定常走行で使用頻度の高い
直結の第3駆動モードにおいて従来例より動力伝達効率
を高くすることができる。また、本実施形態は入力軸2
2と出力軸24が同一軸心であるので後輪駆動車に適し
た駆動装置である。
【0088】以上のように、本発明の各実施形態にあっ
ては、いずれの実施形態においてもブレーキ38の固定
および解放、第1、第2両モーター64、66の発電お
よび駆動、さらには電気的に一体化する制御などによ
り、車速0の発進から第5駆動モードまで無段階に変速
できるとともに、直結、増速の2種類の定まった変速比
の機械的な動力伝達が可能であり、第3駆動モード(直
結)での電気的動力伝達比率が従来例より大幅に低いの
で、動力伝達効率が全般に高くなる。尚、各磁気メンバ
ーは上記説明通りの必要はなく、鋼板にコイルを巻いた
電磁石および永久磁石を含む構成のいずれでもよい。
【0089】本発明の自動車用駆動装置は、当業者の一
般的な知識に基づいて、各モーターに過大なトルクが作
用することや過熱を防ぐ措置を講じたり、ワンウエイク
ラッチやブレーキの代わりに円錐クラッチや電磁クラッ
チを使用したり、さらに冷房装置のコンプレッサーのみ
ならず潤滑用の油圧ポンプなどをエンジン停止中も運転
可能にするなどの変更や改良を加えた態様で実施するこ
とができる。
【0090】
【発明の効果】以上、説明してきたように、本発明の自
動車用駆動装置によれば、以下のような効果を得ること
ができる。 (1) 請求項1に記載の本発明の自動車用駆動装置に
よれば、エンジンより入力軸に入力される駆動力を、遊
星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモーターを
備え、遊星歯車はこの回転メンバーとして、入力軸と連
結したメンバーと、増速駆動を得るべくケースに回転制
止可能なメンバーAと、被増速メンバーとを有し、出力
軸に連結した第1磁気メンバーと被増速メンバーに連結
した第2磁気メンバーとの間で複数のモーターのうちの
第1モーターを構成し、第1磁気メンバーとメンバーA
に連結した第3磁気メンバーとの間で複数のモーターの
うちの第2モーターを構成したため、メンバーAのケー
スへの固定と第1モーターおよび第2モーターを制御す
ることにより、車速0の第1駆動モードから定まった変
速比の第5駆動モードまで無段階な変速ができるととも
に、直結駆動を行うことができる。
【0091】(2) 請求項2に記載の本発明の自動車
用駆動装置によれば、メンバーAまたは被増速メンバー
と冷房装置のコンプレッサーとを連結可能にしたため、
エンジンが停止した状態においてメンバーAまたは被増
速メンバーを介して、第1モーターの駆動により冷房装
置のコンプレッサーを運転することができるので、冷房
のためだけにエンジンを運転するのに較べて燃料消費を
少なくできる。
【0092】(3) 請求項3に記載の本発明の自動車
用駆動装置によれば、メンバーAを、ワンウエイクラッ
チによりケースに固定可能に構成したため、第1および
第2駆動モードにあってはメンバーAがワンウエイクラ
ッチにより自動的に固定され、第3駆動モードへ移行す
るとメンバーAの固定は自動的に解除されるので、ブレ
ーキを制御することなく第2駆動モードと第3駆動モー
ドの間の切替をスムーズに行うことができる。
【0093】(4) 請求項4に記載の本発明の自動車
用駆動装置によれば、エンジンより入力軸に入力される
駆動力を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数
のモーターを備え、遊星歯車はこの回転メンバーとし
て、入力軸と連結したメンバーと、増速駆動を得るべく
ケースに回転制止可能なメンバーAと、出力軸と連結し
た被増速メンバーとを有し、ケースに固定可能なメンバ
ーBを設け、該メンバーBに連結した第1磁気メンバー
とメンバーAに連結した第3磁気メンバーとの間で複数
のモーターのうちの第1モーターを構成し、第1磁気メ
ンバーと出力軸に連結した第2磁気メンバーとの間で複
数のモーターのうちの第2モーターを構成したため、メ
ンバーBのケースへの固定と第1モーターおよび第2モ
ーターを制御することにより、車速0の第1駆動モード
から定まった変速比の第5駆動モードまで無段階な変速
ができるとともに、直結駆動を行うことができる。
【0094】(5) 請求項5に記載の本発明の自動車
用駆動装置によれば、メンバーBと冷房装置のコンプレ
ッサーとを連結可能にしたため、エンジンが停止した状
態においてメンバーBを介して、第1または第2モータ
ーの駆動により冷房装置のコンプレッサーを運転するこ
とで、燃費を向上することができる。
【0095】(5) 請求項6に記載の本発明の自動車
用駆動装置によれば、第1モーターと第2モーターと
は、それぞれの磁気メンバーの一方を一体共通化して、
それぞれの他方の磁気メンバーを一体共通化した磁気メ
ンバーの内側と外側に同軸上で径方向に積み重ねて配置
したため、独立した2個のモーターを用いるのに較べて
小型軽量化と、永久磁石の使用量を減らして低コスト化
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用駆動装置のスケルトン図であ
る。
【図2】本発明の自動車用駆動装置における、他の実施
形態のスケルトン図である。
【図3】本発明の自動車用駆動装置における、他の実施
形態のスケルトン図である。
【図4】本発明の自動車用駆動装置における、他の実施
形態のスケルトン図である。
【符号の説明】
10:遊星歯車 12:サンギヤ 14:リングギヤ 16:キャリア 18、18a、18b:ピニヨン 20:エンジン 22:入力軸 24:出力軸 26:出力歯車 28:パーキングギヤ 30、30a、30b:第1磁気メンバー 32:ケース 34:ロックポール 36:第2磁気メンバー 38:ブレーキ 40:第3磁気メンバー 42:減速歯車 44:駆動歯車 46:差動装置 48:車軸 50:コンプレッサー 52:電磁クラッチ 54:被動プーリー 56:ベルト 58:駆動プーリー 60:第1ワンウエイクラッチ(第1OWC) 62:第2ワンウエイクラッチ(第2OWC) 64:第1モーター 66:第2モーター 68:ブロッキングギヤ 70:第2ロックポール 72:第3ワンウエイクラッチ(第3OWC) 74:メンバーB

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンより入力軸に入力される駆動力
    を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモー
    ターを備え、前記遊星歯車はこの回転メンバーとして、
    前記入力軸と連結したメンバーと、増速駆動を得るべく
    ケースに回転制止可能なメンバーAと、被増速メンバー
    とを有し、前記出力軸に連結した第1磁気メンバーと前
    記被増速メンバーに連結した第2磁気メンバーとの間で
    前記複数のモーターのうちの第1モーターを構成し、前
    記第1磁気メンバーと前記メンバーAに連結した第3磁
    気メンバーとの間で前記複数のモーターのうちの第2モ
    ーターを構成したことを特徴とする自動車用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記メンバーAまたは前記被増速メンバ
    ーと冷房装置のコンプレッサーとが連結可能であること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記メンバーAを、ワンウエイクラッチ
    によりケースに固定可能であることを特徴とする請求項
    1および2に記載の自動車用駆動装置。
  4. 【請求項4】 エンジンより入力軸に入力される駆動力
    を、遊星歯車を介して出力軸へ伝達可能で、複数のモー
    ターを備え、前記遊星歯車はこの回転メンバーとして、
    前記入力軸と連結したメンバーと、増速駆動を得るべく
    ケースに回転制止可能なメンバーAと、前記出力軸と連
    結した被増速メンバーとを有し、前記ケースに固定可能
    なメンバーBを設け、該メンバーBに連結した第1磁気
    メンバーと前記メンバーAに連結した第3磁気メンバー
    との間で前記複数のモーターのうちの第1モーターを構
    成し、前記第1磁気メンバーと前記出力軸に連結した第
    2磁気メンバーとの間で前記複数のモーターのうちの第
    2モーターを構成したことを特徴とする自動車用駆動装
    置。
  5. 【請求項5】 前記メンバーBと冷房装置のコンプレッ
    サーとが連結可能であることを特徴とする請求項4に記
    載の自動車用駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記第1モーターと前記第2モーターと
    は、それぞれの磁気メンバーの一方を一体共通化して、
    それぞれの他方の磁気メンバーを前記一体共通化した磁
    気メンバーの内側と外側に同軸上で径方向に積み重ねて
    配置したことを特徴とする請求項1乃至5に記載の自動
    車用駆動装置。
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