JP2000127373A - インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置 - Google Patents

インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置

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JP2000127373A
JP2000127373A JP10307512A JP30751298A JP2000127373A JP 2000127373 A JP2000127373 A JP 2000127373A JP 10307512 A JP10307512 A JP 10307512A JP 30751298 A JP30751298 A JP 30751298A JP 2000127373 A JP2000127373 A JP 2000127373A
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ink
processing liquid
print
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pixel
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Takumi Kaneko
卓巳 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを吐出してプリント媒体上にプリント
ドットを形成するにあたり、その動作に関連して、イン
ク中の色素材を不溶化または凝集させるための処理液を
プリント媒体上に吐出させる構成において、インクと処
理液と反応性が高く吐出不良の要因となる固着物を生じ
易いものである場合、その発生原因である処理液ドット
に対する吐出インクの跳ね返りによる小液滴の量を減少
させる。 【解決手段】 低濃度のプリント領域では前記処理液5
3を吐出する画素と前記インク54を吐出する画素とを
相対的に異ならせ、高濃度のプリント領域では前記処理
液の打ち込み量を間引くようにする。これにより、高濃
度領域および低濃度領域のプリントに関して、上記跳ね
返りによる好ましくない小液滴52の吐出口形成面への
付着を抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントヘッドか
らプリント剤であるインクを吐出してプリント媒体上に
プリントドットを形成するにあたり、その動作に関連し
て、例えば当該動作前またはその後に、インク中の染料
や顔料などの色素材を不溶化または凝集させるための処
理液をプリント媒体上に吐出させることにより、プリン
ト媒体上に高品位の画像を得ることができるインクジェ
ットプリント方法および装置に関する。また、本発明
は、プリント剤としてのインクを受容可能な紙や布,不
織布,OHP用フィルム等のプリント媒体を用いる機器
全てに適用でき、具体的な適用機器としては、プリン
タ,複写機,ファクシミリなどの事務機器や、印刷装
置,捺染装置などの大量生産機器を挙げることができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、紙,布,プラスチックシート,O
HP用シート等のプリント媒体(以下、メディアともい
う)に対してプリントを行うインクジェットプリント装
置は、高密度かつ高速なプリント動作が可能であること
から、情報処理システムの出力手段、例えば複写機,フ
ァクシミリ,電子タイプライター,ワードプロセッサ
ー,ワークステーション等の出力手段としてのプリン
タ、あるいは、パーソナルコンピュータ,ホストコンピ
ュータ,光ディスク装置,ビデオ装置等に具備される出
力手段としてのハンディまたはポータブルプリンタとし
て利用され、かつ商品化されている。
【0003】この場合、インクジェットプリント装置
は、これらの装置固有の機能や使用形態等に対応した構
成をとる。その一つの構成例では、プリント手段(プリ
ントヘッド)およびインクタンクを搭載するキャリッジ
と、プリント媒体を搬送する搬送手段と、これらを制御
するための制御手段とを具備する。そして、複数の吐出
口からインクを例えば滴として吐出させるプリントヘッ
ドを、プリント媒体の搬送方向(副走査方向)と直交す
る方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせるととも
に、一方では各シリアルスキャン間の非プリント時にプ
リント媒体を所定量(例えば1回のシリアルスキャンで
複数の吐出口により形成されるプリント幅に等しい量)
で間欠搬送するものである。
【0004】この方法は、プリント信号に応じてインク
をプリント媒体上に吐出させてプリントを行うものであ
り、ランニングコストが低廉で、静かな記録方式として
広く用いられている。また、インクを吐出する多数の吐
出口が主走査方向と異なる方向(例えば副走査方向)に
直線上に配列されたプリントヘッドを用いることによ
り、プリントヘッドがプリント媒体上を走査することで
吐出口配列範囲に対応した幅のプリントがなされるの
で、プリント動作の高速化を達成することが可能であ
る。
【0005】さらに昨今では、このようなプリントヘッ
ドを3ないし4色のインクに対応して搭載し、フルカラ
ーでの画像形成を可能とした装置も実用化されている。
このような装置では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)
およびシアン(C)の3原色、またはこれらにブラック
(B)を加えた4色に対応する4種類のプリントヘッド
およびインクタンクを搭載することができる。
【0006】また、プリント媒体上におけるイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック
(B)の各色インク間のにじみ防止と、黒画像の高濃度
化およびフェザリング防止のために、インク中の染料や
顔料などの色素材を不溶化または凝集させるための液
(以下、「処理液」という)をプリント媒体上に吐出さ
せるものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
処理液を用いる従来のインクジェットプリント装置で
は、インクまたは処理液を吐出させる吐出口列の近傍に
インクと処理液との混合物(以下、混合ミストと言う)
が付着すると、処理液とインクとが接触して反応を起こ
し、固着物を生じて吐出不良の原因となることがある。
【0008】これは、インク(例えば染料インク)およ
び処理液(例えば染料を不溶化させるためのもの)の組
成にもよるが、一般に用いられているものは特にシアン
インクと処理液との反応性が高いために、これによって
生じた固着物が吐出口内方の液路内にまで侵入し、吐出
方向のよれや、甚だしい場合には不吐出が生じることも
ありうる。これは、所謂予備吐出による回復処理を頻繁
に行うことにより軽減することができるが、その都度2
00発以上のようにかなりの数の予備吐出動作を行わな
ければ効果がない状況である。そのように予備吐出を行
うことは、プリントスループットの低下や、インク消費
量ないしは廃インク量の増加という問題を生じさせう
る。
【0009】ところで、特開平8−118684におい
ては、インクの吐出データに対し、処理液の吐出データ
を少なくさせる(データを間引く)方法が提案されてい
る。この方法を適用すれば、処理液の打ち込み量を減少
させることができるために混合ミストの発生を減らすこ
とはできるが、必ずしも十分ではない。
【0010】また、特開平8−281929号において
は、処理液のプリント画素をインクのプリント画素とず
らす方法が提案されているが、これは画像品位向上を目
的としたものであり、この方法のみでは混合ミストの発
生を抑えることはできない。
【0011】このようなことから、予備吐出を行わず
に、混合ミストの発生を有効に減らし、高いプリント品
位を長期間維持するための吐出方法は知られていない。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解決するため
になされたものであり、インクと処理液とをプリント媒
体に吐出させる際、例えば低濃度のプリント領域に対し
ては処理液が吐出される画素に対して相対的に異なる画
素にインクを吐出し、高濃度のプリント領域に対しては
処理液データを間引くことにより、混合ミストの発生を
減らし、常に記録品位の高いプリントを行うことが可能
なインクジェットプリント装置およびプリント方法を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
プリント媒体に対し、インクおよび該インク中の色素材
を不溶化または凝集させる処理液を吐出させて画像を形
成するインクジェットプリント方法において、低濃度の
プリント領域では前記処理液を吐出する画素と前記イン
クを吐出する画素とを相対的に異ならせ、高濃度のプリ
ント領域では前記処理液の打ち込み量を間引くことを特
徴とする。
【0014】ここで、色調を異にする前記インクが複数
用意され、該複数のインクのうち少なくとも1つのイン
クに対して、前記低濃度のプリント領域で前記処理液を
吐出する画素と当該インクを吐出する画素とを相対的に
異ならせること、および/または、前記高濃度のプリン
ト領域で前記処理液の打ち込み量を間引くことができ
る。
【0015】そして、前記処理液を吐出する画素と当該
インクを吐出する画素とを相対的に異ならせるにあたっ
ては、前記複数のインクによって形成されるべき画像デ
ータに対して、前記処理液または前記少なくとも1つの
インクによる形成画素をずらすことができる。
【0016】これらにおいて、複数の画素を用いて多階
調を実現するインクジェットプリント方法であって、前
記処理液を吐出する画素と当該インクを吐出する画素と
を相対的に異ならせるにあたり、当該階調に応じた前記
処理液の吐出画素の配置に対し、前記階調に応じたイン
クの吐出画素の配置を相対的に異ならせることができ
る。
【0017】以上において、前記相対的に画素の位置を
異ならせ、または前記処理液の間引きと対象となるイン
クは、前記処理液と高い反応性を有するインクとするこ
とができる。
【0018】また、本発明は、プリント媒体に対し、イ
ンクおよび該インク中の色素材を不溶化または凝集させ
る処理液を吐出させて画像を形成するインクジェットプ
リント方法において、前記インクが前記処理液と高い反
応性を有するインクであるとき、前記処理液を吐出する
画素と前記インクを吐出する画素とを相対的に異なら
せ、および/または前記処理液の打ち込み量を間引くこ
とを特徴とする。
【0019】さらに、本発明は、プリント媒体に対し、
インクを吐出するプリントヘッドと、前記インク中の色
素材を不溶化または凝集させる処理液を吐出するプリン
トヘッドとを用いて画像を形成するインクジェットプリ
ント装置において、低濃度のプリント領域では前記処理
液を吐出する画素と前記インクを吐出する画素とを相対
的に異ならせ、高濃度のプリント領域では前記処理液の
打ち込み量を間引くプリント制御手段を具えたことを特
徴とする。
【0020】ここで、色調を異にする前記インクが複数
用意され、前記プリント制御手段は、前記複数のインク
のうち少なくとも1つのインクに対して、前記低濃度の
プリント領域で前記処理液を吐出する画素と当該インク
を吐出する画素とを相対的に異ならせること、および/
または、前記高濃度のプリント領域で前記処理液の打ち
込み量を間引くことができる。
【0021】そして、前記プリント制御手段は、前記処
理液を吐出する画素と当該インクを吐出する画素とを相
対的に異ならせるにあたっては、前記複数のインクによ
って形成されるべき画像データに対して、前記処理液ま
たは前記少なくとも1つのインクによる形成画素をずら
すことができる。
【0022】これらにおいて、複数の画素を用いて多階
調を実現するインクジェットプリント装置であって、前
記プリント制御手段は、前記処理液を吐出する画素と当
該インクを吐出する画素とを相対的に異ならせるにあた
り、当該階調に応じた前記処理液の吐出画素の配置に対
し、前記階調に応じたインクの吐出画素の配置を相対的
に異ならせることができる。
【0023】以上において、前記相対的に画素の位置を
異ならせ、または前記処理液の間引きと対象となるイン
クは、前記処理液と高い反応性を有するインクとするこ
とができる。
【0024】さらに、本発明は、プリント媒体に対し、
インクを吐出するプリントヘッドと、前記インク中の色
素材を不溶化または凝集させる処理液を吐出するプリン
トヘッドとを用いて画像を形成するインクジェットプリ
ント装置において、前記インクとして前記処理液と高い
反応性を有するインクを用いるとき、前記処理液を吐出
する画素と前記インクを吐出する画素とを相対的に異な
らせ、および/または前記処理液の打ち込み量を間引く
プリント制御手段を具えたことを特徴とする。以上にお
いて、前記プリントヘッドは、前記インクまたは処理液
の吐出を行うために利用されるエネルギとして前記イン
クまたは処理液に膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生
する電気熱変換体を有するものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0026】(概要)図1(a)は、本発明の一実施形
態に係るプリントヘッドの配列および吐出口面を模式的
に示す図である。本実施形態では、処理液を吐出させる
ためのプリントヘッド1s、ブラックのインクを吐出す
るプリントヘッド1k、シアンのインクを吐出させるた
めのプリントヘッド1c、マゼンタのインクを吐出させ
るためのプリントヘッド1m、およびイエローのインク
を吐出させるためのプリントヘッド1yがこの順で配設
される。また、同図に示すように、プリント動作では主
走査の方向と各ヘッドの配列順序との関係から、処理液
(s)、ブラックインク(k)、シアンインク(c)、
マゼンタインク(m)、イエローインク(y)の順序で
吐出され、例えば同図(b)に示すようなインクドット
が重ねて形成される。
【0027】図2は、上述の構成に基づき、各画素に対
して処理液とインクとを吐出するプロセスの一例を説明
するものである。図2(a)は、2×2の画素にプリン
トヘッド1sにより処理液を、プリントヘッド1cによ
りシアンインクを、プリントヘッド1mによりマゼンタ
インクを吐出させた結果を示している。まず、同図
(b)のような入力画像データに対して、同図(c)の
ようにすべてのインクドットの形成位置の下に打たれる
ように処理液の吐出位置が定められる。続いて、同図
(d)のようにプリントヘッド1cによりシアンインク
を吐出させ、最後に同図(e)に示すようにプリントヘ
ッド1mによりマゼンタインクを吐出させる。以上によ
り処理液とシアンおよびマゼンタインクを用いた画像形
成が終了する。
【0028】ところで本発明者によれば、各プリントヘ
ッドの吐出口が存在する面(吐出口面またはフェース面
ともいう)でインクと処理液とが接触して反応を起こせ
ば、吐出口面で固着が生じ、その結果吐出されるインク
の進行方向にずれが生じ(「よれ」と称される)、画像
劣化を引き起こしたり、吐出口の目詰まりによる不吐出
を起こすなど、装置の信頼性に大きな影響がでることが
わかった。
【0029】その要因の一つとして、インクや処理液を
メディアに対して吐出させた際に生じる、メディアから
の跳ね返りがあげられる。
【0030】図3の模式図を参照しながら、インク(例
えばブラックインク)と処理液とを用いた画像形成のプ
ロセスにおける跳ね返りを詳細に説明する。
【0031】図3(a)は、プリント媒体50上にイン
クあるいは処理液51が付与された際に生じる跳ね返り
の様子を示したもので、跳ね返りによって生じた小液滴
52がプリント媒体50とは反対方向、すなわちプリン
トヘッドの吐出口面に向かって飛翔している。本実施形
態では最初に付与される液体は処理液であるため、跳ね
返りの小液滴は処理液である。
【0032】図3(b)は、プリント媒体上にインクが
付与された後に、処理液を付与する際に生じる跳ね返り
の様子を示したものである。この場合は、先に付与され
たインクの層53に対して処理液54が付与されるが、
その際にも図3(a)と同様に跳ね返りによる小液滴5
5がプリント媒体50とは反対方向、すなわちプリント
ヘッドの吐出口面に向かって飛翔する。
【0033】図3(c)は、プリント媒体上に処理液が
付与された後ある程度の時間経過をおいて、インクを付
与する際に生じる跳ね返りの様子を示したものである。
この場合は、先に付与された処理液の層53がプリント
媒体へ浸透しているので、図3(a)と比べて跳ね返り
による小液滴55が飛翔する量は少なくなる。
【0034】このため、跳ね返りによる小液滴の発生
は、処理液を打ち込んでからインクを打ち込むまでの時
間に影響される。すなわち、本実施形態では、処理液を
打ち込んでから黒インクを吐出するプリントヘッド1k
が最先に打ち込みを行うため、当該打ち込みに伴う跳ね
返りによる小液滴の発生量は多く、逆にイエローのイン
クを吐出するプリントヘッド1yの打ち込み動作に伴う
跳ね返りによる小液滴の発生量は少なくなる。また、イ
ンクの種類ないし組成によってインクと処理液との反応
性が異なるために、跳ね返りによる小液滴による固着物
の発生量が異なることもある。
【0035】本発明は以上の点に着目するとともに、処
理液とインクとを異なる画素に形成する、あるいは処理
液の形成量を間引くことにより、混合ミストの発生を抑
えプリント信頼性を長期間確保するものである。
【0036】その具体例についてさらに詳細に説明す
る。
【0037】(第1例)図4は、本発明の適用が可能な
インクジェットプリント装置(インクジェットプリン
タ)の一例の概略的構成を説明するためのものである。
【0038】このプリンタは、処理液を吐出させるため
のプリントヘッド1s、ブラックインクを吐出させるた
めのプリントヘッド1k、シアンのインクを吐出させる
ためのプリントヘッド1c、マゼンタのインクを吐出さ
せるためのプリントヘッド1m、およびイエローのイン
クを吐出させるためのプリントヘッド1yを搭載したキ
ャリッジ2と、プリンタ本体から電気信号をプリントヘ
ッドに送るためのフレキシブルケーブル3と、回復手段
を有するキャップユニット4と、プリント媒体7を送給
するためのトレイ8等を有する。
【0039】ここで、キャップユニット4は、プリント
ヘッド1s,1k,1c,1mおよび1yのそれぞれに
対応して吐出口面のキャッピングを行うことが可能なキ
ャップ部材5s,5k,5c,5mおよび5yと、ゴム
等の弾性部材で形成され、プリントヘッド1s,1k,
1c,1mおよび1yに対応してそれぞれの吐出口面の
ワイピングを行うことが可能なワイパーブレード6s,
6k,6c,6mおよび6yと、を具備する。
【0040】このような構成からなるプリンタは、プリ
ントヘッド1s,1k,1c,1m,および1yを搭載
するキャリッジ2をプリント媒体7の搬送方向(副走査
方向)Aと直交する方向(主走査方向)Bにシリアルス
キャンさせて各ヘッドの吐出口配列範囲に対応した幅の
プリントを行い、一方で各主走査間にプリント媒体を例
えばプリント幅に等しい送り量で間欠的に搬送するもの
である。
【0041】例えば、プリントヘッド1s,1k,1
c,1mおよび1yは副走査方向にそれぞれ64個の吐
出口を1インチ当たり360個の密度で有しており、各
吐出口からは、約40ng(ナノグラム)の処理液また
はインクが吐出される。したがって、副走査方向のプリ
ント密度は360dpi(ドット/インチ)であり、そ
れに応じて主走査方向のプリント密度も360dpiと
なるように構成されている。
【0042】図5は、図4に示したインクジェットプリ
ント装置の電気制御系の構成例を示すブロック図であ
る。
【0043】参照符号301は、装置全体を制御するた
めのシステムコントローラであり、内部にはマイクロプ
ロセッサを始め、制御プログラムが収納されている記憶
素子(ROM)、マイクロプロセッサが処理を行う際の
作業用に使用する記憶素子(RAM)等が配置されてい
る。参照符号302は、主走査方向にプリントヘッドを
駆動させるためのドライバであり、同様に303は副走
査方向にプリント媒体を移動させるためのドライバであ
る。参照符号304および305は、それぞれドライバ
302および303に対応したモータであり、ドライバ
から速度,移動距離などの駆動制御情報を受け取って動
作する。
【0044】参照符号306は、ホスト装置であり、本
例のプリント装置に対してプリントすべき情報を転送す
るための装置である。その形態としては、情報処理装置
としてのコンピュータとするほか、イメージリーダなど
の形態とすることもできる。参照符号307はホスト装
置306からのデータを一時的に格納するための受信バ
ッファであり、システムコントローラ301からデータ
の読み込みが行われるまで、受信データを蓄積してお
く。
【0045】参照符号308(308k、308c、3
08m、308y)は、プリントすべきデータをイメー
ジデータに展開するためのフレームメモリであり、プリ
ントに必要な分のメモリサイズを各色毎に有している。
本例では、プリント用紙1枚分が記憶可能なフレームメ
モリについて説明するが、本発明はフレームメモリのサ
イズには限定されないことは言うまでもない。参照符号
309(309k、309c、309m、309y)
は、プリントすべきデータを一時的に記憶するための記
憶素子であり、プリントヘッドのプリント素子数に応じ
て記憶容量は変更できる。
【0046】参照符号310は、プリントヘッドをシス
テムコントローラ301からの指令により適切にコント
ロールするためのプリント制御部であり、プリント素子
(インクや処理液を吐出するために利用されるエネルギ
を発生する素子。例えば当該エネルギとしてインクに膜
沸騰を生じさせるための熱エネルギを発生する電気熱変
換体など)の駆動速度や、プリントデータ数等を制御す
るほか、さらには処理液を吐出させるためのデータの作
成も行なう。また、1回のプリントヘッドの走査でプリ
ントされる画像データのプリントデューティの計数もこ
こで行なわれる。参照符号311は、処理液を吐出させ
るためのプリントヘッド1sおよび各色インクを吐出さ
せるためのプリントヘッド1k,1c,1mおよび1y
を駆動するためのドライバであり、プリント制御部31
0からの信号によりコントロールされる。
【0047】以上の構成において、ホストコンピュータ
306から供給される画像データは、受信バッファ30
7に転送されて一時的に格納され、各色毎のフレームメ
モリに展開される。次に、当該展開された画像データ
は、システムコントローラ301によって読み出されて
バッファ309に展開される。プリント制御部310
は、バッファ309に展開されたデータを基にして処理
液を吐出させるためのデータ作成し、処理液用バッファ
309sに展開する。プリント制御部310は、各バッ
ファ内の画像データおよび処理液用データに基づいてプ
リントヘッド1s,1k,1c,1mおよび1yの動作
を制御する。
【0048】また、プリント制御部310は、上記処理
液吐出データの作成ないし展開の過程で、後述のような
適切なデータ間引きを行うとともに、所定色(本例では
シアン)の吐出データのずらしを行う。これらのような
間引きおよびずらしを行うためには、例えばプリント制
御部310に適宜のマスキング回路や、吐出タイミング
を指定可能に遅延させることのできる遅延回路等を設け
ておけばよい。また、そのようにプリント制御部310
に所要のハードウェアを設けるほか、システムコントロ
ーラ301のソフトウェアにより、バッファ309への
展開の過程で行われるようにしてもよい。
【0049】ところで、混合ミストはインクおよび処理
液の吐出により生じるため、インクを吐出する吐出口と
処理液を吐出する吐出口とが近いほど、混合ミストの量
は多くなる。また、インクと処理液との反応性が良いと
フェース面に固着する混合ミストの量が増加する。
【0050】本例におけるプリンタでは、処理液を吐出
するヘッド1sに対して最も近い位置にあるのはブラッ
クインクを吐出するためのヘッド1kである。また、そ
の次に近いものはシアンインクを吐出するためのヘッド
1cである。ここで、処理液との反応性の高いインクが
シアンインクであるとすれば、シアンインクを吐出する
ためのヘッド1cによるプリントの信頼性が低いものと
なる恐れがあるといえる。逆に、処理液を吐出するヘッ
ド1sから最も遠い位置にあるヘッド1yは、混合ミス
トの影響を最も受けにくく、プリントの信頼性が高いと
いえる。
【0051】本発明の実施形態は以上の点に着目し、処
理液のプリント画素に対しシアンインクのプリント画素
を、1ないし複数画素離れた位置にプリントを行う、あ
るいは処理液のプリントデータを間引くことにより、プ
リントの信頼性を高めたものである。
【0052】図6は、各画素に対して処理液とインクと
を吐出するプロセスの一例を説明するものである。図6
(a)は、例えば2×4画素のエリア上の入力画像デー
タであり、シアンインクのデータCとマゼンタインクの
データMとから成っている。
【0053】この画像を得るために、まずインクドット
が打ち込まれるデータの下に処理液が吐出されるよう
に、同図(b)に示すように処理液の吐出データSを作
成する。続いて同図(c)に示すように、処理液吐出デ
ータが密集して処理液が高濃度となり得る領域に関して
は、処理液の吐出データを間引いた上でプリントヘッド
1sにより処理液が吐出されるようにする。これによ
り、高濃度領域のプリントに関して、混合ミストの主な
発生原因である跳ね返りによる好ましくない小液滴の発
生を抑えることができる。
【0054】続いて、図6(a)の入力画像データに対
し、シアンインクの吐出データは同図(d)に示すよう
になっているが、ここで同図(e)に示すように、入力
画像データに対して実際は1ドット右にずらした位置に
プリントヘッド1cによりシアンインクが吐出されるよ
うにする。これにより、低濃度のプリントに関しても処
理液とシアンインクとを異なる画素に吐出させ、混合ミ
ストの主な発生原因である跳ね返りによる好ましくない
小液滴の発生を抑えることができる。
【0055】最後に図6(f)に示すように、ヘッド1
mによりマゼンタインクが吐出されるようにする。以上
により同図(g)に示すように、処理液とシアンおよび
マゼンタインクとを用いた画像形成を行うことができ
る。このように、低濃度領域においてはシアンと処理液
の画素をずらすことにより、跳ね返りによる好ましくな
い混合ミストの発生を効果的に抑えることができる。ま
た、シアンインクの画像データを1画素ずらしたとして
もその画素位置に処理液が存在するような高濃度の画像
データに関しても、処理液の吐出データを間引いておく
ことにより、混合ミストの主な発生原因である跳ね返り
による好ましくない小液滴の発生を抑えることができ
る。なお、本例において、シアンの画素のずれは1画素
であるので、形成画像に影響を与えることは殆どない。
【0056】図7に示す模式図を用い、同一画素位置に
処理液とシアンインクとを吐出させた場合と、異なる画
素位置に吐出を行った場合での、跳ね返りの様子を説明
する。
【0057】図7(a)はプリント媒体50上に処理液
53を付与させたのち、同一画素位置にシアンインク5
4を吐出させた場合の跳ね返りの様子を示したものであ
る。この場合、処理液の層が厚い位置にシアンインク5
4が吐出されるため、跳ね返りによる小液滴52の発生
量が多くなる。
【0058】これに対し、図7(b)はプリント媒体5
0上に処理液53を付与させた後、異なる画素位置にシ
アンインク54を吐出させた場合における跳ね返りの様
子を示したものである。この場合、処理液の層が薄い位
置にシアンインク54が吐出されるため、跳ね返りによ
る小液滴の発生量は少なくなる。このように、混合ミス
トの主な発生原因である跳ね返りによる好ましくない小
液滴の発生を抑えることによって、フェース面に生じる
固着物の量を減少させ、プリント信頼性を長期間確保す
ることができる。また、処理液53とシアンインク54
との接触部分が存在することにより、プリント品位を損
ねることもない。
【0059】なお、本例では、次のインクと処理液とを
用いた。
【0060】(ブラックインク) グリセリン 7.5重量部 チオジグリコール 7.5重量部 尿素 7.5重量部 IJA260 9.5重量部 Food Black2 3.5重量部 イソプロピルアルコール 4重量部 硫酸アンモニウム 0.45重量部 NaOH 0.36重量部 水 残部 (イエローインク) グリセリン 7.5重量部 チオジグリコール 7.5重量部 尿素 7.5重量部 IJA260 9.5重量部 Project Fast Yellow2 2.5重量部 アセチレノールEH 0.1重量部 トリエタノールアミン 0.74重量部 4N−水酸化リチウム 1.88重量部 硫酸アンモニウム 0.25重量部 イソプロピルアルコール 4重量部 水 残部 (マゼンタインク) グリセリン 7.5重量部 チオジグリコール 7.5重量部 尿素 7.5重量部 Project Fast Magenta2 2.5重量部 硫酸アンモニウム 0.27重量部 アセチレノールEH 0.1重量部 10%−LiOH 1.84重量部 トリエタノールアミン 0.86重量部 イソプロピルアルコール 4重量部 水 残部 (シアンインク) グリセリン 7.5重量部 チオジグリコール 7.5重量部 尿素 7.5重量部 Direct Blue 199 3重量部 アセチレノールEH 0.1重量部 イソプロピルアルコール 4重量部 水 残部 (処理液) グリセリン 7重量部 ジエチレングリコール 5重量部 PAA−1L−15B 3.8重量部 酢酸 3.51重量部 塩化ベンザルコニウム 1.92重量部 TEGMB 0.95重量部 水 残部 なお、本例では、用いるインクをブラックインク、シア
ンインク、マゼンタインク、イエローインクとし、処理
液の吐出後にこの順で各色インクが吐出されるものとし
たが、用いるインクの色調や数、あるいは種類などはこ
れに限定されず、また処理液およびインクの吐出順序も
上述のものに限定されないのは勿論である。
【0061】また、本例では処理液の吐出画素に対して
異なる画素位置に形成するインクをシアンのみとした
が、処理液および/またはインクの組成や種類等に応
じ、1または複数のインクについて適切なずらしを行い
うるのは勿論である。さらに、そのようなずらし量につ
いても、上述のような1画素に限られず、形成される画
像の品位が許容される範囲で適切に定めることができ
る。
【0062】(第2例)次に、上例で用いたインクジェ
ットプリント装置において、入力画素データに対して処
理液の吐出位置をずらすことにより、シアンインクと処
理液のプリント画素を異ならせる例について説明する。
【0063】図8は、各画素に対して処理液とインクと
を吐出するプロセスの一例を説明するものである。図8
(a)は、例えば2×4画素のエリア上の入力画像デー
タであり、シアンインクのデータCとマゼンタインクの
データMとから成っている。この画像を得るために、ま
ずインクドットが打ち込まれるデータの下に処理液が吐
出されるように、図8(b)に示すように処理液の吐出
画像データが決定される。この吐出データに対し、図8
(c)に示すように実際の処理液の吐出位置を定め、高
濃度領域に対してはデータの間引きが行われ、さらに1
画素右に吐出されるようにする。
【0064】続いて図8(d)に示すように、プリント
ヘッド1cによりシアンインクが吐出されるようにす
る。これにより、高濃度の領域に関しては処理液の打ち
込み量を間引き、低濃度の領域に関しては処理液とシア
ンインクとを異なる画素に吐出させることができる。最
後に図8(e)に示すように、ヘッド1mによりマゼン
タインクを吐出させるようにする。
【0065】以上により処理液とシアンおよびマゼンタ
インクを用いた画像形成を行うことができ、またシアン
インクと処理液との画素をずらすとともに、処理液の画
像データを間引くことにより、混合ミストの主な発生原
因である跳ね返りによる好ましくない小液滴の発生を抑
えることができる。このとき、シアンおよびマゼンタイ
ンクと処理液との画素のずれは1画素であるので、形成
画像に影響を与えることは殆どない。
【0066】(第3例)次に、上述のインクジェットプ
リント装置において、複数の画素を用いて多階調の濃度
を再現するプリント方法を用いるにあたって、跳ね返り
による小液滴の発生を効果的に減少させる例について説
明する。
【0067】例えば、6画素を用いて7段階の階調を用
いるような場合、図9に示すような方法がある。すなわ
ち、階調の低い順に図9(a)から図9(f)のように
プリント位置が定められる。ここで、処理液の吐出デー
タは各インクの吐出データの階調のうち、最大のものと
同じ階調にすることにより、すべてのインクドットが吐
出される画素の下に処理液を吐出させることができる。
【0068】本例において、固着物の発生に最も影響を
及ぼすインクがシアンであるとする。このような場合、
処理液、ブラックインク、マゼンタインクおよびイエロ
ーインクのプリントにおいては、図9(a)から図9
(f)の順に形成ドット数をふやすことにより階調をも
たせるのに対して、シアンインクのみは図9(g)から
図9(l)の順に形成ドット数を増すようにし、処理液
との干渉を極力避けるようにする。
【0069】その結果、階調の低い図9(a)から図9
(c)のいずれかの濃度で処理液ドットの形成が行わ
れ、かつシアンインクドットも階調の低い図9(g)か
ら図9(i)の濃度で形成されるようなプリントデータ
に対しては、処理液の吐出される画素と異なる位置にシ
アンインクが吐出されるので、跳ね返りによる好ましく
ない混合ミストの発生を効果的に抑えることができる。
また、高階調領域に関しては、処理液を実際の画像デー
タから作成される階調よりも低い階調で吐出させるよう
にして、混合ミストの主な発生原因である跳ね返りによ
る好ましくない小液滴の発生を抑えることもできる。
【0070】なお、本例においては6画素を用いて7段
階の階調を実現するプリント方法を用いたが、この画素
数や階調数に限定されるものではない。
【0071】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0072】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0073】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0074】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0075】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0076】また、本発明に記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できる
ので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれと
は別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モードを行な
うことも安定した記録を行なうために有効である。
【0077】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
【0078】さらに加えて、処理液および/またはイン
クの組成や種類等に応じ、処理液と1または複数のイン
クとについて適切な相対的なずらし間引きを行いうるの
は勿論である。すなわち、以下のような処理液およびイ
ンクの組成や種類に対応して適切な態様を取りうるので
ある。
【0079】インク染料を不溶化する処理液は、一例と
して以下のようにして得ることができる。
【0080】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、処理液A1を得ることができる。
【0081】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。
【0082】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0083】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 商品名;アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成、また、本発明を実施するにあたって、
使用するインクは特に上述のような染料インクに限るも
のではなく、顔料を分散させた顔料インクを用いること
もできるし、使用する処理液はその顔料を凝集させるも
のを用いることができる。前記した無色液体A1と混合
して凝集を引き起こす顔料インクの一例として以下のも
のを挙げることができる。すなわち、下記に述べるよう
にして、それぞれ顔料とアニオン性化合物とを含むイエ
ロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各色インク、Y
2,M2,C2およびK2を得ることができる。
【0084】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
【0085】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック 24部 (商品名;Mogul L、キャブラック株式会社製) ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。 イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0086】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (商品名;ノバパームイエロー PH−G、 Hoechst Aktiengesellschaft製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0087】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、 大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0088】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0089】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0090】以上示したそれぞれ処理液(液体組成物)
とインクとの混合において、本発明では、上述した処理
液とインクがプリント媒体上あるいはプリント媒体に浸
透した位置で混合する結果、反応の第1段階として処理
液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量の成
分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用している
アニオン性基を有する水溶性染料または顔料インクに使
用しているアニオン性化合物とがイオン的相互作用によ
り会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。こ
の結果顔料インクにおいては分散破壊が起こり、顔料の
凝集体ができる。
【0091】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体または顔料の凝集体が処理液中に含まれる高
分子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の
凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに大きくな
り、紙などのプリント媒体の繊維間の隙間に入り込みに
くくなり、その結果として固液分離した液体部分のみが
記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定着性
との両立が達成される。同時に上述したようなメカニズ
ムにより生成したカチオン物質の低分子成分またはカチ
オン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物質と
で形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大きく
なり、液媒体の動きとともに移動することがないので、
フルカラーの画像形成時のように隣接したインクドット
が異色のインクで形成されていたとしても互いに混じり
合うようなことはなく、ブリーデイングも起こらない。
また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された
画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮
蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上すると
いう効果も有する。
【0092】本明細書において使用される不溶化または
凝集として、その一例は前記第1段階のみの現象であ
り、他の例は第1段階と第2段階の両方を含んだ現象で
ある。
【0093】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0094】なお、本発明を実施するにあたって使用す
るプリント媒体については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0095】さらに加えて、本発明の形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られるプリント装置の他、これらを含むプリントシステ
ム、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能
を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であって
もよい。
【0096】
【発明の効果】プリントヘッドからプリント剤であるイ
ンクを吐出してプリント媒体上にプリントドットを形成
するにあたり、その動作に関連して、例えば当該動作前
またはその後に、インク中の染料や顔料などの色素材を
不溶化または凝集させるための処理液をプリント媒体上
に吐出させる構成において、インクと処理液との混合物
(混合ミスト)の発生原因の一つである跳ね返りによる
小液滴の量を有効に減少させることができ、プリントの
信頼性を高く保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係るプリントヘ
ッドの配列および吐出口面を模式的に示す図、(b)は
そのヘッドによるインクドットの形成態様の説明図であ
る。
【図2】(a)〜(e)は、画素に対して処理液ドット
とインクドットとを吐出するプロセスの一例を説明する
ための図である。
【図3】(a)〜(c)は、インクと処理液とを用いた
画像形成のプロセスにおいて生じる小液滴の跳ね返りを
説明するための図である。
【図4】本発明の適用が可能なインクジェットプリント
装置(インクジェットプリンタ)の一例の概略的構成例
を示す斜視図である。
【図5】図4に示したインクジェットプリント装置の電
気制御系の構成例を示すブロック図である。
【図6】(a)〜(g)は、本発明の実施形態に係る処
理液ドットとインクドットとを吐出するプロセスの第1
例を説明するための図である。
【図7】(a)および(b)は、処理液とインクとの吐
出位置のずらしに応じた小液滴の跳ね返りを説明するた
めの図である。
【図8】(a)〜(e)は、本発明の実施形態に係る処
理液ドットとインクドットとを吐出するプロセスの第2
例を説明するための図である。
【図9】(a)〜(l)は、本発明の実施形態に係る処
理液ドットとインクドットとを吐出するプロセスの第3
例を説明するための図である。
【符号の説明】
1s,1k,1c,1m,1y 記録ヘッド 2 キャリッジ 4 キャップユニット 5s,5k,5c,5m,5y キャップ 6s,6k,6c,6m,6y ワイパーブレード 7 プリント媒体 301 システムコントローラ 304,305 モータ 306 ホストコンピュータ 307 受信バッファ 308 フレームメモリ 309 バッファ 310 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA05 EA09 EA14 EC07 EC53 EC69 EC71 EE17 FA03 FA10 FB02 FB03 HA42 2C057 AF27 AF39 AF72 AG46 AH01 AJ02 AJ03 AM31 AN01 BA03 BA13 CA05 CA10 2H086 BA02 BA51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント媒体に対し、インクおよび該イ
    ンク中の色素材を不溶化または凝集させる処理液を吐出
    させて画像を形成するインクジェットプリント方法にお
    いて、低濃度のプリント領域では前記処理液を吐出する
    画素と前記インクを吐出する画素とを相対的に異なら
    せ、高濃度のプリント領域では前記処理液の打ち込み量
    を間引くことを特徴とするインクジェットプリント方
    法。
  2. 【請求項2】 色調を異にする前記インクが複数用意さ
    れ、該複数のインクのうち少なくとも1つのインクに対
    して、前記低濃度のプリント領域で前記処理液を吐出す
    る画素と当該インクを吐出する画素とを相対的に異なら
    せること、および/または、前記高濃度のプリント領域
    で前記処理液の打ち込み量を間引くことを特徴とする請
    求項1に記載のインクジェットプリント方法。
  3. 【請求項3】 前記処理液を吐出する画素と当該インク
    を吐出する画素とを相対的に異ならせるにあたっては、
    前記複数のインクによって形成されるべき画像データに
    対して、前記処理液または前記少なくとも1つのインク
    による形成画素をずらすことを特徴とする請求項2に記
    載のインクジェットプリント方法。
  4. 【請求項4】 複数の画素を用いて多階調を実現するイ
    ンクジェットプリント方法であって、前記処理液を吐出
    する画素と当該インクを吐出する画素とを相対的に異な
    らせるにあたり、当該階調に応じた前記処理液の吐出画
    素の配置に対し、前記階調に応じたインクの吐出画素の
    配置を相対的に異ならせることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のインクジェットプリント方
    法。
  5. 【請求項5】 前記相対的に画素の位置を異ならせ、ま
    たは前記処理液の間引きと対象となるインクは、前記処
    理液と高い反応性を有するインクであることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジェット
    プリント方法。
  6. 【請求項6】 プリント媒体に対し、インクおよび該イ
    ンク中の色素材を不溶化または凝集させる処理液を吐出
    させて画像を形成するインクジェットプリント方法にお
    いて、前記インクが前記処理液と高い反応性を有するイ
    ンクであるとき、前記処理液を吐出する画素と前記イン
    クを吐出する画素とを相対的に異ならせ、および/また
    は前記処理液の打ち込み量を間引くことを特徴とするイ
    ンクジェットプリント方法。
  7. 【請求項7】 プリント媒体に対し、インクを吐出する
    プリントヘッドと、前記インク中の色素材を不溶化また
    は凝集させる処理液を吐出するプリントヘッドとを用い
    て画像を形成するインクジェットプリント装置におい
    て、低濃度のプリント領域では前記処理液を吐出する画
    素と前記インクを吐出する画素とを相対的に異ならせ、
    高濃度のプリント領域では前記処理液の打ち込み量を間
    引くプリント制御手段を具えたことを特徴とするインク
    ジェットプリント装置。
  8. 【請求項8】 色調を異にする前記インクが複数用意さ
    れ、前記プリント制御手段は、前記複数のインクのうち
    少なくとも1つのインクに対して、前記低濃度のプリン
    ト領域で前記処理液を吐出する画素と当該インクを吐出
    する画素とを相対的に異ならせること、および/また
    は、前記高濃度のプリント領域で前記処理液の打ち込み
    量を間引くことを特徴とする請求項7に記載のインクジ
    ェットプリント装置。
  9. 【請求項9】 前記プリント制御手段は、前記処理液を
    吐出する画素と当該インクを吐出する画素とを相対的に
    異ならせるにあたっては、前記複数のインクによって形
    成されるべき画像データに対して、前記処理液または前
    記少なくとも1つのインクによる形成画素をずらすこと
    を特徴とする請求項8に記載のインクジェットプリント
    装置。
  10. 【請求項10】 複数の画素を用いて多階調を実現する
    インクジェットプリント装置であって、前記プリント制
    御手段は、前記処理液を吐出する画素と当該インクを吐
    出する画素とを相対的に異ならせるにあたり、当該階調
    に応じた前記処理液の吐出画素の配置に対し、前記階調
    に応じたインクの吐出画素の配置を相対的に異ならせる
    ことを特徴とする請求項7ないし9のいずれかに記載の
    インクジェットプリント装置。
  11. 【請求項11】 前記相対的に画素の位置を異ならせ、
    または前記処理液の間引きと対象となるインクは、前記
    処理液と高い反応性を有するインクであることを特徴と
    する請求項7ないし10のいずれかに記載のインクジェ
    ットプリント装置。
  12. 【請求項12】 プリント媒体に対し、インクを吐出す
    るプリントヘッドと、前記インク中の色素材を不溶化ま
    たは凝集させる処理液を吐出するプリントヘッドとを用
    いて画像を形成するインクジェットプリント装置におい
    て、前記インクとして前記処理液と高い反応性を有する
    インクを用いるとき、前記処理液を吐出する画素と前記
    インクを吐出する画素とを相対的に異ならせ、および/
    または前記処理液の打ち込み量を間引くプリント制御手
    段を具えたことを特徴とするインクジェットプリント装
    置。
  13. 【請求項13】 前記プリントヘッドは、前記インクま
    たは処理液の吐出を行うために利用されるエネルギとし
    て前記インクまたは処理液に膜沸騰を生じさせる熱エネ
    ルギを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする
    請求項7ないし12のいずれかに記載のインクジェット
    プリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002321349A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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JP2002321349A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

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