JP2000127307A - ポリオレフィンフィルム - Google Patents

ポリオレフィンフィルム

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JP2000127307A
JP2000127307A JP30656898A JP30656898A JP2000127307A JP 2000127307 A JP2000127307 A JP 2000127307A JP 30656898 A JP30656898 A JP 30656898A JP 30656898 A JP30656898 A JP 30656898A JP 2000127307 A JP2000127307 A JP 2000127307A
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silicone resin
polyolefin
resin particles
film
layer
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Shinsuke Tanaka
慎介 田中
Kenji Shimizu
謙治 清水
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】密着性よく、経時的変化の少なく、かつ剥離抵
抗が低減化されたポリオレフィンよりなるフィルムを得
ること。 【解決手段】ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とか
らなる層とシリコーン樹脂硬化体からなる層との積層体
であり、ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とからな
る層の少なくとも一方の表面が、表面からシリコーン樹
脂粒子の一部が突出してなり、かつ、該表面にシリコー
ン樹脂硬化体からなる層が積層されていることを特徴と
するポリオレフィンフィルム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、離型性を有するポ
リオレフィンフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着層を有するシール、ステッカー、表
示ラベルや、各種意匠を転写させる転写箔は、離型機能
を有する支持体に積層されている。即ち、粘着機能や転
写機能が付与された紙類、プラスチックシート、プラス
チックフィルム等の表示媒体には、その機能を保護する
ために粘着面や転写面に離型機能を有する支持体が積層
されている。
【0003】一般に、これら離型機能を有するフィルム
またはシート(以下、離型フィルムという。)は、紙
類、プラスチックシート、プラスチックフィルム類より
なり、表示媒体の粘着層面や転写箔裏面に直接積層され
ている。また、表示媒体の粘着面や転写箔裏面との離型
性をよくするために、離型フィルムの離型面は離型処理
が施されている。
【0004】通常、プラスチックシート、プラスチック
フィルムの表面に離型処理を施す方法としては、該シー
ト、フィルムの表面を離型処理剤により処理する方法が
採られている。このような離型処理剤は、シリコーン樹
脂を主成分とするものや、フッ素系樹脂を主成分とする
ものが知られていおり、この中でも、一般的にはシリコ
ーン樹脂を主成分とする離型処理剤が用いられている。
【0005】また、上記した離型処理用シリコーン樹脂
としては、末端に複数の二重結合を有する反応性ジメチ
ルシロキサン、ケイ素原子に直接水素が結合した構造を
一個以上有する反応性シロキサン誘導体、重合触媒、お
よび必要に応じて重合調整剤や剥離調整剤が添加された
組成が一般的に使用されており、溶剤に希釈された溶剤
型、あるいは、全く溶剤に希釈されない無溶剤型、とし
て使用されている。
【0006】また、上記シリコーン樹脂を用いて離型処
理を施す方法としては、通常、上記したシリコーン樹脂
を、プラスチックシート、プラスチックフィルム等の表
面に塗工後、熱、紫外線、電子線等による硬化処理を施
すこと方法が採られている。
【0007】近年、離型フィルムは、より高速での低剥
離抵抗化が求められている。即ち、ラベル自動貼付機で
表示媒体を被着体に貼付するにあたり、高速での剥離抵
抗が大きいとラベルの繰り出しミスが頻発し、生産ライ
ンを停止せねばならない為に、離型フィルムに高速領域
での低剥離抵抗化が求められている。
【0008】従来、上記したシリコーン樹脂を主成分と
する離型処理剤により離型処理を施す場合において、剥
離抵抗を低下せしめる方法として、シリコーン樹脂硬化
反応に関与しないシリコーン樹脂オリゴマーを添加する
方法や、シリコーン樹脂硬化反応における架橋密度を上
げる方法が提案されている。
【0009】しかしながら、ポリオレフィンよりなるシ
ートやフィルムに、シリコーン樹脂を主成分とする離型
処理剤により離型処理を施した場合、直接シリコーン樹
脂を塗布・硬化して、シリコーン樹脂よりなる皮膜を形
成しても、ポリオレフィンよりなるシートやフィルム
と、シリコーン樹脂よりなる皮膜とが全く密着しないと
いう問題が発生する。
【0010】また、ポリオレフィンよりなるシートやフ
ィルムに、コロナ処理を施した後に、シリコーン樹脂を
塗布・硬化して、シリコーン樹脂よりなるシリコーン皮
膜を形成した場合、硬化直後の密着性は良好であるが、
時間の経過と共にシリコーン樹脂よりなる皮膜が脱落す
るという問題が発生する。
【0011】さらに、ポリオレフィンよりなるシートや
フィルムに、コロナ処理を施した後に、予めアクリル系
樹脂、ポリイミン、ポリウレタン等のアンカーコート処
理を施し、そのアンカーコート処理面にシリコーン樹脂
よりなる皮膜を形成する方法では、上記問題は改善され
るものの、複数の生産工程を経るために作業が煩雑にな
りコストが高くなるために、現実的とは言い難い。
【0012】即ち、ポリオレフィンよりなるシートやフ
ィルムにおいて、上記した問題により、密着性よく、経
時的変化の少ない離型フィルムが得られていないのが現
状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ポリオレフィンよりなるシートやフィルムにお
いて、密着性よく、経時的変化の少なく、かつ剥離抵抗
が低減化されたフィルムを簡便に得ることにある。
【0014】
【問題を解決するための手段】上記した従来技術に鑑
み、ポリオレフィンよりなるシートやフィルムに、剥離
抵抗を軽減化するために、簡便で、密着性よく、経時的
変化の少ないシリコーン樹脂よりなる皮膜を形成するこ
とについて鋭意検討した。
【0015】その結果、驚くべき事に、表面に特定のシ
リコーン樹脂粒子を特定状態で存在せしめたポリオレフ
ィンよりなるシートやフィルムを用い、該フィルム表面
にシリコーン組成物を塗布・硬化して、シリコーン樹脂
よりなる皮膜を形成することにより、密着性が改善さ
れ、かつ低剥離抵抗化したフィルムが得られることを見
い出し、本発明に至った。
【0016】即ち、本発明は、ポリオレフィンとシリコ
ーン樹脂粒子とからなる層とシリコーン樹脂硬化体から
なる層との積層体であり、ポリオレフィンとシリコーン
樹脂粒子とからなる層の少なくとも一方の表面が、表面
からシリコーン樹脂粒子の一部が突出してなり、かつ、
該表面にシリコーン樹脂硬化体からなる層が積層されて
いることを特徴とするポリオレフィンフィルムである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のポリオレフィンフィルム
において使用されるポリオレフィンとしては、いわゆる
ポリオレフィン樹脂、即ち、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂等が使用される。
【0018】ポリエチレン樹脂としては、特に限定され
ず、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレンなどが挙げられる。ポリプロピレン
樹脂としては、特に限定されず、プロピレンの単独重合
体、プロピレンと少なくとも一種類以上の他のα−オレ
フィンとのランダム共重合体もしくはブロック共重合体
などが掲げられる。
【0019】この中でも特に結晶性を持つポリプロピレ
ン樹脂を用いることが好ましい。
【0020】これらポリオレフィンのメルトフローイン
デックスは、ASTM D1238法で測定される0.
1〜100g/10分の範囲のものが好適に用いられ
る。またこれらポリオレフィンには、シート、フィルム
用の一般的な添加剤、例えば、加工安定剤、熱安定剤、
滑剤、耐ブロッキング剤、塩素捕捉剤、核剤、帯電防止
剤などを、本発明の効果が阻害されない限りにおいて特
に制限なく配合してもよく、これらの種類と量について
も、本発明の効果が阻害されない限りにおいて制限を受
けない。
【0021】本発明で用いられるシリコーン樹脂粒子
は、シリコーン樹脂よりなる粒子であれば、何ら制限な
く用いることができる。
【0022】また、シリコーン樹脂粒子のポリオレフィ
ンへの混合割合と粒径は、適宜決定すればよいが、仕上
がったフィルムの透明感、外観のコストの観点から、特
定の範囲であることが好ましい。
【0023】すなわち、本発明で用いられるシリコーン
樹脂粒子の粒径は0.5μm〜20μmの範囲であるこ
とが好ましく、1μm〜15μmであることがより好ま
しく、2μm〜10μmであることがさらに好ましい。
【0024】本発明において、ポリオレフィンとシリコ
ーン樹脂粒子からなる層の、シリコーン樹脂粒子の添加
量は、ポリオレフィン100重量部に対し0.001〜
10重量部であることが好ましく、0.01〜5重量部
であることがより好ましく、0.05〜1重量部である
ことがさらに好ましい。シリコーン樹脂粒子の添加量が
0.001重量部未満の場合、本発明の効果である密着
性の改良効果が見られないため好ましくない。また、シ
リコーン樹脂粒子の添加量が10重量部を越える場合で
は、本発明の改良効果がそれ以上向上しないばかりか、
フィルムの透明性や外観が著しく悪化しさらにはコスト
的な面からも意味がないため好ましくない。
【0025】本発明の、ポリオレフィンとシリコーン樹
脂粒子とからなる層の少なくとも一方の表面において、
表面からシリコーン樹脂粒子の一部が突出している必要
がある。
【0026】シリコーン樹脂粒子の突出高さは、特に制
限されないが、シリコーン樹脂粒子の直径の5〜60%
であることが好適である。
【0027】また、シリコーン樹脂粒子の突出数も、特
に制限されないが、本発明の密着性がよく、かつ低剥離
抵抗化を勘案すると、ポリオレフィンとシリコーン樹脂
粒子とからなる層1m3あたり10〜1,000,00
0個が好ましく、50〜500,000個がより好まし
い。
【0028】本発明において、表面からシリコーン樹脂
粒子の一部を突出せしめる方法としては、公知の方法採
用すればよいが、その中でも、上記した範囲の粒径のシ
リコーン樹脂粒子を上記した範囲で配合したポリオレフ
ィンとシリコーン樹脂粒子とからなる組成物を用い、下
記に示す成形法をおこなう方法により、容易に達成する
ことができる。
【0029】上記成形法としては、例えば、ポリオレフ
ィンとシリコーン樹脂粒子とからなる組成物をペレット
化した後に、フィルム状に成形し、次いで無延伸もしく
は一軸以上で延伸する方法を採用すればよい。上記フィ
ルム状に形成する方法としては、インフレーション法、
Tダイキャスト法、同時二軸延伸法、テンターを用いた
逐次二軸延伸法等を挙げることができる。
【0030】また、表面からシリコーン樹脂粒子の一部
を突出した表面が最外面になるように、インラインラミ
ネート法、マルチマニホールド法、フィードブロックに
よる共押出し法等の積層フィルムによる方法を採用して
もよい。
【0031】また、あらかじめシリコーン樹脂粒子の一
部が突出した表面を有するフィルムを作成した後に、表
面からシリコーン樹脂粒子の一部を突出した表面が最外
面になるように他のフィルムとラミネートする方法を採
用することもできる。
【0032】本発明のポリオレフィンフィルムは、後加
工、即ち、離型処理や粘着加工時に熱に晒されることを
勘案すると、耐熱寸法安定性の良好なフィルムであるこ
とが好ましい。上記耐熱寸法安定性としては、MD方向
の5kg/mの荷重をかけ、120℃で10分間放置し
た時のTD方向の収縮率が5%未満であることが好まし
い。
【0033】本発明において、シリコーン樹脂硬化層を
構成するシリコーン樹脂は、ポリオレフィンフィルム上
に積層可能で、離型性を有する公知のシリコーン樹脂が
特に制限なく使用できる。例えば、メチルビニルポリシ
ロキサンとメチルハイドロジェンシロキサン及び白金属
原子を含む重合触媒の混合物等が一般的に用いられる。
【0034】また、硬化方法としても、熱、紫外線、電
子線等いかなる公知の方法を採用してもよい。
【0035】本発明において、シリコーン樹脂硬化体か
らなる層は、表面からシリコーン樹脂粒子の一部が突出
しているポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とからな
る層の表面に、積層する必要がある。
【0036】上記シリコーン樹脂硬化体を積層する方法
としては、公知の方法を採用すればよく、たとえば、上
記したシリコーン樹脂をポリオレフィンとシリコーン樹
脂粒子とからなる層の表面に塗布後、上記方法により硬
化することにより達成することができる。
【0037】また、上記シリコーン樹脂硬化体の量は、
本発明の密着性、剥離抵抗低減化を勘案して、適宜決定
すればよく、通常、ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒
子とからなる層の重量に対し、0.01〜5重量%の範
囲から選択される。
【0038】
【発明の効果】本発明のシリコーン樹脂粒子の一部が突
出している表面を有するポリオレフィンとシリコーン樹
脂粒子とからなる層と、シリコーン樹脂硬化体層との積
層体からなるポリオレフィンフィルムによれば、両層の
密着性がよいため、シリコーン硬化層の剥離がおこら
ず、また密着性の経時的変化も少ない。さらに、剥離抵
抗が低減化されるため、粘着層を有するシール、ステッ
カー、表示ラベルや、各種意匠を転写させる転写箔用途
に好適に使用できる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明について説明す
るが、本発明がこれらに限定されるものではない。
【0040】<評価方法> (ポリオレフィンとシリコーン樹脂硬化体との密着性)
シリコーン樹脂硬化体が積層されたポリオレフィンフィ
ルムを、40℃、湿度90%の恒温槽に24時間静置し
た後に、該シリコーン樹脂硬化体表面を指で擦る事でシ
リコーン樹脂硬化体の脱落状況を目視にて観察した。脱
落が見られないものを○、脱落が見られたものを×と
し、評価した。
【0041】(常態剥離強度)得られたフィルムに、粘
着剤(SKダイン801B)をメイヤーバーアプリケー
ターを用いて、80μmwet.厚で塗布した後、80
℃で5分間乾燥した。次に粘着剤を塗布面に50μmの
ポリエステルフィルム(東洋紡E5100)を張り合わ
せ、25℃、20g/cm2の荷重をかけて48時間エ
ージングした。エージング後、25mm×200mmに
切断しテストピースとした。
【0042】このテストピースをオートグラフにて剥離
速度300mm/分で剥離強度測定を行った。 (残留接着率)シリコーン樹脂硬化体が積層されたポリ
オレフィンフィルムを、40℃、湿度90%の恒温槽に
24時間静置した後、該シリコーン樹脂硬化体表面にニ
ットー31Bテープを5kg/cm2の荷重を架けて圧
着し、70℃、20g/cm2、20時間加熱エージン
グ処理を行う。エージング終了後4時間23℃放置す
る。ニットー31Bテープを剥がし、SUS板に2kg
ロールを用い圧着速度5mm/秒にて一往復プレス圧着
し、4時間放置する。25℃にてニットー31Bテープ
を180度剥離し粘着力を測定する。この時の剥離速度
は300mm/分とする。この数値を(Ae)とする。
【0043】あらかじめニットー31BテープをSUS
板に2kgロールを用い圧着速度5mm/秒にて一往復
プレス圧着し、4時間放置する。25℃にてニットー3
1Bテープを180度剥離し粘着力を測定する。この時
の剥離速度は300mm/分で測定する。このときの粘
着力を(Ai)とする。以下の式に従って残留接着率を
求める。
【0044】残留接着率=(Ae/Ai)×100 なお、残留接着率は、シリコーンの密着性の指標となる
ものである。
【0045】実施例1 (原料樹脂の調整)メルトフローレート7.0g/10
min.の結晶性プロピレン単独重合体100重量部
と、該結晶性プロピレン単独重合体100重量部に対
し、平均粒径0.5μmのシリコーン樹脂粒子0.1重
量部、酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチルヒドロ
キシトルエン0.1重量部、塩素捕捉剤としてステアリ
ン酸カルシウム0.1重量部、を添加した樹脂組成物
を、ヘンシェルミキサーにて5分間混合撹拌した後、口
径60mmの押出造粒機を用い、230℃にて造粒し原
料ペレットAとした。
【0046】(キャストフィルムの作成)原料ペレット
Aを用いて以下の方法でキャストフィルムの成形を行っ
た。
【0047】スクリュー径75mmの押出機にペレット
Aを供給し、樹脂温度230℃でTダイより押出し、3
0℃の冷却ロールを通して厚み60μmの単層フィルム
を得た。引き続き片方の表面の濡れ指数が40mN/m
となるようにコロナ放電処理を施し、次いで40℃で2
4時間エージングすることでキャストフィルムを得た。
【0048】(離型処理)得られたキャストフィルムの
コロナ放電処理面に剥離性シリコーン(東レ・ダウコー
ニング・シリコーン社製LTC760A;100部とS
RX−212cat;1部とを混合した溶液)をグラビ
ヤコーターを用い、シリコーンの固形分が0.1g/m
2となるように塗工し、次いで連続的に120℃の乾燥
炉を通し溶剤の除去とシリコーン樹脂の硬化を行い、キ
ャストフィルム上にシリコーン樹脂硬化体を積層した。
得られたフィルムの物性を測定した結果、密着性は良好
であった。また、常態剥離強度、残留接着率、フィルム
外観については表−1にまとめた。
【0049】実施例2 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の量を1.0重量部とした以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表−1にまとめた。
【0050】実施例3 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の量を3.0重量部とした以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表−1にまとめた。
【0051】実施例4 実施例1記載の原料樹脂の調整時にメルトフローレート
14g/10min.の結晶性プロピレン単独重合体を
用い、シリコーン樹脂粒子として平均粒径が2.0μm
のものを1.0重量部使用した以外は実施例1と同様に
行った。結果を表−1にまとめた。
【0052】実施例5 実施例1記載の原料樹脂の調整時にエチレン1.2mo
l%含む結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
を用い、シリコーン樹脂粒子として12μmのものを
0.5重量部使用した以外は実施例1と同様に行った。
結果を表−1にまとめた。
【0053】実施例6 実施例1記載の原料樹脂の調整時にメルトフローレート
14g/10min.のエチレン1.2mol%含む結
晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体を用い、シ
リコーン樹脂粒子の添加量を5.0重量部とした以外は
実施例1と同様に行った。結果を表−1にまとめた。
【0054】比較例1 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の添加量を0.0005重量部とした以外は実施例1と
同様に行った。結果を表−1にまとめた。
【0055】比較例2 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の添加量を15重量部とした以外は実施例1と同様に行
った。結果を表−1にまとめた。
【0056】比較例3 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の平均粒径が12μmのものを用い、添加量を0.00
05重量部とした以外は実施例1と同様に行った。結果
を表−1にまとめた。
【0057】比較例4 実施例1記載の原料樹脂の調整時にシリコーン樹脂粒子
の平均粒径が12μmのものを用い、添加量を15重量
部とした以外は実施例1と同様に行った。結果を表−1
にまとめた。
【0058】実施例7 実施例1記載のキャストフィルムを作成する際、2種3
層の積層フィルムを以下の要領で作成した以外は実施例
1と同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0059】(2種3層キャストフィルムの作成)スク
リュー径75mmの中心層用押出機及びスクリュー径5
0mmの表層用副押出し機2台からなり、マルチマニホ
ールド方式のTダイを有する3種3層共押出し装置を用
いて、中心層から結晶性プロピレン単独重合体(トクヤ
マポリプロFM131)を樹脂温230℃で押出し、副
押出し機よりペレットAを230℃で押出し、60℃の
ロールを通してペレットA層が両表層になるように厚み
60μmのキャストフィルムを作成した。
【0060】実施例8 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径2μmのものを0.1重量部用いた以外は実施例7と
同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0061】実施例9 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径2μmのものを1.0重量部用いた以外は実施例7と
同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0062】実施例10 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径12μmのものを0.001重量部用いた以外は実施
例7と同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0063】比較例5 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径0.5μmのものを0.0005重量部用いた以外は
実施例7と同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0064】比較例6 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径12μmのものを0.0005重量部用いた以外は実
施例7と同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0065】比較例7 実施例7記載の2種3層キャストフィルムを作成する際
ペレットAに含まれるシリコーン樹脂粒子として平均粒
径12μmのものを15重量部用いた以外は実施例7と
同様に行った。結果を表−2にまとめた。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C08L 23/00 83:04) Fターム(参考) 4F071 AA14 AA67 AD02 AD06 AH19 BA01 BB06 BC01 BC08 4F100 AK01A AK07 AK52A AK52B BA02 BA32 DD07A DE01A EH46 GB90 JA06 JA11 JB12B JL11 JL14 YY00 YY00A 4J002 BB001 BB031 BB121 CP032 FD162 GF00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とか
    らなる層とシリコーン樹脂硬化体からなる層との積層体
    であり、ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とからな
    る層の少なくとも一方の表面が、表面からシリコーン樹
    脂粒子の一部が突出してなり、かつ、該表面にシリコー
    ン樹脂硬化体からなる層が積層されていることを特徴と
    するポリオレフィンフィルム。
  2. 【請求項2】ポリオレフィンとシリコーン樹脂粒子とか
    らなる層が、ポリオレフィン100重量部およびシリコ
    ーン樹脂粒子0.001〜10重量部からなる層である
    請求項1記載のポリオレフィンフィルム。
  3. 【請求項3】シリコーン樹脂粒子の平均粒子径が0.5
    〜20μmである請求項1記載のポリオレフィンフィル
    ム。
JP30656898A 1998-10-28 1998-10-28 ポリオレフィンフィルム Pending JP2000127307A (ja)

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