JP2000126837A - キャップ巻締め装置 - Google Patents

キャップ巻締め装置

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JP2000126837A
JP2000126837A JP10300633A JP30063398A JP2000126837A JP 2000126837 A JP2000126837 A JP 2000126837A JP 10300633 A JP10300633 A JP 10300633A JP 30063398 A JP30063398 A JP 30063398A JP 2000126837 A JP2000126837 A JP 2000126837A
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cap
winding
mouth
mold
closing
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JP10300633A
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English (en)
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Hiroji Okamura
▲広▼二 岡村
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UNNO TEKKOSHO KK
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UNNO TEKKOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器本体の口に被せたキャップの周壁を当該口
から外側へ張り出している口フランジに巻き締めるため
の従来のキャップ巻締め装置は、巻締めローラーをキャ
ップに横方向から強力に押し当てながら回転させるよう
にしていたため、構造が複雑で大型化し、コストも高か
った。 【解決手段】缶本体3に被せられたキャップ5を上から
押圧する上型121と、この上型121を昇降させる巻
締め用オイルポンプ97及び手ポンピング式油圧ポンプ
103と、押圧されてくるキャップ5の周壁5aを受け
て内側へ絞るように屈曲させる円環状の成形溝83とを
有しこの成形溝83の径方向で2つ割りにされた下型7
1とを備え、この下型71は、巻締めが行われる所定の
位置に置かれた缶本体3の口フランジ13の下方で成形
溝83が互いに連続する型閉じ位置と、成形溝83が口
フランジ13の下から外側へ逃げた型開き位置との間を
移動されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャップ巻締め装
置に係り、特に、缶や瓶等の口に被せたキャップの周壁
を当該口に巻き締めるためのキャップ巻締め装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、缶や瓶等の収納容器の口に取り
付けるキャップの取付構造には各種あるが、その一つ
に、薄い金属板から成るキャップを収納容器本体の口に
巻き締めるようにした構造のものがあり、その一例を図
7に示す。1は例えば医薬品を収納するための搬送缶を
示し(図面では上端部のみ示してある。)、アルミニュ
ーム製の缶本体3及びキャップ5と、ゴム製の栓7等か
ら構成されている。
【0003】缶本体3は縦長の略円筒形を為し、その上
端部を為す口11はその余の部分より細身で、ある程度
の高さを有し、この口11の開口縁部は外巻きにカール
した口フランジ13になっている。栓7は上記口フラン
ジ13の外径と略同じ外径のフランジ7aを有し、この
フランジ7aから下の部分を缶本体3の口11に圧入す
る。キャップ5は、下面が開口した円形の深皿状に形成
され、その内径は上記口フランジ13の外径と略同じ大
きさになっている。このキャップ5は、その内側に栓7
を収めながら口11に被せられ、その周壁5aの裾を二
点鎖線で示すように巻き締める、即ち、口フランジ13
を下から抱えこむように屈曲させることで、口11に固
定される。
【0004】キャップ5に対する上記した巻締めを行う
ためのキャップ巻締め装置としては従来から幾つかある
が、そのいずれも、基本的にはローラー方式を用いてい
た。即ち、同図に符号15で示す巻締めローラーを備え
ていて、この巻締めローラー15をキャップ5に横方向
から強力に押し当てながらキャップ5に沿って回転させ
ることで周壁5aを巻き締めるように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】キャップ5に対する巻
締めをこのようなローラー方式で行う場合は、巻締めロ
ーラー15の押圧力でキャップ5や缶本体3が変形しな
いように、これらをしっかり支えるバックアップ手段が
必要になり、しかも、このバックアップ手段も巻締めロ
ーラー15の動きと同期して回転させる必要がある。こ
のため、従来のキャップ巻締め装置には、構造が非常に
複雑で大型化してしまい、コストも高くつくという問題
があった。また、このような方式のものにあっては、ど
うしても電動機が必要になるため、クリーンルーム等塵
埃を嫌う場所に設置することは事実上不可能であった。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、キャップの軸方向におけるプレス動
作でキャップの巻締めを行うことができて、構造が簡単
で且つ低価格で済み、少なくともキャップの外回りに大
きな動作空間を必要としないコンパクトなサイズで済む
キャップ巻締め装置を提供することを目的とする。ま
た、電力線や配管等が一切必要ないキャップ巻締め装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明キャップ巻締め装置は、容器本体の口に被せ
たキャップの周壁を当該口から外側へ張り出している口
フランジに巻き締めるためのキャップ巻締め装置であっ
て、当該キャップを上から押圧する加圧部材と、この加
圧部材を昇降させる加圧部材駆動手段と、加圧部材によ
って押圧されてくるキャップの周壁を受けて内側へ絞る
円環状の成形溝とこの成形溝の内側に設けられた中央孔
とを有し成形溝の径方向で2つ割りにされた締め型とを
備え、この締め型は、巻締めが行われる所定の位置に置
かれた容器本体の口フランジの下方で成形溝が互いに連
続する型閉じ位置と成形溝が口フランジの下から外側へ
逃げた型開き位置との間で開閉するようにしたものであ
る。
【0008】従って、締め型を開いた状態で容器本体を
所定の位置に置いた後、締め型を型閉じ位置へと移動さ
せれば、その成形溝が口フランジ及びキャップの周壁の
下で無端状に連続して位置するので、この状態から加圧
部材を下降させてキャップの周壁を締め型の成形溝に押
しつけてやれば、キャップの周壁は成形溝によって内側
へ絞られて口フランジに締め付けられる。
【0009】しかして、このキャップ巻締め装置にあっ
ては、キャップの巻締めをキャップの軸方向におけるプ
レス動作で行うようにしているので、巻締めローラーを
回転させる方式の従来のものと較べて、構造が簡単で、
低価格で済み、しかも、巻締めに直接関わる加圧部材や
締め型は当該キャップの外径程度の大きさで足りるた
め、少なくともキャップの外回りに大きな動作空間を必
要としないコンパクトなサイズで済む。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載したキ
ャップ巻締め装置において、加圧部材駆動手段は手動ポ
ンピング式の流体圧力ポンプとその圧力により動作する
アクチュエータで構成され、締め型の開閉は手操作で行
うようにしたものである。このようにすれば、モーター
等の原動機が要らないので、電力線や、機外からのオイ
ル配管或いはエアー配管等の工事が必要で無く、このた
め、設置や移動を容易に行うことができ、特に、クリー
ンルーム等室内の隅々を洗剤で洗浄することが必要な空
間に配置した場合は、そうした室内の洗浄作業を妨げる
ことも無い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
るキャップ巻締め装置21を図面に従って説明する。こ
のキャップ巻締め装置21は、図7に示した前記搬送缶
1用のキャップ巻締め装置である。23はキャップ巻締
め装置21の機台を示す(図1、図2参照)。この機台
23は前後方向(図1における左下方へ向かう方向を前
側とし、同図における左上方へ向かう方向を左側とす
る。)に長い長方形状を為し、その中央部よりやや前側
へ偏寄した位置に昇降台待機孔23aが設けられてい
る。この昇降台待機孔23aは前後方向に長い矩形をし
ている。
【0012】機台23には左右2本のテーブル支柱25
が立設されると共に、このテーブル支柱25よりある程
度後側へ離間した位置から立ち上がった背の高い門型フ
レーム27が設けられている。そして、これらテーブル
支柱25及び門型フレーム27の下端寄り位置に、前後
方向へ延びるサイドフレーム29が外側から固定されて
いる。このサイドフレーム29の前後両端部に、自在車
31及びレベルアジャスター33が取り付けられてい
る。このキャップ巻締め装置21を移動するときはレベ
ルアジャスター33を上げて自在車31を接地させ、機
台23の後端部に設けられている手押しハンドル35を
押す。
【0013】37は昇降台を示し、この昇降台37は、
容器としての搬送缶1を乗せて昇降するものである。昇
降台37は、昇降台待機孔23aにやや余裕を有して収
まる大きさの水平ベース39と、この水平ベース39の
後端から立ち上がった背面壁41と、水平ベース39の
後端寄り位置に取り付けられた位置決めガイド43等か
ら構成されている。背面壁41の後面には上下一対のリ
ニアベアリング45(図2参照)が、上下方向へ軸が延
びる向きで、左右2組装着されている。門型フレーム2
7の梁27aと機台23との間には左右2本の垂直なガ
イド軸47が掛け渡されている。昇降台37は、リニア
ベアリング45にガイド軸47が通されることで、上下
方向へ移動自在なるように設けられる。
【0014】昇降台37に設けられている位置決めガイ
ド43は、前方から見て略Y字形をしており、その上部
の左右両側部は、上から見て、前方に向かって互いにハ
の字形に開いた形をしている。昇降台37に搬送缶1を
乗せるときは、その缶本体3の外周面を位置決めガイド
43に軽く当てることで昇降台37上での位置を規定す
る。
【0015】ガイド軸47には、長尺な蛇腹カバー49
が外嵌されており(図2ではこの蛇腹カバー49を省略
してある)、この蛇腹カバー49の下端は上側のリニア
ベアリング45のブラケットに固定され、上端は門型フ
レーム27の梁27aに固定されている。この蛇腹カバ
ー49によって、リニアベアリング45やガイド軸47
から発生する塵埃の飛散が防止される。
【0016】機台23における昇降台待機孔23aの後
側には手動ポンピング式の油圧リフター51が設けられ
ている。この油圧リフター51は、加圧ハンドル53を
あおることで圧力が高められる油圧ポンプ55と、この
油圧ポンプ55の油圧によって上昇する図示しない昇降
子と、圧力解放弁等を備えており、その昇降子に、昇降
台37の背面壁41から後方へ突出した連結ブラケット
57(図2参照)が連結されている。59は圧力解放弁
を開閉するための操作杆を示す。
【0017】従って、この油圧リフター51にあって
は、圧力解放弁を閉じた状態で加圧ハンドル53をあお
ると昇降台37が上昇して行き、圧力解放弁を解放する
と昇降台37が自重で下降する。この下降は昇降台待機
孔23aに収まったところで止まるように調整されてい
る。このようなリフター51としては、例えば、をくだ
屋技研製の「パワーリフターユニット」等がある。
【0018】門型フレーム27の左側部には上下方向へ
延びるレール61が固定され(図2参照)、このレール
61にストッパ63が位置調節自在に取り付けられてい
る。また、昇降台37の背面壁41には左方へ突出した
ストッパ腕65が取り付けられており、このストッパ腕
65の先端は上記ストッパ63に下方から対向してい
る。昇降台37の上昇は、図2に二点鎖線で示すよう
に、ストッパ腕65がストッパ63に当接するまで行
う。
【0019】テーブル支柱25の上端には水平な作業テ
ーブル67が取り付けられている。この作業テーブル6
7は、左右方向に長い平板状を為し、その中央部に円形
の缶口挿通孔67aが形成され、この缶口挿通孔67a
の径は搬送缶1の口フランジ13の外径よりやや大きく
なっている。この缶口挿通孔67aの中心を上下方向に
通る軸が基準軸になっていて、昇降台37に設けられて
いる位置決めガイド43は、これに押し当てた搬送缶1
が上記基準軸上に位置するように取付位置を調整されて
いる。
【0020】作業テーブル67の上面には締め型71が
設けられている。この締め型71は、円環形をその径方
向で2等分したような2つ割り構造になっており、その
両ハーフ73に設けられた連結腕75を枢軸77で回動
自在に連結することによって、開閉自在なるように構成
されている。
【0021】この締め型71は、図5に示すように両ハ
ーフ73が互いに接した型閉じ位置に来ている状態で見
て、円帯形をしたベース部79と、このベース部79の
上面から突出してベース部79と同心の円環状に延びる
嵌合突条81と、ベース部79の上面と中央孔79aの
内周面とが連続する角部を切削して形成された成形溝8
3とから構成されている。成形溝83は、垂直断面で見
て略J字形をしている。このJ字形の屈曲面である成形
面83aの曲率半径は、搬送缶1の口フランジ13のカ
ールの曲率半径より僅かに大きくなっている。
【0022】また、各ハーフ73においては、そのベー
ス部79の外周面の一端部から連結腕75が突出すると
共に、ベース部79の外周面の他端部はハーフ73どう
しの合わせ面と直交する平坦な面85になっており、こ
の平坦な面85にハンドル89が取り付けられている。
また、各ハーフ73の下面と互いの合わせ面とが連続す
る角部には上記平坦な面85に開口した切欠87が形成
されている。
【0023】作業テーブル67の上面のうち、缶口挿通
孔67aの後脇には枢軸77が固定されており、この枢
軸77に各ハーフ73の連結腕75が回動自在に支持さ
れる。また、作業テーブル67の上面のうち、缶口挿通
孔67aの前脇には小さなストッパブロック91が固定
されており、このストッパブロック91は、上記切欠8
7の回動軌跡上に位置している。
【0024】しかして、両ハーフ73は、枢軸77を回
動中心として互いに開閉自在に設けられ、互いに閉じる
方向への回動は切欠87がストッパブロック91に当接
した型閉じ位置で阻止され、この阻止と同時に両ハーフ
73どうしが互いに密接する(図5に示す状態)。締め
型71が型閉じ位置に来ると、その中央孔79a、嵌合
突条81及び成形溝83が前記基準軸上に位置する。締
め型71の中央孔79aの径は缶本体3の口11よりや
や大きく、また、成形溝83の外径はキャップ5の周壁
5aの外径よりほんの僅か大きい。
【0024の2】締め型71は以上のように構成されて
いる。このような締め型71は、その中央孔79aの径
や成形溝83の外径が異なる幾つかの仕様のものが用意
されていて、処理対象であるキャップ5のサイズに応じ
て随時交換して使用するようになっている。この交換
は、各ハーフ73の連結腕75を枢軸77に着脱するだ
けであるから、ほぼワンタッチで済む。
【0025】作業テーブル67の左右両端部には天井支
柱93が立設され、これら天井支柱93に水平な平板状
の天井ベース95が取り付けられている。この天井ベー
ス95の中央部に2方向型の巻締め用オイルシリンダ9
7が、そのピストンロッド99がケーシング101から
下へ向かって突出する向きで取り付けられている。ピス
トンロッド99は前記基準軸上に位置する。
【0026】この巻締め用油圧シリンダ97の駆動は、
手動ポンピング式の油圧ポンプ103で行うようになっ
ている。この油圧ポンプ103は、作業テーブル67等
から右下側へ突出したブラケット105に水平な向きで
取り付けられており、加圧ハンドル107と、3位置制
御型の給油経路切換えバルブ109等を備えていて、油
圧ポンプ103の作動油が給油経路切換えバルブ109
を経て巻締め用オイルシリンダ97へ供給されて、ピス
トンロッド99が下降又は上昇する。巻締め用オイルシ
リンダ97の下降用ポートと給油経路切換えバルブ10
9とを接続した給油管には圧力計143が介挿されてい
る。
【0027】天井ベース95のうち巻締め用オイルシリ
ンダ97の左右両脇の位置には、リニアガイド111が
固定されている。これらリニアガイド111は、軸が上
下方向へ延びる向きで設けられ、このリニアガイド11
1に被ガイド軸113が摺動自在に挿通されている。被
ガイド軸113にはコイルスプリング115が外嵌状に
設けられており、このコイルスプリング115は被ガイ
ド軸113の上端に取り付けられたバネ受けフランジ1
13aとリニアガイド111の上面との間で圧縮されて
いる。従って、被ガイド軸113は、コイルスプリング
115の弾発力によって常時上に付勢されている。
【0028】121は加圧部材を示し、この加圧部材1
21はキャップ5を上方から押圧するためのものであ
る。加圧部材121は、互いに同径で厚い円板形をした
上板123と下板125とを図示しないボルトで結合す
ることによって構成され、その外径は締め型71の嵌合
突条81よりやや大きくなっている。そして、上板12
3には、その上端部の外周寄り位置に前記被ガイド軸1
13の下端部が固定され、その中心部に巻締め用オイル
シリンダ97のピストンロッド99の下端部が結合され
ており、これにより、加圧部材121が前記基準軸上で
上下方向へ移動自在なるように支持されると共に、巻締
め用オイルシリンダ97が駆動することで昇降される。
【0029】ピストンロッド99には、蛇腹カバー14
1が外嵌されており、この蛇腹カバー141の下端は加
圧部材121の上面に固定され、上端は巻締め用オイル
シリンダ97のケーシング101の下端面に固定されて
いる。この蛇腹カバー141によって、ピストンロッド
99から発生する塵埃の飛散が防止される。
【0030】加圧部材121の下端面には、円形をした
浅い凹部127と、これを囲むように環状に延びる嵌合
溝128が形成されている。凹部127の内径は、ここ
にキャップ5の上端部が略ぴったり収まる大きさになっ
ており、嵌合溝128は締め型71が有する嵌合突条8
1とぴったり結合し合う大きさになっている。
【0031】下板125の中心部と外周面との略中間辺
りには垂直に延びるワーク押え配置孔129が2つ形成
され、その下端は上記凹部127の上面に開口してい
る。これらワーク押え配置孔129にガイドカラー13
1が取り付けられている。このガイドカラー131は、
ワーク押え配置孔129の中心部に位置した筒状部13
3を備え、この筒状部133の孔はその下半部133a
が上半部133bより細くなっており、従って、その中
間に上方を向いた段差面133cを有している。
【0032】135はワーク押えを示す。このワーク押
え135は円柱状の軸部135aと、この軸部135a
の上端に設けられたストッパ片135bと、軸部135
aの下端部に取り付けられた円板形の足135cを備え
ている。軸部135aが上記ガイドカラー131の筒状
部133の下半部133aを摺動自在に挿通され、スト
ッパ片135bが筒状部133の上半部133bに摺動
自在に収まっている。そして、ガイドカラー131の取
付フランジと足135cとの間に圧縮されたコイルスプ
リング137が設けられている。従って、ワーク押え1
35は常時下方へ押圧され、下方から押圧されていない
状態では、ストッパ片135bが筒状部133の段差面
133cに当接した位置に保持され、この状態で、ワー
ク押え135の足135cは前記凹部127より下に突
出している。キャップ巻締め装置21は以上のように構
成されている。
【0033】次に、キャップ巻締め装置21の使用方法
を説明する。先ず、搬送缶1の準備を行う。即ち、所定
の収納物が収納された缶本体3の口11に栓7を嵌め、
その上に円形シート状のプロテクター9(図6参照)を
乗せ、最後にキャップ5を被せる。このように準備した
搬送缶1を昇降台37に乗せる。このとき、缶本体3を
位置決めガイド43に押し当てて正確な位置を取る。締
め型71は当該搬送缶1のキャップ5のサイズに適合す
る仕様のものと交換する。
【0034】そして、締め型71が型開き位置に来てい
ることを確認する、即ち、図4に示すように、その両ハ
ーフ73が互いに開いて作業テーブル67の缶口挿通孔
67aを完全に露出させた位置に来ていることを確認す
る。締め型71が型開き位置に来ていなければ、この位
置へ移動する。また、加圧部材121が一番上まで引き
上げられているか確認する。
【0035】ここで、操作杆59を操作して油圧ポンプ
55の圧力解放弁を閉じ、加圧ハンドル53にてポンピ
ングする。このポンピングは、昇降台37のストッパ腕
65がストッパ63に当接するまで行う。これにより、
搬送缶1が所定の高さまで上昇して、その上端部が図3
に示すように締め型71の内側、即ち、左右両ハーフ7
3の間に位置する。
【0036】次いで、ハンドル89を操作して締め型7
1を型閉じ位置へと移動させる。これにより、締め型7
1の成形溝83が無端状に連続した状態で、図6に示す
ように、缶本体3の口フランジ13を下及び外回りから
ごく近接して囲うように位置する。
【0037】この状態から、油圧ポンプ103の給油経
路切換えバルブ109を「下降」に切り替えて、この油
圧ポンプ103をポンピングする。これにより、巻締め
用オイルシリンダ97のピストンロッド99が下に向か
って推進するので、加圧部材121が下降して行く。
【0038】加圧部材121が下降して行くと、先ず、
ワーク押え135の足135cが図3に二点鎖線で示す
ようにキャップ5の上面の外周寄り位置に当接する。こ
れにより、キャップ5を缶本体3の口11にしっかり嵌
め込むと共に、これが浮き上がらないように適度に押え
る。そしてこのワーク押え135は、加圧部材121が
更に下降するのに伴ってコイルスプリング137を圧縮
しながら相対的に上へ押し上げられ、コイルスプリング
137のバネ力によってキャップ5を更にしっかり押さ
える。
【0039】一方、加圧部材121が下降して行くと、
ワーク押え135がキャップ5に当接するのとほぼ同じ
タイミングで、加圧部材121の嵌合溝128と締め型
71の嵌合突条81とが嵌合し合って両者の位置合わせ
を行うと共に、その下端面に設けられている浅い凹部1
27にキャップ5の上端部が嵌合し、キャップ5はこの
凹部127の天面によって下方へ強く押圧される。する
と、キャップ5の周壁5aはその下端を先頭に、図6に
示すように、締め型71の成形面83aによって内側へ
向けて絞られるように屈曲して、口フランジ13に巻き
締められる。
【0040】この巻締めの程度は、口フランジ13を変
形させない限度で制御する。具体的には、前記した圧力
計143に表示される圧力が一定の値になるのを視認し
ながら行う。
【0041】以上のようにして巻締めが完了したら、先
ず、給油経路切換えバルブ109を「上昇」に切り換え
て加圧部材121を上に戻し、次いで、ハンドル89を
操作して締め型71を開く。そして、操作杆59により
油圧ポンプ55の圧力解放弁を開いて昇降台37を待機
位置まで降ろす。
【0042】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。
【0043】例えば、実施の形態においては、加圧部材
駆動手段を手動ポンピング式の油圧ポンプにより動作す
るようにしたが、本発明における加圧部材駆動手段の駆
動源が必ずしもこのような手操作式のものに限られるこ
とは無く、モーターによって加圧される油圧ポンプやエ
アーポンプを駆動源としても良い。このことは、締め型
の開閉についても同様であって、この締め型の開閉をモ
ーターを駆動源とする自動式のものとしても良い。そし
て、本発明は、図面に示した搬送缶のような形状のもの
に限らず、容器本体の口に被せたキャップを巻締めるた
めの各種のキャップ巻締め装置として広く適用すること
ができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明キャップ巻締め装
置にあっては、キャップの巻締めをキャップの軸方向に
おけるプレス動作で行うようにしているので、巻締めロ
ーラーを回転させる方式の従来のものと較べて、構造が
簡単で、低価格で済み、しかも、巻締めに直接関わる加
圧部材や締め型は当該キャップの外径程度の大きさで足
りるため、少なくともキャップの外回りに大きな動作空
間を必要としないコンパクトなサイズで済む。尚、実施
の形態においては、処理対象となるキャップのサイズに
応じて締め型を交換自在としたので、サイズの異なる複
数種の容器に対するキャップの巻締めを1台で処理する
ことができる。
【0045】請求項2の発明によれば、モーター等の原
動機が要らないので、電力線や流体配管等の工事が必要
で無く、このため、設置や移動を容易に行うことがで
き、特に、クリーンルーム等配置しても室内の洗浄作業
を妨げることも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るキャップ巻締め装置
の全体斜視図である。
【図2】図1に示すキャップ巻締め装置の一部切欠正面
図である。
【図3】図1に示すキャップ巻締め装置の要部を、搬送
缶セット完了状態で示す拡大垂直断面図である。
【図4】図1に示すキャップ巻締め装置の締め型を型開
き状態で示す拡大斜視図である。
【図5】図1に示すキャップ巻締め装置の締め型を型閉
じ状態で示す拡大斜視図である。
【図6】図1に示すキャップ巻締め装置の要部を、巻締
め完了状態で示す拡大垂直断面図である。
【図7】キャップの巻締めを説明するための図である。
【符号の説明】
3 容器本体 5 キャップ 5a 周壁 11 口 13 口フランジ 21 キャップ巻締め装置 71 締め型 79a 中央孔 83 成形溝 97 アクチュエータ 97、103 加圧部材駆動手段 103 流体圧力ポンプ 121 加圧部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の口に被せたキャップの周壁を当
    該口から外側へ張り出している口フランジに巻き締める
    ためのキャップ巻締め装置であって、当該キャップを上
    から押圧する加圧部材と、この加圧部材を昇降させる加
    圧部材駆動手段と、加圧部材によって押圧されてくるキ
    ャップの周壁を受けて内側へ絞る円環状の成形溝とこの
    成形溝の内側に設けられた中央孔とを有し成形溝の径方
    向で2つ割りにされた締め型とを備え、この締め型は、
    巻締めが行われる所定の位置に置かれた容器本体の口フ
    ランジの下方で成形溝が互いに連続する型閉じ位置と成
    形溝が口フランジの下から外側へ逃げた型開き位置との
    間で開閉されることを特徴とするキャップ巻締め装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したキャップ巻締め装置に
    おいて、加圧部材駆動手段は手動ポンピング式の流体圧
    力ポンプとその圧力により動作するアクチュエータで構
    成され、締め型の開閉は手操作によることを特徴とする
    キャップ巻締め装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1331623C (zh) * 2003-10-13 2007-08-15 徐象辉 化学氧罐的封边方法
JP2010159084A (ja) * 2009-01-10 2010-07-22 Kentoku Sangyo Kk 瓶密封キャップのかしめ密封装置。
CN103949561A (zh) * 2014-04-28 2014-07-30 德清县豪特金属封头制品有限公司 一种锥形压机的传动装置
CN110360438A (zh) * 2018-04-11 2019-10-22 南京恒昌包装机械有限公司 一种全自动稀油润滑系统

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