JP2000126274A - 薬剤混合システムおよび薬剤収納容器 - Google Patents

薬剤混合システムおよび薬剤収納容器

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JP2000126274A
JP2000126274A JP10304624A JP30462498A JP2000126274A JP 2000126274 A JP2000126274 A JP 2000126274A JP 10304624 A JP10304624 A JP 10304624A JP 30462498 A JP30462498 A JP 30462498A JP 2000126274 A JP2000126274 A JP 2000126274A
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medicine
tube
container
syringe
drug
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Masashi Takemoto
昌史 竹本
Masaaki Kasai
正秋 笠井
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトでありながら、薬剤収納容器内への
薬剤の注入、配合が簡単な操作で短時間で行うことがで
きる薬剤混合システムおよび薬剤収納容器を提供する。 【解決手段】ノズルが弾性栓体によって封止され薬液を
収納したシリンジを、バッグ状の薬剤収納容器から延
び、前記弾性栓体を穿刺可能な針管を有する管体に接続
し、前記シリンジ内の薬剤を前記薬剤収納容器内に注入
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッグ等の薬剤収
納容器に予め収納された薬剤に、シリンジによって別の
薬剤を混合するシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】患者に輸液剤を投与するのに先だって、
輸液剤を収納した容器内に、例えばビタミン類、ヘパリ
ン、電解質、抗生物質のような薬剤を必要に応じて配合
することが行われている。このような薬剤の配合は、薬
液が封入されたバイアル瓶に注射器の穿刺針を穿刺し、
プランジャ−を引いてバイアル瓶内の薬液を注射器内に
採取し、次いで、注射器の穿刺針を輸液剤を収納した容
器に設けられている弾性栓に刺通し、プランジャ−を押
して薬液を輸液剤を収納した容器内に注入することによ
り行われている。しかしながら、このような薬液の配合
は、操作手順が複雑であり、配合に要する時間が長くか
かるという欠点がある。さらに、前述した薬液の配合操
作は、大気と接触した状態で行われるため、細菌汚染や
異物混入のおそれがあるという問題もある。また、複数
種の薬剤を配合するする場合には、上記操作を繰り返し
行うため、上記欠点がより顕著なものとなっていた。
【0003】このような問題を解決するものとして、特
開平6−54889号、特開平6−254166号、特
開平7−51369号などに薬剤混合システムが開示さ
れているが、これらは二重筒状態となる構造上、ある程
度の容量を確保すると注射器本体が大きくなり、また異
なるサイズの薬液入りのアンプルを接続することが不可
能であり、保管性や取り扱い上の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薬剤
の注入や配合を、汚染を生じることなく簡単な操作で短
時間に行うことが出来る小型化された薬剤混合システム
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の本
発明により達成される。 (1)本発明は、壁によって封止された管体を容器本体
に液密に接続し、前記容器本体内には第一の薬剤が収納
された薬剤収納容器であって、前記管体の壁には前記容
器本体と逆の長手軸方向に延びその延長端部が尖り、か
つ前記管体内と前記管体外部を連通する針管が接続され
ており、さらに前記針管には前記針管を覆いかつ前記針
管で刺通可能な鞘が設けられている薬剤収納容器と、一
端には開口部を、他端には封止体が設けられたノズルを
有する筒体からなり、前記筒体内には第二の薬剤が前記
筒体の内壁を長手軸方向に液密に摺動するガスケットに
よって封入されているシリンジとからなり、前記シリン
ジのノズルを前記管体に接続した際に、前記針管が前記
鞘と前記封止体を刺通することにより前記シリンジ内と
薬剤収納容器内を連通し、前記シリンジ内のガスケット
を移動させることにより前記第二の薬剤を前記薬剤収納
容器内に移動さ、前記薬剤収納容器内で前記第一の薬剤
と前記第二の薬剤を混合させることを特徴とする薬剤混
合システムである。
【0006】(2)本発明は、前記管体が前記壁の他に
弾性栓体とによっても封止されている上記(1)に記載
の薬剤混合システムである。 (3)本発明は、前記シリンジが複数あり、各々の前記
シリンジは、前記ノズルの形状は前記薬剤収納容器に接
続された前記管体に接続できるものであるが、前記筒体
が内径、軸方向の長さ、体積のいずれかが異なるもので
ある上記(1)乃至(2)に記載の薬剤混合システムで
ある。
【0007】(4)本発明は、壁によって封止された管
体を容器本体に液密に接続し、前記容器本体内には第一
の薬剤が収納された薬剤収納容器であって、前記管体の
壁の前記容器本体と逆の延長方向には、両端が尖りかつ
両端が連通している両頭針を固定した針基が備えられて
いる薬剤収納容器と、一端には開口部を、他端には封止
体が設けられたノズルを有する筒体からなり、前記筒体
内には第二の薬剤が前記筒体の内壁を長手軸方向に液密
に摺動するガスケットによって封入されているシリンジ
とからなり、前記シリンジのノズルを前記管体に前記針
基を介して接続した際に、前記両頭針の両端がそれぞれ
前記壁と前記封止体を刺通することにより前記シリンジ
内と前記薬剤収納容器内を連通し、前記シリンジ内のガ
スケットを移動させることにより前記第二の薬剤を前記
薬剤収納容器内に移動さ、前記薬剤収納容器内で前記第
一の薬剤と前記第二の薬剤を混合させることを特徴とす
る薬剤混合システムである。
【0008】(5)本発明は、前記管体が前記壁の他に
弾性栓体とによっても封止されている上記(4)に記載
の薬剤混合システムである。 (6)本発明は、前記シリンジが複数あり、各々の前記
シリンジは、前記ノズルの形状は前記薬剤収納容器に接
続された前記管体に接続できるものであるが、前記筒体
が内径、軸方向の長さ、体積のいずれかが異なるもので
ある上記(4)乃至(5)に記載の薬剤混合システム。
【0009】(7)本発明は、容器本体に管体が液密に
接続された薬剤収納容器において、前記管体には、弾性
栓体と壁が並列的に設けられており、前記壁には前記管
体内に連通し前記容器本体と逆の方向が尖る針管が設け
られているか、または前記壁を刺通可能な一端を有する
両頭針を固定した針基が前記管体の前記容器本体と逆の
延長方向に備えられている薬剤収納容器である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の薬剤混合システム
を図面を参照しながら詳細に説明する。 [1]図1は本発明の第一の実施の形態である薬剤混合
システム1を示す模式図である。図1に示すように、薬
剤混合システム1は薬剤収納容器2と薬剤入りシリンジ
4とからなる。薬剤収納容器2は、容器本体21に排出
ポート22と管体3が、例えば、熱や電磁波などによる
融着や接着剤による接着などの方法によって、液密に接
続されている。排出ポート22には図示しないが、市販
されている液剤を収納した容器と同様に弾性栓体によっ
て封止されている。管体3は、その容器本体21に接続
していない側端に薬剤入りシリンジ4が接続される。さ
らに、薬剤収納容器2には第一の薬剤、薬剤入りシリン
ジ4には第二の薬剤が収納されている。
【0011】図2は、管体3(容器本体21は示さず)
と薬剤入りシリンジ4が接続する前の状態を示した断面
図である。管体3には壁31を有し、壁31には両側を
連通しかつ容器本体接続端部35と逆方向側が尖り、そ
の尖った近くに側孔34が設けられている針管32が設
けられている。また、針管32には少なくとも側孔34
を覆う鞘33が、壁31または針管32に設けられてい
る。なお、尖った近くに側孔を設けたものではなく、針
管を斜めにカットして得られるものであっても良い。針
管32の長さは、鞘33と後述する薬剤入りシリンジ4
の封止体44を刺通でき、かつ誤刺防止のため管体3か
ら飛び出ない長さであることが望ましい。壁31と針管
32は、針管32を別部材として壁31に接続した後に
融着や接着によって固定しても良く、また壁31と一体
成形したものであっても良い。なお、壁31と針管32
とは、同一の材料で構成されていても、異なる材料で構
成されていても良い。
【0012】管体3及び針管32の構成材料としては、
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−
1)、ポリカ−ボネ−ト、アクリル樹脂、アクリルニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポエチレンテレ
フタレ−ト等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共
重合体、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹
脂が挙げられるが、その中でも、成型が容易であるこ
と、針管として用いる場合には鋭利な針先の強度を確保
しやすいことから、ポリカ−ボネイト、環状ポリオレフ
ィン、ポリフェニレンサルファイドが好ましい。管体の
場合には、容器本体の材料に合せて確実な固定ができる
材料を適選して用いることが好ましい。なお、強度を確
保するためにこれらの樹脂の中に、ガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維等の強化繊維を添加してもよい。ま
た、針管は、例えば、ステンレス鋼、チタン、アルミニ
ウム等の各種金属材料や、ガラス、アルミナ等の各種セ
ラミック材料で構成されたものであってもよい。
【0013】鞘33は、針管32の少なくとも側孔34
を覆い、容器本体21内への細菌、異物や外気などの浸
入を防ぐことができる形状であればよく、壁31または
針管32に融着や接着などによって設けられる。なお、
針管32により刺通可能であり、かつ、刺通された針管
を抜き取った際には、自己閉塞性を有する厚さを必要と
する。
【0014】薬剤入りシリンジ4は、筒体41、キャッ
プ42、ガスケット45及びプランジャ−46から構成
され、薬剤47が封入されている。キャップ42は一端
に筒体41の先端に設けられたノズル411に嵌合する
開口部、他端に孔43を有し、孔43はキャップ42の
内側より封止体44により塞がれている。封止体44
は、融着や接着など、またはノズルとキャップに挟んで
固定しても良い。封止体は上記の鞘と同様な材料で構成
される。キャップ42は、ノズル411の外周に固定さ
れるが固定手段は液密に固定されれば良く、融着や接着
などで分離不可状態としても、嵌合や螺着などで分離可
能状態としても良い。ガスケット45は筒体41内部を
液密に摺動し、かつ薬剤47を密封できるものであれば
良い。また、プランジャー46が接続できるものである
ことが望ましい。なお、キャップ42と封止体44は、
同一材料によって一体成形し、一部品としたものを用い
ても良い。
【0015】本発明において薬剤入りシリンジ4は、最
低限上述した条件を満たすものであれば、その形状等は
特に限定されず、複数の封入される薬剤47がある場
合、筒体41の内径、軸方向の長さ、体積が異なるもの
を使用できる。例えば、薬剤がビタミン剤の場合、A、
B、C、D、E等の種類があり、また注入される患者の
状態によってそれぞれの使用量が異なるため、それぞれ
のビタミン類の容量が1ml、2ml、5ml、10ml,20
mlを用意しておくと、適選使用することが可能である。
他にも、強心剤に1、2、5、10、20mlの容量のも
の、電解質液に5、20mlの容量のもの、抗血栓剤に
1、5mlの容量のもの、抗パーキンソン病剤に1、2、
5、10、20mlの容量のもの、インシュリンに1mlの
容量のものなどを用意し、適選使用することが可能であ
る。
【0016】本薬剤混合システムの構成材料としては、
特に限定しないが次のものがあげられる。筒体41、キ
ャップ42、プランジャー46の構成材料としては、例
えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−
1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニト
リル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポエチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共
重合体、環状ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・
6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹
脂が挙げられるが、その中でも、成型が容易であるとい
う点で、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−
メチルペンテン−1)のような樹脂が好ましい。
【0017】鞘33、封止体44、ガスケット45の構
成材料は、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチル
ゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニ
トリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴ
ム、ラテックスゴムのような各種ゴム材料、ポリウレタ
ン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、
スチレン系等の各種エラストマー、あるいはそれらの混
合物等の弾性材料等が挙げられる。特に、鞘33、封止
体44の構成材料としては、針管32により刺通可能で
あり、かつ、刺通された針管を抜き取った際には、自己
閉塞性を有するものであり、針管を繰り返し刺通しても
液漏れを生じないものが好ましい。
【0018】第一の薬剤としては、特に限定する必要は
なく、通常の輸液剤として市販されているものがあげら
れ、ブドウ糖などが配合された高カロリー輸液、生理食
塩水、アミノ酸入り注射剤などがあげられる。なお、混
合が容易であることから液剤であることが望ましいが、
薬剤の安定性などを考慮して凍結乾燥状態の粉末剤など
の固形剤であっても良い。固形剤の場合は、薬剤入りシ
リンジ4によって、水、生理食塩水やその他溶解剤を注
入すれば良い。
【0019】第二の薬剤としては、ビタミン剤、各種ア
ミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、成
長ホルモン、抗生物質、抗腫瘍剤、鎮静剤、強心剤、静
注麻酔剤、抗パ−キンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホ
ルモン剤、不整脈用剤、補正電解質等が挙げられる。な
お、混合が容易であることから液剤であることが望まし
いが、薬剤の安定性などを考慮して凍結乾燥状態の粉末
剤などの固形剤であっても良い。固形剤の場合は、プラ
ンジャー46を介してガスケット45を引いてシリンジ
4内を陰圧とすることで薬剤収納容器2内の液剤を流入
させれば良い。
【0020】次に、本薬剤混合システムの使用方法につ
いて説明する。まず、管体3と薬液入りシリンジ4は図
2に示す状態から、管体3に薬剤入りシリンジ4のキャ
ップ42を挿入することにより、図3にその断面を示す
状態となる。すなわち、針管32が鞘33及び孔43を
通って封止体44を刺通し、側孔34を介して薬剤収納
容器2内と薬剤入りシリンジ4内が連通した状態となる
ように連結させる。そして、プランジャー46を介して
ガスケット45を押し込むことによって、第二の薬剤4
7を薬剤収納容器2内に注入し、第一の薬剤と第二の薬
剤を薬剤収納容器2内で混合させる。混合された薬剤
は、輸液ライン等のチューブに接続した穿刺針(図示せ
ず)を排出ポート22内の栓体に刺して薬剤収納容器2
外へ排出される。
【0021】薬剤入りシリンジ4に収納された第二の薬
剤47が、粉末剤などの固形剤や流動性の悪い濃縮液剤
等の場合は、プランジャ−46を数回押し引きすること
により、輸液容器本体2内の液剤を薬剤入りシリンジ4
内に流入させて、第二の薬剤を溶解、希釈し、輸液容器
本体2内に注入できる。第一の薬剤と第二の薬剤が共
に、粉末剤などの固形剤や流動性の悪い濃縮液剤等の場
合は、初めに液剤の入った別の薬剤入りシリンジにより
輸液容器本体2内に液剤を流入させた後、上述した作業
を繰り返す。
【0022】管体3と薬剤入りシリンジ4を連結する時
に、キャップ42の外径は管体3の開口部の内径より僅
か(約0.1〜0.5mm程度)に大きくすることが望
ましく、こおれによって連結時の摩擦抵抗が有るため、
収縮したキャップ42の弾性により押し戻されることな
く連結状態を維持できる。なお、連結状態維持の手段と
しては特にこれに限定するものではなく、管体内面とキ
ャップ外面とを螺着させて嵌合させても良い。
【0023】[2]図4は本発明の第二の実施の形態で
ある薬剤混合システム101および薬剤収納容器102
を示す模式図である。図4に示すように、薬剤混合シス
テム101は薬剤収納容器102と薬剤入りシリンジ1
04とからなる。薬剤収納容器102は、容器本体12
1にポート122が、例えば、熱や電磁波などによる融
着や接着剤による接着などの方法によって、液密に接続
されている。さらに、薬剤収納容器102には第一の薬
剤、薬剤入りシリンジ104には第二の薬剤が収納され
ている。
【0024】断面図5及び上面図6に示すとおりポート
122の容器本体接続端部127と逆側には、排出ポー
ト部128と、管状部103が設けられている。排出ポ
ート部128は弾性栓体123が端面126によって係
止されながら封止している。端面126には開口部12
4が設けら、さらに弾性栓体123には穿刺の目標とす
る目印125が設けることにより弾性栓体123への輸
液ライン等のチューブに接続された穿刺針の穿刺を容易
に行うことができる。
【0025】管状部103は、その容器本体121に接
続していない側端に薬剤入りシリンジ104が接続され
るものである。管状部103には壁131を有し、壁1
31には両側を連通しかつ容器本体接続端部127と逆
方向側が尖り、その尖った近くに側孔134が設けられ
ている針管132が設けられている。また、針管132
には少なくとも側孔134を覆う鞘133が、壁131
または針管132に設けられている。なお、尖った近く
に側孔を設けたものではなく、針管を斜めにカットして
得られるものであっても良い。針管132の長さは、鞘
133と後述する薬剤入りシリンジ104の封止体14
4を刺通でき、かつ誤刺防止のため管状部103から飛
び出ない長さであることが望ましい。壁131と針管1
32は、針管132を別部材として壁131に接続した
後に融着や接着によって固定しても良く、また壁131
と一体成形したものであっても良い。なお、壁131と
針管132とは、同一の材料で構成されていても、異な
る材料で構成されていても良い。
【0026】排出ポート部128と管状部103は、図
示するようにハウジング140によって一体成形されて
いるものが望ましいが、ポート122の容器本体接続端
部127と逆側に二つの開口を設けるか、Y字状にして
排出ポート部122と管状部103を別々に設けたもの
であっても良い。
【0027】ポート122、ハウジング140、管状部
103及び針管132の構成材料としては、例えば、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカ−
ボネ−ト、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体、ポエチレンテレフタレ−ト等の
ポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、環状ポ
リオレフィン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミ
ド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6
・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられる
が、その中でも、成型が容易であること、針管として用
いる場合には鋭利な針先の強度を確保しやすいことか
ら、ポリカ−ボネイト、環状ポリオレフィン、ポリフェ
ニレンサルファイドが好ましい。ポートの場合には、容
器本体の材料に合せて確実な固定ができる材料を適選し
て用いることが好ましい。なお、強度を確保するために
これらの樹脂の中に、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド
繊維等の強化繊維を添加してもよい。また、針管は、例
えば、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム等の各種金
属材料や、ガラス、アルミナ等の各種セラミック材料で
構成されたものであってもよい。
【0028】鞘133は、針管132の少なくとも側孔
134を覆い、容器本体121内への細菌、異物や外気
などの浸入を防ぐことができる形状であればよく、壁1
31または針管132に融着や接着などによって設けら
れる。なお、針管132により刺通可能であり、かつ、
刺通された針管を抜き取った際には、自己閉塞性を有す
る厚さを必要とする。
【0029】薬剤入りシリンジ104は、図2に示す上
述した第一の実施の形態と同様な構成なものが使用でき
る。すなわち、薬剤入りシリンジ104は、筒体14
1、キャップ142、ガスケット及びプランジャ−から
構成され、薬剤が封入されている。キャップ142は一
端に筒体141の先端に設けられたノズルに嵌合する開
口部、他端に孔143を有し、孔143はキャップの内
側より封止体144により塞がれている。封止体は、融
着や接着など、またはノズルとキャップ142に挟んで
固定しても良い。封止体144は上記の鞘133と同様
な材料で構成される。キャップ142は、ノズルの外周
に固定されるが固定手段は液密に固定されれば良く、融
着や接着などで分離不可状態としても、嵌合や螺着など
で分離可能状態としても良い。ガスケットは筒体内部を
液密に摺動し、かつ薬剤を密封できるものであれば良
い。また、プランジャーが接続できるものであることが
望ましい。なお、キャップと封止体は、同一材料によっ
て一体成形し、一部品としたものを用いても良い。
【0030】また、本薬剤混合システムの構成材料とし
ては、特に限定しないが次のものがあげられる。筒体、
キャップ、プランジャーの構成材料としては、例えば、
ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカ
ーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、ポエチレンテレフタレート等
のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、環状
ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイド、ポリア
ミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン
6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられ
るが、その中でも、成型が容易であるという点で、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテ
ン−1)のような樹脂が好ましい。
【0031】鞘133、弾性栓体123、封止体、ガス
ケットの構成材料は、例えば、天然ゴム、イソプレンゴ
ム、ブチルゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シ
リコーンゴム、ラテックスゴムのような各種ゴム材料、
ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレ
フィン系、スチレン系等の各種エラストマー、あるいは
それらの混合物等の弾性材料等が挙げられる。特に、鞘
133、封止体の構成材料としては、針管132により
刺通可能であり、かつ、刺通された針管を抜き取った際
には、自己閉塞性を有するものであり、針管を繰り返し
刺通しても液漏れを生じないものが好ましい。
【0032】第一の薬剤としては、特に限定する必要は
なく、通常の輸液剤として市販されているものがあげら
れ、ブドウ糖などが配合された高カロリー輸液、生理食
塩水、アミノ酸入り注射剤などがあげられる。なお、混
合が容易であることから液剤であることが望ましいが、
薬剤の安定性などを考慮して凍結乾燥状態の粉末剤など
の固形剤であっても良い。固形剤の場合は、薬剤入りシ
リンジ104によって、水、生理食塩水やその他溶解剤
を注入すれば良い。
【0033】第二の薬剤としては、ビタミン剤、各種ア
ミノ酸、ヘパリンのような抗血栓剤、インシュリン、抗
生物質、抗腫瘍剤、鎮静剤、強心剤、静注麻酔剤、抗パ
−キンソン剤、潰瘍治療剤、副腎皮質ホルモン剤、不整
脈用剤、補正電解質等が挙げられる。なお、混合が容易
であることから液剤であることが望ましいが、薬剤の安
定性などを考慮して凍結乾燥状態の粉末剤などの固形剤
であっても良い。固形剤の場合は、プランジャーを介し
てガスケットを引いてシリンジ104内を陰圧とするこ
とで薬剤収納容器102内の液剤を流入させれば良い。
【0034】次に、本薬剤混合システムの使用方法につ
いて説明する。まず、管状部103に薬剤入りシリンジ
104のキャップ142を挿入することにより、図7に
その断面を示す状態となる。すなわち、針管132が鞘
133及び孔143を通って封止体144を刺通し、側
孔134を介して薬剤収納容器102内と薬剤入りシリ
ンジ104内が連通した状態となるように連結させる。
そして、薬剤入りシリンジのプランジャーを介してガス
ケットを押し込むことによって、第二の薬剤147を薬
剤収納容器102内に注入し、第一の薬剤と第二の薬剤
を薬剤収納容器102内で混合させる。混合された薬剤
は、輸液ライン等のチューブに接続した穿刺針(図示せ
ず)を排出ポート部122内の弾性栓体123に刺して
薬剤収納容器102外へ排出される。
【0035】薬剤入りシリンジ104に収納された第二
の薬剤147が、粉末剤などの固形剤や流動性の悪い濃
縮液剤等の場合は、薬剤入りシリンジのプランジャ−を
数回押し引きすることにより、薬剤収納容器102内の
液剤を薬剤入りシリンジ104内に流入させて、第二の
薬剤を溶解、希釈し、薬剤収納容器102内に注入でき
る。第一の薬剤と第二の薬剤が共に、粉末剤などの固形
剤や流動性の悪い濃縮液剤等の場合は、初めに液剤の入
った別の薬剤入りシリンジにより薬剤収納容器102内
に液剤を流入させた後、上述した作業を繰り返す。
【0036】管状部103と薬剤入りシリンジ104を
連結する時に、キャップ142の外径は管状部103の
開口部の内径より僅か(約0.1〜0.5mm程度)に
大きくすることが望ましく、こおれによって連結時の摩
擦抵抗が有るため、収縮したキャップ142の弾性によ
り押し戻されることなく連結状態を維持できる。なお、
連結状態維持の手段としては特にこれに限定するもので
はなく、管体内面とキャップ外面とを螺着させて嵌合さ
せても良い。
【0037】[3]図8は本発明の第三の実施の形態で
ある薬剤混合システムの薬剤収納容器のポートの断面図
である。本実施の形態は上述した第二の実施の形態とポ
ートを除けば同一の構成のものである。ポート222の
容器本体接続端部227と逆側には、排出ポート部22
8と、管状部203が設けられている。
【0038】排出ポート部228は弾性栓体223が端
面226によって係止することで封止している。端面2
26には開口部224が設けら、さらに弾性栓体223
には穿刺の目標とする目印225が設けることにより弾
性栓体223への輸液ライン等のチューブに接続された
穿刺針の穿刺を容易に行うことができる。
【0039】管状部103は、容器本体接続端部227
と逆側に薬剤入りシリンジ104が接続されるものであ
る。管状部203には壁231を有し、容器本体接続端
部227と逆側の延長方向には、両端が尖った両頭針2
32が固定された針基236が、管状部203内を軸方
向に移動可能に備えられている。この時、針基236
は、細菌、異物や外気等の接触を防ぐため、液密に移動
することが望ましい。壁231には両頭針が穿刺しやす
いように肉薄部237を設けることが望ましい。なお、
肉薄部237の代わりに予め空けた孔を膜体でものであ
っても良い。
【0040】両頭針232は先端が尖った近くに側孔2
34が設けられ、後端235は針管を斜めにカットした
ものであるが、逆の形状でも、双方が同一の形状であっ
ても良い。また、両頭針232には少なくとも先端の側
孔234を覆う鞘233が、両頭針232または針基2
36に設けられている。両頭針232の先端側の長さ
は、鞘233と後述する薬剤入りシリンジ204の封止
体244を刺通でき、かつ誤刺防止のため管状部203
から飛び出ない長さであることが望ましく、後端の長さ
は壁231または肉薄部237を刺通できる長さである
ことが望ましい。両頭針232と針基236は、両頭針
232を別部材として針基236に接続した後に融着や
接着によって固定しても良く、また針基236と一体成
形したものであっても良い。なお、両頭針232と針基
236とは、同一の材料で構成されていても、異なる材
料で構成されていても良い。
【0041】排出ポート部228と管状部203は、図
示するようにハウジング240によって一体成形されて
いるものが望ましいが、ポート222の容器本体接続端
部227と逆側に二つの開口を設けるか、Y字状にして
排出ポート部228と管状部203を別々に設けたもの
であっても良い。
【0042】なお、本実施の形態の他の構成部分の形
状、材料については、上述した第二の実施の形態と同一
のものである。
【0043】次に、本薬剤混合システムの使用方法につ
いて説明する。まず、管状部203に薬剤入りシリンジ
204のキャップ242を挿入することにより、図9に
その断面を示す状態となる。すなわち、両頭針232の
先端が鞘233及びキャップ242の孔243を通って
封止体244を刺通し、両頭針232の後端が壁231
または肉薄部237を刺通し、薬剤収納容器内と薬剤入
りシリンジ204内が連通した状態となるように連結さ
せる。
【0044】そして、薬剤入りシリンジのプランジャー
を介してガスケットを押し込むことによって、第二の薬
剤247を薬剤収納容器内に注入し、第一の薬剤と第二
の薬剤を薬剤収納容器内で混合させる。混合された薬剤
は、輸液ライン等のチューブに接続した穿刺針(図示せ
ず)を排出ポート部228内の弾性栓体223に刺して
薬剤収納容器外へ排出される。
【0045】薬剤入りシリンジ204に収納された第二
の薬剤247が、粉末剤などの固形剤や流動性の悪い濃
縮液剤等の場合は、薬剤入りシリンジのプランジャ−を
数回押し引きすることにより、薬剤収納容器内の液剤を
薬剤入りシリンジ204内に流入させて、第二の薬剤を
溶解、希釈し、薬剤収納容器内に注入できる。第一の薬
剤と第二の薬剤が共に、粉末剤などの固形剤や流動性の
悪い濃縮液剤等の場合は、初めに液剤の入った別の薬剤
入りシリンジにより薬剤収納容器内に液剤を流入させた
後、上述した作業を繰り返す。
【0046】管状部203と薬剤入りシリンジ204を
連結する時に、キャップ242の外径は管状部203の
開口部の内径より僅か(約0.1〜0.5mm程度)に
大きくすることが望ましく、こおれによって連結時の摩
擦抵抗が有るため、収縮したキャップ242の弾性によ
り押し戻されることなく連結状態を維持できる。なお、
連結状態維持の手段としては特にこれに限定するもので
はなく、管体内面とキャップ外面とを螺着させて嵌合さ
せても良い。
【0047】なお、混合作業終了後、薬剤入りシリンジ
を外した後は針基236はその場で固定、つまり両頭針
232の後端が壁231刺さったままでいることが、薬
剤収納容器の無菌状態の維持などの衛生面で望ましい。
そのため、針基236の外径は筒状部203の壁231
付近の内径より僅かに(0.1〜0.5mm程度)大き
くなっており、その摩擦抵抗により刺通状態は維持され
ている。
【0048】また、管状部203と針基236との接触
面は上述したとおり液密に摺動できることが望ましい
が、さらに使用前に針基236が誤って移動しないよう
に、管状部203に微妙な凸部238と針基236に微
妙な凹部239(凸部と凹部は逆であっても良い)を設
けることで係止することもできる。この凸部と凹部にっ
て、上述した両頭針232の後端が壁231刺さったま
まの状態で針基236を固定することも可能である。
【0049】管状部203と薬剤入りシリンジ204を
連結する時に、キャップ242の外径は管状部203の
開口部の内径より僅か(約0.1〜0.5mm程度)に
大きくすることが望ましく、こおれによって連結時の摩
擦抵抗が有るため、収縮したキャップ242の弾性によ
り押し戻されることなく、連結状態を維持できる。な
お、連結状態維持の手段としては特にこれに限定するも
のではなく、管体内面とキャップ外面とを螺着させて嵌
合させても良い。
【0050】
【発明の効果】本発明の薬剤混合システムおよび薬剤収
納容器は、コンパクトでありながら、薬剤収納容器内へ
の薬剤の注入、配合が簡単な操作で短時間で行うことが
でき、医療従事者への負担が軽減できる。また、薬剤の
配合等の操作中において、薬剤収納容器内および薬剤入
りシリンジ内が外気と接触する機会が極めて少ないた
め、細菌汚染や異物の混入を防止することができる。
【0051】特に、有効成分の異なる複数の薬剤を配合
する場合は、それぞれ異なる薬剤が異なる容量で収納さ
れた複数の薬剤入りシリンジを適宜交換して使用すれば
よく、上記優れた操作性及び、無菌保持特性の効果がよ
り有効に発揮される。この場合、薬剤の形態が相違する
ものの、例えば液体と固体のそれぞれを別の薬剤シリン
ジから配合することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第一の実施の形態である薬剤
混合システム1を示す模式図である。
【図2】図2は、管体3と薬剤入りシリンジ4の断面図
である。
【図3】図3は、管体3へ薬剤入りシリンジ4のキャッ
プ42の挿入時の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第二の実施の形態である薬剤
混合システム101および薬剤収納容器102を示す模
式図である。
【図5】図5は、図4に示す薬剤収納容器102のポー
ト121の断面図である。
【図6】図6は、図4に示す薬剤収納容器102のポー
ト121の上面図である。
【図7】図7は、管状部103へ薬剤入りシリンジ10
4のキャップ142の挿入時の断面図である。
【図8】図8は、本発明の第三の実施の形態のポート2
21の断面図である。
【図9】図9は、管状部203へ薬剤入りシリンジ20
4のキャップ242の挿入時の断面図である。
【符号の説明】
1,103 ・・・ 薬剤混合システム、 2,102 ・・・ 薬剤収納容器、 21,121・・・容器本体、 22 ・・・ 排出ポート、 122,222 ・・・ ポート、 128,228 ・・・ 排出ポート部、 3 ・・・ 管体、 103,203 ・・・ 筒状部、 31,131,231 ・・・ 壁、 32,132 ・・・針管、 232 ・・・ 両頭針 33,133,233 ・・・ 鞘、 4 ・・・ 薬剤入りシリンジ、 42 ・・・ キャップ、 44 ・・・ 封止体、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁によって封止された管体を容器本体に液
    密に接続し、前記容器本体内には第一の薬剤が収納され
    た薬剤収納容器であって、前記管体の壁には前記容器本
    体と逆の長手軸方向に延びその延長端部が尖り、かつ前
    記管体内と前記管体外部を連通する針管が接続されてお
    り、さらに前記針管には前記針管を覆いかつ前記針管で
    刺通可能な鞘が設けられている薬剤収納容器と、 一端には開口部を、他端には封止体が設けられたノズル
    を有する筒体からなり、前記筒体内には第二の薬剤が前
    記筒体の内壁を長手軸方向に液密に摺動するガスケット
    によって封入されているシリンジとからなり、 前記シリンジのノズルを前記管体に接続した際に、前記
    針管が前記鞘と前記封止体を刺通することにより前記シ
    リンジ内と薬剤収納容器内を連通し、前記シリンジ内の
    ガスケットを移動させることにより前記第二の薬剤を前
    記薬剤収納容器内に移動さ、前記薬剤収納容器内で前記
    第一の薬剤と前記第二の薬剤を混合させることを特徴と
    する薬剤混合システム。
  2. 【請求項2】前記管体が前記壁の他に弾性栓体とによっ
    ても封止されている請求項1に記載の薬剤混合システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記シリンジが複数あり、各々の前記シリ
    ンジは、前記ノズルの形状は前記薬剤収納容器に接続さ
    れた前記管体に接続できるものであるが、前記筒体が内
    径、軸方向の長さ、体積のいずれかが異なるものである
    請求項1乃至2に記載の薬剤混合システム。
  4. 【請求項4】壁によって封止された管体を容器本体に液
    密に接続し、前記容器本体内には第一の薬剤が収納され
    た薬剤収納容器であって、前記管体の壁の前記容器本体
    と逆の延長方向には、両端が尖りかつ両端が連通してい
    る両頭針を固定した針基が備えられている薬剤収納容器
    と、 一端には開口部を、他端には封止体が設けられたノズル
    を有する筒体からなり、前記筒体内には第二の薬剤が前
    記筒体の内壁を長手軸方向に液密に摺動するガスケット
    によって封入されているシリンジとからなり、 前記シリンジのノズルを前記管体に前記針基を介して接
    続した際に、前記両頭針の両端がそれぞれ前記壁と前記
    封止体を刺通することにより前記シリンジ内と前記薬剤
    収納容器内を連通し、前記シリンジ内のガスケットを移
    動させることにより前記第二の薬剤を前記薬剤収納容器
    内に移動さ、前記薬剤収納容器内で前記第一の薬剤と前
    記第二の薬剤を混合させることを特徴とする薬剤混合シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記管体が前記壁の他に弾性栓体とによっ
    ても封止されている請求項4に記載の薬剤混合システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記シリンジが複数あり、各々の前記シリ
    ンジは、前記ノズルの形状は前記薬剤収納容器に接続さ
    れた前記管体に接続できるものであるが、前記筒体が内
    径、軸方向の長さ、体積のいずれかが異なるものである
    請求項4乃至5に記載の薬剤混合システム。
  7. 【請求項7】容器本体に管体が液密に接続された薬剤収
    納容器において、前記管体には、弾性栓体と壁が並列的
    に設けられており、前記壁には前記管体内に連通し前記
    容器本体と逆の方向が尖る針管が設けられているか、ま
    たは前記壁を刺通可能な一端を有する両頭針を固定した
    針基が前記管体の前記容器本体と逆の延長方向に備えら
    れている薬剤収納容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004097583A (ja) * 2002-09-11 2004-04-02 Nipro Corp 2成分混合タイプのプレフィルドシリンジ
JP2010197328A (ja) * 2009-02-27 2010-09-09 Kokugo:Kk 液体試料移動用の注射針
JP2021183117A (ja) * 2015-09-03 2021-12-02 レジメンキット株式会社 キット製剤の注入装置

Cited By (4)

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