JP2000126152A - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP2000126152A
JP2000126152A JP10303709A JP30370998A JP2000126152A JP 2000126152 A JP2000126152 A JP 2000126152A JP 10303709 A JP10303709 A JP 10303709A JP 30370998 A JP30370998 A JP 30370998A JP 2000126152 A JP2000126152 A JP 2000126152A
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pole piece
gradient coil
mri apparatus
gradient
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広治 逸見
Yujiro Hayashi
雄二郎 林
Yuji Inoue
勇二 井上
Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
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Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低騒音で、かつ、低コストで被検体が挿入さ
れるスペースを最大限確保できるMRI装置を実現するこ
とを課題とする。 【解決手段】 静磁界を発生する一対の磁石107,1
09と、一対の磁石107,109が対向しているそれ
ぞれの面に配置され、静磁界を均一にする一対のポール
ピース111,113と、一対のポールピース111,1
13が対向しているそれぞれの面に配置され、勾配磁場
を発生する一対の勾配コイル115,117とを有したM
RI装置であって、勾配コイル115,117をポールピ
ース111,113に対して、勾配コイル115,117
の全域にわたって取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静磁界を発生する
一対の磁石と、該一対の磁石が対向しているそれぞれの
面に配置され、前記静磁界を均一にする一対のポールピ
ース(pole piece:磁極片)と、該一対のポールピースが
対向しているそれぞれの面に配置され、勾配磁場を発生
する一対の勾配コイル(coil)とを有したMRI(Magnetic R
esonance Imaging:磁気共鳴映像)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のMRI装置を正面から見た構成図で
ある図4を用いて、全体構成を説明する。
【0003】空間Sを介して対向するように配置される
上ヨーク1と下ヨーク3とは、サイドヨーク5を用いて
接続されている。上ヨーク1、下ヨーク3の対向してい
るそれぞれの面には、一対の磁石7,9が設けられ、上
ヨーク1,下ヨーク3,サイドヨーク5,一対の磁石7,9
で、空間Sに静磁界が発生する磁気回路が形成されてい
る。
【0004】これら一対の磁石7,9の対向しているそ
れぞれの面には、被検体が挿入される空間Sの静磁界を
均一にする一対のポールピース11,13が設けられて
いる。一対のポールピース11,13は、他方のポール
ピースと対向する面が開放面である有底円筒状の形状と
なっている。
【0005】一対のポールピース11,13のそれぞれ
の開放面(対向面)には、勾配磁場を発生する一対の勾配
コイル15,17が設けられている。勾配コイル15の
ポールピース11への取り付けは、図4のA方向矢視図
である図5に示すように、一端側がポールピース11の
開放面側の端面11a上に取り付けられ、他端側が勾配
コイル15の周縁部に取り付けられた二枚の支持板19
を用いてなされている。
【0006】尚、勾配コイル15のポールピース11へ
の取り付け構造と、勾配コイル17のポールピース13
への取り付け構造とは同一であり、一端側がポールピー
ス13の開放面側の端面13a上に取り付けられ、他端
側が勾配コイル17の周縁部に取り付けられる二枚の支
持板21を用いて勾配コイル17は取り付けられてい
る。
【0007】また、支持板19と支持板21上には、静
磁場の均一性を調整するためのパッシブボード(passive
boad)23,25が設けられる場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のMR
I装置では、以下のような問題点がある。 (1) 勾配コイル15は周縁部に取り付けられる二枚の支
持板19を用いて、勾配コイル17は周縁部に取り付け
られる二枚の支持板21を用いて取り付けられている。
【0009】すなわち、勾配コイル15,17は、それ
ぞれ周縁部の二か所で取り付けられている。従って、勾
配コイル15,17へ電流が流れると、勾配コイル15,
17が振動し、騒音が発生する問題点がある。
【0010】(2) ポールピース1,13上に支持板19,
21及びパッシブボード23,25が積層して設けられ
ているので、被検体が挿入される空間Sの高さH(図5参
照)が狭くなる問題点がある。
【0011】高さHを広くとろうとすると、MRI装置のコ
ストも増加する。本発明は、上記問題点に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、低騒音のMRI装置を提供
することにある。
【0012】第2の目的は、低コストで被検体が挿入さ
れるスペースを最大限確保できるMRI装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、静磁界を発生する一対の磁石と、該
一対の磁石が対向しているそれぞれの面に配置され、前
記静磁界を均一にする一対のポールピースと、該一対の
ポールピースが対向しているそれぞれの面に配置され、
勾配磁場を発生する一対の勾配コイルとを有したMRI装
置であって、前記勾配コイルは、前記ポールピースに対
して、前記勾配コイルの全域にわたって取り付けられて
いることを特徴とするMRI装置である。
【0014】勾配コイルは、ポールピースに対して、勾
配コイルの全域にわたって取り付けられているので、勾
配コイルの振動が抑えられ、低騒音となる。取り付ける
手段としては、ボルト、溶接、接着等の手段があるが限
定するものではない。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明で、前記ポールピースは他方のポールピースと対向す
る面が開放面である有底筒状の形状をなしており、前記
勾配コイルを前記ポールピースの形状の内部空間に設け
たことを特徴とするMRI装置である。
【0016】勾配コイルをポールピースの形状の内部空
間に設けたことにより、低コストで、被検体が挿入され
るスペースを最大限確保することができる。請求項3記
載の発明は、請求項2記載の発明で、前記静磁場の均一
性を調整するパッシブボードを前記ポールピースの形状
の内部空間に設けたことを特徴とするMRI装置である。
【0017】パッシブボードをポールピースの内部空間
に設けたことにより、低コストで、被検体が挿入される
スペースを最大限確保することができる。請求項4記載
の発明は、請求項2又は3記載の発明で、前記ポールピ
ースの内周面と、前記勾配コイル、前記パッシブボード
のうちの少なくとも一方の外周面との間の空間を吸音材
で塞いだことを特徴とするMRI装置である。
【0018】吸音材を用いて、ポールピースの内周面
と、勾配コイル、パッシブボードのうちの少なくとも一
方の外周面との間の空間を塞いだことにより、MRI装置
外へ漏れる騒音が低減される。
【0019】
【発明の実施の形態】本実施の形態例のMRI装置を正面
から見た構成図である図1を用いて、全体構成を説明す
る。
【0020】空間Sを介して対向するように配置される
上ヨーク101と下ヨーク103とは、サイドヨーク1
05を用いて接続されている。上ヨーク101、下ヨー
ク103が対向しているそれぞれの面には、一対の磁石
107,109が設けられ、上ヨーク101,下ヨーク1
03,サイドヨーク105,一対の磁石107,109
で、空間Sに静磁界が発生する磁気回路が形成されてい
る。
【0021】これら一対の磁石107,109が対向し
ているそれぞれの面には、被検体が挿入される空間Sの
静磁界を均一にする一対のポールピース111,13が
設けられている。
【0022】一対のポールピース111,113は、他
方のポールピースと対向する面が開放面である有底円筒
状の形状なっている。一対のポールピース111,11
3の形状それぞれの内部空間には、勾配磁場を発生する
一対の勾配コイル115,117と、静磁場の均一性を
調整するためのパッシブボード123,125とが積層
して設けられている。
【0023】次に、図1のB部分の拡大図である図2を
用いて、勾配コイル117と、ポールピース113との
取り付けを説明する。ポールピース113の内部底面1
13aには、めねじ穴113bが形成され、このめねじ
穴113bへ頭部にめねじ穴203が形成されたスタッ
ドボルト(stud bolt:植え込みボルト)201が螺合して
いる。
【0024】勾配コイル117には、ボルト211が挿
通し、穴ぐり部213を有する貫通穴215が形成され
ている。ボルト211が貫通穴215を挿通し、スタッ
ドボルト201のめねじ穴203へ螺合することによ
り、勾配コイル117はポールピース113の底面11
3aへ取り付けられている。
【0025】尚、本実施の形態例では、ボルト211の
緩み止めのために、平座金217とばね座金219とを
用いている。更に、本実施の形態例では、図3に示すよ
うに、スタッドボルト201を勾配コイル117の全域
にわたって設けた。
【0026】次に、図2を用いて、パッシブボード12
5と勾配コイル117との取り付けを説明する。勾配コ
イル117には、めねじ穴231が形成されている。
【0027】一方、パッシブボード125には、ボルト
233が挿通し、穴ぐり部235を有する貫通穴237
が形成されている。ボルト233が貫通穴237を挿通
し、勾配コイル117のめねじ穴231へ螺合すること
により、パッシブボード125は勾配コイル117へ取
り付けられている。
【0028】更に、本実施の形態例では、ポールピース
113の内周面113cと勾配コイル117の外周面1
17aとの間の空間をスポンジ等の多孔質の吸音材25
1で塞いでいる。
【0029】尚、勾配コイル115と、ポールピース1
11との取り付け、及び、パッシブボード123と勾配
コイル115との取り付け構造は、上述した勾配コイル
117と、ポールピース113との取り付け、及び、パ
ッシブボード125と勾配コイル117との取り付け構
造と同一なので、説明は省略する。
【0030】更に、ポールピース111の内周面111
c(内周面111cは図示せず)と勾配コイル115の外
周面115a(外周面115aは図示せず)との間の空間
を吸音材253(吸音材253は図示せず)で塞いでい
る。
【0031】上記構成によれば、勾配コイル115,1
17は、ポールピース111,113に対して、勾配コ
イル115,117の全域にわたって取り付けられてい
るので、勾配コイル111,113の振動が抑えられ、低
騒音となる。
【0032】勾配コイル115,117及びパッシブボ
ード123,125をポールピース111,113の形状
の内部空間に設けたことにより、低コストで、被検体が
挿入されるスペースSを最大限確保することができる。
【0033】ポールピース111,113の内周面11
3c,111cと、勾配コイル115,117の外周面1
15a,117aとの間の空間を吸音材251,253で
塞いだことにより、MRI装置外へ漏れる騒音が低減され
る。
【0034】尚、本発明は、上記実施の形態例に限定す
るものではない。上記実施の形態例では、吸音材をポー
ルピースの内周面と勾配コイルの外周面の間の空間を塞
ぐように設けたが、ポールピースの内周面と勾配コイル
及びパッシブボードの外周面の間の空間を塞ぐように設
けてもよいし、又、ポールピースの内周面とパッシブボ
ードの外周面の間の空間を塞ぐように設けてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、低騒
音で、かつ、低コストで被検体の挿入されるスペースを
最大限確保できるMRI装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例のMRI装置を正面から見た構成図
である。
【図2】図1のB部分の拡大図である。
【図3】図1に示すポールピースの底面上のスタッドボ
ルトの配置を説明する図である。
【図4】従来のMRI装置を正面から見た構成図である。
【図5】図4のA方向矢視図である。
【符号の説明】
107,109 磁石 111,113 ポールピース 115,117 勾配コイル 123,125 パッシブボード 251 吸音材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月8日(1999.10.
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】これら一対の磁石107,109が対向し
ているそれぞれの面には、被検体が挿入される空間Sの
静磁界を均一にする一対のポールピース111,13
が設けられている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 勇二 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 佐藤 和彦 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AB47 AD08 AD09 CA36 CA67 CB07 CB19

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁界を発生する一対の磁石と、 該一対の磁石が対向しているそれぞれの面に配置され、
    前記静磁界を均一にする一対のポールピースと、 該一対のポールピースが対向しているそれぞれの面に配
    置され、勾配磁場を発生する一対の勾配コイルと、 を有したMRI装置であって、 前記勾配コイルは、前記ポールピースに対して、前記勾
    配コイルの全域にわたって取り付けられていることを特
    徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 前記ポールピースは他方のポールピース
    と対向する面が開放面である有底筒状の形状をなしてお
    り、 前記勾配コイルを前記ポールピースの形状の内部空間に
    設けたことを特徴とする請求項1記載のMRI装置。
  3. 【請求項3】 前記静磁場の均一性を調整するパッシブ
    ボードを前記ポールピースの形状の内部空間に設けたこ
    とを特徴とする請求項2記載のMRI装置。
  4. 【請求項4】 前記ポールピースの内周面と、前記勾配
    コイル、前記パッシブボードのうちの少なくとも一方の
    外周面との間の空間を吸音材で塞いだことを特徴とする
    請求項2又は3記載のMRI装置。
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