JP2000124870A - 2:1多重回路 - Google Patents

2:1多重回路

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JP2000124870A
JP2000124870A JP10290852A JP29085298A JP2000124870A JP 2000124870 A JP2000124870 A JP 2000124870A JP 10290852 A JP10290852 A JP 10290852A JP 29085298 A JP29085298 A JP 29085298A JP 2000124870 A JP2000124870 A JP 2000124870A
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circuit
clock signal
clock
input
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Mamoru Kikuchi
衛 菊池
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造時の素子特性バラツキによりクロック側
の回路とデータ側の回路の遅延量に差が生じて安定動作
位相範囲から外れた場合でも調整を行うことができる
2:1多重回路を提供すること。 【解決手段】 安定動作位相範囲から外れた場合に調整
を行う手段として、入力クロック信号から位相をシフト
させた4本のクロック信号を生成し、4本のうちから出
力する1本のクロック信号の選択を直流電圧印加による
4本の選択端子41〜44の設定で行えるようにした位
相可変回路4を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多重回路に関し、特
に光端局多重化装置において用いられ、局内の低速デー
タ信号を並直列変換により多重化して、光伝送路に送出
する高速データ信号線1本に変換する機能を有する2:
1多重回路に関する。本発明は特に、モノリシックIC
化された多重回路に適している。
【0002】
【従来の技術】一般に、多重回路は多重化したデータ信
号を識別するフリップフロップに入力されるデータ信号
とクロック信号がクリティカルパスとなるため、位相最
適化の機能が必要となる。位相最適化にはいくつかの手
段が考えられるが、位相調整機能を含めモノリシックI
C化出来ること、特性劣化等の影響を与えずに調整出来
ることが要求される。
【0003】図5を参照して、信号伝達経路上の信号遅
延の差を補償する機能を有する回路の一例を説明する。
この回路は、信号伝達経路上の信号遅延の差を補償する
遅延補償回路を回路内部に付加することにより、外部回
路なしに位相のズレを補償できるようにしたものであ
り、特開平2−237215号に開示されている。
【0004】図5において、51,52はフリップフロ
ップ、53〜55はインバータ、56,57は出力駆動
素子、58は等価遅延発生用素子、59は自動配置配線
用終端処理素子である。
【0005】次に、動作について説明する。トリガ信号
T1により同期をとってフリップフロップ51,52よ
り出力された信号は、一方はインバータ53,54を通
って出力駆動素子56から出力され、他方はインバータ
55を通って出力駆動素子57から出力される。この場
合、後述の経路の方が通過する素子数が少ないが、付加
された等価遅延発生用素子58がインバータ55に対す
る負荷となり、インバータ55での遅延時間が大きくな
る。このため、インバータ55における遅延時間とイン
バータ53,54合計での遅延時間が等しくなり、位相
のズレを防ぐことができる。
【0006】以上の動作の概要から判るように、上記の
回路は、ゲート段数の違いによって生じる位相差を補正
する手段である。そして、正論理と負論理等のインバー
タ1段分程度の遅延差を補正する手段としては有効であ
るが、位相差が大きく生じる回路、例えば信号経路の回
路段数または回路形式に違いが大きいようなクリティカ
ルパスの位相補償手段としては有効な手段ではない。
【0007】上記の回路より優れた従来の2:1多重回
路で行われていた調整方法を、以下に従来例1、2とし
てそれぞれ図6、図7を参照して説明する。
【0008】[従来例1]図6において、クロック入力
端子1より入力したクロック信号は、入力バッファ2、
バッファ5を介して分周回路6に入力され、分周回路6
で2分周される。分周後の2分周クロック信号は、出力
バッファ8を介してクロック出力端子9から出力され
る。分周後の2分周クロック信号はまた、バッファ7を
介してセレクタ回路14のクロック入力端子Cに入力さ
れる。
【0009】2本のデータ入力端子10、11には、ク
ロック出力端子9より出力された2分周クロック信号に
同期した低速データ信号2本が入力される。セレクタ回
路14は、その入力端子D1、D2が入力バッファ1
2、13を介してデータ入力端子10、11に接続さ
れ、2分周クロック信号により低速データ信号2本を並
直列変換して高速データ信号1本に多重する。フリップ
フロップ15は、クロック信号がn段接続されたバッフ
ァ31〜3nを介して入力され、高速データ信号を識別
再生する。識別再生された高速データ信号は、出力バッ
ファ16を介して出力端子17より出力される。
【0010】図6に示すモノリシックIC化された2:
1多重回路は、クロック入力端子1から入力されたクロ
ック信号が分周回路6で2分周され、その2分周クロッ
ク信号はクロック出力端子9より外部に出力される。外
部回路において2分周クロック信号にて同期された2本
の低速データ信号が入力端子10,11から入力され
る。低速データ信号2本はセレクタ回路14で並直列変
換されて高速データ信号1本に多重化され、高速データ
信号は、フリップフロップ15によって識別されて出力
端子17より出力される。
【0011】この動作において、フリップフロップ15
に入力される高速データ信号とクロック信号の位相関係
は、入力バッファ2の出力を起点とするデータ側の遅延
パスとクロック側の遅延パスの遅延差によって決定され
る。この回路におけるデータ側の遅延パスは、バッファ
5、分周回路6、バッファ7およびセレクタ回路14で
あり、これらの回路遅延値の合計がデータ側の遅延値と
なる。
【0012】一般に、フリップフロップ15の入力位相
は、データ信号のビットの中心にクロック信号の立ち上
がりとなる位相関係が最適となるため、クロック側の遅
延パスのバッファ31〜3nの1個当たりの遅延値をt
aとすれば、必要バッファ段数nは、以下により求ま
る。
【0013】 n×ta=データ側の遅延値+半ビット分の遅延値 このようにして求まるnを設計時に算出し、フリップフ
ロップ15の入力位相が最適となるバッファ段数を遅延
パスに付加していた。
【0014】[従来例2]図7において、クロック入力
端子1より入力したクロック信号は、入力バッファ2、
バッファ5を介して分周回路6に入力され、分周回路6
で2分周される。分周後の2分周クロック信号は、出力
バッファ8を介してクロック出力端子9から出力され
る。分周後の2分周クロック信号はまた、バッファ7を
介してセレクタ回路14のクロック入力端子Cに入力さ
れる。
【0015】2本のデータ入力端子10、11には、ク
ロック出力端子9より出力された2分周クロック信号に
同期した低速データ信号2本が入力される。セレクタ回
路14は、その入力端子D1、D2が入力バッファ1
2、13を介してデータ入力端子10、11に接続さ
れ、2分周クロック信号により低速データ信号2本を並
直列変換して高速データ信号1本に多重する。
【0016】この回路では、図6のバッファ31〜3n
に代えて、クロック信号を出力バッファ18を介してI
C外に出力する出力端子19と、出力端子19より外部
に外付けされた遅延素子20を介してクロック信号を再
度IC内に入力する入力端子21と、再度入力されたク
ロック信号をフリップフロップ15のクロック入力端子
Cに入力する入力バッファ22とを設けている。フリッ
プフロップ15は、入力バッファ22を介して再度入力
されたクロック信号にて高速データ信号を識別再生す
る。識別再生された高速データ信号は、出力端子17よ
り出力される。
【0017】図7においては、従来例1で説明したバッ
ファ31〜3nの代わりにIC外部にて遅延素子20に
よる遅延調整を行う。その他の動作については、従来例
1と同様である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図5の回路は、IC化
後の位相調整が出来ないという問題がある。
【0019】また、従来例1の回路は、データ信号の遅
延パスとクロック側の遅延パスの回路が異なるため、I
C製造時の素子特性バラツキによる感度が回路によって
違う場合にクロック側とデータ側で遅延量に差が生じ
る。その結果として、安定動作位相範囲から外れる可能
性があり、外れた場合に調整手段が無いという問題があ
る。素子特性バラツキの影響は、高周波になるほど影響
が大きくなるため、高周波動作では重要な課題となる。
【0020】従来例2の回路は、Gb/s帯の高周波動
作に適用する場合に、IC外にクロック信号を引き出す
ことによって生じる反射等による波形劣化が安定動作を
得られない原因となる。また、Gb/s帯における位相
調整は、ps単位の調整となるため調整が困難であると
いう問題がある。
【0021】そこで、本発明の課題は、製造時の素子特
性バラツキによりクロック側の回路とデータ側の回路の
遅延量に差が生じて安定動作位相範囲から外れた場合で
も調整を行うことができる2:1多重回路を提供するこ
とにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による2:1多重
回路は、クロック入力端子より入力したクロック信号を
2分周する分周回路と、分周後の2分周クロック信号を
出力するクロック出力端子と、前記クロック出力端子よ
り出力された2分周クロック信号に同期した低速データ
信号2本を入力する2本のデータ入力端子と、前記2分
周クロック信号により前記低速データ信号2本を並直列
変換し高速データ信号1本に多重するセレクタ回路と、
前記クロック信号を位相可変回路を介して入力し前記高
速データ信号を識別再生するフリップフロップと、識別
再生された高速データ信号を出力する出力端子とを含
み、前記位相可変回路は、入力クロック信号から位相を
シフトさせたn本のクロック信号を生成し、n本のうち
から出力する1本のクロック信号の選択を直流電圧印加
によるn本の選択端子の設定で行えることを特徴とす
る。
【0023】前記位相可変回路は、入力クロック信号か
ら位相をシフトさせた4本のクロック信号を生成し、4
本のうちから出力する1本のクロック信号の選択を直流
電圧印加による4本の選択端子の設定で行うものであ
る。
【0024】上記の4本の選択端子の設定で行う場合、
前記位相可変回路は、前記入力クロック信号と該入力ク
ロック信号の位相を遅延回路により90度遅延させたク
ロック信号とが入力され、第1の出力とこれを反転させ
た第1の反転出力とを出力するEX−OR回路と、前記
第1の出力を2分周して第2の出力とこれを反転させた
第2の反転出力とを出力する第1の2分周回路と、前記
第1の反転出力を2分周して第3の出力とこれを反転さ
せた第3の反転出力とを出力する第2の2分周回路と、
前記第2の出力、前記第2の反転出力、前記第3の出
力、及び前記第3の反転出力と前記4本の選択端子を入
力とし、前記4本の選択端子の1本に直流電圧を印加す
ることにより、前記第2の出力、前記第2の反転出力、
前記第3の出力、及び前記第3の反転出力のいずれか1
つを選択する選択回路とで構成される。
【0025】更に、前記位相可変回路を複数個並列接続
することにより、入力クロック信号から位相をシフトさ
せたn本のクロック信号を生成し、n本のうちから1本
のクロック信号を選択して出力することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1において、この回路
は、従来例1、2の2:1多重回路におけるバッファ3
1〜3nの多段積み、あるいは外部で遅延素子20の付
加により構成していたクロック信号の遅延回路に代わ
り、クロック信号の位相の設定をIC外で行える位相可
変回路4を付加したことを特徴とする。ここでは、位相
可変回路4として、90度ずつ位相シフトしたクロック
信号4本から選択する回路を例として説明する。
【0027】図2において、位相可変回路4はEX−O
R回路403の2入力のうち、一方の入力を遅延回路4
02によりクロック信号周期の90度分遅延させ、EX
−OR回路403の出力より2逓倍したクロック信号を
生成する。EX−OR回路403の出力QとQバー(出
力Qの反転を意味する)の出力を2個の分周回路40
4、405の各入力に接続し、各分周回路404、40
5の出力Qと反転出力Qバーより90度ずつ位相のシフ
トしたクロック信号を再生する。90度ずつ位相のシフ
トした4本のクロック信号は、2入力NOR回路406
〜409と4入力NOR回路410からなる選択回路に
入力され、選択端子41〜44を通して入力される外部
からの選択情報にて4本のうちの1本を選択して出力す
る。
【0028】この位相可変回路4をクロック信号の遅延
パスに挿入することにより、フリップフロップ15にお
けるデータ信号とクロック信号の位相関係は4つの位相
から選択が可能となる。仮に、データ信号側の遅延パス
とクロック信号側の遅延パスに製造バラツキ等による遅
延差が生じ、フリップフロップ15における位相が一致
し、正常な識別動作が出来ない状態になっても位相可変
回路4の設定を180度ずれたクロック信号に変えるこ
とにより、フリップフロップ15のデータ信号とクロッ
ク信号の位相関係は位相余裕が最適となる関係を得るこ
とが出来る。
【0029】また、位相可変回路4の位相選択は90度
ずつ位相のずれたクロック信号4本を出力できる。さら
に微細な位相可変を行う場合には、位相可変回路4を2
個用い、1個の位相可変回路の入力にてクロック信号周
期の45度分遅延させることにより、2個の位相可変回
路の出力8本からは、45度ずつ位相がずれたクロック
信号が得られる。このように、n個の位相可変回路を並
列に並べ、(90度/n)×1,(90度/n)×2,
(90度/n)×3,…(90度/n)×nで示される
遅延を各位相可変回路の入力に付加することによって9
0度/nずつ位相のずれたクロック信号が4n本得られ
る。あとは選択回路にて4n本のクロック信号の中から
1本のクロック信号を任意に選ぶことにより微細な位相
調整が可能となる。
【0030】本回路では上記手段により、IC化後の位
相調整を実現できること、またクロック信号をIC外に
引き出すことなく位相調整を可能としたため、高周波動
作時の特性に影響を与えないという利点を有する。
【0031】以下に、動作について説明する。図1にお
いて、クロック入力端子1にクロック信号が入力される
と、入力バッファ2、バッファ5を介して、分周回路6
に入力される。分周回路6では2分周された2分周クロ
ック信号を出力する。2分周クロック信号は出力バッフ
ァ8を介して出力端子9から出力される。外部回路にお
いて出力された2分周クロックで同期をとられた2本の
低速データ信号がデータ入力端子10,11より入力さ
れる。入力された2本の低速データ信号はそれぞれ入力
バッファ12,13を介して、セレクタ回路14の入力
端子D1,D2に入力される。
【0032】一方、分周回路6の出力より2分周クロッ
ク信号がバッファ7を介してセレクタ回路14のクロッ
ク入力端子Cに入力される。セレクタ回路14では2分
周クロック信号がハイレベル時に入力端子D1に入力さ
れている低速データ信号が出力端子Qから出力され、2
分周クロック信号がローレベル時に入力端子D2に入力
されている低速データ信号が出力端子Qから出力される
動作を行う。これにより、2本の低速データ信号はデー
タの並直列変換がなされ、2倍のビットレートの高速デ
ータ信号となり、2:1の多重が行われたことになる。
【0033】次に、セレクタ回路14の出力の高速デー
タ信号はフリップフロップ15のデータ入力端子Dに入
力される。この場合にフリップフロップ15のデータ入
力端子D(図1中のB点)におけるデータ入力位相は入
力バッファ2の出力(図1中のA点)を起点にして、バ
ッファ5、分周回路6、バッファ7、セレクタ回路14
の回路遅延値の合計値で決まる。一方、フリップフロッ
プ15のクロック入力端子C(図1中のC点)における
クロック入力位相はA点を起点にして、バッファ3、位
相可変回路4の回路遅延値の合計値で決まる。
【0034】フリップフロップ15のデータとクロック
信号の入力位相関係がフリップフロップ15のセットア
ップタイム・ホールドタイム以上の位相余裕を持ってい
れば安定に識別動作する。識別された高速データ信号は
出力バッファ16を介して出力端子17より出力され
る。
【0035】上記動作において、フリップフロップ15
のデータとクロック信号の入力位相が一致、あるいはセ
ットアップタイム・ホールドタイム以上の位相余裕が無
い場合にはフリップフロップ15では安定な識別動作が
出来ず、出力の高速データ信号に誤りが生じる。その場
合に、本発明の回路では位相可変回路4の出力クロック
信号の位相を切り替えて、フリップフロップ15の入力
位相関係が安定な識別動作となるように設定する。
【0036】次に、クロック信号の位相を切り替える位
相可変回路4の動作について説明する。本形態の位相可
変回路4は、位相が90度ずつ異なる位相のクロック信
号4本を生成し、その4本から最適位相のクロック信号
1本を選択し出力する構成である。まず、入力端子40
1に入力されたクロック信号は遅延回路402に入力さ
れる。遅延回路402は図3に示す簡易な回路で実現で
き、クロック信号周期の1/4、すなわち90度位相を
遅らせる。90度位相の遅れたクロック信号と遅らせて
いないクロック信号をEX−OR回路403の2入力に
入力する。
【0037】図4に位相可変回路4における各部の信号
のタイミングチャートを示す。EX−OR回路403に
入力される信号が図4の波形(a)、波形(b)とする
と、EX−OR回路403では排他的論理和の論理動作
がなされ、EX−OR回路403の出力Qと反転出力Q
バーより波形(c)、波形(d)で示すように入力クロ
ック信号が2逓倍された周期の2逓倍クロック信号が出
力される。
【0038】EX−OR回路403の出力Qより出力さ
れた2逓倍クロック信号は、分周回路404にて2分周
され、入力端子401に入力されたクロック信号と同一
周期のクロック信号に戻されて出力される。分周回路4
04の出力Qと反転出力Qバーに出力されるクロック信
号は波形(e)、波形(f)に示す位相となる。
【0039】同様に、EX−OR回路403の反転出力
Qバーより分周回路405に入力されて出力Qと反転出
力Qバーから出力されるクロック信号は波形(g)、波
形(h)に示す位相となる。分周回路405の出力Qの
クロック信号はEX−OR回路403の反転出力Qバー
を入力しているため、分周回路404の出力Qは位相が
90度遅れたクロック信号となり、分周回路405の反
転出力Qバーは分周回路404の出力Qから位相が27
0度遅れたクロック信号が出力される。
【0040】よって、分周回路404、405の出力
Q、反転出力Qバーにはそれぞれ位相が90度ずつずれ
た4本のクロック信号が出力され、このクロック信号の
周期は入力端子401に入力されたクロック信号と同一
周期となる。分周回路404,405の出力Q、反転出
力Qバーは2入力NOR回路406〜409の一方の入
力端子にそれぞれ接続され、残りの入力端子は選択端子
41〜44に接続される。2入力NOR回路406〜4
09の出力は4入力NOR回路410の4入力にそれぞ
れ接続される。4入力NOR回路410の出力は位相可
変回路4の出力端子411に接続される。
【0041】この2入力NOR回路406〜409と4
入力NOR回路410は選択回路を構成しており、選択
回路は選択端子41〜44にローレベルを入力した端子
(残りの端子はハイレベル入力)とペアで2入力NOR
回路に入力されているクロック信号が選択され、出力端
子411から波形(i)が出力される動作を行う。
【0042】以上の位相可変回路4の動作説明からわか
るように、位相可変回路4は選択端子41〜44のうち
の1端子にローレベルのDC電圧を印加することによ
り、90度ずつ位相のずれたクロック信号4本のうちか
ら1本を選択し、フリップフロップ15へ出力する。よ
って、フリップフロップ15におけるデータ信号とクロ
ック信号の入力位相が一致して、フリップフロップ15
の出力に誤りが生じている場合には位相可変回路4の出
力が180度位相が変わるように選択端子41〜44の
DC値をIC外部より設定することにより、フリップフ
ロップ15のデータ信号とクロック信号の入力位相関係
は安定位相となり、誤りのない安定な識別動作が可能と
なる。また、誤りを生じるまでに至っていなくても、よ
り位相余裕を確保するための調整手段として90度位相
シフトの選択も可能としている。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による2:
1多重回路は、内部の回路遅延で決まるクリティカルパ
スに90度ステップでクロック信号の位相を切り替える
位相可変回路を付加したことにより、IC製造時の素子
特性バラツキによりクロック側の回路とデータ側の回路
の遅延量に差が生じて安定動作位相範囲から外れた場合
でも調整を行うことが可能である。また、クロック信号
をIC外に引き出すことなく位相調整が行えるため、G
b/s帯などの高周波動作のICにも適用が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による2:1多重回路の実施の形態を示
した図である。
【図2】図1に示された位相可変回路の一例を示した図
である。
【図3】図2に示された遅延回路の一例を示した図であ
る。
【図4】図2の位相可変回路における各部の信号のタイ
ミングチャート図である。
【図5】従来の回路の一例を示した図である。
【図6】2:1多重回路の従来例を示したブロック図で
ある。
【図7】2:1多重回路の他の従来例を示したブロック
図である。
【符号の説明】
1 クロック入力端子 2、12、13 入力バッファ 3、5、7、 バッファ 4 位相可変回路 6 分周回路 8、16 出力バッファ 9 クロック出力端子 10、11 データ入力端子 14 セレクタ回路 15 フリップフロップ 17 出力端子 41〜44 選択端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック入力端子より入力したクロック
    信号を2分周する分周回路と、 分周後の2分周クロック信号を出力するクロック出力端
    子と、 前記クロック出力端子より出力された2分周クロック信
    号に同期した低速データ信号2本を入力する2本のデー
    タ入力端子と、 前記2分周クロック信号により前記低速データ信号2本
    を並直列変換し高速データ信号1本に多重するセレクタ
    回路と、 前記クロック信号を位相可変回路を介して入力し前記高
    速データ信号を識別再生するフリップフロップと、 識別再生された高速データ信号を出力する出力端子とを
    含み、 前記位相可変回路は、入力クロック信号から位相をシフ
    トさせたn本のクロック信号を生成し、n本のうちから
    出力する1本のクロック信号の選択を直流電圧印加によ
    るn本の選択端子の設定で行えることを特徴とする2:
    1多重回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の2:1多重回路におい
    て、前記位相可変回路は、入力クロック信号から位相を
    シフトさせた4本のクロック信号を生成し、4本のうち
    から出力する1本のクロック信号の選択を直流電圧印加
    による4本の選択端子の設定で行うものであることを特
    徴とする2:1多重回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の2:1多重回路におい
    て、前記位相可変回路は、 前記入力クロック信号と該入力クロック信号の位相を遅
    延回路により90度遅延させたクロック信号とが入力さ
    れ、第1の出力とこれを反転させた第1の反転出力とを
    出力するEX−OR回路と、 前記第1の出力を2分周して第2の出力とこれを反転さ
    せた第2の反転出力とを出力する第1の2分周回路と、 前記第1の反転出力を2分周して第3の出力とこれを反
    転させた第3の反転出力とを出力する第2の2分周回路
    と、 前記第2の出力、前記第2の反転出力、前記第3の出
    力、及び前記第3の反転出力と前記4本の選択端子を入
    力とし、前記4本の選択端子の1本に直流電圧を印加す
    ることにより、前記第2の出力、前記第2の反転出力、
    前記第3の出力、及び前記第3の反転出力のいずれか1
    つを選択する選択回路とを含むことを特徴とする2:1
    多重回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の2:1多重回路におい
    て、前記位相可変回路を複数個並列接続することによ
    り、入力クロック信号から位相をシフトさせたn本のク
    ロック信号を生成し、n本のうちから1本のクロック信
    号を選択して出力することを特徴とする2:1多重回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010026863A1 (ja) * 2008-09-03 2010-03-11 日本電気株式会社 多重回路
CN117095713A (zh) * 2023-08-23 2023-11-21 上海奎芯集成电路设计有限公司 一种基于传输速率的信号相位转换电路

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CN117095713A (zh) * 2023-08-23 2023-11-21 上海奎芯集成电路设计有限公司 一种基于传输速率的信号相位转换电路
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