JP3652277B2 - 遅延同期回路用遅延調整回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてクロック同期式の半導体集積回路間等に搭載されると共に、外部制御信号に基づいて内部回路で用いる内部クロック信号を外部クロック信号に同期させるための遅延同期回路(Delay Locked Loop/以下、DLLとする)に適用されて粗い間隔の遅延量調整及び細かい間隔の遅延量調整を行う機能を備えたDLL用遅延調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のDLL用遅延調整回路では、近年の半導体集積回路に要求される高速化や低電力化に伴い、出力遅延誤差(ジッタ−)等に代表される各種規格基準の許容範囲が非常に小さくなる傾向にある。
【0003】
図16は、従来のDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、入力クロック信号CLK−INに対して粗い間隔の遅延量調整を行うために細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を持つ複数(ここでは3個)の第1の遅延素子D1〜D3を選択回路(セレクター)Sに直列接続すると共に、選択回路Sの出力側に細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子FAを接続した上、遅延素子D1〜D3及び選択回路Sに対して入力クロック信号CLK・INを入力させることで各遅延素子D1〜D3から得られる遅延出力をそれぞれ選択回路Sに入力させると共に、各遅延素子D1〜D3から得られる遅延出力を粗い間隔の遅延量として選択制御するための第1の遅延制御信号A1,A2を外部から選択回路Sに入力させ、且つ第2の遅延素子FAに対して細かい間隔の遅延量を設定するための第2の遅延制御信号B1,B2,B3,B4を外部から入力させる回路構成とし、第1の遅延制御信号A1,A2により選択回路Sで選択した各遅延素子D1〜D3からの粗調遅延の出力として得られる粗い間隔の遅延量に対して第2の遅延制御信号B1,B2,B3,B4により第2の遅延素子FAで設定される細かい間隔の遅延量を加えたものを出力クロック信号CLK・OUTとして取得可能になっている。
【0004】
因みに、このDLL用遅延調整回路において、選択回路Sに入力される入力クロック信号CLK・IN及び第1の遅延制御信号A1,A2は粗い間隔の遅延量を調整するための遅延量粗調整用入力信号系L1とみなせ、第2の遅延制御信号B1,B2,B3,B4は細かい間隔の遅延量を調整するための遅延量微調整用入力信号系L2とみなすことができる。
【0005】
図17は、このDLL用遅延調整回路における粗い間隔の遅延量調整,細かい間隔の遅延量調整,及びそれらの遅延量調整動作による最終クロックトータル遅延量の出力波形の関係を示したタイミングチャートである。ここでは、細かい間隔の遅延量調整を0.2ns刻みで最大1nsとして行った場合、細かい間隔の遅延量調整の繰り上がりとして粗い間隔の遅延量調整が行われ、これらの遅延量を加えた最終クロックトータル遅延量で出力クロック信号CLK・OUTが得られることを示している。
【0006】
因みに、DLL用遅延調整に関連したその他の周知技術としては、例えば特開2001−56723号公報に開示された「半導体集積回路」等が挙げられ、位相同期回路(Phase Locked Loop/PLLと呼ばれる)の遅延調整に関連した周知技術としては特開平11−168376号公報に開示された「連続的に調整可能な遅延ロック・ループ」や特開2000−323969号公報に開示された「ディジタルPLL装置及びそのディレイラインの制御方法」等が挙げられ、一般的な高速デジタル回路向けの遅延量調整に関連した周知技術としては、特開平3−35613号公報に開示された「遅延調整回路」等が挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図16に示したDLL用遅延調整回路の場合、例えば図18を参照すれば、選択回路Sにおけるデータとなる入力クロック信号CLK・INが遅延素子D1,D2を通ることにより得られる信号(選択回路S上の入力端子名D1,D2で得られる)の変化点とこれらの信号に対する切替え動作を示す選択信号である遅延制御信号A2(“01”区間):A1(“10”区間)との関係が動作処理上において図示のようなタイミングで発生すると、出力信号(選択回路S上の出力端子名Yから得られる)にはノイズが発生する。
【0008】
又、図17で説明した遅延量調整の処理動作が正常に行われない場合、出力クロック信号CLK・OUTにおける最終クロックトータル遅延量には図19に示されるように出力遅延誤差が発生する。即ち、図19では、粗い間隔の遅延量調整の処理動作が正常に行われない場合、上述した遅延量粗調整用入力信号系L1に係る粗い間隔の遅延量調整の波形に対して遅延量微調整用入力信号系L2に係る細かい間隔の遅延量調整の波形のタイミングがずれて遅れたとき(細かい間隔の遅延量調整の選択と粗い間隔の遅延量調整の選択のタイミングが同じでないとき)、最終クロックトータル遅延量に1ns,2nsの出力遅延誤差が生じた状態で出力クロック信号CLK・OUTが得られることを示している。
【0009】
このような選択回路Sの出力に発生するノイズや遅延素子FAの出力クロック信号CLK・OUTに発生する出力遅延誤差を対処すべく、全部の遅延制御信号A1,A2,B1〜B4を出力クロック信号CLK・OUTでリタイミングして制御することも可能であるが、こうした場合には選択回路Sの出力から遅延素子FAの出力クロック信号CLK・OUTが得られるまでの到達時間でリタイミングにかかる時間分を確保することが必要となるため、これが高速動作処理を維持する上で多大な悪影響を及ぼしてしまう。
【0010】
要するに、従来のDLL用遅延調整回路の場合、機能構成上において遅延制御信号による切替え時のノイズ発生や出力遅延誤差発生を防止した上で高速動作処理化を具現し難いものとなっている。
【0011】
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、遅延制御信号による切替え時のノイズ発生や出力遅延誤差発生を防止した上で高速動作処理化を具現し得るDLL用遅延調整回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、入力クロック信号に対して粗い間隔の遅延量調整を行うために細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を持つ互いに接続された複数の第1の遅延素子を選択回路に接続すると共に、該選択回路の出力側に細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子を接続した上、該複数の第1の遅延素子及び該選択回路に対して該入力クロック信号を入力させることで該複数の第1の遅延素子から得られる遅延出力をそれぞれ該選択回路に入力させると共に、該複数の第1の遅延素子から得られる遅延出力を粗い間隔の遅延量として選択制御するための第1の遅延制御信号を外部から該選択回路に入力させ、且つ該第2の遅延素子に対して細かい間隔の遅延量を設定するための第2の遅延制御信号を外部から入力させる回路構成を有し、更に該第1の遅延制御信号により該選択回路で選択した該複数の第1の遅延素子からの粗調遅延の出力として得られる粗い間隔の遅延量に対して該第2の遅延制御信号により該第2の遅延素子で設定される細かい間隔の遅延量を加えたものを出力クロック信号として取得可能なDLL用遅延調整回路において、選択回路として少なくとも2以上の複数個のものを複数の第1の遅延素子に対してそれぞれ奇数段,偶数段の2系統に分けられるように接続すると共に、該奇数段の選択回路と該偶数段の選択回路とを介して該複数の第1の遅延素子の選択されたものから粗い間隔の遅延量調整として互いの遅延差が細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を示す2系統の粗調遅延の出力が選択可能に得られるように構成された粗い間隔の遅延量調整を行うための遅延粗調整用回路部と、2系統の粗調遅延の出力をそれぞれ入力して相反する動作で2系統の細かい間隔の遅延量調整を選択可能に行って出力クロック信号を得るために第2の遅延素子を2系統分具備して構成された細かい間隔の遅延量調整を行うための遅延細調整用回路部とを有し、第1の遅延制御信号は、奇数段の選択回路と偶数段の選択回路とに対してそれぞれ複数の第1の遅延素子の遅延出力を選択できるように区別されて伝送されると共に、2系統の細かい間隔の遅延量調整の遅延差が同じになったときに2系統の粗調遅延の出力を切替える制御を行うDLL用遅延調整回路が得られる。
【0013】
又、本発明によれば、上記DLL用遅延調整回路において、遅延粗調整用回路部は、奇数段の選択回路と偶数段の選択回路とによる選択機能と複数の第1の遅延素子による細かい間隔の遅延量調整機能とを合わせ持った複数の遅延選択回路から成るものであって、且つ該奇数段の遅延選択回路と該偶数段の遅延選択回路とは、それぞれ入力クロック信号に従って外部からのHIGHレベル信号に応じて出力動作する第1の遅延選択回路と、入力クロック信号に従って第1の遅延制御信号に応じて出力動作する第2の遅延選択回路と、外部からのLOWレベル信号に応じて出力動作する第3の遅延選択回路とを組み合わせて接続して構成されるDLL用遅延調整回路が得られる。
【0014】
更に、本発明によれば、上記何れかのDLL用遅延調整回路において、2系統の第2の遅延素子から出力される出力クロック信号をそれぞれ入力したものの何れか一方を第2の遅延制御信号に同期して生成される外部からのイネーブル信号に基づいて選択可能に出力する出力選択回路を備えたDLL用遅延調整回路、或いは2系統の第2の遅延素子は、第2の遅延制御信号に同期して生成される外部からのイネーブル信号に基づいて出力動作が切替え選択可能であるDLL用遅延調整回路が得られる。後者のDLL用遅延調整回路において、イネーブル信号は、2系統の第2の遅延素子のうちの一方のものに正転状態のものが伝送され、且つ他方のものに反転状態のものが伝送され、第2の遅延制御信号は、2系統の第2の遅延素子のうちの一方のものに反転状態のものが伝送され、且つ他方のものに正転状態のものが伝送されることは好ましい。
【0015】
加えて、本発明によれば、上記何れかのDLL用遅延調整回路において、2系統の第2の遅延素子は、第2の遅延制御信号として伝送されるグレイ・コードに基づいて出力動作が切替え可能であるDLL用遅延調整回路か、或いは2系統の第2の遅延素子は、第2の遅延制御信号として伝送されるバイナリ・コードに基づいて出力動作が切替え可能であるDLL用遅延調整回路が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に幾つかの実施例を挙げ、本発明のDLL用遅延調整回路について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施例1に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【0018】
このDLL用遅延調整回路の場合、入力クロック信号CLK−INに対して細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を持つ互いに接続された複数(ここでも3個)の第1の遅延素子D1〜D3に対してそれぞれ奇数段,偶数段の2系統に分けられるように総計6個の選択回路(セレクター)S1〜S6を接続すると共に、奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とを介して第1の遅延素子D1〜D3の選択されたものから粗い間隔の遅延量調整として互いの遅延差が細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を示す2系統の粗調遅延A,Bの出力が選択可能に得られるように構成された粗い間隔の遅延量調整を行うための遅延粗調整用回路部と、2系統の粗調遅延A,Bの出力をそれぞれ入力して相反する動作で2系統の細かい間隔の遅延量調整を選択可能に行って出力クロック信号CLK・OUTを得るために2系統分の第2の遅延素子FA,FBを具備して構成された細かい間隔の遅延量調整を行うための遅延細調整用回路部とを有する。
【0019】
このうち、遅延粗調整用回路部における奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とには、それぞれ外部から第1の遅延素子D1〜D3の遅延出力を選択すると共に、遅延細調整用回路部における2系統の細かい間隔の遅延量調整の遅延差が同じになったときに2系統の粗調遅延A,Bの出力を切替える制御を行うことができるように第1の遅延制御信号A1,A3,A5と第1の遅延制御信号A2,A4,A6とが区別されて伝送される。即ち、ここでの第1の遅延制御信号A1〜A6は、基本的に選択回路S1〜S6を選択するための選択信号として働くが、遅延粗調整用回路部では、奇数段の選択回路S1,S3,S5からの粗調遅延Aの出力と偶数段の選択回路S2,S4,S6からの粗調遅延Bの出力との遅延差が細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値になるように第1の遅延素子D1〜D3が接続されている。
【0020】
又、遅延細調整用回路部における第2の遅延素子FA,FBには、外部から細かい間隔の遅延量を設定するための第2の遅延制御信号B1〜B4とこれらに同期して生成される出力動作を切替え選択するためのイネーブル信号ENABLE(第2の遅延素子FA,FBにおける細かい遅延量調整の出力を接続するか、或いは未接続にするかを決定するための信号)とが伝送され、これらの第2の遅延素子FA,FBの出力側が結線された上で出力クロック信号CLK・OUTが得られるようになっている。但し、ここでのイネーブル信号ENABLEは、第2の遅延素子FA,FBのうちの一方のものである第2の遅延素子FAに正転状態のものが伝送され、且つ他方のものである第2の遅延素子FBに反転状態のものが伝送され、第2の遅延制御信号B1〜B4は、第2の遅延素子FA,FBのうちの一方のものである第2の遅延素子FAに反転状態のものが伝送され、且つ他方のものである第2の遅延素子FBに正転状態のものが伝送される。尚、第2の遅延素子FA,FBには、同じ素子構成のものを用いるものとするが、相反する動作を行わせるために第2の遅延制御信号B1〜B4による正転状態のものを第2の遅延素子FBに、反転状態のものを第2の遅延素子FAに伝送し、ビット接続もこれに合わせて例えば第2の遅延素子FB用のものが1〜4の接続であれば第2の遅延素子FA用のものを4〜1の接続とする。
【0021】
即ち、このDLL用遅延調整回路では、遅延粗調整用回路部において、第1の遅延素子D1に一対の選択回路S1,S2及び第1の遅延素子D2が接続され、第1の遅延素子D2に一対の選択回路S3,S4及び第1の遅延素子D3が接続され、第1の遅延素子D3に一対の選択回路S5,S6が接続された上、入力クロック信号を第1の遅延素子D1〜D3経由で順次選択回路S1,S2、選択回路S3,S4、選択回路S5,S6に入力させることで第1の遅延素子D1〜D3から得られる遅延出力をそれぞれ奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とに入力可能とすると共に、第1の遅延素子D1〜D3から得られる遅延出力を粗い間隔の遅延量として選択制御するための第1の遅延制御信号A1〜A6を外部から奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とに対してそれぞれ専用に区別して遅延制御信号A1,A3,A5、遅延制御信号A2,A4,A6として入力させる回路構成を有し、粗い間隔の遅延量調整を行うための互いに接続された第1の遅延素子D1〜D3から得られる遅延出力をそれぞれ奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とに対して1対1で接続選択可能にした上で奇数段の選択回路S1,S3,S5から粗調遅延Aの出力が得られ、且つ偶数段の選択回路S2,S4,S6から粗調遅延Bの出力が得られようにし、遅延細調整用回路部において、奇数段の選択回路S1,S3,S5に係る粗調遅延Aの出力側に細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子FAを接続すると共に、偶数段の選択回路S2,S4,S6に係る粗調遅延Bの出力側に細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子FBを接続した上、2系統の第2の遅延素子FA,FBに対して外部から細かい間隔の遅延量を設定するための第2の遅延制御信号B1〜B4(その正転信号が第2の遅延素子FBに、反転信号が第2の遅延素子FAに伝送される)を入力させると共に、これらの第2の遅延制御信号B1〜B4に同期した出力動作を切替え選択するためのイネーブル信号ENABLE(その正転信号が第2の遅延素子FAに、反転信号が第2の遅延素子FBに伝送される)を入力させる回路構成を有することにより、第1の遅延制御信号A1,A3,A5と第1の遅延制御信号A2,A4,A6とにより奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とから選択出力される第1の遅延素子D1〜D3の遅延出力に係る粗調遅延A,Bの出力として得られる粗い間隔の遅延量に対して第2の遅延制御信号B1〜B4により第2の遅延素子FA,FBで設定され、且つイネーブル信号ENABLEにより第2の遅延素子FA,FBの切替え動作により得られる細かい間隔の遅延量を加えたものを出力クロック信号CLK・OUTとして取得可能になっている。
【0022】
このような構成のDLL用遅延調整回路の場合、遅延粗調整用回路部における奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とから選択的に得られる2系統の粗調遅延A,Bの出力を遅延細調整用回路部におけるそれぞれを相反する動作を行う2系統の細かい間隔の遅延量調整に選択的に接続する基本動作にあって、遅延細調整用回路部における2系統の細かい間隔の遅延量調整の出力の遅延差が同じになったときに第1の遅延制御信号A1,A3,A5と第1の遅延制御信号A2,A4,A6とにより奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とから得られる2系統の粗調遅延A,Bの出力を切替える制御を行うことにより、粗い間隔の遅延量調整を遅延細調整用回路部における第2の遅延素子FA,FBでの切替えが選択されていない側だけで行わせることができるため、切替え時にノイズが発生しても出力されずに問題とならず、高速動作の制限となっていた切替え時のノイズ発生を防止するための切替えタイミングのリタイミングにかかる時間分の確保を必要とせずに高速化が可能になる。この結果、2系統の細かい間隔の遅延量調整での切替え時の遅延差を無くし、又粗い間隔の遅延量調整の切替えタイミングを緩和することができ、遅延制御信号による切替え時のノイズ発生や出力遅延誤差発生を防止した上で高速動作処理化を具現し得るものとなる。
【0023】
図2は、このDLL用遅延調整回路に入力される遅延制御信号(第1の遅延制御信号A1〜A6、第2の遅延制御信号B1〜B4)及びイネーブル信号ENABLEを生成するための制御信号生成回路の基本構成並びに細部機能を例示した回路ブロック図である。
【0024】
この制御信号生成回路は、初段部として配備された所定のクロック(信号)及びアップ、ダウン(UP、DOWN)信号が入力される2系統のカウンターA,Bにおいて、カウンターAからは4系統の出力C1〜C4を得ると共に、カウンターBに対して繰り上がりイネーブル(信号)を出力を得るようにし、カウンターBからは2系統の出力D1,D2を得るようにしている。又、中段部として配備された3系統のデコーダーA,B,Cにおいて、デコーダーAではカウンターAの4系統の出力C1〜C4に応じて第2の遅延制御信号B1〜B4並びにイネーブル信号ENABLEを生成出力し、デコーダーBではカウンターBの2系統の出力D1,D2に応じて6系統の第1の遅延制御信号A1〜A6を生成するための6系統の一方のセレクターデータ(反転状態のものを含む)を生成出力し、デコーダーCではカウンターBの2系統の出力D1,D2及びデコーダーAの第2の遅延制御信号B2に応じて6系統の第1の遅延制御信号A1〜A6を生成するための6系統の他方のセレクターデータを生成出力する。更に、後段部として配備されたセレクターでは、デコーダーBからの6系統の一方のセレクターデータを1選択群,デコーダーCからの6系統の他方のセレクターデータを0選択群としてそれぞれ入力したものをデコーダーAからのイネーブル信号ENABLEをセレクト信号として入力したものに応じて6系統の第1の遅延制御信号A1〜A6を生成出力する。
【0025】
以下は、実施例1のDLL用遅延調整回路に関して、図3に示す遅延制御信号(第1の遅延制御信号A1〜A6、第2の遅延制御信号B1〜B4)及びイネーブル信号ENABLEのタイミングチャート、図4に示す遅延制御信号(第1の遅延制御信号A1〜A6、第2の遅延制御信号B1〜B4)及びイネーブル信号ENABLEによる遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表(但し、ここでは粗い間隔の遅延量調整を1.0ns刻み、細かい間隔の遅延量調整を0.2ns刻みで行った場合とする)、図5に示す粗い間隔の遅延量調整時の制御動作を説明するための回路要部の拡大図、図6に示す遅延制御信号(第2の遅延制御信号B1〜B4),イネーブル信号ENABLE,2系統の粗い間隔の遅延量調整(粗調遅延A,Bの出力)並びに細かい間隔の遅延量調整(第2の遅延素子FA,FBの出力),及びそれらの遅延量調整動作による最終クロックトータル遅延量の出力波形の関係を示したタイミングチャート(但し、ここでも細かい間隔の遅延量調整を0.2ns刻みで最大1nsとして行うものとする)を参照し、基本動作を具体的に説明する。
【0026】
先ず、DLL用遅延調整回路において、初期設定を最短遅延とした場合、第1の遅延制御信号A1〜A6は全部が“1”、第2の遅延制御信号B1〜B4は全部が“0”、イネーブル信号ENABLEは“0”となる。このとき、細かい間隔の遅延量調整の遅延動作では、図4の数値制御対応表に示されるように第2の遅延素子FAが最小、第2の遅延素子FBが最大となる。このとき、回路上では入力クロック信号CLK・INが選択回路S1で選択されて粗調遅延Aの出力が得られ、この粗調遅延Aの出力に対して第2の遅延素子FAによる細かい間隔の遅延量調整が選択された結果、出力クロック信号CLK・OUTが得られるような接続(即ち、CLK・IN→S1→FA→CLK・OUTの接続)となり、最短の遅延動作となる。
【0027】
次に、ここで粗い間隔の遅延量調整の制御タイミングとして、入力クロック信号CLK・INが第1の遅延素子D1に係る選択回路S2で選択されて粗調遅延Bの出力が得られ、この粗調遅延Bの出力に対して第2の遅延素子FBによる細かい間隔の遅延量調整が選択された結果、出力クロック信号CLK・OUTが得られるような接続(即ち、CLK・IN→D1→S2→FB→CLK・OUTの接続)を選択すると仮定した場合、第2の遅延素子FBの遅延量が遅くなっている傾向であれば、接続されていない第2の遅延素子FA側の接続として、入力クロック信号CLK・INが一旦第1の遅延素子D1に接続された第1の遅延素子D2に係る選択回路S3側で選択されてから選択回路S1に選択し直された上で粗調遅延Aの出力が得られ、この粗調遅延Aの出力に対して第2の遅延素子FAによる細かい間隔の遅延量調整が選択された結果、出力クロック信号CLK・OUTが得られるような接続(即ち、CLK・IN→D1→S3→S1→FA→CLK・OUTの接続)とし、逆に第2の遅延素子FBの遅延量が速くなっている傾向であれば、入力クロック信号CLK・INが選択回路S1で選択されて粗調遅延Aの出力が得られ、この粗調遅延Aの出力に対して第2の遅延素子FAによる細かい間隔の遅延量調整が選択された結果、出力クロック信号CLK・OUTが得られるような接続(即ち、CLK1→S1→FA→CLK・OUTの接続)を行うという具合いに接続パターンを変更し、接続に際して細かい間隔の遅延量調整中に細かい間隔の遅延量調整に接続されていない側の粗い間隔の遅延調整の接続を前もって切替えるようにする。尚、図3に示すタイミングチャートはこうした場合のタイミングを示すが、第2の遅延制御信号B1〜B4のビット接続1〜4以外である場合を示す“0”は図1では略図したが、図5に示される別の信号系(第2の遅延制御信号B5)により行うものとする。
【0028】
図5に示す回路要部を参照して説明すれば、イネーブル信号ENABLEがLOWレベルの“0”で第2の遅延素子FBによる細かい間隔の遅延量調整の動作中に選択回路S2からの粗調遅延Bの出力が“0”であった場合、第2の遅延制御信号B3=“0”により速くする傾向であれば、第1の遅延制御信号A1=“0”,第1の遅延制御信号A3=“1”とし、第2の遅延制御信号B3=“1”により遅くする傾向であれば、第1の遅延制御信号A1=“0”,第1の遅延制御信号A3=“0”とする。又、イネーブル信号ENABLEがHIGHレベルの“1”で第2の遅延素子FAによる細かい間隔の遅延量調整の動作中に選択回路S3からの粗調遅延Aの出力が“1”であった場合、第2の遅延制御信号B3=“0”により速くする傾向であれば、第1の遅延制御信号A2=“0”,第1の遅延制御信号A4=“1”とし、第2の遅延制御信号B3=“1”により遅くする傾向であれば、第1の遅延制御信号A2=“0”,第1の遅延制御信号A4=“0”とする。
【0029】
更に、第2の遅延制御信号B1〜B4により遅延量調整を変動で行う場合、図4に示されるようにイネーブル信号ENABLEが“1”で第2の遅延制御信号B1〜B4に“1”が挿入されると、細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子FAの遅延量は大きくなり、第2の遅延素子FBの遅延量は逆に小さくなる。このため、細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値分の遅延差がある第2の遅延素子FA,FBの遅延値が近付き、図4に示される遅延量の折り返しである第2の遅延素子FAの遅延が大で第2の遅延素子FBの遅延が小のときに接続パターンCLK・IN→S1→FA→CLK・OUT及びCLK・IN→D1→S2→FB→CLK・OUTの遅延差は、細かい間隔の遅延調整の1刻み分となり、こうした第2の遅延制御信号B1〜B4の変化が無いポイントでイネーブル信号ENABLEにより接続パターンCLK・IN→S1→FA→CLK・OUTを接続パターンCLK・IN→D1→S2→FB→CLK・OUTに切替えるような制御を行えば、各遅延制御信号の切替えタイミングの競合を無くし、信号1本によって出力クロック信号CLK・OUTを得るために各遅延制御信号を切替えるタイミングで発生したノイズ等の影響を及ぼすこと無く遅延調整を継続的に遂行することができる。
【0030】
図6のタイミングチャートを参照すれば、第2の遅延制御信号B1〜B4の変化が無いポイントでイネーブル信号ENABLEにより接続パターンを切替えることにより、粗い間隔の遅延量調整(粗調遅延A)の出力に対して細かい間隔の遅延量調整を行う第2の遅延素子FAの出力が加えられるか、或いは粗い間隔の遅延量調整(粗調遅延B)の出力に対して細かい間隔の遅延量調整を行う第2の遅延素子FBの出力が加えられて得られる最終クロックトータル遅延量を持つ出力クロック信号CLK・OUTには、図16に示した従来のDLL用遅延調整回路の場合に回避し難かった図18で説明したようなノイズ発生が起きず、しかも粗い遅延量調整の切替えタイミングと細かい遅延量調整の切替えタイミングとが同一に発生することがないために高速なクロックに対応でき、図19で説明したような出力遅延誤差も抑制低減することができる。因みに、こうした機能は周波数帯域を広げても切替えタイミングや最短遅延時間に影響を及ぼさない。
【0031】
従って、このDLL用遅延調整回路によれば、出力クロック信号CLK・OUTに影響のないタイミングで粗い間隔で遅延量調整を行うべく、遅延粗調整用回路部で第1の遅延素子D1〜D3に接続されてそれらの遅延出力を2系統で選択的に得るための選択回路S1〜S6を第1の遅延制御信号A1〜A6により切替えて2系統の粗調遅延A,Bの出力を選択可能に得るようにして粗い間隔の遅延量調整の切替えタイミングを緩和できるようにすると共に、遅延細調整用回路部で2系統の粗調遅延A,Bの出力に加えられて細かい間隔で遅延量調整を行うための2系統の第2の遅延素子FA,FBの接続をこれらの遅延量を設定するための第2の遅延制御信号B1〜B4の変化が無いポイントでこれらの信号と同期するイネーブル信号ENABLEにより切替えるようにして粗い間隔の遅延量調整及び細かい間隔の遅延量調整に要する接続パターンを変更可能に動作切替えするようにしているので、従来の回路構成では実現困難であった遅延制御信号による切替え時のノイズ発生や出力遅延誤差発生を防止した上で広周波数帯域条件下で高速動作処理化を具現し得るものとなる。
【0032】
図7は、本発明の実施例2に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例1のDLL用遅延調整回路と比べ、遅延粗調整用回路部の回路構成を変更し、実施例1の場合の奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とによる選択機能と第1の遅延素子D1〜D3による細かい間隔の遅延量調整機能とを合わせ持った複数の遅延選択回路S′1〜S′12,S′14から成るものとしており、奇数段の遅延選択回路S′1,S′3,S′5,S′7,S′9,S′11と偶数段の遅延選択回路S′2,S′4,S′6,S′8,S′10,S′12,S′14とは、それぞれ入力クロック信号CLK・INに従って外部からのHIGHレベル信号に応じて出力動作する第1の遅延選択回路S′11,S′14と、入力クロック信号CLK・INに従って第1の遅延制御信号A1,A3,A5、第1の遅延制御信号A2,A4,A6に応じて出力動作する第2の遅延選択回路S′1,S′5,S′9、第2の遅延選択回路S′4,S′8,S′12と、外部からのLOWレベル信号に応じて出力動作する第3の遅延選択回路S′3,S′7、第3の遅延選択回路S′2,S′6,S′10とを組み合わせて接続した構成となっている。
【0033】
具体的に言えば、奇数段の遅延選択回路S′1,S′3,S′5,S′7,S′9,S′11は、それぞれ入力クロック信号CLK・INに従って外部からのHIGHレベル信号に応じて出力動作する第1の遅延選択回路S′11に対して入力クロック信号CLK・INに従って第1の遅延制御信号A1,A3,A5に応じて出力動作する第2の遅延選択回路S′1,S′5,S′9と外部からのLOWレベル信号に応じて出力動作する第3の遅延選択回路S′3,S′7とを第2の遅延選択回路S′1,S′5,S′9の間に第3の遅延選択回路S′3,S′7が介挿されるように交互に接続して構成され、偶数段の遅延選択回路S′2,S′4,S′6,S′8,S′10,S′12,S′14は、それぞれ入力クロック信号CLK・INに従って外部からのHIGHレベル信号に応じて出力動作する第1の遅延選択回路S′14に対して入力クロック信号CLK・INに従って第1の遅延制御信号A2,A4,A6に応じて出力動作する第2の遅延選択回路S′4,S′8,S′12と外部からのLOWレベル信号に応じて出力動作する第3の遅延選択回路S′2,S′6,S′10とを第3の遅延選択回路S′2,S′6,S′10のうちの特定の第3の遅延選択回路S′2が第2の遅延素子FB側寄りに配置され、且つ第2の遅延選択回路S′4,S′8,S′12のうちの特定の第2の遅延選択回路S′12が第1の遅延選択回路S′14側寄りに配置されるように交互に接続して構成される。
【0034】
このように遅延粗調整用回路部の回路構成を変更した実施例2に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理上は概ね実施例1の場合と同様に遅延粗調整用回路部から2系統の粗調遅延A,Bの出力が得られ、作用効果も同等に得られるために細部の説明を省略するが、この構成の場合には実施例1の場合のように遅延粗調整用回路部において第1の遅延素子D1〜D3と選択回路S1〜S6とを組み合わせて配備する必要がなく、実施例1の場合と比べて回路構成の配備に必要な電子部品の種類を削減できるため、部品管理や組み立てが簡易化される。
【0035】
図8は、本発明の実施例3に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例1のDLL用遅延調整回路と比べ、遅延粗調整用回路部の回路構成を変更し、実施例1の場合に用いた3個の第1の遅延素子D1〜D3以外に別の第1の遅延素子D′1,D′2を増設すると共に、奇数段の選択回路S1,S3,S5と偶数段の選択回路S2,S4,S6とによる選択機能を簡素化して奇数段,偶数段の2系統のみの選択回路(セレクター)S7,S8を配備して構成されている。
【0036】
具体的に言えば、最初に入力クロック信号CLK・INが入力される第1の遅延素子D1の出力側に第1の遅延素子D′1及び選択回路S8を接続し、第1の遅延素子D′1の出力側に第1の遅延素子D2及び選択回路S7を接続し、第1の遅延素子D2の出力側に第1の遅延素子D′2及び選択回路S8を接続し、第1の遅延素子D′2の出力側に第1の遅延素子D3及び選択回路S7を接続し、第1の遅延素子D3の出力側に選択回路S8を接続した上、奇数段の選択回路S7には奇数段の第1の遅延制御信号A1,A3,A5、入力クロック信号CLK・IN、及び第1の遅延素子D′1,D′2の出力を纏めて入力し、偶数段の選択回路S8には偶数段の第1の遅延制御信号A2,A4,A6、及び第1の遅延素子D1,D2,D3の出力を纏めて入力する回路構成とした上、奇数段の第1の遅延制御信号A1,A3,A5により奇数段の選択回路S7で第1の遅延素子D′1,D′2の遅延出力を選択することで粗調遅延Aの出力を得ると共に、偶数段の第1の遅延制御信号A2,A4,A6により偶数段の選択回路S8で第1の遅延素子D1,D2,D3の遅延出力を選択することで粗調遅延Bの出力を得るように構成されている。
【0037】
このように遅延粗調整用回路部の回路構成を変更した実施例3に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理上は概ね実施例1の場合と同様に遅延粗調整用回路部から2系統の粗調遅延A,Bの出力が得られ、作用効果も同等に得られるために細部の説明を省略するが、この構成の場合には実施例1の場合のように遅延粗調整用回路部において第1の遅延素子D1〜D3と選択回路S1〜S6とを組み合わせて配備する必要がなく、粗い遅延量調整を増設した第1の遅延素子D1〜D3,D′1,D′2で行い、その遅延量の出力を削減された選択回路S7,S8で纏めて入力した上で粗調遅延A,Bの出力を得るため、実施例1の場合と比べて選択回路S7,S8に関する部品点数を削減できるため、遅延粗調整用回路部における回路構成並びに組み立てが簡易化される。
【0038】
図9は、本発明の実施例4に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例3のDLL用遅延調整回路と比べ、遅延粗調整用回路部の回路構成における2系統の選択回路S7,S8をそれぞれ3−STATE回路構成に代用して変更した点のみが相違している。
【0039】
このように遅延粗調整用回路部の回路構成を変更した実施例4に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理上及び作用効果上は実施例3の場合と同様であるので、細部の説明を省略するが、この構成の場合には実施例3の場合と比べて2系統の選択回路S7,S8に代用される3−STATE回路を適用しているため、実施例3の場合よりも遅延時間を短縮することができる。
【0040】
図10は、本発明の実施例5に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例1のDLL用遅延調整回路の遅延細調整用回路部における回路構成を変更し、イネーブル信号ENABLEで2系統の第2の遅延素子FA,FBの出力動作を切替える代わりに2系統の第2の遅延素子FA,FBから出力される出力クロック信号CLK・OUTをそれぞれ入力したものの何れか一方を第2の遅延制御信号B1〜B4に同期して生成される外部からのイネーブル信号ENABLEに基づいて選択可能に出力する出力選択回路S″を備えた構成となっている。
【0041】
このように遅延細調整用回路部の回路構成を変更した実施例5に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理上及び作用効果上は実施例1の場合と同様であるので、細部の説明を省略する。尚、ここでの遅延細調整用回路部における変更された回路構成は、先の実施例1〜4のDLL用遅延調整回路における何れの遅延細調整用回路部に対しても適用することができる。
【0042】
図11は、実施例1に係るDLL用遅延調整回路を用いて構成された発振器の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。この発振器は、実施例1のDLL用遅延調整回路を使用して第1の遅延制御信号A1〜A6、第2の遅延制御信号B1〜B4、及びイネーブル信号ENABLEを入力すると共に、出力クロック信号CLK・OUTの反転させたものを入力クロック信号CLK・INとして接続することにより構成されるもので、発振幅や発振周波数が変わっても第1の遅延制御信号A1〜A6及び第2の遅延制御信号B1〜B4で粗い間隔の遅延量調整及び細かい間隔の遅延量調整に要する接続パターンを変更可能に動作切替えすることで即座に対応することが可能となっている。
【0043】
図12は、本発明の実施例6に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例1のDLL用遅延調整回路の遅延細調整用回路部における第2の遅延制御信号B1〜B4に係る回路構成を変更し、粗調遅延A,Bの出力が入力される2系統の第2の遅延素子FA,FBを第2の遅延制御信号B1〜B4として伝送されるグレイ・コードに基づいて出力動作を切替え可能に構成したものである。
【0044】
具体的に言えば、ここでの遅延細調整用回路部は、第2の遅延素子FAに対して第2の遅延制御信号B1〜B3の正転状態のものと第2の遅延制御信号B4の反転状態のものとが伝送され、第2の遅延素子FBに対して第2の遅延制御信号B2〜B4の正転状態のものと第2の遅延制御信号B1の反転状態のものとが伝送されるように回路構成されている。
【0045】
図13は、この実施例6に係るDLL用遅延調整回路におけるグレイ・コードの第2の遅延制御信号B1〜B4による遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表である。ここでは、細かい間隔の遅延量調整を0.2ns刻みで行うものとして、第2の遅延素子FA,FBの遅延量設定を行うための第2の遅延制御信号B1〜B4にグレイ・コードを適用した場合、例えば第2の遅延制御信号B3を反転するだけで第2の遅延制御信号B1〜B3と相反する値となり、第2の遅延制御信号B4をイネーブルにすることで実施例1の場合と同様な動作処理を行わせ得ることを示している。又、実施例1の回路構成では第2の遅延素子FA,FBによる細かい間隔の遅延量調整への接続に対して第2の遅延制御信号B1〜B4のビットを置き換えていたが、ここでは同じビット接続のままで良い。これにより、図12に示されるような回路構成とすることで実施例1の場合と同じ動作処理を行わせ、同等な作用効果が得られる。
【0046】
従って、このように遅延細調整用回路部の回路構成を変更した実施例6に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理及び作用効果は実施例1の場合と同様となるが、ここでの遅延細調整用回路部における変更された回路構成についても、先の実施例1〜4のDLL用遅延調整回路における何れの遅延細調整用回路部に対して適用することができる。
【0047】
図14は、本発明の実施例7に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。このDLL用遅延調整回路は、実施例1のDLL用遅延調整回路の遅延細調整用回路部における第2の遅延制御信号B1〜B4に係る回路構成を変更し、粗調遅延A,Bの出力が入力される2系統の第2の遅延素子FA,FBを第2の遅延制御信号B1〜B4として伝送されるバイナリ・コードに基づいて出力動作を切替え可能に構成したものである。
【0048】
具体的に言えば、ここでの遅延細調整用回路部は、第2の遅延素子FAに対して第2の遅延制御信号B1〜B4の反転状態のものが伝送され、第2の遅延素子FBに対して第2の遅延制御信号B1〜B4の正転状態のものが伝送されるように回路構成されている。
【0049】
図15は、この実施例7に係るDLL用遅延調整回路におけるバイナリ・コードの第2の遅延制御信号B1〜B4による遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表である。ここでは、細かい間隔の遅延量調整を0.2ns刻みで行うものとして、第2の遅延素子FA,FBの遅延量設定を行うための第2の遅延制御信号B1〜B4にバイナリ・コードを適用した場合、例えば第2の遅延制御信号B1〜B3を反転すると第2の遅延制御信号B1〜B3と相反する値となり、第2の遅延制御信号B4をイネーブルにすることで実施例1の場合と同様な動作処理を行わせ得ることを示している。又、実施例1の回路構成では第2の遅延素子FA,FBによる細かい間隔の遅延量調整への接続に対して第2の遅延制御信号B1〜B4のビットを置き換えていたが、ここでも同じビット接続のままとすることができる。これにより、図14に示されるような回路構成とすることで実施例1の場合と同じ動作処理を行わせ、同等な作用効果が得られる。
【0050】
従って、このように遅延細調整用回路部の回路構成を変更した実施例7に係るDLL用遅延調整回路の場合も、動作処理及び作用効果は実施例1の場合と同様となるが、ここでの遅延細調整用回路部における変更された回路構成についても、先の実施例1〜4のDLL用遅延調整回路における何れの遅延細調整用回路部に対して適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上に述べた通り、本発明のDLL用遅延調整回路によれば、出力クロック信号に影響のないタイミングで粗い間隔で遅延量調整を行うべく、遅延粗調整用回路部で複数の第1の遅延素子に接続されてそれらの遅延出力を2系統で選択的に得るための奇数段,偶数段に配備した選択回路を外部からの複数の第1の遅延制御信号により切替えて2系統の粗調遅延の出力を選択可能に得るようにして粗い間隔の遅延量調整の切替えタイミングを緩和できるようにすると共に、遅延細調整用回路部で2系統の粗調遅延の出力に加えられて細かい間隔で遅延量調整を行うための2系統の第2の遅延素子の接続をこれらの遅延量を設定するための複数の第2の遅延制御信号の変化が無いポイントでこれらの信号と同期するイネーブル信号により出力動作を切替えるようにして粗い間隔の遅延量調整及び細かい間隔の遅延量調整に要する接続パターンを変更可能に動作切替えするようにしているので、従来の回路構成では実現困難であった遅延制御信号による切替え時のノイズ発生や出力遅延誤差発生を防止した上で広周波数帯域条件下で高速動作処理化を具現し得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図2】図1に示すDLL用遅延調整回路に入力される遅延制御信号及びイネーブル信号を生成するための制御信号生成回路の基本構成並びに細部機能を例示した回路ブロック図である。
【図3】図2に示す制御信号生成回路で生成されて図1に示すDLL用遅延調整回路に入力される遅延制御信号及びイネーブル信号の波形を示したタイミングチャートである。
【図4】図1に示すDLL用遅延調整回路における遅延制御信号及びイネーブル信号による遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表である。
【図5】図1に示すDLL用遅延調整回路における粗い間隔の遅延量調整時の制御動作を説明するために示した回路要部の拡大図である。
【図6】図1に示すDLL用遅延調整回路における遅延制御信号(第2の遅延制御信号),イネーブル信号,2系統の粗い間隔の遅延量調整並びに細かい間隔の遅延量調整,及びそれらの遅延量調整動作による最終クロックトータル遅延量の出力波形の関係を示したタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施例2に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図8】本発明の実施例3に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図9】本発明の実施例4に係るDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図10】本発明の実施例5に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図11】図1に示す実施例1に係るDLL用遅延調整回路を用いて構成された発振器の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図12】本発明の実施例6に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図13】図12に示すDLL用遅延調整回路におけるグレイ・コードの遅延制御信号による遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表である。
【図14】本発明の実施例7に係るDLL用遅延調整回路の要部構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図15】図14に示すDLL用遅延調整回路におけるバイナリ・コードの遅延制御信号による遅延量調整の動作処理を具体的に例示した数値制御対応表である。
【図16】従来のDLL用遅延調整回路の基本構成を概略的に示した回路ブロック図である。
【図17】図16に示すDLL用遅延調整回路における粗い間隔の遅延量調整,細かい間隔の遅延量調整,及びそれらの遅延量調整動作による最終クロックトータル遅延量の出力波形の関係を示したタイミングチャートである。
【図18】図16に示すDLL用遅延調整回路に備えられる選択回路の動作処理上にあっての出力からノイズが発生する場合の入出力信号における波形の関係を例示したタイミングチャートである。
【図19】図17で説明した遅延量調整(粗い間隔の遅延量調整)の処理動作が正常に行われない場合の粗い間隔の遅延量調整,細かい間隔の遅延量調整,及びそれらの遅延量調整動作による最終クロックトータル遅延量の出力波形の関係を例示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
A1〜A6 第1の遅延制御信号
B1〜B4,B5 第2の遅延制御信号
D1〜D3,D′1,D′2,F,FA,FB 遅延素子
S,S1〜S8 選択回路(セレクター)
S′1〜S′12,S′14 遅延選択回路(セレクター)
S″ 出力選択回路(セレクター)
Claims (7)
- 入力クロック信号に対して粗い間隔の遅延量調整を行うために細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を持つ互いに接続された複数の第1の遅延素子を選択回路に接続すると共に、該選択回路の出力側に細かい間隔の遅延量調整を行うための第2の遅延素子を接続した上、該複数の第1の遅延素子及び該選択回路に対して該入力クロック信号を入力させることで該複数の第1の遅延素子から得られる遅延出力をそれぞれ該選択回路に入力させると共に、該複数の第1の遅延素子から得られる遅延出力を粗い間隔の遅延量として選択制御するための第1の遅延制御信号を外部から該選択回路に入力させ、且つ該第2の遅延素子に対して細かい間隔の遅延量を設定するための第2の遅延制御信号を外部から入力させる回路構成を有し、更に該第1の遅延制御信号により該選択回路で選択した該複数の第1の遅延素子からの粗調遅延の出力として得られる粗い間隔の遅延量に対して該第2の遅延制御信号により該第2の遅延素子で設定される細かい間隔の遅延量を加えたものを出力クロック信号として取得可能な遅延同期回路用遅延調整回路において、前記選択回路として少なくとも2以上の複数個のものを前記複数の第1の遅延素子に対してそれぞれ奇数段,偶数段の2系統に分けられるように接続すると共に、該奇数段の選択回路と該偶数段の選択回路とを介して該複数の第1の遅延素子の選択されたものから粗い間隔の遅延量調整として互いの遅延差が細かい間隔の遅延量調整の最大遅延値を示す2系統の粗調遅延の出力が選択可能に得られるように構成された粗い間隔の遅延量調整を行うための遅延粗調整用回路部と、前記2系統の粗調遅延の出力をそれぞれ入力して相反する動作で2系統の細かい間隔の遅延量調整を選択可能に行って前記出力クロック信号を得るために前記第2の遅延素子を2系統分具備して構成された細かい間隔の遅延量調整を行うための遅延細調整用回路部とを有し、前記第1の遅延制御信号は、前記奇数段の選択回路と前記偶数段の選択回路とに対してそれぞれ前記複数の第1の遅延素子の遅延出力を選択できるように区別されて伝送されると共に、前記2系統の細かい間隔の遅延量調整の遅延差が同じになったときに前記2系統の粗調遅延の出力を切替える制御を行うことを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項1記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記遅延粗調整用回路部は、前記奇数段の選択回路と前記偶数段の選択回路とによる選択機能と前記複数の第1の遅延素子による細かい間隔の遅延量調整機能とを合わせ持った複数の遅延選択回路から成るものであって、且つ該奇数段の遅延選択回路と該偶数段の遅延選択回路とは、それぞれ前記入力クロック信号に従って外部からのHIGHレベル信号に応じて出力動作する第1の遅延選択回路と、前記入力クロック信号に従って前記第1の遅延制御信号に応じて出力動作する第2の遅延選択回路と、外部からのLOWレベル信号に応じて出力動作する第3の遅延選択回路とを組み合わせて接続して構成されることを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項1又は2記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記2系統の第2の遅延素子から出力される出力クロック信号をそれぞれ入力したものの何れか一方を前記第2の遅延制御信号に同期して生成される外部からのイネーブル信号に基づいて選択可能に出力する出力選択回路を備えたことを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項1又は2記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記2系統の第2の遅延素子は、前記第2の遅延制御信号に同期して生成される外部からのイネーブル信号に基づいて出力動作が切替え選択可能であることを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項4記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記イネーブル信号は、前記2系統の第2の遅延素子のうちの一方のものに正転状態のものが伝送され、且つ他方のものに反転状態のものが伝送され、前記第2の遅延制御信号は、前記2系統の第2の遅延素子のうちの一方のものに反転状態のものが伝送され、且つ他方のものに正転状態のものが伝送されることを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項1又は2記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記2系統の第2の遅延素子は、前記第2の遅延制御信号として伝送されるグレイ・コードに基づいて出力動作が切替え可能であることを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
- 請求項1又は2記載の遅延同期回路用遅延調整回路において、前記2系統の第2の遅延素子は、前記第2の遅延制御信号として伝送されるバイナリ・コードに基づいて出力動作が切替え可能であることを特徴とする遅延同期回路用遅延調整回路。
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