JP2000124736A - 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路 - Google Patents

発振器の温度補償方法及びその温度補償回路

Info

Publication number
JP2000124736A
JP2000124736A JP29121598A JP29121598A JP2000124736A JP 2000124736 A JP2000124736 A JP 2000124736A JP 29121598 A JP29121598 A JP 29121598A JP 29121598 A JP29121598 A JP 29121598A JP 2000124736 A JP2000124736 A JP 2000124736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
frequency deviation
oscillator
value
parameters
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29121598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3879274B2 (ja
Inventor
Minoru Kanzaki
神崎  実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP29121598A priority Critical patent/JP3879274B2/ja
Publication of JP2000124736A publication Critical patent/JP2000124736A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3879274B2 publication Critical patent/JP3879274B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリの容量の軽減化などにより、製作費用
の低減化を図るようにした発振器の温度補償方法などの
提供。 【解決手段】 温度に対する周波数偏差が2次の多項式
で近似されるSAW共振子において、その多項式の頂点
温度θP 、温度係数α、および頂点温度における周波数
偏差ΔfP /fO の各値を予め求め、この求めた各パラ
メータの各値を予め記憶しておく。そして、発振器の動
作時に、SAW共振子の温度を検出し(S1)、この検
出温度θと、その記憶されている頂点温度θP 、温度係
数α、および頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO
を用い、上記の多項式から周波数偏差を求める(S
2)。この求めた周波数偏差から発振器の補償に必要な
電圧信号レベルを算出・出力する(S3)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、SAW(弾性表面
波)共振子、音叉型振動子などの振動子を用いた発振器
の温度補償方法、およびその温度補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路としては、発振器の
製造段階において、製品個々について周波数の温度依存
性を予め測定し、温度毎の周波数偏差を補償するために
必要な電圧信号レベルをPROM(プログラマブル・リ
ード・オンリ・メモリ)に記憶して出荷するものが知ら
れている(例えば、特開昭63−240107号公報に
記載の発明)。
【0003】このような従来の回路では、その動作中
は、振動子と熱的に結合された温度センサの検出温度を
マイクロコンピュータが読み取り、この読み取った温度
に対応した電圧信号レベルをPROMから読み出す。こ
のPROMから読み出された電圧信号レベルに基づいて
マイクロコンピュータから電圧制御発振器に電圧信号が
与えられる。電圧制御発振器には、可変リアクタンス素
子(例えば可変容量ダイオード)が接続されており、可
変リアクタンス素子のリアクタンスが制御電圧によって
可変されることで発振周波数が所望の値に調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の回路
では、各温度に対する周波数偏差の補償量を製品個々に
ついてPROMに記憶させる必要があるので、記憶容量
の大きなPROM(メモリ)が必要となる上に、その記
憶のために比較的長時間の作業が必要となり、もって製
作費用(コスト)が嵩むという不都合があった。
【0005】そこで、本発明は、上述の点に鑑みなされ
たものであり、その目的は、メモリの容量の軽減化によ
り、製作費用の低減化を図るようにした発振器の温度補
償方法およびその温度補償回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するために、請求項1から請求項6に記
載の各発明は、以下のように構成した。
【0007】すなわち、請求項1に記載の発明は、温度
に対する周波数偏差が2次の多項式で近似される振動子
を用いた発振器の発振周波数を、前記振動子の検出温度
に応じて補償するようにした発振器の温度補償方法にお
いて、前記多項式中の複数のパラメータのうち、前記振
動子の製造時のばらつきの大きな少なくとも1つのパラ
メータの値を固有の値として予め求めるとともに、その
ばらつきの小さな残余のパラメータの値を標準の値と
し、これら各パラメータの値を予め記憶しておき、前記
発振器の動作時には、前記振動子の温度を検出し、少な
くともこの検出温度、および前記記憶されている複数の
パラメータの各値に基づいて周波数偏差を求め、この求
めた周波数偏差に基づいて前記発振器の発振周波数の温
度補償を行うようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発振器の温度補償方法において、前記発振器の動作時
の前記周波数偏差の算出は、前記振動子の検出温度、お
よび前記記憶されている複数のパラメータの各値を用
い、前記2次の多項式に基づいて求めるようにしたもの
である。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発振器の温度補償方法において、前記多項式中のパラ
メータの平均的な値を仮定した場合の、各温度とこの各
温度に対応する周波数偏差との関係を記述した標準テー
ブルを、さらに予め作成しておき、前記発振器の動作時
の前記周波数偏差の算出は、前記振動子の検出温度によ
り前記標準テーブルを参照して求め、これを求める際に
は、前記複数のパラメータの各値とそのパラメータの平
均値とに基づいて予め求められている補正値を用いて前
記周波数偏差を補正するようにしたものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、発振器に用いら
れるとともに、温度に対する周波数偏差が2次の多項式
で近似される振動子の温度を検出する温度検出手段と、
前記多項式中の複数のパラメータのうち、前記振動子の
製造時のばらつきの大きな少なくとも1つのパラメータ
の値を固有の値として予め求めてあるとともに、そのば
らつきの小さな残余のパラメータの値を標準の値とし、
これら各パラメータの各値を予め記憶する記憶手段と、
前記温度検出手段の検出温度、および前記記憶手段に記
憶されている複数のパラメータの各値に基づいて周波数
偏差を求める周波数偏差算出手段と、この周波数偏差算
出手段の求めた周波数偏差に基づいて前記発振器の発振
周波数を補償する補償手段とを備えたものである。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発振器の温度補償回路において、前記周波数偏差算出
手段は、前記温度検出手段の検出温度、および前記記憶
手段に記憶されている複数のパラメータを用い、前記2
次の多項式に基づいて周波数偏差を求めるようにした。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発振器の温度補償回路において、前記多項式中のパラ
メータの平均的な値を仮定した場合の、各温度とこの各
温度に対応する周波数偏差との関係を記述した標準テー
ブルを、さらに備え、前記周波数偏差算出手段は、前記
温度検出手段の検出温度に基づいて前記標準テーブルを
参照して周波数偏差を求め、これを求める際には、前記
複数のパラメータの各値とそのパラメータの平均値とに
基づいて予め求められている補正値を用いて前記周波数
偏差を補正するようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0014】まず、本発明の実施形態の説明に先立っ
て、発振器に使用される振動子のうちSAW共振子や音
叉振動子の特性について説明する。
【0015】発振器に使用されるSAW共振子や音叉振
動子の周波数偏差Δf/fO は、次の(1)式で近似さ
れる。
【0016】 Δf/fO ≡(f−fO )/fO ≒α(θ−θP 2 +ΔfP /fO …(1) 但し、f:共振周波数〔Hz〕 fO :公称周波数〔Hz〕 θ:温度〔℃〕 θP :頂点温度〔℃〕 α:温度係数〔℃-2〕 ΔfP /fO :頂点温度(θ=θP )における周波数偏
差 なお、一部重複するが、(1)式中の各パラメータの説
明と、SAW共振子での特性値を図1に示す。
【0017】ここで、(1)式に示すように、SAW共
振子や音叉振動子の周波数偏差は、温度に対して2次の
曲線になり、(1)式の右辺の第1項は温度に依存する
周波数偏差、その右辺の第2項は温度に依存しない周波
数偏差を表している。
【0018】SAW共振子において、頂点温度θP =θ
P (typ)=25℃、温度係数α=α(typ)=−
3.4×10-8-2、ΔfP /fO =0の平均的な条件
を仮定した場合には、(1)式は次の(2)式で表され
る。
【0019】 Δf/fO ≒α(typ){θ−θP (typ)}2 …(2) この平均的な周波数偏差の特性を示すと図2に示すよう
になる。
【0020】ところで、実際の製品では、頂点温度
θP 、温度係数α、頂点温度における周波数偏差ΔfP
/fO の3つのパラメータは、いずれも製品個々にばら
つきを有している。SAW共振子の頂点温度θP 、温度
係数α、頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO の平
均値と、そのばらつきの一例を示すと、図1に示すよう
になる。
【0021】また、そのばらつきを図3〜図6に示す。
図3は頂点温度θP のばらつき、図4は温度係数αのば
らつき、図5は頂点温度における周波数偏差ΔfP /f
O のばらつきをそれぞれ示す。図6は、これらの総合的
なばらつきの範囲を表したものである。なお、各図は、
横軸が温度θ〔℃〕を表し、縦軸が周波数偏差Δf/f
O 〔ppm〕を表す。
【0022】次に、本発明の発振器の温度補償回路の第
1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0023】この第1実施形態は、(1)式で表わされ
るSAW共振子の頂点温度θP 、温度係数α、および頂
点温度における周波数偏差ΔfP /fO の各値を予め求
め、この求めた各パラメータの各値を予め記憶してお
き、発振器の動作時に、SAW共振子の温度を検出し、
この検出温度と、予め記憶されている各パラメータの各
値を用い、(1)式に基づいて周波数偏差を求め、この
求めた周波数偏差により発振器の発振周波数を温度補償
するものである。
【0024】このため、この第1実施形態は、図7に示
すように、温度センサ1、マイクロコンピュータ2、記
憶装置3、および電圧制御発振器(VCO)4から構成
され、マイクロコンピュータ2は、A/D変換器21、
CPU(演算処理装置)22、ROM(読み出し専用メ
モリ)23、およびD/A変換器24から構成されてい
る。
【0025】温度センサ1は、図8に示すSAW共振子
5の温度を検出し、その検出温度をA/D変換器21に
出力するように構成されている。
【0026】A/D変換器21は、温度センサ1からの
アナログ形態の検出温度を、ディジタル信号にA/D変
換してCPU22に出力するように構成されている。
【0027】CPU22は、後述のようにROM23に
予め格納されている手順により各種の判断や演算処理を
行うとともに、その判断や演算結果に応じた信号を出力
するように構成されている。
【0028】ROM23は、CPU22が行う各種の判
断や演算の手順が予め格納されている。
【0029】D/A変換器24は、CPU22からのデ
ィジタル形態の出力をアナログ形態の信号にD/A変換
して電圧制御発振器4に出力するように構成されてい
る。
【0030】記憶装置3は、ユーザ書込み形の記憶装置
(例えばPROM)であり、後述のようにして予め求め
たSAW共振子5についての(1)式中の頂点温度
θP 、温度係数α、および頂点温度における周波数偏差
ΔfP /fO の各値が予め格納されている。
【0031】次に、電圧制御発振器4の回路の構成の一
例について、図8を参照して説明する。
【0032】この電圧制御発振器4はコルピッツ型とい
われるものであり、図8に示すように、増幅用のトラン
ジスタQ1を有し、このトランジスタQ1のコレクタは
コンデンサC3を介して出力端子に接続されるととも
に、コイルL1を介して電源に接続されている。トラン
ジスタQ1のエミッタは、抵抗R3を介して接地されて
いる。トランジスタQ1のベースとエミッタとの間には
コンデンサC1が接続され、抵抗R3にはコンデンサC
2が並列に接続されている。
【0033】トランジスタQ1のベースには、抵抗R1
と抵抗R2の各一端が接続されるとともに、抵抗R1の
他端は電源に接続され、抵抗R2の他端は接地されてい
る。トランジスタQ1のベースにはSAW共振子5の一
方の電極が接続され、その他方の電極は電圧制御端子に
接続されている。また、電圧制御端子には周波数可変用
の可変容量ダイオード6のカソード側が接続され、その
アノード側は接地されている。さらに、電圧制御端子
は、図7のD/A変換器24の出力側に接続されてい
る。
【0034】ところで、図8に示す回路構成によると、
電圧制御発振器4の電圧制御端子に印加する電圧が増大
するにつれて可変容量ダイオード6の容量の値が小さく
なり、その結果、発振周波数が高くなる。つまり、可変
容量ダイオード6を接続しない場合における発振周波数
よりも低い周波数を得ることができない。従って、周波
数を公称周波数fO に調整するためには、周波数偏差Δ
f/fO が負であることが補正可能な条件となる。その
ため、あらかじめ周波数を低めに設計することが必要と
なる。
【0035】すなわち、図9に示すような平均的な特性
が得られるように振動子の設計を行うことになる。図9
では、頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO が−1
10ppmとなるように設定されている。このため、実
際には、頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO の値
は、±100ppmの製造ばらつきに加え、この人為的
な周波数偏差分を含んだ値となる。このような方策によ
って、図10に示すように、すべての製品について、周
波数偏差Δf/fO を負の範囲に収めることが可能とな
る。
【0036】次に、このような構成からなる第1実施形
態による発振器の温度補償について、図11を参照して
説明する。
【0037】この第1実施形態では、まず、SAW共振
子5について、(1)式中の頂点温度θP 、温度係数
α、頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO の各パラ
メータの値について、SAW共振子ごとにあらかじめ求
めておく。
【0038】この各パラメータの値の算出は、各SAW
共振子についてその周囲温度を15℃の間隔で変化さ
せ、その温度毎の発振周波数を求め、これにより近似曲
線を作成し、この作成した近似曲線に基づいて頂点温度
θP 、温度係数α、頂点温度における周波数偏差ΔfP
/fO をそれぞれ求める。
【0039】このようにして求めたSAW共振子5の頂
点温度θP 、温度係数α、および頂点温度における周波
数偏差ΔfP /fO の各値は、記憶装置3に予め格納さ
せておく。
【0040】そして、電圧制御発振器4の温度補償時に
は、温度センサ1が検出するSAW共振子5の検出温度
θをCPU22が読み込み(ステップS11)、この読
み込んだ検出温度θと、記憶装置3に格納されている頂
点温度θP と、温度係数αと、頂点温度における周波数
偏差ΔfP /fO とを用いて、CPU22は、(1)式
に基づいて検出温度θにおけるSAW共振子の周波数偏
差Δf/fO を算出する(ステップS12)。
【0041】次いで、CPU22は、その算出した周波
数偏差Δf/fO に基づいて電圧制御発振器4の補償に
必要な電圧レベルを算出し、この算出した電圧がD/A
変換器24でD/A変換されて電圧制御発振器4に接続
される可変容量ダイオード6に供給される(ステップS
13)。これにより電圧制御発振器4の発振周波数は、
所望の値に補正される。
【0042】以上述べたように、第1実施形態によれ
ば、周波数偏差を近似的に表す(1)式のパラメータの
各値のみを記憶装置3に予め記憶させれば良いので、メ
モリの容量の軽減化が実現できる上に、その製作費用の
低減化を実現できる。
【0043】また、上記のパラメータの各値を可変抵抗
器で設定するようにし、動作の開始時にA/D変換器で
読み取るようにすれば、従来のようにPROMを搭載す
る必要がなくなり、大幅なコストダウンが実現可能とな
る。
【0044】なお、第1実施形態では、(1)式中の頂
点温度θP 、温度係数α、頂点温度における周波数偏差
ΔfP /fO の各パラメータの値について、SAW共振
子ごとに予め求め、この求めた値を記憶装置3に予め格
納するようにした。しかし、この3つのパラメータは、
SAW共振子の製造時においてばらつきの程度が異な
り、そのばらつきが大きく許容できないものと、そのば
らつきが小さく許容できるものとがある。
【0045】そこで、本発明では、その3つのパラメー
タのうち、例えばばらつきの大きなパラメータを頂点温
度θP 、頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO
し、これらについてはSAW共振子ごとにその値をあら
かじめ求めておき、ばらつきの小さい温度係数αについ
ては各SAW共振子に共通な平均値を使用するようにし
てもよい。この場合、温度係数αは、記憶装置3に変え
て、ROM23に記憶させることができる。
【0046】次に、本発明の発振器の温度補償回路の第
2実施形態について、図12〜図14を参照して説明す
る。
【0047】この第2実施形態は、(2)式に示した平
均的な特性の際の温度とこの温度に対応する周波数偏差
の標準的な対応表7を、図12に示すようにあらかじめ
作成し、この対応表7に応じた図13に示すような標準
テーブル8をROM23内に予め作成しておき、発振器
の動作時に、SAW共振子5の温度を検出し、この検出
温度に基づいて標準テーブル8を参照して周波数偏差を
求め、これを求める際には、後述の補正値を用いて周波
数偏差の補正を行うようにしたものである。
【0048】このような第2実施形態は、ハードウエア
の構成が図7および図8に示した第1実施形態と基本的
に同様であるので、その構成の説明は必要な場合以外は
適宜省略し、発振器の温度補償について以下に詳細に説
明する。
【0049】図12示す対応表7には、温度とその温度
に対する周波数偏差の絶対値が記されている。また、電
圧制御発振器4の動作温度範囲は例えば−40℃〜85
℃であり、頂点温度θP のばらつきが±15であるの
で、このばらつきを含めた温度範囲は図12に示すよう
に−55℃〜100℃となる。
【0050】この例では、図7に示すA/D変換器2
1、D/A変換器24は共に8ビットの分解能を有して
いるので、−55℃〜100℃の温度範囲を「256」
の分解能で検出することができる。また、図13に示す
ROM23内部の標準テーブル8の先頭アドレスは、簡
単のために「0000H」としてある。従って、例え
ば、25℃に対する周波数偏差量は、アドレス「008
4H」に格納されている。各アドレスのデータは、その
温度における周波数偏差量であり、0〜220ppmの
範囲が8ビットの分解能で記憶されている。
【0051】次に、このような標準テーブルを備えた第
2実施形態による発振器の温度補償について、図14を
参照して説明する。
【0052】この第2実施形態では、まず、(1)式中
の頂点温度θP 、温度係数α、頂点温度における周波数
偏差ΔfP /fO の各パラメータの値について、SAW
共振子毎にあらかじめ求める。この求め方は、第1実施
形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。
【0053】そして、その求めた頂点温度θP 、温度係
数α、および頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO
の各値と、これら各パラメータの各平均値θP (ty
p)、α(typ)とから、頂点温度θP の補正量T、
温度係数αの補正量A、周波数偏差の補正量Fを以下の
(3)〜(5)式により算出する。
【0054】T=θP (typ)−θP …(3) A=α/α(typ)…(4) F=ΔfP /fO …(5) この算出した補正量T、A、Fを、記憶装置3に予め格
納させておく。
【0055】また、上述した図12に示すような対応表
を作成し、この対応表に応じた標準テーブル8をROM
23に予め格納させておく。
【0056】そして、電圧制御発振器4の温度補償時に
は、まず、CPU22が、記憶装置3に格納されている
補正量T、A、Fを読み込む(ステップS1)。
【0057】次に、温度センサ1が検出するSAW共振
子5の検出温度θを、CPU22が読み込む(ステップ
S2)。そして、この検出温度θに頂点温度の補正量T
を加算し、検出温度θを補正する(ステップS3)。
【0058】例えば、頂点温度θP が20℃、頂点温度
の平均値が25℃とすると、(3)式から頂点温度θP
の補正量Tは5℃である。このため、温度センサ1の検
出温度θが10℃の場合には、ステップS3ではその5
℃が加算され、補正後の温度θは15℃となる。
【0059】次のステップS4では、CPU22は、そ
の補正された温度θに対応する標準テーブル8のアドレ
スを算出する。例えば、補正された温度θが15℃の場
合には「0074H」がアクセスすべきアドレスとな
る。このように、補正量Tだけ加算された温度に基づい
てアドレスを算出することにより、頂点温度θP の平均
値からの誤差が補正された周波数偏差を読み込むことが
可能となる。
【0060】次いで、ステップS5では、CPU22
は、その求めたアドレスから周波数偏差Δf/fO に相
当するデータを読み込む。ただし、ここで読み込まれた
周波数偏差Δf/fO は、あくまでも温度係数αが平均
値の場合に対するデータである。そこで、次のステップ
S6では、その周波数偏差Δf/fO に補正量Aを掛け
る処理を行う。この処理により、温度係数αのばらつき
が補正される。
【0061】次のステップS7では、ステップS6で求
められた値に補正量Fを加え、ΔfP /fO に相当する
値を補正する。
【0062】以上のような一連の処理により、SAW共
振子5の検出温度に応じた周波数偏差量が算出される。
【0063】次に、ステップS8では、その算出された
周波数偏差量に基づき、D/A変換器24に出力すべき
電圧信号レベルが算出される。ここでは、可変容量ダイ
オード6と電圧制御発振器4の特性により求まる既知の
関係式に基づいてその電圧信号レベルが算出される。例
えば、関係式が非線形である場合には、図示しないテー
ブルを参照して目的の電圧信号レベルを得ることにな
る。
【0064】次のステップS9では、その算出した電圧
信号レベルを出力する。そして、ステップS2に戻り、
以上の一連の各処理を繰り返す。
【0065】一般に、温度変化の時定数はマイクロコン
ピュータの動作速度に比較して十分に遅いので、タイマ
により一定時間ごとにステップS2からステップS9の
各処理を繰り返すように構成しても良い。
【0066】そして、このような一連の処理の繰り返し
により、D/A変換器24からは、常にその時点の温度
に対応した周波数偏差量を補償する電圧信号が出力さ
れ、これにより可変容量ダイオード6の容量が変化し、
電圧制御発振器4は所望の周波数で発振を持続する。
【0067】以上述べたように、この第2実施形態によ
れば、標準テーブルを使用するようにしたので、この標
準テーブルを各製品が共通に使用でき、その結果、従来
のように各製品ごとのPROMに、温度ごとに周波数偏
差の補償に必要な電圧を記憶するような作業が不要とな
り、もって製作費用を低減化できる。
【0068】なお、この第2実施形態では、SAW共振
子について、(1)式中の頂点温度θP 、温度係数α、
頂点温度における周波数偏差ΔfP /fO の各パラメー
タの値について求め、その各SAW共振子ごとに求めた
各パラメータの値と、これら各パラメータの各平均値か
ら、(3)〜(5)式のように補正量T、A、Fを求め
ておき、標準テーブルを用いて周波数偏差を求める際
に、その補正量の全てを使用するようにした。
【0069】しかし、上記の3つのパラメータは、SA
W共振子の製造時においてばらつきの程度が異なり、そ
のばらつきが大きく許容できないものと、そのばらつき
が小さく許容できるものとがある。
【0070】そこで、3つのパラメータのうち、例え
ば、温度係数αについてそのばらつきが許容できるよう
な場合には、そのばらつきについては必ずしも補正を必
要とせず、このような場合にも本発明に含まれる。な
お、この場合には、図14のステップS6の処理が省略
される。
【0071】なお、上記の各実施形態では、SAW共振
子に用いた発振器の温度補償について説明したが、本発
明は音叉型振動子を用いた発振器の温度補償についても
適用可能であること勿論である。
【0072】また、請求項4に記載の温度検出手段は図
7の温度センサ1に対応し、同様に、記憶手段は記憶装
置3もしくはROM23に、周波数偏差算出手段はCP
U22などに、補償手段は図8の可変容量ダイオードな
どにそれぞれ対応する。
【0073】さらに、請求項6に記載の標準テーブル
は、図13の標準テーブル8に対応する。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周波数偏差が近似的に表される2次の多項式中の複数の
パラメータのみを予め記憶させれば良いので、記憶手段
の記憶容量の軽減化が実現できる上に、その軽減化によ
り製作費用の低減化も実現できる。
【0075】また、本発明において、標準テーブルを使
用して周波数偏差を求める場合には、その標準テーブル
を各製品に共通に使用でき、もって従来のように各製品
毎のPROMに、温度毎に周波数偏差の補償に必要な電
圧を記憶するような作業が不要となり、もって製作費用
を低減化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】振動子の周波数偏差を示す式の各パラメータの
説明と、SAW共振子での特性値を示す図である。
【図2】振動子の平均的な周波数偏差の特性を示す図で
ある。
【図3】頂点温度のばらつきを示す図である。
【図4】温度係数のばらつきを示す図である。
【図5】頂点温度における周波数偏差のばらつきを示す
図である。
【図6】これらの総合的なばらつきの範囲を示す図であ
る。
【図7】本発明の発振器の温度補償回路の第1実施形態
の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】図7の電圧制御発振器の回路構成の一例を示す
回路図である。
【図9】可変容量ダイオードを考慮した場合のSAW共
振子の周波数偏差の平均的な特性を説明する図である。
【図10】その場合のばらつきの範囲を示す図である。
【図11】第1実施形態による発振器の温度補償の一例
を示すフローチャートである。
【図12】本発明の発振器の温度補償回路の第2実施形
態にかかる対応表の一例を示す図である。
【図13】図12に示す対応表に応じて作成した標準テ
ーブルの一例を示す図である。
【図14】第2実施形態による発振器の温度補償の一例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 温度センサ 2 マイクロコンピュータ 3 記憶装置 4 電圧制御発振器 5 SAW共振子 6 可変容量ダイオード 7 対応表 8 標準テーブル 21 A/D変換器 22 CPU(演算処理装置) 23 ROM 24 D/A変換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度に対する周波数偏差が2次の多項式
    で近似される振動子を用いた発振器の発振周波数を、前
    記振動子の検出温度に応じて補償するようにした発振器
    の温度補償方法において、 前記多項式中の複数のパラメータのうち、前記振動子の
    製造時のばらつきの大きな少なくとも1つのパラメータ
    の値を固有の値として予め求めるとともに、そのばらつ
    きの小さな残余のパラメータの値を標準の値とし、これ
    ら各パラメータの値を予め記憶しておき、 前記発振器の動作時には、前記振動子の温度を検出し、
    少なくともこの検出温度、および前記記憶されている複
    数のパラメータの各値に基づいて周波数偏差を求め、 この求めた周波数偏差に基づいて前記発振器の発振周波
    数の温度補償を行うようにしたことを特徴とする発振器
    の温度補償方法。
  2. 【請求項2】 前記発振器の動作時の前記周波数偏差の
    算出は、前記振動子の検出温度、および前記記憶されて
    いる複数のパラメータの各値を用い、前記2次の多項式
    に基づいて求めるようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の発振器の温度補償方法。
  3. 【請求項3】 前記多項式中のパラメータの平均的な値
    を仮定した場合の、各温度とこの各温度に対応する周波
    数偏差との関係を記述した標準テーブルを、さらに予め
    作成しておき、 前記発振器の動作時の前記周波数偏差の算出は、前記振
    動子の検出温度により前記標準テーブルを参照して求
    め、これを求める際には、前記複数のパラメータの各値
    とそのパラメータの平均値とに基づいて予め求められて
    いる補正値を用いて前記周波数偏差を補正するようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載の発振器の温度補償
    方法。
  4. 【請求項4】 発振器に用いられるとともに、温度に対
    する周波数偏差が2次の多項式で近似される振動子の温
    度を検出する温度検出手段と、 前記多項式中の複数のパラメータのうち、前記振動子の
    製造時のばらつきの大きな少なくとも1つのパラメータ
    の値を固有の値として予め求めてあるとともに、そのば
    らつきの小さな残余のパラメータの値を標準の値とし、
    これら各パラメータの各値を予め記憶する記憶手段と、 前記温度検出手段の検出温度、および前記記憶手段に記
    憶されている複数のパラメータの各値に基づいて周波数
    偏差を求める周波数偏差算出手段と、 この周波数偏差算出手段の求めた周波数偏差に基づいて
    前記発振器の発振周波数を補償する補償手段と、 を備えたことを特徴とする発振器の温度補償回路。
  5. 【請求項5】 前記周波数偏差算出手段は、前記温度検
    出手段の検出温度、および前記記憶手段に記憶されてい
    る複数のパラメータを用い、前記2次の多項式に基づい
    て周波数偏差を求めるようにしたことを特徴とする請求
    項4に記載の発振器の温度補償回路。
  6. 【請求項6】 前記多項式中のパラメータの平均的な値
    を仮定した場合の、各温度とこの各温度に対応する周波
    数偏差との関係を記述した標準テーブルを、さらに備
    え、 前記周波数偏差算出手段は、前記温度検出手段の検出温
    度に基づいて前記標準テーブルを参照して周波数偏差を
    求め、これを求める際には、前記複数のパラメータの各
    値とそのパラメータの平均値とに基づいて予め求められ
    ている補正値を用いて前記周波数偏差を補正するように
    したことを特徴とする請求項4に記載の発振器の温度補
    償回路。
JP29121598A 1998-10-13 1998-10-13 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路 Expired - Lifetime JP3879274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29121598A JP3879274B2 (ja) 1998-10-13 1998-10-13 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29121598A JP3879274B2 (ja) 1998-10-13 1998-10-13 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000124736A true JP2000124736A (ja) 2000-04-28
JP3879274B2 JP3879274B2 (ja) 2007-02-07

Family

ID=17765966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29121598A Expired - Lifetime JP3879274B2 (ja) 1998-10-13 1998-10-13 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3879274B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116473A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Sharp Corp 電圧制御発振器、受信モジュール、携帯機器、1セグ放送受信機、モバイル衛星放送受信機器及び地上波デジタル受信機器
US7387435B2 (en) * 1999-12-10 2008-06-17 Fujitsu Limited Temperature sensor
JP2010088123A (ja) * 2009-11-26 2010-04-15 Seiko Epson Corp 圧電発振器、および圧電発振器を用いた受信装置
JP2013090312A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Fujitsu Semiconductor Ltd 発振回路を有するマイクロコントローラ
CN103135114A (zh) * 2011-12-01 2013-06-05 株式会社电装 定位卫星信号接收机、定位卫星信号接收方法和计算机可读存储介质
CN110311673A (zh) * 2019-06-24 2019-10-08 Oppo广东移动通信有限公司 一种频率校准方法、终端及存储介质
CN116147807A (zh) * 2023-04-24 2023-05-23 山东中科思尔科技有限公司 一种谐振式压力传感器模态补偿方法、系统、终端及介质

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7387435B2 (en) * 1999-12-10 2008-06-17 Fujitsu Limited Temperature sensor
JP2007116473A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Sharp Corp 電圧制御発振器、受信モジュール、携帯機器、1セグ放送受信機、モバイル衛星放送受信機器及び地上波デジタル受信機器
JP2010088123A (ja) * 2009-11-26 2010-04-15 Seiko Epson Corp 圧電発振器、および圧電発振器を用いた受信装置
JP2013090312A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Fujitsu Semiconductor Ltd 発振回路を有するマイクロコントローラ
CN103135114A (zh) * 2011-12-01 2013-06-05 株式会社电装 定位卫星信号接收机、定位卫星信号接收方法和计算机可读存储介质
JP2013117394A (ja) * 2011-12-01 2013-06-13 Denso Corp 測位衛星信号受信機、測位衛星信号の受信方法、および、プログラム
CN110311673A (zh) * 2019-06-24 2019-10-08 Oppo广东移动通信有限公司 一种频率校准方法、终端及存储介质
CN110311673B (zh) * 2019-06-24 2024-02-02 Oppo广东移动通信有限公司 一种频率校准方法、终端及存储介质
CN116147807A (zh) * 2023-04-24 2023-05-23 山东中科思尔科技有限公司 一种谐振式压力传感器模态补偿方法、系统、终端及介质
CN116147807B (zh) * 2023-04-24 2023-07-14 山东中科思尔科技有限公司 一种谐振式压力传感器模态补偿方法、系统、终端及介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3879274B2 (ja) 2007-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5931628B2 (ja) 水晶発振器
JP4524326B2 (ja) 水晶発振器
JP3879274B2 (ja) 発振器の温度補償方法及びその温度補償回路
JP2713214B2 (ja) 水晶発振回路の温度補償装置
JP3673406B2 (ja) ディジタル制御型発振器
US7005934B2 (en) Crystal oscillator with temperature compensated through a vibrator current control circuit
JP4494387B2 (ja) 水晶発振器
WO2016027741A1 (ja) 発振装置及び発振装置の製造方法
JP3328218B2 (ja) Pll回路
JP2975386B2 (ja) デジタル温度補償発振器
JP3269731B2 (ja) 周波数調整方法及びそれを用いた周波数調整装置
JP4353868B2 (ja) 水晶発振装置
JP2564387Y2 (ja) 温度補償型水晶発振器
JP2000031815A (ja) 周波数制御装置及び周波数制御方法
JPH026243B2 (ja)
JPH08274542A (ja) 発振器
JPH06252642A (ja) デジタル制御温度補償型水晶発振器の周波数特性の制御回路
JPH08148936A (ja) デジタル制御型発振回路の周波数補正方法
JPH08148935A (ja) デジタル制御型発振回路の周波数補正方法
JPH1155034A (ja) 電圧制御発振器
JPH05183337A (ja) デジタル制御形温度補償水晶発振器
KR100193825B1 (ko) 전압제어 오실레이터의 중심 제어전압을 자동보정하는 방법과 장치
JPH09321539A (ja) デジタル制御型発振回路
JP5918546B2 (ja) 温度補償型水晶発振器
JPH09307355A (ja) 発振器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061030

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091117

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term