JP4494387B2 - 水晶発振器 - Google Patents

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Description

本発明は、VHF帯等の高い周波数で用いられるベース接地型の発振回路を有する水晶発振器に係り、特に、発振周波数の温度特性を改善して製造を容易にする水晶発振器に関する。
従来、温度制御型の水晶発振器には、コルピッツ型の水晶発振回路が使用されている。
この水晶発振器は、その動作温度範囲が−20〜70℃であり、70℃を保証するために、オーブンの温度を85℃付近に設定している。
そして、水晶振動子の変曲点温度として、SCカットでは80〜90℃のものが使用されている。
また、動作温度範囲が−20〜85℃の場合、85℃を保証するためにオーブンの温度を100℃付近に設定している。
そして、水晶振動子の変曲点温度として、ITカットでは95〜105℃のものが使用されている。
基板に実装した水晶発振回路は、一般的に負の温度係数を持っており、水晶振動子の温度特性との合成が水晶発振器の温度特性となる。
水晶発振器の温度特性の変曲点温度にオーブンの温度を設定することにより、温度変動による周波数変化が一番小さくできるものである。そのときの設定温度は、水晶発振回路が負の温度係数を持つことから、水晶振動子単体での変曲点温度より若干低い温度になる。
そして、水晶発振回路を含めた水晶発振器としての温度特性を測定した上で、オーブンの温度を設定する必要があり、製造するのに時間が掛かるものとなっていた。
尚、関連する先行技術として、特開2004−023568号公報(特許文献1)がある。
特許文献1には、ベース接地型の発振回路において、発振の帰還ループ内に固定コンデンサ、負の温度係数のサーミスタを並列接続で挿入したものが示されている。
また、ベース接地型の発振回路の構成及び動作については、A Wiley-Interscience Publication "RF/MICROWAVE CIRCUIT DESIGN FOR WIRELESS APPLICATION" Ulrich L. Rohde, David P. Newkirk, p756-p762 に記載されている。
特開2004−023568号公報 A Wiley-Interscience Publication "RF/MICROWAVE CIRCUIT DESIGN FOR WIREIRELESS APPLICATION" Ulrich L. Rohde, David P. Newkirk, p756-p762
しかしながら、ベース接地型の水晶発振回路は、コルピッツ型の水晶発振回路より温度係数が大きく、コルピッツ型の水晶発振回路を用いた水晶発振器のように発振器の温度特性を測定した上で、オーブンの温度を設定する方法では、変曲点温度が動作温度範囲近くになってしまい、その方法では対応できないという問題点があった。
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、ベース接地型の水晶発振回路を用いた場合に、発振周波数の温度特性を改善して、発振器の温度特性の測定作業を省略し、製造を容易にして製造時間の短縮を図った水晶発振器を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、水晶発振器において、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサを並列に接続した第1の並列回路を挿入したことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、第1の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする。
本発明は、水晶発振器において、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のトリマコンデンサを並列に接続した第2の並列回路を挿入したことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、第2の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする。
本発明は、水晶発振器において、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサを並列に接続した第3の並列回路を挿入したことを特徴とする。
本発明は、上記水晶発振器において、第3の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする。
本発明によれば、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサを並列に接続した第1の並列回路を挿入した水晶発振器としているので、周波数−温度特性を良好にして、温度補償を行い、製造工程を容易にし、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
本発明によれば、第1の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入した上記水晶発振器としているので、第1の並列回路におけるコンデンサの容量を小さくできる効果がある。
本発明によれば、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のトリマコンデンサを並列に接続した第2の並列回路を挿入した水晶発振器としているので、周波数−温度特性を良好にして、温度補償を行い、トリマコンデンサを調整することにより、発振周波数の合わせ込みを容易に行うことができ、製造工程を容易にし、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
本発明によれば、第2の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入した上記水晶発振器としているので、第2の並列回路におけるコンデンサの容量を小さくできる効果がある。
本発明によれば、トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、共振用インダクタと抵抗の間の点からトランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、更にループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサを並列に接続した第3の並列回路を挿入した水晶発振器としているので、周波数−温度特性を良好にして、温度補償を行い、レーザトリミングコンデンサをトリミングすることにより、発振周波数の合わせ込みを容易に行うことができ、製造工程を容易にし、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
本発明によれば、第3の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタのコレクタとの間に挿入した上記水晶発振器としているので、第3の並列回路におけるコンデンサの容量を小さくできる効果がある。
[発明の概要]
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の水晶発振器の概要]
本発明の実施の形態に係る第1の水晶発振器は、ベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタからエミッタに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサを並列に接続した第1の並列回路を挿入したものであり、これにより、周波数−温度特性を良好にして、同調回路と発振回路の双方に対する温度補償を行い、更に第1の並列回路を出力段の前に設けることで、コンデンサの容量を小さくでき、これにより、製造工程を容易にし、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
[第2の水晶発振器の概要]
本発明の実施の形態に係る第2の水晶発振器は、ベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタからエミッタに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のトリマコンデンサを並列に接続した第2の並列回路を挿入したものであり、これにより、上記第1の水晶発振器の効果に加えて、トリマコンデンサを調整することにより、発振周波数の合わせ込みを容易に行うことができる効果がある。
[第3の水晶発振器の概要]
本発明の実施の形態に係る第3の水晶発振器は、ベース接地型の水晶発振回路を用い、トランジスタのコレクタからエミッタに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサを並列に接続した第3の並列回路を挿入したものであり、これにより、上記第1の水晶発振器の効果に加えて、レーザトリミングコンデンサをトリミングすることにより、発振周波数を容易に合わせ込むことができ、良好なエージング特性を得ることができる効果がある。
[実施の形態1:図1]
本発明の実施の形態に係る第1の水晶発振器について図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る第1の水晶発振器の回路図である。
本発明の実施の形態に係る第1の水晶発振器(第1の水晶発振器)は、図1に示すように、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10を並列に接続した回路(第1の並列回路)を挿入したものである。
具体的には、第1の水晶発振器は、図1に示すように、電源電圧Vccが印加されるDC電源ラインが、トランジスタQ1 のコレクタCにインダクタ(コレクタ側共振用インダクタ)L4 と抵抗R9 の直列接続を介して接続している。
また、DC電源ラインは、トランジスタQ1 のベースBに抵抗R7と抵抗R8 の直列接続を介して接続し、更にDC電源ラインには、コンデンサC5 とコンデンサC6 とが並列に接続され、他端が接地されている。
また、抵抗R7 と抵抗R8 の間にはコンデンサC4 と抵抗R5 が並列に接続され、他端が接地されている。
また、抵抗R8 とトランジスタQ1 のベースBとの間には、コンデンサC7 の一端が接続し、他端が接地されている。
また、DC電源ラインは、抵抗R10、抵抗R2 、抵抗R11が直列に接続し、抵抗R11の他端が接地されている。
そして、抵抗R2 と抵抗R11との間の点と、インダクタL4 と抵抗R9 との間の点がダイオードD3 を介して接続している。ダイオードD3 は、抵抗R2 側がアノードで、インダクタL4 側がカソードとなっている。
また、ダイオードD3 のアノード側には、コンデンサC8 の一端が接続され、他端が接地されている。
インダクタL4 と抵抗R9 との間であって、ダイオードD3 のカソード側が接続する点と抵抗R9 との間から第1の並列回路を介してバッファ回路への出力端子(発振出力取り出し点)に接続している。
第1の並列回路は、上述した通り、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10を並列に接続した回路である。
第1の並列回路と出力端子との間には、コンデンサC31とコンデンサC32が直列に接続され、コンデンサC32の他端は接地されている。
また、トランジスタQ1 のエミッタには、抵抗R6 の一端が接続し、他端が接地されている。
そして、トランジスタQ1 のエミッタは、コンデンサC1 とコンデンサC2 が直列に接続され、コンデンサC2 の他端は接地されている。
コンデンサC31とコンデンサC32の間の点と、コンデンサC1 とコンデンサC2 の間の点が、水晶振動子X1 とインダクタL3 を並列に接続した回路、インダクタL2 、バラクダ(ダイオードD1 とダイオードD2 を対向させて組み合わせた回路)を介して接続している。
バラクダは、可変容量ダイオード、バリキャップとも呼ばれ、逆バイアス電圧によって静電容量が変わり、バリアブルコンデンサとして動作する。
コンデンサC31とコンデンサC32の間の点と、水晶振動子X1 とインダクタL3 を並列に接続した回路との間には、インダクタL5 の一端が接続し、他端が接地している。
コンデンサC1 とコンデンサC2 の間の点と、ダイオードD1 のアノードとの間には、インダクタL6 の一端が接続し、他端が接地している。
ダイオードD1 とダイオードD2 の間の点は、インダクタL1 とコンデンサC3 が直列に接続され、コンデンサC3 の他端が接地している。
インダクタL1 とコンデンサC3 の間の点が、抵抗R3 を介して自動周波数制御(AFC)の+5Vの端子に接続している。
また、インダクタL1 とコンデンサC3 の間の点と抵抗R3 との間には抵抗R4 の一方の端子が接続し、他方の端子が接地している。
上記第1の並列回路は、トランジスタQ1 のコレクタC側の共振回路の一部を形成するものとなっている。
また、第1の水晶発振器は、温度制御型であり、負の温度係数の固定コンデンサC34の温度係数が、−750ppm/℃であり、SCカットの水晶振動子を用いている。
水晶振動子が、SCカットやITカットの場合、Aモード、Bモード、Cモードでの発振があり得るが、AモードとBモードは抑圧してCモードでの発振を行わせる必要がある。
コレクタ側共振用インダクタL4 は、Aモード及びBモードの発振を抑圧するもので、同調回路を構成するものである。
第1の並列回路は、同調回路及び発振回路の双方について温度補償を行うものである。
また、第1の並列回路を、発振出力取り出し点とトランジスタQ1 のコレクタCとの間に挿入したことにより、コンデンサの容量を小さくできるものである。これは、インピーダンスが高い所の方が小さいコンデンサの容量で温度補償しやすい特性を利用している。
尚、第1の並列回路において、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10の容量比は、周波数によって異なるが、1:4より大きく、1:3程度が適正である。
[第1の水晶発振器の周波数−温度特性(1):図2]
第1の水晶発振器における周波数−温度特性について図2を参照しながら説明する。図2は、第1の水晶発振器における周波数−温度特性(1)を示した図である。
図2の例では、100MHzの恒温槽付水晶発振器(OCXO)を用い、ゼロ温度係数の固定コンデンサC10=6pF、負の温度係数の固定コンデンサC34=2pF、オーブン設定温度:83℃、測定条件:1分/1℃(−40℃→+85℃、初期−40℃にて60分放置)としたものである。
図2では、縦軸が周波数偏差を表し、横軸が温度を表しており、比較的安定した周波数−温度特性を示している。
[第1の水晶発振器の周波数−温度特性(2):図3]
また、第1の水晶発振器における周波数−温度特性について図3を参照しながら説明する。図3は、第1の水晶発振器における周波数−温度特性(2)を示した図である。
図3の例では、100MHzのOCXOを用い、ゼロ温度係数の固定コンデンサC10=5pF、負の温度係数の固定コンデンサC34=3pF、オーブン設定温度:83℃、測定条件:1分/1℃(−40℃→+85℃、初期−40℃にて60分放置)としたものである。
図3では、図2より更に比較的安定した周波数−温度特性を示している。
つまり、第1の並列回路における負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10の値を調整することで、温度に対する周波数偏差の変動を抑えることができ、オーブンの温度設定において発振器の温度特性を測定する必要がなくなるものである。
これにより、製造工程が容易になり、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
[第1の水晶発振器の効果]
第1の水晶発振器によれば、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10を並列に接続した第1の並列回路を挿入しているので、同調回路と発振回路の双方に対する温度補償を行い、更に第1の並列回路を出力段の前に設けることで、コンデンサの容量を小さくでき、これにより、製造工程を容易にし、製造時間の短縮を図ることができる効果がある。
[実施の形態2:図4]
本発明の実施の形態に係る第2の水晶発振器について図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る第2の水晶発振器の回路図である。
本発明の実施の形態に係る第2の水晶発振器(第2の水晶発振器)は、図4に示すように、基本的には第1の水晶発振器と同様であり、相違する点は、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10とゼロ温度係数のトリマコンデンサCr1を並列に接続した回路(第2の並列回路)を挿入したものである。
上記第2の並列回路は、トランジスタQ1 のコレクタC側の共振回路の一部を形成するものとなっている。
また、第2の水晶発振器は、第1の水晶発振器と同様に、温度制御型であり、負の温度係数の固定コンデンサC34の温度係数が、−750ppm/℃であり、SCカットの水晶振動子を用いている。
トリマコンデンサCr1は、機械的なツマミの回転で容量を変化させるものである。
つまり、トリマコンデンサCr1のツマミを調整することにより、その容量を変化させ、発振周波数を容易に合わせ込むことができる。
そして、発振周波数の温度特性が最小になるように、負温度係数のコンデンサの温度係数と容量値を最適化したものである。
このように、発振周波数の温度特性を最小になるよう調整できるため、オーブン温度は、例えば83℃に固定でき、発振器の温度特性を測定して、オーブンを最適な温度に合わせる必要がなくなり、製造時間の短縮を図ることができるものである。
[温度補償前の周波数−温度特性:図5]
次に、第2の水晶発振器の周波数−温度特性を説明するために、温度補償前の周波数−温度特性について図5を参照しながら説明する。図5は、温度補償前の周波数−温度特性を示す図である。
図5の例では、100MHzのOCXOを用い、オーブン設定温度:85℃としたものであり、周囲温度に対する周波数偏差が大きくなっている。
[温度補償後の周波数−温度特性:図6]
また、第2の水晶発振器における周波数−温度特性について図6を参照しながら説明する。図6は、第2の水晶発振器における周波数−温度特性を示した図である。
図6の例では、100MHzのOCXOを用い、ゼロ温度係数の固定コンデンサC10=5pF、負の温度係数の固定コンデンサC34=3pF、ゼロ温度係数のトリマコンデンサCr1=2pF、オーブン設定温度:83℃、測定条件:1分/1℃(−40℃→+85℃、初期−40℃にて60分放置)としたものである。
図6では、水晶振動子の頂点温度(ZTC)がそれぞれ異なるものについて特性を示しており、図5より安定した周波数−温度特性を示している。
[第2の水晶発振器の効果]
第2の水晶発振器によれば、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10とゼロ温度係数のトリマコンデンサCr1を並列に接続した第2の並列回路を挿入したものとしているので、第1の水晶発振器の効果に加えて、トリマコンデンサCr1を調整することにより、発振周波数の合わせ込みを容易に行うことができる効果がある。
[実施の形態3:図7]
本発明の実施の形態に係る第3の水晶発振器について図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る第3の水晶発振器の回路図である。
本発明の実施の形態に係る第3の水晶発振器(第3の水晶発振器)は、図7に示すように、基本的には第1,第2の水晶発振器と同様であり、相違する点は、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10とゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサCr2を並列に接続した回路(第3の並列回路)を挿入したものである。
上記第3の並列回路は、トランジスタQ1 のコレクタC側の共振回路の一部を形成するものとなっている。
また、第3の水晶発振器は、第1,第2の水晶発振器と同様に、温度制御型であり、負の温度係数の固定コンデンサC34の温度係数が、−750ppm/℃であり、SCカットの水晶振動子を用いている。
レーザトリミングコンデンサCr2は、レーザによりコンデンサの不要なところを除去して容量を規定の値にするものである。
つまり、レーザトリミングコンデンサCr2をトリミングすることにより、その容量を特定の値にして、発振周波数を容易に合わせ込むことができる。
尚、第2の水晶発振器における第2の並列回路のトリマコンデンサCr1は、機械的なツマミの回転で容量を変化させるものであるため、エージング特性が良くないという問題があるが、第3の水晶発振器における第3の並列回路のレーザトリミングコンデンサCr2は、良好なエージング特性を得ることができるものとなっている。
そして、発振周波数の温度特性が最小になるように、負温度係数のコンデンサの温度係数と容量値を最適化したものである。
このように、発振周波数の温度特性を最小になるよう調整できるため、オーブン温度は、例えば83℃に固定でき、発振器の温度特性を測定して、オーブンを最適な温度に合わせる必要がなくなり、製造時間の短縮を図ることができるものである。
[第3の水晶発振器の効果]
第3の水晶発振器によれば、トランジスタQ1 のコレクタCからエミッタEに帰還するループ内に、負の温度係数の固定コンデンサC34とゼロ温度係数の固定コンデンサC10とゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサCr2を並列に接続した第3の並列回路を挿入したものとしているので、第1の水晶発振器の効果に加えて、レーザトリミングコンデンサCr2をトリミングすることにより、発振周波数を容易に合わせ込むことができ、良好なエージング特性を得ることができる効果がある。
本発明は、ベース接地型の水晶発振回路を用いた場合に、発振周波数の温度特性を小さくして、発振器の温度特性の測定作業を省略し、製造を容易にして製造時間の短縮を図った水晶発振器に好適である。
本発明の実施の形態に係る第1の水晶発振器の回路図である。 第1の水晶発振器における周波数−温度特性(1)を示した図である。 第1の水晶発振器における周波数−温度特性(2)を示した図である。 本発明の実施の形態に係る第2の水晶発振器の回路図である。 温度補償前の周波数−温度特性を示す図である。 第2の水晶発振器における周波数−温度特性を示した図である。 本発明の実施の形態に係る第3の水晶発振器の回路図である。
符号の説明
C…コンデンサ、 D…ダイオード、 L…インダクタ、 Q…トランジスタ、 R…抵抗、 X…水晶振動子

Claims (6)

  1. トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、
    前記トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、
    前記共振用インダクタと抵抗の間の点から前記トランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、
    更に前記ループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサを並列に接続した第1の並列回路を挿入したことを特徴とする水晶発振器。
  2. 第1の並列回路を、発振出力取り出し点と前記トランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする請求項1記載の水晶発振器。
  3. トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、
    前記トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、
    前記共振用インダクタと抵抗の間の点から前記トランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、
    更に前記ループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のトリマコンデンサを並列に接続した第2の並列回路を挿入したことを特徴とする水晶発振器。
  4. 第2の並列回路を、発振出力取り出し点と前記トランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする請求項3記載の水晶発振器。
  5. トランジスタのベース接地型の水晶発振回路を用い、
    前記トランジスタのコレクタには電源電圧が共振用インダクタと抵抗の直列接続を介して印加され、
    前記共振用インダクタと抵抗の間の点から前記トランジスタのエミッタに帰還するループ内にSCカット又はITカットの水晶振動子が設けられ、
    更に前記ループ内に、負の温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数の固定コンデンサとゼロ温度係数のレーザトリミングコンデンサを並列に接続した第3の並列回路を挿入したことを特徴とする水晶発振器。
  6. 第3の並列回路を、発振出力取り出し点と前記トランジスタのコレクタとの間に挿入したことを特徴とする請求項5記載の水晶発振器。
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