JP2000124663A - 電磁波シールドフィルム - Google Patents

電磁波シールドフィルム

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JP2000124663A
JP2000124663A JP10294917A JP29491798A JP2000124663A JP 2000124663 A JP2000124663 A JP 2000124663A JP 10294917 A JP10294917 A JP 10294917A JP 29491798 A JP29491798 A JP 29491798A JP 2000124663 A JP2000124663 A JP 2000124663A
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JP
Japan
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film
electromagnetic wave
wave shielding
shielding film
degrees
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Pending
Application number
JP10294917A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Shimomura
哲生 下村
Shinya Onomichi
晋哉 尾道
Masanori Kobayashi
正典 小林
Yozo Yamada
陽三 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高い電磁波シールド性と高い全光線
透過率とを両立する、安価なディスプレー用電磁波シー
ルドフィルムを提供する物である。 【構成】透明高分子フィルムの少なくとも片面の表面形
状が三角柱を並べたような鋸状の形状をしており、表面
に出ている三角柱の2面の内の片方の面のみに、良導電
性金属がコーティングされていることを特徴とする電磁
波シールドフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールドに
関するもので、特にディスプレー用途において全光線透
過率が高く、かつ、電磁波シールド性も高い電磁波シー
ルドフィルムに関するのもである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスプレー用に用いられる、電
磁波シールド材として、種々の検討が為されており、以
下にその一例を示す。 (1)薄い金属板をフォトリソグラフィー法を用いて、
微細にエッチングしメッシュを形成したもの。 (2)高分子繊維の表面に良導電性金属をメッキし、こ
れを織り込みメッシュ状にしたもの。 (3)金属繊維を織り込みメッシュ状にしたもの。 (4)酸化インジウムや酸化錫をスパッタリング等の手
法を用いて基板上に薄く堆積させたもの (5)銀、金等の良導電性金属をスパッタリング等の手
法を用いて基板上に極めて薄く堆積させたもの。 があげられる。さらに、これらを組合わせたもの等が数
多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来使用されて
きた電磁波吸収材には、それぞれ以下に示すような問題
点がある。前述(1)の方式ではフォトリソグラフィー
法を用いるため、大型化が難しく、できても非常に高価
なものになってしまう。また、メッシュの部分は光が透
過しないので、全光線の透過率が下がってしまう欠点が
ある。前述(2)の方式の場合、基本的に大型化が容易
であるが、実際にディスプレーの前に置かれた場合、デ
ィスプレーの表示ドットとの間に、モアレが発生し、こ
れが、メッシュ精度が悪い場合、斑になってしまう。こ
のため、高精度な、編み込みが必要で量産が困難である
欠点がある。さらに、この方式も前述(1)と同様、メ
ッシュの部分は光が透過しないので、全光線の透過率が
下がってしまう欠点がある。前記(3)の方式について
も、問題点は(2)と同様である。前記(4)の方式
は、全光線透過率、生産性共に問題はないが、抵抗値の
低い導電膜を作るのは極めて困難で、容易に実現できる
薄膜では高いシールド性を得ることは出来ない。前記
(5)の方式は、薄膜系で抵抗値を下げることが可能と
なり、シールド性を向上できるが、それと引き換えに全
光線透過率が下がってしまい、両立させるのが困難であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高い電磁波シ
ールド性と高い全光線透過率とを両立する、安価なディ
スプレー用電磁波シールドフィルムを提供する物であ
る。即ち本発明は、透明高分子フィルムの少なくとも片
面の表面形状が三角柱を並べたような鋸状の形状をして
おり、表面に出ている三角柱の2面の内の片方の面のみ
に、良導電性金属がコーティングされていることを特徴
とする電磁波シールドフィルムである。本発明の代表的
な表面形状を図1から図5に示す。更に、本発明での該
三角柱の2面の内の導電層が形成されていない面と透明
高分子フィルムとなす角度が30度以下であることが好ま
しい。これ以上角度が大きい場合、ディスプレー前面に
配置された時に、画像がずれて見えてしまう問題があ
る。本発明の該三角柱の2面の内の導電層が形成されて
いる面と透明高分子フィルムとがなす角度は好ましくは
45から90度、より好ましくは60から90度であ
る。この角度が小さいと、全光線透過率が低下し、大き
いと透過率は向上し、良好なフィルムが得られる。ま
た、本発明での透明高分子フィルムから該三角柱の頂点
の高さが150μm以下であることが望ましい。高さが
これよりも高い場合、本発明フィルムをロール状に巻い
た場合ロール径が大きくなり、生産性が悪化してしま
う。
【0005】本発明の三角柱のなす各面は、一律に同一
方向を向いているのみではなく、ランダムにいかなる方
向を向いていても良い。また、本発明において、透明高
分子フィルムとしては、特に限定される物ではないが、
ポリエステル系、アクリル系、セルロース系、ポリエチ
レン系、ポリプロピレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩
化ビニル系、ポリカーボネート、フェノール系、ウレタ
ン系樹脂などが挙げられるが、好ましくは、環境負荷な
どの観点から、ポリエステル系樹脂が好ましい。
【0006】本発明に用いられる、導電層はいかなる導
電膜でも良いが、好ましくは、銀、金、銅、アルミニウ
ム、クロム、ニッケル等であることが望ましい。これに
よって、より高い導電性を得られ、良好な電磁波シール
ド性が得られる。導電層を形成する方法はいかなる方式
でも良く。一例を挙げるとすれば、スパッタリング法、
真空蒸着法、イオンプレーティング法、CVD 法などの真
空製膜技術を用いたり、無電解メッキ等の方法を用いて
も良いが、好ましくは、斜め真空蒸着法が良い。
【0007】また、本発明の三角柱は、透明性の高い高
分子材料であればいかなる物でも良いが、好ましくは硬
化性樹脂が好ましい。この硬化性樹脂としては、ポリエ
ステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、メラ
ミン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、ポリイ
ミド系樹脂などの単体もしくは混合したものが好まし
い。
【0008】また、硬化させる手段としては、熱、可視
光、紫外線、電子線、等を照射して硬化させても良い。
三角柱を形成する手段としては、特に限定されないが、
ヒートプレス、型ローラー、グラビア転写、フォトリソ
グラフィー法などがあげられる。この反射防止処理層
(AR)は、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD 法、イ
オンプレーティング法などのドライコーティングプロセ
スでも、グラビア方式、リバース方式、ダイ方式などの
ウェットコーティングプロセスでもよい。
【0009】
【実施例1】透明ポリエステルフィルム(東洋紡績社製
コスモシャイン A4100)にアクリル系UV硬化型樹脂を
ダイコート法を用いてコートし、ゲル状になるまでUV光
を照射し、ゲル状になったところで、三角柱の型を形成
してあるローラーを押し当てて、フィルム上に塗布され
たUV硬化型アクリル樹脂を三角柱状に整形する。さらに
UV光を照射し、アクリル樹脂を完全硬化させて、三角柱
形状をフィルム状上に作成した。作成した三角柱の形状
は、フィルムと三角柱の各2面となす角度は、それぞ
れ、10度と90度であった。また、三角柱のピッチは約2
00μm、高さは35μmであった。第6図に製造概略図
を示す。次に、製作したフィルムを真空蒸装置に入れ、
蒸着源とフィルム法線とのなす角度が80度となるよう
にセットし、アルミニウムを蒸着した。蒸着したアルミ
ニウムの厚さは約500Åであった。第7図に蒸着装置
模式図を示す。製作した電磁波シールドフィルムの全光
線透過率を測定したところ、約90%と極めて良好で、
電磁波シールド特性は、50dB 以上であった。
【0010】
【比較例1】透明ポリエステルフィルム(東洋紡績社製
コスモシャイン A4100)に高周波マグネトロンスパッ
タリング装置を用いて380Åの酸化錫を積層し、続い
てDCマグネトロンスパッタ装置を用いて、200Åの銀
薄膜を積層し、更に、410Åの酸化錫層を積層して電
磁波シールド層を形成した。この時の表面抵抗は、約4
Ω/□であった。製作した電磁波シールドフィルムの全
光線透過率を測定したところ、約73.5%とやや暗く、
電磁波シールド特性は、40dB 程度であった。
【0011】
【発明の効果】本発明の全光線透過率は、約90%と極
めて良好でかつ、電磁波シールド特性は、50dB 以上
であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三角柱を構成した電磁波シールドフィ
ルムの一例を示す。
【符号の説明】
1.樹脂三角柱 2.導電層 3.透明高分子フィルム
【図2】本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示
す。
【図3】本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示
す。
【図4】本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示
す。
【図5】本発明の電磁波シールドフィルムの他の例を示
す。
【図6】本発明の三角柱の製造工程の略図を示す。
【符号の説明】
1.巻き出しロール 2.ダイコーター 3.プレUVランプ 4.金型ローラー 5.ポストUVランプ 6.巻き取りローラー 7.ガイドローラー 8.フィルム
【図7】蒸着装置の一例を示す。
【符号の説明】
1.巻き出しロール 2.チルロール 3.フィルム 4.巻き取りローラー 5.蒸発源 6.遮蔽板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 陽三 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 4F100 AB01B AB10 AK01A AK42A BA02 BA07 DC30B DD04A EH66 EH66B GB41 JD08 JG01B JN01 JN01A YY00A 5E321 AA04 BB03 BB23 BB44 GG05 GH01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明高分子フィルムの少なくとも片面の表
    面形状が三角柱を並べたような鋸状の形状をしており、
    表面に出ている三角柱の2面の内の片方の面のみに、良
    導電性金属がコーティングされていることを特徴とする
    電磁波シールドフィルム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の三角柱の2面の内の導電層
    が形成されていない面と透明高分子フィルムとなす角度
    が30度以下であることを特徴とする電磁波シールドフィ
    ルム。
  3. 【請求項3】請求項1乃至2記載のいずれかにおいて、
    前記三角柱の2面の内の導電層が形成されている面と透
    明高分子フィルムとがなす角度が45から90度であるこ
    とを特徴とする電磁波シールドフィルム。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3記載のいずれかにおいて、
    透明高分子フィルムから該三角柱の頂点の高さが150
    μm以下であることを特徴とする電磁波シールドフィル
    ム。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載のいずれかにおいて、
    良導電性金属が斜め真空蒸着法によって形成されること
    を特徴とする電磁波シールドフィルム。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載のいずれかにおいて、
    透明高分子フィルムがポリエステルフィルムであること
    を特徴とする電磁波シールドフィルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005187969A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Toppan Printing Co Ltd 電磁波シールド紙およびそれを用いた紙製包装材、紙容器用積層材
JP4852547B2 (ja) * 2004-08-30 2012-01-11 オーファウデー キネグラム アーゲー 電気伝導性の膜を有する各種のミクロ構造領域を備えた多層体

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KR101184096B1 (ko) * 2004-08-30 2012-09-18 오우브이디이 키네그램 악티엔개젤샤프트 전기 전도성 코팅을 구비한 상이한 미세구조 영역을 갖는다층체

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