JP2000124430A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2000124430A
JP2000124430A JP10298473A JP29847398A JP2000124430A JP 2000124430 A JP2000124430 A JP 2000124430A JP 10298473 A JP10298473 A JP 10298473A JP 29847398 A JP29847398 A JP 29847398A JP 2000124430 A JP2000124430 A JP 2000124430A
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gate electrode
insulating film
floating gate
cell
element isolation
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Toshiharu Watanabe
寿治 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セルのしきい値電圧Vthの制御を容易にし、
高信頼性のフラッシュ・セルを有する不揮発性半導体記
憶装置を提供すること。 【解決手段】制御ゲート電極105と浮遊ゲート電極1
04の間にインターポリ絶縁膜(ゲートポリシリコン間
の絶縁膜)106が、基板101と浮遊ゲート電極10
4の間にトンネル酸化膜107が形成されている。上記
トンネル酸化膜107(第一のゲート絶縁膜)、インタ
ーポリ絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)106両者共にト
ンネル電流を流すことのできる程度の薄い酸化膜で構成
され、実質的に所望のしきい値電圧Vthになったとこ
ろで、両方のトンネル電流が拮抗することにより、その
セルのVthをほぼ自動的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置、特にFowler-Nordheim トンネル現象を利用し
たフラッシュメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】図11(a),(b)は、従来の不揮発
性半導体記憶装置に係る、スタックトゲート型のフラッ
シュ・メモリの単体セルを示す断面図であり、(a)は
セルのL方向(ゲート長方向)断面、(b)はセルのW
方向(ゲート幅方向)断面を示している。なお、ここで
は、メモリセルを単にセル、あるいはフラッシュ・セル
と呼ぶことがある。
【0003】基板81表面にソース/ドレイン拡散層8
2が形成されている。浮遊ゲート電極84及び制御ゲー
ト電極85は、拡散層82の間のチャネル領域上に積み
重ねられている。制御ゲート電極85と浮遊ゲート電極
84の間にインターポリ絶縁膜(ゲートポリシリコン間
の絶縁膜)86が形成されている。基板81と浮遊ゲー
ト電極84の間にトンネル酸化膜87が形成されてい
る。浮遊ゲート電極84と制御ゲート電極85の周りに
は層間絶縁膜89が形成されている。
【0004】上記トンネル酸化膜87は、10nm程度
の酸化膜である。インターポリ絶縁膜86は、約20n
m相当のONO膜(SiO2 /SiN/SiO2 積層
膜)である。浮遊ゲート電極84の厚さは100nm程
度である。素子分離絶縁膜88上にある浮遊ゲート電極
84の幅(ウィング)は、200nm程度である。素子
領域のチャネル幅及びゲート長は共に400nm程度で
ある。
【0005】浮遊ゲート電極84と基板81の間の静電
容量をC1、浮遊ゲート電極104と制御ゲート電極8
5の間の静電容量をC2とする。この場合、C2/(C
1+C2)をカップリング比γと呼ぶが、その値は約
0.6程度である。
【0006】このようなフラッシュ・セルは、メモリ構
造として、NOR型(図12)やNAND型(図13)
などの構造が知られている。図12のNOR型メモリセ
ルは、隣り合う2つのセルに共通のドレイン拡散層82
にビット線BLが接続される一般的な構成である。図1
3のNAND型メモリセルにおいては、セルを複数個
(例えば16個)直列接続し、さらに両側に選択ゲート
トランジスタを持つ。
【0007】例えばNAND型メモリセルにおいては、
書き込み、消去両方ともセルトランジスタのチャネルと
浮遊ゲート電極の間のFowler-Nordheim 電流を用いる。
また、NOR型メモリセルにおいては、消去がソース拡
散層と浮遊ゲートの間で行われる。
【0008】NAND型メモリセルの書き込み動作につ
いて説明する。書き込みに際し、制御ゲートにプラスの
高い電圧V、例えば20Vを印加する。浮遊ゲート電極
に過剰の電荷がないとすると、トンネル酸化膜に印加さ
れる電圧は、γ×Vとなる。これにより、Vが20V、
γが0.6の場合は12Vとなる。この時の電界は12
MV/cm程度となる。この高電界により、Fowler-Nor
dheim トンネル現象が起こり、浮遊ゲート電極に電子が
注入される。この結果、セルのしきい値電圧Vthは高
くなる。
【0009】一方、上記の場合、インターポリ絶縁膜に
かかる電圧は、8V程度になる。インターポリ絶縁膜
は、膜厚が20nmとトンネル絶縁膜に比べて厚い。こ
のため、電界は4MV/cmとなる(インターポリ絶縁
膜が積層膜の場合、各層での比誘電率の違いで場所によ
って電界が異なるが、これは無視して、静電容量的に等
価な酸化膜だと仮定しての電界を扱う)。4MV/cm
では、電子は顕著なトンネル現象を示さない。
【0010】図14は、従来のNAND型メモリセルの
書き込み動作の一例を示す特性図である。制御ゲート電
極85に印加する電圧V(V)、セルのしきい値電圧V
th(V)、トンネル酸化膜87にかかる電界E1(M
V/cm)、インターポリ絶縁膜86に印加される電界
E2(MV/cm)の時間に対する変化を表わしてい
る。
【0011】図14に示すように、制御ゲート電極85
には20Vが印加される。実際、浮遊ゲート電極は、消
去状態ではプラスに帯電し、書き込み後はマイナスに帯
電する。このため、トンネル酸化膜にかかる電界E1
と、インターポリ絶縁膜に印加される電界E2は、時間
と共に緩やかに変化していく。セルは、始めしきい値電
圧Vthが−2Vで消去状態となっているが、矢印に示
すように約20μs後には0.5Vを越え、書き込まれ
たことになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のフラッシュ
・セルにおいては、電子はもっぱらトンネル酸化膜のみ
をトンネルする(つまり、Fowler-Nordheim 電流が発生
する)。トンネル酸化膜に印加される電界は、徐々に変
化していく(図14のE1参照)ため、セルのしきい値
電圧Vthも、消去しきい値から緩慢に上昇し続ける
(図14のVth参照)。この結果、書き込み動作に関
する制御をいつ中止するかで、セルのしきい値電圧Vt
hは大きく異なる。
【0013】この発明は、上記事情を考慮してなされた
ものであり、その課題は、セルのしきい値電圧Vthの
制御を容易にし、高信頼性のフラッシュ・セルを有する
不揮発性半導体記憶装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、メモリセル
として、第一導電型の半導体基板に第一のゲート絶縁膜
を介して形成された浮遊ゲート電極と、この浮遊ゲート
電極に対し、第二のゲート絶縁膜を介して形成された制
御ゲート電極を備え、制御ゲート電極と半導体基板の間
に高電圧を印加することによって起こる電子のトンネル
現象を用いてデータの書き込みまたは消去を行う不揮発
性半導体記憶装置において、前記第二のゲート絶縁膜の
膜厚tと前記高電圧Vの関係が、 V/2t≧10MV/cm であり、かつ、前記の半導体基板と浮遊ゲート電極の対
向面積をS1、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の対向
面積をS2とするとその関係が、 1.1≦(S2/S1)≦1.8 であることを特徴とする。
【0015】この発明では、第一のゲート絶縁膜(トン
ネル酸化膜)のみならず、第二のゲート絶縁膜(インタ
ーポリ絶縁膜)も電子をトンネルさせる構成である。実
質的に所望のしきい値電圧Vthになったところで、両
方のトンネル電流が拮抗することにより、そのセルのV
thをほぼ自動的に制御する。
【0016】さらに、浮遊ゲート電極から半導体基板へ
の電流と制御ゲート電極から浮遊ゲート電極への電流が
つりあって平衡状態が達成されるときには、S2/S1
の関係から、浮遊ゲート電極中の電荷はゼロでない値で
平衡状態になることが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(a),(b)は、この発明
の基本的な実施形態の不揮発性半導体記憶装置に係る、
スタックトゲート型のフラッシュ・メモリの単体セルを
示す断面図であり、(a)はセルのL方向(ゲート長方
向)断面、(b)はセルのW方向(ゲート幅方向)断面
を示している。なお、ここでは、メモリセルを単にセ
ル、あるいはフラッシュ・セルと呼ぶことがある。
【0018】シリコン基板101表面にソース/ドレイ
ン拡散層102が形成されている。浮遊ゲート電極10
4及び制御ゲート電極105は、拡散層102の間のチ
ャネル領域上に積み重ねられている。制御ゲート電極1
05と浮遊ゲート電極104の間にインターポリ絶縁膜
(ゲートポリシリコン間の絶縁膜)106が形成されて
いる。基板101と浮遊ゲート電極104の間にトンネ
ル酸化膜107が形成されている。浮遊ゲート電極10
4と制御ゲート電極105の周りには層間絶縁膜109
が形成されている。
【0019】この実施形態では、上記トンネル酸化膜1
07(第一のゲート絶縁膜)、インターポリ絶縁膜(第
二のゲート絶縁膜)106両者共に8nm程度の酸化膜
で構成されている。インターポリ絶縁膜106は、例え
ば浮遊ゲート電極104のポリシリコン材を酸化する、
あるいは、減圧CVD法等によりSiO2 膜を堆積する
といった形成方法が考えられる。
【0020】また、浮遊ゲート電極104の厚さは40
nm程度である。素子領域のチャネル幅及びゲート長は
共に400nm程度である。素子分離絶縁膜108上に
ある浮遊ゲート電極104の幅(ウィング)は、無視で
きるほど小さい。あるいは、上記ウィングは若干存在し
ていてもかまわない。その場合、ここでは浮遊ゲート電
極104の厚さとウィングの和が40nm程度になって
いればよい。
【0021】図2は、上記図1の構成のセルの書き込み
動作の一例を示す特性図である。制御ゲート電極105
に印加する電圧V(V)、セルのしきい値電圧Vth
(V)、トンネル酸化膜107にかかる電界E1(MV
/cm)、インターポリ絶縁膜106に印加される電界
E2(MV/cm)の時間に対する変化を表わしてい
る。
【0022】図2に示すように、制御ゲート電極105
には19Vが印加される。書き込み開始直後は、消去状
態での浮遊ゲート電極104に蓄積された正電荷によ
り、トンネル酸化膜(第一のゲート絶縁膜)にかかる電
界E1がインターポリ絶縁膜(第二のゲート絶縁膜)に
かかる電界E2よりも大きい。よって、浮遊ゲート電極
104には負電荷が蓄積される。
【0023】すなわち、セルは書き込み動作する。その
後、時間が経過するとE1とE2はほとんど同じになる
(約12MV/cm)。この時、トンネル酸化膜に流れ
る電流密度とインターポリ絶縁膜に流れる電流密度もほ
とんど同じになる。
【0024】電流は電流密度に面積を乗じたものである
が、上記構成の場合、インターポリ絶縁膜(第二のゲー
ト絶縁膜)106の面積は、トンネル酸化膜(第一のゲ
ート絶縁膜)107の面積の約1.17倍になっている
(カップリング比は0.54)。トンネル酸化膜107
を介して浮遊ゲート電極104に流れ込む電流値と、イ
ンターポリ絶縁膜106を介して制御ゲート電極105
に流れ出す電流値が等しくなったところで、セルのしき
い値は約2.2Vとなり、一定値をとる。
【0025】また、Vthの上昇の様子も、従来と違っ
て急峻で、すぐ一定値に安定する。このようにVthが
安定すれば、書き込みをいつ中止するかでVthが大き
く異なることはない。
【0026】セルのしきい値電圧Vthは、セルトラン
ジスタが導通に至る制御ゲート電極と基板間の電位差で
ある。また、セルトランジスタが導通に至る浮遊ゲート
電極と基板間の電位差をVtfとする。このとき、浮遊
ゲート中の過剰電荷をQとすると、次の(1)式で表わ
される。
【0027】 Vth=(Vtf/γ)−(Q/C2) …(1) 図2では、Vtf=0.35と仮定している。トンネル
酸化膜の電界E1とインターポリ絶縁膜の電界E2は、
それぞれの膜厚をtox1,tox2とするとき、 E1 =Q/((C1 +C2)tox1)+V×γ …(2) E2=(V−E1×tox1)/tox2 …(3) である。
【0028】さらに、Vthが定常状態になったときに
は、浮遊ゲート電極104から流れ出る電流と流れ込む
電流は等しい。基板101と浮遊ゲート電極104の対
向面積をS1、浮遊ゲート電極104と制御ゲート電極
105の対向面積をS2、浮遊ゲート電極104に基板
101から流れ込む電流密度をJ1、浮遊ゲート電極1
04から制御ゲート電極105に流れ出る電流密度をJ
2とすると、 S1×J1=S2×J2 …(4) ここで、J1=f(E1)…(5),J2=f(E2)
…(6)、fは比例定数である。
【0029】いま、tox1=tox2であるが、仮に、基板と
浮遊ゲート電極の対向面積S1と浮遊ゲート電極と制御
ゲート電極の対向面積S2が等しい(γ=0.5)と、
安定状態ではQ=0となる。このとき上記(1)式より
Vth=0.7Vとなる。これは消去をするために制御
ゲート電極105を、基板101を基準にしてマイナス
にバイアスしても同じことが成り立つ。従って、Vth
は0.7Vの状態で安定してしまい、メモリとして動作
しないことになる。
【0030】メモリとして望ましい動作をするために
は、S2がS1より大きいこと、さらに、E1がE2よ
りやや大きく、どちらも10MV/cm以上であること
が重要である。
【0031】具体的には、上記(1)式で書き込み後に
おける所望のしきい値電圧Vthを指定すると、浮遊ゲ
ート電極中の電荷Qが決まる。このとき、上記(2)式
より、E1が12MV/cm程度の電界になるように印
加電圧Vを決定すればよい。
【0032】このときE2は、自動的に上記(3)式に
より決定される。しかし、E2も実質的に12MV/c
m程度の電界になるようにして、上記(5)式、(6)
式で決まるトンネル電流の密度を同程度とした上で、上
記(4)式により、ゲートの電流値が平衡するようにす
る必要がある。
【0033】図3は、メモリセルの適当な条件下で、こ
の発明のセル構造を適用した、消去状態のしきい値電圧
Vthと、書き込み状態のしきい値電圧Vthの差(Vt
h Window:Vthウインドウと呼ぶ)を示す特性図であ
る。
【0034】この特性図の横軸は、この発明に係るセル
のトンネル酸化膜をt1、インターポリ絶縁膜の膜厚を
t2で表したとき、t1=8nmで固定して、t2を
7,8,9,10nmと変化させた場合の、基板と浮遊
ゲート電極の対向面積S1と浮遊ゲート電極と制御ゲー
ト電極の対向面積S2の比S2/S1である。
【0035】この特性図の縦軸は、この発明に係るセル
の制御ゲートに対し、t2が7nmのときは14V、8
nmのときは18V、9nmのときは20.25V、1
0nmのときは22.5V印加したときの、消去状態の
しきい値電圧Vthと書き込み状態のしきい値Vthの
差(Vthウインドウ)を示している。
【0036】S2/S1=1のときは、浮遊ゲートに過
剰な電荷がない状態で平衡状態になるので、書き込み動
作(制御ゲート電極はプラス)、消去動作(制御ゲート
電極はマイナス)とも中性Vth(紫外線消去のVth
と同様)で落ち着き、ウインドウ幅は0Vであり、メモ
リ動作をしない。
【0037】一方、S2/S1を大きくすると、蓄積さ
れた電荷が多い状態で平衡状態に達する。書き込み状態
のしきい値電圧Vth(書き込みVth)はより高く、
消去状態のしきい値電圧Vth(消去Vth)はより低
くなるので、Vthウインドウは広くなる。
【0038】次に、ウインドウ幅がどれ位必要かを求め
る。図4(a),(b)それぞれは、この発明に係るセ
ルの書き込み/消去状態のVthのばらつきの許容され
る最大、最小の範囲を示す。不揮発性メモリ全般として
は書き込み、消去それぞれのVthのセンター値周辺に
±1V程度のばらつきを持っている。ウィンドウ幅は、
書き込みVthの最小値と消去Vthの最大値の間に1
V程度の差がないと、正しく消去状態、書き込み状態が
判定できない。このため、書き込みVthのセンター値
と消去Vthセンター値には最低でも3Vは必要であ
る。
【0039】一方、許容されるウインドウ幅の最大値を
求める。NAND型の場合、非選択セルの制御ゲート電
極への電圧が最大で4V程度である。このとき、消去セ
ル、書き込みセル両方に対して導通状態になっている必
要がある。従って、書き込みVthの最大値は4Vであ
る。
【0040】また、消去セルの最小値は多くの場合、動
作的にはいくら低くても良いが、セルに蓄積された電荷
量が多ければ上記(2)式により、トンネル酸化膜にか
かる電界も大きくなり、信頼性的に好ましくない。−4
V程度が下限である。
【0041】上記同様にVth分布幅を±1V程度と仮
定すれば、書き込みVthのセンター値と消去Vthの
センター値との差(ウインドウ幅)は6Vということに
なる。図3における適当な膜厚条件に関し、ウインドウ
幅が3Vと6Vの間になるS2/S1を求めると、だい
たい1.8から1.1となる。
【0042】このように、制御ゲート電極に印加する電
圧を変えると、トンネル酸化膜107(第一のゲート絶
縁膜)と、インターポリ絶縁膜106(第二のゲート絶
縁膜)に印加される電界が決まり、電流密度が決まる。
電流密度が大きい方が短時間で大きな電荷を移動できる
ので短時間で書き込みや消去が可能である。
【0043】基本的に、フラッシュメモリは、その書き
込み/消去時間に、所望の電荷を移動させるのに10M
V/cm程度以上の電界が印加されなければならない。
この発明においても、制御ゲート電極に印加される電圧
は18V〜23V程度であり、一般的なNAND型フラ
ッシュメモリと大きく異なるものではない。よって、昇
圧回路その他に従来技術以上の特段の工夫を要するもの
ではない。
【0044】一方、この発明では、制御ゲート電極に印
加される電圧をV、第2のゲート絶縁膜の膜厚をtとし
たとき、V/2t≧10MV/cmの関係を満足するこ
とにより、第二のゲート絶縁膜、すなわち、インターポ
リ絶縁膜106にも10MV/cm以上の電界が印加さ
れトンネル電流が発生する。
【0045】すなわち、第一、第二のゲート絶縁膜10
7,106のカップリング比を考慮して、制御ゲート電
極105と半導体基板101の間に印加される電圧の1
/2を、第二のゲート絶縁膜106の膜厚で割った値が
10MV/cm以上の関係になれば、インターポリ絶縁
膜106にも10MV/cm以上の電界が印加されトン
ネル電流が発生する。
【0046】これに対し、従来技術ではインターポリ絶
縁膜に印加される電界は4MV/cm程度と低く、実質
的にトンネル電流は流れていなかったので、これは従来
技術と異なる大きな特徴となっている。この発明では、
第二のゲート絶縁膜は第一のゲート絶縁膜と同じ性質の
酸化膜であることが好ましいことは上述した通りであ
る。
【0047】第二のゲート絶縁膜を厚くし、S2/S1
を1.1程度の比較的小さな値にしても、本発明に示し
た現象(第二のゲート絶縁膜、すなわち、インターポリ
絶縁膜106でのトンネル電流の発生)はみられる。し
かし、制御ゲート電極に印加する電圧を著しく高くしな
ければならず、実用的には意味がない。これを考慮する
と、第一のゲート絶縁膜の1.25倍(8nmに対し1
0nm)程度が上限である。
【0048】一方、第二のゲート絶縁膜を薄膜化してい
くと、許容されるS2/S1の値は広くなり、加工のば
らつきが発生してもVthのばらつきは小さくなる。ま
た、前述のように制御ゲートに印加すべき電圧値も小さ
くなるので、周辺回路の設計的にも好ましい。
【0049】第二の絶縁膜は、図3のt2=7nmのよ
うに、第一の絶縁膜よりも薄くなっても良い。しかし、
薄いシリコン酸化膜ではトンネル電流を流すと低電界リ
ーク電流が発生することが以下のように知られている。
【0050】図5は、シリコン酸化膜に対するFowler-N
ordheim 電流注入前後での、シリコン酸化膜にかける電
界と電流密度の関係を示す特性図である。例えば、シリ
コン酸化膜厚が51オングストローム、すなわち5.1
nmにおいて、トンネル電流注入後には3MV/cmの
電界に至るまでリーク電流の発生が見られる。従って、
シリコン酸化膜の薄膜化には下限がある。6nmより薄
くすることは信頼性的に意味がない。
【0051】図6は、この発明の第一実施形態に係り、
上記基本的実施形態の特徴的な構成を採用したNAND
型メモリのセル構造を示す断面図である。図は、セルの
ゲート長方向断面を示しており、図1と同様の個所には
同一の符号を付す。セルの上方にはビット線BLが形成
されている。
【0052】次に、この発明の第二の実施形態について
説明する。いわゆるホットエレクトロン現象を利用し
て、浮遊ゲート電極に電子を注入する不揮発性半導体記
憶装置に関して、再び図1を参照して説明する。
【0053】例えば、NOR型では、通常、消去は、ソ
ース拡散層102に高いプラスの電圧を与え、制御ゲー
ト電極105と半導体基板101は0Vとして、浮遊ゲ
ート電極104からソース拡散層102に電子を引き抜
く。
【0054】しかし、NOR型メモリセルでも、NAN
D型の消去のように、ソース拡散層でなくチャネルに電
子を引き抜くことも可能である。図7は、この発明の第
二実施形態に係り、前記基本実施形態で述べた特徴的な
構成を採用したNOR型メモリのセル構造を示す断面図
である。図は、セルのゲート長方向断面を示しており、
図1と同様個所には同一の符号を付す。S2/S1が
1.25、第一のゲート絶縁膜(107)の膜厚が8n
m、第二のゲート絶縁膜(106)の膜厚が7nmのい
ずれもシリコン酸化膜、制御ゲートと半導体基板の間の
電位差は14Vとする(ゲートの方が低い)。
【0055】図8は、この発明を適用したNOR型の不
揮発性メモリの上記条件でのメモリセルの消去動作を示
す、時間に対するしきい値電圧Vthを示す特性図であ
る。10msec程度でVthは2V程度の値に収束し
ており、±1V程度のVth分布幅を仮定すると、消去
Vthの最小値は1Vであり、マイナスにはならない。
これにより、過消去の懸念が無いNOR型の不揮発性半
導体記憶装置が提供可能である。
【0056】図9は、この発明の第三の実施形態に係
り、上述の基本的実施形態あるいは第一、第二の実施形
態で説明したセルの構成を比較的容易に実現する具体的
な一例を示すセルの断面図である。このセル断面は、前
記図1(b)と同様のW方向(ゲート幅方向)断面を示
している。なお、素子分離領域にはSTI(Shallow Tr
ench Isolation)技術が用いられている。
【0057】半導体基板11上に、第一のゲート絶縁膜
121を介して下部浮遊ゲート131が形成されてい
る。下部浮遊ゲート131の上面と第一の素子分離絶縁
膜141の上面はほぼ同一面となっている(破線)。
【0058】下部浮遊ゲート131の上面は上部浮遊ゲ
ート132と接続されており、上部浮遊ゲート132の
上面は第二の素子分離絶縁膜142の上面とほぼ同一面
となっている。なお、第一と第二の素子分離絶縁膜14
1,142は同じ材質例えばシリコン酸化物でもかまわ
ない。
【0059】上部浮遊ゲート132の上面には第二のゲ
ート絶縁膜122が形成されている。第二のゲート絶縁
膜122上に制御ゲート15が形成されている。制御ゲ
ート15の上には層間絶縁膜16が形成されており、図
示しないコンタクト孔によりビット線17が基板11と
逆導電型のドレイン拡散層(図示せず)と接続される。
【0060】このような図9のセル構造の製造方法の一
例を説明する。シリコン基板11上に酸化膜121を形
成する。次いで、上部浮遊ゲート131となる導体層例
えばポリシリコンを堆積する。このポリシリコン層上に
マスク材(窒化シリコン膜)を堆積し、その上にレジス
トを塗布しパターニングする(図示せず)。次に、レジ
ストパターンをマスクにして上記マスク材、ポリシリコ
ン層(131)、酸化膜(121)を順次エッチング
し、さらに露出したシリコン基板1をエッチングする。
この結果、トレンチが基板に形成される。その後、レジ
ストパターンは剥離する。
【0061】次に、トレンチの内壁表面を熱酸化した
後、例えばTEOS膜等の埋め込み材(141)でトレ
ンチを埋め込む。その後、上記マスク材として使った窒
化シリコン膜が完全に除去されるまで埋め込み材(14
1)をポリッシングして全面を平坦化する(破線)。
【0062】次に、平坦化した部分に再び上部浮遊ゲー
ト132となる導体層例えばポリシリコンを堆積する。
これにより、先に作ったポリシリコン層(131)上に
ポリシリコン層(132)が積み増しされる。
【0063】次に、素子分離領域上に浮遊ゲートに対す
るスリットを形成するため、ポリシリコン層(132)
上にマスク材となる窒化シリコン膜をパターニングし、
浮遊ゲートに対するスリットを形成する。その後、スリ
ットを埋めるTEOS膜等の埋め込み材(142)を堆
積する。その後、上記マスク材として使った窒化シリコ
ン膜が完全に除去されるまで埋め込み材(142)をポ
リッシングして全面を平坦化する。
【0064】次に、第二のゲート絶縁膜122を形成す
る。次いで制御ゲート15となる例えばポリシリコン層
を堆積する。その後、メモリセルとして分離するエッチ
ング工程、拡散層の形成工程、層間絶縁膜16、ビット
線17等の形成工程を経て図9のようなメモリセル構造
が完成する。
【0065】図9において、S1は、下部浮遊ゲート1
31と半導体基板11の対向面積となる。S2は、上部
浮遊ゲート132と制御ゲート15の対向面積となる。
図のように、S2は、S1よりやや大きく1.1倍から
1.8倍の値をとることができる。また、第二のゲート
絶縁膜122の膜厚は例えば6nm以上あれば、第一の
ゲート絶縁膜121の1.25倍以内程度に容易に選択
することもできる。
【0066】この発明においては、第二のゲート絶縁膜
122も制御性良くトンネル現象を発生させなければな
らない。この図9の構成によれば、上部浮遊ゲート13
2の側面は第二の素子分離絶縁膜142に覆われている
ので、浮遊ゲートのコーナでの電界集中により過大な電
流が発生して所望の特性が得られない事態を回避するこ
とができる。
【0067】図10は、この発明の第四の実施形態に係
り、上述の基本的実施形態あるいは第一、第二の実施形
態で説明したセルの構成を比較的容易に実現する具体的
な他の一例を示すセルの断面図である。このセル断面
は、前記図1(b)と同様のW方向(ゲート幅方向)断
面を示している。なお、素子分離領域にはSTI(Shal
low Trench Isolation)技術が用いられている。前記図
9と同様の個所には同一の符号を記す。
【0068】半導体基板11上に、第一のゲート絶縁膜
121を介して下部浮遊ゲート131が形成されてい
る。下部浮遊ゲート131の上面と第一の素子分離絶縁
膜141の上面はほぼ同一面となっている(破線)。
【0069】下部浮遊ゲート131の上面は上部浮遊ゲ
ート132と接続されており、上部浮遊ゲート132上
には第二のゲート絶縁膜122が形成されている。第二
のゲート絶縁膜122上に下部制御ゲート151が形成
されている。下部制御ゲート151の上面は第二の素子
分離絶縁膜142の上面とほぼ同一面となっている。な
お、第一と第二の素子分離絶縁膜141,142は同じ
材質例えばシリコン酸化物でもかまわない。
【0070】下部制御ゲート151の上には上部制御ゲ
ート152が形成されている。上部制御ゲート152上
には層間絶縁膜16が形成されており、図示しないコン
タクト孔によりビット線17が基板11と逆導電型のド
レイン拡散層(図示せず)と接続される。
【0071】このような図10のセル構造の製造方法の
一例を説明する。シリコン基板11上に酸化膜121を
形成する。次いで、上部浮遊ゲート131となる導体層
例えばポリシリコンを堆積する。このポリシリコン層上
にマスク材(窒化シリコン膜)を堆積し、その上にレジ
ストを塗布しパターニングする(図示せず)。次に、レ
ジストパターンをマスクにして上記マスク材、ポリシリ
コン層(131)、酸化膜(121)を順次エッチング
し、さらに露出したシリコン基板1をエッチングする。
この結果、トレンチが基板に形成される。その後、レジ
ストパターンは剥離する。
【0072】次に、トレンチの内壁表面を熱酸化した
後、例えばTEOS膜等の埋め込み材(141)でトレ
ンチを埋め込む。その後、上記マスク材として使った窒
化シリコン膜が完全に除去されるまで埋め込み材(14
1)をポリッシングして全面を平坦化する(破線)。
【0073】次に、平坦化した部分に再び上部浮遊ゲー
ト132となる導体層例えばポリシリコンを積み増し、
さらに第二のゲート絶縁膜122、次いで下部制御ゲー
ト151となる例えばポリシリコン層を堆積する。
【0074】次に、素子分離領域上に浮遊ゲートに対す
るスリットを形成するため、ポリシリコン層(151)
上にマスク材となる窒化シリコン膜をパターニングし、
素子分離絶縁膜141に達するエッチングによりスリッ
トを形成する。その後、スリットを埋めるTEOS膜等
の埋め込み材(142)を堆積する。その後、上記マス
ク材として使った窒化シリコン膜が完全に除去されるま
で埋め込み材(142)をポリッシングして全面を平坦
化する。
【0075】次に、上部制御ゲート152となる例えば
ポリシリコン層を堆積する。その後、メモリセルとして
分離するエッチング工程、拡散層の形成工程、層間絶縁
膜16、ビット線17等の形成工程を経て図10のよう
なメモリセル構造が完成する。
【0076】図10において、S1は、下部浮遊ゲート
131と半導体基板11の対向面積となる。S2は、上
部浮遊ゲート132と下部制御ゲート151の対向面積
となる。図のように、S2は、S1よりやや大きく1.
1倍から1.8倍の値をとることができる。また、第二
のゲート絶縁膜122の膜厚は例えば6nm以上あれ
ば、第一のゲート絶縁膜121の1.25倍以内程度に
容易に選択することもできる。
【0077】この発明においては、第二のゲート絶縁膜
122も制御性良くトンネル現象を発生させなければな
らない。この図10の構成によれば、上部浮遊ゲート1
32の側面と下部制御ゲート151の側面が第二の素子
分離絶縁膜142に覆われている。これにより、浮遊ゲ
ートのコーナでの電界集中により過大な電流が発生して
所望の特性が得られない事態を回避する作用は、前記図
9の構成より優れる。
【0078】以上各実施形態の構成によれば、制御ゲー
トと半導体基板の間に高電圧を印加して起こる電子のト
ンネル現象を利用してデータの書き込みまたは消去を行
う不揮発性半導体記憶装置において、セルの第二のゲー
ト絶縁膜(インターポリ絶縁膜:酸化膜)にも電子をト
ンネルさせFowler-Nordheim 電流を発生させる。
【0079】この結果、実質的に所望のしきい値電圧V
thになったところで、両方のトンネル電流が拮抗する
ことにより、そのセルのVthをほぼ自動的に制御す
る。すなわち、浮遊ゲート電極から半導体基板への電流
と制御ゲート電極から浮遊ゲートへの電流がつり合って
浮遊ゲート電極中の電荷はゼロでない値で平衡状態とな
る。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、メモリセルのしきい値電圧が自動的に収束すること
により、書き込みをいつ打ち切ってもしきい値電圧にほ
とんど変化の無い、制御性の高い書き込みを可能とする
高信頼性の不揮発性半導体記憶装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はそれぞれこの発明の基本的な
実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置に係る、スタッ
クトゲート型のフラッシュ・メモリの単体セルを示す断
面図。
【図2】図1の構成のセルの書き込み動作の一例を示す
特性図。
【図3】メモリセルの適当な条件下で、この発明のセル
構造を適用した、消去状態のしきい値電圧Vthと、書
き込み状態のしきい値電圧Vthの差(Vth Window:V
thウインドウと呼ぶ)を示す特性図。
【図4】(a),(b)それぞれは、この発明に係るメ
モリセルの書き込み/消去のVthのばらつきの許容さ
れる最大、最小の範囲を示す特性図。
【図5】シリコン酸化膜に対するFowler-Nordheim 電流
注入前後での、シリコン酸化膜にかける電界と電流密度
の関係を示す特性図。
【図6】この発明の第一実施形態に係り、基本的実施形
態の特徴的な構成を採用したNAND型メモリのセル構
造を示す断面図。
【図7】この発明の第二実施形態に係り、基本的実施形
態の特徴的な構成を採用したNOR型メモリのセル構造
を示す断面図。
【図8】この発明の第二実施形態に係り、この発明を適
用したNOR型の不揮発性メモリのある条件下でのメモ
リセルの消去動作を示す、時間に対するしきい値電圧V
thを示す特性図。
【図9】この発明の第三の実施形態に係り、基本的実施
形態あるいは第一、第二の実施形態で説明したセルの構
成を比較的容易に実現する具体的な一例を示すセルの断
面図。
【図10】この発明の第四の実施形態に係り、基本的実
施形態あるいは第一、第二の実施形態で説明したセルの
構成を比較的容易に実現する具体的な他の一例を示すセ
ルの断面図。
【図11】(a),(b)は、従来の不揮発性半導体記
憶装置に係る、スタックトゲート型のフラッシュ・メモ
リの単体セルを示す断面図。
【図12】NOR型のセル配置を示す断面図。
【図13】NAND型のセル配置を示す断面図。
【図14】従来のNAND型メモリセルの書き込み動作
の一例を示す特性図。
【符号の説明】
101…シリコン基板 102…ソース/ドレイン拡散層 104…浮遊ゲート電極 105…制御ゲート電極 106…インターポリ絶縁膜(第二のゲート絶縁膜) 107…トンネル酸化膜(第一のゲート絶縁膜) 108…素子分離絶縁膜
フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA08 AA23 AA30 AB08 AC02 AD12 AD19 AD52 AD53 AD60 AD62 AE02 AE08 5F083 EP03 EP04 EP05 EP23 EP42 EP52 EP76 EP77 ER03 ER09 ER14 ER16 ER19 ER22 NA01 NA02 PR40

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルとして、第一導電型の半導体
    基板に第一のゲート絶縁膜を介して形成された浮遊ゲー
    ト電極と、この浮遊ゲート電極に対し、第二のゲート絶
    縁膜を介して形成された制御ゲート電極を備え、制御ゲ
    ート電極と半導体基板の間に高電圧を印加することによ
    って起こる電子のトンネル現象を用いてデータの書き込
    みまたは消去を行う不揮発性半導体記憶装置において、 前記第二のゲート絶縁膜の膜厚tと前記高電圧Vの関係
    が、 V/2t≧10MV/cm であり、かつ、前記の半導体基板と浮遊ゲート電極の対
    向面積をS1、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極の対向
    面積をS2とするとその関係が、 1.1≦(S2/S1)≦1.8 であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリセル間における前記制御ゲー
    ト電極の下方に第一、第二の素子分離絶縁膜を具備し、 前記浮遊ゲート電極は、上面が実質的に前記第一の素子
    分離絶縁膜と同一面となされた下部浮遊ゲート電極と、
    前記第一の素子分離絶縁膜上の前記第二の素子分離絶縁
    膜に隣り合い前記下部浮遊ゲート電極の上面に電気的に
    接続された上部浮遊ゲート電極を含むことを特徴とする
    請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリセル間における前記制御ゲー
    ト電極の下方に第一、第二の素子分離絶縁膜を具備し、 前記浮遊ゲート電極は、上面が実質的に前記第一の素子
    分離絶縁膜と同一面となされた下部浮遊ゲート電極と、
    前記第一の素子分離絶縁膜上の前記第二の素子分離絶縁
    膜に隣り合い前記下部浮遊ゲート電極の上面に電気的に
    接続された上部浮遊ゲート電極を含み、 前記制御ゲート電極は、前記第二の素子分離絶縁膜に隣
    り合い上面が実質的に前記第二の素子分離絶縁膜と同一
    面となされた下部制御ゲート電極と、前記下部制御ゲー
    ト電極の上面に電気的に接続された上部制御ゲート電極
    を含んでいることを特徴とする請求項1記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第二のゲート絶縁膜の膜厚tは、前
    記第一のゲート絶縁膜の膜厚をuとして、その関係は、 6nm≦t≦u×1.25 を満たすことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一
    つに記載の不揮発性半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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