JP2000123650A - 接地用電線 - Google Patents
接地用電線Info
- Publication number
- JP2000123650A JP2000123650A JP10301754A JP30175498A JP2000123650A JP 2000123650 A JP2000123650 A JP 2000123650A JP 10301754 A JP10301754 A JP 10301754A JP 30175498 A JP30175498 A JP 30175498A JP 2000123650 A JP2000123650 A JP 2000123650A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive material
- wire
- frequency noise
- conductor
- grounding wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/0009—Details relating to the conductive cores
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/0054—Cables with incorporated electric resistances
Abstract
凝らすことにより、容易に低減乃至は解消する接地用電
線を提供する。 【解決手段】 電子機器等から発生し、接地用電線に定
在波として残留する高周波ノイズを防止する接地用電線
であって、表皮効果により上記接地用電線1aの金属導
体2表面に流れる高周波ノイズを自己のわずかな電気抵
抗により消費させる炭素繊維3が上記接地用電線1aの
金属導体2に直接設けられ、上記接地用電線1aの金属
導体2の両端部では、当該金属導体2と上記炭素繊維3
とが電気的に接触している。
Description
で使用するOA機器等の電子機器から発生する高周波ノ
イズによる被害を低減するための、接地用電線における
高周波ノイズ防止方法、及びその電線に関するものであ
る。
ク化が進み、インターネット等も盛んに利用されてお
り、必然的にパソコン等の電子機器も多数採用されてい
る。これらの電子機器からのみならず、一般にエレクト
ロニクス製品といわれている機器からは、高周波ノイズ
が発生している。この高周波ノイズは、上記の精密な電
子機器に様々な障害を引き起こす為、最近では、電子機
器自体の輻射ノイズに対して遮蔽を施したり、伝導ノイ
ズに対しノイズカットトランスを設置する等の手段も取
られているが、一般的には、オフィスビルに建設時から
設置されている接地極のうち、高周波に対してインピー
ダンスの低い接地極の接地用電線に接続しておけば、高
周波ノイズを除去できるものと思われている。
周波ノイズは、接地用電線を通って大地へと流れて消え
てしまうものではなく、接地用電線の接地極側と電子機
器側との間で反射を繰り返すことにより、当初の振幅よ
りさらに増大された、異なる周波数の混在する高周波数
ノイズの定在波として、接地用電線に消えずに残ってい
るのが実態である。このため、この様な定在波として接
地用電線に残っている高周波ノイズが電子機器に流れ込
んで、誤動作や損傷を起こすという現象が、オフィスで
は深刻な問題に成っている。
波ノイズが定在波として残らないように接地用電線に工
夫を凝らすことにより、接地用電線に生じる定在波を容
易に低減乃至は解消する方法及びその電線構造を提供す
るものである。
商用周波数等の低周波は金属導体中を流れるが、高周波
ノイズは表皮効果という現象を呈して金属導体の表面を
流れようとする性質を有している。また、上述した各種
の周波数が混在している高周波ノイズのうち、電子機器
等に最も甚大な害を与えるのは、共振と言われる振幅が
最大の高周波ノイズであることが知られている。そこ
で、この発明では、接地用電線の金属導体の表面に、わ
ずかな電気抵抗を有する抵抗体を設けることにより、こ
の金属導体の表面を流れる高周波ノイズのうち特に共振
する高周波ノイズが、当該電気抵抗体を流れることによ
って消費されることにより、高周波ノイズの共振を低減
するようにしたものである。以下この発明の構成を具体
的に説明する。
し、接地用電線に定在波として残留する高周波ノイズの
防止法において、上記接地用電線の導体に直接、又は絶
縁層を介してわずかな電気抵抗を有する非金属の導電性
材料を設け、表皮効果により上記接地用電線の導体表面
に流れる高周波ノイズを上記非金属の導電性材料の電気
抵抗によって消費させることにより、高周波ノイズの共
振を抑制する、接地用電線による電気機器等への高周波
ノイズ防止法とした。
発明において、上記非金属の導電性材料の電気抵抗Rの
値を、この導電性材料を設けた接地用電線の導体のイン
ダクタンスLとの間で、2πfL/R≦1(fは高周波
ノイズの共振周波数)となるように設定する方法とし
た。また、請求項3項の発明は、請求項1項の発明にお
いて、上記接地用電線の導体への直接、又は絶縁層を介
した非金属の導電性材料の設置を、この非金属の導電性
材料を上記接地用電線の導体の周囲へ被覆することによ
り、又はテープ状にして上記接地用電線の導体の長手方
向に沿って設けることにより行う方法とした。 さらに
また、請求項4項の発明は、請求項1項の発明におい
て、上記接地用電線の導体への直接、又は絶縁層を介し
た非金属の導電性材料の設置を、この非金属の導電性材
料の外側にさらに絶縁層を被覆することにより行う方法
とした。
し、接地用電線に定在波として残留する高周波ノイズを
防止する接地用電線であって、表皮効果により上記接地
用電線の導体表面に流れる高周波ノイズを自己のわずか
な電気抵抗により消費させる非金属の導電性材料が上記
接地用電線の導体に直接、又は絶縁層を介して設けら
れ、上記接地用電線の導体の長手方向に間隔をあけた二
箇所では、当該導体と上記非金属の導電性材料とが電気
的に接触している、電気機器等への高周波ノイズ防止用
電線とした。
発明において、上記非金属の導電性材料の電気抵抗Rの
値が、この導電性材料を設けた接地用電線の導体のイン
ダクタンスLとの間で、2πfL/R≦1(fは高周波
ノイズの共振周波数)となるように設定されている、電
気機器等への高周波ノイズ防止用電線とした。また、請
求項7項の発明は、請求項5項の発明において、上記接
地用電線の導体への直接、又は絶縁層を介した非金属の
導電性材料の設置が、この非金属の導電性材料が上記接
地用電線の導体の周囲へ被覆された状態、又はテープ状
にして上記接地用電線の導体の長手方向に沿って設けら
れた状態である、電気機器等への高周波ノイズ防止用電
線とした。さらにまた、請求項8項の発明は、請求項5
項の発明において、上記非金属の導電性材料の上記接地
用電線の導体への直接、又は絶縁層を介した設置が、こ
の非金属の導電性材料の外側にさらに絶縁層が被覆され
ている、電気機器等への高周波ノイズ防止用電線とし
た。
るこの発明の概念を、回路図として表したものである。
これは金属導体の表面に、わずかな電気抵抗を有する非
金属性の導電性材料の一つである炭素繊維を設けた接地
用電線において、金属導体はインダクタンスLを有し、
わずかな電気抵抗を有する炭素繊維は電気抵抗Rを有し
ていることを模擬したものである。
発生した高周波ノイズを含む接地漏洩電流は、図の左か
ら右の方に移送されてくる。そして接地漏洩電流の内の
商用周波数は、インダクタンスL(H)の金属導体を流
れた後、さらに図の右の方へ移送され、やがて接地面に
移送される。これに対し、共振周波数f(Hz)の高周
波ノイズは、上記炭素繊維を流れるので、この電気抵抗
R(Ω)によって消費され、低減される。この際、炭素
繊維の電気抵抗Rを流れる共振周波数fの高周波ノイズ
と金属導体のインダクタンスLとの間で、2πfL/R
≦1となるように炭素繊維の電気抵抗Rの値や金属導体
のインダクタンスLの値を設定してやれば、高周波ノイ
ズの共振が低減され、好ましい状態となる。
構成を示したものである。図2は、この発明の第1の実
施の形態例の接地用電線1aを示し、金属導体2の周囲
を囲むように炭素繊維3を直接被覆して設け、その外側
にさらに絶縁層から成る外被層4を設けたものである。
図3は、この発明の第2の実施の形態例の接地用電線1
bを示し、金属導体2の側面に直接テープ状の炭素繊維
3aを金属導体2の長手方向に沿わせるように設け、こ
れらの外側を被うようにさらに絶縁層である外被層4を
設けたものである。図4は、この発明の第3の実施の形
態例の接地用電線1cを示し、金属導体2の周囲を囲む
ように絶縁層5を設け、この絶縁層5の周囲を炭素繊維
3で囲むように設けたものであり、さらにその外側に絶
縁層から成る外被層4を設けたものである。また図5
は、この発明の第4の実施の形態例の接地用電線1dを
示し、金属導体2の周囲を囲むように絶縁層5を設け、
この絶縁層5の上にテープ状の炭素繊維3aを当該絶縁
層5の長手方向に沿わせるように設けたものであり、さ
らにこれらの外側を被うように絶縁層から成る外被層4
を被覆したものである。
ては、少なくとも、接地用電線1a、1b、1c等の各
電線の両端において、金属導体2と、炭素繊維3又はテ
ープ状の炭素繊維3aとを、電気的に接続させるが、接
地用電線1a乃至1dの長手方向にも、適宜間隔を設け
て複数個所を電気的に接続させる。図4及び図5のよう
に、金属導体2の周囲を囲むように絶縁層5を設けたも
のについては、長手方向に適宜の間隔で絶縁層5を剥い
で、炭素繊維3又はテープ状の炭素繊維3aと金属導体
2とを接触させる。この接触間隔の割合を調節すること
により、前記式の電気抵抗Rの値やインダクタンスLの
値を容易に調節することができるが、この接触間隔の割
合の調節は、接地用電線を、設置個所へ搬送する前に予
め工場等で行っておいてもよいし、あるいは、施工現場
で行ってもよい。また図6は、この発明の第5の実施の
形態例の接地用電線1eを示し、これは接地用電線1e
が平型ケーブルの場合のものであり、偏平な金属導体2
の一方の平面に直接テープ状の炭素繊維3aを沿わせた
ものであり、さらにこれらの外側を被うように絶縁層か
ら成る外被層4を設けたものである。また図7及び図8
に示すものは、この発明の第6の実施の形態例及び第7
の実施の形態例の接地用電線1f及び1gを夫々示し、
これらは外被層4を有しない裸導体の場合である。図2
及び図3と同様に、金属導体2の周囲を直接囲むように
炭素繊維3を設けたものが第6の実施の形態例であり、
また金属導体2の側面に直接テープ状の炭素繊維3aを
当該金属導体2の長手方向に沿わせるように設けたもの
が第7の実施の形態例である。
の形態例及び第9の実施の形態例の接地用電線1h及び
1iを夫々示す。上記図2乃至図8に示す各接地用電線
1a乃至1gは、金属導体の内部インダクタンスLと炭
素繊維の電気抵抗Rを考慮したものであるのに対し、こ
れらは、金属導体の外部インダクタンスと炭素繊維3の
電気抵抗Rの組み合わせを考慮したものである。即ち第
8の実施の形態例の接地用電線1hは、コイル状に形成
した金属導体2a(インダクタンスL)を絶縁層から成
る管状の中実体6内に埋め込み、この中実体6の外側の
周囲を炭素繊維3によって囲み、さらにこの炭素繊維3
の外側を絶縁層から成る外被層4によって囲んだもので
ある。また第9の実施の形態例の接地用電線1iは、絶
縁体7によって覆われたコイル状の金属導体2aの周囲
を炭素繊維3で囲み、さらにその周囲を絶縁層から成る
外被層4で囲んだものである。
電気抵抗Rの値が、2πfL/R≦1と成るように設定
する。これらの様にコイル状に形成した金属導体2aを
用いることにより、インダクタンスLの値を大きくする
ことができるものである。さらに図11はこの発明の第
10の実施の形態例を示し、上記第1の実施の形態例乃
至第7の実施の形態例の中の構成の一つと、第8の実施
の形態例又は第9の実施の形態例の構成を接続して接地
用電線1jを構成したものである。これらの第8の実施
の形態例、第9の実施の形態例及び第10の実施の形態
例のように金属導体をコイル状にしたのは、このコイル
の巻き方の疎密の程度によって、インダクタンスLの数
値を調整して、上記式、即ち2πfL/R≦1を容易に
満足させるよう設定することができるからである。
際に高周波ノイズを低減することを示すために、炭素繊
維(東レ社製「トレカクロスCO6644B『商標
名』」)を設けた電線と、従来の電線との比較試験を、
高周波インピーダンスを測定することによって行った。
試験の内容は、1mの従来の電線(5.5mm2)と、
同じ1mの図5に示した構成のこの発明の接地用電線1
dについて、電線の両端の導体部分にインピーダンス・
アナライザ(ヒューレット・パッカード社製4194
A)を接続することにより行ったものである。図12
は、従来の接地用電線を測定した結果である。図13
は、この発明の接地用電線1dを測定した結果を示した
ものである。これらの図12、図13のグラフの横軸に
は、周波数(Hz)を、縦軸には、インピーダンス(Ω)
をとっている。
ピーダンスZのピークが表れているのに対し、図13
は、同じ箇所においてインピーダンスZのピークが60
%程度に低減していることを示している。このことは、
従来の接地用電線では、電線の両端間で高周波が反射を
繰り返すことにより高周波ノイズとして定在波が生じて
いるのに対し、この発明の接地用電線1dの構成では、
炭素繊維が高周波ノイズの定在波を消費したことにより
共振を抑制したことを意味している。また図5以外の構
成のものについても、同様な結果が得られた。なお、上
述した2πfL/R≦1となるように、電気抵抗R及び
インダクタンスLの値を設定することの中には、次のこ
とも含まれている。上述した高周波ノイズの共振は、長
さl(Lの小文字)の電線に流れる高周波ノイズの波長が
λのとき、長さl(Lの小文字)がλ/4の整数倍に一致
すると生じるものであり、その際、奇数倍であれば直列
共振、偶数倍であれば並列共振と言われているものであ
る。高周波ノイズの共振を抑制するには、直列共振の場
合には、2√(L/C)≦Rとなるように導電性材料の
抵抗Rを接続し、並列共振の場合には、1/2√(L/
C)≧Rとなるように導電性材料の電気抵抗Rを接続す
ればよいが、この導電性材料の電気抵抗Rを接続するに
は、上記実施例で述べた電気抵抗Rの調整方法に従って
調整すればよい。ここでCは、電線の長さ1(Lの小文
字)間のキャパシタンスを表している。
電気抵抗を有する非金属の導電性材料として、炭素繊維
を使用したが、炭素繊維に限定されるものではなく、炭
素繊維に代えて、炭素粉末、炭素粒子、炭素短繊維乃至
これらの混合物を混入した樹脂層、樹脂テープ等の使用
を妨げるものではない。また接地用電線の導体として、
平型ケーブルのものやコイル状のものを採用している
が、これらはこの発明の必須要件ではない。さらに接地
用電線として、金属導体の内部インダクタンスLと炭素
繊維の抵抗Rを考慮したものや、金属導体の外部インダ
クタンスと炭素繊維の抵抗Rの組み合わせを考慮したも
のを採用したが、これらは、この発明の必須要件ではな
い。
線の導体の外周に設ける非金属の導電性材料のわずかな
電気抵抗によって高周波ノイズを消費させているので、
これによりオフィスビル等における様々な電子機器等か
ら発生する高周波ノイズの共振を、極めて容易に、低減
させることができる。それ故、電子機器等の高周波ノイ
ズによる様々な障害を回避できるものである。
は、非金属の導電性材料のわずかな電気抵抗Rの値を、
金属導体のインダクタンスLとの間で2πfL/R≦1
となるように設定することにより、高周波ノイズの共振
低減をより確実にすることができる。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
説明図である。
の説明図である。
線の説明図である。
インピーダンスの測定値を示すグラフ図である。
を使用した場合の、高周波インピーダンスの測定値を示
すグラフ図である。
用電線 1c 接地用電線 1d 接地
用電線 1e 接地用電線 1f 接地
用電線 1g 接地用電線 1h 接地
用電線 1i 接地用電線 1j 接地
用電線 2 金属導体 2a コイ
ル状の金属導体 3 炭素繊維 3a テー
プ状の炭素繊維 4 外被層 5 絶縁
層
8)
し、接地用電線に定在波として残留する高周波ノイズの
防止法において、上記接地用電線の導体に直接、又は絶
縁層を介してわずかな電気抵抗を有する非金属の導電性
材料を設け、上記接地用電線の導体の長手方向に間隔を
あけた二箇所では、当該導体と上記電気抵抗を有する非
金属の導電性材料とを電気的に接触させ、表皮効果によ
り上記接地用電線の導体表面に流れる高周波ノイズを上
記非金属の導電性材料の電気抵抗によって消費させるこ
とにより、高周波ノイズの共振を抑制する、接地用電線
による電気機器等への高周波ノイズ防止法とした。
際に高周波ノイズを低減することを示すために、炭素繊
維(体積抵抗率 ρ=16.9[μΩ・m]東レ社製「トレカ
クロスCO6644B『商標名』」)を設けた電線と、
従来の電線との比較試験を、高周波インピーダンスを測
定することによって行った。試験の内容は、1mの従来
の電線(5.5mm2)と、同じ1mの図5に示した構
成のこの発明の接地用電線1dについて、電線の両端の
導体部分にインピーダンス・アナライザ(ヒューレット
・パッカード社製4194A)を接続することにより行
ったものである。図12は、従来の接地用電線を測定し
た結果である。図13は、この発明の接地用電線1dを
測定した結果を示したものである。これらの図12、図
13のグラフの横軸には、周波数(Hz)を、縦軸には、
インピーダンス(Ω)をとっている。
線の導体の外周に設ける非金属の導電性材料の電気抵抗
によって高周波ノイズを消費させているので、これによ
りオフィスビル等における様々な電子機器等から発生す
る高周波ノイズの共振を、極めて容易に、低減させるこ
とができる。それ故、電子機器等の高周波ノイズによる
様々な障害を回避できるものである。
は、非金属の導電性材料の電気抵抗Rの値を、金属導体
のインダクタンスLとの間で2πfL/R≦1となるよ
うに設定することにより、高周波ノイズの共振低減をよ
り確実にすることができる。
Claims (8)
- 【請求項1】 電子機器等から発生し、接地用電線に定
在波として残留する高周波ノイズの防止法において、上
記接地用電線の導体に直接、又は絶縁層を介してわずか
な電気抵抗を有する非金属の導電性材料を設け、表皮効
果により上記接地用電線の導体表面に流れる高周波ノイ
ズを上記非金属の導電性材料の電気抵抗によって消費さ
せることにより、高周波ノイズの共振を抑制することを
特徴とする、接地用電線による電気機器等への高周波ノ
イズ防止法。 - 【請求項2】 上記非金属の導電性材料の電気抵抗Rの
値が、この導電性材料を設けた接地用電線の導体のイン
ダクタンスLとの間で、2πfL/R≦1(fは高周波
ノイズの共振周波数)となるように上記R及び上記Lの
値を設定することを特徴とする、請求項1項に記載の接
地用電線による電気機器等への高周波ノイズ防止法。 - 【請求項3】 上記接地用電線の導体への直接、又は絶
縁層を介した非金属の導電性材料の設置は、この非金属
の導電性材料を上記接地用電線の導体の周囲へ被覆する
ことにより、又はテープ状にして上記接地用電線の導体
の長手方向に沿って設けることにより行うことを特徴と
する、請求項1項に記載の接地用電線による電気機器等
への高周波ノイズ防止法。 - 【請求項4】 上記接地用電線の導体への直接、又は絶
縁層を介した非金属の導電性材料の設置は、この非金属
の導電性材料の外側にさらに絶縁層を被覆することによ
り行うことを特徴とする、請求項1項に記載の接地用電
線による電気機器等への高周波ノイズ防止法。 - 【請求項5】 電子機器等から発生し、接地用電線に定
在波として残留する高周波ノイズを防止する接地用電線
であって、表皮効果により上記接地用電線の導体表面に
流れる高周波ノイズを自己のわずかな電気抵抗により消
費させる非金属の導電性材料が上記接地用電線の導体に
直接、又は絶縁層を介して設けられ、上記接地用電線の
導体の両端部では、当該導体と上記非金属の導電性材料
とが電気的に接触していることを特徴とする、電気機器
等への高周波ノイズ防止用電線。 - 【請求項6】 上記非金属の導電性材料の電気抵抗Rの
値が、この導電性材料を設けた接地用電線の導体のイン
ダクタンスLとの間で、2πfL/R≦1(fは高周波
ノイズの共振周波数)となるように設定されていること
を特徴とする、請求項5項に記載の電気機器等への高周
波ノイズ防止用電線。 - 【請求項7】 上記接地用電線の導体への直接、又は絶
縁層を介した非金属の導電性材料の設置は、この非金属
の導電性材料が上記接地用電線の導体の周囲へ被覆され
た状態、又はテープ状にして上記接地用電線の導体の長
手方向に沿って設けられた状態であることを特徴とす
る、請求項5項に記載の電気機器等への高周波ノイズ防
止用電線。 - 【請求項8】 上記非金属の導電性材料の上記接地用電
線の導体への直接、又は絶縁層を介した設置は、この非
金属の導電性材料の外側にさらに絶縁層が被覆されてい
ることを特徴とする、請求項5項に記載の接地用電線に
よる電気機器等への高周波ノイズ防止用電線。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10301754A JP3029198B1 (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 接地用電線 |
US09/413,245 US6271466B1 (en) | 1998-10-09 | 1999-10-07 | Grounding cable |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10301754A JP3029198B1 (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 接地用電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3029198B1 JP3029198B1 (ja) | 2000-04-04 |
JP2000123650A true JP2000123650A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=17900773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10301754A Expired - Fee Related JP3029198B1 (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 接地用電線 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6271466B1 (ja) |
JP (1) | JP3029198B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008159409A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Oki Electric Cable Co Ltd | Emi対策ノンシールドケーブル及び耐ノイズ強化シールドケーブル。 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006004847A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Sankosha Corp | 接地導体 |
FI20105841A0 (fi) * | 2010-08-09 | 2010-08-09 | Spindeco Oy | Spin-virtailmiö hiilipinnoitetuissa johtimissa |
JP6683548B2 (ja) * | 2016-06-21 | 2020-04-22 | 矢崎総業株式会社 | 車輪配索用ワイヤーハーネス |
KR20190033832A (ko) | 2017-09-22 | 2019-04-01 | 한국전력공사 | 전주용 탄소 접지바 조립체 및 이의 시공 방법 |
CN108092014A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-05-29 | 广东电网有限责任公司清远供电局 | 一种接地线装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3643007A (en) * | 1969-04-02 | 1972-02-15 | Superior Continental Corp | Coaxial cable |
FR2437686A1 (fr) * | 1978-09-29 | 1980-04-25 | Mayer Ferdy | Element electrique a pertes, tel que fil, cable et ecran, resistant et absorbant |
FR2461342A1 (fr) * | 1979-07-06 | 1981-01-30 | Mayer Ferdy | Cables a haute immunite, contre pulse electromagnetique (emp) |
US4408089A (en) * | 1979-11-16 | 1983-10-04 | Nixon Charles E | Extremely low-attenuation, extremely low radiation loss flexible coaxial cable for microwave energy in the gigaHertz frequency range |
US4822950A (en) * | 1987-11-25 | 1989-04-18 | Schmitt Richard J | Nickel/carbon fiber braided shield |
US4960965A (en) * | 1988-11-18 | 1990-10-02 | Redmon Daniel W | Coaxial cable with composite outer conductor |
JPH07118225B2 (ja) * | 1988-12-16 | 1995-12-18 | 北川工業株式会社 | フラットケーブル |
US5171938A (en) * | 1990-04-20 | 1992-12-15 | Yazaki Corporation | Electromagnetic wave fault prevention cable |
US5245161A (en) * | 1990-08-31 | 1993-09-14 | Tokyo Kogyo Boyeki Shokai, Ltd. | Electric heater |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10301754A patent/JP3029198B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-10-07 US US09/413,245 patent/US6271466B1/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008159409A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Oki Electric Cable Co Ltd | Emi対策ノンシールドケーブル及び耐ノイズ強化シールドケーブル。 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3029198B1 (ja) | 2000-04-04 |
US6271466B1 (en) | 2001-08-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0452942B1 (en) | Electromagnetically shielded wire or cable | |
US7674973B2 (en) | Electrical conductor and cable utilizing same | |
US7205947B2 (en) | Litzendraht loop antenna and associated methods | |
US6664466B2 (en) | Multiple shielded cable | |
JPH04218214A (ja) | 通信伝送ケーブルと電磁干渉を抑圧する装置を有する通信伝送システム | |
US4760362A (en) | Leaky coaxial cable providing inductive coupling by eliminating radiating gaps, and the method of making same | |
US5930100A (en) | Lightning retardant cable | |
JP5579215B2 (ja) | ワイヤーハーネスおよびワイヤーハーネスのシールド構造 | |
JP2006508589A (ja) | パワーライン伝送のための誘導カップラの構成体 | |
EP1605544B1 (en) | Antenna device and antenna device manufacturing method | |
JP3029198B1 (ja) | 接地用電線 | |
JPWO2003081973A1 (ja) | 電磁波遮蔽用シート、電磁波遮蔽伝送用ケーブル及び電磁波遮蔽lsi | |
US20070008075A1 (en) | Signal coupling device | |
EP0798950B1 (en) | High voltage noise filter and magnetron device using it | |
JP2006279462A (ja) | 電気的雑音フィルタ及び電気的雑音除去方法 | |
US6278599B1 (en) | Lightning retardant cable and conduit systems | |
JP3527608B2 (ja) | 伝導ノイズカット電線 | |
KR102632412B1 (ko) | 전자기 신호 검출 장치 | |
JP2593447Y2 (ja) | ノイズレス接地線 | |
JP2001291980A (ja) | フレームアース接続構造 | |
JP3412123B2 (ja) | ケーブル | |
EP0147248B1 (en) | Cable networks and filters with interfacial losses | |
Broydé et al. | Definition, relevance and measurement of the parallel and axial transfer impedances | |
RU1786510C (ru) | Неизолированный провод дл воздушных линий электропередач | |
JP2000277344A (ja) | 線路形トランス |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090204 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100204 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110204 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120204 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130204 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140204 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |