JP2000122801A - 座標値補正装置 - Google Patents

座標値補正装置

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JP2000122801A
JP2000122801A JP29045398A JP29045398A JP2000122801A JP 2000122801 A JP2000122801 A JP 2000122801A JP 29045398 A JP29045398 A JP 29045398A JP 29045398 A JP29045398 A JP 29045398A JP 2000122801 A JP2000122801 A JP 2000122801A
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coordinate
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bit
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JP29045398A
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English (en)
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Tsutomu Mitsuyoshi
勉 三吉
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチパネル等に手書きで描いた線を複雑な
演算処理を用いず、且つ少ないメモリ容量で補正するこ
と。 【解決手段】 まずタッチパネル部Pで得られた座標値
を座標値獲得手段3に与える。座標値保持手段5は過去
に補正した座標値を1個又は2個保持する。座標値補正
手段4は、現在の座標値と座標値保持手段5から得られ
る座標値とを用いて加重平均により補正処理を行う。こ
うすると、過去に得られた多数の補正前の座標値に対し
て、重み付けをして補正を行うのと数学的に等価になる
ので、簡単な構成で描画品質を保って補正することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、獲得した座標値に
従って描画を行う際に、描画ラインを滑らかにするべく
入力座標値を補正する座標値補正装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、タッチパネル等にペンで描画
した場合、得られる座標値は様々な要因により誤差を含
んでいる。また、描画時に手振れなどが予想される場
合、入力座標値に対して直線補間を行って表示すると、
表示した線が非常に汚く見えることがあった。このよう
な課題に対して、以下に示すような従来技術が開示され
ている。
【0003】(第1の従来技術)特開平6−89345
号公報に、3点の座標データから2点間を結ぶ円弧を算
出し、描画ラインを補正する技術が開示されている。ま
た特開平9−106321号公報には、4点を用いてベ
ジェ曲線を求め、描画ラインを補正する技術が開示され
ている。その他、複数の点からスプライン曲線等の近似
曲線を求めて表示する技術は、多数の文献に開示されて
いる。これらの技術は全て、比較的複雑な計算を行って
近似曲線を求めるものであり、また求めた近似曲線や円
弧を表示するときにも、複雑な計算が再度必要になるも
のである。
【0004】(第2の従来技術)特開平8−27253
4号公報においては、10個以上の座標値の平均値を、
補正後の座標値とする技術が開示されている。また特開
平9−114580号公報では、複数の座標値の重み付
け平均値をとる技術が開示されている。これらの技術に
おける計算は比較的容易であるが、多くの座標値をバッ
ファに蓄えておく必要がある。
【0005】上記の技術を用い、かつ補正に用いる座標
値を少なくした場合の例を以下に説明する。ここでの補
正は、過去に得られた2つの座標値と現在の座標値とを
用いる。補正前の座標値列を{An }(n≧0)とし、
補正後の座標値列を{Bn }(n≧0)とするとき、補
正式は次の(1)式のようになる。
【数1】
【0006】このような補正方法で得られた折れ線の1
例を図8に示す。破線で示す折れ線が補正前の座標値列
{An }であり、実線で示す折れ線が補正後の座標値列
{Bn }である。このように、少数の座標値だけを補正
に用いた場合、補正の効果を多く望むことができないこ
とが判る。
【0007】(第3の従来技術)第2の従来技術に対し
て、少ないバッファ容量で簡単な計算により補正する技
術が、特公平4−40746号公報や特開平8−171
450号公報に開示されている。これらの技術は、注目
点の前後の座標値を用いて補正するものであり、例えば
タッチパネルに対してペンでなぞった軌跡を表示する場
合、注目点に対する次の座標値が得られてからでなけれ
ば、補正値を得ることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した第1の従来技
術については、複雑な計算を行って近似曲線を求め、更
にそれを表示するために複雑な計算をする必要がある。
このため、補正処理に用いられるマイクロプロセッサの
負担が大きくなり、他の制御処理を並行して行ったり、
コストの安いマイクロプロセッサを用いる場合は、実質
的に上記の方法を使えないという問題があった。
【0009】第2の従来技術については、多くの座標値
を保持するため、大きな容量のバッファが必要になり、
やはり第1の従来技術と同じようにマイクロプロセッサ
への負担が大きくなるという問題があった。
【0010】第3の従来技術については、補正したい座
標値より先の座標値を得てから補正処理を行うため、ペ
ンの軌跡を即座に表示するような場合には、追従性が悪
くなるという欠点があった。また追従性を良くするため
には、より高速のマイクロプロセッサを用いる必要があ
り、システムに負担をかけるという問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、上記課題を解決し、既に得ら
れた座標値だけを用い、少ないバッファ容量で、且つ簡
単な計算処理で座標値の補正を行い、手振れや獲得座標
値に誤差などがあっても、描画品質の低下を防ぐことが
できる座標補正装置を実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願の請求項1の発明は、描画操作によって順次に得ら
れた座標値を獲得する座標値獲得手段と、前記座標値獲
得手段から得られた現在の座標値を、過去に得られた補
正済み座標値を用いて補正し、補正済み座標値として出
力する座標値補正手段と、前記座標値補正手段で作成さ
れた補正済み座標値を新たに保持し、補正済み座標値を
更新する座標値保持手段と、を具備することを特徴とす
るものである。
【0013】本願の請求項2の発明は、請求項1の座標
値補正装置において、前記座標値補正手段は、前記座標
値保持手段から得られる補正済み座標値と前記座標値獲
得手段から得られる前記座標値とに対して、夫々の座標
値に予め付与された重み付け係数を乗算し、重み付け平
均値を算出することにより、新たな補正済み座標値を生
成することを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項3の発明は、請求項1の座標
値補正装置において、前記座標値補正手段は、前記座標
値保持手段から2進数で入力された補正済み座標値に対
してLSB側にビットシフトする第1のビットシフト手
段と、前記座標値獲得手段から2進数で入力された座標
値に対してLSB側にビットシフトする第2のビットシ
フト手段と、前記第1及び第2のビットシフト手段の出
力を加算する加算手段と、を有するものであり、前記座
標値保持手段は、現在の入力座標値に対し直前の補正済
み座標値だけを保持することを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項4の発明は、請求項1の座標
値補正装置において、前記座標値補正手段は、前記座標
値獲得手段から入力された現在の座標値をAn とし、現
在の補正済み座標値をBn とし、現在から過去に向かっ
て生成された補正済み座標値をBn-1 、Bn-2 ・・・と
するとき、前記座標値保持手段から2進数で入力された
補正済み座標値Bn-2 に対してLSB側にビットシフト
する第1のビットシフト手段と、前記座標値獲得手段か
ら2進数で入力された座標値An に対してLSB側にビ
ットシフトする第2のビットシフト手段と、前記第1の
ビットシフト手段の出力値を2の補数に変換する2の補
数変換手段と、前記座標値保持手段から2進数で入力さ
れた補正済み座標値Bn-1 と前記2の補数変換手段の出
力値とを加算する第1の加算手段と、前記第1の加算手
段の出力値と前記第2のビットシフト手段の出力値とを
加算し、加算結果を現在の補正済み座標値Bn として出
力する第2の加算手段と、を有するものであり、前記座
標値保持手段は、現在に対して少なくとも補正済み座標
値Bn-1 、Bn-2 を保持することを特徴とするものであ
る。
【0016】本願の請求項5の発明は、請求項1の座標
値補正装置において、前記座標値補正手段は、前記座標
値獲得手段から入力された現在の座標値をAn とし、現
在の補正済み座標値をBn とし、現在から過去に渡って
生成された補正済み座標値をBn-1 、Bn-2 、Bn-3
・・とするとき、前記座標値保持手段に保持された座標
値をBn-1 を読み出し、LSB側にビットシフトする第
1のビットシフト手段と、前記座標値保持手段に保持さ
れた座標値をBn-2 を読み出し、LSB側にビットシフ
トする第2のビットシフト手段と、前記座標値保持手段
に保持された座標値をBn-3 を読み出し、LSB側にビ
ットシフトする第3のビットシフト手段と、前記座標値
獲得手段から2進数で入力された座標値An に対してL
SB側にビットシフトする第4のビットシフト手段と、
前記座標値保持手段から2進数で入力された補正済み座
標値Bn-1 と前記第1のビットシフト手段の出力値とを
加算する第1の加算手段と、前記第2のビットシフト手
段の出力値を3回加算する第2の加算手段と、前記第2
の加算手段の出力値を2の補数に変換する2の補数変換
手段と、前記2の補数変換手段の出力値と前記第3のビ
ットシフト手段の出力値とを加算する第3の加算手段
と、前記第3の加算手段の出力値と前記第4のビットシ
フト手段の出力値とを加算する第4の加算手段と、前記
第4の加算手段の出力値と前記第1の加算手段の出力値
とを加算し、加算結果を現在の補正済み座標値Bn とし
て出力する第5の加算手段と、を有するものであり、前
記座標値保持手段は、現在に対して少なくとも補正済み
座標値Bn-1 、Bn-2 、Bn-3 を保持することを特徴と
するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて説明する。以下では実施の形態1〜3における座標
値補正装置について説明するが、基本的な構成は全て同
じであるので、まず共通部分の構成から説明する。
【0018】(共通部分の構成と説明)本発明の座標値
補正装置が用いられる手書き描画システムの構成図を図
1に示す。この手書き描画システムは大きく分けて、入
力される座標値を検出するタッチパネル部Pと、本発明
の座標値補正装置である座標値補正部Qと、補正した座
標値に基づいて実際の表示をする表示部Rとの3部に分
けることができる。
【0019】タッチパネル部Pは、ユーザーがペンを用
いて描画操作を行い、座標値を入力するタッチパネル1
と、タッチパネル1に入力された座標値を順次に検出
し、座標値補正部Qに座標値を送る座標値検出手段2と
を含んで構成される。座標値補正部Qは、座標値検出手
段2が出力する座標値を獲得する座標値獲得手段3と、
座標値獲得手段3が獲得した座標値の補正処理を行う座
標値補正手段4と、座標値補正手段4が出力した補正済
みの座標値を記憶する座標値保持手段5とを含んで構成
される。
【0020】表示部Rは、座標値補正手段4が出力した
補正済み座標値を受け、直線補間を行って画像情報を作
成する画像情報作成手段6と、画像情報作成手段6が作
成した画像情報を表示するべく、映像信号に変換して出
力する表示手段7と、表示手段7が出力する映像信号を
画面上に表示するモニタ8とを含んで構成される。
【0021】タッチパネル部Pと表示部Rの構成と動作
は従来技術と同じである。タッチパネル部Pについて
は、ユーザーがペンで描画するのに適した解像度を有
し、座標値を検出することができれば、タッチパネル1
の方式や、座標値検出手段2の構成及び動作方法を特定
のものに限定する必要はない。また表示部Rについて
も、画像情報作成手段6で得られた座標値を結んだ直線
を用いて画像データを作成し、最終的にモニタ8に表示
できれば、どのような方法を用いても構わない。その1
例として特開平8−110836号公報に開示されてい
る技術がある。
【0022】しかし、本発明の対象である座標値補正部
Qは、以下の機能を持つものとする。即ち、座標値検出
手段2によって検出された座標値は、タッチパネル1が
例えば抵抗膜方式であれば、そのリニアリティの精度不
良や座標値検出用の電源のノイズなどにより、検出誤差
が生じる。更には、ユーザーの手振れや滑りにより、ユ
ーザーの意図と異なる座標値が入力されることがある。
従ってこれら座標値をそのまま表示部Rに送って表示さ
せると、表示品質の悪い画像が表示されてしまうことに
なる。そこで座標値補正部Qは、入力された座標値を補
正し、表示品質を向上させるように機能することが求め
られる。
【0023】さて図1の座標値獲得手段3は、座標値検
出手段2から得た座標値を座標値補正手段4に送る。座
標値補正手段4は、送られた座標値1つに対して、補正
された座標値を1つ出力するが、その際過去に出力した
1つ以上の補正済みの座標値を座標値保持手段5から読
み出し、これらを用いて座標値の補正処理を行う。座標
値保持手段5は、補正を行うのに必要数の座標値配列を
一次記憶するメモリであり、例えばRAMが用いられ
る。座標値保持手段5は座標値補正手段4の出力する補
正済みの座標値を新たに保持し、既に保持している座標
値の中で古い補正済みの座標値を廃棄し、補正済みの座
標値を更新する。
【0024】座標値補正部Qはハードウェア的にはマイ
クロプロセッサで構成され、座標値獲得手段3には、タ
ッチパネル部とのインターフェース、例えばシリアルイ
ンターフェースなどが用いられる。座標値補正手段4は
マイクロプロセッサのプログラム処理でその機能が達成
されるが、ハードウェアのみで実現するようにしてもよ
い。
【0025】(実施の形態1)上述の共通部分の構成を
用い、本発明の実施の形態1における座標値補正装置
(座標値補正部Q1)について図1及び図2を用いて説
明する。図2は本実施の形態の座標値補正部Q1の構成
を示すブロック図であり、座標値保持手段5Aは1つの
補正済み座標値(以下、補正値ともいう)のみを保持
し、座標値補正手段4Aは次の(2)式を用いて補正処
理を行う。
【数2】 ここで、図1の座標値検出手段2で検出される座標値列
を{An }(n≧0)とし、座標値補正手段4Aが補正
済み座標値として出力する座標値列を{Bn }(n≧
0)としている。An 、Bn ともに2次元のベクトルで
ある。
【0026】座標値補正手段4Aでの補正処理をブロッ
ク図に表すと、図2の破線部のようになる。第1のビッ
トシフト手段11は、座標値獲得手段3から得られた2
進数の座標値をLSB側に1ビットシフトするものであ
る。第2のビットシフト手段12は、座標値保持手段5
Aから読み出した2進数の補正済み座標値をLSB側に
1ビットシフトするものである。加算手段13はビット
シフト手段11、12の出力値を加算するものである。
(2)式で示すように、An に対する補正を行い、Bn
を出力する場合、An ,Bn-1 に対してビットシフト手
段11、12で夫々1ビットのビットシフトを行い、そ
の値を1/2にする(奇数の場合は切り捨てる)。そし
てビットシフトした値を加算手段13で加算し、加算値
を補正値Bn として画像情報作成手段6と座標値保持手
段5Aとに出力する。
【0027】このようにして得られた補正値と元の座標
値との違いを図3に示した。破線で示す折れ線が元の座
標値(補正なし)で描かれた折れ線であり、実線で示す
折れ線が本実施の形態で補正した座標値による折れ線で
ある。図3の結果を図8の結果と比較した場合、補正の
効果としては大きく変わりがないが、本実施の形態で使
用している座標値保持手段5Aは、1個の補正済み座標
値のみを保持すればよい。これに対して従来例の座標値
補正部では、図3の結果を導くためには、2個の過去の
座標値を保持しなくてはならなかった。このように、本
実施の形態の座標値補正部Qaは、座標値保持手段5A
のバッファの容量を小さくすることができる。
【0028】(実施の形態2)同様に、上述の共通部分
の構成を用い、本発明の実施の形態2における座標値補
正装置(座標値補正部Q2)について図4を用いて説明
する。図4は本実施の形態の座標値補正部Q2の構成を
示すブロック図である。本図の座標値保持手段5Bは、
2つの補正済み座標値を保持し、座標値補正手段4Bは
次の(3)式を用いて補正処理を行う。
【数3】 ここでも実施の形態1と同様に、座標値検出手段2で検
出される座標値列を{An }(n≧0)とし、座標値補
正手段4Bが補正済み座標値として出力する座標値列を
{Bn }(n≧0)としている。An 、Bn ともに2次
元のベクトルである。
【0029】座標値補正手段4Bでの補正処理をブロッ
ク図で表した場合、図4の破線部のようになる。第1の
ビットシフト手段22は、座標値保持手段5Bから入力
された座標値Bn-2 である2進数の値をLSB側に2ビ
ットシフトするものである。第2のビットシフト手段2
1は、座標値獲得手段3から入力された座標値である2
進数の値をLSB側に2ビットシフトするものである。
2の補数変換手段23はビットシフト手段22から入力
された値を減算値に変換するために、2の補数を演算す
るものである。第1の加算手段24は、2の補数変換手
段23の出力値と、座標値保持手段5Bの出力する座標
値Bn-1 とを加算するものである。第2の加算手段25
は、ビットシフト手段21の出力値と、加算手段24の
出力値とを加算し、加算結果を補正済み座標値として画
像情報作成手段6と座標値保持手段5Bとに与えるもの
である。
【0030】このような構成の座標値補正手段4Bで
は、An に対する補正を行い、Bn を出力する場合、A
n 、Bn-2 に対して夫々ビットシフト手段21、22で
2ビットシフトを行い、その値を夫々1/4にする(4
の倍数でない場合は切り捨てる)。そしてビットシフト
手段22の出力に対しては、2の補数変換手段23で2
の補数に変換する。加算手段24は2の補数変換手段2
3の出力値とビットシフト手段21の出力とを加算す
る。最後に、加算手段25は加算手段24の出力とビッ
トシフト手段21の出力とを加算し、(3)式による補
正済みの座標値Bnを生成する。
【0031】このようにして得られた補正値と元の座標
値との違いを図5に示した。破線で示す折れ線が元の座
標値(補正なし)で描かれた折れ線であり、実線で示す
折れ線が本実施の形態で補正した座標値を用いて描いた
折れ線である。図3の変換後の折れ線と比べても、座標
値補正の効果が大きくなっていることが判る。
【0032】(実施の形態3)同様に、上述の共通部分
の構成を用い、本発明の実施の形態3における座標値補
正装置(座標値補正部Q3)について図6を用いて説明
する。図6は本実施の形態の座標値補正部Q3の構成を
示すブロック図である。座標値保持手段5Cは3つの補
正済み座標値を保持し、座標値補正手段4Cは次の
(4)式を用いて補正処理を行う。
【数4】 ここでも実施の形態1又は2と同様に、座標値検出手段
2で検出される座標値列を{An }(n≧0)とし、座
標値補正手段4Cが補正済み座標値として出力する座標
値列を{Bn }(n≧0)としている。An 、Bn とも
に2次元のベクトルである。
【0033】座標値補正手段4Cでの補正処理をブロッ
ク図で表した場合、図6の破線部のようになる。第1の
ビットシフト手段32は、座標値保持手段5Cから出力
されたBn-1 (2進数)の値をLSB側に1ビットシフ
トするものである。第2のビットシフト手段34は、座
標値保持手段5Cから出力されたBn-2 (2進数)の値
をLSB側に2ビットシフトするものである。第3のビ
ットシフト手段33は座標値保持手段5Cから出力され
たBn-3 (2進数)の値をLSB側に3ビットシフトす
るものである。更に、第4のビットシフト手段31は座
標値獲得手段3から出力されたAn の2進数の値をLS
B側に3ビットシフトするものである。
【0034】第1の加算手段35は、ビットシフト手段
32の出力と、座標値保持手段5Cから出力されたB
n-1 の値とを加算し、加算結果を加算手段39に与える
ものである。第2の加算手段36は、ビットシフト手段
34の出力を同時に3回入力し、それらを加算して2の
補数変換手段40に与えるものである。2の補数変換手
段40は、加算手段36の出力値を減算値に変換するた
めに2の補数に変換するものである。第3の加算手段3
7は、ビットシフト手段33の出力と、2の補数変換手
段40の出力とを加算し、加算結果を加算手段38に与
えるものである。第4の加算手段38は、加算手段37
の出力と、ビットシフト手段31の出力とを加算し、加
算結果を加算手段39に与えるものである。第5の加算
手段39は、加算手段38の出力と、加算手段35の出
力とを加算し、加算結果を補正済み座標値Bn として画
像情報作成手段6及び座標値保持手段5Cに与えるもの
である。
【0035】このような構成の座標値補正手段4Cで
は、An に対する補正を行い、Bn を出力する場合、A
n 、Bn-1 、Bn-2 、Bn-3 に対して、ビットシフト手
段31、32、34、33で夫々ビットシフトを行い、
それらの値を夫々1/8、1/2、1/4、1/8倍に
する(夫々の下位ビットは切り捨て)。加算手段35で
はBn-1 の値と、ビットシフト手段32の出力を加算し
てを次の(5)式の値を出力する。
【数5】 加算手段36では、ビットシフト手段34の出力を3倍
するための加算処理を行い、2の補数変換手段40は加
算結果を減算値に変換する。
【0036】加算手段37では、2の補数変換手段40
の出力とビットシフト手段33の出力とを加算し、
(6)式の値を出力する。
【数6】
【0037】更に加算手段38では、ビットシフト手段
31の出力と加算手段37の出力をと加算し、(7)式
の値を出力する。
【数7】
【0038】最後に加算手段39では、加算手段35の
出力と加算手段38の出力とを加算することで(4)式
の値を算出し、補正済み座標値Bn を生成する。
【0039】このようにして得られた補正値と元の座標
値との違いを図7に示した。破線がが元の座標値(補正
なし)で描かれた折れ線であり、実線が本実施の形態で
補正した座標値を用いて描いた折れ線である。図3の変
換後の折れ線と比べると、座標値補正の効果が大きく出
ている。しかし、図5の折れ線とはそれ程変化がない
上、入力座標値に対する出力座標値の遅れが大きくなる
傾向にある。このような意味では、実施の形態2のもの
を採用すれば、実用上は十分な効果が得られるものと考
えられる。
【0040】以上で説明した3つの実施の形態で用いた
補正式を、{An }だけを用いて一般的に表現すると、
(8)式のようになる。
【数8】 座標値保持手段5に少ししか座標値を保持していなくて
も、非常に多くの座標値に重み付けをして算出したもの
と同じ結果を得ることができることが判る。具体的に、
実施の形態1についてBn を{An }だけで表現してみ
ると、(9)式のような結果になる。
【数9】 このことから、1つの座標値しか座標値保持手段5に持
たせなくても、多くの座標値から補正したのと等価であ
ることが判る。
【0041】なお、座標値を獲得する手段としてタッチ
パネル1を用いた。しかし座標値獲得手段として、座標
点列が得られるものであれば、スキャナで読み込んだ画
像の輪郭を抽出し、これを直線近似した場合の屈曲点を
出力するようなものでも実現できる。また、表示部にモ
ニタ8を用いたが、紙等に印刷するようなハードコピー
手段を用いても構わない。
【0042】
【発明の効果】本発明の座標値補正装置によれば、過去
の補正済みの座標値を保持する座標値保持手段の記憶容
量が少なくても、過去の多くの補正前の座標値に重み付
けをして補正したものと数学的に等価な補正を行うこと
ができる。このため、低価格のマイクロプロセッサを使
ったシステムであっても、手書きによる座標値列を用い
て自然な描画を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座標値補正装置が用いられる手書き描
画システムのシステムの構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における座標値補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1の座標値補正装置を用い、座標値
を補正して得た描画結果である。
【図4】本発明の実施の形態2における座標値補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態2の座標値補正装置を用い、座標値
を補正して得た描画結果である。
【図6】本発明の実施の形態3における座標値補正装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】実施の形態3の座標値補正装置を用い、座標値
を補正して得た描画結果である。
【図8】従来の座標値補正装置を用い、座標値を補正し
て得た描画結果である。
【符号の説明】
1 タッチパネル 2 座標値検出手段 3 座標値獲得手段 4,4A,4B,4C 座標値補正手段 5,5A,5B,5C 座標値保持手段 6 画像情報作成手段 7 表示手段 8 モニタ 11,12,21,22,31〜34 ビットシフト手
段 13,24,25,35,36〜39 加算手段 23,40 2の補数変換手段 35〜39 加算手段 P タッチパネル部 Q,Q1,Q2,Q3 座標値補正部 R 表示部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画操作によって順次に得られた座標値
    を獲得する座標値獲得手段と、 前記座標値獲得手段から得られた現在の座標値を、過去
    に得られた補正済み座標値を用いて補正し、補正済み座
    標値として出力する座標値補正手段と、 前記座標値補正手段で作成された補正済み座標値を新た
    に保持し、補正済み座標値を更新する座標値保持手段
    と、を具備することを特徴とする座標値補正装置。
  2. 【請求項2】 前記座標値補正手段は、 前記座標値保持手段から得られる補正済み座標値と前記
    座標値獲得手段から得られる前記座標値とに対して、夫
    々の座標値に予め付与された重み付け係数を乗算し、重
    み付け平均値を算出することにより、新たな補正済み座
    標値を生成することを特徴とする請求項1記載の座標値
    補正装置。
  3. 【請求項3】 前記座標値補正手段は、 前記座標値保持手段から2進数で入力された補正済み座
    標値に対してLSB側にビットシフトする第1のビット
    シフト手段と、 前記座標値獲得手段から2進数で入力された座標値に対
    してLSB側にビットシフトする第2のビットシフト手
    段と、 前記第1及び第2のビットシフト手段の出力を加算する
    加算手段と、を有するものであり、 前記座標値保持手段は、 現在の入力座標値に対し直前の補正済み座標値だけを保
    持するものであることを特徴とする請求項1記載の座標
    値補正装置。
  4. 【請求項4】 前記座標値補正手段は、 前記座標値獲得手段から入力された現在の座標値をAn
    とし、現在の補正済み座標値をBn とし、現在から過去
    に向かって生成された補正済み座標値をBn-1 、Bn-2
    ・・・とするとき、 前記座標値保持手段から2進数で入力された補正済み座
    標値Bn-2 に対してLSB側にビットシフトする第1の
    ビットシフト手段と、 前記座標値獲得手段から2進数で入力された座標値An
    に対してLSB側にビットシフトする第2のビットシフ
    ト手段と、 前記第1のビットシフト手段の出力値を2の補数に変換
    する2の補数変換手段と、 前記座標値保持手段から2進数で入力された補正済み座
    標値Bn-1 と前記2の補数変換手段の出力値とを加算す
    る第1の加算手段と、 前記第1の加算手段の出力値と前記第2のビットシフト
    手段の出力値とを加算し、加算結果を現在の補正済み座
    標値Bn として出力する第2の加算手段と、を有するも
    のであり、 前記座標値保持手段は、 現在に対して少なくとも補正済み座標値Bn-1 、Bn-2
    を保持するものであることを特徴とする請求項1記載の
    座標値補正装置。
  5. 【請求項5】 前記座標値補正手段は、 前記座標値獲得手段から入力された現在の座標値をAn
    とし、現在の補正済み座標値をBn とし、現在から過去
    に渡って生成された補正済み座標値をBn-1 、Bn-2
    n-3 ・・・とするとき、 前記座標値保持手段に保持された座標値をBn-1 を読み
    出し、LSB側にビットシフトする第1のビットシフト
    手段と、 前記座標値保持手段に保持された座標値をBn-2 を読み
    出し、LSB側にビットシフトする第2のビットシフト
    手段と、 前記座標値保持手段に保持された座標値をBn-3 を読み
    出し、LSB側にビットシフトする第3のビットシフト
    手段と、 前記座標値獲得手段から2進数で入力された座標値An
    に対してLSB側にビットシフトする第4のビットシフ
    ト手段と、 前記座標値保持手段から2進数で入力された補正済み座
    標値Bn-1 と前記第1のビットシフト手段の出力値とを
    加算する第1の加算手段と、 前記第2のビットシフト手段の出力値を3回加算する第
    2の加算手段と、 前記第2の加算手段の出力値を2の補数に変換する2の
    補数変換手段と、 前記2の補数変換手段の出力値と前記第3のビットシフ
    ト手段の出力値とを加算する第3の加算手段と、 前記第3の加算手段の出力値と前記第4のビットシフト
    手段の出力値とを加算する第4の加算手段と、 前記第4の加算手段の出力値と前記第1の加算手段の出
    力値とを加算し、加算結果を現在の補正済み座標値Bn
    として出力する第5の加算手段と、を有するものであ
    り、 前記座標値保持手段は、 現在に対して少なくとも補正済み座標値Bn-1
    n-2 、Bn-3 を保持するものであることを特徴とする
    請求項1記載の座標値補正装置。
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