JP2000122260A - 感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法 - Google Patents

感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法

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JP2000122260A
JP2000122260A JP10296744A JP29674498A JP2000122260A JP 2000122260 A JP2000122260 A JP 2000122260A JP 10296744 A JP10296744 A JP 10296744A JP 29674498 A JP29674498 A JP 29674498A JP 2000122260 A JP2000122260 A JP 2000122260A
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Japan
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solid processing
processing agent
container
photosensitive material
agent
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JP10296744A
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English (en)
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Shinichiro Suzuki
真一郎 鈴木
Toshio Kato
利雄 加藤
Akira Ikeda
亮 池田
Masao Watanabe
正夫 渡邉
Nobuaki Takahashi
伸明 高橋
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの容器本体内に異なる特性を有する複数
種の固形処理剤を各収納室毎に充填する製造工程で、所
定の収納室内に複数個の同種の固形処理剤を充填する際
に、隣接する他の異なる収納室に充填する固形処理剤
や、該固形処理剤の粉末等が、前記の所定の収納室内に
混入することを防止する。 【解決手段】 容器本体1内の第1の収納室12A内に
第1の固形処理剤JN1を充填して第1の収納室12A
の開口部13を第1のシール部材4Aにより封止する第
1のシール工程と、容器本体1内の第1の収納室12A
と異なる他の収納室に第1の固形処理剤JN1と異なる
特性を有する他の固形処理剤Jを充填して他の収納室の
開口部13を第2のシール部材4Bにより封止する第2
のシール工程と、により、複数種の固形処理剤Jを収納
容器10に充填して密封する感光材料処理用固形処理剤
収納容器の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の感光材
料処理用固形処理剤を固形処理剤収納容器内に充填、密
封する固形処理剤収納容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料であるハロゲン化銀感光材料
は、露光後に、現像液、漂白及び/又は定着液、さらに
は安定化液の処理液により処理される。この処理は、一
般に、自動現像装置によって行われ、処理槽内の各処理
液の活性度を一定に保つように補充液を補充する方式が
一般に用いられている。従来、この補充液は、キット化
された1〜2種類以上のパーツ剤を、一定量の水で溶解
して作製されていた。この方法によると、各パーツ剤を
間違わずに調合し、確実に溶解させ、間違えずに投入す
るという手間がかかっていた。
【0003】そこで、本出願人らは、WO092/20
013号公報に記載されるように、各補充液(処理)毎
に殆ど全ての処理剤成分を固形化した感光材料用固形処
理剤を開発した。この固形処理剤は、特開平7−199
443号公報に記載されるように、各処理毎に収納容器
に収納されて供給されている。
【0004】また、特開平10−118264号明細書
には、一つの収納容器内に、複数種類の固形処理剤を種
類別に密封収納し、この収納容器から自動現像機の各処
理液槽に供給する収納容器が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】(1) 製造工程で収
納容器内に固形処理剤を充填する開口部、及び使用時に
収納容器内の固形処理剤を排出させる収納容器の開口部
を、密封シールするシール部材は、収納容器内の固形処
理剤が外気に触れて膨潤したり変質することを避ける為
に存在する。ユーザーが使用する際はシール部材を剥が
す必要があり、剥がれやすいシール部材の方がユーザー
にとっては作業しやすい。その為、固形処理剤から放出
されるガスや温度上昇による内圧増加に耐えられる最低
強度の条件でシールするのが望ましい。
【0006】収納容器内には、例えば74個(合計約1
0kg)まで固形処理剤を挿入できる。収納容器は固形
処理剤を挿入後、シール部材を溶着用突起条部(ダイレ
クタ)に対してヒートシールして密封されている。固形
処理剤は吸湿性があるので、吸湿すると収納容器内で膨
張して詰まりの原因となる。また、固形処理剤から発生
するガスが、異なる処方の固形処理剤に触れると化学反
応を起こして、所定の機能を有さなくなる。その為、ユ
ーザーが使用する為に開封するまでは、密封状態が保持
されていなければならない。
【0007】(2)収納容器の容器本体の前記開口部
(前方開口部)に対向する後方開口部は、キャップ部材
により予め密閉されているが、この密閉部分に空気の漏
洩箇所があると、収納容器内の固形処理剤が外気に触れ
て膨潤したり変質するから、確実な密封が望まれる。
【0008】(3) 一つの容器本体内に異なる特性を
有する複数種の固形処理剤を各収納室毎に充填する製造
工程では、所定の収納室内に複数個の同種の固形処理剤
を充填する際に、隣接する他の異なる収納室に充填する
固形処理剤や、該固形処理剤の粉末、破砕小塊等が、前
記の所定の収納室内に混入する恐れがある。
【0009】例えば、弱酸性の漂白用の固形処理剤の粉
末や定着用の固形処理剤の粉末が、強アルカリ性の現像
用の固形処理剤を収容する所定の収納室内に混入する
と、収納室内の現像用の固形処理剤を変質させ、更に、
この異種粉末が自動現像機の処理液槽内に混入すると、
処理液の劣化や感光材の画質低下になる。
【0010】(4) ホッパ内に堆積された感光材料処
理用固形処理剤を取り出して収納容器内に充填する感光
材料処理用固形処理剤収納容器の製造工程において、固
形処理剤を搬送して収納容器内に送り込む固形処理剤搬
送面に、固形処理剤から発生する粉末や小塊等の粉塵が
滞留して凝固すると、固形処理剤の搬送に支障を及ぼし
て停滞させ、所定量の固形処理剤が収納容器内に収容さ
れなくなったり、搬送装置が停止したりする。
【0011】本発明は、上記の諸課題を解消する固形処
理剤収納容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、以下の構
成により達成することができる。
【0013】(1) 複数種類の感光材料処理用固形処
理剤を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室
のそれぞれに接続し前記固形処理剤を排出する開口部を
有する筒状の容器本体と、前記開口部を封止するシール
部材と、から構成された感光材料処理用固形処理剤の収
納容器の製造方法において、前記容器本体内の第1の収
納室内に第1の固形処理剤を充填して前記第1の収納室
の開口部を第1のシール部材により封止する第1のシー
ル工程と、前記容器本体内の前記第1の収納室と異なる
他の収納室に前記第1の固形処理剤と異なる特性を有す
る他の固形処理剤を充填して前記他の収納室の開口部を
第2のシール部材により封止する第2のシール工程と、
により、複数種の固形処理剤を前記収納容器に充填して
密封することを特徴とする感光材料処理用固形処理剤収
納容器の製造方法(請求項1)。
【0014】(2) 複数種類の感光材料処理用固形処
理剤を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室
のそれぞれに接続し前記固形処理剤を排出する開口部を
有する筒状の容器本体と、前記開口部を封止するシール
部材と、から構成された感光材料処理用固形処理剤の収
納容器の製造方法において、前記容器本体内の第1の収
納室内に第1の固形処理剤を充填して前記第1の収納室
の開口部をシール部材の第1の部分で封止する第1のシ
ール工程と、前記容器本体内の前記第1の収納室と異な
る他の収納室に前記第1の固形処理剤と異なる特性を有
する他の固形処理剤を充填して前記他の収納室の開口部
を前記シール部材の前記第1の部分と異なる第2の部分
で封止する第2のシール工程と、により、複数種の固形
処理剤を前記収納容器に充填して密封することを特徴と
する感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法(請
求項5)。
【0015】(3) 複数種類の感光材料処理用固形処
理剤を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室
のそれぞれに接続し前記固形処理剤を排出する前方開口
部を有する筒状の容器本体と、前記筒状の容器本体の前
方開口部と反対側の後方開口部を閉止するキャップ部材
と、から構成された感光材料処理用固形処理剤収納容器
の製造方法において、前記キャップ部材に形成した溝部
にホットメルト剤が均一な膜厚に保持されるように注入
した後、前記溝部に前記容器本体の後方開口部の突起壁
部を嵌合させて接合し、密閉状態に保持することを特徴
とする感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法
(請求項6)。
【0016】(4) 複数種類の感光材料処理用固形処
理剤を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室
のそれぞれに接続し前記固形処理剤を排出するための複
数の前方開口部を有する筒状の容器本体と、前記筒状の
容器本体の前方開口部と反対側の後方開口部を閉止する
キャップ部材と、から構成された感光材料処理用固形処
理剤収納容器の製造方法において、前記容器本体の後方
開口部を前記キャップ部材により接合した後、前記前方
開口部を密閉部材により密封して、気密性筐体内に装填
し、気圧計により、前記容器本体と前記キャップ部材と
の接合部の空気漏洩を検査することを特徴とする感光材
料処理用固形処理剤収納容器の製造方法(請求項9)。
【0017】(5) 複数種類の感光材料処理用固形処
理剤を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室
のそれぞれに接続し前記固形処理剤を排出するための複
数の前方開口部を有する筒状の容器本体と、前記前方開
口部を封止するシール部材と、前記筒状の容器本体の前
方開口部と反対側の後方開口部を閉止するキャップ部材
と、から構成された感光材料処理用固形処理剤収納容器
の製造方法において、前記容器本体の後方開口部をキャ
ップ部材により閉止し、前記前方開口部をシール部材に
より封止した後、前記収納容器を気密性筐体内に装填し
て、気圧計により、前記容器本体と前記キャップ部材と
前記シール部材の接合部の空気漏洩を検査することを特
徴とする感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法
(請求項10)。
【0018】(6) 感光材料処理用固形処理剤を収納
容器内に充填して密封する製造工程中、前記固形処理剤
が空気中に露呈された時間内の固形処理剤の重量増加率
が、10%以内で、固形処理剤の充填と密封が完了する
ことを特徴とする感光材料処理用固形処理剤収納容器の
製造方法。但し、重量増加率=(P1−P0)/P0×1
00(%)、P1=固形処理剤の密封完了時の重量、P0
=固形処理剤の露呈開始時の重量)、(請求項11)。
【0019】(7) ホッパ内に堆積された感光材料処
理用固形処理剤を取り出して収納容器内に充填する感光
材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法において、前
記ホッパ内から排出された固形処理剤を供給手段により
搬送し、傾斜配置された搬送手段により前記固形処理剤
を整列させ、前記搬送手段の搬送方向下流側に固形処理
剤を投下して方向変換させてスタック室に収容し、前記
スタック室内の固形処理剤のうち所定個数の固形処理剤
を分配室の分割手段により分割切り出しして搬送した
後、固定位置に設置した前記収納容器内の所定収納室に
装填することを特徴とする感光材料処理用固形処理剤収
納容器の製造方法(請求項12)。
【0020】(8) ホッパ内に堆積された感光材料処
理用固形処理剤を取り出して収納容器内に充填する感光
材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法において、前
記固形処理剤を搬送して前記収納容器内に送り込む固形
処理剤搬送面に吸気口を設け、前記吸気口を吸気手段に
接続し、前記吸気口からの吸気により前記固形処理剤搬
送面上の粉塵を回収することを特徴とする感光材料処理
用固形処理剤収納容器の製造方法(請求項13)。
【0021】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を説明する前
に、本発明の収納容器に収納される感光材料用固形処理
剤について説明する。感光材料用処理剤は、カラーネガ
フィルムやカラーペーパーなどの写真感光材料、X線フ
ィルム、印刷用感光材料などハロゲン化銀感光材料を、
現像(発色現像を含む)、漂白及び/又は定着、安定化
の各処理を行うための処理剤である。感光材料用固形処
理剤は、この各処理毎に、感光材料用処理剤の成分を、
予め秤量され、錠剤、丸薬状、顆粒、粉体などに固形化
したものである。以下に説明する実施の形態では、感光
材料用固形処理剤(以下、固形処理剤ともいう)Jとし
て、錠剤に固形化したものを用い、その形状として扁平
な円筒形状を呈しているが、これに限られず、コーナー
部に面取りを施す、円形断面であり上・底面が平面であ
り円周面が凸面アールを有した太鼓形状を呈する、円形
断面で上・底面が球形をなす碁石形状を呈する、中空孔
を有するドーナツ形状、球形状、直方体形状など、種々
の形状を呈していてもよい。
【0022】図1は収納容器の斜視図、図2は収納容器
の開口部を開放した状態を示す斜視図、図3(a)は収
納容器の側面図、図3(b)は固形処理剤を収納した収
納容器のA−A断面図、図3(c)は固形処理剤を収納
した収納容器のB−B断面拡大図である。図4はネガカ
ラーフィルム現像処理用の自動現像機の各処理槽に補給
する固形処理剤(JN1〜JN4)を収容する収納容器
10Nの正面断面図、図5はカラー印画紙現像処理用の
自動現像機の処理槽に補給する固形処理剤(JP1〜J
P3)を収容する収納容器10Pの正面断面図である。
【0023】図4に示す収納容器10Nは、カラーネガ
フィルムの処理、すなわち、発色現像、漂白、定着、安
定化の各処理毎に錠剤に固形化した複数種の固形処理剤
JN1,JN2,JN3,JN4を収納する収納容器で
ある。図5に示す収納容器10Pは、カラー印画紙の処
理、すなわち、発色現像、漂白定着、安定化の各処理毎
に錠剤に固形化した固形処理剤JP1,JP2,JP3
を収納する収納容器である。
【0024】なお、収納容器10Nは、カラーネガフィ
ルム100本分を処理することができる量の固形処理剤
JN1〜JN4を収納するものである(発色現像用の固
形処理剤JN1は10錠、漂白用の固形処理剤JN2は
10錠、定着用の固形処理剤JN3は40錠、安定化用
の固形処理剤JN4は1錠を収納する)。また、収納容
器10Pは、発色現像用の固形処理剤JP1を20錠、
漂白定着用の固形処理剤JP2を40錠、安定化用の固
形処理剤JP3を4錠収納する。
【0025】収納容器10N及び収納容器10Pは、何
れも、容器本体1、蓋部材2、キャップ部材3、第1の
シール部材4A、第2のシール部材4B、ラベル5とか
ら構成されている。
【0026】容器本体1は、先端側(蓋部材2が設けら
れる側であり、図3(b)において左側)及び後端側
(キャップ部材3が設けられる側であり、図3(b)に
おいて右側)が開放された中空であって筒状の容器であ
る。蓋部材2は容器本体1の先端側を開閉可能に覆うこ
とができるスライド蓋である。キャップ部材3は容器本
体1の後端側の開口部を閉止する。これら容器本体1、
蓋部材2、及びキャップ部材3は、本実施の形態では、
固形処理剤J1〜J4の成分を鑑み、例えば、高密度ポ
リエチレン(HDPE)などによって樹脂成形され、更
に、容器本体1は薄肉深物であるため、高流動性のもの
が好ましい。
【0027】容器本体1の内側には、7箇所の仕切壁1
1が一体的に設けられており、これらの仕切壁11及び
容器本体1の内壁によって、容器本体1内は8つの収納
室(分室)12A,12B,12C,12D,12E,
12F,12G,12Hを構成している。
【0028】上記の8つの収納室12(A〜H)の先端
側は、開放された8箇所の開口部13を形成している。
これら開口部13の周囲(容器本体1の先端側)には、
平面状のフランジ部14が設けられている。このフラン
ジ部14の先端側には、8箇所の開口部13を囲むよう
に、フランジ先端面14Cより突出した突起条部(ビー
ド部)15が一体に形成されている。この突起条部15
の突起面には、フィルム状のシール部材4A,4Bが剥
離可能に貼着され、開口部13を開閉可能にする。シー
ル部材4A,4Bは移動可能な蓋部材2に巻回され、そ
の両端部はそれぞれフランジ部14の表面側と裏面側に
固定されている(詳細は図8、図9で説明する)。
【0029】蓋部材2をスライド移動させることによ
り、シール部材4A,4Bは突起条部15の突起面から
剥離され、開口部13を開放する。なお、シール部材4
A,4Bは、図示の2枚でもよいが、この2枚を一体に
して1枚でもよい。シール部材4A,4Bは、アルミホ
イルとフィルム状の樹脂(ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリエチレン等)の積層材、又は複数
種の樹脂フィルムの積層材等から形成され、防湿性、耐
薬品性を有し、かつ可撓性で破れにくい強度を有する薄
膜材である。
【0030】また、収納室12(A〜H)の後端側は開
放されているが、キャップ部材3によってその開放され
ている部分が覆われている。
【0031】図4に示す収納容器10Nの各収納室12
(A〜H)は、固形処理剤Jを縦列状態に収納すること
ができる。これら8つの収納室12(A〜H)のうち、
図示最左列の収納室12Aには固形処理剤JN1が収納
され、第3列の収納室12Cには固形処理剤JN2が収
納され、第4〜7列の収納室12D,12E,12F,
12Gには固形処理剤JN3が収納され、第8列の収納
室12Hには固形処理剤JN4が収納される。
【0032】収納室12Bは固形処理剤を収納しない収
納室(以下、空室ということもある)となっている。こ
れは、現像用の固形処理剤JN1に、定着用の固形処理
剤JN2の成分が混ざると、現像性能に多大な悪影響を
与えるため、空室を設けることにより、収納室12Aと
収納室12Cとの間の距離を設け、固形処理剤JN2の
収納或いは排出時に発生する固形処理剤JN2の成分を
含んだ粉が入り込む(所謂、コンタミ)のを防止するた
めである。
【0033】図5はカラー印画紙現像処理用の固形処理
剤収納容器の正面断面図である。
【0034】カラー印画紙現像処理用の自動現像機の処
理槽に補給する固形処理剤(JP1〜JP3)を収容す
る収納容器10Pは、前記収納容器10Nと同一形状で
ある。収納容器10Pには、発色現像用の固形処理剤J
P1を収納する収納室12A,12Bと、漂白定着用の
固形処理剤JP2を収納する収納室12D,12E,1
2F,12Gの最左列との間に、空室12Cを設けた。
【0035】これら各収納室12(A〜H)は、容器本
体1の先端側に開口部13が設けられており、この開口
部13から固形処理剤JNを収納或いは排出することが
できる。また、これら開口部13の周囲(容器本体1の
先端側)には、開口部13を囲むように平面状のフラン
ジ部14が設けられている。このフランジ部14の両側
端部14A,14Bは、蓋部材2の係合部21A,21
Bと係合するよう構成されている。
【0036】蓋部材2は、開口部13に対してスライド
することにより、開口部13を覆い、かつ、開閉するこ
とが可能な部材である。また、蓋部材2が容器本体1の
開口部13と対向する面には、蓋部材2が下がり過ぎず
に開口部13を覆う位置で停止させるために、蓋部材2
の上端に、フランジ部14の上面によって係止される第
1係止部22と、蓋部材2が容易に上がらない(開かな
い)ようにフランジ部14の下端面(符号なし)によっ
て係止される第2係止部23とが設けられている(図3
参照)。なお、蓋部材2の両側面に設けられた操作部材
24は、蓋部材2を上方へスライドさせる際に、第2係
止部23によるフランジ部14の下端面への係止状態を
解除し、更に蓋部材2をスライドさせるための操作が行
われるために設けられている。
【0037】キャップ部材3は、開閉されている容器本
体1の後端側を覆う、すなわち、収納室12(A〜H)
の後端側を覆う部材である。キャップ部材3は、容器本
体1の後端部に嵌合して接着され、開口部を密封する。
31はキャップ部材3を容器本体1に装着するとき、上
下誤装着防止用の識別部である。
【0038】次に、この収納容器10Nの組み立て及び
固形処理剤JNの収納について説明する。
【0039】先ず、キャップ部材3の内面の嵌合部と、
容器本体1の嵌合外壁とを嵌合させるようにして、容器
本体1の後端側にキャップ部材3を取り付け、開放され
ていた容器本体1の後端側を覆う。これにより、容器本
体1の後端側から固形処理剤JNの粉塵が外部に漏れ出
すことを防止している。次いで、発色現像用の固形処理
剤JN1を収納室12Aに10錠、漂白用の固形処理剤
JN2を収納室12Cに10錠、定着用の固形処理剤J
N3を4列の収納室12Dに40錠(各分室に10錠ず
つ)、安定化用の固形処理剤JN4を収納室12Eに1
錠を、それぞれ開口部13から縦列に収納する。
【0040】そして、蓋部材2の係合部21A,21B
を容器本体1のフランジ部14の両側端部14A,14
Bに係合させ、案内させながら、蓋部材2を容器本体1
の上方からスライドさせることにより、蓋部材2が開口
部13を覆う。なお、このような蓋部材2をスライドさ
せるときには、蓋部材2の両側面に設けられた操作部材
24を操作することにより行われる。
【0041】固形処理剤JNが収納された収納容器(容
器本体1の外壁の上面側)にメーカー名や収納される固
形処理剤Jの種類を表すラベル5が粘着される。このラ
ベル5は、収納容器10Nのリサイクルなどを考慮し
て、容器本体1、蓋部材2及びキャップ部材3と同じ材
質とする。すなわち、ラベル5が粘着される部材である
容器本体1とラベル5とを同じ材質とすることで、産業
廃棄物として廃棄されることなくリサイクルすることが
でき、しかも、リサイクルする際にはこれらを剥がすこ
となく利用でき、リサイクル作業の効率化を図ることが
できる。
【0042】容器本体1の上面側には、補給装置へ収納
容器10Nを装着するとき、収納容器10Nの上下、装
着方向の誤操作を防止するための識別部16が一体に形
成されている。
【0043】容器本体1の外壁両側面には、収納容器1
0Nを補給装置に装着して係止するための突起部材1
7,18が一体に突設されている。蓋部材2に近い方の
2個の突起部材18は、補給装置の下方の装着部に設け
たカム溝に嵌入され、位置決め固定される。キャップ部
材3に近い方の2個の突起部材17は、補給装置の上方
の装着部に設けたカム溝に嵌入され、位置決め固定され
る。なお、左右の突起部材17は、異なる外径を有し、
補給装置への収納容器10Nの誤装着を防止する。
【0044】容器本体1、蓋部材2及びキャップ部材3
を射出成形で製造する際、使用する樹脂としては射出成
形用の樹脂ならば何れでも可能であるが、固形処理剤J
N1〜JN4及びJP1〜JP3の成分に鑑み、例え
ば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、
ABS(アクリルブタジエンスチレン)などが使用され
る。この実施の形態では、PE或いはPPが好ましく用
いられ、さらに、収納容器は薄肉深物であるため、P
E、PP材料は高流動性のものが好ましい。
【0045】この高流動性の樹脂としてはメタロセン触
媒を使用し分子量をコントロールして製造した樹脂が特
に好ましい。
【0046】特に、PEとしては、密度が0.951g
/cm3以上、流動性の指標であるメルトフローレート
(190℃で216kgfで測定)が15g/10mi
n以上の材料が好ましい。例えば、サンテックJ−30
0(旭化成工業)、サンテックJ−310(旭化成工
業)、出光ポリエチレン120J(出光石油化学)、ニ
ポロンハード1000(東洋曹達)、ニポロンハード1
200(東洋曹達)、チッソポリエチM691(チッ
ソ)、スタフレンE792(日本石油化学)、ハイゼッ
クス1600J(三井石油化学)、東燃ポリエチレンJ
6311(東燃石油化学)などである。
【0047】また、特にPPとしては、メルトフローレ
ート(230℃で2.16kgfで測定)が20g/1
0min以上の材料が好ましい。例えば、出光ポリプロ
J−2000G(出光石油化学)、出光ポリプロJ−3
050H(出光石油化学)、出光ポリプロJ−3083
H(出光石油化学)、出光ポリプロJ−5050H(出
光石油化学)、出光ポリプロJ−3060H(出光石油
化学)、UBEポリプロJ130G(宇部興産)、UB
EポリプロJ120G(宇部興産)、UBEポリプロJ
950HK(宇部興産)、UBEポリプロJ830HV
(宇部興産)、住友ノーブレンZ101A(住友石油化
学)、住友ノーブレンAX568(住友石油化学)、住
友ノーブレンAX574(住友石油化学)、住友ノーブ
レンAX674(住友石油化学)、チッソポリプロK7
030(チッソ)、チッソポリプロK8130(チッ
ソ)、東燃ポリプロJ220F(東燃石油化学)、東燃
ポリプロBJ570(東燃石油化学)、東燃ポリプロB
J540(東燃石油化学)、徳山ポリプロMJ170
(徳山曹達)、徳山ポリプロJSA90(徳山曹達)、
徳山ポリプロJSA9H(徳山曹達)、三井ノーブレン
BJ6H(三井東圧化学)、三井ノーブレンBJ5H
(三井東圧化学)、三井ノーブレンBJ4H(三井東圧
化学)、日石ポリプロJ170G(日本石油化学)、日
石ポリプロJ881M(日本石油化学)などである。
【0048】前述の樹脂を使用して、蓋部材2を射出成
形で製造する場合、蓋部材2が薄物平面部分が多いた
め、射出成形時に樹脂注入口(ゲート)が一個所の場合
厚みにムラが生じ易く、歪みが残り、平面性が得られな
くなる事がある。これを避けるために本発明ではゲート
位置を蓋の長辺側の2個所に設けることにより平面性の
良い蓋部材を得ることが可能となった。
【0049】容器本体1、蓋部材2及びキャップ部材3
は特願平9−149287号明細書に記載されている一
般的な金型を使用した射出成形法にて製造することが出
来る。
【0050】図6は、容器本体1の後端部近傍の部分斜
視図及びキャップ部材3の斜視図、図7(a)は、容器
本体1の後端部近傍にキャップ部材3を嵌合させる以前
の状態の部分断面図、図7(b)は、図7(a)におけ
るA−A断面図である。
【0051】キャップ部材3の内壁部3Aと内側突起壁
3Cとの間には、溝部3Dが形成されている。この溝部
3Dに、容器本体1の後端部の貫通開口部近傍の外壁面
1Aがホットメルト接着剤を介して嵌入される。
【0052】容器本体1の後端部の貫通開口部近傍の外
壁面1Aには、所定の高さを有する複数の突起部19が
形成されている。容器本体1の後端部にキャップ部材3
を嵌合させたとき、複数の突起部19の各先端部とキャ
ップ部材3の内壁部3Aとが嵌合し、容器本体1の貫通
開口部近傍の外壁面1Aと、キャップ部材3の内壁部3
Aとの間に所定の均一な間隙が形成されて位置決めする
ことができる。
【0053】図8はキャップ部材3を示し、(a)は正
面図、(b)はA−A断面図、(c)は斜視図である。
【0054】キャップ部材3の内壁部3Aと複数の内側
突起壁3Cの外周面との間、及び隣接する内側突起壁3
Cの外周面間に形成された溝部3Dには、ホットメルト
接着剤Hが均一な膜厚に注入される。
【0055】このホットメルト接着剤注入工程は、数値
制御(NC)された自動注入機(ロボット)により行わ
れる。自動注入機の注入ノズルは、溝部3Dの全行程に
沿って移動して、ホットメルト接着剤Hを注入する。
【0056】上記の注入工程においては、自動注入機の
注入ノズルは、溝部3Dの直線部分では所定の等速で移
動し、溝部3Dのコーナ部分では直線部分より低速に設
定された所定の速度で円弧状の軌跡を描いて移動するよ
うに制御される。このようにして、直線部分と曲線部分
とから成る溝部3Dの総ての部分に、ホットメルト接着
剤Hが均一に塗布される。
【0057】キャップ部材3の溝部3Dに所定量のホッ
トメルト接着剤を均一に塗布した後、容器本体1を嵌合
させると、接着剤は前記所定の均一な間隙に充填され均
一な接着剤層を形成する。従って、接着剤過大による容
器本体1内への接着剤のはみ出しによる固形処理剤との
接触や、接着剤過少による空隙による外気進入のため生
じる固形処理剤の膨潤等が防止される。
【0058】なお、ホットメルト接着剤は温度上昇によ
って溶解し、接着強度が低下する性質がある。さらに温
度上昇により収納容器内の内圧が増加し、キャップ部材
3を押し出そうとする力が発生する。また、衝撃等の外
力によりキャップ部材3が変形することもある。そのた
め、容器本体1とキャップ部材3との嵌合部がずれて密
閉性が損なわれたり、最悪の場合、キャップ部材3が容
器本体1から脱落する恐れがある。
【0059】これを防止する手段として、容器本体1と
キャップ部材3との嵌合部をホットメルト等の接着接合
だけに依存せず、係止を併用する。即ち、図6に示すよ
うに、容器本体1側に係止爪部1Bを突出させ、キャッ
プ部材3側に係止穴部3Bを穿設し、係止爪部1Bを係
止穴部3Bに係止させることにより、容器本体1とキャ
ップ部材3との一体化をより確実にする。これにより、
温度上昇による接着強度の低下に対しても、温度依存性
の無い係止接合部により保護され、キャップ部材3のず
れや脱落を防止することが可能となる。
【0060】図9は、容器本体1とキャップ部材3との
接合部の空気漏洩を測定する測定機の模式図である。
【0061】測定機は、容器本体1の取り付け装置10
0と、リークテスタ(気圧計)(高千穂精機(株)製、
パッケージリークテスターPLT−3800)110と
真空ポンプ120とから成る。取り付け装置100は、
本体部101と弾性部材102と押さえ部材(クラン
パ)103と配管104とから成る。
【0062】容器本体1の開口部13を取り付け装置1
00の弾性部材102上に設置し、押さえ部材103が
容器本体1のフランジ部を押圧する事により、開口部1
3は弾性部材102に圧接されて、密封状態に保持され
る。
【0063】本体部101と弾性部材102とを貫通す
る配管104は、リークテスタ110に接続している。
真空ポンプ120はリークテスタ110に接続してい
る。容器本体1を取り付け装置100に装着、固定した
状態で、真空ポンプ120を駆動する。
【0064】図10(a)は、真空ポンプ120により
減圧したときの容器本体1内の気圧変化を示す特性図で
ある。
【0065】真空ポンプ120による減圧により、容器
本体1内の空気圧が低下し、リークテスタ110による
気圧測定の実測値は、図10(a)に示す特性曲線を描
く。
【0066】即ち、減圧開始後、容器本体1内の空気圧
は大気圧から低下し、3秒後に1000mmH2Oに達
した時点で、真空ポンプ120の駆動を停止する。
【0067】その後、容器本体1内の空気圧は次第に上
昇する。容器本体1とキャップ部材3とが密封状態で空
気漏洩のない正常品の場合では、空気圧の上昇は少な
く、取り付け装置100と容器本体1との圧接部での僅
かな空気漏洩による上昇に留まる。
【0068】しかし、容器本体1とキャップ部材3との
接合部に空気漏洩のある場合では、空気圧が上昇し、7
秒後に25mmH2O以上に気圧上昇したものは不良品
(NG品)とした。
【0069】図10(b)は、上記の真空ポンプ120
に代えて、加圧ポンプにより加圧したときの容器本体1
内の気圧変化を示す特性図である。
【0070】加圧ポンプによる加圧により、容器本体1
内の空気圧が上昇し、リークテスタ110による気圧測
定の実験値は、図10(b)に示す特性曲線を描く。
【0071】即ち、加圧開始後、容器本体1内の空気圧
は大気圧から上昇し、0.5秒後に1kg/cm2に到
達し、この時点で加圧を停止して、気圧測定を開始す
る。
【0072】測定開始後、容器本体1内の空気圧は次第
に低下する。容器本体1とキャップ部材3とが密封状態
で空気漏洩のない正常品の場合では、空気圧の低下は少
なく、取り付け装置100と容器本体1との圧接部での
僅かな空気漏洩による低下に留まる。
【0073】しかし、容器本体1とキャップ部材3との
接合部に空気漏洩のある場合では、空気圧が低下し、測
定開始から1.2秒後に、正常品との圧力差が0.02
kg/cm2以上に気圧低下したものは、不良品(NG
品)とした。
【0074】容器本体1とキャップ部材3とを接合して
空気漏洩検査を終了した後、固形処理剤Jを充填し、シ
ール部材4により開口部13を密閉する。
【0075】図11(a)は収納室側から見た蓋部材2
の斜視図、図11(b)〜(d)は蓋部材2を開放する
過程を模式的に示した断面図である。即ち、図11
(b)は収納容器の開口部13を蓋部材2により閉止し
た状態を示し、図11(c)は蓋部材2により開口部1
3を開放開始する状態を示し、図11(d)は蓋部材2
により開口部13を全開した状態を示す。なお、可撓性
シール部材(シール部材)4A,4Bは、図示を省略し
てある。
【0076】蓋部材2は、開口部13に対してスライド
することにより、開口部13を覆い、かつ、開閉するこ
とが可能な部材である。また、蓋部材2は、蓋部材2を
開くことにより、開口部13を密閉シールしている後述
の可撓性シール部材4A,4B(図13参照)を開口部
13から剥離する部材である。可撓性シール部材は、1
枚のフィルム状のシートでもよいが、図1、図2に示す
ように、分離された2枚のシール部材4A,4Bで構成
してもよい。
【0077】蓋部材2をスライドさせるために、容器本
体1のフランジ部14の両側端部14A,14Bと係合
するコの字状の係合部21A,21Bが、蓋部材2の両
側端側(スライドする方向と直交する方向における両端
側)に設けられている。このコの字状の係合部21A,
21Bは、上端側(閉める方向に対して上流端側)より
下端側(閉める方向に対して下流端側)の方が、コの字
状の間隙が広がるように構成されている。
【0078】さらに、係合部21A,21Bの先端部
(操作部材24A,24Bが取り付けられている周りの
反対側)には第1係止部22A、22Bが設けられてい
る。
【0079】また、蓋部材2が簡単に開かない(スライ
ドしない)ようにフランジ部14の下端面(符号なし)
によって係止される第2係止部23A,23Bが設けら
れている。なお、蓋部材2の両側面に設けられた操作部
材24A,24Bは、蓋部材2を上方ヘスライドさせる
際に、第2係止部23A,23Bによるフランジ部14
の下端面への係止状態を解除するため、さらに、蓋部材
2をスライドさせるための操作が行われるために設けら
れている。
【0080】また、該収納容器を補給装置へ装着する
際、蓋部材2がスライドし、開口部13を密閉シールし
ているシール部材4A,4Bを開口部13から剥離しな
がら装着が行われるのであるが、その時、剥離したシー
ル部材4A,4Bが弛み、補給装置の受け面に挟み込ま
れるのを防止するため、蓋部材2の操作部材24A,2
4B側には、補給装置受け部に設けられている防湿用の
パッキング部材(図示せず)と蓋部材2とが重ならない
ように切り欠き部26が設けられている。また、操作部
材24A,24Bが取り付けられている反対側にフラン
ジと同じ厚さの凸部25が設けられている。
【0081】蓋部材2が容器本体1の開口部13と接す
る反対面の両端付近には、収納容器の運搬、補給装置へ
の装填等の取り扱いによるシール部材4A、4Bの破れ
を防止するためのリブ27が設けられている。
【0082】図12(a)〜(d)は収納容器に固形処
理剤を収納してシール部材により密封する過程を示す斜
視図である。
【0083】図12(a)は容器本体1の開口部13側
を示す。図12(b)は容器本体1の第1の収納室12
A内に固形処理剤JN1を充填し、その開口部13の周
囲に形成された突起条部15に第1のシール部材4Aを
接着した状態を示す。図12(c)は容器本体1の他の
収納室12C〜12H内にそれぞれ固形処理剤JN2〜
JN4を充填し、その開口部13の周囲に形成された突
起条部15に第2のシール部材4Bを接着した状態を示
す。図12(d)は容器本体1のフランジ部14に蓋部
材2を装着した状態を示す。
【0084】この固形処理剤充填工程とシール工程とを
2段階に分離することにより、固形処理剤JN2〜JN
4を容器本体1に充填するとき、これらの固形処理剤の
粉末等が第1の収納室12A内に混入して、固形処理剤
JN1に悪影響を及ぼすことが解消される。
【0085】図13(a),(b)はシール部材4A,
4Bにより巻回された蓋部材2の開閉動作を模式的に示
す断面図である。図14は容器本体1、蓋部材2、キャ
ップ部材3及びシール部材4A,4Bの分解斜視図であ
る。何れの場合にも、シール部材4A,4Bの両端部は
フランジ部14にホットメルトで固定され、蓋部材2の
周囲に卷回されループ状をなす。
【0086】図13(a),(b)に示すシール部材4
A,4Bは、一端がフランジ部14のフランジ先端面1
4C側に接着され、さらに突起条部(溶着用ダイレクタ
ー)15の上面に熱接着して開口部13を密封する。接
着されない残余のシール部材4A,4Bは蓋部材2の外
周を卷回したのち、フランジ先端面14Cの裏側の平面
部14Dに接着係止される。
【0087】フランジ部14のフランジ先端面14Cの
シール部材4A、4Bを接着する面の先端部付近は傾斜
面14Eに形成されている。蓋部材2を引き出して、突
起条部15を引き剥がして、開口部13を開放状態にし
たとき、傾斜面14Eに接着されたシール部材4A、4
Bの先端部は、フランジ先端面14Cに平行する引き剥
がし力を阻止する分力が働き、接着面が容易に剥離され
ることはない。即ち、蓋部材2の開放時の接着面にぼ垂
直方向の引き剥がし力が加わらないから、接着が強固で
ある。
【0088】また、蓋部材2がフランジ部14から離脱
したり、収納容器を補給装置の装着部から取り外す際
に、蓋部材2がフランジ部14に対して完全に閉まらな
いことも防止される。
【0089】図15は、シール部材の他の実施の形態を
示す斜視図である。
【0090】シール部材4A,4Bは、分離された2枚
のフィルム状のシートでもよいが、図15に示すよう
に、1枚の可撓性シール部材(シール部材)4で構成し
てもよい。
【0091】図15(a)は、収納室12A,12Bの
開口部13をシール部材4の図示の左側の面部でヒート
シールにより密封した状態を示す。次に、他の収納室1
2(C〜H)の開口部13をシール部材4の図示の右側
の面部で密封する(図15(a)参照)。
【0092】図16は、容器本体1のフランジ部14の
背面側の平面部14Dの一部に、蓋部材2を巻回したシ
ール部材4(4A,4B)の端部を接着する状態を示す
断面図である。
【0093】フランジ部14の平面部14Dのシール部
材4の接着面と、容器本体1の筒状の本体外壁とは近接
しているから、容器本体1を立設した状態で、ヒートシ
ーラの発熱ヘッド300を、平面部14Dに押圧するこ
とは困難である。また、発熱ヘッド300が容器本体1
の本体外壁に近接又は接触すると、容器本体1を熱変形
させる。
【0094】そこで、容器本体1を取り付け冶具301
に設置して、容器本体1を約45゜の傾斜角度に保持
し、発熱ヘッド300を垂直上方から押し下げて、フラ
ンジ部14の平面部14Dにシール部材4をヒートシー
ル接着した。
【0095】図17は、容器本体1とシール部材4との
ヒートシール結果を測定する測定機の断面図である。図
18は、真空ポンプ120により減圧したときの容器本
体1内の気圧変化を示す特性図である。
【0096】測定機は、容器本体1を密閉状態に収容可
能な減圧チャンバ130と、リークテスタ(気圧計)1
10と真空ポンプ120と、真空タンク140とから成
る。
【0097】真空タンク140はシール部の穴や亀裂等
を検出するために設けられた。
【0098】(1)先ず、真空タンク140に一定の圧
力を蓄積する。
【0099】(2)減圧チャンバ130内に容器本体1
を密閉状態に収容する。
【0100】(3)真空タンク140の内圧力を減圧チ
ャンバ130に開放する。この際、切換弁111をリー
クテスタ110から制御して、真空タンク140の内圧
力のみが減圧チャンバ130に加わるようにする。
【0101】(4)減圧チャンバ130に真空タンク1
40の内圧力が加わった時に、空気漏洩のない収納容器
10が到達するはずの圧力(目標減圧値A)を確認す
る。
【0102】(5)真空タンク140の内圧力で目標減
圧値Aに到達しない減圧異常の場合は、収納容器10の
シール不良(大リーク)と確認される。
【0103】(6)目標減圧値Aに到達し、収納容器1
0に瑕疵のないことを確認すると、切換弁141を開放
して、真空ポンプ120により真空タンク140に内圧
力を蓄積する。
【0104】(7)真空タンク140の内圧力が一定圧
力になるまで真空ポンプ120を駆動して減圧する。
【0105】(8)一定時間内で目標減圧値Bに到達し
ない減圧異常の場合は、収納容器10のシール不良(中
リーク)と確認される。
【0106】(9)真空タンク140の駆動を停止し、
真空タンク140の内圧力が安定した後、所定の測定時
間中に測定上限値を越えた減圧異常の場合は、収納容器
10のシール不良(小リーク)と確認される。
【0107】上記のシール部の空気漏洩検査は、図4に
示す収納容器10Nの収納室12A(発色現像用の固形
処理剤JN1を収容する)及び収納室12H(安定化用
の固形処理剤JN41を収容する)のシール部を検査対
象とする。
【0108】また、上記のシール部の空気漏洩検査は、
図5に示す収納容器10Pの収納室12A,12B(発
色現像用の固形処理剤JP1を収容する)のシール部を
検査対象とする。
【0109】図19は、容器本体内に固形処理剤Jを充
填する自動充填機の模式図を示し、(a)は該自動充填
機の第1工程部、(b)はこの自動充填機の第2工程部
である。
【0110】自動充填機400の上部に設けられたホッ
パ401内には、多数個の固形処理剤Jが外部から投入
されて堆積される。ホッパ401の底部開口の下方に
は、供給手段である搬送ベルト402が回動可能に設け
られていて、ホッパ401ないに収容された固形処理剤
Jを次工程に送りだす。
【0111】搬送ベルト402の下流側には、回動可能
な搬送ベルト403から成る搬送手段が傾斜配置されて
いる。搬送ベルト402から搬送ベルト403に移送さ
れた固形処理剤Jは、搬送ベルト403上に載置されて
斜め上方に搬送される。この斜め搬送過程で、固形処理
剤同士の重なりがなくなって整列されて搬送される。
【0112】搬送ベルト403の下流側の端部付近に
は、弾性ローラ404が近接配置されている。搬送ベル
ト403面上に載置されて搬送される固形処理剤Jは、
搬送ベルト403の下流側の端部付近において落下し、
弾性ローラ404に案内されて落下姿勢を整えられて、
ほぼ垂直に落下して第2工程部に送られる。
【0113】第2工程部に搬入された固形処理剤Jは、
スタック室405内に収容され、更に、分配室406内
に送り込まれる。分配室406内に送り込まれた先頭の
固形処理剤Jは、先端ストッパ407により進行が遮ら
れて停止する。分配室406内には所定数(例えば図示
の10個)の固形処理剤Jが収容可能であり、分割手段
408により所定数以上の後続の固形処理剤の進入を遮
断する。
【0114】分配室406内の固形処理剤搬送面410
には、複数の吸気口411が穿設されている。吸気口4
11は、固形処理剤搬送面410の下部に設けた吸気室
412に接続している。吸気室412は吸気管413を
介してサクションポンプ414に接続している。固形処
理剤搬送面410に付着した固形処理剤Jの粉末等の粉
塵は、サクションポンプ414の吸引力により、吸気口
411から吸入され、吸気室412内を通過して、排気
手段415により集塵、回収される。
【0115】分配室406の出口付近から落下する固形
処理剤Jの粉末等も、吸気管416を介してサクション
ポンプ414により吸引、回収される。
【0116】分配室406の出口の斜め下方には、収納
容器が装着手段420により位置決め、固定されてい
る。収納容器は、容器本体1にキャップ部材3を装着、
固定し、フランジ部14側にシール部材4の一端を接着
したものである。容器本体1の開口部13は分配室40
6の出口に対向している。分配室406の出口から排出
された所定数の固形処理剤Jは、容器本体1の開口部1
3から順次、所定の収容室内に収容される。
【0117】図20は収納容器の組立工程と、固形処理
剤の充填工程と、包装体梱包工程とを示す製造工程のフ
ローチャートである。図21はこの製造工程の各ステッ
プを説明する収納容器の斜視図である。
【0118】・ステップ1 キャップ分3の溝部3Dに
自動注入機によりホットメルト接着剤を注入する。容器
本体1の後方開口部にキャップ部材3を固定する。
【0119】・ステップ2 容器本体1とキャップ部材
3との接合部の漏洩を、リークテスタを使用して検査す
る。
【0120】・ステップ3 自動充填機により、容器本
体内に固形処理剤JN1を10錠分、充填する。
【0121】・ステップ4 容器本体1の固形処理剤J
N1を収容する収納室12Aの開口部13近傍の突起条
部15を、ヒートシール機を用いて第1のシール部材4
Aにより接着して密封する。
【0122】・ステップ5 固形処理剤JN1の充填と
その開口部13をシールした容器本体を次工程に移動す
る。
【0123】・ステップ6 自動充填機により、容器本
体内に固形処理剤JN2を10錠分、充填する。
【0124】・ステップ7 自動充填機により、容器本
体内に固形処理剤JN3を40錠分、充填する。
【0125】・ステップ8 自動充填機により、容器本
体内に固形処理剤JN4を1錠分、充填する。
【0126】・ステップ9 容器本体1の固形処理剤J
N2〜JN4を収容する収納室12C12Hの開口部1
3近傍の突起条部15を、ヒートシール機を用いて第2
のシール部材4Bにより接着して密封する。
【0127】・ステップ10 固形処理剤JN2〜JN
4を収容した容器本体1の収納室12C〜12Hの開口
部13がシール部材4A,4Bにより密封された状態
を、リークテスタにより漏洩検査する。
【0128】・ステップ11 容器本体1のフランジ部
14に蓋部材2を取り付ける。
【0129】・ステップ12 第1のシール部材4A、
第2のシール部材4Bをそれぞれ蓋部材2の周囲に巻回
して、各シール部材4A,4Bの端部を容器本体1のフ
ランジ部の所定位置に、ヒートシール機により接着す
る。
【0130】・ステップ13 容器本体1の上面にラベ
ル5を接着する。
【0131】・ステップ14 収納容器の総重量を計量
器により計量して、固形処理剤Jの充填結果を確認す
る。
【0132】・ステップ15 収納容器を包装用袋体
(バリア袋)内に袋詰めして、シールする(図22参
照)。
【0133】・ステップ16 収納容器を内封した包装
用袋体を立姿勢で梱包用の外箱200内に収容して、パ
ッキングする(図23参照)。
【0134】固形処理剤の重量増加率とは、固形処理剤
を収納容器内に充填して密封する製造工程中の湿気のよ
り固形処理剤が空気中の水分を吸って重くなる増加量が
初期の固形処理剤の重量に対する割合を示し、下記の式
で表す。
【0135】重量増加率=(P1−P0)/P0×100
(%) P1=固形処理剤の密封完了時の重量、P0=固形処理剤
の露呈開始時の重量 現状の固形処理剤の重量増加率が、10%を越えると、
固形処理剤が膨潤するため、製造工程中の搬送が停滞し
たり、収納容器への出し入れが困難になる等の問題が発
生する。また、吸収された水分は固形処理剤を劣化させ
る。
【0136】現状の製造工程では、環境湿度RH=40
%の室内で、固形処理剤の露呈開始から1時間以内で充
填と密封を完了するように実施している。
【0137】図22は収納容器を収容した包装用袋体
(包装体)の斜視図である。
【0138】固形処理剤から発生するガスを除去するた
め吸着剤を紙又は布袋に入れ、図22に示すような包装
形態にすることも可能である。
【0139】図22において、8は収納容器10を防湿
密封する包装用袋体(包装体、バリア袋)、9は包装体
8内に収納容器10ともに収容される吸着剤入り袋であ
る。
【0140】包装体8は、アルミニウム箔とフィルム状
の樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポ
リエチレン等)の積層材、又は、複数種の樹脂フィルム
の積層材等から形成され、防湿性、耐薬品性を有し、必
要強度を有する薄膜材で形成されている。
【0141】包装体8として使用される材料の一例とし
て、ポリエチレンテレフタレート層、アルミニウム箔
層、ポリアミド層及び接着剤層から構成されたラミネー
ト材が使用される。
【0142】また、包装体8に使用される開封し易い防
湿性材料としては、一軸延伸ナイロン(ポリアミド)層
と、ポリエチレン層と、アルミニウム箔層と、ポリエチ
レン層と、線状低密度ポリエチレン層とから成る5層構
成のフィルムが好適である。包装体8に使用される開封
し易い防湿性材料の他の例としては、一軸延伸ナイロン
(ポリアミド)層と、接着剤層と、酸化アルミナタイプ
蒸着ポリエチレンテレフタレート層と、ポリエチレン層
と、線状低密度ポリエチレン層とから成る5層構成のフ
ィルムが好適である。
【0143】吸着剤入り袋9内に封入する吸着剤として
は、活性炭、シリカゲル、ゼオライト等一般に使用され
ている吸着剤などが使用出来る。例えば市販されている
吸着剤としては品川化成株式会社製セカードD、k−
3、k−1、OW、H−15、KW、BW、BWM、S
P、BK−3等を使用しても良い。
【0144】図23は、包装体8内に収容された収納容
器10を梱包用の外箱に装填する梱包状態を示す斜視図
である。
【0145】縦長形状の収納容器10(例えば外形寸法
145×65×320mm)を収容して密封した複数の
包装体8は、段ボール等の梱包用の外箱200内に略垂
直に装填される。この縦長形状の収納容器10を複数
個、略垂直に装填することにより外箱200の床面積を
最小にすることができるから、運搬、保管時の占有面積
を少なくすることができる。また、収納容器10の蓋部
材2が垂直上方になるようにして包装体8を外箱200
内に収容する。これにより、シール部材4に複数個の固
形処理剤Jが圧接することがないから、シール部材4が
損傷して、収納容器10内に外気が進入して、固形処理
剤Jを変質させることが防止される。
【0146】この梱包用の外箱200内の底部に、予め
緩衝用の弾性部材(パッキン部材)201を敷設してお
く。この弾性部材201上に前記収納容器10入りの包
装体8を縦長状態にして複数個(図示の12個)装填す
る。さらに、包装体8の上部を緩衝用の弾性部材202
により押圧して外箱200内に収容し、運搬可能にし
た。緩衝用の弾性部材201,202により収納容器1
0の上下面を保護することにより、外箱200の落下衝
撃を緩和し、収納容器10の破損を防止する。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の感光材料
処理用固形処理剤収納容器の製造方法は、以下の優れた
効果を奏する。
【0148】(1)固形処理剤充填工程とシール工程と
を2段階に分離することにより、固形処理剤JN2〜J
N4を容器本体1に充填するとき、これらの固形処理剤
の粉末等が第1の収納室12A内に混入して、固形処理
剤JN1に悪影響を及ぼすことが解消される(請求項1
〜5)。
【0149】(2)キャップ部材の溝部にホットメルト
接着剤を注入する自動注入機の注入ノズルの移動速度
を、溝部のコーナ部分では直線部分より低速に設定した
軌跡を描いて移動するように制御することにより、直線
部分と曲線部分とから成る溝部の総ての部分に、ホット
メルト接着剤Hが均一に塗布される。キャップ部材の溝
部に所定量のホットメルト接着剤を均一に塗布した後、
容器本体を嵌合させると、接着剤は前記所定の均一な間
隙に充填され均一な接着剤層を形成する。従って、接着
剤過大による容器本体内への接着剤のはみ出しによる固
形処理剤との接触や、接着剤過少による空隙による外気
進入のため生じる固形処理剤の膨潤、変質等が防止され
る。(請求項6〜8)。
【0150】(3)容器本体の後方開口部にキャップ部
材を接着して一体化した後、及び容器本体内に固形処理
剤を充填し前方開口部をシール部材により接着した後
に、それぞれリークテスタによる空気漏洩検査を実施す
ることにより、収納容器内の固形処理剤の変質、劣化を
未然に防止することができる(請求項9,10)。
【0151】(4)固形処理剤を収納容器内に充填して
密封する製造工程中、自動充填機や自動シール機によ
り、固形処理剤の充填と密封工程中、固形処理剤が空気
中に露呈された時間内の固形処理剤の重量増加率を低減
可能にした(請求項9,10)。
【0152】(5)固形処理剤の充填、密封の工程中
に、固形処理剤の吸収量を最小限に抑えることにより、
固形処理剤搬送工程中や収納容器内への出し入れ時に、
吸水した固形処理剤のべたつきや膨潤による停滞、詰ま
り等を防止することができる。従って、固形処理剤の供
給不良や不良品等の発生を防止することが可能である。
また、水分吸収による固形処理剤の変質も少ない(請求
項11) (6)ホッパ内に堆積された固形処理剤から収納容器内
に充填する感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方
法において、供給手段、搬送手段、スタック室、分割手
段等から成る自動充填機により、固形処理剤を迅速かつ
確実に搬送して、所定数の固形処理剤を収納容器内に装
填することができる(請求項12)。また、自動充填機
の固形処理剤搬送経路上の粉塵を吸気手段により吸引し
て清浄に保ち、固形処理剤の搬送を確実にした(請求項
13)。
【図面の簡単な説明】
【図1】収納容器の斜視図。
【図2】収納容器の開口部を開放した状態を示す斜視
図。
【図3】収納容器の側面図、A−A断面図、B−B断面
拡大図。
【図4】ネガカラーフィルム現像処理用の固形処理剤収
納容器の正面断面図。
【図5】カラー印画紙現像処理用の固形処理剤収納容器
の正面断面図。
【図6】容器本体の後端部近傍の部分斜視図及びキャッ
プ部材の斜視図。
【図7】容器本体とキャップ部材との接合部の空気漏洩
を測定する測定機の模式図。
【図8】キャップ部材の正面図、A−A断面図、斜視
図。
【図9】容器本体内に固形処理剤を充填する自動充填機
の第1工程部と第2工程部の模式図。
【図10】容器本体内を減圧又は加圧したの容器本体1
内の気圧変化を示す特性図。
【図11】収納室側から見た蓋部材の斜視図、及び蓋部
材の開放過程を模式的に示した断面図。
【図12】収納容器に固形処理剤を収納して密封する過
程を示す斜視図。
【図13】シール部材による開閉動作を模式的に示す断
面図。
【図14】容器本体、蓋部材、キャップ部材及びシール
部材の分解斜視図。
【図15】シール部材の他の実施の形態を示す斜視図
【図16】容器本体のフランジ部に蓋部材を巻回したシ
ール部材の端部を接着する状態を示す断面図。
【図17】容器本体とシール部材とのヒートシール結果
を測定する測定機の断面図。
【図18】真空ポンプにより減圧したときの容器本体内
の気圧変化を示す特性図。
【図19】容器本体内に固形処理剤を充填する自動充填
機の模式図。
【図20】収納容器の組立工程と、固形処理剤の充填工
程と、包装体梱包工程とを示す製造工程のフローチャー
ト。
【図21】上記の製造工程の各ステップを説明する収納
容器の斜視図。
【図22】収納容器を収容した包装用袋体の斜視図。
【図23】収納容器入りの包装用袋体を梱包用の外箱内
に装填する状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 容器本体 12(A,B) 第1の収納室 12(C〜H) 他の収納室 13 開口部(前方開口部) 14 フランジ部 15 突起条部 19 突起部 2,2A,2B,2C 蓋部材 3 キャップ部材 3D 溝部 4 シール部材(可撓性シール部材) 4A 第1のシール部材(可撓性シール部材) 4B 第2のシール部材(可撓性シール部材) 8 包装用袋体(包装体、バリア袋) 9 吸着剤入り袋 10,10N,10P 固形処理剤収納容器(収納容
器) 100 取り付け装置 110 リークテスタ 120 真空ポンプ 130 減圧チャンバ 140 真空タンク 200 梱包用の外箱 300 発熱ヘッド 400 自動充填機 410 固形処理剤搬送面 412 吸気室 J 固形処理剤 JN1,JP1 第1の固形処理剤 JN2,JN3,JN4,JP2,JP3 他の固形処
理剤 H ホットメルト接着剤
フロントページの続き (72)発明者 渡邉 正夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 高橋 伸明 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 Fターム(参考) 2H016 CA04 2H098 BA14 EA05 2H112 AA11 AA13 EA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の感光材料処理用固形処理剤を
    種類別に収納する一列に配列された複数の収納室のそれ
    ぞれに接続し前記固形処理剤を排出する開口部を有する
    筒状の容器本体と、前記開口部を封止するシール部材
    と、から構成された感光材料処理用固形処理剤の収納容
    器の製造方法において、前記容器本体内の第1の収納室
    内に第1の固形処理剤を充填して前記第1の収納室の開
    口部を第1のシール部材により封止する第1のシール工
    程と、前記容器本体内の前記第1の収納室と異なる他の
    収納室に前記第1の固形処理剤と異なる特性を有する他
    の固形処理剤を充填して前記他の収納室の開口部を第2
    のシール部材により封止する第2のシール工程と、によ
    り、複数種の固形処理剤を前記収納容器に充填して密封
    することを特徴とする感光材料処理用固形処理剤収納容
    器の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の固形処理剤を充填してシール
    する第1のシール工程は、前記第1の固形処理剤と異な
    る特性を有する他の固形処理剤の充填前、又は第2のシ
    ール部材による封止後に実施することを特徴とする請求
    項1に記載の感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の固形処理剤を前記複数の収納
    室へ充填する位置が、前記容器本体の一列に配列された
    複数の収納室の両端の何れか一方であることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の感光材料処理用固形処理剤収
    納容器の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のシール部材は、現像処理用の
    感光材料処理用固形処理剤を収容する収納室の開口部を
    シールし、前記第2のシール部材は、現像処理用以外の
    固形処理剤を収納する他の収納室の開口部をシールする
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の感
    光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数種類の感光材料処理用固形処理剤を
    種類別に収納する一列に配列された複数の収納室のそれ
    ぞれに接続し前記固形処理剤を排出する開口部を有する
    筒状の容器本体と、前記開口部を封止するシール部材
    と、から構成された感光材料処理用固形処理剤の収納容
    器の製造方法において、前記容器本体内の第1の収納室
    内に第1の固形処理剤を充填して前記第1の収納室の開
    口部をシール部材の第1の部分で封止する第1のシール
    工程と、前記容器本体内の前記第1の収納室と異なる他
    の収納室に前記第1の固形処理剤と異なる特性を有する
    他の固形処理剤を充填して前記他の収納室の開口部を前
    記シール部材の前記第1の部分と異なる第2の部分で封
    止する第2のシール工程とにより、複数種の固形処理剤
    を前記収納容器に充填して密封する特徴とする感光材料
    処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  6. 【請求項6】 複数種類の感光材料処理用固形処理剤を
    種類別に収納する一列に配列された複数の収納室のそれ
    ぞれに接続し前記固形処理剤を排出する前方開口部を有
    する筒状の容器本体と、前記筒状の容器本体の前方開口
    部と反対側の後方開口部を閉止するキャップ部材と、か
    ら構成された感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造
    方法において、前記キャップ部材に形成した溝部にホッ
    トメルト剤が均一な膜厚に保持されるように注入した
    後、前記溝部に前記容器本体の後方開口部の突起壁部を
    嵌合させて接合し、密閉状態に保持することを特徴とす
    る感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記溝部は、直線部とコーナ部とから構
    成され、前記ホットメルト剤を塗布機のノズルにより注
    入する際に、前記ノズルの先端部の移動速度が、コーナ
    ー部における移動速度を、前記直線部の移動速度より低
    速に設定したことを特徴とする請求項6に記載の感光材
    料処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記溝部に前記ホットメルト剤を塗布機
    のノズルにより注入する際に、前記ノズルの先端部を前
    記溝部に入れて、塗布面に近接した状態で前記ホットメ
    ルト剤を塗布することを特徴とする請求項6又は7に記
    載の感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  9. 【請求項9】 複数種類の感光材料処理用固形処理剤を
    種類別に収納する一列に配列された複数の収納室のそれ
    ぞれに接続し前記固形処理剤を排出するための複数の前
    方開口部を有する筒状の容器本体と、前記筒状の容器本
    体の前方開口部と反対側の後方開口部を閉止するキャッ
    プ部材と、から構成された感光材料処理用固形処理剤収
    納容器の製造方法において、前記容器本体の後方開口部
    を前記キャップ部材により接合した後、前記前方開口部
    を密閉部材により密封して、気密性筐体内に装填し、気
    圧計により、前記容器本体と前記キャップ部材との接合
    部の空気漏洩を検査することを特徴とする感光材料処理
    用固形処理剤収納容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 複数種類の感光材料処理用固形処理剤
    を種類別に収納する一列に配列された複数の収納室のそ
    れぞれに接続し前記固形処理剤を排出するための複数の
    前方開口部を有する筒状の容器本体と、前記前方開口部
    を封止するシール部材と、前記筒状の容器本体の前方開
    口部と反対側の後方開口部を閉止するキャップ部材と、
    から構成された感光材料処理用固形処理剤収納容器の製
    造方法において、前記容器本体の後方開口部をキャップ
    部材により閉止し、前記前方開口部をシール部材により
    封止した後、前記収納容器を気密性筐体内に装填して、
    気圧計により、前記容器本体と前記キャップ部材と前記
    シール部材の接合部の空気漏洩を検査することを特徴と
    する感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造方法。
  11. 【請求項11】 感光材料処理用固形処理剤を収納容器
    内に充填して密封する製造工程中、前記固形処理剤が空
    気中に露呈された時間内の固形処理剤の重量増加率が、
    10%以内で、固形処理剤の充填と密封が完了すること
    を特徴とする感光材料処理用固形処理剤収納容器の製造
    方法。 但し、重量増加率=(P1−P0)/P0×100(%) P1=固形処理剤の密封完了時の重量 P0=固形処理剤の露呈開始時の重量)
  12. 【請求項12】 ホッパ内に堆積された感光材料処理用
    固形処理剤を取り出して収納容器内に充填する感光材料
    処理用固形処理剤収納容器の製造方法において、前記ホ
    ッパ内から排出された固形処理剤を供給手段により搬送
    し、傾斜配置された搬送手段により前記固形処理剤を整
    列させ、前記搬送手段の搬送方向下流側に固形処理剤を
    投下して方向変換させてスタック室に収容し、前記スタ
    ック室内の固形処理剤のうち所定個数の固形処理剤を分
    配室の分割手段により分割切り出しして搬送した後、固
    定位置に設置した前記収納容器内の所定収納室に装填す
    ることを特徴とする感光材料処理用固形処理剤収納容器
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 ホッパ内に堆積された感光材料処理用
    固形処理剤を取り出して収納容器内に充填する感光材料
    処理用固形処理剤収納容器の製造方法において、前記固
    形処理剤を搬送して前記収納容器内に送り込む固形処理
    剤搬送面に吸気口を設け、前記吸気口を吸気手段に接続
    し、前記吸気口からの吸気により前記固形処理剤搬送面
    上の粉塵を回収することを特徴とする感光材料処理用固
    形処理剤収納容器の製造方法。
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