JP2000122239A - レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置

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JP2000122239A
JP2000122239A JP10298410A JP29841098A JP2000122239A JP 2000122239 A JP2000122239 A JP 2000122239A JP 10298410 A JP10298410 A JP 10298410A JP 29841098 A JP29841098 A JP 29841098A JP 2000122239 A JP2000122239 A JP 2000122239A
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Japan
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lens
cover
unit
main body
label
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JP10298410A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Aoshima
伸介 青島
Shoichi Uchida
祥一 内田
Masaya Morita
昌也 守田
Yoshihiro Tominaga
佳博 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to DE69937011T priority patent/DE69937011T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルが貼付されているレンズ付きフイルム
ユニットの分解を効率よく行える分解方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニット2の搬送途
中に、レンズ付きフイルムユニット2を挟み込むように
2台のレーザマーカ87,88を配置する。これらのレ
ーザマーカ87,88は、レンズ付きフイルムユニット
2に向けてレーザ光を照射し、レンズ付きフイルムユニ
ット2の外周に巻き付けるように貼付されている本体用
ラベル78を前カバーユニット17と後カバー23との
合わせ目に沿って切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットの分解方法及び装置に関し、更に詳しくは、
外周にラベルが巻き付けられたレンズ付きフイルムユニ
ットの分解方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構が組み込まれ、予め写真
フイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニットが各
種製造販売されている。このレンズ付きフイルムユニッ
トは、写真フイルムが装填される本体部と、この本体部
の前面側を覆うように取り付けられる前カバーと、本体
部の背面側を覆うように取り付けられる後カバーとから
なるユニット本体と、このユニット本体の外周に巻き付
けられるように貼付されるラベルとから構成されてい
る。
【0003】また、不使用時に閉鎖されることにより撮
影レンズやファインダ等を保護するとともに、シャッタ
ボタンやストロボ発光のロック等を行うレンズカバーを
備えたレンズ付きフイルムユニットが販売されている。
このレンズカバーを備えたレンズ付きフイルムユニット
に使用されるラベルは、レンズカバー用とユニット本体
用との2枚から構成されている。
【0004】レンズ付きフイルムユニットは、使用後に
製造メーカーにより回収されて分解され、各部品ごとに
再使用あるいは原材料として再利用されている。このレ
ンズ付きフイルムユニットのリサイクルを効率よく行う
ために、本体部から前カバーや後カバーを取り外す工程
は自動化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ユニット本体の外周面
に巻き付けられるようにしてラベルが貼付されているレ
ンズ付きフイルムユニットの分解では、前カバーや後カ
バーの取り外しの前に、ラベルをユニット本体から剥が
さなくてはならない。しかしながら、ラベルをユニット
本体からきれいに剥がすには、ラベル剥がしの治具を高
精度に位置決めし、この治具をゆっくりと移動させなけ
ればならない。そのため、ラベルを高速に剥がすことが
できず、レンズ付きフイルムユニットのリサイクル効率
を悪化させる要因となっていた。また、2枚のラベルを
使用しているレンズ付きフイルムユニットでは、同時に
2枚を剥がすことが難しく、ラベル剥がしの工程を複数
設けなくてはならなくなるため、リサイクルコストが高
くなるという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、ラベルが貼付されているレンズ付きフイルムユニ
ットの分解を効率よく行える分解方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットの分解方法
は、本体部から前カバーと後カバーとを取り外す工程の
前に、前カバーと後カバーとの合わせ目に沿ってラベル
を切断するようにしたものである。
【0008】また、本発明のレンズ付きフイルムユニッ
トの分解装置は、前カバーと後カバーとの合わせ目に沿
ってラベルを切断するラベル切断手段を設け、このラベ
ル切断手段によるラベルの切断後に、ユニット本体から
前カバーと後カバーとを取り外すようにしたものであ
る。
【0009】更に、レーザー光を使用してラベルを切断
するラベル切断手段を使用するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の分解方法及び装
置により分解されるレンズ付きフイルムユニットの不使
用時の状態を示す外観斜視図である。レンズ付きフイル
ムユニット2は、簡単な撮影機構が組み込まれ、予め写
真フイルムが装填されたユニット本体3と、このユニッ
ト本体3の外周に巻き付けられるようにして貼付され、
製品名や使用方法等が印刷されたラベル4とから構成さ
れている。
【0011】ユニット本体3の前面には、左右方向にス
ライドして開閉されるレンズカバー6が取り付けられて
おり、図2に示すようにレンズカバー6を開放すると、
撮影レンズ用開口7,対物側ファインダ窓8等が露呈さ
れる。また、ユニット本体3の前面角部には、被写体に
向けてストロボ光を照射するストロボ発光部9が設けら
れており、このストロボ発光部9の下方には上下方向で
スライド自在とされたストロボ操作部10が設けられて
いる。ユニット本体3の上面及び背面には、ライトガイ
ド11,フイルムカウンタ窓12,シャッタボタン1
3,巻上げノブ14,接眼側ファインダ窓15(図3参
照)等が設けられている。
【0012】ユニット本体3は、前カバーユニット1
7,本体基部18,露光ユニット19,ストロボユニッ
ト20,電池21,フイルムカートリッジ22,後カバ
ー23,スイッチ板24,受け板25から構成されてい
る。フイルムカートリッジ22は、IX240タイプの
カートリッジ本体26と、このカートリッジ本体26内
に収納される写真フイルム27とからなる。カートリッ
ジ本体26内には、写真フイルム27が巻き付けられる
スプール28と、遮光蓋29とが組み込まれている。遮
光蓋29は棒形状をしており、写真フイルム27が出入
りするフイルム出入り口の奥に組み込まれて、該フイル
ム出入り口を開閉する。この遮光蓋29の端部は、カー
トリッジ本体26の端面から外部に露呈されており、カ
ートリッジ本体26外からの操作によって開閉動作され
る。
【0013】本体基部18には、カートリッジ本体26
が収納されるカートリッジ室31と、カートリッジ本体
26から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルム
27が収納されるフイルム室32とが一体に設けられて
いる。これらカートリッジ室31とフイルム室32との
間には、撮影光路を遮光する遮光筒33とこの遮光筒3
3に連なるアパーチャー34とが設けられており、前記
露光ユニット19は遮光筒33の前面に取り付けられ
る。また、遮光筒33の下方には、ストロボユニット2
0の電源となる電池21が収納される電池室35が設け
られている。
【0014】カートリッジ室31の上部には、巻上げノ
ブ14が回転自在に取り付けられる。巻上げノブ14の
下面には、図示しない係合軸が一体に形成されており、
この係合軸はカートリッジ本体26のスプール28に係
合する。フイルム巻き上げ操作を行うと、未露光の写真
フイルム27がフイルム室32から引き出されて露光ユ
ニット19の後方に設けられたアパーチャー34にセッ
トされ、これと同時に露光済みの写真フイルム27がカ
ートリッジ本体26内に巻き上げられる。カートリッジ
室31の上面で巻上げノブ14の下方には、写真フイル
ム27がカートリッジ本体26内に全て巻き込まれるだ
けの巻上げノブ14の回転量を検出して、カートリッジ
本体26の遮光蓋29を閉鎖する遮光蓋閉鎖機構が組み
込まれている。
【0015】露光ユニット19は、撮影レンズ37やフ
ァインダを構成する対物レンズ及び接眼レンズ、シャッ
タボタン13,ライトガイド11,シャッタレリーズ機
構,シャッタチャージ機構、フイルム巻止め機構、フイ
ルムカウンタ機構等をユニット化したものである。撮影
レンズ37は、前レンズ37aと後レンズ37b(図1
7参照)との2枚から構成されており、これら前レンズ
37aと後レンズ37bとの間にはプラスチック製の薄
板で形成されたストッパー板37cが挟み込まれる。こ
の撮影レンズ37は、露光ユニット19の前面に係止さ
れるレンズ押さえ38によって露光ユニット19に保持
されている。本実施形態のレンズ付きフイルムユニット
2は、シャッタボタン13,ライトガイド11,レンズ
押さえ38,撮影レンズ37が取り外された露光ユニッ
ト19と、遮光蓋閉鎖機構とが取り付けられた状態で本
体基部18ごとリユースされる。
【0016】ストロボユニット20は、各種電気部品が
取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板
40と、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるストロ
ボ発光部9とから構成されている。プリント基板40に
は、露光ユニット19のシャッタレリーズ機構のレリー
ズ動作によってオンし、ストロボ発光を行わせるシンク
ロスイッチ41と、ストロボ操作部10のスライド操作
によってオン/オフされる充電スイッチ42とが設けら
れている。また、プリント基板40の下部には、電池2
1をストロボ回路に接続する金属接片43a,43bが
取り付けられている。このストロボユニット20は、分
解ラインにおいて本体基部18から取り外され、機能検
査や洗浄工程を経てリユースされる。
【0017】後カバー23は、本体基部18の背面を覆
うように背後に取り付けられる。この後カバー23に
は、カートリッジ室31とフイルム室32との底面を塞
ぐプルトップ式の底蓋23a,23bと、電池室35の
底面を塞ぐ電池蓋45とが一体に形成されている。底蓋
23a,23bは、本体基部18に後カバー23を取り
付けた後に閉鎖され、カートリッジ室31及びフイルム
室32内を光密に塞ぐ。底蓋23aは、現像所でフイル
ムカートリッジ22を取り出す際に開放される。電池蓋
45は、リサイクル工場におけるレンズ付きフイルムユ
ニット2の分解時に、根元から外側に折り曲げられる。
【0018】また、後カバー23の上部には、接眼側フ
ァインダ窓15と、巻上げノブ14を部分的に露呈させ
る開口47とが形成されている。更に、図3に示すよう
に、後カバー23の背面の両側方近傍には、小判形状の
指掛け部が48a,48bが形成されている。これらの
指掛け部48a,48bは、後カバー23の背面から突
出されており、この指掛け部48a,48bに指を掛け
ることで、撮影時にレンズ付きフイルムユニット2をホ
ールドしやすくしている。また、後カバー23の背面の
両側方には、分解時にレンズ付きフイルムユニット2を
位置決めする際に用いられる位置決め穴49a,49b
が形成されている。この後カバー23は、分解時に粉砕
してペレット化され、新たな後カバー23の原材料とし
てリサイクルされる。
【0019】図4に示すように、前カバーユニット17
は、前面に撮影レンズ37を露呈させる撮影レンズ用開
口7,ストロボ操作部10を露呈させる開口51a,ス
トロボ発光部9を露呈させる開口51b等が形成されて
いる前カバー本体51と、この前カバー本体51の前面
にスライド自在に取り付けられるレンズカバー6とから
なる。前カバー本体51の前面には、レンズカバー6が
閉鎖されている際にシャッタボタン13をロックするシ
ャッタロックレバー53が回動自在に取り付けられてい
る。このシャッタロックレバー53には前面側に向けて
ピン53aが立設されており、このピン53aはレンズ
カバー6に形成されたスリット6aに挿入される。スリ
ット6aは、途中で屈曲されており、この屈曲によって
シャッタロックレバー53を回動させ、レンズカバー6
が全開位置以外にある際にシャッタボタン13をロック
する。
【0020】レンズカバー6の前面には、突条形状の指
掛け部6bが形成されており、レンズカバー6の開閉が
行いやすくされている。これら前カバー本体51,レン
ズカバー6,シャッタロックレバー53は、全て同一の
プラスチックで形成されているため、分解ラインにおい
て本体基部18から取り外された後には、粉砕してペレ
ット化され、新たな前カバーユニット17の原材料とし
てリサイクルされる。
【0021】ストロボユニット20と前カバー本体51
との間には、ストロボ操作部10が一体に形成されたス
イッチ板24と、このスイッチ板24をスライド自在に
支持する受け板25とが組み込まれる。スイッチ板24
は、上方にスライドされた際にプリント基板40の充電
スイッチ42をオンさせ、ストロボ回路にストロボ充電
を行わせる。また、スイッチ板24には、露光ユニット
19に組み付けられたライトガイド11に係合する係合
部24aが形成されており、ストロボ操作部10が上方
にスライドされると、これに連動してライトガイド11
も上方に移動し、レンズ付きフイルムユニット2の上面
から外部に突出する。プリント基板40には、ストロボ
充電の完了時に発光するLEDが取り付けられており、
このLEDから放射された光は、ライトガイド11によ
ってレンズ付きフイルムユニット2外に導かれ、撮影者
と被撮影者とに撮影準備が完了したことを知らせる。
【0022】上記後カバー23の上面の中央部と左端部
とには、前方に向かって突出された爪部材55,56が
一体に形成されており、これらの爪部材55,56は前
カバー本体51の上面と上面内壁とに形成された係合穴
57及び係合溝(図示せず)に係合する。爪部材55の
上部は、レンズ付きフイルムユニット2の分解時に分解
用の治具が入りやすくするために、前カバー23の上面
よりも一段低く形成されている。
【0023】また、後カバー23の内面には、本体基部
18の上部に形成された被係合突起59,60に係合す
る爪部材61,62が形成されている。これらの爪部材
61,62の根元部分には、図3に示すように、分解時
に分解用の治具が入り込むための開口61a,62aが
それぞれ形成されている。更に、後カバー23の両側面
には、本体基部18の両側面に形成された係合爪63が
係合する係合穴64がそれぞれ形成されている。
【0024】電池蓋45の底面には、分解時に折り曲げ
やすくするために、レンズ付きフイルムユニットの長手
方向に沿って溝45aが形成されている。また、電池蓋
45には、本体基部18に形成された2個の係合爪66
と、前カバー本体51の底面に形成された2個の爪部材
67とが係合する係合穴68,69がそれぞれ2個ずつ
形成されている。前カバー本体51の爪部材67は、分
解時に分解用の治具が入りやすくするために、前カバー
本体51の底面よりも一段奥まって形成されている。
【0025】前カバー本体51の両側面には、本体基部
18の両側面に2個ずつ形成された係合爪71が係合す
る係合穴72がそれぞれ2個ずつ形成されている。ま
た、前カバー本体51の前面内壁には、本体基部18の
前面に形成された被係合部73,74に係合する爪部材
75,76が設けられている。これらの爪部材75,7
6の根元部分には、分解時に分解用の治具が入り込むた
めの開口75a,76aがそれぞれ形成されている。レ
ンズカバー6には、レンズカバー6が閉鎖された際に開
口76aに対面する開口6cが形成されている。そのた
め、レンズ付きフイルムユニット2の分解時には、開口
6cと開口76aとを介して爪部材76による本体基部
18への係合を解除することができ、前カバー本体51
にレンズカバー6を取り付けたままの前カバーユニット
17を本体基部18から取り外すことができる。
【0026】上述したように、レンズカバー6の開口6
cと前カバー本体51の開口76aとが重なり合うよう
にしたので、レンズ付きフイルムユニット2の分解ライ
ンに前カバー本体51からレンズカバー6を取り外す工
程を設ける必要がなく、分解ラインの効率化,ローコス
ト化を実現することができる。なお、レンズカバー6が
閉じられた状態で開口6cと開口76aとが重なり合う
ようにしたが、分解用の治具が挿入された際にレンズカ
バー6がスライドして位置合わせが行われるため、レン
ズカバー6が閉じられた状態で開口6cと開口76aと
が若干ズレていてもよい。
【0027】図5は、ラベル4の形状を示す展開図であ
る。ラベル4は、前カバー本体51と後カバー23との
外周に粘着剤を用いて貼付される本体用ラベル78と、
レンズカバー6の表面に粘着剤を用いて貼付されるカバ
ー用ラベル79とから構成されている。本体用ラベル7
8には、レンズ付きフイルムユニット2のフイルムカウ
ンタ窓12とライトガイド11と接眼側ファインダ窓1
5とを露呈させる開口78a,78b,78cが形成さ
れている。カバー用ラベル79には、レンズカバー6の
指掛け部6bを露呈させるための開口79aが形成され
ている。このラベル4は、前カバーユニット17及び後
カバー23の成形に使用されるプラスチックと相溶性を
有するプラスチックフイルムをベースに形成されてお
り、前カバーユニット17及び後カバー23とともに粉
砕されてリサイクルされる。
【0028】図6は、レンズ付きフイルムユニット2の
分解ラインの構成を示す概略図である。使用後に回収さ
れたレンズ付きフイルムユニット2は、機種ごとに分別
され、搬送時の方向が一定となるように整列されて供給
用コンベア81に供給される。供給用コンベア81は、
供給されたレンズ付きフイルムユニット2を図中左方に
配置されたインデックステーブル82に向けて間欠搬送
する。この供給用コンベア81の搬送途中には、ワーク
検査部83,ラベル切断部84,NGワーク排出部85
が配置されている。ワーク検査部83は、搬送中のレン
ズ付きフイルムユニット2を撮像し、画像処理により外
面的な損傷や異品種,搬送方向の間違い、レンズカバー
6の開閉状態等を検出する。
【0029】図7に示すように、ラベル切断部84は、
供給用コンベア81で搬送されるレンズ付きフイルムユ
ニット2を挟み込むように配置されたラベル切断手段で
ある一対のレーザマーカ87,88から構成されてい
る。これらのレーザマーカ87,88は、各種ラベルや
包装体等に文字やマーク等をマーキングするために用い
られるものであり、レーザ光の出力を強めたり、あるい
は照射時間を長くすることでラベル4の切断に使用して
いる。
【0030】レーザマーカ87は、長方形の本体部90
と、この本体部90の一端面に取り付けられたヘッド部
91とからなる。本体部90には、レーザ発振器92が
組み込まれており、ヘッド部91には、レーザー発振器
92から照射されたレーザ光を反射して照射方向を変化
させる反射ミラー93と、この反射ミラー93を揺動さ
せるミラー揺動機構(図示せず)とが組み込まれてい
る。ミラー揺動機構は、レーザマーカ87をコントロー
ルするコントローラに入力されたデータにしたがって反
射ミラー93を微小な角度で揺動させる。なお、レーザ
マーカ88もレーザマーカ87と同様の構成であるた
め、詳しい説明は省略する。
【0031】図8に示すように、本体用ラベル78のレ
ンズ付きフイルムユニット2の上面部分は、予め形成さ
れている開口78a.78bを除いて、前カバーユニッ
ト17と後カバー23との合わせ目に沿って図中2点鎖
線で示す部分が切断される。なお、切断線95は、後カ
バー23の上面に設けられた爪部材55の形状に沿うも
ので、分解用の治具が爪部材55と前カバーユニット1
7との間に入り込みやすくするために切断される。
【0032】また、図9に示すように、本体用ラベル7
8のレンズ付きフイルムユニット2の底面部分は、上述
した上面部分と同様に、前カバーユニット17と後カバ
ー23との合わせ目に沿って図中2点鎖線で示す部分が
切断される。なお、切断線97は、前カバーユニット1
7の底面に設けられた爪部材67の形状に沿うもので、
分解用の治具が爪部材67と後カバー23の電池蓋45
との間に入り込みやすくするために切断される。このよ
うに、レーザマーカ87,88を使用することで、複雑
な形状の合わせ目も容易に高速に切断することができ
る。
【0033】なお、詳しくは図示しないが、特願平10
−144832号明細書に記載されているように、前カ
バー本体51と後カバー23との上面と底面との合わせ
目には、いずれか一方あるいは両方の合わせ目部分の端
面が斜めにカットされて切断用の溝が形成されている。
この溝により、レーザ光が前カバー本体51と後カバー
23に反射されるのを防止することができるため、本体
用ラベル78の切断が行いやすくなる。
【0034】NGワーク排出部85は、ワーク検査部8
3によって外観が著しく破損しているものや、搬送方向
の異なるもの、異品種,レンズカバー6が開放されてい
るレンズ付きフイルムユニット2をNGワークとして識
別し、エアシリンダ等によって押圧して供給用コンベア
81上から排出する。
【0035】インデックステーブル82には、全周に2
4個のステージが設けられており、これらの各ステージ
にレンズ付きフイルムユニット2が停止するように間欠
回転する。インデックステーブル82を回転自在に支持
する支持台99上には、各ステージにおいてレンズ付き
フイルムユニット2の分解を行う各種装置が配置されて
いる。
【0036】第1ステージ101は、供給用コンベア8
1により搬送されてきたレンズ付きフイルムユニット2
をロボットハンド等のPick&Place(P&P)
装置により保持し、インデックステーブル82上に等間
隔に取り付けられたパレット102上に載置する。パレ
ット102は、図10に示すように金属製の板形状とさ
れており、上面には後カバー23の位置決め穴49a,
49bに挿入される位置決めピン102a,102bが
突設されている。また、パレット102の上面の中央部
には、本体用ラベル78が後カバー23に押しつけられ
て粘着するのを防止するために、パレット102上面が
本体用ラベル78に当接しないようにするためのラベル
逃げ面102cが形成されている。更に、パレット10
2には、後カバー23に設けられた指掛け部48a,4
8bに当接しないようにして、レンズ付きフイルムユニ
ット2を水平に保持するための逃げ穴102d,102
eと、各種分解用治具が入り込む治具用穴103,10
4とが形成されている。
【0037】第2ステージ106では、ラベル4の所定
の位置に穴が形成される。ラベル4は、ベースにプラス
チックフイルムが用いられているため剛性が高く、各爪
部材による係合を解除する治具では効果的にラベル4を
突き破ることが難しく、また治具の寿命を短くしてしま
うという問題が発生する。そのため、予め穴あけ専用の
治具でラベル4に穴を形成する。ラベル4の穴が形成さ
れる部位は、前カバーユニット17の開口6c,75a
に対面する部分と、後カバー23の開口61a,62a
に対面する部分となっている。
【0038】図11に示すように、ラベル穴あけ装置
は、パレット102の上方に配置される上部穴あけ機構
108と、パレット102の下方に配置される下部穴あ
け機構109とからなる。上部穴あけ機構108は、開
口6c,75aにそれぞれ対面する穴あけ治具110,
111と、これらの治具110,111を保持する保持
プレート112と、この保持プレート112を上下方向
で移動させるエアシリンダ113とから構成されてい
る。また、保持プレート112には、レンズ付きフイル
ムユニット2の前面に当接してパレット102上に押え
つけるワーク押さえ部材114が設けられている。
【0039】第2ステージ106にレンズ付きフイルム
ユニット2が搬送されてくると、上部穴あけ機構108
のエアシリンダ113が作動し、プランジャ113aを
下方に突出させる。これにより、保持プレート112が
下降してワーク押さえ部材114がレンズ付きフイルム
ユニット2に当接して固定する。更に保持プレート11
2が下降されると、図12に示すように、穴あけ治具1
10がカバー用ラベル79に突き刺さり、開口6cに対
面する部分に穴を形成する。また、穴あけ治具111も
治具110と同様の動作を行い、本体用ラベル78の開
口75aに対面する部分に穴を形成する。
【0040】下部穴あけ機構109は、ワーク押さえ部
材114を除いた上部穴あけ機構108とほぼ同様の構
成であり、開口61a,62aにそれぞれ対面する穴あ
け治具116,117と、これらの穴あけ治具116,
117を保持する保持プレート118と、この保持プレ
ート118を昇降させるエアシリンダ119とからな
る。そして、穴あけ治具116,117は、上部穴あけ
機構108とは逆方向の上昇移動によりレンズ付きフイ
ルムユニット2に接近し、パレット102の治具用穴1
04,103を通して本体用ラベル78に突き刺さり、
開口61a,62aに対面する部分に穴を形成する。な
お、各穴あけ治具110,111,116,117に
は、粘着剤によってラベル4が張り付いてしまわないよ
うに、非粘着コーティングが施されている。
【0041】第3ステージ121では、電池蓋45の開
放と、後カバー23の爪部材61,62による本体基部
18への係合の解除とが行われる。図13に示すよう
に、第3ステージ121のパレット102の上方には、
電池蓋45を開放する電池蓋開放機構122が配置され
ており、パレット102の下方には後カバー23の爪部
材61,62の係合を解除する後カバー用係合解除機構
123が配置されている。
【0042】電池蓋開放機構122は、前カバー本体5
1の底面に形成された爪部材67に沿って電池蓋45の
端部に当接する二股形状の開放治具125と、この開放
治具125を保持する保持プレート126と、この保持
プレート126を下降させるエアシリンダ127とから
なる。第3ステージ121にレンズ付きフイルムユニッ
ト2が搬送されてくると、エアシリンダ127が作動し
てプランジャ127aを突出させる。これにより、保持
プレート126が下降し、図14(A)に示すように、
電池蓋45の端面に当接する。保持プレート126がさ
らに下降すると、同図(B)に示すように電池蓋45を
溝45aに沿って折り曲げ、電池蓋45を開放する。
【0043】後カバー用係合解除機構123は、第2ス
テージ106で形成されたラベル4の穴と開口61a,
62aとからレンズ付きフイルムユニット2内に入り込
む解除治具128,129と、この解除治具128,1
29を揺動させる治具揺動機構と、これらを保持する保
持プレート130と、この保持プレート130を上昇さ
せるエアシリンダ(図示せず)とからなる。解除治具1
28,129は、断面が略L字形状とされたブラケット
131に保持されており、このブラケット131は保持
プレート130上に取り付けられた軸受け部132に揺
動自在に軸支されている。ブラケット131を軸支する
軸133には、カム片134aが設けられたカムリング
134が取り付けられている。治具揺動機構は、端縁に
上方に向かって突出された押圧片135が形成された可
動プレート136と、保持プレート130に取り付けら
れて可動プレート136を昇降させるエアシリンダとか
らなる。
【0044】第3ステージ121にレンズ付きフイルム
ユニット2が搬送されてくると、図示しないエアシリン
ダが作動して保持プレート130を上昇させる。これに
より、図15(A)に示すように、解除治具128,1
29はパレット102の治具用穴104,103を通し
て後カバー23の開口61a,62aに入り込む。その
後、治具揺動機構のエアシリンダ137が作動してプラ
ンジャー137aを突出させて可動プレート136を上
昇させ、押圧片135によりカムリング134のカム片
134aを押圧する。これにより、同図(B)に示すよ
うに、解除治具128、129が揺動して後カバー18
の爪部材61、62を折り曲げ、後カバー18と本体基
部18との係合を解除する。なお、治具125,12
8,129には、粘着剤によってラベル4が張り付いて
しまわないように非粘着コーティングが施されている。
【0045】第4ステージ139では、前カバーユニッ
ト17と本体基部18及び後カバー23との係合の解除
が行われる。図16に示すように、第4ステージ139
のパレット102の上方には、前カバーユニット17の
爪部材75,76と本体基部18の被係合部73,74
との係合を解除する第1分離機構140と、前カバー本
体51の係合穴72と本体基部18の係合爪71との係
合を解除する第2分離装置141とが配置されており、
パレット102の下方には、後カバー23の爪部材55
と前カバー本体51の係合穴57との係合を解除する第
3分離機構142が配置されている。
【0046】第1分離機構140は、前カバーユニット
17の開口6c,75aからレンズ付きフイルムユニッ
ト2内に入り込む一対の解除治具144,145と、こ
の解除治具144,145の先端がそれぞれ近接する方
向に揺動させる揺動機構と、これらを保持する保持プレ
ート146と、この保持プレート146を昇降させるエ
アシリンダ147とからなる。解除治具144,145
は、上方にカム面147a,148aが形成されたカム
プレート147,148に保持されており、このカムプ
レート147,148は軸147b,148bを中心に
揺動自在となるように保持プレート146に取り付けら
れている。カムプレート147,148の上部には、バ
ネ149が掛けられており、解除治具144,145の
先端が離れる方向に付勢されている。揺動機構は、カム
プレート147と148との間に配置されるカム部材1
50と、このカム部材150を昇降させるエアシリンダ
151とからなる。
【0047】レンズ付きフイルムユニット2が第4ステ
ージ139に搬送されてくると、エアシリンダ147が
作動してプランジャー147aを突出させ、保持プレー
ト146を下降aさせる。これにより、解除治具14
4,145は開口6c,76aと開口75aとからレン
ズ付きフイルムユニット2内に進入する。解除治具14
4,145が所定の位置に達すると、エアシリンダ15
1が作動してプランジャー151aを突出させ、カム部
材150を下降させる。カム部材150は各カムプレー
ト147,148のカム面147a,148aを押圧す
るため、カムプレート147,148はバネ149の付
勢に抗して、解除治具144,145の先端が近寄る方
向に揺動する。これにより、図17に示すように、解除
治具145,144によって各爪部材75,76が折り
曲げられ、本体基部18の被係合部73,74に対する
係合が解除される。
【0048】第2分離機構141は、レンズ付きフイル
ムユニット2の両側方に配置される右解除機構153と
左解除機構154と、右解除機構153と左解除機構1
54とを保持する保持プレート156と、この保持プレ
ート156を昇降させる2個のエアシリンダ157a,
157bとから構成されている。
【0049】右解除機構153は、レンズ付きフイルム
ユニット2の側面の合わせ目に入り込む解除治具159
と、この解除治具159を揺動させるエアシリンダ16
0と、バネ161とからなる。解除治具159は、軸1
59aを中心に揺動自在とされており、後端が延ばされ
ている。この解除治具159の延長部159bに掛けら
れたバネ161が解除治具159を図中反時計方向に付
勢している。エアシリンダ160は解除治具159の延
長部159aの上方に配置されており、プランジャー1
61aを突出させて所定のタイミングで延長部159a
を押圧し、解除治具159をバネ161の付勢に抗して
時計方向に揺動させる。この揺動が、解除治具159が
前カバー本体51と後カバー23との間に差し込まれて
いる際に行われると、前カバー本体51の係合穴72と
本体基部18の係合爪71との係合が解除される。左解
除機構154は、解除治具163,バネ164,エアシ
リンダ165等、右解除機構153と同様の構成とされ
ており、同様の作用を行う。
【0050】上記第2分離機構141は、レンズ付きフ
イルムユニット2が第4ステージ139に搬送されてく
ると、エアシリンダ157a,157bが作動させて保
持プレート156を下降させる。これにより、各解除治
具159,163が前カバーユニット17と後カバー2
3との合わせ目に対面し、エアシリンダ160,156
の作動により、各治具159,163の先端が前カバー
ユニット17と後カバー23との合わせ目に差し込まれ
る。そして、解除治具159,163が更に揺動する
と、前カバーユニット17の係合穴72と本体基部18
の係合爪との係合が解除される。
【0051】第3分離装置142は、後カバー23の上
面に形成された爪部材55に沿って前カバーユニット1
7の端部に当接する解除治具167と、この解除治具1
67を保持する保持部材168と、この保持部材168
を昇降させるエアシリンダ169とからなる。第4ステ
ージ139にレンズ付きフイルムユニット2が搬送され
てくると、エアシリンダ169が作動し、プランジャ1
69aを突出させる。これにより、保持部材168が上
昇し、図18(A)に示すように、前カバーユニット1
7の端面に当接する。保持部材168がさらに上昇する
と、同図(B)に示すように、前カバーユニット17の
係合穴57と後カバー23の爪部材55との係合が解除
される。なお、治具144,145,168には、粘着
剤によってラベル4が張り付いてしまわないように非粘
着コーティングが施されている。
【0052】第5ステージ171では、P&P装置やエ
ア吸引装置,エアチャック装置等によって前カバーユニ
ット17が保持され、本体基部18から取り外される。
取り外された前カバーユニット17は、下方に配置され
た回収ボックス(図示せず)に集積される。前カバーユ
ニット17は、レンズカバー6,前カバー本体51,シ
ャッタロックレバー53,カバー用ラベル79,本体用
ラベル78の一部が取り付けられた状態で粉砕されてペ
レット化され、新たな前カバーユニット17の原材料と
してリサイクルされる。
【0053】第7ステージ173では、本体基部18上
からスイッチ板24が取り外され、回収用コンベア17
4によって搬送されて集積される。回収用コンベア17
4により搬送されたスイッチ板24は、外観検査と洗浄
とを経て再使用される。第8ステージ175では、受け
板25が本体基部18上から取り外され、回収用コンベ
ア176によって搬送されて集積される。この受け板2
5も外観検査の後に再使用される。
【0054】第9ステージ178では、電池室35内の
電池21の有無が検査され、電池21が収納されている
場合には電池21の電圧が検査される。第10ステージ
179では、電池21が電池室35から取り出され、回
収用コンベア180によって搬送されて集積される。こ
の回収用コンベア180の搬送途中で、残存電圧に応じ
て電池21が分別され、電圧が十分に残っている電池2
1は再使用される。第11ステージ181では、ストロ
ボユニット20の再使用時に感電等の事故が発生しない
ように、ストロボユニット20の放電が行われる。
【0055】第12ステージ183では、カートリッジ
室31内にフイルムカートリッジ22が残っていないか
を検査する。また、ストロボユニット20の放電が完全
になるように、再度の放電が行われる。第13ステージ
184では、本体基部18からストロボユニット20が
取り外され、回収用コンベア185によって搬送されて
集積される。集積されたストロボユニット20は、機能
検査と洗浄とが行われた後に再使用される。
【0056】第15ステージ187では、露光ユニット
19からレンズ押さえ38が取り外され、第16ステー
ジ188では前レンズ37aが、第17ステージ189
ではストッパー板37cが、第18ステージ190では
後レンズ37bがそれぞれ取り外される。前レンズ37
aと後レンズ37bとは、それぞれ回収用コンベア19
1,192で搬送されて回収され、外観検査と洗浄との
後に再使用される。レンズ押さえ38とストッパー板3
7cとは原材料としてリサイクルされる。
【0057】第20ステージ194では、後カバー23
の係合穴64,68と本体基部18の係合爪63,66
との係合が解除され、後カバー23と本体基部18との
係合が解除される。第21ステージ195では、露光ユ
ニット19と遮光蓋閉鎖機構とが取り付けられた状態の
本体基部18が後カバー23から取り外される。取り外
された本体基部18は、回収用コンベア196に移設さ
れて、集積される。この回収用コンベア196の搬送途
中には、シャッタボタン分解部197と、ライトガイド
及び巻上げノブ分解部198とが配置されている。シャ
ッタボタン分解部197は、露光ユニット19からシャ
ッタボタン13を取り外し、ライトガイド及び巻上げノ
ブ分解部198では、ライトガイド11と巻上げノブ1
4とが本体基部18から取り外される。これらが取り外
された本体基部18は、露光ユニット19と遮光蓋閉鎖
機構の機能検査後に再使用される。
【0058】第22ステージ200では、撮像と画像処
理による後カバー23の汚れ検査が行われ、得られた検
査データは対応する本体基部18の良否判定に使用され
る。第23ステージ201では、パレット102上から
後カバー23が取り外され、下方に配置された回収ボッ
クス(図示せず)に集積される。後カバー23は、本体
用ラベル78の一部が貼付された状態で粉砕されてペレ
ット化され、新たな後カバー23の原材料としてリサイ
クルされる。第24ステージ202では、集塵機によっ
てパレット102上のゴミや塵等が吸引され、パレット
102の清掃が行われる。
【0059】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。使用済みのレンズ付きフイルムユニットは、各地の
現像所にて回収され、レンズ付きフイルムユニットのリ
サイクル工場に送られる。リサイクル工場に送られたレ
ンズ付きフイルムユニットは、機種ごとに分別されて搬
送時の方向が一定となるように整列され、図6に示す供
給用コンベア81に供給される。
【0060】供給用コンベア81の搬送途中には、ワー
ク検査部83,ラベル切断部84,NGワーク排出部8
5が配置されている。ワーク検査部83では、搬送中の
レンズ付きフイルムユニット2を撮像し、画像処理によ
り外面的な損傷や異品種,搬送方向の間違い、レンズカ
バー6の開閉状態等が検出される。
【0061】ラベル切断部84では、図7に示すよう
に、レンズ付きフイルムユニット2を挟み込むように配
置されたレーザマーカ87,88がレンズ付きフイルム
ユニット2の本体用ラベル78に向けてレーザ光を照射
し、レンズ付きフイルムユニット2の上面と底面とに貼
付された本体用ラベル78を、図8及び図9に2点鎖線
で示すように切断する。これにより、ラベル4をユニッ
ト本体3から剥がすよりも高速にユニット本体3を分解
することができるようになるため、レンズ付きフイルム
ユニットの分解ラインの作業効率を向上させることがで
きる。また、複数枚のラベルを用いていても一台のラベ
ル切断装置によりラベル切断を行うことができるため、
分解ラインのコストを低減させることができる。
【0062】NGワーク排出部85では、ワーク検査部
83によって外観が著しく破損しているものや、搬送方
向の異なるもの、異品種,レンズカバー6が開放されて
いるレンズ付きフイルムユニット2をNGワークとして
識別し、エアシリンダ等によって押圧して供給用コンベ
ア81上から排出する。
【0063】供給用コンベア81により搬送されたレン
ズ付きフイルムユニット2は、図10に示すように、第
1ステージ101においてインデックステーブル82上
に取り付けられたパレット102上に位置決めして載置
される。パレット102に載置されたレンズ付きフイル
ムユニット2は、インデックステーブル82の間欠回転
によって次の第2ステージ106に搬送される。
【0064】図11に示すように、第2ステージ106
では、レンズ付きフイルムユニット2が搬送されてくる
と、上部穴あけ機構108のエアシリンダ113が作動
し、プランジャ113aを下方に突出させる。これによ
り、保持プレート112が下降してワーク押さえ部材1
14がレンズ付きフイルムユニット2に当接し、レンズ
付きフイルムユニット2を固定する。更に保持プレート
112が下降されると、図12に示すように、穴あけ治
具110がカバー用ラベル79に突き刺さり、レンズカ
バー6に形成されている開口6cに対面する部分に穴を
形成する。また、穴あけ治具111も治具110と同様
の動作を行い、本体用ラベル78の開口75aに対面す
る部分に穴を形成する。
【0065】上記上部穴あけ機構108の動作と同時
に、下部穴あけ機構109も動作を開始する。下部穴あ
け機構109では、エアシリンダ119がプランジャー
119aを上方に向けて突出させ、保持プレート118
をパレット102に向けて上昇させる。保持プレート1
18に保持された穴あけ治具116,117は、パレッ
ト102の治具用穴104,103を通して本体用ラベ
ル78に突き刺さり、開口61a,62aに対面する部
分に穴を形成する。なお、第2ステージ106の各穴あ
け治具110,111,116,117には、粘着剤に
よってラベル4が張り付いてしまわないように非粘着コ
ーティングが施されているため、治具ラベルと治具とが
張り付いて動作不良が発生するようなことはない。
【0066】図13に示すように、第3ステージ121
では、レンズ付きフイルムユニット2が搬送されてくる
と電池蓋開放機構122が作動する。電池蓋開放機構1
22では、エアシリンダ127がプランジャー127a
を下方に向けて突出させ、保持プレート126に保持さ
れた開放治具125を、図14(A)に示すように、レ
ンズ付きフイルムユニット2に当接させる。保持プレー
ト126が更に下降されると、開放治具125は電池蓋
45の端面に当接し、同図(B)に示すように、溝45
aに沿って電池蓋45を外側に折り曲げ、電池室35を
開放する。
【0067】また、第3ステージ121では、上記電池
蓋開放機構122の作動と同時に後カバー用係合解除機
構123も動作を開始する。後カバー用係合解除機構1
23では、図示しないエアシリンダが作動して保持プレ
ート130を上昇させる。これにより、図15(A)に
示すように、解除治具128,129がパレット102
の治具用穴104,103を通して後カバー23の開口
61a,62aに入り込む。その後、治具揺動機構のエ
アシリンダ137が作動してプランジャー137aを突
出させて可動プレート136を上昇させ、押圧片135
によりカムリング134のカム片134aを押圧する。
これにより、同図(B)に示すように、解除治具12
8、129が揺動して後カバー18の爪部材61、62
を折り曲げ、後カバー18と本体基部18との係合が解
除される。なお、治具125,128,129には、粘
着剤によってラベル4が張り付いてしまわないように非
粘着コーティングが施されているため、治具とラベルと
が張り付いて動作不良が発生するようなことはない。
【0068】図16に示すように、第4ステージ139
ではレンズ付きフイルムユニット2が搬送されてくる
と、第1分離機構140のエアシリンダ147が作動し
てプランジャー147aを下方に突出させ、保持プレー
ト146を下降aさせる。これにより、解除治具14
4,145は開口6c,76aと開口75aとからレン
ズ付きフイルムユニット2内に進入する。解除治具14
4,145が所定の位置に達すると、エアシリンダ15
1が作動してプランジャー151aを突出させ、カム部
材150を下降させる。カム部材150は各カムプレー
ト147,148のカム面147a,148aを押圧す
るため、カムプレート147,148はバネ149の付
勢に抗して、解除治具144,145の先端が近寄る方
向に揺動する。これにより、図17に示すように、解除
治具145,144によって各爪部材75,76が折り
曲げられ、本体基部18の被係合部73,74に対する
係合が解除される。
【0069】また、第1分離機構140と同時に第2分
離機構141が作動する。第2分離機構141では、エ
アシリンダ157a,157bが作動して保持プレート
156を下降させる。これにより、各解除治具159,
163は、前カバーユニット17と後カバー23との合
わせ目に対面し、エアシリンダ160,156が作動す
ることで解除治具163,159の先端が前カバーユニ
ット17と後カバー23との合わせ目に差し込まれる。
その後、解除治具159,163が揺動することで、前
カバーユニット17の係合穴72と本体基部18の係合
爪との係合が解除される。
【0070】第1分離機構140,第2分離機構141
と同様に、第3分離装置142も同時に動作を開始す
る。第3分離機構142では、エアシリンダ169がプ
ランジャ169a上方に向けて突出させ、保持部材16
8を上昇させる。これにより、図18(A)に示すよう
に、解除治具167が前カバーユニット17の端面に当
接する。保持部材168がさらに上昇すると、同図
(B)に示すように、前カバーユニット17の係合穴5
7と後カバー23の爪部材55との係合が解除される。
なお、治具144,145,168には、粘着剤によっ
てラベル4が張り付いてしまわないように非粘着コーテ
ィングが施されているため、治具とラベルとが張り付い
て動作不良が発生するようなことはない。
【0071】第5ステージ171では、本体基部18か
ら前カバーユニット17が取り外される。取り外された
前カバーユニット17は、下方に配置された回収ボック
ス(図示せず)に集積される。前カバーユニット17
は、レンズカバー6,前カバー本体51,シャッタロッ
クレバー53,カバー用ラベル79,本体用ラベル78
の一部が取り付けられた状態で粉砕されてペレット化さ
れ、新たな前カバーユニット17の原材料としてリサイ
クルされる。
【0072】その後、第7ステージ173〜第21ステ
ージ195までの間に、本体基部18からスイッチ板2
4,受け板25,電池21,ストロボユニット20,撮
影レンズ37等が取り外され、後カバー23から本体基
部18が取り外され、それぞれの部品が再使用あるいは
原材料としてリサイクルされる。
【0073】なお、上記実施形態では、レンズカバーを
備えたレンズ付きフイルムユニットを例に説明したが、
本発明の分解方法及び装置は、レンズカバーを備えてい
ないレンズ付きフイルムユニットの分解にも適用するこ
とができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットの分解方法及び装置は、本体部から
前カバーと後カバーとを取り外す工程の前に、前カバー
と後カバーとの合わせ目に沿ってラベルを切断するよう
にしたので、ラベルを剥がす場合よりも高速に処理を行
うことができ、分解ラインの作業効率を大幅に向上させ
ることができる。また、ラベルの切断にレーザ光を用い
るようにしたので、複雑な形状の合わせ目も容易に高速
に切断することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解方法及び装置により分解されるレ
ンズ付きフイルムユニットの外観形状を示す斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【図3】ユニット本体の背面及び底面の外観形状を示す
斜視図である。
【図4】前カバーユニットの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図5】ラベルの形状を示す展開図である。
【図6】レンズ付きフイルムユニットの分解ラインの構
成を示す概略図である。
【図7】ラベル切断部の構成を示す斜視図である。
【図8】ラベルの上面部の切断形状を示すを説明図であ
る。
【図9】ラベルの底面部の切断形状を示すを説明図であ
る。
【図10】パレットの形状を示す外観斜視図である。
【図11】上部ラベル穴あけ機構及び下部穴あけ機構の
構成を示す概略図である。
【図12】穴あけ治具によるラベルの穴あけ時の状態を
示す要部断面図である。
【図13】電池蓋開放機構及び後カバー係合解除機構の
構成を示す概略図である。
【図14】電池蓋開放機構による電池蓋の開放動作を示
す説明図である。
【図15】後カバー係合解除機構による係合解除動作を
示す要部断面図である。
【図16】前カバーの係合を解除する各機構の構成を示
す概略図である。
【図17】第1分離機構による係合解除動作を示す要部
断面図である。
【図18】第3分離機構による係合解除動作を示す説明
図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 4 ラベル 6 レンズカバー 17 前カバーユニット 18 本体基部 23 後カバー 78 本体用ラベル 79 カバー用ラベル 85 ラベル切断部 87,88 レーザマーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守田 昌也 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 冨永 佳博 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H101 AA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが装填され各種撮影機構が
    組み込まれた本体部と、この本体部の前面側と背面側と
    をそれぞれ覆う前カバー及び後カバーと、これら前カバ
    ー及び後カバーの外周に巻き付けられるようにして貼付
    されるラベルとからなるレンズ付きフイルムユニットに
    おいて、 前記本体部から前カバーと後カバーとを取り外す工程の
    前に、前カバーと後カバーとの合わせ目に沿ってラベル
    を切断することを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    トの分解方法。
  2. 【請求項2】 写真フイルムが装填され各種撮影機構が
    組み込まれた本体部と、この本体部の前面側と背面側と
    をそれぞれ覆う前カバー及び後カバーと、これら前カバ
    ー及び後カバーの外周に巻き付けられるようにして貼付
    されるラベルとからなるレンズ付きフイルムユニットを
    分解する分解装置において、 前記前カバーと後カバーとの合わせ目に沿ってラベルを
    切断するラベル切断手段を設け、このラベル切断手段に
    よる該ラベルの切断後に、ユニット本体から前カバーと
    後カバーとを取り外すことを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニットの分解装置。
  3. 【請求項3】 前記ラベル切断手段は、レーザー光を用
    いてラベルを切断することを特徴とする請求項2記載の
    レンズ付きフイルムユニットの分解装置。
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