JP2000131809A - レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの分解方法及び装置

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JP2000131809A
JP2000131809A JP10304849A JP30484998A JP2000131809A JP 2000131809 A JP2000131809 A JP 2000131809A JP 10304849 A JP10304849 A JP 10304849A JP 30484998 A JP30484998 A JP 30484998A JP 2000131809 A JP2000131809 A JP 2000131809A
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Japan
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claw
lens
film unit
opening
unit
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JP10304849A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Aoshima
伸介 青島
Yoshihiro Tominaga
佳博 冨永
Masaya Morita
昌也 守田
Shoichi Uchida
祥一 内田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から隠された位置で爪結合している2部
品を分離する。 【解決手段】 レンズ付きフイルムユニットを分解位置
まで搬送して一定の姿勢で位置決めした後に、挿入手段
により開口47と巻き上げノブ14との間の隙間に治具
を挿入して、開口47と後カバー23の輪郭外径23a
との間の部分を破壊し、その後、解除手段により後カバ
ー23のうちの爪部材を設けた側23bを爪部材56と
被係合部との結合を解除する方向に向けて押圧すること
で爪結合を解除し、その後に、保持手段でいずれかの部
材を保持して相手側の部材から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニット(以下、「フイルムユニット」と称す。)の
分解方法及び装置に関に関するものである。
【0002】
【従来の技術】環境保全や産業廃棄物の削減のために、
工業製品のリサイクルが行われている。一般的に、この
リサイクルには、材料ごとに部品を原料化して使用する
再生使用と、部品をそのまま新しい工業部品に用いるリ
ユースとがある。フイルムユニットでは、特開平6−1
61042号公報に記載のように、撮影済の写真フイル
ムを取り出し後の形態で回収して、品種後に仕分けした
後に品種後に設置された分解ラインでユニット部品毎に
分解し、撮影レンズを取り付けた形態の露光ユニットや
ストロボユニット等の機能部品をそのままリユースし、
それ以外の前カバー、本体基部、及び後カバー等のプラ
スチック部品を再生使用している。
【0003】フイルムユニットの分解方法としては、特
開平6−161042号公報に提案されているように、
フイルムユニットを構成する2部品のうちの一方に係止
爪が、また他方に被係止爪が形成され、それら係止爪と
被係止爪とで結合された2部品を、その結合部に解除爪
を挿入してから解除爪を係止爪と被係止爪との結合解除
方向に向けて移動させることで係止爪を弾性変形させ
て、分離している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した公報記載の方
法では、係止爪と被係止爪との結合部に解除爪を挿入し
ている。しかしながら、この場合、結合部が外部に露呈
されていること、また外カバーの開口を通して結合部が
外部に露呈されていることが前提であり、結合部が外部
に露呈されていない、例えば外カバー等で結合が隠され
た隠し爪等での結合の場合には、前述した方法では結合
部を解除することができない。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、外カバー等で隠された結合部を解除することがで
きるフイルムユニットの分解方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明では、挿入手段により開口と操作部材との
間の隙間に治具を挿入して、開口と一方の部材の輪郭外
径との間の部分を破壊し、その後、解除手段により一方
の部材のうちの爪部材を設けた側を爪部材と被係合部と
の結合を解除する方向に向けて押圧することで爪結合を
解除し、その後に、保持手段でいずれかの部材を保持し
て相手側の部材から分離させるようにしたものである。
【0007】また別の発明では、解除手段により開口の
爪部材を設けた縁と操作部材との間の隙間に治具を挿入
して、一方の部材のうちの爪部材を設けた側を爪部材と
被係合部との結合を解除する方向に向けて変形させるこ
とで爪結合を解除し、その後に、保持手段でいずれかの
部材を保持して相手側の部材から分離させるようにした
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の分解方法及び装
置により分解されるフイルムユニットの不使用時の状態
を示す外観斜視図である。フイルムユニット2は、簡単
な撮影機構が組み込まれ、予め写真フイルムが装填され
たユニット本体3と、このユニット本体3の外周に巻き
付けられるようにして貼付され、製品名や使用方法等が
印刷されたラベル4とから構成されている。
【0009】ユニット本体3の前面には、左右方向にス
ライドして開閉されるレンズカバー6が取り付けられて
おり、レンズカバー6を開放すると、撮影レンズ用開口
7,対物側ファインダ窓8等が露呈される。また、ユニ
ット本体3の前面角部には、被写体に向けてストロボ光
を照射するストロボ発光部9が設けられており、このス
トロボ発光部9の下方には上下方向でスライド自在とさ
れたストロボ操作部10が設けられている。ユニット本
体3の上面及び背面には、ライトガイド11,フイルム
カウンタ窓12,シャッタボタン13,巻上げノブ1
4,接眼側ファインダ窓15(図4参照)等が設けられ
ている。
【0010】ユニット本体3は、図2ないし図7に示す
ように、前カバーユニット17,本体基部18,露光ユ
ニット19,ストロボユニット20,電池21,フイル
ムカートリッジ22,後カバー23,スイッチ板24,
受け板25から構成されている。フイルムカートリッジ
22は、IX240タイプのカートリッジ本体26と、
このカートリッジ本体26内に収納される写真フイルム
27とからなる。カートリッジ本体26内には、写真フ
イルム27が巻き付けられるスプール28と、遮光蓋2
9とが組み込まれている。遮光蓋29は棒形状をしてお
り、写真フイルム27が出入りするフイルム出入り口の
奥に組み込まれて、該フイルム出入り口を開閉する。こ
の遮光蓋29の端部は、カートリッジ本体26の端面か
ら外部に露呈されており、カートリッジ本体26外から
の操作によって開閉動作される。
【0011】本体基部18には、カートリッジ本体26
が収納されるカートリッジ室31と、カートリッジ本体
26から引き出されてロール状に巻かれた写真フイルム
27が収納されるフイルム室32とが一体に設けられて
いる。これらカートリッジ室31とフイルム室32との
間には、撮影光路を遮光する遮光筒33とこの遮光筒3
3に連なるアパーチャー34とが設けられており、前記
露光ユニット19は遮光筒33の前面に取り付けられ
る。また、遮光筒33の下方には、ストロボユニット2
0の電源となる電池21が収納される電池室35が設け
られている。
【0012】カートリッジ室31の上部には、巻上げノ
ブ14が回転自在に取り付けられる。巻上げノブ14の
下面には、図示しない係合軸が一体に形成されており、
この係合軸はカートリッジ本体26のスプール28に係
合する。フイルム巻き上げ操作を行うと、未露光の写真
フイルム27がフイルム室32から引き出されて露光ユ
ニット19の後方に設けられたアパーチャー34にセッ
トされ、これと同時に露光済みの写真フイルム27がカ
ートリッジ本体26内に巻き上げられる。カートリッジ
室31の上面で巻上げノブ14の下方には、写真フイル
ム27がカートリッジ本体26内に全て巻き込まれるだ
けの巻上げノブ14の回転量を検出して、カートリッジ
本体26の遮光蓋29を閉鎖する遮光蓋閉鎖機構が組み
込まれている。
【0013】露光ユニット19は、撮影レンズ37やフ
ァインダを構成する対物レンズ及び接眼レンズ、シャッ
タボタン13,ライトガイド11,シャッタレリーズ機
構,シャッタチャージ機構、フイルム巻止め機構、フイ
ルムカウンタ機構等をユニット化したものである。
【0014】詳しくは図3に示すように、撮影レンズ3
7は、前レンズ37aと後レンズ37bとの2枚から構
成されており、これら前レンズ37aと後レンズ37b
との間にはプラスチック製の薄板で形成された絞り兼用
のスペーサ39が挟み込まれる。このスペーサ39は、
受筒39の内部で前レンズ37aと後レンズ37bとを
一定の間隔に決めるためのものであり、また、それには
絞り開口39aが形成されている。撮影レンズ37は、
露光ユニット19の前面に設けられた受筒36の中に、
後レンズ37b、スペーサ39、及び前レンズ37aの
順で被写体側から挿入され、受筒36に爪結合されるレ
ンズ押さえ38によって露光ユニット19に保持されて
いる。本実施形態のフイルムユニット2は、シャッタボ
タン13,ライトガイド11,レンズ押さえ38,撮影
レンズ37が取り外された露光ユニット19と、遮光蓋
閉鎖機構とが取り付けられた状態で本体基部18ごとリ
ユースされる。
【0015】ストロボユニット20は、各種電気部品が
取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板
40と、放電管やリフレクタ,拡散板等からなるストロ
ボ発光部9とから構成されている。プリント基板40に
は、露光ユニット19のシャッタレリーズ機構のレリー
ズ動作によってオンし、ストロボ発光を行わせるシンク
ロスイッチ41と、ストロボ操作部10のスライド操作
によってオン/オフされる充電スイッチ42とが設けら
れている。また、プリント基板40の下部には、電池2
1をストロボ回路に接続する金属接片43a,43bが
取り付けられている。このストロボユニット20は、分
解ラインにおいて本体基部18から取り外され、機能検
査や洗浄工程を経てリユースされる。
【0016】後カバー23は、本体基部18の背面を覆
うように背後に取り付けられる。この後カバー23に
は、カートリッジ室31とフイルム室32との底面を塞
ぐプルトップ式の底蓋23a,23bと、電池室35の
底面を塞ぐ電池蓋45とが一体に形成されている。底蓋
23a,23bは、本体基部18に後カバー23を取り
付けた後に閉鎖され、カートリッジ室31及びフイルム
室32内を光密に塞ぐ。底蓋23aは、現像所でフイル
ムカートリッジ22を取り出す際に開放される。電池蓋
45は、リサイクル工場におけるフイルムユニット2の
分解時に、根元から外側に折り曲げられる。
【0017】また、後カバー23の上部には、接眼側フ
ァインダ窓15と、巻上げノブ14を部分的に露呈させ
る開口47とが形成されている。更に、図4に示すよう
に、後カバー23の背面の両側方近傍には、小判形状の
指掛け部が48a,48bが形成されている。これらの
指掛け部48a,48bは、後カバー23の背面から突
出されており、この指掛け部48a,48bに指を掛け
ることで、撮影時にフイルムユニット2をホールドしや
すくしている。また、後カバー23の背面の両側方に
は、分解時にフイルムユニット2を位置決めする際に用
いられる位置決め穴49a,49bが形成されている。
この後カバー23は、分解時に粉砕してペレット化さ
れ、新たな後カバー23の原材料としてリサイクルされ
る。
【0018】図5に示すように、前カバーユニット17
は、前面に撮影レンズ37を露呈させる撮影レンズ用開
口7,ストロボ操作部10を露呈させる開口51a,ス
トロボ発光部9を露呈させる開口51b等が形成されて
いる前カバー本体51と、この前カバー本体51の前面
にスライド自在に取り付けられるレンズカバー6とから
なる。前カバー本体51の前面には、レンズカバー6が
閉鎖されている際にシャッタボタン13をロックするシ
ャッタロックレバー53が回動自在に取り付けられてい
る。このシャッタロックレバー53には前面側に向けて
ピン53aが立設されており、このピン53aはレンズ
カバー6に形成されたスリット6aに挿入される。スリ
ット6aは、途中で屈曲されており、この屈曲によって
シャッタロックレバー53を回動させ、レンズカバー6
が全開位置以外にある際にシャッタボタン13をロック
する。
【0019】レンズカバー6の前面には、突条形状の指
掛け部6bが形成されており、レンズカバー6の開閉が
行いやすくされている。これら前カバー本体51,レン
ズカバー6,シャッタロックレバー53は、全て同一の
プラスチックで形成されているため、分解ラインにおい
て本体基部18から取り外された後には、粉砕してペレ
ット化され、新たな前カバーユニット17の原材料とし
てリサイクルされる。
【0020】ストロボユニット20と前カバー本体51
との間には、ストロボ操作部10が一体に形成されたス
イッチ板24と、このスイッチ板24をスライド自在に
支持する受け板25とが組み込まれる。スイッチ板24
は、上方にスライドされた際にプリント基板40の充電
スイッチ42をオンさせ、ストロボ回路にストロボ充電
を行わせる。また、スイッチ板24には、露光ユニット
19に組み付けられたライトガイド11に係合する係合
部24aが形成されており、ストロボ操作部10が上方
にスライドされると、これに連動してライトガイド11
も上方に移動し、フイルムユニット2の上面から外部に
突出する。プリント基板40には、ストロボ充電の完了
時に発光するLEDが取り付けられており、このLED
から放射された光は、ライトガイド11によってフイル
ムユニット2外に導かれ、撮影者と被撮影者とに撮影準
備が完了したことを知らせる。
【0021】上記後カバー23の上面の中央部と左端部
とには、前方に向かって突出された爪部材55,56が
一体に形成されており、これらの爪部材55,56は前
カバー本体51の上面と上面内壁とに形成された係合穴
57及び被係合部に係合する。爪部材55の上部は、フ
イルムユニット2の分解時に分解用の治具が入りやすく
するために、前カバー23の上面よりも一段低く形成さ
れている。
【0022】爪部材56は、図6に示すように、巻き上
げノブ14を背後に露呈させる開口47の上に設けられ
ている。また、爪部材56に爪結合する被係合部58
は、前カバーユニット17の上面内壁に形成されてい
る。これら爪部材56と被係合部58とは、前カバーユ
ニット17と後カバー23との上面での合わせ目を結合
しており、隠し爪とするために、爪部材56の爪部がカ
バー17,23を通して外部に露呈していない。
【0023】また、後カバー23の内面には、本体基部
18の上部に形成された被係合突起59,60に係合す
る爪部材61,62が形成されている。これらの爪部材
61,62の根元部分には、図4に示すように、分解時
に分解用の治具が入り込むための開口61a,62aが
それぞれ形成されている。更に、後カバー23の両側面
には、本体基部18の両側面に形成された係合爪63が
係合する係合穴64がそれぞれ形成されている。
【0024】電池蓋45の底面には、分解時に折り曲げ
やすくするために、フイルムユニットの長手方向に沿っ
て溝45aが形成されている。また、電池蓋45には、
本体基部18に形成された2個の係合爪66と、前カバ
ー本体51の底面に形成された2個の爪部材67とが係
合する係合穴68,69(図2参照)がそれぞれ2個ず
つ形成されている。前カバー本体51の爪部材67は、
分解時に分解用の治具が入りやすくするために、前カバ
ー本体51の底面よりも一段奥まって形成されている。
【0025】前カバー本体51の両側面には、本体基部
18の両側面に2個ずつ形成された係合爪71が係合す
る係合穴72がそれぞれ2個ずつ形成されている。ま
た、前カバー本体51の前面内壁には、本体基部18の
前面に形成された被係合部73,74に係合する爪部材
75,76が設けられている。これらの爪部材75,7
6の根元部分には、分解時に分解用の治具が入り込むた
めの開口75a,76aがそれぞれ形成されている。な
お、レンズカバー6には、レンズカバー6が閉鎖された
際に開口76aに対面する開口6cが形成されている。
そのため、フイルムユニット2の分解時には、開口6c
と開口76aとを介して爪部材76による本体基部18
への係合を解除することができ、前カバー本体51にレ
ンズカバー6を取り付けたままの前カバーユニット17
を本体基部18から取り外すことができる。これによ
り、フイルムユニット2の分解ラインに前カバー本体5
1からレンズカバー6を取り外す工程を設ける必要がな
く、分解ラインの効率化,ローコスト化を実現すること
ができる。
【0026】図7は、ラベル4の形状を示す展開図であ
る。ラベル4は、前カバー本体51と後カバー23との
外周に粘着剤を用いて貼付される本体用ラベル78と、
レンズカバー6の表面に粘着剤を用いて貼付されるカバ
ー用ラベル79とから構成されている。本体用ラベル7
8には、フイルムユニット2のフイルムカウンタ窓12
とライトガイド11と接眼側ファインダ窓15とを露呈
させる開口78a,78b,78cが形成されている。
カバー用ラベル79には、レンズカバー6の指掛け部6
bを露呈させるための開口79aが形成されている。こ
のラベル4は、前カバーユニット17及び後カバー23
の成形に使用されるプラスチックと相溶性を有するプラ
スチックフイルムをベースに形成されており、前カバー
ユニット17及び後カバー23とともに粉砕されてリサ
イクルされる。
【0027】
【実施例】図8は、フイルムユニット2の分解ラインの
構成を示す概略図である。使用後に回収されたフイルム
ユニット2は、品種毎に仕分けされ、長手方向を搬送方
向に向け、撮影レンズを上方に向けた一定の姿勢に統一
されて供給用コンベア81に供給される。供給用コンベ
ア81は、供給されたフイルムユニット2を図中左方に
配置されたインデックステーブル82に向けて間欠搬送
する。この供給用コンベア81の搬送途中には、ワーク
検査部83,ラベル切断部84,NGワーク排出部85
が配置されている。ワーク検査部83は、搬送中のフイ
ルムユニット2を撮像し、画像処理により外面的な損傷
や異品種,搬送方向の間違い、レンズカバー6の開閉状
態等を検出する。
【0028】図9に示すように、ラベル切断部84は、
供給用コンベア81で搬送されるフイルムユニット2を
挟み込むように配置されたラベル切断手段である一対の
レーザマーカ87,88から構成されている。これらの
レーザマーカ87,88は、各種ラベルや包装体等に文
字やマーク等をマーキングするために用いられるもので
あり、レーザ光の出力を強めたり、あるいは照射時間を
長くすることでラベル4の切断に使用している。
【0029】レーザマーカ87は、長方形の本体部90
と、この本体部90の一端面に取り付けられたヘッド部
91とからなる。本体部90には、レーザ発振器92が
組み込まれており、ヘッド部91には、レーザー発振器
92から照射されたレーザ光を反射して照射方向を変化
させる反射ミラー93と、この反射ミラー93を揺動さ
せるミラー揺動機構(図示せず)とが組み込まれてい
る。ミラー揺動機構は、レーザマーカ87をコントロー
ルするコントローラに入力されたデータにしたがって反
射ミラー93を微小な角度で揺動させる。なお、レーザ
マーカ88もレーザマーカ87と同様の構成であるた
め、詳しい説明は省略する。
【0030】図10に示すように、本体用ラベル78の
フイルムユニット2の上面部分は、予め形成されている
開口78a.78bを除いて、前カバーユニット17と
後カバー23との合わせ目に沿って図中2点鎖線で示す
部分が切断される。なお、切断線95は、後カバー23
の上面に設けられた爪部材55の形状に沿うもので、分
解用の治具が爪部材55と前カバーユニット17との間
に入り込みやすくするために切断される。
【0031】また、図11に示すように、本体用ラベル
78のフイルムユニット2の底面部分は、上述した上面
部分と同様に、前カバーユニット17と後カバー23と
の合わせ目に沿って図中2点鎖線で示す部分が切断され
る。なお、切断線97は、前カバーユニット17の底面
に設けられた爪部材67の形状に沿うもので、分解用の
治具が爪部材67と後カバー23の電池蓋45との間に
入り込みやすくするために切断される。このように、レ
ーザマーカ87,88を使用することで、複雑な形状の
合わせ目も容易に高速に切断することができる。
【0032】NGワーク排出部85は、ワーク検査部8
3によって外観が著しく破損しているものや、搬送方向
の異なるもの、異品種,レンズカバー6が開放されてい
るフイルムユニット2をNGワークとして識別し、エア
シリンダ等によって押圧して供給用コンベア81上から
排出する。
【0033】インデックステーブル82には、全周に2
4個のステージが設けられており、各ステージにフイル
ムユニット2が停止するように間欠回転する。インデッ
クステーブル82を回転自在に支持する支持台99上に
は、各ステージにおいてフイルムユニット2の分解を行
う各種装置が配置されている。各種装置は、インデック
ステーブル82の回転停止期間中に作業を行う。インデ
ックステーブル82は、所定ピッチ分だけ回転すること
で各主装置の分解位置にフイルムユニット2を順に位置
決めする。
【0034】第1ステージ101は、供給用コンベア8
1により搬送されてきたフイルムユニット2をロボット
ハンド等のPick&Place(P&P)装置により
保持し、インデックステーブル82上に等間隔に取り付
けられたパレット102上に載置する。パレット102
は、図12に示すように金属製の板形状とされており、
上面には後カバー23の位置決め穴49a,49bに挿
入される位置決めピン102a,102bが突設されて
いる。また、パレット102の上面の中央部には、本体
用ラベル78が後カバー23に押しつけられて粘着する
のを防止するために、パレット102上面が本体用ラベ
ル78に当接しないようにするためのラベル逃げ面10
2cが形成されている。更に、パレット102には、後
カバー23に設けられた指掛け部48a,48bに当接
しないようにして、フイルムユニット2を水平に保持す
るための逃げ穴102d,102eと、各種分解用治具
が入り込む治具用穴103,104とが形成されてい
る。
【0035】第2ステージ106では、ラベル4の所定
の位置に穴が形成される。ラベル4は、ベースにプラス
チックフイルムが用いられているため剛性が高く、各爪
部材による係合を解除する治具では効果的にラベル4を
突き破ることが難しく、また治具の寿命を短くしてしま
うという問題が発生する。そのため、予め穴あけ専用の
治具でラベル4に穴を形成する。ラベル4の穴が形成さ
れる部位は、前カバーユニット17の開口6c,75a
に対面する部分と、後カバー23の開口61a,62a
に対面する部分となっている。
【0036】図13に示すように、ラベル穴あけ装置
は、パレット102の上方に配置される上部穴あけ機構
108と、パレット102の下方に配置される下部穴あ
け機構109とからなる。上部穴あけ機構108は、開
口6c,75aにそれぞれ対面する穴あけ治具110,
111と、これらの治具110,111を保持する保持
プレート112と、この保持プレート112を上下方向
で移動させるエアシリンダ113とから構成されてい
る。また、保持プレート112には、フイルムユニット
2の前面に当接してパレット102上に押えつけるワー
ク押さえ部材114が設けられている。
【0037】第2ステージ106にフイルムユニット2
が搬送されてくると、上部穴あけ機構108のエアシリ
ンダ113が作動し、プランジャ113aを下方に突出
させる。これにより、保持プレート112が下降してワ
ーク押さえ部材114がフイルムユニット2に当接して
固定する。更に保持プレート112が下降されると、図
14に示すように、穴あけ治具110がカバー用ラベル
79に突き刺さり、開口6cに対面する部分に穴を形成
する。また、穴あけ治具111も治具110と同様の動
作を行い、本体用ラベル78の開口75aに対面する部
分に穴を形成する。
【0038】下部穴あけ機構109は、ワーク押さえ部
材114を除いた上部穴あけ機構108とほぼ同様の構
成であり、開口61a,62aにそれぞれ対面する穴あ
け治具116,117と、これらの穴あけ治具116,
117を保持する保持プレート118と、この保持プレ
ート118を昇降させるエアシリンダ119とからな
る。そして、穴あけ治具116,117は、上部穴あけ
機構108とは逆方向の上昇移動によりフイルムユニッ
ト2に接近し、パレット102の治具用穴104,10
3を通して本体用ラベル78に突き刺さり、開口61
a,62aに対面する部分に穴を形成する。なお、各穴
あけ治具110,111,116,117には、粘着剤
によってラベル4が張り付いてしまわないように、非粘
着コーティングが施されている。
【0039】第3ステージ121では、電池蓋45の開
放と、後カバー23の爪部材61,62による本体基部
18への係合の解除とが行われる。図15に示すよう
に、第3ステージ121のパレット102の上方には、
電池蓋45を開放する電池蓋開放機構122が配置され
ており、パレット102の下方には後カバー23の爪部
材61,62の係合を解除する後カバー用係合解除機構
123が配置されている。
【0040】電池蓋開放機構122は、前カバー本体5
1の底面に形成された爪部材67に沿って電池蓋45の
端部に当接する二股形状の開放治具125と、この開放
治具125を保持する保持プレート126と、この保持
プレート126を下降させるエアシリンダ127とから
なる。第3ステージ121にフイルムユニット2が搬送
されてくると、エアシリンダ127が作動してプランジ
ャ127aを突出させる。これにより、保持プレート1
26が下降し、図16(A)に示すように、電池蓋45
の端面に当接する。保持プレート126がさらに下降す
ると、同図(B)に示すように電池蓋45を溝45aに
沿って折り曲げ、電池蓋45を開放する。
【0041】後カバー用係合解除機構123は、第2ス
テージ106で形成されたラベル4の穴と開口61a,
62aとからフイルムユニット2内に入り込む解除治具
128,129と、この解除治具128,129を揺動
させる治具揺動機構と、これらを保持する保持プレート
130と、この保持プレート130を上昇させるエアシ
リンダ(図示せず)とからなる。解除治具128,12
9は、断面が略L字形状とされたブラケット131に保
持されており、このブラケット131は保持プレート1
30上に取り付けられた軸受け部132に揺動自在に軸
支されている。ブラケット131を軸支する軸133に
は、カム片134aが設けられたカムリング134が取
り付けられている。治具揺動機構は、端縁に上方に向か
って突出された押圧片135が形成された可動プレート
136と、保持プレート130に取り付けられて可動プ
レート136を昇降させるエアシリンダとからなる。
【0042】第3ステージ121にフイルムユニット2
が搬送されてくると、図示しないエアシリンダが作動し
て保持プレート130を上昇させる。これにより、図1
7(A)に示すように、解除治具128,129はパレ
ット102の治具用穴104,103を通して後カバー
23の開口61a,62aに入り込む。その後、治具揺
動機構のエアシリンダ137が作動してプランジャー1
37aを突出させて可動プレート136を上昇させ、押
圧片135によりカムリング134のカム片134aを
押圧する。これにより、同図(B)に示すように、解除
治具128、129が揺動して後カバー18の爪部材6
1、62を折り曲げ、後カバー18と本体基部18との
係合を解除する。なお、治具125,128,129に
は、粘着剤によってラベル4が張り付いてしまわないよ
うに非粘着コーティングが施されている。
【0043】第4ステージ139では、前カバーユニッ
ト17と本体基部18との係合の解除が行われる。図1
8に示すように、第4ステージ139のパレット102
の上方には、前カバーユニット17の爪部材75,76
と本体基部18の被係合部73,74との係合を解除す
る第1分離機構140と、前カバー本体51の係合穴7
2と本体基部18の係合爪71との係合を解除する第2
分離装置141とが配置されており、パレット102の
下方には、後カバー23の爪部材55と前カバー本体5
1の係合穴57との係合を解除する第3分離機構142
が配置されている。
【0044】また、パレット102の下方右端には、第
4分離機構143が配置されている。第4分離機構14
3は、図6で説明した後カバー23の爪部材56と前カ
バーユニット17の被係合部58との爪係合を解除す
る。
【0045】第1分離機構140は、前カバーユニット
17の開口6c,75aからフイルムユニット2内に入
り込む一対の解除治具144,145と、この解除治具
144,145の先端がそれぞれ近接する方向に揺動さ
せる揺動機構と、これらを保持する保持プレート146
と、この保持プレート146を昇降させるエアシリンダ
147とからなる。解除治具144,145は、上方に
カム面147a,148aが形成されたカムプレート1
47,148に保持されており、このカムプレート14
7,148は軸147b,148bを中心に揺動自在と
なるように保持プレート146に取り付けられている。
カムプレート147,148の上部には、バネ149が
掛けられており、解除治具144,145の先端が離れ
る方向に付勢されている。揺動機構は、カムプレート1
47と148との間に配置されるカム部材150と、こ
のカム部材150を昇降させるエアシリンダ151とか
らなる。
【0046】フイルムユニット2が第4ステージ139
に搬送されてくると、エアシリンダ147が作動してプ
ランジャー147aを突出させ、保持プレート146を
下降aさせる。これにより、解除治具144,145は
開口6c,75bと開口75aとからフイルムユニット
2内に進入する。解除治具144,145が所定の位置
に達すると、エアシリンダ151が作動してプランジャ
ー151aを突出させ、カム部材150を下降させる。
カム部材150は各カムプレート147,148のカム
面147a,148aを押圧するため、カムプレート1
47,148はバネ149の付勢に抗して、解除治具1
44,145の先端が近寄る方向に揺動する。これによ
り、図19に示すように、解除治具145,144によ
って各爪部材75,76が折り曲げられ、本体基部18
の被係合部73,74に対する係合が解除される。
【0047】第2分離機構141は、フイルムユニット
2の両側方に配置される右解除機構153と左解除機構
154と、右解除機構153を保持する保持プレート1
56と、この保持プレート156を昇降させる2個のエ
アシリンダ157a,157bとから構成されている。
【0048】右解除機構153は、フイルムユニット2
の側面の合わせ目に入り込む解除治具159と、この解
除治具159を揺動させるエアシリンダ160と、バネ
161とからなる。解除治具159は、軸159aを中
心に揺動自在とされており、後端が延ばされている。こ
の解除治具159の延長部159bに掛けられたバネ1
61が解除治具159を図18において反時計方向に付
勢している。エアシリンダ160は解除治具159の延
長部159aの上方に配置されており、プランジャー1
61aを突出させて所定のタイミングで延長部159a
を押圧し、解除治具159をバネ161の付勢に抗して
時計方向に揺動させる。この揺動が、解除治具159が
前カバー本体51と後カバー23との間に差し込まれて
いる際に行われると、前カバー本体51の係合穴72と
本体基部18の係合爪71との係合が解除される。
【0049】左解除機構154は、解除治具163,バ
ネ164,エアシリンダ165等、右解除機構153と
同様の構成とされており、同様の作用を行う。
【0050】上記第2分離機構141は、フイルムユニ
ット2が第4ステージ139に搬送されてくると、エア
シリンダ157a,157bが作動して保持プレート1
56を下降させる。これにより、各解除治具159,1
63は、前カバーユニット17と後カバー23との合わ
せ目に対面する。その後、エアシリンダ160,156
が作動して、解除治具159,163を揺動させる。こ
れにより、解除治具159,163の先端を前カバーユ
ニット17と後カバー23との合わせ目に差し込み、前
カバーユニット17の係合穴72と本体基部18の係合
爪との係合を解除する。
【0051】第3分離装置142は、後カバー23の上
面に形成された爪部材55に沿って前カバーユニット1
7の端部に当接する解除治具167と、この解除治具1
67を保持する保持部材168と、この保持部材168
を昇降させるエアシリンダ169とからなる。第4ステ
ージ139にフイルムユニット2が搬送されてくると、
エアシリンダ169が作動し、プランジャ169aを突
出させる。これにより、保持部材168が上昇し、図2
0(A)に示すように、前カバーユニット17の端面に
当接する。保持部材168がさらに上昇すると、同図
(B)に示すように、前カバーユニット17の係合穴5
7と後カバー23の爪部材55との係合が解除される。
なお、治具144,145,168には、粘着剤によっ
てラベル4が張り付いてしまわないように非粘着コーテ
ィングが施されている。
【0052】第4分離機構143は、挿入手段と解除手
段とを備えている。挿入手段は、図21に示すように、
開口47と巻き上げノブ14との間の隙間に治具を挿入
して、開口47と後カバー23のの輪郭外径23aとの
間の部分401を破壊する。治具を挿入する位置400
は、開口47と巻き上げノブ14との隙間のうち後カバ
ー23の輪郭23a(正面から見て左端輪郭)の側であ
る。破壊する部分401は、開口47と後カバー23と
の輪郭形状との間の隙間が最も短く、且つ後カバー23
の開口47の上面が爪部材56と被係合部58との係止
方向と直交する方向に弾性変形自在にする部分である。
なお、図21及び図22では、爪部材56と被係合部5
8との係止方向と直交する方向が紙面方向となってい
る。
【0053】解除手段は、挿入手段の動作完了後に、後
カバー23の破壊した部分401に隣接し、且つ爪部材
56を設けた側23bを爪部材56と被係合部58との
結合を解除する方向に向けて弾性変形させる。これによ
り、爪部材56と被係合部58との爪結合が解除する。
これにより、爪部材56は、図23に示した状態から図
24に示した状態となって被係合部58との爪結合が解
除される。
【0054】図25に示すように、第5ステージ171
では、例えばエア吸引装置170によって前カバーユニ
ット17が保持され、本体基部18から取り外される。
なお、前カバーユニット17の保持は、エアチャック等
による把持でもよい。取り外された前カバーユニット1
7は、下方に配置された回収ボックス(図示せず)に集
積される。前カバーユニット17は、レンズカバー6,
前カバー本体51,シャッタロックレバー53,カバー
用ラベル79,本体用ラベル78の一部が取り付けられ
た状態で粉砕されてペレット化され、新たな前カバーユ
ニット17の原材料としてリサイクルされる。このよう
に、前カバーユニット17を分解せずに本体基部18か
ら取り外し、リサイクルすることで、分解ラインの作業
効率を大幅に向上させ、分解コストを低減させることが
できる。
【0055】第7ステージ173では、本体基部18上
からスイッチ板24が取り外され、回収用コンベア17
4によって搬送されて集積される。回収用コンベア17
4により搬送されたスイッチ板24は、外観検査と洗浄
とを経て再使用される。第8ステージ175では、受け
板25が本体基部18上から取り外され、回収用コンベ
ア176によって搬送されて集積される。この受け板2
5も外観検査の後に再使用される。
【0056】第9ステージ178では、電池室35内の
電池21の有無が検査され、電池21が収納されている
場合には電池21の電圧が検査される。第10ステージ
179では、電池21が電池室35から取り出され、回
収用コンベア180によって搬送されて集積される。こ
の回収用コンベア180の搬送途中で、残存電圧に応じ
て電池21が分別され、電圧が十分に残っている電池2
1は再使用される。第11ステージ181では、ストロ
ボユニット20の再使用時に感電等の事故が発生しない
ように、ストロボユニット20の放電が行われる。
【0057】第12ステージ183では、カートリッジ
室31内にフイルムカートリッジ22が残っていないか
を検査する。また、ストロボユニット20の放電が完全
になるように、再度の放電が行われる。第13ステージ
184では、本体基部18からストロボユニット20が
取り外され、回収用コンベア185によって搬送されて
集積される。集積されたストロボユニット20は、機能
検査と洗浄とが行われた後に再使用される。
【0058】第15ステージ187では、露光ユニット
19からレンズ押さえ38が取り外され、第16ステー
ジ188では前レンズ37aが、第17ステージ189
では絞り板が、第18ステージ190では後レンズ37
bがそれぞれ取り外される。
【0059】図26に示すように、第15ステージ18
7には、レンズ押さえ取り外し機300が設置されてい
る。レンズ押さえ取り外し機300は、撮影レンズ37
を上方に向けた一定の姿勢で搬送されるフイルムユニッ
ト2を分解位置に位置決めした後に、露光ユニット19
からレンズ押さえ38を外す。そのレンズ押さえ取り外
し機300は、露光ユニット19をパレット102に向
けて押される押さえ機構301と、レンズ押さえ外し爪
機構302とから構成されており、これらは昇降機構3
03により分解位置で昇降自在となっている。
【0060】昇降機構303は、フイルムユニット2が
分解位置に位置決めされたことを検知すると、レンズ押
さえ外し爪機構302と押さえ機構301とを所定の高
さ位置まで下降させる。これにより、押さえ機構301
は、露光ユニット19をパレット102に向けて押さえ
る。レンズ押さえ外し爪機構302は、レンズ押さえ3
8と受筒36との爪結合部に挿入する解除爪304,3
05を一対もっており、押さえ機構301が押さえ動作
を完了した後に、一対の解除爪304,305を受筒3
6とレンズ押さえ38との爪結合部に挿入し、その後に
一対の解除爪304,305を爪結合部の係止方向とは
逆の方向に向けて移動してレンズ押さえ38と受筒36
との爪結合を解除し、そのままレンズ押さえ38を保持
する。その後、昇降機構303によってレンズ押さえ外
し爪機構302と押さえ機構301とを所定高さ位置ま
で上昇移動させることでレンズ押さえ38を露光ユニッ
ト19から分離する。なお、係合爪結合解除と異なるツ
ールにてレンズ押さえ38を把持してもよい。
【0061】第16ステージ188には、前レンズ37
aを露光ユニット19から分離するための前レンズ分離
機構が設置されている。前レンズ分離機構は、図27に
示すように、吸引機構に伸縮自在なホースで接続された
第1ノズル310とその第1第1ノズル310を移動さ
せる移動手段とから構成され、撮影レンズ37を上方に
向けた姿勢で搬送されるフイルムユニット2を分解位置
に位置決めした後に、移動手段の作動により第1ノズル
310を前レンズ37aの受筒36への挿入方向(本実
施例では下方)に沿って移動させて第1ノズル310の
先端311を前レンズ37aの前面近傍に位置決めす
る。その後、吸引機構を作動させて、第1第1ノズル3
10の先端311に前レンズ37aを吸引する。その
後、移動手段の作動により、第1ノズル310を前記挿
入方向とは逆の方向に(本実施例では上方)に向けて移
動させて、受筒36から前レンズ37aを分離する。第
1ノズル310の先端311は、受筒36の内径よりも
小さい径となっている。
【0062】また、第16ステージ188には、除去手
段が設けられている。除去手段は、図28に示すよう
に、露光ユニット19から前レンズ37aを分離中の第
1ノズル310から下方に所定間隔離した位置で、且つ
その第1ノズル310と一緒に移動するシュート315
等で構成されており、前レンズ分離工程で分離した前レ
ンズ37aの裏面側に引っついてきたスペーサ39、及
び露光ユニット19から分離中に前レンズ37aから落
下するスペーサ39をシュート315で第1吸引ノズル
310による前レンズ37aの吸着保持が保たれる範囲
内で吸引して除去する。なお、シュート315は、第1
ノズル310が分解位置から垂直方向に移動した後の水
平方向移動中にその第1ノズル310の下方に入り込
む。
【0063】第17ステージ189には、スペーサ39
を露光ユニット19から分離するためのスペーサ分離機
構が設置されている。図29に示すように、スペーサ分
離機構は、スペーサ39を分離したときに後レンズ37
bが引っついてくるのを防止するために、内管320と
その外側に設けられた外管321との二重の口をもった
二重ノズル322を利用する。この二重ノズル322に
は、内管320にブロー機構が、また外管321に吸引
機構がそれぞれ伸縮自在なホースで接続されている。二
重ノズル322は、移動手段によって移動される。二重
ノズル322の先端は、受筒36の内径よりも小さい外
径となっている。内管の先端は、絞り開口39aと同じ
か又は小さい径となっている。
【0064】フイルムユニット2は、撮影レンズ37を
上方に向けた姿勢で第17ステージ189の分解位置に
位置決めされる。その後に、移動手段の作動により二重
ノズル322は、スペーサ39の受筒36への挿入方向
(本実施例では下方)に沿って移動され、二重ノズル3
22の先端がスペーサ39の前面近傍に位置決めされ
る。これにより、内管320の先端は、スペーサ39の
絞り開口39aに対峙する。その後、吸引及びブロー機
構を同時に作動させる。これにより、外管321の先端
からエアーが吸引され、スペーサ39が吸引される。こ
のとき、スペーサ39と一緒に後レンズ37bが引っつ
いてくるのを防止するために、内管320の先端から圧
縮したエアーを噴射し、そのエアーをスペーサ39の絞
り開口39aを通して後レンズ37bに向けて吹き付け
て、スペーサ39に引っついてくる後レンズ37bをス
ペーサ39から確実に分離してスペーサ39だけを吸引
する。その後、移動手段の移動により、スペーサ39を
吸引したまま二重ノズル322を前記挿入方向とは逆の
方向に(本実施例では上方)に向けて移動させて、受筒
36からスペーサ39だけを分離する。
【0065】第18ステージ190には、後レンズ37
bを露光ユニット19から分離するための後レンズ分離
機構が設置されている。この後レンズ分離機構は、第1
6ステージ188に配置した前レンズ分離機構と同じ機
構が設置されており、この機構に設けた第2吸引ノズル
で後レンズ37bを吸引して分離する。分離された前レ
ンズ37aと後レンズ37bとは、それぞれ回収用コン
ベア191,192で搬送されて回収され、外観検査と
洗浄との後に再使用される。レンズ押さえ38とスペー
サ39とは、それぞれ原材料化してリサイクルされる。
【0066】第20ステージ194では、後カバー23
の係合穴64,68と本体基部18の係合爪63,66
との係合が解除され、後カバー23と本体基部18との
係合が解除される。第21ステージ195では、露光ユ
ニット19と遮光蓋閉鎖機構とが取り付けられた状態の
本体基部18が後カバー23から取り外される。取り外
された本体基部18は、回収用コンベア196に移設さ
れて、集積される。この回収用コンベア196の搬送途
中には、シャッタボタン分解部197と、ライトガイド
及び巻上げノブ分解部198とが配置されている。シャ
ッタボタン分解部197は、露光ユニット19からシャ
ッタボタン13を取り外し、ライトガイド及び巻上げノ
ブ分解部198では、ライトガイド11と巻上げノブ1
4とが本体基部18から取り外される。これらが取り外
された本体基部18は、露光ユニット19と遮光蓋閉鎖
機構の機能検査後に再使用される。
【0067】第22ステージ200では、撮像と画像処
理による後カバー23の汚れ検査が行われる。第23ス
テージ201では、パレット102上から後カバー23
が取り外され、下方に配置された回収ボックス(図示せ
ず)に集積される。後カバー23は、本体用ラベル78
の一部が貼付された状態で粉砕されてペレット化され、
新たな後カバー23の原材料としてリサイクルされる。
第24ステージ202では、集塵機によってパレット1
02上のゴミや塵等が吸引され、パレット102の清掃
が行われる。
【0068】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。使用済みのフイルムユニット2は、各地の現像所に
て回収され、フイルムユニット2のリサイクル工場に送
られる。リサイクル工場に送られたフイルムユニット2
は、機種ごとに分別されて搬送時の方向が一定となるよ
うに整列され、図9に示す供給用コンベア81に供給さ
れる。
【0069】供給用コンベア81の搬送途中には、ワー
ク検査部83,ラベル切断部84,NGワーク排出部8
5が配置されている。ワーク検査部83では、搬送中の
フイルムユニット2を撮像し、画像処理により外面的な
損傷や異品種,搬送方向の間違い、レンズカバー6の開
閉状態等が検出される。
【0070】ラベル切断部84では、図10に示すよう
に、フイルムユニット2を挟み込むように配置されたレ
ーザマーカ87,88がフイルムユニット2の本体用ラ
ベル78に向けてレーザ光を照射し、フイルムユニット
2の上面と底面とに貼付された本体用ラベル78を、図
10及び図11に2点鎖線で示すように切断する。これ
により、ラベル4をユニット本体3から剥がすよりも高
速にユニット本体3を分解することができるようになる
ため、フイルムユニットの分解ラインの作業効率を向上
させることができる。また、複数枚のラベルを用いてい
ても一台のラベル切断装置によりラベル切断を行うこと
ができるため、分解ラインのコストを低減させることが
できる。
【0071】NGワーク排出部85では、ワーク検査部
83によって外観が著しく破損しているものや、搬送方
向の異なるもの、異品種,レンズカバー6が開放されて
いるフイルムユニット2をNGワークとして識別し、エ
アシリンダ等によって押圧して供給用コンベア81上か
ら排出する。
【0072】供給用コンベア81により搬送されたフイ
ルムユニット2は、図12に示すように、第1ステージ
101においてインデックステーブル82上に取り付け
られたパレット102上に位置決めして載置される。パ
レット102に載置されたフイルムユニット2は、イン
デックステーブル82の間欠回転によって次の第2ステ
ージ106に搬送される。
【0073】第2ステージ106では、図13に示すよ
うに、フイルムユニット2が搬送されてくると、上部穴
あけ機構108のエアシリンダ113が作動し、プラン
ジャ113aを下方に突出させる。これにより、保持プ
レート112が下降してワーク押さえ部材114がフイ
ルムユニット2に当接し、フイルムユニット2を固定す
る。更に保持プレート112が下降されると、図14に
示すように、穴あけ治具110がカバー用ラベル79に
突き刺さり、レンズカバー6に形成されている開口6c
に対面する部分に穴を形成する。また、穴あけ治具11
1も治具110と同様の動作を行い、本体用ラベル78
の開口75aに対面する部分に穴を形成する。
【0074】上記上部穴あけ機構108の動作と同時
に、下部穴あけ機構109も動作を開始する。下部穴あ
け機構109では、エアシリンダ119がプランジャー
119aを上方に向けて突出させ、保持プレート118
をパレット102に向けて上昇させる。保持プレート1
18に保持された穴あけ治具116,117は、パレッ
ト102の治具用穴104,103を通して本体用ラベ
ル78に突き刺さり、開口61a,62aに対面する部
分に穴を形成する。なお、第2ステージ106の各穴あ
け治具110,111,116,117には、粘着剤に
よってラベル4が張り付いてしまわないように非粘着コ
ーティングが施されているため、治具ラベルと治具とが
張り付いて動作不良が発生するようなことはない。
【0075】図15に示すように、第3ステージ121
では、フイルムユニット2が搬送されてくると電池蓋開
放機構122が作動する。電池蓋開放機構122では、
エアシリンダ127がプランジャー127aを下方に向
けて突出させ、保持プレート126に保持された開放治
具125を、図16(A)に示すように、フイルムユニ
ット2に当接させる。保持プレート126が更に下降さ
れると、開放治具125は電池蓋45の端面に当接し、
同図(B)に示すように、溝45aに沿って電池蓋45
を外側に折り曲げ、電池室35を開放する。
【0076】また、第3ステージ121では、上記電池
蓋開放機構122の作動と同時に後カバー用係合解除機
構123も動作を開始する。後カバー用係合解除機構1
23では、図示しないエアシリンダが作動して保持プレ
ート130を上昇させる。これにより、図17(A)に
示すように、解除治具128,129がパレット102
の治具用穴104,103を通して後カバー23の開口
61a,62aに入り込む。その後、治具揺動機構のエ
アシリンダ137が作動してプランジャー137aを突
出させて可動プレート136を上昇させ、押圧片135
によりカムリング134のカム片134aを押圧する。
これにより、同図(B)に示すように、解除治具12
8、129が揺動して後カバー18の爪部材61、62
を折り曲げ、後カバー18と本体基部18との係合が解
除される。なお、治具125,128,129には、粘
着剤によってラベル4が張り付いてしまわないように非
粘着コーティングが施されているため、治具とラベルと
が張り付いて動作不良が発生するようなことはない。
【0077】図18に示すように、第4ステージ139
ではフイルムユニット2が搬送されてくると、第1分離
機構140のエアシリンダ147が作動してプランジャ
ー147aを下方に突出させ、保持プレート146を下
降aさせる。これにより、解除治具144,145は開
口6c,75bと開口75aとからフイルムユニット2
内に進入する。解除治具144,145が所定の位置に
達すると、エアシリンダ151が作動してプランジャー
151aを突出させ、カム部材150を下降させる。カ
ム部材150は各カムプレート147,148のカム面
147a,148aを押圧するため、カムプレート14
7,148はバネ149の付勢に抗して、解除治具14
4,145の先端が近寄る方向に揺動する。これによ
り、図19に示すように、解除治具145,144によ
って各爪部材75,76が折り曲げられ、本体基部18
の被係合部73,74に対する係合が解除される。
【0078】また、第1分離機構140と同時に第2分
離機構141が作動する。第2分離機構141では、エ
アシリンダ157a,157bが作動して保持プレート
156を下降させる。これにより、各解除治具159,
163は、前カバーユニット17と後カバー23との合
わせ目に対面する。その後、エアシリンダ160,15
6が作動して、解除治具159,163を揺動させ、解
除治具159,163の先端を前カバーユニット17と
後カバー23との合わせ目に差し込み、前カバーユニッ
ト17の係合穴72と本体基部18の係合爪との係合を
解除する。
【0079】第1分離機構140,第2分離機構141
と同様に、第3分離装置142も同時に動作を開始す
る。第3分離機構142では、エアシリンダ169がプ
ランジャ169a上方に向けて突出させ、保持部材16
8を上昇させる。これにより、図20(A)に示すよう
に、解除治具167が前カバーユニット17の端面に当
接する。保持部材168がさらに上昇すると、同図
(B)に示すように、前カバーユニット17の係合穴5
7と後カバー23の爪部材55との係合が解除される。
なお、治具144,145,168には、粘着剤によっ
てラベル4が張り付いてしまわないように非粘着コーテ
ィングが施されているため、治具とラベルとが張り付い
て動作不良が発生するようなことはない。
【0080】第4分離機構143も、第1ないし第3分
離機構142と同時に操作を開始する。動作が開始され
ると、まず、挿入手段が治具を図21に示す部分400
にパレット102の側(下方)から挿入した後に回転さ
せる。これにより、図6及び図22に示すように、開口
47と巻き上げノブ14との隙間のうち後カバー23の
輪郭23a(正面から見て左端輪郭)の側の部分401
が破壊される。これにより、後カバー23の開口47の
上面が爪部材56と被係合部58との係止方向と直交す
る方向に弾性変形自在になる。なお、後カバー23の輪
郭23aの側の部分401を破壊する方法としては、図
21に示す部分400への治具の挿入のみ、或いは挿入
後こじったり、傾けたりしてもよい。
【0081】挿入手段の挿入動作が完了した後には、解
除手段が動作する。解除手段は、後カバー23の開口4
7の上面を爪部材56と被係合部58との係止方向と直
交する方向に弾性変形するように押圧する。これによ
り、爪部材56は、図23に示した状態から図24に示
した状態に移動して被係合部58との爪結合が解除され
る。
【0082】第5ステージ171では、図25に示すよ
うに、エア吸引装置171によって本体基部18から前
カバーユニット17が取り外される。取り外された前カ
バーユニット17は、下方に配置された回収ボックス
(図示せず)に集積される。前カバーユニット17は、
レンズカバー6,前カバー本体51,シャッタロックレ
バー53,カバー用ラベル79,本体用ラベル78の一
部が取り付けられた状態で粉砕されてペレット化され、
新たな前カバーユニット17の原材料としてリサイクル
される。このように、前カバーユニット17を分解せず
に本体基部18から取り外し、リサイクルすることで、
分解ラインの作業効率を大幅に向上させ、分解コストを
低減させることができる。
【0083】その後、第7ステージ173〜第13ステ
ージ184までの間に、本体基部18からスイッチ板2
4,受け板25,電池21,ストロボユニット20等が
取り外される。
【0084】第15ステージ187では、図26に示す
ように、フイルムユニット2が撮影レンズ37を上方に
向けた姿勢で分解位置に位置決めされた後に、押さえ機
構301で露光ユニット19を押さえながら、一対の解
除爪304,305で受筒36からレンズ押さえ38を
分離する。
【0085】第16ステージ188では、図27に示す
ように、撮影レンズ37の側を上方に向けた姿勢でフイ
ルムユニット2を分解位置に位置決めした後に、前レン
ズ分離機構の第1ノズル310を前レンズ37aの前面
近傍に移動させて第1ノズル310の先端311で前レ
ンズ37aを吸引して分離する。このとき、前レンズ3
7aと一緒に引っついてきたスペーサ39は、図28に
示すようにシュート315により除去される。
【0086】第17ステージ189では、図29に示す
ように、撮影レンズ37の側を上方に向けた姿勢でフイ
ルムユニット2を分解位置に位置決めした後に、二重ノ
ズル322をスペーサ39の前面近傍に移動する。その
後、吸引及びブロー機構を同時に作動させて、外環32
1の先端でスペーサ39を吸引し、内管320からエア
ーを絞り開口39aを通して後レンズ37bに向けて吹
き付けて、スペーサ39に引っついてくる後レンズ37
bをスペーサ39から確実に分離する。これにより、二
重ノズル322には、スペーサ39だけが吸引される。
なお、吸引機構とブロー機構とを同時に作動させている
が、吸引機構の作動よりも先にブロー機構を作動させて
もよし、この逆でもよい。また、絞り兼用でないスペー
サの場合には、被写体光をフイルムに向けて通過させる
ための露光用開口を通してエアーを後レンズ37bに噴
射させればよい。
【0087】露光ユニット19から分離された前レンズ
37aと後レンズ37bとは、それぞれ回収用コンベア
191,192で搬送されて回収され、外観検査と洗浄
との後に再使用される。レンズ押さえ38とスペーサ3
9とは、それぞれ原材料化してリサイクルされる。
【0088】その後、第20ステージ194で後カバー
23から、露光ユニット19を取り付けた形態の本体基
部18が取り外される。取り外された本体基部18は、
回収用コンベア196に移設されて、ここで、露光ユニ
ット19からシャッタボタン13が、また、本体基部1
8からライトガイド11と巻上げノブ14とがそれぞれ
取り外される。これらが取り外された本体基部18は、
露光ユニット19と遮光蓋閉鎖機構の機能検査後に再使
用される。
【0089】第22ステージ200では、撮像と画像処
理による後カバー23の汚れ検査が行われる。そして、
第23ステージ201では、パレット102上から後カ
バー23が取り外されて回収ボックスに集積される。後
カバー23は、本体用ラベル78の一部が貼付された状
態で粉砕されてペレット化され、新たな後カバー23の
原材料としてリサイクルされる。第24ステージ202
では、集塵機によってパレット102上のゴミや塵等が
吸引され、パレット102の清掃が行われる。
【0090】上記実施例では、前カバーユニット17を
取り外す第4分離機構として、開口47と巻き上げノブ
14との間の隙間に治具を挿入して開口47と後カバー
23の輪郭外径23aとの間の部分400を破壊する挿
入手段と解除手段とを採用しているが、これらの代わり
に、例えば図30に示すように、開口47の爪部材56
を設けた縁と巻き上げノブ14との間の隙間に、断面矩
形の治具501をその薄厚となる向きで挿入し、その治
具501を図31に示すように回転させて断面矩形の長
手辺側でその隙間を広げることで、図32に示すよう
に、爪部材56を設けた側502を爪部材56と被係合
部58との係合解除方向に向けて弾性変形させて爪部材
56と被係合部58との結合を解除するようにしてもよ
い。なお、治具501で爪部材56と被係合部58との
係合解除方向に向けて弾性変形させる方法としては、回
転の他に、傾けたり、こじったりしてもよい。また、治
具502を挿入する開口としては、巻き上げノブ14を
露呈する開口に限らず、シャッタボタン13やストロボ
操作部10等、撮影を行うときに操作する操作部材を外
部に露呈させる開口であればいずれでもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、挿入
手段により開口と操作部材との間の隙間に治具を挿入し
て、開口と一方の部材の輪郭外径との間の部分を破壊
し、その後、解除手段により一方の部材のうちの爪部材
を設けた側を爪部材と被係合部との結合を解除する方向
に向けて押圧することで爪結合を解除し、その後に、保
持手段でいずれか一方の部材を保持して相手側の部材か
ら分離させるようにしたから、外カバー等で隠された結
合部でも確実に解除することができる。
【0092】また別の発明では、解除手段により開口の
爪部材を設けた縁と操作部材との間の隙間に治具を挿入
して、一方の部材のうちの爪部材を設けた側を爪部材と
被係合部との結合を解除する方向に向けて変形させるだ
けで爪結合を解除するから、請求項1記載の発明と比較
して作業工程が1つ少なくて済み、したがって、分解作
業の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解方法及び装置により分解されるフ
イルムユニットの外観形状を示す斜視図である。
【図2】フイルムユニットの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図3】フイルムユニットの撮影レンズの構成を示す要
部断面図である。
【図4】ユニット本体の背面及び底面の外観形状を示す
斜視図である。
【図5】前カバーユニットの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図6】前カバーユニットと後カバーとの隠し爪の構造
を示す斜視図である。
【図7】ラベルの形状を示す展開図である。
【図8】フイルムユニットの分解ラインの構成を示す概
略図である。
【図9】ラベル切断部の構成を示す斜視図である。
【図10】ラベルの上面部の切断形状を示すを説明図で
ある。
【図11】ラベルの底面部の切断形状を示すを説明図で
ある。
【図12】パレットの形状を示す外観斜視図である。
【図13】上部ラベル穴あけ機構及び下部穴あけ機構の
構成を示す概略図である。
【図14】穴あけ治具によるラベルの穴あけ時の状態を
示す要部断面図である。
【図15】電池蓋開放機構及び後カバー係合解除機構の
構成を示す概略図である。
【図16】電池蓋開放機構による電池蓋の開放動作を示
す説明図である。
【図17】後カバー係合解除機構による係合解除動作を
示す要部断面図である。
【図18】前カバーの係合を解除する各機構の構成を示
す概略図である。
【図19】第1分離機構により係合解除動作を示す要部
断面図である。
【図20】第3分離機構による係合解除動作を示す説明
図である。
【図21】第4分離機構を構成する挿入手段が治具を挿
入する位置を示した説明図である。
【図22】挿入手段が治具を挿入して破壊する部分を示
した説明図である。
【図23】隠し爪が爪結合した状態を示した説明図であ
る。
【図24】破壊後に解除手段が作動して爪結合を解除し
た状態を示した説明図である。
【図25】前カバーユニットが本体基部18から取り外
されている状態を示す説明図である。
【図26】露光ユニットからレンズホルダを取り外して
いる状態を示す説明図である。
【図27】露光ユニットから前レンズを取り外している
状態を示す説明図である。
【図28】前レンズに引っついてくて落下するスペーサ
を除去している状態を示す説明図である。
【図29】露光ユニットから間隔環を取り外している状
態を示す説明図である。
【図30】別の発明の第4分離機構を構成する解除手段
が治具を挿入する位置を示した説明図である。
【図31】図30で説明した治具を回転させて隙間を広
げた状態を示す説明図である。
【図32】図31で説明した治具で隙間を広げることで
爪部材と被係合部との爪結合が解除された状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
2 フイルムユニット 3 ユニット本体 4 ラベル 6 レンズカバー 14 巻き上げノブ 17 前カバーユニット 47 巻き上げノブ露呈用の開口 56 爪部材 58 被係合部 143 第4分離機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守田 昌也 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 内田 祥一 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H101 AA02 AA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ付きフイルムユニットを構成する
    2部品のうちのいずれか一方の部材に、撮影を行うとき
    に操作する操作部材を外部に露呈させる開口の内壁に爪
    部材を、他方の部材に被係合部を設け、前記爪部材と被
    係合部との爪結合により前記2部品が互いに結合された
    レンズ付きフイルムユニットの分解方法において、 レンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬送して一
    定の姿勢で位置決めした後に、挿入手段により前記開口
    と操作部材との間の隙間に治具を挿入して、前記開口と
    前記一方の部材の輪郭外径との間の部分を破壊し、その
    後、解除手段により前記一方の部材のうちの前記破壊し
    た部分に隣接し、且つ前記爪部材を設けた側を前記爪部
    材と被係合部との結合を解除する方向に向けて押圧する
    ことで前記爪結合を解除し、その後に、保持手段でいず
    れかの部材を保持して相手側の部材から分離させること
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニットの分解方法。
  2. 【請求項2】 レンズ付きフイルムユニットを構成する
    2部品のうちのいずれか一方の部材に、撮影を行うとき
    に操作する操作部材を外部に露呈させる開口を形成する
    縁の内壁に爪部材を、他方の部材に被係合部を設け、前
    記爪部材と被係合部との爪結合により前記2部品が互い
    に結合されたレンズ付きフイルムユニットの分解方法に
    おいて、 レンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬送して一
    定の姿勢で位置決めした後に、解除手段により前記開口
    の前記爪部材を設けた縁と操作部材との間の隙間に治具
    を挿入して、前記一方の部材のうちの前記爪部材を設け
    た側を前記爪部材と被係合部との結合を解除する方向に
    向けて変形させることで前記爪結合を解除し、その後
    に、保持手段でいずれかの部材を保持して相手側の部材
    から分離させることを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニットの分解方法。
  3. 【請求項3】 レンズ付きフイルムユニットを構成する
    2部品のうちのいずれか一方の部材に、撮影を行うとき
    に操作する操作部材を外部に露呈させる開口の内壁に爪
    部材を、他方の部材に被係合部を設け、前記爪部材と被
    係合部との爪結合により前記2部品が互いに結合された
    レンズ付きフイルムユニットの分解装置において、 レンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬送して一
    定の姿勢で位置決めした後に、前記開口と操作部材との
    間の隙間に治具を挿入して、前記開口と前記一方の部材
    の輪郭外径との間の部分を破壊する挿入手段と、その挿
    入後に、前記一方の部材のうちの前記爪部材を設けた側
    を前記爪部材と被係合部との結合を解除する方向に向け
    て押圧することで前記爪結合を解除する解除手段と、そ
    の解除後に、いずれかの部材を保持して相手側の部材か
    ら分離させる保持手段とを備えたことを特徴とするレン
    ズ付きフイルムユニットの分解装置。
  4. 【請求項4】 レンズ付きフイルムユニットを構成する
    2部品のうちのいずれか一方の部材に、撮影を行うとき
    に操作する操作部材を外部に露呈させる開口を形成する
    縁の内壁に爪部材を、他方の部材に被係合部を設け、前
    記爪部材と被係合部との爪結合により前記2部品が互い
    に結合されたレンズ付きフイルムユニットの分解装置に
    おいて、 レンズ付きフイルムユニットを分解位置まで搬送して一
    定の姿勢で位置決めした後に、前記開口の前記爪部材を
    設けた縁と操作部材との間の隙間に治具を挿入して、前
    記一方の部材のうちの前記爪部材を設けた側を前記爪部
    材と被係合部との結合を解除する方向に向けて変形させ
    ることで前記爪結合を解除する解除手段と、その解除後
    に、いずれかの部材を保持して相手側の部材から分離さ
    せる保持手段とを備えたことを特徴とするレンズ付きフ
    イルムユニットの分解装置。
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