JPH08114894A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH08114894A
JPH08114894A JP25185094A JP25185094A JPH08114894A JP H08114894 A JPH08114894 A JP H08114894A JP 25185094 A JP25185094 A JP 25185094A JP 25185094 A JP25185094 A JP 25185094A JP H08114894 A JPH08114894 A JP H08114894A
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unit
film
cartridge
lens
photographing
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Junichi Takagi
純一 高城
Mitsuhiro Moriya
光宏 森谷
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ付きフイルムユニットの自動組立適性
の向上を図ってローコスト化を達成する。 【構成】 ユニット本体2を撮影ユニット18とカート
リッジユニット19とから構成する。カートリッジユニ
ット19には、フイルム巻上げ時に操作される巻上げノ
ブ11とフイルムパーフォレーションの移動路を部分的
に露呈する開口とが設けられている。撮影ユニット18
には、カートリッジユニット19の開口を介してフイル
ムパーフォレーションに係合されるスプロケット55
と、フイルムの給送長がフイルム1コマ分に達したこと
に連動して巻上げノブ11に係合し、その操作を禁止す
る巻止レバー56とが設けられている。撮影ユニット1
8にカートリッジユニット19を傾けることなく装着す
ると、フイルムパーフォレーションにスプロケット55
が、巻上げノブ11に巻止レバー56がそれぞれ係合し
て撮影ユニット18とカートリッジユニット19とが機
械的に連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジユニット
を用いるレンズ付きフイルムユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カメラを携帯していないときでも手軽に
写真撮影を楽しむことができるように、予めフイルムを
内蔵するとともに、簡単な撮影機能を備えたレンズ付き
フイルムユニット(例えば、商品名「写ルンですエコノ
ショット」)が本出願人により市販されている。このレ
ンズ付きフイルムユニットから紙箱を取り外したユニッ
ト本体は、前後のカバーと、フイルムを装填した収納部
材と、この収納部材の前部に取り付けられたシャッタ駆
動機構,カウンタ機構,シャッタ羽根,撮影レンズ等か
らなる。
【0003】このようなレンズ付きフイルムユニット
は、一般のカラーフイルムに近い価格で販売するため、
材料費や部品点数の削減ばかりでなく、組立コストやリ
サイクルコスト等の面でもローコスト化が図られてい
る。例えば、リサイクル特性を向上させたレンズ付きフ
イルムユニットとして、特開平5−307234号公報
記載のものが知られている。これは、裏蓋に、露光開口
を形成したフレームと、フイルム収納室とを一体的に設
け、これにフイルムパトローネを着脱自在に取り付けて
カートリッジ化し、これを撮影レンズやシャッタ駆動機
構等を組み込んだ撮影ユニットに取り付けるようにした
ものである。これによって、使用後に撮影ユニットから
カートリッジを取り外すだけで、そのまま再使用(リユ
ース)する部品(撮影ユニット)と、樹脂ペレット等の
原料に戻して再利用(リサイクル)する部品(カートリ
ッジ)とに簡単に分けることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記
載のレンズ付きフイルムユニットの組立に際しては、撮
影ユニットに設けた巻上げノブの軸部にフイルムパトロ
ーネのスプールを係合させるため、カートリッジを撮影
ユニットに対して傾けながら挿入する必要がある。ま
た、カートリッジのフレームには、フイルムパーフォレ
ーションの一部を露呈させる開口が形成されており、こ
れを通して撮影ユニット側のスプロケットがフイルムパ
ーフォレーションと係合されるが、カートリッジを傾け
ながら撮影ユニットに装着するため、スプロケットの爪
部が開口の縁に当たって開口に挿入されにくいという問
題があった。したがって、カートリッジを撮影ユニット
に装着する際には、人の手によって加減しながら装着作
業を行う必要があるため、組立の自動化が困難で、レン
ズ付きフイルムユニットのローコスト化に不利であっ
た。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、自動組立適性の向上を図ってローコス
ト化を達成したレンズ付きフイルムユニットを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットは、
ユニット本体を、撮影機構を内蔵した撮影ユニットと、
フイルム及びパトローネを内蔵したカートリッジユニッ
トとから構成し、カートリッジユニットには露光済みの
フイルムをパトローネに巻き込むときに正転操作される
巻上げノブとフイルムの給送長を撮影ユニット側に伝達
する給送伝達手段とを設けるとともに、撮影ユニットに
は給送伝達手段から得られたフイルムの給送長がフイル
ム1コマ分に達したことを検知するコマ送り検知手段
と、このコマ送り検知手段の検知動作に連動して巻上げ
ノブに係合し、その正転操作を禁止する巻止め部材とを
設けたものである。
【0007】請求項2記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、前記給送伝達手段として、フイルムパーフォレー
ションの移動路を部分的に露呈させる開口をカートリッ
ジユニットに設け、撮影ユニットに回動自在に設けられ
たスプロケットが前記開口を通してフイルムパーフォレ
ーションに係合するようにしたものである。
【0008】請求項3記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、請求項1又は2記載のレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、前記カートリッジユニットが、巻上げノブ
に係合してその逆転操作を禁止する逆止爪を有するよう
にしたものである。
【0009】請求項4記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットにお
いて、前記カートリッジユニットは、露光開口の両側に
それぞれフイルム収納室とパトローネ収納室とを一体に
形成した収納部材と、この収納部材の背面側を光密に覆
う裏蓋とからなり、裏蓋はフイルム及びパトローネが組
み込まれた収納部材に分離不能に固着されるようにした
ものである。これによって、フイルムの詰め替えを防止
できる。
【0010】請求項5記載のレンズ付きフイルムユニッ
トは、請求項4記載のレンズ付きフイルムユニットにお
いて、前記カートリッジユニットは、撮影ユニットに対
して分離自在に連結されるようにしたものである。これ
によって、レンズ付きフイルムユニットの使用後に、リ
ユースする撮影ユニットとリサイクルするカートリッジ
ユニットとに簡単に分離することができる。
【0011】
【作用】カートリッジユニット側に巻上げノブを含むよ
うに構成したから、撮影ユニットにカートリッジユニッ
トを装着する際に、カートリッジユニットを傾ける必要
がない。また、この装着によって、給送伝達手段とコマ
送り検知手段,巻上げノブと巻止め部材がそれぞれ係合
して撮影ユニットとカートリッジユニットとが機械的に
連結される。したがって、撮影ユニットにカートリッジ
ユニットを真っ直ぐに装着するという簡単な工程によ
り、レンズ付きフイルムユニットが組み立てられるか
ら、容易にレンズ付きフイルムユニットの組立を自動化
できる。
【0012】
【実施例】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観
を示す図2において、レンズ付きフイルムユニット1
は、撮影機構等を備えたユニット本体2と、このユニッ
ト本体2を収納する外面に印刷が施された紙箱等の外ケ
ース3とからなる。ユニット本体2の前面には、撮影レ
ンズ4,ファインダ対物窓5,ストロボ発光部6及びス
トロボ撮影時に押圧される押しボタン7が設けられてい
る。ユニット本体2の上面には、シャッタボタン8,カ
ウンタ窓9,ネオン管の点灯確認用窓10が設けられて
いる。ユニット本体2の背面には、巻上げノブ11,フ
ァインダ接眼窓12が設けられている。外ケース3に
は、これらを操作もしくは露呈するための穴や切欠が設
けられている。
【0013】図1において、ユニット本体2は、撮影ユ
ニット18とカートリッジユニット19とから構成され
る。撮影ユニット18は、前カバー21,ストロボユニ
ット22,露光ユニット23からなる。前カバー21と
ストロボユニット22との間には、ピン21a,21b
を介して充電用のスイッチ接片24が取り付けられる。
前カバー21の内壁には、係合爪25,26,27,2
8及び係合孔21c,21dが形成されている。係合爪
25には、2つの爪25a,25bが上下に形成されて
いる。また、係合爪27,28の根元部分には、撮影ユ
ニット18からカートリッジユニット19を取り外す際
に使用される開口21e,21fが形成されている。ま
た、前カバー21には、中央部に撮影レンズ4が露呈さ
れる撮影用開口29,上隅部にストロボ発光部6が露呈
されるストロボ用開口30が形成されている。
【0014】図3に示すように、前カバー21を基準と
してストロボユニット22が係合爪25の下側の爪25
bに係合して固定された後、露光ユニット23が係合爪
25の上側の爪25aと係合爪26に係合して固定され
る。そして、最後に係合爪27,28及び係合孔21
c,21dを介して撮影ユニット18にカートリッジユ
ニット19が固定される。
【0015】ストロボユニット22は、プリント基板3
1にストロボ発光部32,メインコンデンサ33,トラ
ンス34,トランジスタ35,シンクロ接片36,3
7,電池用接片38,39等を取り付けたものである。
プリント基板31の下面には、一対のプリント端子が形
成されており、これと前記スイッチ接片27とで充電ス
イッチが構成される。前カバー21の押しボタン7を押
圧すると、スイッチ接片27が撓んで一対のプリント端
子を短絡させ、ストロボ回路が作動を開始する。ストロ
ボユニット22は、プリント基板31に形成された係合
孔31aが前カバー21の係合爪25の爪25bに係合
されて前カバー21の内側に固定される。なお、電池用
接片38,39には、ストロボ充電用の乾電池がセット
される。
【0016】図4に示すように、露光ユニット23に
は、光軸上46に開口47を有するメカベース部48に
撮影レンズ4,シャッタ機構,フイルムの給送長がフイ
ルム1コマ分に達したことを検知するコマ送り検知手段
としてのカウンタ機構,及びファインダ51が組み込ま
れている。シャッタ機構及びカウンタ機構は、シャッタ
駆動レバー52,撮影枚数表示板53,カム54,スプ
ロケット55,係止レバー56,シャッタ羽根57,及
びバネ58,59から構成されている。周知のように、
シャッタボタン8を押し下げると、シャッタ駆動レバー
52と係止レバー56との係合が解除され、バネ58の
付勢によりシャッタ駆動レバー52がシャッタ羽根57
を蹴飛ばす。
【0017】スプロケット55は、カートリッジユニッ
ト19を撮影ユニット18に取り付けた際に、カートリ
ッジユニット19に形成された後述する開口からフイル
ムパーフォレーションの移動路に進入し、フイルムパー
フォレーションと係合される。そして、巻上げノブ11
の巻上げ操作を行うと、パトローネのスプールが回動
し、フイルムが移送される。このフイルムの移送により
スプロケット55を介してカム54が回動し、係止レバ
ー56を介してシャッタ駆動レバー52を初期位置に戻
すとともに、撮影枚数表示板53を1目盛り分回転させ
る。このとき、係止レバー56の巻止め爪56aが巻上
げノブ11の周囲に形成されたローレット11aに係合
して巻上げノブ11の巻上げ操作を阻止する。
【0018】シャッタ羽根57の前面には、光軸46上
に絞り開口61aが形成されたシャッタカバー61が取
り付けられ、絞り開口61aを取り囲むように鏡筒61
bが一体に形成されている。この鏡筒61b内には、撮
影レンズ4が挿入され、レンズカバー62が被せられ
る。
【0019】ファインダ51は、保持枠64に対物レン
ズ65と接眼レンズ66が挿入されて構成されている。
このファインダ51は、前カバー21のファインダ対物
窓5とカートリッジユニット19のファインダ接眼窓1
2との間に配置される。
【0020】このような構造をした露光ユニット23
は、前カバー21の係合爪25の上側の爪25aにメカ
ベース部48の縁部48aが、係合爪26に突起48b
がそれぞれ係合して前カバー21の所定位置に固定され
る。
【0021】前記カートリッジユニット19は、図5に
示すように、収納部材71,フイルムパトローネ72,
裏蓋73から構成される。収納部材71は、フイルムパ
トローネ72のパトローネ本体74を収納するパトロー
ネ収納室75と、パトローネ本体74から引き出した未
露光のフイルム76をロール状に巻いたフイルムロール
76aを収納するフイルム収納室77と、これらの間に
配置された光路ボックス78とが一体成形されている。
なお、符号76bは、フイルム76のフイルムパーフォ
レーションである。
【0022】光路ボックス78の前面には、撮影レンズ
4を通った光をフイルム76に導くための露光開口78
aの他に、ピン78b,78cが形成されている。この
ピン78b,78cは、カートリッジユニット19を撮
影ユニット18に取り付けたとき、露光ユニット23の
メカベース部48に形成された孔48c,48dに挿入
され、露光ユニット23と光路ボックス78とが正しい
位置関係になるように規制する。
【0023】光路ボックス78の上部には、フイルムパ
ーフォレーション76bの移動路を部分的に露呈すると
ともに、カートリッジユニット19を撮影ユニット18
に取り付けた際に、スプロケット55の爪部を受け入
れ、フイルム76の給送長を撮影ユニット18側に伝達
する給送伝達手段としての開口79が形成されている。
カートリッジユニット19の製造時には、予め露光開口
78a,開口79に遮光用シール80,81がそれぞれ
貼り付けられ、これらからの光洩れが防止される。この
遮光用シール80,81は、カートリッジユニット19
を撮影ユニット18に取り付ける際に、暗室内で剥がさ
れる。なお、光路ボックス78の後方には露光枠82
(図3参照)が形成されており、この露光枠82は撮影
レンズ4の歪曲収差を補正するために湾曲されている。
【0024】パトローネ収納室75の外周面には前カバ
ー13の係合爪27と係合される係合爪83が形成さ
れ、フイルム収納室77の外周面には前カバー13の係
合爪28と係合される係合爪84が形成されている。パ
トローネ収納室75内にパトローネ本体74を収納する
と、パトローネ収納室75の上部に形成された孔を介し
てフイルムパトローネ19のスプール87が露呈され、
この先端部に巻上げノブ11の軸部が係合される。スプ
ール87の内壁と巻上げノブ11の軸部の外壁面は、そ
れぞれギア状に形成されており、これらが互いに噛合さ
れる。また、収納部材71の上端部には、巻上げノブ1
1のローレット11aに係合して巻上げノブ11が逆方
向に回転するのを防止する逆止爪88が形成されてい
る。
【0025】裏蓋73は、収納部材71の背面に当てら
れる背面部91と、パトローネ収納室75の底面を遮光
する開閉自在なカバー板93,フイルム収納室77の底
部に当接するカバー板94,フイルム収納室75の底面
を遮光するカバー板95から構成されている。背面部9
1の内側には、光路ボックス78の露光枠85の曲面に
合わせて中央部が凹むように湾曲したフイルム支持部9
7が一体成形されている。
【0026】背面部91の上部には、前カバー13の係
合穴21c,21dと係合される係合爪98,99が形
成され、これよりフイルム支持部97寄りの部分には、
収納部材71の係合部71a,71bに係合される係合
爪101,102が形成されている。また、背面部91
の上隅部には、巻上げノブ11が外部に突出される巻上
げノブ用開口103が形成されている。また、中央のカ
バー板94には、収納部材71の低部に形成された一対
の係合爪と係合される係合穴94a,94bが形成され
ている。
【0027】カバー板93の先端部には係合爪93aが
形成され、またカバー板95の先端部には係合爪95a
が形成されている。裏蓋20を収納部材71に取り付け
た後、カバー板93,95を回動させることにより、係
合爪93a,95aはパトローネ収納室75,フイルム
収納室77の各下部に形成された係合凹部75a、77
aにそれぞれ係合される。
【0028】このような構造をもったカートリッジユニ
ット19は、撮影ユニット18とは別ラインで製造され
る。暗室内で、パトローネ本体74から未露光のフイル
ム76が引き出されてロール状のフイルムロール76a
が形成される。そして、パトローネ本体74はパトロー
ネ収納室75に、フイルムロール76aはフイルム収納
室77にそれぞれ挿入される。このとき、収納部材71
の露光開口78a,開口79には、予め遮光用シール8
0,81がそれぞれ貼り付けられている。そして、巻上
げノブ11がパトローネ収納室75の上部に取り付けら
れ、巻上げノブ11の軸部がスプール87に係合され
る。
【0029】このフイルム装填後に、裏蓋73が、係合
爪101,102と係合部71a,71bとの係合及び
係合穴94a,94bと収納部材71の低部の係合爪と
の係合により、収納部材71に装着される。このとき、
巻上げノブ11は、その縁部の一部が裏蓋73の巻上げ
ノブ用開口103から操作可能に突出されるとともに、
そのローレット11aが逆止爪88に係合されるから、
パトローネ収納室75の上部から不用意に落下すること
がない。
【0030】この後、カバー板93,95をパトローネ
収納室75,フイルム収納室77の各底面に向けて押し
込み、パトローネ収納室75及びフイルム収納室77を
光密に閉じる。そして、カバー板93,95とパトロー
ネ収納室75,フイルム収納室77との各密着部分を超
音波溶着するとともに、収納部材71と裏蓋73とが密
着された周囲を部分的,又は全体的に超音波溶着して、
カートリッジユニット19が完成される。このように、
裏蓋73を収納部材71に分離不能に固着したから、フ
イルム76との接触面が多いカートリッジユニット19
の再使用が防止され、フイルム76に傷が付く等の重大
な事故が未然に防止される。なお、以上の組立工程は、
全て工業用ロボット等によって自動的に行われる。
【0031】一方、撮影ユニット18の製造ラインで
は、前カバー21が、例えば前部を下方にしてベルトコ
ンベア上の治具に固定され、搬送される。ベルトコンベ
アに沿って組込ステーションが設置されており、各組込
ステーションには、それぞれ別ラインで製造されたスイ
ッチ接片24,ストロボユニット22,露光ユニット2
3が供給される。このストロボユニット22,露光ユニ
ット23は、それぞれ予め作動テストが行われ、合格品
のみが各組込ステーションに搬入される。
【0032】最初の組込ステーションでは、スイッチ接
片24が前カバー13の所定位置に向かって垂直に降下
される。スイッチ接片24の孔にピン21a,21bが
挿入された後、加熱機でピン21a,21bの先端部が
溶かされ、スイッチ接片24が前カバー13の所定位置
に固定される。
【0033】次の組込ステーションでは、ストロボユニ
ット22が前カバー21の内側に向かって垂直に降下さ
れる。係合爪25の爪bが係合孔31aに係合され、ス
トロボユニット22が前カバー21の所定位置に係止さ
れる。これによって、前カバー21のストロボ用開口3
0からストロボ発光部6が露呈される。また、係合爪2
5は係合孔31aを挿通してプリント基板31の背面に
突出される。この後、ストロボ充電用の乾電池を電池用
接片38,39にセットする。
【0034】次の組込ステーションでは、露光ユニット
23が前カバー21の所定位置に向かって垂直に降下さ
れる。露光ユニット23の縁部48a,突起48bに、
前カバー21の係合爪25の上側の爪25a,係合爪2
6がそれぞれ係合し、露光ユニット23が前カバー21
の所定位置に固定される。これによって、撮影レンズ4
が撮影用開口29から露呈される。
【0035】このように製造された撮影ユニット18に
対して、実際にストロボユニット22と露光ユニット2
3とを連動させた発光テスト等の作動テストが行われ
る。このテストに合格した撮影ユニット18は、最終組
立ラインに搬送され、これにカートリッジユニット19
が装着される。この装着に際しては、まず暗室内でカー
トリッジユニット19から遮光用シール80,81を剥
がしてから、このカートリッジユニット19を傾けるこ
となく、真っ直ぐに撮影ユニット18の背面側に押しつ
ける。
【0036】このとき、ピン78b,78cがメカベー
ス部48の孔48c,48dに挿入され、露光ユニット
23と光路ボックス78とが正しく位置決めされる。そ
して、収納部材の係合爪83,84が前カバー21の係
合爪27,28に係合するとともに、裏蓋73の係合爪
98,99が前カバー21の係合孔21c,21dに係
合して、カートリッジユニット19が撮影ユニット18
に装着される。このとき、スプロケット55は、開口7
9からフイルム通路内に突出してフイルムパーフォレー
ション76bと係合される。また、巻上げノブ11のロ
ーレット11aには、係止レバー56の巻止め爪56a
が係合され、巻上げノブ11の不用意な回転が阻止され
る。この撮影ユニット18とカートリッジユニット19
との装着に際して、カートリッジユニット19を撮影ユ
ニット18に対して傾ける必要がないから、機械による
自動組立が可能である。このようにして組み立てられた
ユニット本体2に外ケース3が被せられ、レンズ付きフ
イルムユニット1が完成される。
【0037】撮影に際しては、ユニット本体2を外ケー
ス3に入れたまま行う。シャッタボタン8を押せば、露
光ユニット23に組み込まれたシャッタ羽根57が開閉
して、撮影レンズ4を透過した撮影光が露光枠82にセ
ットされたフイルム76を露光する。撮影後に、巻上げ
ノブ11を回転すれば、フイルム76のうち露光された
1コマ分がパトローネ本体74内に巻き取られ、次の未
露光領域が露光枠82にセットされる。同様にして全て
のコマの撮影が終了すると、フイルム76の全部がパト
ローネ本体74内に巻き込まれる。
【0038】撮影が終了したレンズ付きフイルムユニッ
ト1は、写真プリントのために現像所に提出される。現
像所では、ユニット本体2から外ケース3を剥がした
後、カバー板93又はこの周囲を破壊してパトローネ収
納室75の底面からフイルムパトローネ72を抜き出
す。このフイルムパトローネ72は、写真処理工程に回
される。フイルムパトローネ72が取り出された空のユ
ニット本体2は、再利用のために製造メーカーに戻され
る。
【0039】製造メーカーでは、カートリッジユニット
19を撮影ユニット18から取り外す。この取り外しに
際しては、係合孔21c,21d及び開口21e,21
fから例えばドライバの先端部のような金具を差し込み
ながら、カートリッジユニット19を撮影ユニット18
から離す方向に引っ張ると、撮影ユニット18からカー
トリッジユニット19を簡単に取り外すことができる。
【0040】カートリッジユニット19は溶かされてペ
レット化され、収納部材や裏蓋等の成形用原料として再
利用される。撮影ユニット18は、ストロボユニット2
2,露光ユニット23が係止されたまま検査部に搬入さ
れ、ストロボユニット22の充電,発光試験及び露光ユ
ニット23の撮影機能検査が行われる。そして、この結
果が正常であればそのまま再使用される。このとき、前
カバー21が著しく破損していれば、前カバー21から
ストロボユニット22,露光ユニット23を取り外し、
前カバー21はペレット化され、ストロボユニット2
2,露光ユニット23がそれぞれ再使用に回される。露
光ユニット23は撮影枚数表示板53を調節して目盛を
初期値へ戻してから再使用される。また、ストロボ充電
用の乾電池は新品のものに交換され、使用済みのものは
集められて廃棄もしくは電池製造メーカーに戻される。
【0041】以上説明した実施例では、撮影ユニット
は、予め別ラインで製造したストロボユニット及び露光
ユニットを前カバーに組み付けるようにしたが、前カバ
ーを基準にして、この内側に、撮影レンズ,レンズ押さ
え,シャッタ羽根,・・・と各部品を組み込むようにし
てもよい。なお、カートリッジユニット19の組立に際
して、収納部材71と裏蓋73とを超音波溶着したが、
超音波ホーン及び押さえ治具が押し当てやすくするた
め、収納部材の縁部を細幅に張り出した形状とするのが
好ましい。また、超音波溶着の代わりに接着剤を使用し
てもよい。
【0042】また、露光開口78a,開口79には、予
め遮光用シール80,81をそれぞれ貼り付けたが、カ
ートリッジユニット19を撮影ユニット18に取り付け
た後に、フイルム76の予備巻上げを行うようにすれ
ば、必ずしも遮光用シール80,81の必要はない。た
だし、この場合には、フイルムパーフォレーションに係
合して従動回転されるスプロケットとカウンタ機構との
連結を解除しておき、スプロケットが自由に回転可能な
状態にしておくとともに、逆止爪88を巻上げノブ11
のローレット11aとの係合位置から退避させておく必
要がある。
【0043】また、給送伝達手段としてカートリッジユ
ニットにフイルムパーフォレーションの一部を露呈する
開口を設け、この開口を通して撮影ユニットのスプロケ
ットがフイルムパーフォレーションに係合するようにし
たが、例えばカートリッジユニット側にスプロケットを
組み込み、その回転を撮影ユニット側に設けた伝達ギア
で受けるようにしてもよい。また、カートリッジユニッ
トには、一般に普及している135タイプのフイルムパ
トローネを装填するようにしたが、例えばパトローネ本
体を使用せずにパトローネ収納室にスプールを回動自在
に取り付けておき、露光済みのフイルムを巻き取るよう
にしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、カートリッジユニット側に巻上げノブを含むよう
に構成したから、撮影ユニットにカートリッジユニット
を装着する際に、カートリッジユニットを傾ける必要が
ないとともに、この装着時に、給送伝達手段とコマ送り
検知手段,巻上げノブと巻止め部材がそれぞれ係合して
撮影ユニットとカートリッジユニットとが機械的に連結
されるので、撮影ユニットにカートリッジユニットを真
っ直ぐに装着するという簡単な工程により、レンズ付き
フイルムユニットを組み立てることができる。したがっ
て、レンズ付きフイルムユニットの組立を容易に自動化
でき、レンズ付きフイルムユニットのローコスト化を達
成できる。また、収納部材と裏蓋とを固着したから、フ
イルムの詰め替えを防止することができる。また、カー
トリッジユニットは、撮影ユニットに対して分離自在に
連結されるようにしたから、レンズ付きフイルムユニッ
トの使用後に、リユースする撮影ユニットとリサイクル
するカートリッジユニットとに簡単に分離することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの概略断面図であ
る。
【図4】露光ユニットの分解斜視図である。
【図5】カートリッジユニットの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット 2 ユニット本体 11 巻上げノブ 18 撮影ユニット 19 カートリッジユニット 21 前カバー 22 ストロボユニット 23 露光ユニット 52 シャッタ駆動レバー 56 係止レバー 56a 巻止め爪 55 スプロケット 71 収納部材 72 フイルムパトローネ 73 裏蓋 76 フイルム 76b フイルムパーフォレーション 79 開口 88 逆止爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影機構を備えたユニット本体に予めフ
    イルムを組み込んだレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 前記ユニット本体を、撮影機構を内蔵した撮影ユニット
    と、フイルム及びパトローネを内蔵したカートリッジユ
    ニットとから構成し、前記カートリッジユニットには露
    光済みのフイルムを前記パトローネに巻き込むときに正
    転操作される巻上げノブとフイルムの給送長を前記撮影
    ユニット側に伝達する給送伝達手段とを設けるととも
    に、撮影ユニットには前記給送伝達手段から得られたフ
    イルムの給送長がフイルム1コマ分に達したことを検知
    するコマ送り検知手段と、このコマ送り検知手段の検知
    動作に連動して前記巻上げノブに係合し、その正転操作
    を禁止する巻止め部材とを設けたことを特徴とするレン
    ズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記給送伝達手段は、フイルムパーフォ
    レーションの移動路を部分的に露呈させる開口であり、
    撮影ユニットに回動自在に設けられたスプロケットが前
    記開口を通してフイルムパーフォレーションに係合して
    いることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイル
    ムユニット。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジユニットは、巻上げノ
    ブに係合してその逆転操作を禁止する逆止爪を有してい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付きフ
    イルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジユニットは、露光開口
    の両側にそれぞれフイルム収納室とパトローネ収納室と
    を一体に形成した収納部材と、この収納部材の背面側を
    光密に覆う裏蓋とからなり、裏蓋はフイルム及びパトロ
    ーネが組み込まれた収納部材に分離不能に固着されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
  5. 【請求項5】 前記カートリッジユニットは、撮影ユニ
    ットに対して分離自在に連結されていることを特徴とす
    る請求項4記載のレンズ付きフイルムユニット。
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