JP2000122165A - フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ - Google Patents

フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ

Info

Publication number
JP2000122165A
JP2000122165A JP10297016A JP29701698A JP2000122165A JP 2000122165 A JP2000122165 A JP 2000122165A JP 10297016 A JP10297016 A JP 10297016A JP 29701698 A JP29701698 A JP 29701698A JP 2000122165 A JP2000122165 A JP 2000122165A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
film
signal
recorded
magnetic information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10297016A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Odagiri
眞人 小田桐
Masatoshi Kobayashi
正敏 小林
Yoshi Kojima
好 小島
Yoshinori Chishima
義徳 千島
Minoru Kato
実 加藤
Masayuki Fujimura
将行 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP10297016A priority Critical patent/JP2000122165A/ja
Publication of JP2000122165A publication Critical patent/JP2000122165A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な機構を搭載することなく、極めて簡素
な構成で撮影時においてフィルムの磁気記憶領域に日付
等の付加的な磁気情報を容易且つ正確に記録させること
を可能とする。 【解決手段】 フィルム21は、一方の面が撮像面2
2、他方の面が磁気記録面23とされており、磁気記録
面23には、撮影時に日付等の付加情報が記録される磁
気記憶部24,24’と、現像時に現像所において所定
の情報が記録される磁気記憶部25,25’とが長手方
向に沿って形成されている。それとともに、磁気記録面
23には撮像面22に対応する部位に、フィルム21の
移動量に合わせた等間隔のクロックパルスCPが予め記
録されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記憶領域に対
して磁気情報の記録を行うことのできるフィルム、磁気
情報の磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフ
ィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記憶領域を有するフィルムを
使用し、撮影条件等のカメラ側情報(磁気情報)をこの
磁気記憶領域に記憶又は再生し得るようにしたカメラシ
ステムや、磁気記憶領域を有するフィルムを主体とする
低価格の使い切りカメラ(以下、レンズ付きフィルムと
称する。)が開発されている。
【0003】前記磁気情報としては、日付やシャッタ速
度、絞り値、タイトル等の付加情報があり、これらの情
報の書き込み又は読み出しには磁気ヘッドが使用され
る。このように一定の情報を磁気方式で必要に応じてフ
ィルムに記録することができるため、かかるシステムの
有効且つ効果的なアプリケーションの例として、得られ
た写真画像を利用する各種のマルチメディア機器に応用
可能であり、将来的に有望視されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような磁気記憶可能なフィルムを用いる場合、カメラ側
(記録再生機構側)の情報をフィルムに正しく記録させ
るためには様々な条件があり、その一つとして、1コマ
(1枚)分のフィルムを撮影後、ある一定範囲内の定速
度で移動させなくてはならない。従って、フィルムを走
行させるのに速度のバラツキが比較的大きく、又は手動
によってフィルムを走行させるカメラ(レンズ付フィル
ムを含む)については、そもそも定速度で1コマ分のフ
ィルムを走行させることができないので、磁気ヘッドを
用いて情報をフィルムに記録させることが極めて困難で
ある。
【0005】そのため、このようなカメラにおいても、
フィルムの走行速度を調整し、ある一定範囲内の定速度
を保たせて巻き上げする機構が必要となる。しかしなが
ら、特にレンズ付フィルムの場合、極めて廉価に抑えな
ければならないという要請があるため、当該巻き上げ機
構の如きを搭載して所定の低価格内に収めることは殆ど
不可能である。従って現状では、レンズ付フィルムの磁
気記憶機能は、専らフィルムの現像段階で用いられるの
みであって、撮影時に日付等の磁気情報を付加する技術
は開発されていない。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑み、複雑な機構
を搭載することなく、極めて簡素な構成で撮影時におい
てフィルムの磁気記憶領域に日付等の付加的な磁気情報
を容易且つ正確に記録させることを可能とするフィル
ム、磁気情報記録再生機構、磁気情報記録再生機構を備
えたフィルム、及び磁気情報記録再生機構を備えたカメ
ラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルムは、撮
像領域及び磁気記憶領域を有するものであって、前記磁
気記憶領域の一部位に前記フィルム上の位置を示す信号
が記録されている。
【0008】本発明のフィルムの一態様においては、前
記撮像領域が一方の面に形成され、前記磁気記憶領域が
他方の面に形成されている。
【0009】本発明のフィルムの一態様においては、前
記信号は、前記他方の面の前記撮像領域に対応する部位
に記録されている。
【0010】本発明のフィルムの一態様においては、前
記信号は、前記磁気記憶領域の磁気情報記録がなされ得
る部位の1つに記録されている。
【0011】本発明のフィルムの一態様においては、前
記信号は所定等間隔のクロックパルスである。
【0012】本発明の磁気情報記録機構は、撮像領域及
び磁気記録領域を有するフィルムを用いて前記磁気記録
領域に磁気情報を記録するものであって、前記フィルム
の前記磁気記録領域の一部に記録された前記フィルム上
の位置を示す所定の信号を当該フィルムの走行に応じて
検出する磁気検出素子と、前記磁気検出素子により検出
された前記信号を基準として、当該信号と同期するよう
に前記磁気情報を前記磁気記憶領域の所定部位に記録す
る磁気記録素子とを備える。
【0013】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記フィルムは、前記信号が予め記録されている
ものである。
【0014】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記フィルムは、前記撮像領域が一方の面に形成
され、前記磁気記憶領域が他方の面に形成されている。
【0015】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記信号は、前記フィルムの前記他方の面の前記
撮像領域に対応する部位に記録されている。
【0016】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記信号は所定間隔のクロックパルスである。
【0017】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記信号は、前記フィルムの前記磁気記憶領域の
磁気情報記録がなされる部位の1つに記録されている。
【0018】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記磁気検出素子が前記フィルムの走行に対して
前記磁気記録素子に先行する位置に設けられ、前記磁気
検出素子が前記信号を読み取った後に、前記磁気記録素
子が前記磁気情報を上書きする。
【0019】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記磁気検出素子は、前記磁気記憶領域の所定部
位に摺接又は対向して前記信号を読み取る再生用磁気ヘ
ッドである。
【0020】本発明の磁気情報記録機構の一態様におい
ては、前記再生用磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子、磁
気インピーダンス素子、及び薄膜磁気インピーダンス素
子から選ばれた1種である。
【0021】本発明の磁気情報記録機構を備えたフィル
ムは、前記フィルムと、前記信号を読み取る磁気検出素
子と、前記フィルムの走行に応じて前記磁気検出素子に
より検出された前記信号を基準として、当該信号と同期
するように前記磁気情報を前記磁気記憶領域の所定部位
に記録する磁気記録素子とを備える。
【0022】本発明の磁気情報記録機構を備えたフィル
ムの一態様においては、前記フィルムは、前記信号が前
記磁気記憶領域の磁気情報記録がなされる部位の1つに
記録されてなるものであり、前記磁気検出素子が前記フ
ィルムの走行に対して前記磁気記録素子に先行する位置
に設けられ、前記磁気検出素子が前記信号を読み取った
後に、前記磁気記録素子が前記磁気情報を上書きする。
【0023】本発明の磁気情報記録機構を備えたフィル
ムの一態様においては、前記磁気検出素子は、前記磁気
記憶領域の所定部位に摺接又は対向して前記信号を読み
取る再生用磁気ヘッドである。
【0024】本発明の磁気情報記録機構を備えたフィル
ムの一態様においては、前記再生用磁気ヘッドは、磁気
抵抗効果素子、磁気インピーダンス素子、及び薄膜磁気
インピーダンス素子から選ばれた1種である。
【0025】本発明のカメラは、前記磁気情報記録機構
を備え、前記フィルムの前記撮像領域に撮像を行なうと
ともに、前記磁気情報記録機構により、前記フィルムに
記録された前記信号を検出しながら前記磁気情報の記録
を行なう。
【0026】
【作用】本発明のフィルムにおいては、その磁気記憶領
域の一部位に前記フィルムの位置を示す信号が予め記録
されている。撮影時には、この信号を利用して磁気記憶
領域に情報を記録することができる。即ち、撮影時に例
えば1コマ毎に日付等の情報を付加する場合、フィルム
の巻き上げに応じて信号を検出し、この信号を基準とし
て同期させながら付加情報を記録する。従って、フィル
ムの巻き上げ速度が一定していない場合でも、対応する
位置の信号値を指標として記録することにより、当該速
度のばらつきに係わらず所期の付加情報を正確に記録す
ることが可能となる。
【0027】そして、このフィルムを用いることによ
り、撮影時に磁気記録を行なうための複雑な付加機構を
設けることなく、廉価で信頼性の高いレンズ付きフィル
ムやカメラシステムの実現が可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用したいくつか
の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0029】(第1の実施形態)先ず、第1の実施形態
について説明する。この実施形態では、磁気記憶領域を
有するフィルムを主体とし、磁気情報をこの磁気記憶領
域に記録可能な機構を備えた低価格の使い切りカメラで
あるレンズ付きフィルムを例示する。
【0030】図1はこのレンズ付きフィルムの外観を示
す斜視図であり、図2,図3はレンズ付きフィルムの内
部構造のうち、主要な構成要素をなすフィルム及び磁気
情報記録機構を示す断面図及び斜視図である。
【0031】このレンズ付きフィルムは、図1に示すよ
うに、通常のスチルカメラと同様に、レンズマウント1
1に搭載された撮影用レンズ12や、ファインダ13、
フィルム巻上ノブ14、レリーズボタン15、フィルム
のコマ数を表示するフィルムカウンタ窓16、内蔵式の
ストロボ発光器17、ストロボ発光器17の充電状態を
表示するストロボ充電パイロットランプ18等を備え、
カートン19内に収められて構成されている。そして、
当該レンズ付きフィルムはその内部に、図2,図3に示
すように、磁気記憶領域を有するフィルム21及びフィ
ルム21に磁気記録を施すための磁気情報記録機構31
を主要構成とする各部材を備えて構成されている。
【0032】フィルム21は、一方の面が撮像面22と
され、その中央部位が撮像領域とされており、他方の面
が磁気記録面23とされ、その上端部位及び下端部位が
磁気記録領域とされたものであり、磁気記録面23に
は、図3中下部に撮影時に日付等の付加情報が記録され
る2チャンネルの磁気記憶部24,24’と、上部に現
像時に現像所において所定の情報が記録される2チャン
ネルの磁気記憶部25,25’とが長手方向に沿って形
成されている。それとともに、磁気記録面23には撮像
領域に対応する部位に、フィルム21の位置を示す所定
の初期信号、ここでは等間隔のクロックパルスCPが予
め記録されている。このフィルム21は、初期状態とし
てほぼ全体がパトローネ26から引き出されており、撮
影に使用するにつれて図3,図4中矢印Mで示す方向に
移動してパトローネ26内に収納されてゆくかたちとさ
れている。
【0033】磁気情報記録機構31は、図3,図4に示
すように、磁気記憶領域24,24’に磁気情報を記録
する磁気記録素子である記録用磁気ヘッド32と、フィ
ルム21のクロックパルスCPを読み取り巻き上げられ
たフィルム26の移動量を検知する磁気検出素子である
再生用磁気ヘッド33と、再生用磁気ヘッド33からの
電気信号を増幅するアンプ34と、増幅された電気信号
の波形成形を行なうパルス成形回路35と、クロックパ
ルスCPと磁気記憶部24,24’に記録する記録信号
との同期をとるための同期回路36と、同期がとられた
記録信号を増幅するアンプ37とを備えて構成されてい
る。
【0034】なお、記録用磁気ヘッド32及び再生用磁
気ヘッド33は、記録面と摺接してフィルム21面を相
対的に走行するものであっても、非摺接で所定間隔を隔
てて対向しながら相対的に走行するものであってもよい
が、再生用磁気ヘッド33については裏面の対応する部
位が撮像面22であることから、非摺接型のものがより
好ましい。また、再生用磁気ヘッド33としては、磁気
抵抗効果素子(MR素子)、磁気インピーダンス素子、
及び薄膜磁気インピーダンス素子等を用いることが好適
である。
【0035】ここで、磁気情報記録機構31による記録
信号のクロックパルスCPとの同期のとり方について説
明する。本実施形態においては、図5に示すように、ク
ロックパルスCPは位置的に等間隔のパルス信号であ
る。一方、ディジタル信号である記録信号において、例
えば信号値が0の場合を”0”、立上りを示す場合を”
1”と規定する。そして、クロックパルスCPの立上り
を基準として、この立上りを示すときに同期させて”
0”又は”1”を記録するものとする。従って、フィル
ム21に例えば”01101”の記録信号を記録する場
合には、磁気記憶部24(又は24’)での1コマ分に
対応して図5に示すような位置に記録されることにな
る。また、本例ではディジタル信号の”1”を立上りを
基準に規定したが、これに限定されるわけではなく、例
えば立下りを基準に規定してもよい。
【0036】ここで、フィルム巻上ノブ14によるフィ
ルム21の巻き上げ速度が一定であれば、図6に示すよ
うに、再生用磁気ヘッド33によるクロックパルスCP
はその間隔に対応して時間的に等間隔に検出され、それ
に伴って当然に記録信号も所期の如く記録される。しか
しながら通常では、フィルム21の巻き上げ速度は一定
しておらず、この場合にはクロックパルスCPの検出速
度にバラツキが生じ、例えば図7に示すようになる。そ
れでも本実施形態では、前記規定に従って記録信号の同
期をとれば、時間軸上では記録信号はクロックパルスC
Pの間隔変化に対応して図示の如く変化する。このよう
に、記録信号がクロックパルスCPを基準としてこれに
対応して変化するため、位置的にみれば、如何なる巻き
上げ速度の変化があろうとも、記録信号は図5と同様に
記録されることになる。但し、図7のように時間的変化
でみれば記録信号の幅もクロックパルスCPに対応して
実際には若干異なる。
【0037】このように、本実施形態のレンズ付きフィ
ルムにおいては、撮影時に例えば1コマ毎に日付等の情
報を付加する場合、フィルム21の巻き上げに応じてク
ロックパルスCPを検出し、このクロックパルスCPを
基準として同期させながら付加情報を記録信号として記
録することにより、フィルム21の巻き上げ速度が一定
していない場合でも、対応する位置のクロックパルス値
を指標として記録することにより、当該速度のばらつき
に係わらず所期の付加情報を正確に記録することが可能
となる。
【0038】従って、例えば巻き上げ速度を調整するた
めの複雑な機構を搭載することなく、極めて簡素な構成
で撮影時における付加情報の記録ができ、巻き上げ機構
も簡潔となって部品点数も少なくて済む。
【0039】−変形例− 以下、第1の実施形態のレンズ付きフィルムの変形例に
ついて説明する。この変形例のレンズ付きフィルムは、
第1の実施形態のそれとほぼ同様の構成を有するが、ク
ロックパルスの記録位置が異なり、それに伴って各磁気
ヘッドの設置状態が異なる点で相違する。なお、第1の
実施形態で示した各部材等と同一のものについては同符
号を記して説明を省略する。
【0040】図8は、変形例のレンズ付きフィルムの主
要構成であるフィルム及び磁気情報記録機構を示す斜視
図である。フィルム41において、クロックパルスCP
は、付加情報が記録される2チャンネルの磁気記憶部2
4,24’のうち、磁気記憶部24’に予め記録されて
いる。それに対応して、磁気情報記録機構31におい
て、再生用磁気ヘッド33がフィルム41の走行方向
(矢印M)に対して記録用磁気ヘッド32に相対的に先
行する位置に設けられており、再生用磁気ヘッド33が
クロックパルスCPを読み取った後に、記録用磁気ヘッ
ド32が付加情報である記録信号を磁気記憶部24’に
上書きする。この場合、記録用磁気ヘッド32に並行し
て消去用ヘッドを設け、消去電流によりクロックパルス
CPを消去した後に記録信号を書き込む用にしてもよ
い。
【0041】この変形例においては、本実施形態と同様
に、撮影時に例えば1コマ毎に日付等の情報を付加する
場合、フィルム41の巻き上げに応じてクロックパルス
CPを検出し、このクロックパルスCPを基準として同
期させながら付加情報を記録信号として記録することに
より、フィルム41の巻き上げ速度が一定していない場
合でも、対応する位置のクロックパルス値を指標として
記録することにより、当該速度のばらつきに係わらず所
期の付加情報を正確に記録することが可能となる。
【0042】従って、例えば巻き上げ速度を調整するた
めの複雑な機構を搭載することなく、極めて簡素な構成
で撮影時における付加情報の記録ができ、巻き上げ機構
も簡潔となって部品点数も少なくて済む。しかも、クロ
ックパルスCPを磁気記憶部24’を利用して記録して
おくため、撮像面22への影響が懸念されることもな
く、しかもクロックパルスCPを検出した後に付加情報
が上書きされるため、記憶容量を損なうことなく最大限
に利用することが可能となる。
【0043】(第2の実施形態)続いて、第2の実施形
態について説明する。この第2の実施形態では、第1の
実施形態と同様の磁気記録可能なフィルム21及びその
磁気情報記録機構31を備えるカメラシステムについて
例示する。なお、第1の実施形態で示した各部材等と同
一のものについては同符号を記して説明を省略する。
【0044】図9は、第2の実施形態のカメラシステム
の内部構造の主要構成を示す斜視図である。このカメラ
システムは、カメラ本体101内に主要構成である磁気
情報記録機構31が内蔵されており、フィルム21が着
脱自在とされている。このカメラ本体101にはレンズ
102が設置されている。
【0045】この第2の実施形態においては、第1の実
施形態と同様に、撮影時に例えば1コマ毎に日付等の情
報を付加する場合、フィルム21の巻き上げに応じてク
ロックパルスCPを検出し、このクロックパルスCPを
基準として同期させながら付加情報を記録信号として記
録することにより、フィルム21の巻き上げ速度が一定
していない場合でも、対応する位置のクロックパルス値
を指標として記録することにより、当該速度のばらつき
に係わらず所期の付加情報を正確に記録することが可能
となる。
【0046】従って、例えば巻き上げ速度を調整するた
めの複雑な機構を搭載することなく、極めて簡素な構成
で撮影時における付加情報の記録ができ、巻き上げ機構
も簡潔となって部品点数も少なくて済む。
【0047】なお、本発明は例示した各実施形態やその
変形例に限定されるものではない。例えば、フィルム巻
き込み式のカメラシステムに適用し、カメラ本体の中で
パトローネからフィルムが引き出されているときにクロ
ックパルスCPの如き初期信号を記録し、付加情報の記
録時に当該初期信号を検出するように構成すれば、現在
普及されている通常の磁気記録可能なフィルムも使用で
きる。この場合、再生用磁気ヘッド33を記録再生用磁
気ヘッドに置き換えるか、又は再生用磁気ヘッド33に
並行して記録用磁気ヘッド32と同様の記録用磁気ヘッ
ドを設け、クロックパルスCPを記録するようにすれば
よい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、複雑な機構を搭載する
ことなく、極めて簡素な構成で撮影時における付加情報
の記録ができ、巻き上げ機構も簡潔となって部品点数も
少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るレンズ付きフィ
ルムの外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るレンズ付きフィ
ルムの内部構造のうち、主要な構成要素をなすフィルム
及び磁気情報記録機構を示す断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るレンズ付きフィ
ルムの内部構造のうち、主要な構成要素をなすフィルム
及び磁気情報記録機構を示す斜視図である。
【図4】磁気情報記録機構の構成を模式的に示すブロッ
ク図である。
【図5】クロックパルスを基準として、1コマ分の磁気
記憶部に対応して記録される記録信号(付加情報)の位
置的状態を示す特性図である。
【図6】巻き上げ速度が一定である場合の、クロックパ
ルス及びそれに対応して記録される記録信号(付加情
報)の時間的状態を示す特性図である。
【図7】巻き上げ速度にバラツキがある場合の、クロッ
クパルス及びそれに対応して記録される記録信号(付加
情報)の時間的状態を示す特性図である。
【図8】本発明の第1の実施形態に係るレンズ付きフィ
ルムの変形例の内部構造のうち、主要な構成要素をなす
フィルム及び磁気情報記録機構を示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施形態のカメラシステムの内
部構造の主要構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 レンズマウント 12 撮影用レンズ 13 ファインダ 14 フィルム巻上ノブ 15 レリーズボタン 16 フィルムカウンタ窓 17 ストロボ発光器 18 ストロボ充電パイロットランプ 19 カートン 21,41 フィルム 22 撮像面 23 磁気記録面 24,24’,25,25’ 磁気記録部 26 パトローネ 31 磁気情報記録機構 32 記録用磁気ヘッド 33 再生用磁気ヘッド 34,37 アンプ 35 パルス成形回路 36 同期回路 101 カメラ本体 102 レンズ
フロントページの続き (72)発明者 小島 好 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 千島 義徳 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 加藤 実 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 (72)発明者 藤村 将行 埼玉県秩父市大字下影森1248番地 キヤノ ン電子株式会社内 Fターム(参考) 2H023 FA09 HA04 2H103 ZA51 ZA55

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像領域及び磁気記憶領域を有するフィ
    ルムにおいて、 前記磁気記憶領域の一部位に前記フィルム上の位置を示
    す信号が記録されていることを特徴とするフィルム。
  2. 【請求項2】 前記撮像領域が一方の面に形成され、前
    記磁気記憶領域が他方の面に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載のフィルム。
  3. 【請求項3】 前記信号は、前記他方の面の前記撮像領
    域に対応する部位に記録されていることを特徴とする請
    求項2に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 前記信号は、前記磁気記憶領域の磁気情
    報記録がなされ得る部位の1つに記録されていることを
    特徴とする請求項2に記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 前記信号は所定等間隔のクロックパルス
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 撮像領域及び磁気記録領域を有するフィ
    ルムを用いて前記磁気記録領域に磁気情報を記録する磁
    気情報記録機構であって、 前記フィルムの前記磁気記録領域の一部に記録された前
    記フィルム上の位置を示す信号を当該フィルムの走行に
    応じて検出する磁気検出素子と、 前記磁気検出素子により検出された前記信号を基準とし
    て、当該信号と同期するように前記磁気情報を前記磁気
    記憶領域の所定部位に記録する磁気記録素子とを備える
    ことを特徴とする磁気情報記録機構。
  7. 【請求項7】 前記フィルムは、前記信号が予め記録さ
    れているものであることを特徴とする請求項6に記載の
    磁気情報記録機構。
  8. 【請求項8】 前記フィルムは、前記撮像領域が一方の
    面に形成され、前記磁気記憶領域が他方の面に形成され
    ていることを特徴とする請求項7に記載の磁気情報記録
    機構。
  9. 【請求項9】 前記信号は、前記フィルムの前記他方の
    面の前記撮像領域に対応する部位に記録されていること
    を特徴とする請求項8に記載の磁気情報記録機構。
  10. 【請求項10】 前記信号は所定間隔のクロックパルス
    であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に
    記載の磁気情報記録機構。
  11. 【請求項11】 前記信号は、前記フィルムの前記磁気
    記憶領域の磁気情報記録がなされる部位の1つに記録さ
    れていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1
    項に記載の磁気情報記録機構。
  12. 【請求項12】 前記磁気検出素子が前記フィルムの走
    行に対して前記磁気記録素子に先行する位置に設けら
    れ、 前記磁気検出素子が前記信号を読み取った後に、前記磁
    気記録素子が前記磁気情報を上書きすることを特徴とす
    る請求項11に記載の磁気情報記録機構。
  13. 【請求項13】 前記磁気検出素子は、前記磁気記憶領
    域の所定部位に摺接又は対向して前記信号を読み取る再
    生用磁気ヘッドであることを特徴とする請求項6〜12
    のいずれか1項に記載の磁気情報記録機構。
  14. 【請求項14】 前記再生用磁気ヘッドは、磁気抵抗効
    果素子、磁気インピーダンス素子、及び薄膜磁気インピ
    ーダンス素子から選ばれた1種であることを特徴とする
    請求項13に記載の磁気情報記録機構。
  15. 【請求項15】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    フィルムと、 前記信号を読み取る磁気検出素子と、 前記フィルムの走行に応じて前記磁気検出素子により検
    出された前記信号を基準として、当該信号と同期するよ
    うに前記磁気情報を前記磁気記憶領域の所定部位に記録
    する磁気記録素子とを備えることを特徴とする磁気情報
    記録機構を備えたフィルム。
  16. 【請求項16】 前記フィルムは、前記信号が前記磁気
    記憶領域の磁気情報記録がなされる部位の1つに記録さ
    れてなるものであり、 前記磁気検出素子が前記フィルムの走行に対して前記磁
    気記録素子に先行する位置に設けられ、 前記磁気検出素子が前記信号を読み取った後に、前記磁
    気記録素子が前記磁気情報を上書きすることを特徴とす
    る請求項15に記載の磁気情報記録機構を備えたフィル
    ム。
  17. 【請求項17】 前記磁気検出素子は、前記磁気記憶領
    域の所定部位に摺接又は対向して前記信号を読み取る再
    生用磁気ヘッドであることを特徴とする請求項15又は
    16に記載の磁気情報記録機構を備えたフィルム。
  18. 【請求項18】 前記再生用磁気ヘッドは、磁気抵抗効
    果素子、磁気インピーダンス素子、及び薄膜磁気インピ
    ーダンス素子から選ばれた1種であることを特徴とする
    請求項17に記載の磁気情報記録機構を備えたフィル
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項6〜14のいずれか1項に記載
    の磁気情報記録機構を備え、 前記フィルムの前記撮像領域に撮像を行なうとともに、
    前記磁気情報記録機構により、前記フィルムに記録され
    た前記信号を検出しながら前記磁気情報の記録を行なう
    ことを特徴とするカメラ。
JP10297016A 1998-10-19 1998-10-19 フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ Pending JP2000122165A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297016A JP2000122165A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10297016A JP2000122165A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000122165A true JP2000122165A (ja) 2000-04-28

Family

ID=17841160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10297016A Pending JP2000122165A (ja) 1998-10-19 1998-10-19 フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000122165A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5023635A (en) Dual film and still video studio portrait system using parallel dedicated magnetic tracks on film
JPH1048735A (ja) 写真フィルム又は磁気テープ上に画像を記録するカメラ
US5170198A (en) Camera apparatus with pseudo format film encodement
JPH10148878A (ja) 写真フィルム上に記録された画像を磁気テープ上に選択的に記録するカメラ
US5724623A (en) Camera using a film with a magnetic memory portion
JP2000122165A (ja) フィルム、磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム、及び磁気情報記録機構を備えたカメラ
JPH05504855A (ja) 擬似フォーマットフィルムエンコード用カメラ装置
US5181058A (en) Camera having magnetic head for demagnetizing and recording in demagnetization pattern
US5995769A (en) Apparatus which makes it possible or not possible to start using film at position of an unused frame
JPH11183994A (ja) 位置情報記録可能なカメラ
JP2000122162A (ja) 磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム及び磁気情報記録機構を備えたカメラ
JP2858428B2 (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
US6185377B1 (en) Apparatus such as camera adapted for film having magnetic recording part
JP3289997B2 (ja) カメラの磁気記録方式
JP2000122163A (ja) 磁気情報記録機構、磁気情報記録機構を備えたフィルム及び磁気情報記録機構を備えたカメラ
JPH03223737A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JPH05150333A (ja) 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ
JP2875913B2 (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JP2925796B2 (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
KR100207678B1 (ko) 비디오무비
JPH05150325A (ja) カメラの磁気再生装置
JPH112875A (ja) アジマス記録されたトラックを有する磁性体を塗布されたフィルム
JP2001117159A (ja) カメラの情報記録装置
JPH04211236A (ja) 磁気記憶部付きフィルムを用いるカメラ
JPH04246639A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ