JP2000122108A - 測光装置を備えたカメラ - Google Patents

測光装置を備えたカメラ

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JP2000122108A
JP2000122108A JP11228159A JP22815999A JP2000122108A JP 2000122108 A JP2000122108 A JP 2000122108A JP 11228159 A JP11228159 A JP 11228159A JP 22815999 A JP22815999 A JP 22815999A JP 2000122108 A JP2000122108 A JP 2000122108A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体の色が相違することが要因とされる露
出誤差をなくして適正露出を可能とし、しかもその露出
補正を自動化することを可能にした測光装置を備えるカ
メラを提供する。 【解決手段】 被写体の明るさを測光する測光装置13
と、この測光装置13で測光した測光値に基づいてカメ
ラの露出制御を行う露出制御装置15,20とを備える
カメラに、被写体の色を測定する測色装置12を備え
る。露出制御装置15,20は測色装置12で測色され
た色に基づいてそれぞれの色に対応する測光補正値を読
み出し、この測光補正値を測光装置13で測光して得ら
れた測光値に加算して露出制御補正を行う。被写体の色
の相違に基づく光反射率の相違が要因となる露出のオー
バ、アンダを解消し、適正露出を得ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測光装置を備えたカ
メラに関し、特に被写体の反射率の相違による露出誤差
を解消して適正露出を得ることを可能にした測光装置を
備えたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のカメラに備えられている測光装置
は反射光式測光装置と称されるものが殆どであり、この
反射光式測光装置は、被写体で反射された光をカメラの
観察光学系を通して測光素子で測光し、この測光値に基
づいて被写体の輝度を測定し、さらにこの測定値に基づ
いてカメラでの露出制御値を算出している。しかし、こ
の種の測光装置は、その原理上被写体の光反射率を知る
ことができないため、被写体の光反射率を一定の値、例
えば18%と仮定して露出制御値を算出することが行わ
れている。このため、光反射率が18%よりも高い高い
白っぽい被写体は高輝度に測定し、これに応じて露出を
制限するためにアンダーに露光されてしまい、逆に光反
射率が18%よりも低い黒っぽい被写体は露出を増加さ
せるためにオーバに露光されてしまうことになる。した
がって、従来では、撮影者の操作により、被写体が白っ
ぽい場合にはオーバ目に、また黒っぽい場合にはアンダ
ー目となるような露出補正を可能にした露出補正装置を
付加し、この露出補正装置によって適正露出を得るカメ
ラが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような露出補正を
行うことにより、前記した問題を解消することは可能で
あるが、被写体における光反射率の違いは、前記したよ
うな白っぽい場合或いは黒っぽい場合に限られるもので
はなく、被写体の色の相違によっても生じている。この
ため、被写体が光反射率の高い黄色の場合にはアンダー
目に、光反射率の低い青色の場合にはオーバ目にそれぞ
れ露出されてしまうことになる。したがって、このよう
な被写体の色の相違に対して露出補正を行うためには、
撮影者が被写体の色とその光反射率を認識した上で、前
記した露出補正装置により露出補正を行う必要がある。
しかしながら、全ての撮影者がこのような露出補正を行
うことは実際には不可能であり、しかも近年におけるカ
メラの全自動撮影にそぐわないものとなる。
【0004】本発明の目的は、被写体の色の相違にかか
らわず適正露出を可能とし、しかもその露出補正を自動
化することを可能にした測光装置を備えるカメラを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体の明る
さを測光する測光装置と、前記測光装置で測光した測光
値に基づいてカメラの露出制御を行う露出制御装置とを
備えるカメラに、前記被写体の色を測定する測色装置を
備えており、前記露出制御装置は前記測色装置で測定し
た前記被写体の色に対応する測光補正値に基づいて前記
測光値の補正を行うように構成する。例えば、前記露出
制御装置は、異なる複数の色に対応するそれぞれの測光
補正値を記憶する手段を備えており、前記測色装置で測
色された色に基づいて前記記憶手段から対応する測光補
正値を読み出し、この測光補正値を前記測光装置で測光
して得られた測光値に加算して前記露出制御補正を行う
ように構成する。
【0006】ここで、本発明においては、前記被写体ま
での距離を測距する測距装置を備え、前記測光装置及び
測色装置は前記測距装置で測距した前記測距点での測光
及び測距を行うように構成されることが好ましい。特
に、前記測距点は撮影画面の複数箇所に設定され、前記
測光装置及び測色装置は前記複数の測距点のそれぞれを
測光、測色可能に構成され、前記複数の測距点のうちい
ずれか1つを選択して測距、測光、測色するように構成
される。また、前記測色装置は、それぞれ異なる波長帯
域の光を測光する複数の測光素子と、前記各測光素子で
測定された測光値を演算して被写体の色を決定する演算
手段とで構成される。
【0007】本発明においては、被写体の色を測色し、
その色の光反射率に対応する測光補正値により測光装置
で測光した測光値を補正し、この補正された測光値に基
づいて露出制御を行うため、色の相違に基づく光反射率
の相違が要因となる露出のオーバ、アンダを解消し、適
正露出を得ることが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明を一眼レフカメラに適
用した実施形態の概略斜視図であり、撮影レンズ2が着
脱されるカメラボディ1内には、通常の一眼レフカメラ
と同様にクイックリターンミラー3、ピントグラス4、
ペンタプリズム(又はペンタミラー)5、及び接眼光学
系6が内装されている。また、前記クイックリターンミ
ラー3の一部はハーフミラー部3aとして構成され、撮
影レンズ2で結像される被写体光の一部を前記ハーフミ
ラー部3aを透過し、かつ反射ミラー7で反射して測距
装置8に導いている。さらに、前記ペンタプリズム5に
は、後述するように、前記接眼光学系6側の面の4箇所
に合計4個の測光素子9が配設されており、それぞれ前
記被写体光の一部を受光するように構成される。
【0009】図2(a)は前記測距装置8の模式構造を
示す図であり、この測距装置は図3(a)に示すよう
に、撮影画面の中央位置PCと、その左右位置PL,P
Rの計3点を測距点として構成されており、前記3点P
C,PL,PRに対応して設けられたデュアル型のレン
ズ10C,10L,10Rと、これらのレンズに対応し
て設けられたPSD(ポジションセンサ)11とで構成
されるパッシブ型のマルチ測距装置として構成され、前
記PSD11の出力に基づいて前記撮影画面の前記各測
距点PC,PL,PRでの測距が可能とされる。
【0010】また、前記4個の測光素子9は、図2
(b)に示すように、前記ペンタプリズム5の接眼受光
系側の上部中央に配置された2個の受光素子9D,9R
と、下側の左右端に配置された2個の受光素子9G,9
Bとで構成されている。なお、この配置はファインダ枠
内の余った領域を有効利用するための配置であり、各素
子の受光面を大きくすることができ、受光光量をかせげ
る利点があるが、特に光量を問わない場合には、図2
(c)のように、各素子を1箇所に集めた構成としても
よい。これらの測光素子9D,9R,9G,9Bは、そ
れぞれ図3(b)のように、前記被写体画面を複数の領
域、ここでは中心領域AC、その左右領域AR,AL、
上下領域AU,AD、さらに四周囲領域ALU,AL
D,ARU,ARDの8つの領域に区画して、各領域で
の被写体からの反射光量を測光するように構成されてい
る。例えば、各測光素子9はそれぞれ受光面が前記各領
域に分離形成されたプレーナ構造のフォトダイオードと
して形成される。そして、前記区画された複数の受光領
域のうち、3つの受光領域AC,AL,ARにはそれぞ
れ前記3つの測距点PC,PL,PRが1つずつ配置さ
れている。そして、図には示されないが、前記4個の測
光素子のうち、1つの測光素子9Bには青色のフィルタ
が配設されて青色光を主体に受光するように、他の1つ
の測光素子9Gには緑色のフィルタが配設されて緑色光
を主体に受光するように、さらに他の1つの測光素子9
Rには赤色のフィルタが配設されて赤色を主体に受光す
るようにそれぞれ構成されている。なお、残りの1つの
受光素子9Dには色フィルタは配設されていない。な
お、前記各測光素子9B,9G,9Rに配設されている
青色、赤色、緑色のフィルタの分光透過率特性は、ここ
では図4に示す特性のものが用いられており、それぞ
れ、ほぼ420nm、530nm、630nmに透過率
ピークを有している。
【0011】図5は前記カメラの主要部の回路構成を示
すブロック図である。前記4つの受光素子のうち、赤
色、緑色、青色の各フィルタが配設された3つの測光素
子9R,9G,9Bはこれらで測色装置12を構成し、
制御回路20にそれぞれの色光を測光した測光値を出力
する。また、残りの1つの測光素子9Dは独立した測光
装置13として前記制御回路20に測光した測光値を出
力する。さらに、前記マルチ測距装置8の出力を測距値
として前記制御回路20に出力する。一方、前記制御装
置20には、レリーズボタンの半押し、全押しに追従し
て順序的にオン動作される測光スイッチSWS、及びシ
ャッタレリーズスイッチSWRからのスイッチ情報信号
が入力され、レリーズボタンの半押しによってオンする
測光スイッチSWSからのスイッチ情報信号が入力され
たときに前記測色装置12、測光装置13、マルチ測距
装置8からの各出力に基づいて所要のアルゴリズムでの
演算を行い、この演算に基づいて前記カメラ内に設けら
れているAF(自動焦点)装置14、露出制御装置15
を制御し、かつ表示ドライバ16を駆動してLCD(液
晶)表示装置等17の表示器に測距値や測光値を表示す
る。なお、前記制御回路20内には、後述する測光補正
値ΔEVを予め記憶しているメモリ21が内蔵されてい
る。
【0012】以上の構成のカメラにおける撮影動作を説
明する。図6はその撮影動作のメインフローチャートで
あり、ステップS101においてレリーズボタンの半押
しと共にオンされる測光スイッチSWSのオンを確認す
ると、マルチ測距装置8は被写体の測距を実行する(S
102)。この測距動作では、マニュアル測距の場合に
は撮影者によって被写体画面の3つの測距点PC,P
R,PLのいずれか1つが選択されるため、制御回路2
0は選択された測距点の1つの測距信号をマルチ測距装
置8から取込み、この測距信号に基づいて演算を行い、
かつこの演算結果に基づいてAF装置14を駆動して測
距処理を行い、撮影レンズ2を前記選択された測距点に
合焦させる。また、オート測距の場合には、制御回路2
0は予めアルゴリズムによって設定されている測距点、
例えば3つの測距点のうち最も近距離の点の測距信号を
マルチ測距装置8から取込み、この測距点に対する撮影
レンズ2の合焦を実行する。
【0013】次いで、ステップS103において、前記
4つの測光素子9のそれぞれにおいて測光された測光値
のうち、前工程で選択された測距点PC,PR,PLが
含まれる測光領域AC,AR,ALの測光値を取り込ん
だ上で、ステップS104において色フィルタが配設さ
れていない測光素子9Dで構成される測光装置13から
の測光値EV’を検出する。この測光値EV’は、これ
までのカメラと同様に、被写体の反射率を18%に仮定
した上で求められる値である。
【0014】次いで、ステップS105において、前記
4つの測光素子のうち、それぞれ色フィルタが配設され
て測色装置12を構成する3つの測光素子9R,9G,
9Bの各測光値のうち、前々工程で選択された測距点P
C,PR,PLが含まれる測光領域の測光値を取り込
む。そして、各測光素子9R,9G,9Bの測光値を相
対比較することで、当該測距点における被写体光を分光
分析し、この分析結果から被写体の色を測色する。この
測色演算工程(S105)を図8〜図10のフローチャ
ートに示す。
【0015】この測色演算工程では、図8に示すよう
に、各測光素子9R,9G,9Bでの各測光出力のうち
の最大の1つの素子の測光出力の値を100とし、これ
を基準として他の2つの素子の測光出力を相対値に変換
する(S201)。これにより、青、赤、緑の各相対値
は0〜100の値となる。次いで、青の値が100であ
るか否かを判定し(S202)、青の値が100でない
場合には、後述する図9のフローに移行する。青の値が
100の場合には、青と赤の値の差の絶対値(青赤差)
が10以下であるか否かを判定し(S203)、前記青
赤差が10以下のときには、緑の値が60以下であるか
否かを判定し(S208)、緑の値が60以下のときに
はマゼンタ色であると判定する(S210)。ここで緑
の値が60よりも大きいときには無彩色であると判定す
る(S212)。また、前記ステップS203におい
て、前記青赤差が10よりも大きいときには、青と緑の
値の差の絶対値(青緑差)が10以下であるかを判定す
る(S204)。青緑差が10以上のときには、赤の値
が60以下であるか否かを判定し(S209)、赤の値
が60以下のときにはシアン色であると判定する(S2
11)。ここで赤の値が60よりも大きいときには無彩
色であると判定する(S212)。さらに、前記ステッ
プS204において、青緑差が10よりも大きいときに
は、緑の値が60以下であるか否かを判定し(S20
5)、緑の値が60よりも大きいときには無彩色である
と判定する(S212)。前記緑の値が60以下のとき
には、赤の値が60以下であるか否かを判定し(S20
6)、赤の値が60よりも大きいときには無彩色である
と判定する(S212)。また、赤の値が60以下のと
きには、緑と赤の値の差の絶対値(緑赤差)が10以下
であるか否かを判定し(S207)、緑赤差が10より
も大きいときには無彩色であると判定し(S212)、
緑赤差が10以下のときには青色であると判定する(S
213)。そして、前記ステップS210,S211,
S212,S213において、それぞれマゼンタ色、シ
アン色、無彩色、青色として判定したときには、それぞ
れステップS214,S215,S216,S217に
おいてEV値を、EV=−0.2,EV=−0.2,E
V=0,EV=+1.6に設定する。
【0016】一方、図8のステップS202において青
の値が100ではないと判定されたときには、図9のフ
ローチャートにおいて、緑の値が100であるか否かを
判定し(S302)、緑の値が100でない場合には、
後述する図10のフローに移行する。緑の値が100の
場合には、緑と青の値の差の絶対値(緑青差)が10以
下であるか否かを判定し(S303)、前記緑青差が1
0以下のときには、赤の値が60以下であるか否かを判
定し(S308)、赤の値が60以下のときにはシアン
色であると判定する(S310)。ここで赤の値が60
よりも大きいときには無彩色であると判定する(S31
2)。また、前記ステップS303において、前記緑青
差が10よりも大きいときには、緑と赤の値の差の絶対
値(緑赤差)が10以下であるかを判定する(S30
4)。緑赤差が10以下のときには、青の値が60以下
であるか否かを判定し(S309)、青の値が60以下
のときには黄色であると判定する(S311)。ここで
青の値が60よりも大きいときには無彩色であると判定
する(S312)。さらに、前記ステップS304にお
いて、緑赤差が10よりも大きいときには、青の値が6
0以下であるか否かを判定し(S305)、青の値が6
0よりも大きいときには無彩色であると判定する(S3
12)。前記青の値が60以下のときには、赤の値が6
0以下であるか否かを判定し(S306)、赤の値が6
0よりも大きいときには無彩色であると判定する(S3
12)。また、赤の値が60以下のときには、青と赤の
値の差の絶対値(青赤差)が10以下であるか否かを判
定し(S307)、青赤差が10よりも大きいときには
無彩色であると判定し(S312)、青赤差が10以下
のときには緑色であると判定する(S313)。そし
て、前記ステップS310,S311,S312,S3
13において、それぞれシアン色、黄色、無彩色、緑色
として判定したときには、それぞれステップS314,
S315,S316,S317においてEV値を、EV
=−0.2,EV=−1.7,EV=0,EV=−0.
4に設定する。
【0017】さらに、図9のステップS302において
緑の値が100ではないと判定されたときには、図10
のフローチャートにおいて、赤と青の値の差の絶対値
(赤青差)が10以下であるか否かを判定し(S40
3)、前記赤青差が10以下のときには、緑の値が60
以下であるか否かを判定し(S408)、緑の値が60
以下のときにはマゼンタ色であると判定する(S41
0)。ここで緑の値が60よりも大きいときには無彩色
であると判定する(S412)。また、前記ステップS
403において、前記赤青差が10よりも大きいときに
は、赤と緑の値の差の絶対値(赤緑差)が10以下であ
るかを判定する(S404)。赤緑差が10以下のとき
には、青の値が60以下であるか否かを判定し(S40
9)、青の値が60以下のときには黄色であると判定す
る(S411)。ここで青の値が60よりも大きいとき
には無彩色であると判定する(S412)。さらに、前
記ステップS404において、赤緑差が10よりも大き
いときには、緑の値が60以下であるか否かを判定し
(S405)、緑の値が60よりも大きいときには無彩
色であると判定する(S412)。前記緑の値が60以
下のときには、青の値が60以下であるか否かを判定し
(S406)、青の値が60よりも大きいときには無彩
色であると判定する(S412)。また、青の値が60
以下のときには、青と緑の値の差の絶対値(青緑差)が
10以下であるか否かを判定し(S407)、青緑差が
10よりも大きいときには無彩色であると判定し(S4
12)、青緑差が10以下のときには赤色であると判定
する(S413)。そして、前記ステップS410,S
411,S412,S413において、それぞれマゼン
タ色、黄色、無彩色、赤色として判定したときには、そ
れぞれステップS414,S415,S416,S41
7においてEV値を、EV=−0.2,EV=−1.
7,EV=0,EV=+0.6に設定する。
【0018】以上の測光演算によれば、例えば、測色装
置12を構成する3つの測光素子9R,9G,9Bのそ
れぞれの測光値が図7(a)の場合には、制御回路20
は被写体色を黄色と判定する。また、各測光素子9R,
9G,9Bの測光値が図7(b)の場合には、被写体色
を青色と判定する。そして、ステップS106におい
て、この測色の結果から各色に対応する測光補正値をメ
モリ21から読み出し、前記ステップS104で得られ
た測光値EV’に、読み出した測光補正値ΔEVを加算
する測光補正演算を行ない、補正された適正な測光値E
Vを得る。
【0019】前記測光補正値は、異なる複数の色の各反
射率の相違によって(表1)に示すように予め設定され
ている。なお、この(表1)に示した、各光反射率に対
応する測光補正値(ΔEV)は、例えば前記したように
メモリ21に記憶しておき、測色結果から読み出すよう
に構成することが可能である。勿論、メモリを使用しな
くともソフト的にΔEVを得ることも可能であるが、メ
モリを使用すればΔEV値を変更する必要が生じたとき
にはソフトを変更しなくともメモリの内容のみを変更す
ればこれに対応できる点で有利である。補正の演算式は
次の通りである。 EV=EV’+ΔEV
【0020】
【表1】
【0021】その後、図6において、レリーズボタンの
全押しに伴うレリーズスイッチSWRがオンされたこと
を確認し(S107)、前記補正演算によって得られた
測光値EVに基づいて露出制御値を演算し、この演算さ
れた露出制御値に基づいて露出制御装置15での露出制
御を行う(S108)。その後、構成の説明は省略した
が、図外のシャッタを駆動し、撮影を実行する。
【0022】したがって、撮影される被写体は、被写体
が測距される点が含まれる測光領域の色に応じて測光値
が決定され、当該撮影コマでの露出制御値が決定され
る。このため、例えば、(表1)を参照すると、被写体
の測距箇所の色が黄色である場合には、通常の測光値E
V’に対して測光補正値ΔEVが−1.7EVであるの
で、補正された測光値EVは測光値EV’よりも低下さ
れることになり、その結果得られる露出制御値はその分
だけ増加されることになり、撮影される被写体像のアン
ダー露光が防止される。また、逆に、被写体の測距箇所
の色が青色である場合には、測光補正値ΔEVが+1.
6EVであるので、補正された測光値EVは測光値E
V’よりも増加されることになり、得られる露出制御値
はその分だけ低減されることなり、撮影される被写体像
のオーバ露光が防止される。これにより、被写体の色の
相違に基づく不適正な露出が防止でき、適正な露出での
撮影が実現できる。
【0023】ここで、前記実施形態では、各測光素子9
R,9B,9Gの測光出力に基づいて測色を行い、得ら
れた色に基づいて露出補正値ΔEVを設定しているが、
各測光素子からの測光出力に基づいて直接的に露出補正
値ΔEVを演算するようにしてもよい。すなわち、図8
〜図10のフローによって色を判定した後に、各色毎に
次の数式R1〜R6でΔEVの算出を行ってもよい。こ
こで、R1〜R6はそれぞれ、R1=青色、R2=黄
色、R3=緑色、R4=マゼンタ色、R5=赤色、R6
=シアン色の各色に対応する。また、Blue,Green,Redは
それぞれ前記青、緑、赤の各値である。 ΔEV=(Blue−((Green +Red)/2))×0.025 +0.6 …(R1) ΔEV=((((Green+Red)/2)-Blue) ×0.025+0.7)×(-1) …(R2) ΔEV=((Green −((Red +Blue) /2))×0.025 −0.6)×(-1) …(R3) ΔEV=((((Red+Blue)/2)-Green) ×0.025+0.8)×(-1) …(R4) ΔEV=((Red −((Blue+Green) /2)) ×0.025 −0.4)×(-1) …(R5) ΔEV=((((Blue+Green)/2)-Red) ×0.025+0.8)×(-1) …(R6)
【0024】例えば、図8のステップS213におい
て、青色を判定したときには数式R1を用い、 ΔEV(青)=(Blue−((Green +Red)/2))×0.025
+0.6 を算出する。ここで、0.025 は演算係数であり、0.6 は
青色に対応して演算をするための補正値である。因み
に、前記数式R1において、青(Blue)=100 、緑(Gree
n)=60、赤(Red) =60として演算を行うと、ΔEV=+
1.6となり、図8のステップS213において青色と
して判定した場合のΔEVに一致する。
【0025】また、図9のステップS313において、
緑色と判定したときには、数式R3を用い、 ΔEV(緑)=((Green −((Red +Blue) /2))×0.02
5 −0.6)×(-1) となる。なお、×(−1)は、オーバーの方向へ補正す
ることを意味している。ここで、青(Blue)=60、緑(Gr
een)=100 、赤(Red) =60として演算を行うと、ΔEV
=−0.4となり、図9に示した緑色として判定した場
合のΔEVに一致する。以下、同様にしてステップS4
13で求めた赤色、ステップS210及びS410で求
めたマゼンタ色、ステップS211及びS310で求め
たシアン色、ステップS311及びS411で求めた黄
色の各色についてそれぞれ数式R1〜R6での演算を行
うことで、各色に対応したΔEVを求めることができ
る。
【0026】このようにΔEVを演算で求める場合に
は、例えば、前記各係数をメモリに記憶しておくように
すればよい。また、ソフト処理によって前記演算を行う
ことも可能であり、その場合にはメモリは不要となる。
また、ΔEVを演算で求める場合には、各測光素子の測
光出力によって(表1)に示したΔEVの値に限定され
ることなく、微小に値が変化される露出補正値ΔEVを
得ることができる。
【0027】ここで、本発明は次のような形態での実施
も可能である。すなわち、前記実施形態では被写体での
測距点における測色に基づいて補正値を設定している
が、測距装置を備えていないカメラに適用してもよい。
また、測距装置を備えるカメラの場合においても測色点
は特に測距点に限定されるものではなく、測光を行った
測光点の色を測色し、この測色に基づいて測光値を補正
する構成としてもよい。特に、撮影画面の中心位置に測
距点を設定する一方で、撮影画面の中帯部に測光点を配
設したカメラでは、前記測光点での測色を行うことが適
正露出を得る上で好ましい。また、前記実施形態では複
数の測距点を設定したカメラの場合であるが、前記した
ように撮影画面の中心位置に1つの測距点を設定したカ
メラの場合においても、当該測距点に測光点と測色点を
配設することで本発明が適用できる。さらに、本発明は
一眼レフカメラに限られるものではなく、また感光フィ
ルムを用いるカメラに限られるものではなく、デジタル
カメラの露出装置としても適用可能である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、被写体の
色を測定する測色装置を備え、この測色装置で測定した
色に対応する測光補正値に基づいて測光装置で測定した
測光値の補正を行なって露出制御を行っているので、被
写体の色の相違に基づく光反射率の相違が要因となる露
出のオーバ、アンダを解消し、適正露出を得ることが可
能となる。特に、本発明では測距装置により被写体まで
の距離を測距する測距点での測光及び測色を行って測光
値の色による補正を行うことで、撮影対象となる測距点
での被写体の適正露出を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの実施形態の概略構成図であ
る。
【図2】測距装置と測光素子の構成を示す模式図であ
る。
【図3】撮影画面における測距点と測光領域を説明する
ための図である。
【図4】測光素子に配設される色フィルタの分光透過率
特性図である。
【図5】本発明のカメラの主要部のブロック構成図であ
る。
【図6】露出制御動作を説明するためのフローチャート
である。
【図7】測光素子の出力と測色の関係を示す図である。
【図8】測色演算動作を説明するためのフローチャート
のその1である。
【図9】測色演算動作を説明するためのフローチャート
のその2である。
【図10】測色演算動作を説明するためのフローチャー
トのその3である。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 撮影レンズ 3 クイックリターンミラー 5 ペンタプリズム 8 測距装置 9(9D,9R,9G,9B) 測光素子 12 測色装置 13 測光装置 14 AF装置 15 露出制御装置 17 LCD表示器 20 制御回路 21 メモリ PC,PR,PL 測距点 AC,AR,AL 測光領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の明るさを測光する測光装置と、
    前記測光装置で測光した測光値に基づいてカメラの露出
    制御を行う露出制御装置とを備えるカメラにおいて、前
    記被写体の色を測定する測色装置を備え、前記露出制御
    装置は前記測色装置で測定した前記被写体の色に対応す
    る測光補正値に基づいて前記測光値の補正を行うことを
    特徴とする測光装置を備えたカメラ。
  2. 【請求項2】 前記露出制御装置は、異なる複数の色に
    対応するそれぞれの測光補正値を記憶する手段を備え、
    前記測色装置で測色された色に基づいて前記記憶手段か
    ら対応する測光補正値を読み出し、この測光補正値を前
    記測光装置で測光して得られた測光値に加算して前記露
    出制御補正を行う請求項1に記載の測光装置を備えたカ
    メラ。
  3. 【請求項3】 前記被写体までの距離を測距する測距装
    置を備え、前記測光装置及び測色装置は前記測距装置で
    測距した前記測距点での測光及び測距を行うように構成
    される請求項1又は2に記載の測光装置を備えたカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記測距点は撮影画面の複数箇所に設定
    され、前記測光装置及び測色装置は前記複数の測距点の
    それぞれを測光、測色可能に構成され、前記複数の測距
    点のうちいずれか1つを選択して測距、測光、測色する
    請求項3に記載の測光装置を備えたカメラ。
  5. 【請求項5】 前記複数の測距点のうちいずれか1つを
    マニュアルで選択する請求項4に記載の測光装置を備え
    たカメラ。
  6. 【請求項6】 前記複数の測距点のうち最も近距離を測
    距した測距点を自動的に選択する請求項4に記載の測光
    装置を備えたカメラ。
  7. 【請求項7】 前記測色装置は、それぞれ異なる波長帯
    域の光を測光する複数の測光素子と、前記各測光素子で
    測定された測光値を演算して被写体の色を決定する演算
    手段とで構成される請求項1ないし6のいずれかに記載
    の測光装置を備えたカメラ。
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