JP2000121265A - ヒートパイプ装置 - Google Patents

ヒートパイプ装置

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JP2000121265A
JP2000121265A JP10298089A JP29808998A JP2000121265A JP 2000121265 A JP2000121265 A JP 2000121265A JP 10298089 A JP10298089 A JP 10298089A JP 29808998 A JP29808998 A JP 29808998A JP 2000121265 A JP2000121265 A JP 2000121265A
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heat pipe
heat
valve
pipe
temperature side
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JP10298089A
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Takashi Umeoka
尚 梅岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートパイプ装置による熱輸送を所望に応じ
てオン/オフ制御可能とすること。 【解決手段】 ヒートパイプ装置10において、ヒート
パイプ11の熱輸送路12の中間部に設けられて該熱輸
送路12を開閉する弁体13と、弁体13を磁力により
開閉する弁駆動部14とを有してなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートパイプ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートパイプ装置は、特許第2772072 号
公報に記載される如く、ヒートパイプの一端を高温側
に、他端を低温側に設置し、ヒートパイプの熱輸送路に
封入してある作動液を高温側と低温側との間で移動し、
該作動液を高温側で蒸発させ、低温側で凝縮させるとい
う熱交換作用を、高温側と低温側の熱的平衡が形成され
るまで自動的に繰り返し、熱輸送(熱移動)を行なうも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来のヒ
ートパイプ装置による熱輸送は、高温側と低温側の熱的
平衡が形成されるまで自動的に継続され、所望によりそ
の熱輸送をオン/オフ制御することができない。
【0004】本発明の課題は、ヒートパイプ装置による
熱輸送を所望に応じてオン/オフ制御可能とすることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、ヒートパイプの熱輸送路の中間部に設けられて該熱
輸送路を開閉する弁体と、弁体を磁力により開閉する弁
駆動部とを有してなるようにしたものである。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記ヒートパイプの上部が大
径パイプ体となされ、弁体がヒートパイプ本体と大径パ
イプ体との接続部の上部開口に位置して熱輸送路を開閉
可能になされているようにしたものである。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記弁駆動部が、ヒー
トパイプの外部に設けた磁石と、弁体が備える磁性体と
からなるようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1、2の本発明によれば下記の作用が
ある。 弁駆動部の磁力により弁体を閉じ位置に設定すると、
ヒートパイプの熱輸送路における作動液の高温側と低温
側の間での移動を停止し、その熱輸送を停止(オフ)で
きる。逆に、弁駆動部の駆動により弁体を開き位置に設
定すると、ヒートパイプの熱輸送路の高温側と低温側と
の間で作動液を移動させ、その熱輸送を行なうこと(オ
ン)ができる。
【0009】請求項3の本発明によれば下記の作用が
ある。 弁駆動部がヒートパイプの外部に設けた磁石と、弁体
が備える磁性体とからなるものとすることにより、ヒー
トパイプの密閉性を損なうことなく、ヒートパイプの外
部に設けた磁石により、ヒートパイプの内部に位置する
弁体を開閉できる。即ち、ヒートパイプの密閉性を簡易
且つ確実に維持しながら、その熱輸送をオン/オフ制御
できる。
【0010】尚、弁駆動部を構成する磁石は永久磁石又
は電磁石を採用できる。また、弁駆動部を構成する磁性
体は鉄等を採用でき、弁体に鉄片を取着し、或いは弁体
そのものを鉄製とすることができる。また、弁駆動部の
磁力による弁体の開閉は、磁石を磁性体に近づけたり遠
ざけたりすることによるオン/オフ制御、もしくは電磁
石を電気的に励磁/消磁することによるオン/オフ制御
によることができる。
【0011】また、ヒートパイプのパイプ本体は、銅合
金、ステンレス鋼、アルミ合金等により構成できる。ま
た、ヒートパイプのパイプ本体に減圧密封される作動液
は、純水、フルオロカーボン、アルコールを採用でき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態のヒートパイ
プ装置を示す斜視図、図2は第1実施形態のヒートパイ
プ装置を示す断面図であり、(A)は弁体の閉じ状態、
(B)は弁体の開き状態、図3は第1実施形態のヒート
パイプ装置を示す模式平面図、図4は第1実施形態のヒ
ートパイプ装置の弁体構成部品を示す分解図、図5は第
2実施形態のヒートパイプ装置を示す模式図であり、
(A)は斜視図、(B)は模式平面図、図6は第3実施
形態のヒートパイプ装置を示す模式平面図、図7は第4
実施形態のヒートパイプ装置を示す断面図である。
【0013】(第1実施形態)(図1〜図4) ヒートパイプ装置10は、図1に示す如く、ヒートパイ
プ11を有し、このヒートパイプ11の熱輸送路12の
中間部に設けられて該熱輸送路12を開閉する弁体13
と、弁体13を磁力により開閉する弁駆動部14とを有
する。
【0014】ヒートパイプ11は、図2に示す如く、大
径パイプ体15とヒートパイプ本体16の接続体であ
り、大径パイプ体15の天部15Aと底部15B、ヒー
トパイプ本体16の底部16Aを密封し、大径パイプ体
15の底部15Bの中心に対する偏心位置にヒートパイ
プ本体16の上端部を接合して密封し、大径パイプ体1
5からヒートパイプ本体16に連通する熱輸送路12を
形成してある。ヒートパイプ11のサイズに制限はない
が、大径パイプ体15を直径50mm、長さ 5cm、ヒートパ
イプ本体16を直径4mm 、長さ30cmとした。ヒートパイ
プ11の作動液はアルコールとし、ヒートパイプ11の
内部を減圧した上でこの作動液を封入した。
【0015】弁体13は、図2に示す如く、二葉状回転
体17と、鋼球18と、バネ19とから構成され、バネ
19にバックアップ支持されて回転体17の支持孔20
に着座されている鋼球18をヒートパイプ本体16の上
端開口16Bに係脱することにより、熱輸送路12をそ
の開口16Bの位置で開閉可能としている。回転体17
は、図4に示す如く、回転軸17Aと、回転軸17Aの
上下両端部に固定された上下 2枚の二葉状平板17B、
17B(対頂角30度)と、 2枚の平板17B、17Bの
一方の外周縁間と他方の外周縁間のそれぞれに掛け渡さ
れる軟鋼製円弧板17C、17Cの接合体である。回転
体17は、大径パイプ体15の天部15Aと底部15B
の中心上に設けられた支軸凹部(へこみ)21A、21
Bに回転軸17Aの両端部のそれぞれを係合して大径パ
イプ体15内に回転可能に収容され、下平板17Bにお
ける、大径パイプ体15の底部15Bに接合されている
ヒートパイプ本体16の上端開口16Bに対応する位置
に上述の支持孔20を設け、この支持孔20に鋼球18
を入れ、この鋼球18が支持孔20から外れないように
バネ19で押えてある。鋼球18の直径を 6mm、支持孔
20の直径 6mmとした。尚、回転体17の上平板17B
には、バネ19のコイル中心に配置される支軸17Dが
垂設されている。
【0016】弁駆動部14は、ヒートパイプ11の外部
に設けた電磁石22、23と、弁体13が備える軟鋼製
円弧板17C(磁性体)とから構成される。電磁石22
は、ヒートパイプ11の大径パイプ体15の周囲両側
で、大径パイプ体15の底部15Bに接合されているヒ
ートパイプ本体16の上端開口16Bを通る直径上の 2
位置のそれぞれに設置される。電磁石23は、ヒートパ
イプ11の大径パイプ体15の周囲で、上述の 2つの電
磁石22のそれぞれより周方向に45度ずれた 2位置のそ
れぞれに設置される。電磁石22の励磁、電磁石23の
消磁により、弁体13の円弧板17Cは電磁石22に吸
引され、弁体13は鋼球18をヒートパイプ本体16の
上端開口16Bに係入する閉じ位置に設定され、熱輸送
路12をその開口16Bの位置で閉じ遮断してヒートパ
イプ装置10を作動停止せしめる(図2(A))。電磁
石23の励磁、電磁石22の消磁により、弁体13の円
弧板17Cは電磁石23に吸引されて45度回転し、弁体
13は鋼球18をヒートパイプ本体16の上端開口16
Bから離脱する開き位置に設定され、熱輸送路12をそ
の開口16Bの位置で開き導通してヒートパイプ装置1
0を作動せしめる(図2(B))。
【0017】ヒートパイプ装置10は以下の如く用いら
れる。 (1) ヒートパイプ装置10のヒートパイプ11を構成し
ている大径パイプ体15を上部に、ヒートパイプ本体1
6を下部に設置し、上部が低温側で、下部が高温側であ
った場合、弁駆動部14の電磁石23の励磁(電磁石2
2の消磁)により弁体13が前述の開き位置(図2
(B))に設定されていれば、熱輸送路12は熱輸送の
導通状態にあるものとなる。そして、ヒートパイプ11
の熱輸送路12に封入されている作動液は減圧状態下に
あることから、常気圧におけるよりも極めて低い温度で
沸騰し、その蒸気はヒートパイプ本体16から熱輸送路
12を通り大径パイプ体15に達して冷却され、凝縮液
となって大径パイプ体15から熱輸送路12を通ってヒ
ートパイプ本体16に戻り再び蒸発を繰り返す。この熱
交換動作は非常に速い速度(蒸気流の速度は理論的に音
速に達する)で行なわれ、高温側と低温側の温度差がな
くなるまで持続する。
【0018】(2) 弁駆動部14の電磁石22の励磁(電
磁石23の消磁)により弁体13が前述の閉じ位置(図
2(A))に設定されると、熱輸送路12は熱輸送の遮
断状態となり、大径パイプ体15とヒートパイプ本体1
6の間での上述の(1) の熱輸送を停止するものとなる。
【0019】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 弁駆動部14の磁力により弁体13を閉じ位置に設定
すると、ヒートパイプ11の熱輸送路12における作動
液の高温側と低温側の間での移動を停止し、その熱輸送
を停止(オフ)できる。逆に、弁駆動部14の駆動によ
り弁体13を開き位置に設定すると、ヒートパイプ11
の熱輸送路12の高温側と低温側との間で作動液を移動
させ、その熱輸送を行なうこと(オン)ができる。
【0020】弁駆動部14がヒートパイプ11の外部
に設けた磁石と、弁体13が備える磁性体とからなるも
のとすることにより、ヒートパイプ11の密閉性を損な
うことなく、ヒートパイプ11の外部に設けた磁石によ
り、ヒートパイプ11の内部に位置する弁体13を開閉
できる。即ち、ヒートパイプ11の密閉性を簡易且つ確
実に維持しながら、その熱輸送をオン/オフ制御でき
る。
【0021】(第2実施形態)(図5) ヒートパイプ装置30が、第1実施形態のヒートパイプ
装置10と異なる点は、ヒートパイプ11を、 1本の大
径パイプ体15に 2本のヒートパイプ本体16、16を
接続した接続体にて構成し、弁駆動部14により駆動さ
れる弁体13によりそれら 2本のヒートパイプ本体1
6、16を交互に開閉可能としたことにある。
【0022】弁駆動部14は、電磁石22の励磁、電磁
石23の消磁により、弁体13を一方のヒートパイプ本
体16の閉じ位置に設定し、一方のヒートパイプ本体1
6が形成する熱輸送路12をその開口16Bの位置で閉
じ遮断し、他方のヒートパイプ本体16が形成する熱輸
送路12をその開口16Bの位置で開き導通することに
より、他方のヒートパイプ本体16と大径パイプ体15
の間で熱輸送せしめる(オン)ものとなる。また、弁駆
動部14は、電磁石23の励磁、電磁石22の消磁によ
り、弁体13を他方のヒートパイプ本体16の閉じ位置
に設定し、他方のヒートパイプ本体16が形成する熱輸
送路12をその開口16Bの位置で閉じ遮断し、一方の
ヒートパイプ本体16が形成する熱輸送路12をその開
口16Bの位置で開き導通することにより、一方のヒー
トパイプ本体16と大径パイプ体15の間で熱輸送せし
める(オン)ものとなる。
【0023】これにより、例えば大径パイプ体15の側
を放熱部、ヒートパイプ本体16、16の側を受熱部と
し、一方のヒートパイプ本体16の側を高受熱温度状
態、他方のヒートパイプ本体16の側を低受熱温度状態
として両者の温度状態を異ならせることにより、一方の
ヒートパイプ本体16の熱輸送のオンにより大径パイプ
体15からの放熱温度を高温に、他方のヒートパイプ本
体16の熱輸送のオンにより大径パイプ体15からの放
熱温度を低温に切換え制御できる。
【0024】(第3実施形態)(図6) ヒートパイプ装置40が、第1実施形態のヒートパイプ
装置10と異なる点は、ヒートパイプ11を 1本の大径
パイプ体15に各 4本で 1群をなす 2群のヒートパイプ
本体16、16を接続した接続体とし、弁駆動部14に
より駆動される弁体13によりそれら 2群のヒートパイ
プ本体16、16を交互に開閉可能としたことにある。
このとき、弁体13は四葉状回転体17のそれぞれにバ
ネ19でバックアップ支持された鋼球18を備え、各鋼
球18を各群のヒートパイプ本体16の上端開口16B
に交互に係脱することにより、各群のヒートパイプ本体
16それぞれが形成する熱輸送路12をそれらの開口1
6Bの位置で開閉可能とした。
【0025】弁駆動部14は、電磁石22の励磁、電磁
石23の消磁により、弁体13を一方の群のヒートパイ
プ本体16の閉じ位置に設定し、一方の群のヒートパイ
プ本体16のそれぞれが形成する熱輸送路12をそれら
の開口16Bの位置で閉じ遮断し、他方の群のヒートパ
イプ本体16が形成する熱輸送路12をそれらの開口1
6Bの位置で開き導通することにより、他方の群のヒー
トパイプ本体16と大径パイプ体15の間で熱輸送せし
める(オン)ものとなる。また、弁駆動部14は、電磁
石23の励磁、電磁石22の消磁により、弁体13を他
方の群のヒートパイプ本体16の閉じ位置に設定し、他
方の群のヒートパイプ本体16のそれぞれが形成する熱
輸送路12をそれらの開口16Bの位置で閉じ遮断し、
一方の群のヒートパイプ本体16が形成する熱輸送路1
2をそれらの開口16Bの位置で開き導通することによ
り、一方の群のヒートパイプ本体16と大径パイプ体1
5の間で熱輸送せしめる(オン)ものとなる。
【0026】これによれば、大径パイプ体15の側を放
熱部、ヒートパイプ本体16の側を受熱部とし、一方の
群のヒートパイプ本体16の側を高受熱温度状態、他方
の群のヒートパイプ本体16の側を低受熱温度状態とし
て両者の温度状態を異ならせることにより、一方の群の
ヒートパイプ本体16の熱輸送のオンにより大径パイプ
体15からの放熱温度を高温に、他方の群のヒートパイ
プ本体16の熱輸送のオンにより大径パイプ体15から
の放熱温度を低温に切換え制御できる。
【0027】(第4実施形態)(図7) ヒートパイプ装置50は、図7に示す如く、ヒートパイ
プ51を有し、このヒートパイプ51の熱輸送路52の
中間部に設けられて該熱輸送路52を開閉する弁体53
と、弁体53を磁力により開閉する弁駆動部54を有す
る。
【0028】ヒートパイプ51は、相連通する大内径部
55と小内径部56によって熱輸送路52を構成し、大
内径部55と小内径部56の間に段差状の弁座57を形
成してある。大内径部55を直径10mm、長さ 1cmとし、
小内径部56を直径 8mm、長さ30cmとした。ヒートパイ
プ51の作動液は純水とし、ヒートパイプ51の内部を
減圧した上でこの作動液を封入した。
【0029】弁体53は鉄製円錐体状をなし、ヒートパ
イプ51の天部51Aにバックアップ支持されたバネ5
8により付勢されて上述の弁座57に着座されている。
弁体53の円錐外径は 9mmとした。尚、ヒートパイプ5
1の天部51Aには、バネ58のコイル中心に配置され
る支軸58Aが垂設されている。
【0030】弁駆動部54は、ヒートパイプ51の天部
51Aの外面上部に設けた電磁石59により構成され
る。電磁石59の駆動により、弁体53は電磁石59に
吸引されて弁座57から離れ、熱輸送路52を開き導通
してヒートパイプ装置50を作動せしめる。電磁石59
の消磁により、弁体53はバネ58により付勢されて弁
座57に着座し、熱輸送路52を閉じ遮断してヒートパ
イプ装置50を作動停止せしめる。
【0031】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 弁駆動部54の磁力により弁体53を閉じ位置に設定
すると、ヒートパイプ51の熱輸送路52における作動
液の高温側と低温側の間での移動を停止し、その熱輸送
を停止(オフ)できる。逆に、弁駆動部54の駆動によ
り弁体53を開き位置に設定すると、ヒートパイプ51
の熱輸送路52の高温側と低温側との間で作動液を移動
させ、その熱輸送を行なうこと(オン)ができる。
【0032】弁駆動部54がヒートパイプ51の外部
に設けた磁石と、弁体53が備える磁性体とからなるも
のとすることにより、ヒートパイプ51の密閉性を損な
うことなく、ヒートパイプ51の外部に設けた磁石によ
り、ヒートパイプ51の内部に位置する弁体53を開閉
できる。即ち、ヒートパイプ51の密閉性を簡易且つ確
実に維持しながら、その熱輸送をオン/オフ制御でき
る。
【0033】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の実施において、弁駆動部は、弁体に磁石を設け、
ヒートパイプの外部に磁性体を設けるものであっても良
い。このとき、弁体に設ける磁石を永久磁石とし、ヒー
トパイプの外部に設ける磁性体を弁体との磁気的吸着位
置と磁気的非吸着位置との間で切換え移動し、磁性体を
磁気的吸着位置に設定することにより弁体を開き位置に
設定してヒートパイプ装置を作動状態とし、磁性体を磁
気的非吸着位置に設定することにより弁体をバネ力で閉
じ位置に設定してヒートパイプ装置を作動停止状態とす
るものであって良い。
【0034】また、本発明の実施においては、ヒートパ
イプの外部に磁石を設けるとともに、弁体にも磁石を設
けて弁駆動部を構成するものであっても良い。そして、
それらの磁石の制御は、電気的な電磁石のオン/オフ制
御により、もしくは磁石の遠近移動によるオン/オフ制
御によるものとすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ヒートパ
イプ装置による熱輸送を所望に応じてオン/オフ制御可
能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態のヒートパイプ装置を示す
斜視図である。
【図2】図2は第1実施形態のヒートパイプ装置を示す
断面図であり、(A)は閉じ状態、(B)は開き状態で
ある。
【図3】図3は第1実施形態のヒートパイプ装置を示す
模式平面図である。
【図4】図4は第1実施形態のヒートパイプ装置の弁体
構成部品を示す分解図である。
【図5】図5は第2実施形態のヒートパイプ装置を示す
模式図であり、(A)は斜視図、(B)は模式平面図で
ある。
【図6】図6は第3実施形態のヒートパイプ装置を示す
模式平面図である。
【図7】図7は第4実施形態のヒートパイプ装置を示す
断面図である。
【符号の説明】
10、30、40、50 ヒートパイプ装置 11、51 ヒートパイプ 12、52 熱輸送路 13、53 弁体 14、54 弁駆動部 22、23、59 電磁石

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートパイプの熱輸送路の中間部に設け
    られて該熱輸送路を開閉する弁体と、弁体を磁力により
    開閉する弁駆動部とを有してなることを特徴とするヒー
    トパイプ装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒートパイプの上部が大径パイプ体
    となされ、弁体がヒートパイプ本体と大径パイプ体との
    接続部の上部開口に位置して熱輸送路を開閉可能になさ
    れている請求項1記載のヒートパイプ装置。
  3. 【請求項3】 前記弁駆動部が、ヒートパイプの外部に
    設けた磁石と、弁体が備える磁性体とからなる請求項1
    又は2記載のヒートパイプ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013546135A (ja) * 2010-11-15 2013-12-26 セビット テク インコーポレイテッド Led照明器具用冷却装置およびこれを用いたled照明器具

Cited By (2)

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JP2013546135A (ja) * 2010-11-15 2013-12-26 セビット テク インコーポレイテッド Led照明器具用冷却装置およびこれを用いたled照明器具
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