JP2000120958A - コルゲート二層管の継ぎ手構造及び継ぎ手方法 - Google Patents

コルゲート二層管の継ぎ手構造及び継ぎ手方法

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JP2000120958A
JP2000120958A JP10295637A JP29563798A JP2000120958A JP 2000120958 A JP2000120958 A JP 2000120958A JP 10295637 A JP10295637 A JP 10295637A JP 29563798 A JP29563798 A JP 29563798A JP 2000120958 A JP2000120958 A JP 2000120958A
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corrugated
elastic sheet
sheet
layer pipe
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Shigeki Amano
成樹 天野
Shuji Nakamura
修司 中村
Yoshikazu Honma
義和 本間
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Dainippon Plastics Co Ltd
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Dainippon Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コルゲート二層管内の圧力上昇時において
も、止水性及び管の抜け防止性を保証できるコルゲート
二層管の継ぎ手楮及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 合成樹脂製コルゲート管に合成樹脂製シ
ートを巻着して外表面を略平らにしたコルゲート二層管
を接合する継ぎ手部材が、(1)両面粘着テープ部及び
この両面粘着テープ部の一方粘着面に張り付けられた弾
性シート部からなり、コルゲート二層管の突き合わせ部
を、前記弾性シート部を外側にして弾性シート部の両端
部分で両面粘着テープ部を介して重なるよう胴巻きする
止水シートと、(2)胴板、この胴板の一方端辺の手前
の片面から延びる立片及び前記胴板の他方端辺から前記
立片と同じ面側へ折曲する折曲片からなり、前記立片及
び折曲片を外向きにして前記止水シートに胴巻きする外
装カバーと、(3)この外装カバーの立片及び折曲片を
締結してコルゲート二層管を接合する締結手段とからな
り、前記弾性シート部の両端部分が、その両端部分の間
の中間部分より、弾性を小さく、柔軟性を大きくしてな
るコルゲート二層管の継ぎ手構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コルゲート二層管
の継ぎ手構造及び継ぎ手方法に関し、更に詳しくは合成
樹脂製コルゲート管の外表面に略平らな合成樹脂製シー
トを胴巻してなるコルゲート二層管(コルゲート二重管
と称されることもある)を突き合わせ状態にしてその突
き合わせ部を水止シートで胴巻きし、更に外装カバーで
胴巻きして締結した、主として排水管として用いられる
コルゲート二層管の継ぎ手構造及び継ぎ手方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、各種排水管用途に、管軸方向に連続する凹凸波形断
面を有する合成樹脂製コルゲート管が広く使用されてい
る。このコルゲート管同士の接続方法(継ぎ手方法)と
して、突き合わせ部に発泡体シートを巻き付けた後、外
装カバーをボルト・ナット等で締結する方法が一般的に
採用されている。しかしこのような簡易的な接続方法で
はコルゲート管表面の凹凸波形の故に、十分な止水の確
保が難しく、更に斜面での作業時等において発生するコ
ルゲート管の抜けを防止することができなかった。
【0003】更に最近では、上述の合成樹脂製コルゲー
ト管に更に合成樹脂製シートを巻着して外表面を略平ら
にしたコルゲート二層管(コルゲート二重管と称される
こともある)が、排水管、特に高圧排水管として使用さ
れるようになった。このコルゲート二層管の継ぎ手(接
続)方法としては、上述のコルゲート管のごとく、突き
合わせ部に発泡体シートを巻き付けた後、外装カバーを
ボルト・ナット等で締結する方法を採用することもでき
るが、止水及びコルゲート二層管の抜け防止を行うこと
は難しく、特に管内の圧力上昇時には難しかった。
【0004】かくして本発明の主要な目的の一つは、コ
ルゲート二層管内の圧力上昇時においても、止水性及び
管の抜け防止性を保証できるコルゲート二層管の継ぎ手
構造及び継ぎ手方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製コ
ルゲート管に合成樹脂製シートを巻着して外表面を略平
らにしたコルゲート二層管を接合する継ぎ手部材が、
(1)両面粘着テープ部及びこの両面粘着テープ部の一
方粘着面に張り付けられた弾性シート部からなり、コル
ゲート二層管の突き合わせ部を、前記弾性シート部を外
側にして弾性シート部の両端部分で両面粘着テープ部を
介して重なるよう胴巻きする止水シートと、(2)胴
板、この胴板の一方端辺の手前の片面から延びる立片及
び前記胴板の他方端辺から前記立片と同じ面側へ折曲す
る折曲片からなり、前記立片及び折曲片を外向きにして
前記止水シートに胴巻きする外装カバーと、(3)この
外装カバーの立片及び折曲片を締結してコルゲート二層
管を接合する締結手段とからなり、前記弾性シート部の
両端部分が、その両端部分の間の中間部分より、弾性を
小さく、柔軟性を大きくしてなるコルゲート二層管の継
ぎ手構造を提供する。
【0006】すなわち、本発明は、止水シートとして、
両面粘着テープ部及びこの両面粘着テープ部の一方粘着
面に張り付けられた弾性シート部からなるものを用い、
かつこの弾性シート部として、胴巻き時に重ねられる両
端部分とこの両端部の間の中間部分とにおいて柔軟性と
弾性の大きさに逆の差異をつけたものを組合わせること
によって、各コルゲート二層管と外装カバーとの間の密
封・密着性を高め、それによって管内の圧力上昇時にお
ても、止水性及び管の抜け防止性を保証できるようにす
るものである。
【0007】本発明に係る継ぎ手構造の接合対象は、コ
ルゲート二層管であるが、このコルゲート二層管は合成
樹脂製コルゲート管に更に合成樹脂製シートを巻着して
外表面を略平らにしたものであり、本発明においては更
に内表面を略平らにしたものも使用可能である。内・外
径寸法は特に限定されないが、例えば20〜100cm
・30〜150cmである。〔これらのコルゲート二層
管の詳細な構成及び製法については特許第263439
3号公報(平成9年7月23日発行)参照〕。
【0008】本発明における止水シートは、二種の弾性
体からなるシート部と両面粘着性テープ部を貼り合わせ
た構造を有する。その特性として、合成樹脂製、特にポ
リエチレン製コルゲート二層管の突き合わせ部に巻き付
けて使用するため、弾力性、柔軟性、粘着性に富み、止
水シートの巻き始めと終わりの重ね部分(両端部分)が
よく馴染んで水道(水の通り道)ができず、管体の僅か
な凹凸にも密着し、さらに長期間の止水性能を保持する
ことが求められる。この止水シートの幅は、コルゲート
二層管の突き合わせ面(接合面)を中心に両側にそれぞ
れ10〜50cm確保できるように設定される。
【0009】具体例としては、止水シートの巻き始めと
終わりの重ね部分がよく馴染み、水道の発生を防止する
柔軟性に富む弾性体シート部を使用することが好まし
い。前記弾性体シート部としては、ゴム、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、ポリウレタン等のシート及び発泡体
を用いることが可能である。特に、高発泡倍率(5〜3
0倍)の合成ゴム系(クロロプレンゴム、EPDM、ニ
トリルゴムなど)発泡体を使用することが好ましい。
【0010】止水シートの巻き始めと終わり(両端部
分)の間の中間部分には、柔軟性に富む弾性体よりも弾
力性に富むものを使用することが好ましい。その素材と
しては、上記同様にゴム、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリウレタン等のシート及び発泡体を用いることが
可能であり、特に低発泡倍率(1.5〜3.0倍)の弾
力性に富む合成ゴム系(クロロプレンゴム、EPDM、
ニトリルゴムなど)発泡体を使用することが好ましい。
【0011】また、外装カバーからの締め付け圧力が均
等になるように、圧縮したときに前記弾性シート部の二
種類の弾性体の厚みがほぼ同じ高さになることが好まし
い。さらに、具体例として挙げた二種の合成ゴム系発泡
体は、接着剤やホットメルトなどを用いて張り合わせて
用いるが、この時用いられる接着剤としては固化後に弾
性を有するものが好ましい。特に合成ゴム系接着剤を用
いることが好ましい。上記二種類の弾性体は、その端面
同士を合成ゴム系接着剤等で接着して一体のシートとさ
れる。
【0012】本発明で用いる両面粘着テープ部は、その
粘着性により止水性を向上させるものであるため、高い
粘着性、管体の凹凸に対応できる柔軟性を有しているも
のならば特に限定されないが、粘着剤の素材がブチルゴ
ムや特殊改質アスファルトであり、管内の圧力が上昇し
た際の強度維持のため補強材を使用しているものが特に
好ましい。この両面粘着テープ部は、管体への巻き始め
と終わりで粘着テープ同士を密着させることによりさら
に止水性能が向上するため、上記二種の弾性体からなる
弾性シート部と張り合わせる際に、数cm長くすること
が必要である。通常1〜15cm、好ましくは5〜15
cmである。
【0013】また、前記二種の合成ゴム系発泡体からな
る弾性シート部と両面粘着性テープの間に柔軟なフィル
ムを接着剤等で張り合わせ、挟むことにより、さらに止
水シートの強度を向上させることが可能である。前記の
フィルムとしては、例えばポリエチレン、ポリウレタ
ン、ゴム等のフィルム及び発泡シート、さらに種々の不
織布を用いることができる。これらは一種又は二種以上
を組合わせて用いることができる。
【0014】本発明における押さえ板は、後述の外装カ
バーのボルト・ナット結合部の下に配置されるものであ
り、外装カバーをボルト・ナットで締め付けた際の結合
部の変形を止水シートに伝えず、止水性を向上させるの
であるため、外装カバー結合部の変形に耐え、なおか
つ、管体に対し湾曲できることが求められる。以上のよ
うな素材とては、金属や合成樹脂等が挙げられるが、特
に強度、耐久性からステンレスが好ましい。また、その
厚みは、厚すぎると、均一な締め付け圧力を止水シート
に与えることができなくなり、薄くなると外装カバー結
合部の変形に耐えることができなくなるため、通常0.
3〜1.0mm、好ましくは0.4〜0.6mmであ
る。
【0015】本発明で用いる外装カバーは、前記止水シ
ートに被せることによる保護、及び締め付け圧力を加え
ることにより止水性を向上させるものであり、管体に対
し湾曲し、また長期間にわたり強度を維持することが必
要とされるため、前記の要求を満たせば素材は限定され
ないが、経済性、強度などから、ガラス繊維強化樹脂、
反応射出形品(RIM:Reaction Injection Molding
成形品)又は金属が好ましい。また、外装カバーは通常
一枚で作られるが、輸送コスト等から二枚以上で構成す
ることも可能である。さらに、ボルト・ナットの締め付
け圧力は小さいと止水性が低くなるため、通常200〜
500kgf・cmであるが、好ましくは300〜45
0kgf・cmである。
【0016】本発明におけるホットメルト接着シート
(ホットメルト接着剤が塗布されたシート状弾性体)
は、ゴム、ポリエチレン、ポリウレタン等のシート又は
発泡体シートの片面にポリオレフィン系接着剤を塗布し
た構造を有する。管体と強固に接着され、抜けを完全に
防止するものであるため、加熱時に管体に密着する柔軟
性及び接着後に破断しない強度が要求される。そのた
め、シートとホットメルト接着剤の間に柔軟なフィルム
を挟むことにより、さらに強度を向上させることができ
る。前記のフィルムとしては、例えばポリエチレン、ポ
リウレタン、ゴム等のフィルム及び発泡シート、さらに
種々の不織布を用いることができる。これらは一種また
は二種以上を組合わせて用いることができる。また、管
体との加熱接着時に用いるヒーターは特に限定されない
が、ラバーヒーター等の加熱器具によってシートを覆っ
てしまうことが作業性から好ましい。
【0017】本発明におけるポリオレフィン系接着剤
は、上記ホットメルト接着シート及び管体外面に用いら
れる。管体外面に用いるときには予め管体外面に塗布
し、乾燥させた状態で用いられる。さらに、止水シート
の粘着剤との粘着性の向上により管体の抜け防止強度を
さらに向上させる目的で用いられるものでもあるため、
この場合には必要に応じて使用される。上記のような目
的で使用されるポリオレフィン系接着剤としては、例え
ば、ポリオレフィン樹脂及びスチレン・ブタジエンブロ
ックポリマー部分酸化物を主成分とする接着剤(SKI
P66「ソテック株式会社製」など)があげられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態に基づ
いて本発明を詳述する。なお、これによって本発明が限
定されるものではない。図1は、本発明に係るコルゲー
ト二層管の継ぎ手構造の一つの実施の形態を示す斜視
図、図2はその横断面図である。図1〜2において、コ
ルゲート二層管の継ぎ手構造1は、コルゲート二層管
2、3の突き合わせ部を胴巻きにする止水シート4と、
外装カバー5と、締結手段6とからなる。
【0019】コルゲート二層管2は、管軸方向に連続す
る凹凸波形断面を有するポリエチレン製コルゲート管7
の外表面にポリエチレン製シート8を巻着して略平らに
してなり(外径:約40cm)、コルゲート二層管3も
同様の構成であるので説明を省略する。なお、コルゲー
ト二層管2、3の内表面も略平らである。図3は止水シ
ートの斜視図、図4は外装カバーを取り付ける前の状態
を示す図1相当図である。
【0020】図3、4において、止水シート4は、両面
粘着テープ部10と、この両面粘着テープ部の一方粘着
面に張り付けられた弾性シート部11とからなり、一対
のコルゲート二層管2、3を突き合わせ状態にしてその
突き合わせ部を、弾性シート部11を外側にして両端部
分12、13が重なるよう、かつコルゲート二層管2、
3の突き合わせ面を中心に胴巻きしてなる(幅:約10
cm)。ここで両端部分12、13は、柔軟性の大きな
高発泡倍率(約10倍)の合成ゴム(クロロプレンゴ
ム)発泡体で構成され(それぞれの長さ:約15c
m)、弾性シート部11の他の部分、つまり中間部分1
4は、両端部分12、13より弾性が大きく、柔軟性が
小さい低発泡倍率(約1.5倍)の合成ゴム(クロロプ
レンゴム)発泡体で構成されている。そして両端部分1
2、13と中間部分14の端部同士とは合成ゴム系接着
剤で一体に接合されている。なお、20は端部分13か
ら突出した余分の部分であり、両端部分12、13を両
面粘着テープ部10を介して重ねた後、両面粘着テープ
部10に接合される。
【0021】外装カバー5は、図1、2において、胴板
15と、この胴板の一方端辺の手前の片面から延びる立
片16と、胴板5の他方端辺から立片16と同じ面側へ
折曲する折曲片17とからなり、全体的にガラス繊維強
化樹脂板で構成されている(幅:約10cm)。なお、
21は立片16側へ胴板5から突出する突出片であり、
止水シート4に外装カバー5を胴巻きするときに立片1
6の下側に挿入されている。なお、22はステンレス製
押さえ板であり、外装カバー5の立片16と折曲片17
の付け根部分と止水シート4の弾性シート部との間に介
在されている(厚さ:約0.05cm、長さ:約30c
m、幅:約10cm)。
【0022】締結手段6は、ボルト18とナット19と
からなり、外装カバー5の立片16と折曲片17にはボ
ルト18を通す通孔がそれぞれ形成されている。
【0023】かくしてコルゲート二層管の継ぎ手構造1
は、止水シート4として両面粘着テープ部10に張り付
ける弾性シート部11において、コルゲート二層管を胴
巻きする際に重なる両端部分12、13と、他の中間部
分14とに二種の異なる柔軟性と弾性を有する弾性体
(シート)を用いることによって、止水シート4とコル
ゲート二層管2、3との密着性を良くし、それによって
コルゲート二層管2、3の長期間の高度な止水を可能と
すると共に抜け止めを防止する。
【0024】次に、コルゲート二層管の継ぎ手方法を説
明する。 (1)まず、止水シート4を準備する。すなわち、図3
において両面粘着テープ部10の一方延着面に弾性シー
ト部11を張り付ける。この弾性シート部11は両端部
分12、13の高発泡倍率の合成ゴム発泡体(クロロプ
レンゴム)と、中央部分14の低発泡倍率の合成ゴム発
泡体(クロロプレンゴム)とからなり、両発泡体は適宜
接着剤で接合する。なお、両面粘着テープ部10には、
一端部分12側に、弾性シート部を張り付けない余分の
部分20を残してある。 (2)次いで、一対のコルゲート二層管2、3を突き合
わせ状態にしてその突き合わせ部に止水シート4を、図
4のごとくその弾性シート部11を外側にして胴巻き
し、更に押さえ板22を張り付ける。この際、弾性シー
ト部11の両端部分12、13が両面粘着テープ部10
を介して重なり、両面粘着テープ部10の余分部分20
を他端部分13の手前の両面粘着テープ部10に張り付
ける。 (3)更に、図1、2において外装カバー5をその立片
16と折曲片17とを外向きにし両片の付け根部分が押
さえ板22に対応するように胴巻きし、立片16と折曲
片17とを締結手段としてのボルト18とナット19と
で締め付け、コルゲート二層管2、3の継ぎ手構造1を
構成する。
【0025】なお、内外面共に平滑なコルゲート二層管
2、3自体の製造方法は、例えば、円筒状のマンドレル
の周囲に、押出機から溶融状態のプラスチックス帯状体
をその断面がコの字状部分と、この部分の少なくとも1
つの自由端から一体に延びるひれ部分とからなるように
供給して、一部を重ね合わすように螺旋状に捲回し、そ
れによって前記ひれ部分が内管部を、そしてこの内管部
の外側に前記コの字状部分が台形状断面の螺旋凸状部を
それぞれ一体に形成してコルゲート管を得、次いでその
コルゲート管の螺旋凸状部の最外周面を結んで形成され
る想定円筒面上に前記螺旋凸状部の二つ以上にまたがる
幅の予め成形されたプラスチックスフィルム又はシート
を供給するか、押出機から溶融状態のプラスチックスフ
ィルム又はシートを供給して、コルゲート管の前記螺旋
凸状部に複数層を螺旋状に重ね巻きし溶着して略円滑な
外管部を一体に形成する。
【0026】上記に示した継ぎ手方法によって得た継ぎ
手構造1の止水試験を行ったが、0.7kgf/cm2
(ゲージ圧)で漏水が見られなかった。なお、比較のた
めに従来の凹凸波付け管の突き合わせ部に、発泡体シー
トを巻き付け、外装カバーをボルトナットで結合した継
ぎ手を用いて、止水性能を測定したが、水を止水するこ
とが全くできなかった。
【0027】以上の実施の形態とは異なり、コルゲート
二層管2、3の突き合わせ部の外表面に予めポリフレフ
ィン系接着剤を形成し、コルゲート二層管2、3と止水
シート4との密着封止効果を高めることができる。ま
た、コルゲート二層管2、3の突き合わせ部の外表面に
予め接着性補強層を形成できる。図5は図1のコルゲー
ト二層管の継ぎ手構造の概要を示す略図である。図5に
おいて、ホットメルト接着剤(SKIP66「 ソテック
株式会社製)が塗布されたシート状弾性体としてのホッ
トメルト接着シート23をコルゲート二層管2、3に胴
巻きし、更にその外側からラバーヒータ(ベルトヒー
タ)24を被せて加熱し(約120〜130℃)、ラバ
ーヒータ24を取り除くことによって、コルゲート二層
管2、3の突き合わせ部の外表面に接着性補強層を形成
でき、その外側に胴巻きする止水シート4との密着及び
補強効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、止水シートとして、両
面粘着テープ部及びこの両面粘着テープ部の一方粘着面
に張り付けられた弾性シート部からなるものを用い、か
つこの弾性シート部として、胴巻き時に重ねられる両端
部分と他の中間部分とにおいて柔軟性と弾性に差異をつ
けたものを組合わせることによって、管内の圧力上昇時
におても、止水性及び管の抜け防止性を保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコルゲート二層管の継ぎ手構造の
一つの実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のコルゲート二層管の継ぎ手構造の横断面
図である。
【図3】止水シートの斜視図である。
【図4】外装カバーを取り付ける前の状態を示す図1相
当図である。
【図5】図1のコルゲート二層管の継ぎ手構造の概要を
示す略図である。
【符号の説明】
1 コルゲート二層管の継ぎ手構造 2、3 コルゲート二層管 4 止水シート 5 外装カバー 6 締結手段 7 コルゲート管 8 シート 10 両面粘着テープ部 11 弾性シート部 12、13 両端部分 14 中間部分 15 胴板 16 立片 17 折曲片 18 ボルト 19 ナット 20 余分の部分 21 突出片 22 押さえ板 23 ホットメルト接着シート 24 ラバーヒータ
フロントページの続き (72)発明者 本間 義和 大阪府大阪市中央区淡路町2丁目1番3号 大日本プラスチックス株式会社内 Fターム(参考) 3H017 FA01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製コルゲート管に合成樹脂製シ
    ートを巻着して外表面を略平らにしたコルゲート二層管
    を接合する継ぎ手部材が、(1)両面粘着テープ部及び
    この両面粘着テープ部の一方粘着面に張り付けられた弾
    性シート部からなり、コルゲート二層管の突き合わせ部
    を、前記弾性シート部を外側にして弾性シート部の両端
    部分で両面粘着テープ部を介して重なるよう胴巻きする
    止水シートと、(2)胴板、この胴板の一方端辺の手前
    の片面から延びる立片及び前記胴板の他方端辺から前記
    立片と同じ面側へ折曲する折曲片からなり、前記立片及
    び折曲片を外向きにして前記止水シートに胴巻きする外
    装カバーと、(3)この外装カバーの立片及び折曲片を
    締結してコルゲート二層管を接合する締結手段とからな
    り、 前記弾性シート部の両端部分が、その両端部分の間の中
    間部分より、弾性を小さく、柔軟性を大きくしてなるコ
    ルゲート二層管の継ぎ手構造。
  2. 【請求項2】 弾性シート部の両端部分が、ゴム、ポリ
    エチレン、ポリスチレン又はポリウレタンの高発泡倍率
    の発泡体であり、前記弾性シート部の中間部分が、ゴ
    ム、ポリエチレン、ポリスチレン又はポリウレタンの低
    発泡倍率の発泡体である請求項1のコルゲート二層管の
    継ぎ手構造。
  3. 【請求項3】 弾性シート部の両端部分の重なり厚さ
    が、前記弾性シート部の中間部分のそれと略同一である
    請求項1又は2のコルゲート二層管の継ぎ手構造。
  4. 【請求項4】 止水シートが、その両面粘着テープ部と
    弾性シート部との間に更に柔軟なフィルムを介在させて
    なる請求項1又は2のコルゲート二層管の継ぎ手構造。
  5. 【請求項5】 弾性シート部と外装カバーの立片及び折
    曲片の付け根部分との間に更に押さえ板を介在させてな
    る請求項1又は2のコルゲート二層管の継ぎ手構造。
  6. 【請求項6】 コルゲート二層管の突き合わせ部の外表
    面に予めポリオレフィン系接着剤層を有してなる請求項
    1又は2のコルゲート二層管の継ぎ手構造。
  7. 【請求項7】 コルゲート二層管の突き合わせ部の外表
    面に接着性補強層を有し、この接着性補強層が、ホット
    メルト接着剤が塗布されたシート状弾性体を胴巻して加
    熱することにより予め形成されてなる請求項1又は2の
    コルゲート二層管の継ぎ手構造。
  8. 【請求項8】 (1)合成樹脂製コルゲート管に合成樹
    脂製シートを巻着して予め外表面を略平らにした接合す
    べきコルゲート二層管の突き合わせ部に、両面粘着テー
    プ部及びこの両面粘着テープ部の一方粘着面に張り付け
    られた弾性シート部からなる止水シートを、前記弾性シ
    ート部を外側にして弾性シート部の両端部分で前記両面
    粘着テープ部を介して重なるよう胴巻する止水シートの
    胴巻き工程と、(2)胴巻きされた止水シートに、胴
    板、この胴板の一方端辺の手前の片面から延びる立片及
    び前記胴板の他方端辺から前記立片と同じ面側へ折曲す
    る折曲片からなる外装カバーを立片及び折曲片を外向き
    にして胴巻きする外装カバーの胴巻き工程と、(3)胴
    巻きされた外装カバーの立片及び折曲片を締結し、コル
    ゲート二層管を接合する外装カバーの締結工程とからな
    り、 前記止水シートの弾性シート部として、その両端部分
    に、この両端部分の間の中間部分より、弾性が小さく、
    柔軟性が大きい弾性体を用いるコルゲート二層管の継ぎ
    手方法。
  9. 【請求項9】 弾性シート部の両端部分として、ゴム、
    ポリエチレン又はポリウレタンの高発泡倍率の発泡体
    を、弾性シート部の中間部分として、ゴム、ポリエチレ
    ン又はポリウレタンの低発泡倍率の発泡体をそれぞれ用
    いる請求項8のコルゲート二層管の継ぎ手方法。
  10. 【請求項10】 止水シートを、接合すべきコルゲート
    二層管の突き合わせ部に胴巻きするに際して、予め前記
    突き合わせ部の外表面にポリオレフィン系接着剤層を形
    成してなる請求項9のコルゲート二層管の継ぎ手方法。
  11. 【請求項11】 止水シートを、接合すべきコルゲート
    二層管の突き合わせ部に胴巻きするに際して、予め
    (1)接合すべきコルゲート二層管の突き合わせ部の外
    表面に、ホットメルト接着剤が塗布されたシート状弾性
    体を胴巻きし、(2)次いで、胴巻きされたシート状弾
    性体をヒータに被せて加熱し、しかる後、ヒータを取り
    除き、コルゲート二層管の突き合わせ部の外表面に接着
    性補強層を形成する請求項9のコルゲート二層管の継ぎ
    手方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007176996A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Sekisui Chem Co Ltd 止水シール材
KR101755609B1 (ko) * 2016-06-28 2017-07-11 (주) 상용이엔지 내구성이 향상된 러버커플링

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