JP2000120476A - 通電制御装置 - Google Patents
通電制御装置Info
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- JP2000120476A JP2000120476A JP10289028A JP28902898A JP2000120476A JP 2000120476 A JP2000120476 A JP 2000120476A JP 10289028 A JP10289028 A JP 10289028A JP 28902898 A JP28902898 A JP 28902898A JP 2000120476 A JP2000120476 A JP 2000120476A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 デューティ制御の周期に同期したA/D変換
を行うと共に、A/D変換処理の途中で通電パルスがオ
フすることを未然に防止する。 【解決手段】 マイクロコンピュータにA/D用コンペ
アレジスタと通電制御用コンペアレジスタとを設ける。
マイクロコンピュータは、通電パルスをオンする毎にA
/D用コンペアレジスタにA/D起動タイミングをセッ
トする。この後、マイクロコンピュータ内のタイマの値
がA/D用コンペアレジスタの値に一致した時点で、A
/D変換回路を起動して入力信号をA/D変換する。A
/D変換終了時に、通電制御用コンペアレジスタに通電
パルスのオフタイミングをセットし(B,C参照)、タ
イマの値が通電制御用コンペアレジスタの値に一致した
時点で、通電パルスをオフする。但し、デューティ比が
100%の時には、通電パルスのオフタイミングをセッ
トせず(A参照)、通電をオフしない。
を行うと共に、A/D変換処理の途中で通電パルスがオ
フすることを未然に防止する。 【解決手段】 マイクロコンピュータにA/D用コンペ
アレジスタと通電制御用コンペアレジスタとを設ける。
マイクロコンピュータは、通電パルスをオンする毎にA
/D用コンペアレジスタにA/D起動タイミングをセッ
トする。この後、マイクロコンピュータ内のタイマの値
がA/D用コンペアレジスタの値に一致した時点で、A
/D変換回路を起動して入力信号をA/D変換する。A
/D変換終了時に、通電制御用コンペアレジスタに通電
パルスのオフタイミングをセットし(B,C参照)、タ
イマの値が通電制御用コンペアレジスタの値に一致した
時点で、通電パルスをオフする。但し、デューティ比が
100%の時には、通電パルスのオフタイミングをセッ
トせず(A参照)、通電をオフしない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷への通電をデ
ューティ制御すると共に、負荷への通電パルスのオン期
間中に負荷電流又は負荷電圧をA/D変換する機能を備
えた通電制御装置に関するものである。
ューティ制御すると共に、負荷への通電パルスのオン期
間中に負荷電流又は負荷電圧をA/D変換する機能を備
えた通電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、負荷の通電制御に広く用いら
れているデューティ制御は、負荷への通電を短い周期で
繰り返しオン/オフさせ、1周期当たりのオン時間(通
電パルスの幅)の比率(デューティ比)を制御すること
で、負荷電流や負荷電圧を制御するようにしている。例
えば、内燃機関の排気管に設置された空燃比センサの素
子を加熱するヒータの通電制御もデューティ制御によっ
て行われ、ヒータの電流や電圧をA/D変換してマイク
ロコンピュータに取り込み、その検出値に基づいてヒー
タ電力をフィードバック制御したり、ヒータの異常診断
を行うようにしている。
れているデューティ制御は、負荷への通電を短い周期で
繰り返しオン/オフさせ、1周期当たりのオン時間(通
電パルスの幅)の比率(デューティ比)を制御すること
で、負荷電流や負荷電圧を制御するようにしている。例
えば、内燃機関の排気管に設置された空燃比センサの素
子を加熱するヒータの通電制御もデューティ制御によっ
て行われ、ヒータの電流や電圧をA/D変換してマイク
ロコンピュータに取り込み、その検出値に基づいてヒー
タ電力をフィードバック制御したり、ヒータの異常診断
を行うようにしている。
【0003】ヒータの通電をデューティ制御する場合、
図6に示すように、非常に短い周期T1でヒータの通電
のオン/オフを判定し、この判定周期T1の整数n倍
(T1×n)をデューティ制御の1周期としてデューテ
ィ制御を行う。従って、デューティ比をD%とすると、
T1×n時間毎に通電をオンし、その時点からT1×n
×D/100だけ経過した時点で、通電をオフする。つ
まり、T1×n時間毎にT1×n×D/100のパルス
幅の通電パルスをヒータに出力する。この際、A/D変
換回路の起動は、一定周期T2で行われるが、デューテ
ィ制御の周期とは同期していない。
図6に示すように、非常に短い周期T1でヒータの通電
のオン/オフを判定し、この判定周期T1の整数n倍
(T1×n)をデューティ制御の1周期としてデューテ
ィ制御を行う。従って、デューティ比をD%とすると、
T1×n時間毎に通電をオンし、その時点からT1×n
×D/100だけ経過した時点で、通電をオフする。つ
まり、T1×n時間毎にT1×n×D/100のパルス
幅の通電パルスをヒータに出力する。この際、A/D変
換回路の起動は、一定周期T2で行われるが、デューテ
ィ制御の周期とは同期していない。
【0004】A/D変換を行う際に、A/D変換器の入
力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)とA/
D変換処理時間との合計時間T3よりも通電パルス幅
(T1×n×D/100)が短いと、正確にA/D変換
できないため、通電パルスのオンタイミング(立ち上が
りタイミング)から上記合計時間T3が経過するまでの
期間は、A/D禁止フラグを「禁止」にセットし、A/
D変換を禁止するようにしている。この結果、A/D変
換が可能な期間は、通電パルスのオン期間中で且つA/
D禁止フラグが「許可」になっている期間となる。
力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)とA/
D変換処理時間との合計時間T3よりも通電パルス幅
(T1×n×D/100)が短いと、正確にA/D変換
できないため、通電パルスのオンタイミング(立ち上が
りタイミング)から上記合計時間T3が経過するまでの
期間は、A/D禁止フラグを「禁止」にセットし、A/
D変換を禁止するようにしている。この結果、A/D変
換が可能な期間は、通電パルスのオン期間中で且つA/
D禁止フラグが「許可」になっている期間となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、デューティ制御の周期(T1×n)とA/D変換
の実行周期T2とが同期していないため、通電パルス幅
が判定周期T1とA/D禁止期間T3との合計時間(T
1+T3)よりも短くなると、A/D変換処理の途中で
通電パルスがオフしてしまい、正確なA/D変換値が取
り込めないという問題があった。
では、デューティ制御の周期(T1×n)とA/D変換
の実行周期T2とが同期していないため、通電パルス幅
が判定周期T1とA/D禁止期間T3との合計時間(T
1+T3)よりも短くなると、A/D変換処理の途中で
通電パルスがオフしてしまい、正確なA/D変換値が取
り込めないという問題があった。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、デューティ制御の周
期に同期したA/D変換を行うと共に、A/D変換処理
の途中で通電パルスがオフすることを未然に防止するこ
とができ、常に正確なA/D変換値を取り込むことがで
きる通電制御装置を提供することにある。
たものであり、従ってその目的は、デューティ制御の周
期に同期したA/D変換を行うと共に、A/D変換処理
の途中で通電パルスがオフすることを未然に防止するこ
とができ、常に正確なA/D変換値を取り込むことがで
きる通電制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の通電制御装置は、負荷への通電
パルスのオンタイミングから所定時間経過後にA/D起
動手段によりA/D変換手段を起動し、その後、A/D
変換が終了した時に通電パルスのオフタイミングをオフ
タイミングセット手段によりセットし、このオフタイミ
ングで通電パルスを通電パルスオフ手段によりオフす
る。
に、本発明の請求項1の通電制御装置は、負荷への通電
パルスのオンタイミングから所定時間経過後にA/D起
動手段によりA/D変換手段を起動し、その後、A/D
変換が終了した時に通電パルスのオフタイミングをオフ
タイミングセット手段によりセットし、このオフタイミ
ングで通電パルスを通電パルスオフ手段によりオフす
る。
【0008】従来は、デューティ制御の周期とA/D変
換の実行周期とが同期していないため、通電パルス幅が
T1+T3(図6参照)よりも短くなると、A/D変換
処理の途中で通電パルスがオフしてしまい、正確なA/
D変換値を取り込めなかったが、本発明では、デューテ
ィ制御の周期に同期したA/D変換を行うために、通電
パルスのオンタイミングからA/D変換手段の入力信号
が安定するまでの所定時間経過後にA/D変換手段を起
動するので、常に通電パルスのオンタイミングから最短
の時間でA/D変換手段を起動することができる。この
結果、通電パルス幅がT3(A/D安定時間+A/D変
換処理時間)以上であれば、通電パルスのオン期間中に
A/D変換処理を完了することができる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
換の実行周期とが同期していないため、通電パルス幅が
T1+T3(図6参照)よりも短くなると、A/D変換
処理の途中で通電パルスがオフしてしまい、正確なA/
D変換値を取り込めなかったが、本発明では、デューテ
ィ制御の周期に同期したA/D変換を行うために、通電
パルスのオンタイミングからA/D変換手段の入力信号
が安定するまでの所定時間経過後にA/D変換手段を起
動するので、常に通電パルスのオンタイミングから最短
の時間でA/D変換手段を起動することができる。この
結果、通電パルス幅がT3(A/D安定時間+A/D変
換処理時間)以上であれば、通電パルスのオン期間中に
A/D変換処理を完了することができる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
【0009】ところで、本発明では、デューティ制御手
段で演算された通電パルス幅がA/D変換を行うのに必
要な時間(A/D安定時間+A/D変換処理時間)より
も短い時に、A/D変換手段を起動しても、A/D変換
処理中は通電パルスがオフされないため、正確なA/D
変換値を取り込むことができるが、この場合には、通電
パルスのオフタイミングがA/D変換終了後に延ばされ
るため、実際のデューティ比が演算値からずれてしま
う。
段で演算された通電パルス幅がA/D変換を行うのに必
要な時間(A/D安定時間+A/D変換処理時間)より
も短い時に、A/D変換手段を起動しても、A/D変換
処理中は通電パルスがオフされないため、正確なA/D
変換値を取り込むことができるが、この場合には、通電
パルスのオフタイミングがA/D変換終了後に延ばされ
るため、実際のデューティ比が演算値からずれてしま
う。
【0010】この対策として、請求項2のように、デュ
ーティ制御手段で演算された通電パルス幅がA/D変換
を行うのに必要な時間よりも短い時には、A/D変換手
段の起動を中止することが好ましい。このようにすれ
ば、デューティ比のずれを防止でき、デューティ制御の
精度を良好に保つことができる。
ーティ制御手段で演算された通電パルス幅がA/D変換
を行うのに必要な時間よりも短い時には、A/D変換手
段の起動を中止することが好ましい。このようにすれ
ば、デューティ比のずれを防止でき、デューティ制御の
精度を良好に保つことができる。
【0011】この場合、請求項3のように、A/D変換
手段の起動中止が複数回連続した場合に、所定の条件を
満たした時に通電パルス幅をA/D変換を行うのに必要
な時間まで増加させるようにしても良い。つまり、A/
D変換手段の起動中止が連続して発生すると、新たなA
/D変換値を取り込めなくなり、A/D変換値を用いた
制御に支障を来すので、所定の条件を満たした時に通電
パルス幅をA/D変換を行うのに必要な時間まで増加さ
せて、強制的にA/D変換を行うものである。これによ
り、A/D変換の中止が何回も連続するような場合で
も、適宜、新たなA/D変換値を取り込むことが可能と
なる。尚、所定の条件としては、例えば、A/D変換手
段の起動中止の連続回数、負荷の制御状況、A/D変換
値の更新の必要性等が考えられる。
手段の起動中止が複数回連続した場合に、所定の条件を
満たした時に通電パルス幅をA/D変換を行うのに必要
な時間まで増加させるようにしても良い。つまり、A/
D変換手段の起動中止が連続して発生すると、新たなA
/D変換値を取り込めなくなり、A/D変換値を用いた
制御に支障を来すので、所定の条件を満たした時に通電
パルス幅をA/D変換を行うのに必要な時間まで増加さ
せて、強制的にA/D変換を行うものである。これによ
り、A/D変換の中止が何回も連続するような場合で
も、適宜、新たなA/D変換値を取り込むことが可能と
なる。尚、所定の条件としては、例えば、A/D変換手
段の起動中止の連続回数、負荷の制御状況、A/D変換
値の更新の必要性等が考えられる。
【0012】更に、請求項4のように、通電パルス幅を
A/D変換を行うのに必要な時間まで増加させた場合に
は、その増加分に応じて次回以降の通電パルス幅を減少
させることが好ましい。このようにすれば、強制的なA
/D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
A/D変換を行うのに必要な時間まで増加させた場合に
は、その増加分に応じて次回以降の通電パルス幅を減少
させることが好ましい。このようにすれば、強制的なA
/D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
【0013】また、請求項5のように、デューティ制御
手段で演算されたデューティ比が100%の時には、通
電パルスのオフタイミングのセットを中止すると良い。
これにより、デューティ比が100%の時には、負荷に
連続通電することができる。尚、デューティ比が100
%の場合でも、デューティ制御の周期毎に通電パルスの
オンタイミングを基準にしてA/D変換手段の起動タイ
ミングがセットされるため、デューティ制御の周期と同
期してA/D変換を行うことができる。
手段で演算されたデューティ比が100%の時には、通
電パルスのオフタイミングのセットを中止すると良い。
これにより、デューティ比が100%の時には、負荷に
連続通電することができる。尚、デューティ比が100
%の場合でも、デューティ制御の周期毎に通電パルスの
オンタイミングを基準にしてA/D変換手段の起動タイ
ミングがセットされるため、デューティ制御の周期と同
期してA/D変換を行うことができる。
【0014】以上説明した本発明は、通電制御をデュー
ティ制御で行う種々の通電制御装置に適用して実施でき
るが、請求項6のように、内燃機関の排気管に設置され
た空燃比センサの素子を加熱するヒータの通電制御に適
用しても良い。これにより、ヒータの電流や電圧を精度
良くA/D変換することができ、ヒータの電力制御や空
燃比センサの異常診断を精度良く行うことができる。
ティ制御で行う種々の通電制御装置に適用して実施でき
るが、請求項6のように、内燃機関の排気管に設置され
た空燃比センサの素子を加熱するヒータの通電制御に適
用しても良い。これにより、ヒータの電流や電圧を精度
良くA/D変換することができ、ヒータの電力制御や空
燃比センサの異常診断を精度良く行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を空燃比センサのヒ
ータ通電制御装置に適用した一実施形態を図1乃至図5
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてシステム全
体の構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸
気管12には、スロットルバルブ(図示せず)や燃料噴
射弁13等が設けられ、排気管14には排気ガス浄化用
の触媒15が設けられ、この触媒15の上流側には、排
気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ16が設けられ
ている。この空燃比センサ16の素子は、活性温度が高
く、しかも、活性温度範囲が狭いため、排気ガスの熱の
みでは、活性温度範囲を維持することが困難である。そ
こで、この空燃比センサ16には、ヒータ17を付設
し、このヒータ17の加熱により空燃比センサ16の素
子温度を活性温度範囲に維持するようになっている。
ータ通電制御装置に適用した一実施形態を図1乃至図5
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてシステム全
体の構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸
気管12には、スロットルバルブ(図示せず)や燃料噴
射弁13等が設けられ、排気管14には排気ガス浄化用
の触媒15が設けられ、この触媒15の上流側には、排
気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ16が設けられ
ている。この空燃比センサ16の素子は、活性温度が高
く、しかも、活性温度範囲が狭いため、排気ガスの熱の
みでは、活性温度範囲を維持することが困難である。そ
こで、この空燃比センサ16には、ヒータ17を付設
し、このヒータ17の加熱により空燃比センサ16の素
子温度を活性温度範囲に維持するようになっている。
【0016】この空燃比センサ16のヒータ17への通
電は、電子制御回路(以下「ECU」と略記する)18
によってデューティ制御される。このECU18は、マ
イクロコンピュータ19を主体として構成され、その周
辺回路として、A/D変換回路20(A/D変換手
段)、ヒータ駆動回路21、入力回路22、出力回路2
3等が設けられている。入力回路22は、空燃比センサ
16の出力電圧(空燃比検出信号)を取り込んでA/D
変換回路20に入力する。マイクロコンピュータ19
は、A/D変換回路20でA/D変換した空燃比センサ
16の出力電圧を取り込んで排気ガスの空燃比を検出
し、その検出値に基づいて空燃比をフィードバック制御
する。
電は、電子制御回路(以下「ECU」と略記する)18
によってデューティ制御される。このECU18は、マ
イクロコンピュータ19を主体として構成され、その周
辺回路として、A/D変換回路20(A/D変換手
段)、ヒータ駆動回路21、入力回路22、出力回路2
3等が設けられている。入力回路22は、空燃比センサ
16の出力電圧(空燃比検出信号)を取り込んでA/D
変換回路20に入力する。マイクロコンピュータ19
は、A/D変換回路20でA/D変換した空燃比センサ
16の出力電圧を取り込んで排気ガスの空燃比を検出
し、その検出値に基づいて空燃比をフィードバック制御
する。
【0017】また、ヒータ駆動回路21は、マイクロコ
ンピュータ19からのデューティ信号に基づいてヒータ
17をデューティ駆動して空燃比センサ16の素子温度
を活性温度範囲に維持すると共に、ヒータ17(負荷)
の電流や印加電圧を検出して、その検出信号をA/D変
換回路20に出力する。マイクロコンピュータ19は、
A/D変換回路20でA/D変換したヒータ17の電流
や印加電圧を取り込んで、その電流や印加電圧に基づい
てヒータ17の異常診断やヒータ17のデューティ比の
演算を行う。また、マイクロコンピュータ19は、燃料
噴射量や点火時期を演算し、出力回路23から噴射信号
を燃料噴射弁13に出力して燃料噴射弁13の噴射動作
を制御すると共に、点火信号を点火装置24に出力して
点火プラグ25の点火動作を制御する。
ンピュータ19からのデューティ信号に基づいてヒータ
17をデューティ駆動して空燃比センサ16の素子温度
を活性温度範囲に維持すると共に、ヒータ17(負荷)
の電流や印加電圧を検出して、その検出信号をA/D変
換回路20に出力する。マイクロコンピュータ19は、
A/D変換回路20でA/D変換したヒータ17の電流
や印加電圧を取り込んで、その電流や印加電圧に基づい
てヒータ17の異常診断やヒータ17のデューティ比の
演算を行う。また、マイクロコンピュータ19は、燃料
噴射量や点火時期を演算し、出力回路23から噴射信号
を燃料噴射弁13に出力して燃料噴射弁13の噴射動作
を制御すると共に、点火信号を点火装置24に出力して
点火プラグ25の点火動作を制御する。
【0018】更に、マイクロコンピュータ19は、A/
D用コンペアレジスタ26と通電制御用コンペアレジス
タ27とを内蔵し、この2つのコンペアレジスタ26,
27を用いてA/D変換回路20の起動タイミング(以
下「A/D起動タイミング」という)とヒータ17の通
電パルスのオフタイミング(立ち下がりタイミング)を
セットする。
D用コンペアレジスタ26と通電制御用コンペアレジス
タ27とを内蔵し、この2つのコンペアレジスタ26,
27を用いてA/D変換回路20の起動タイミング(以
下「A/D起動タイミング」という)とヒータ17の通
電パルスのオフタイミング(立ち下がりタイミング)を
セットする。
【0019】次に、図2に基づいて、通電パルスのオン
/オフタイミングとA/D変換処理タイミングとの関係
を説明する。デューティ制御の周期に同期して通電パル
スのオンタイミング毎にA/D用コンペアレジスタ26
にA/D起動タイミングをセットする。この際、A/D
起動タイミングは、通電パルスのオンタイミングからA
/D変換回路20の入力信号が安定するまでの時間(A
/D安定時間)が経過した時点でA/D変換回路20を
起動するように設定される。
/オフタイミングとA/D変換処理タイミングとの関係
を説明する。デューティ制御の周期に同期して通電パル
スのオンタイミング毎にA/D用コンペアレジスタ26
にA/D起動タイミングをセットする。この際、A/D
起動タイミングは、通電パルスのオンタイミングからA
/D変換回路20の入力信号が安定するまでの時間(A
/D安定時間)が経過した時点でA/D変換回路20を
起動するように設定される。
【0020】A/D起動タイミングのセット後、マイク
ロコンピュータ19内のハードウエアのタイマの値がA
/D用コンペアレジスタ26の値に一致した時点で、時
刻一致割り込み処理によりA/D変換回路20を起動し
て入力信号をA/D変換する。これにより、デューティ
制御の周期に同期して、通電パルスのオンタイミングか
らA/D安定時間経過後にA/D変換が実施される。
ロコンピュータ19内のハードウエアのタイマの値がA
/D用コンペアレジスタ26の値に一致した時点で、時
刻一致割り込み処理によりA/D変換回路20を起動し
て入力信号をA/D変換する。これにより、デューティ
制御の周期に同期して、通電パルスのオンタイミングか
らA/D安定時間経過後にA/D変換が実施される。
【0021】その後、A/D変換が終了した時点で、通
電制御用コンペアレジスタ27に通電パルスのオフタイ
ミングをセットする(B,C参照)。その後、マイクロ
コンピュータ19内のタイマの値が通電制御用コンペア
レジスタ27の値に一致した時点で、時刻一致割り込み
処理により通電パルスをオフする。但し、デューティ比
が100%の時には、通電パルスのオフタイミングのセ
ットを中止し(A参照)、通電パルスをオフせずに次の
周期の通電パルスに連続させる。
電制御用コンペアレジスタ27に通電パルスのオフタイ
ミングをセットする(B,C参照)。その後、マイクロ
コンピュータ19内のタイマの値が通電制御用コンペア
レジスタ27の値に一致した時点で、時刻一致割り込み
処理により通電パルスをオフする。但し、デューティ比
が100%の時には、通電パルスのオフタイミングのセ
ットを中止し(A参照)、通電パルスをオフせずに次の
周期の通電パルスに連続させる。
【0022】尚、通電パルス幅がA/D変換を行うのに
必要な時間(A/D安定時間)よりも短い時には、A/
D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセ
ットせず(E参照)、A/D変換を中止する。この場合
は、通電パルスのオンタイミングで、通電制御用コンペ
アレジスタ27に通電パルスのオフタイミングをセット
する(D参照)。
必要な時間(A/D安定時間)よりも短い時には、A/
D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセ
ットせず(E参照)、A/D変換を中止する。この場合
は、通電パルスのオンタイミングで、通電制御用コンペ
アレジスタ27に通電パルスのオフタイミングをセット
する(D参照)。
【0023】以上説明した処理は、マイクロコンピュー
タ19により図3のフローチャートに従って実行され
る。本プログラムは、デューティ制御の周期(通電パル
スのオンタイミング)に同期して起動され、特許請求の
範囲でいうデューティ制御手段としての役割を果たす。
本プログラムが起動されると、まずステップ101で、
通電パルスのオンタイミングで通電パルスをオンしてヒ
ータ17への通電を開始する。この後、ステップ102
で、通電パルス幅(通電時間)がA/D変換回路20の
入力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)以上
であるか否かを判定し、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であれば、A/D変換が可能であると判断して、ス
テップ103に進み、A/D用コンペアレジスタ26に
A/D起動タイミングをセットし、そのA/D起動タイ
ミングになるまで待機する(ステップ104)。
タ19により図3のフローチャートに従って実行され
る。本プログラムは、デューティ制御の周期(通電パル
スのオンタイミング)に同期して起動され、特許請求の
範囲でいうデューティ制御手段としての役割を果たす。
本プログラムが起動されると、まずステップ101で、
通電パルスのオンタイミングで通電パルスをオンしてヒ
ータ17への通電を開始する。この後、ステップ102
で、通電パルス幅(通電時間)がA/D変換回路20の
入力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)以上
であるか否かを判定し、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であれば、A/D変換が可能であると判断して、ス
テップ103に進み、A/D用コンペアレジスタ26に
A/D起動タイミングをセットし、そのA/D起動タイ
ミングになるまで待機する(ステップ104)。
【0024】その後、A/D起動タイミングになった時
点で、ステップ105に進み、A/D変換回路20を起
動して入力信号をA/D変換する。これらステップ10
4,105の処理が特許請求の範囲でA/D起動手段と
しての役割を果たす。
点で、ステップ105に進み、A/D変換回路20を起
動して入力信号をA/D変換する。これらステップ10
4,105の処理が特許請求の範囲でA/D起動手段と
しての役割を果たす。
【0025】A/D変換中は、ステップ106で、A/
D変換が終了するまで待機し、A/D変換が終了した時
点で、ステップ107に進み、マイクロコンピュータ1
9内にA/D変換値を取り込むと共に、ステップ108
で、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コンペア
レジスタ27にセットする。このステップ108の処理
が特許請求の範囲でいうオフタイミングセット手段とし
ての役割を果たす。
D変換が終了するまで待機し、A/D変換が終了した時
点で、ステップ107に進み、マイクロコンピュータ1
9内にA/D変換値を取り込むと共に、ステップ108
で、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コンペア
レジスタ27にセットする。このステップ108の処理
が特許請求の範囲でいうオフタイミングセット手段とし
ての役割を果たす。
【0026】その後、通電パルスのオフタイミングにな
るまで待機し(ステップ109)、オフタイミングにな
った時点で、ステップ110に進み、通電パルスをオフ
する。このステップ110の処理が特許請求の範囲でい
う通電パルスオフ手段としての役割を果たす。
るまで待機し(ステップ109)、オフタイミングにな
った時点で、ステップ110に進み、通電パルスをオフ
する。このステップ110の処理が特許請求の範囲でい
う通電パルスオフ手段としての役割を果たす。
【0027】尚、前述したステップ102で、通電パル
ス幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合に
は、A/D変換が不可能であるので、A/D変換処理
(ステップ103〜107)を行わずにステップ108
に進み、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コン
ペアレジスタ27にセットして、通電パルスのオフタイ
ミングになるまで待機し(ステップ109)、オフタイ
ミングになった時点で、ステップ110に進み、通電パ
ルスをオフする。
ス幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合に
は、A/D変換が不可能であるので、A/D変換処理
(ステップ103〜107)を行わずにステップ108
に進み、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コン
ペアレジスタ27にセットして、通電パルスのオフタイ
ミングになるまで待機し(ステップ109)、オフタイ
ミングになった時点で、ステップ110に進み、通電パ
ルスをオフする。
【0028】尚、本実施形態では、A/D安定時間と比
較してA/D変換処理時間が十分に短いことを考慮し
て、ステップ102で、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であるか否かで、A/D変換処理が可能か否かを判
定するようにしたが、A/D変換処理時間を考慮して、
通電パルス幅がA/D安定時間とA/D変換処理時間と
の合計時間以上であるか否かで、A/D変換処理が可能
か否かを判定するようにしても良い。
較してA/D変換処理時間が十分に短いことを考慮し
て、ステップ102で、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であるか否かで、A/D変換処理が可能か否かを判
定するようにしたが、A/D変換処理時間を考慮して、
通電パルス幅がA/D安定時間とA/D変換処理時間と
の合計時間以上であるか否かで、A/D変換処理が可能
か否かを判定するようにしても良い。
【0029】以上説明した図3のフローチャートは、本
実施形態のA/D変換処理の流れを概略的に説明したも
のである。本実施形態のように、マイクロコンピュータ
19内にA/D用コンペアレジスタ26と通電制御用コ
ンペアレジスタ27とを設けたシステムでは、図4及び
図5のプログラムによってA/D変換処理が次のように
実施される。
実施形態のA/D変換処理の流れを概略的に説明したも
のである。本実施形態のように、マイクロコンピュータ
19内にA/D用コンペアレジスタ26と通電制御用コ
ンペアレジスタ27とを設けたシステムでは、図4及び
図5のプログラムによってA/D変換処理が次のように
実施される。
【0030】図4の通電開始処理プログラムは、デュー
ティ制御の周期(通電パルスのオンタイミング)に同期
して起動される。本プログラムが起動されると、まずス
テップ201で、空燃比センサ16の素子温度を検出又
は推定して素子温度が目標温度(活性温度)となるよう
に、ヒータ17のデューティ比(通電パルス幅)を算出
する。次のステップ202で、A/D変換中止の回数
(つまり通電パルス幅<A/D安定時間となる回数)が
所定回数以上連続したか否かを判定し、所定回数以上連
続していなければ、ステップ204に進む。
ティ制御の周期(通電パルスのオンタイミング)に同期
して起動される。本プログラムが起動されると、まずス
テップ201で、空燃比センサ16の素子温度を検出又
は推定して素子温度が目標温度(活性温度)となるよう
に、ヒータ17のデューティ比(通電パルス幅)を算出
する。次のステップ202で、A/D変換中止の回数
(つまり通電パルス幅<A/D安定時間となる回数)が
所定回数以上連続したか否かを判定し、所定回数以上連
続していなければ、ステップ204に進む。
【0031】もし、A/D変換中止が所定回数以上連続
した場合には、新たなA/D変換値を強制的に取り込む
ために、ステップ203に進み、通電パルス幅をA/D
安定時間で下限ガード処理して(つまり通電パルス幅=
A/D安定時間にセットして)、ステップ204に進
む。尚、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理した場合には、通電パルス幅の増加分に応じて次回以
降の通電パルス幅が減少され、合計の通電時間が当初の
演算値と同一となるように調整される。この通電パルス
幅の減少処理は、次回以降に本プログラムを起動したと
きに、ステップ201で行われる。
した場合には、新たなA/D変換値を強制的に取り込む
ために、ステップ203に進み、通電パルス幅をA/D
安定時間で下限ガード処理して(つまり通電パルス幅=
A/D安定時間にセットして)、ステップ204に進
む。尚、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理した場合には、通電パルス幅の増加分に応じて次回以
降の通電パルス幅が減少され、合計の通電時間が当初の
演算値と同一となるように調整される。この通電パルス
幅の減少処理は、次回以降に本プログラムを起動したと
きに、ステップ201で行われる。
【0032】ステップ204では、通電パルス幅が0
(つまりデューティ比=0%)か否かを判定し、通電パ
ルス幅=0の場合、つまりヒータ17に通電しない場合
には、以降の処理を行わずに本プログラムを終了する。
これに対し、通電パルス幅>0の場合には、ステップ2
05に進み、通電パルスをオンしてヒータ17への通電
を開始する。
(つまりデューティ比=0%)か否かを判定し、通電パ
ルス幅=0の場合、つまりヒータ17に通電しない場合
には、以降の処理を行わずに本プログラムを終了する。
これに対し、通電パルス幅>0の場合には、ステップ2
05に進み、通電パルスをオンしてヒータ17への通電
を開始する。
【0033】この後、ステップ206で、通電パルス幅
がA/D安定時間以上であるか否かを判定し、通電パル
ス幅がA/D安定時間以上であれば、A/D変換が可能
であると判断して、ステップ207に進み、A/D用コ
ンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセットす
る。この際、A/D起動タイミングは、通電パルスのオ
ンタイミングからA/D安定時間が経過した時点でA/
D変換回路20を起動するように設定される。A/D起
動タイミングのセット後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値がA/D用コンペアレジスタ26の値に一
致した時点で、時刻一致割り込み処理によりA/D変換
回路20を起動して入力信号をA/D変換する。
がA/D安定時間以上であるか否かを判定し、通電パル
ス幅がA/D安定時間以上であれば、A/D変換が可能
であると判断して、ステップ207に進み、A/D用コ
ンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセットす
る。この際、A/D起動タイミングは、通電パルスのオ
ンタイミングからA/D安定時間が経過した時点でA/
D変換回路20を起動するように設定される。A/D起
動タイミングのセット後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値がA/D用コンペアレジスタ26の値に一
致した時点で、時刻一致割り込み処理によりA/D変換
回路20を起動して入力信号をA/D変換する。
【0034】一方、上記ステップ206で、通電パルス
幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合には、
ステップ208に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットする。この場
合は、A/D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイ
ミングをセットせず、A/D変換が行われない。
幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合には、
ステップ208に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットする。この場
合は、A/D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイ
ミングをセットせず、A/D変換が行われない。
【0035】図5のA/D変換終了処理プログラムは、
A/D変換終了に同期して起動される。本プログラムが
起動されると、まずステップ301で、デューティ比が
100%未満か否かを判定し、100%未満であれば、
ステップ302に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットした後、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。その後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値が通電制御用コンペアレジスタ27の値に
一致した時点で、時刻一致割り込み処理により通電パル
スをオフする。
A/D変換終了に同期して起動される。本プログラムが
起動されると、まずステップ301で、デューティ比が
100%未満か否かを判定し、100%未満であれば、
ステップ302に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットした後、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。その後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値が通電制御用コンペアレジスタ27の値に
一致した時点で、時刻一致割り込み処理により通電パル
スをオフする。
【0036】一方、上記ステップ301で、デューティ
比が100%と判定された場合(つまりヒータ17に連
続通電する場合)には、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットせずに、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。尚、デューティ比が100%の場合
に、通電パルスのオフタイミングを実際の100%に相
当する時間よりも長く設定するようにしても良く、この
場合でも、ヒータ17に連続通電することができる。
比が100%と判定された場合(つまりヒータ17に連
続通電する場合)には、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットせずに、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。尚、デューティ比が100%の場合
に、通電パルスのオフタイミングを実際の100%に相
当する時間よりも長く設定するようにしても良く、この
場合でも、ヒータ17に連続通電することができる。
【0037】以上説明した本実施形態によれば、通電パ
ルスのオンタイミングからA/D安定時間が経過した時
点でA/D変換回路20を起動するようにしたので、常
に通電パルスのオンタイミングから最短の時間でA/D
変換回路20を起動することができ、従来よりも通電パ
ルス幅が短くなっても、通電パルスのオン期間中にA/
D変換処理を完了することが可能となる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
ルスのオンタイミングからA/D安定時間が経過した時
点でA/D変換回路20を起動するようにしたので、常
に通電パルスのオンタイミングから最短の時間でA/D
変換回路20を起動することができ、従来よりも通電パ
ルス幅が短くなっても、通電パルスのオン期間中にA/
D変換処理を完了することが可能となる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
【0038】また、本実施形態では、通電パルス幅がA
/D安定時間よりも短い時に、A/D変換を中止するよ
うにしたが、A/D変換中止が所定回数以上連続した場
合には、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理するようにしたので、強制的にA/D変換させること
ができて、A/D変換値を更新することができる。しか
も、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処理し
た場合は、通電パルス幅の増加分に応じて次回以降の通
電パルス幅を減少させるようにしたので、強制的なA/
D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
/D安定時間よりも短い時に、A/D変換を中止するよ
うにしたが、A/D変換中止が所定回数以上連続した場
合には、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理するようにしたので、強制的にA/D変換させること
ができて、A/D変換値を更新することができる。しか
も、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処理し
た場合は、通電パルス幅の増加分に応じて次回以降の通
電パルス幅を減少させるようにしたので、強制的なA/
D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
【0039】また、従来は、図6に示すように、デュー
ティ制御の周期が判定周期T1の整数n倍であるため、
デューティ制御の分解能が1/nと粗くなるという欠点
があり、分解能を細かくするには、nを大きくして周期
を長くする必要があった。これに対し、本実施形態で
は、コンペア一致出力を使用して通電パルスのオフタイ
ミングを制御するため、デューティ制御の周期を長くす
ることなく、分解能を上げることができる。従って、デ
ューティ制御の周期を従来よりも短くしてもデューティ
制御の精度を上げることができる。
ティ制御の周期が判定周期T1の整数n倍であるため、
デューティ制御の分解能が1/nと粗くなるという欠点
があり、分解能を細かくするには、nを大きくして周期
を長くする必要があった。これに対し、本実施形態で
は、コンペア一致出力を使用して通電パルスのオフタイ
ミングを制御するため、デューティ制御の周期を長くす
ることなく、分解能を上げることができる。従って、デ
ューティ制御の周期を従来よりも短くしてもデューティ
制御の精度を上げることができる。
【0040】尚、本実施形態では、マイクロコンピュー
タ19には、A/D用と通電制御用の2つのコンペアレ
ジスタ26,27を設けたが、これを1つのコンペアレ
ジスタで兼用させるようにしても良い。1つのコンペア
レジスタで兼用させる場合には、コンペアレジスタにA
/D起動タイミングをセットし、A/D変換終了時に該
コンペアレジスタの値を通電パルスのオフタイミングに
書き換えるようにすれば良い。
タ19には、A/D用と通電制御用の2つのコンペアレ
ジスタ26,27を設けたが、これを1つのコンペアレ
ジスタで兼用させるようにしても良い。1つのコンペア
レジスタで兼用させる場合には、コンペアレジスタにA
/D起動タイミングをセットし、A/D変換終了時に該
コンペアレジスタの値を通電パルスのオフタイミングに
書き換えるようにすれば良い。
【0041】また、コンペアレジスタを用いずに、ソフ
トウエアでコンペアレジスタの機能を実現するようにし
ても良い。或は、マイクロコンピュータ19として、時
刻一致検出機能付きポートをもつマイクロコンピュータ
を使用して、そのポートをヒータ駆動用のポートとして
用い、ポート用コンペアレジスタに通電パルスのオフタ
イミングをセットして、タイマの値が該ポート用コンペ
アレジスタの値に一致した時点で、該ポートの出力をマ
イクロコンピュータ内のハードウエアでオフさせるよう
にしても良い。
トウエアでコンペアレジスタの機能を実現するようにし
ても良い。或は、マイクロコンピュータ19として、時
刻一致検出機能付きポートをもつマイクロコンピュータ
を使用して、そのポートをヒータ駆動用のポートとして
用い、ポート用コンペアレジスタに通電パルスのオフタ
イミングをセットして、タイマの値が該ポート用コンペ
アレジスタの値に一致した時点で、該ポートの出力をマ
イクロコンピュータ内のハードウエアでオフさせるよう
にしても良い。
【0042】また、本実施形態では、A/D起動タイミ
ングを通電パルスのオンタイミングからA/D安定時間
経過後に設定したが、A/D起動タイミングは、A/D
安定時間経過後から通電パルスのオフタイミングまでの
期間内で適宜変更しても良い。更に、A/D変換処理時
間を考慮して、A/D起動タイミングは、(A/D安定
時間+A/D変換処理時間)から(通電パルス幅−A/
D変換処理時間)までの期間内で適宜設定しても良い。
このようにすれば、通電パルスのオフタイミングをずら
さなくても、通電パルスのオン期間中にA/D変換処理
を完了することができる。
ングを通電パルスのオンタイミングからA/D安定時間
経過後に設定したが、A/D起動タイミングは、A/D
安定時間経過後から通電パルスのオフタイミングまでの
期間内で適宜変更しても良い。更に、A/D変換処理時
間を考慮して、A/D起動タイミングは、(A/D安定
時間+A/D変換処理時間)から(通電パルス幅−A/
D変換処理時間)までの期間内で適宜設定しても良い。
このようにすれば、通電パルスのオフタイミングをずら
さなくても、通電パルスのオン期間中にA/D変換処理
を完了することができる。
【0043】その他、本発明の適用範囲は、空燃比セン
サ16のヒータ17の通電制御に限定されず、通電制御
をデューティ制御で行う種々の通電制御装置に本発明を
適用して実施できる。
サ16のヒータ17の通電制御に限定されず、通電制御
をデューティ制御で行う種々の通電制御装置に本発明を
適用して実施できる。
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム全体の概略
構成図
構成図
【図2】通電パルスのオン/オフタイミングとA/D変
換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャート
換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャート
【図3】A/D変換処理の流れを概略的に説明するフロ
ーチャート
ーチャート
【図4】通電開始処理プログラムの処理の流れを説明す
るフローチャート
るフローチャート
【図5】A/D変換終了処理プログラムの処理の流れを
説明するフローチャート
説明するフローチャート
【図6】従来の通電パルスのオン/オフタイミングとA
/D変換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャ
ート
/D変換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャ
ート
11…エンジン(内燃機関)、14…排気管、16…空
燃比センサ、17…ヒータ(負荷)、19…マイクロコ
ンピュータ(デューティ制御手段,A/D起動手段,オ
フタイミングセット手段,通電パルスオフ手段)、20
…A/D変換回路(A/D変換手段)、26…A/D用
コンペアレジスタ、27…通電制御用コンペアレジス
タ。
燃比センサ、17…ヒータ(負荷)、19…マイクロコ
ンピュータ(デューティ制御手段,A/D起動手段,オ
フタイミングセット手段,通電パルスオフ手段)、20
…A/D変換回路(A/D変換手段)、26…A/D用
コンペアレジスタ、27…通電制御用コンペアレジス
タ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/409 G01N 27/58 B
Claims (6)
- 【請求項1】 負荷への通電をデューティ制御するデュ
ーティ制御手段と、前記負荷への通電パルスのオン期間
中に負荷電流又は負荷電圧をA/D変換するA/D変換
手段とを備えた通電制御装置において、 前記通電パルスのオンタイミングから所定時間経過後に
前記A/D変換手段を起動するA/D起動手段と、 前記A/D変換手段によるA/D変換が終了した時に前
記通電パルスのオフタイミングをセットするオフタイミ
ングセット手段と、 前記オフタイミングセット手段でセットされたオフタイ
ミングで前記通電パルスをオフする通電パルスオフ手段
とを備えていることを特徴とする通電制御装置。 - 【請求項2】 前記A/D起動手段は、前記デューティ
制御手段で演算された通電パルス幅が前記A/D変換手
段でA/D変換を行うのに必要な時間よりも短い時に
は、前記A/D変換手段の起動を中止することを特徴と
する請求項1に記載の通電制御装置。 - 【請求項3】 前記デューティ制御手段は、前記A/D
変換手段の起動中止が複数回連続した場合に、所定の条
件を満たした時に前記通電パルス幅を前記A/D変換手
段でA/D変換を行うのに必要な時間まで増加させるこ
とを特徴とする請求項2に記載の通電制御装置。 - 【請求項4】 前記デューティ制御手段は、前記通電パ
ルス幅を前記A/D変換手段でA/D変換を行うのに必
要な時間まで増加させた場合には、その増加分に応じて
次回以降の通電パルス幅を減少させることを特徴とする
請求項3に記載の通電制御装置。 - 【請求項5】 前記オフタイミングセット手段は、前記
デューティ制御手段で演算されたデューティ比が100
%の時には、前記通電パルスのオフタイミングをセット
しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
載の通電制御装置。 - 【請求項6】 前記負荷は、内燃機関の排気管に設置さ
れた空燃比センサの素子を加熱するヒータであることを
特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の通電制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28902898A JP3465604B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 通電制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28902898A JP3465604B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 通電制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002268163A Division JP3606273B2 (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 通電制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000120476A true JP2000120476A (ja) | 2000-04-25 |
JP3465604B2 JP3465604B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=17737901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28902898A Expired - Fee Related JP3465604B2 (ja) | 1998-10-12 | 1998-10-12 | 通電制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465604B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-12 JP JP28902898A patent/JP3465604B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3465604B2 (ja) | 2003-11-10 |
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