JP3465604B2 - 通電制御装置 - Google Patents

通電制御装置

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JP3465604B2 JP28902898A JP28902898A JP3465604B2 JP 3465604 B2 JP3465604 B2 JP 3465604B2 JP 28902898 A JP28902898 A JP 28902898A JP 28902898 A JP28902898 A JP 28902898A JP 3465604 B2 JP3465604 B2 JP 3465604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、負荷への通電をデ
ューティ制御すると共に、負荷への通電パルスのオン期
間中に負荷電流又は負荷電圧をA/D変換する機能を備
えた通電制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、負荷の通電制御に広く用いら
れているデューティ制御は、負荷への通電を短い周期で
繰り返しオン/オフさせ、1周期当たりのオン時間(通
電パルスの幅)の比率(デューティ比)を制御すること
で、負荷電流や負荷電圧を制御するようにしている。例
えば、内燃機関の排気管に設置された空燃比センサの素
子を加熱するヒータの通電制御もデューティ制御によっ
て行われ、ヒータの電流や電圧をA/D変換してマイク
ロコンピュータに取り込み、その検出値に基づいてヒー
タ電力をフィードバック制御したり、ヒータの異常診断
を行うようにしている。
【0003】ヒータの通電をデューティ制御する場合、
図6に示すように、非常に短い周期T1でヒータの通電
のオン/オフを判定し、この判定周期T1の整数n倍
(T1×n)をデューティ制御の1周期としてデューテ
ィ制御を行う。従って、デューティ比をD%とすると、
T1×n時間毎に通電をオンし、その時点からT1×n
×D/100だけ経過した時点で、通電をオフする。つ
まり、T1×n時間毎にT1×n×D/100のパルス
幅の通電パルスをヒータに出力する。この際、A/D変
換回路の起動は、一定周期T2で行われるが、デューテ
ィ制御の周期とは同期していない。
【0004】A/D変換を行う際に、A/D変換器の入
力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)とA/
D変換処理時間との合計時間T3よりも通電パルス幅
(T1×n×D/100)が短いと、正確にA/D変換
できないため、通電パルスのオンタイミング(立ち上が
りタイミング)から上記合計時間T3が経過するまでの
期間は、A/D禁止フラグを「禁止」にセットし、A/
D変換を禁止するようにしている。この結果、A/D変
換が可能な期間は、通電パルスのオン期間中で且つA/
D禁止フラグが「許可」になっている期間となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、デューティ制御の周期(T1×n)とA/D変換
の実行周期T2とが同期していないため、通電パルス幅
が判定周期T1とA/D禁止期間T3との合計時間(T
1+T3)よりも短くなると、A/D変換処理の途中で
通電パルスがオフしてしまい、正確なA/D変換値が取
り込めないという問題があった。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、デューティ制御の周
期に同期したA/D変換を行うと共に、A/D変換処理
の途中で通電パルスがオフすることを未然に防止するこ
とができ、常に正確なA/D変換値を取り込むことがで
きる通電制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の通電制御装置は、負荷への通電
パルスのオンタイミングから所定時間経過後にA/D起
動手段によりA/D変換手段を起動し、その後、A/D
変換が終了した時に通電パルスのオフタイミングをオフ
タイミングセット手段によりセットし、このオフタイミ
ングで通電パルスを通電パルスオフ手段によりオフす
る。
【0008】従来は、デューティ制御の周期とA/D変
換の実行周期とが同期していないため、通電パルス幅が
T1+T3(図6参照)よりも短くなると、A/D変換
処理の途中で通電パルスがオフしてしまい、正確なA/
D変換値を取り込めなかったが、本発明では、デューテ
ィ制御の周期に同期したA/D変換を行うために、通電
パルスのオンタイミングからA/D変換手段の入力信号
が安定するまでの所定時間経過後にA/D変換手段を起
動するので、常に通電パルスのオンタイミングから最短
の時間でA/D変換手段を起動することができる。この
結果、通電パルス幅がT3(A/D安定時間+A/D変
換処理時間)以上であれば、通電パルスのオン期間中に
A/D変換処理を完了することができる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
【0009】ところで、本発明では、デューティ制御手
段で演算された通電パルス幅がA/D変換を行うのに必
要な時間(A/D安定時間+A/D変換処理時間)より
も短い時に、A/D変換手段を起動しても、A/D変換
処理中は通電パルスがオフされないため、正確なA/D
変換値を取り込むことができるが、この場合には、通電
パルスのオフタイミングがA/D変換終了後に延ばされ
るため、実際のデューティ比が演算値からずれてしま
う。
【0010】この対策として、請求項2のように、デュ
ーティ制御手段で演算された通電パルス幅がA/D変換
を行うのに必要な時間よりも短い時には、A/D変換手
段の起動を中止することが好ましい。このようにすれ
ば、デューティ比のずれを防止でき、デューティ制御の
精度を良好に保つことができる。
【0011】この場合、請求項3のように、A/D変換
手段の起動中止が複数回連続した場合に、所定の条件を
満たした時に通電パルス幅をA/D変換を行うのに必要
な時間まで増加させるようにしても良い。つまり、A/
D変換手段の起動中止が連続して発生すると、新たなA
/D変換値を取り込めなくなり、A/D変換値を用いた
制御に支障を来すので、所定の条件を満たした時に通電
パルス幅をA/D変換を行うのに必要な時間まで増加さ
せて、強制的にA/D変換を行うものである。これによ
り、A/D変換の中止が何回も連続するような場合で
も、適宜、新たなA/D変換値を取り込むことが可能と
なる。尚、所定の条件としては、例えば、A/D変換手
段の起動中止の連続回数、負荷の制御状況、A/D変換
値の更新の必要性等が考えられる。
【0012】更に、請求項4のように、通電パルス幅を
A/D変換を行うのに必要な時間まで増加させた場合に
は、その増加分に応じて次回以降の通電パルス幅を減少
させることが好ましい。このようにすれば、強制的なA
/D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
【0013】また、請求項5のように、デューティ制御
手段で演算されたデューティ比が100%の時には、通
電パルスのオフタイミングのセットを中止すると良い。
これにより、デューティ比が100%の時には、負荷に
連続通電することができる。尚、デューティ比が100
%の場合でも、デューティ制御の周期毎に通電パルスの
オンタイミングを基準にしてA/D変換手段の起動タイ
ミングがセットされるため、デューティ制御の周期と同
期してA/D変換を行うことができる。
【0014】以上説明した本発明は、通電制御をデュー
ティ制御で行う種々の通電制御装置に適用して実施でき
るが、請求項6のように、内燃機関の排気管に設置され
た空燃比センサの素子を加熱するヒータの通電制御に適
用しても良い。これにより、ヒータの電流や電圧を精度
良くA/D変換することができ、ヒータの電力制御や空
燃比センサの異常診断を精度良く行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を空燃比センサのヒ
ータ通電制御装置に適用した一実施形態を図1乃至図5
に基づいて説明する。まず、図1に基づいてシステム全
体の構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸
気管12には、スロットルバルブ(図示せず)や燃料噴
射弁13等が設けられ、排気管14には排気ガス浄化用
の触媒15が設けられ、この触媒15の上流側には、排
気ガスの空燃比を検出する空燃比センサ16が設けられ
ている。この空燃比センサ16の素子は、活性温度が高
く、しかも、活性温度範囲が狭いため、排気ガスの熱の
みでは、活性温度範囲を維持することが困難である。そ
こで、この空燃比センサ16には、ヒータ17を付設
し、このヒータ17の加熱により空燃比センサ16の素
子温度を活性温度範囲に維持するようになっている。
【0016】この空燃比センサ16のヒータ17への通
電は、電子制御回路(以下「ECU」と略記する)18
によってデューティ制御される。このECU18は、マ
イクロコンピュータ19を主体として構成され、その周
辺回路として、A/D変換回路20(A/D変換手
段)、ヒータ駆動回路21、入力回路22、出力回路2
3等が設けられている。入力回路22は、空燃比センサ
16の出力電圧(空燃比検出信号)を取り込んでA/D
変換回路20に入力する。マイクロコンピュータ19
は、A/D変換回路20でA/D変換した空燃比センサ
16の出力電圧を取り込んで排気ガスの空燃比を検出
し、その検出値に基づいて空燃比をフィードバック制御
する。
【0017】また、ヒータ駆動回路21は、マイクロコ
ンピュータ19からのデューティ信号に基づいてヒータ
17をデューティ駆動して空燃比センサ16の素子温度
を活性温度範囲に維持すると共に、ヒータ17(負荷)
の電流や印加電圧を検出して、その検出信号をA/D変
換回路20に出力する。マイクロコンピュータ19は、
A/D変換回路20でA/D変換したヒータ17の電流
や印加電圧を取り込んで、その電流や印加電圧に基づい
てヒータ17の異常診断やヒータ17のデューティ比の
演算を行う。また、マイクロコンピュータ19は、燃料
噴射量や点火時期を演算し、出力回路23から噴射信号
を燃料噴射弁13に出力して燃料噴射弁13の噴射動作
を制御すると共に、点火信号を点火装置24に出力して
点火プラグ25の点火動作を制御する。
【0018】更に、マイクロコンピュータ19は、A/
D用コンペアレジスタ26と通電制御用コンペアレジス
タ27とを内蔵し、この2つのコンペアレジスタ26,
27を用いてA/D変換回路20の起動タイミング(以
下「A/D起動タイミング」という)とヒータ17の通
電パルスのオフタイミング(立ち下がりタイミング)を
セットする。
【0019】次に、図2に基づいて、通電パルスのオン
/オフタイミングとA/D変換処理タイミングとの関係
を説明する。デューティ制御の周期に同期して通電パル
スのオンタイミング毎にA/D用コンペアレジスタ26
にA/D起動タイミングをセットする。この際、A/D
起動タイミングは、通電パルスのオンタイミングからA
/D変換回路20の入力信号が安定するまでの時間(A
/D安定時間)が経過した時点でA/D変換回路20を
起動するように設定される。
【0020】A/D起動タイミングのセット後、マイク
ロコンピュータ19内のハードウエアのタイマの値がA
/D用コンペアレジスタ26の値に一致した時点で、時
刻一致割り込み処理によりA/D変換回路20を起動し
て入力信号をA/D変換する。これにより、デューティ
制御の周期に同期して、通電パルスのオンタイミングか
らA/D安定時間経過後にA/D変換が実施される。
【0021】その後、A/D変換が終了した時点で、通
電制御用コンペアレジスタ27に通電パルスのオフタイ
ミングをセットする(B,C参照)。その後、マイクロ
コンピュータ19内のタイマの値が通電制御用コンペア
レジスタ27の値に一致した時点で、時刻一致割り込み
処理により通電パルスをオフする。但し、デューティ比
が100%の時には、通電パルスのオフタイミングのセ
ットを中止し(A参照)、通電パルスをオフせずに次の
周期の通電パルスに連続させる。
【0022】尚、通電パルス幅がA/D変換を行うのに
必要な時間(A/D安定時間)よりも短い時には、A/
D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセ
ットせず(E参照)、A/D変換を中止する。この場合
は、通電パルスのオンタイミングで、通電制御用コンペ
アレジスタ27に通電パルスのオフタイミングをセット
する(D参照)。
【0023】以上説明した処理は、マイクロコンピュー
タ19により図3のフローチャートに従って実行され
る。本プログラムは、デューティ制御の周期(通電パル
スのオンタイミング)に同期して起動され、特許請求の
範囲でいうデューティ制御手段としての役割を果たす。
本プログラムが起動されると、まずステップ101で、
通電パルスのオンタイミングで通電パルスをオンしてヒ
ータ17への通電を開始する。この後、ステップ102
で、通電パルス幅(通電時間)がA/D変換回路20の
入力信号が安定するまでの時間(A/D安定時間)以上
であるか否かを判定し、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であれば、A/D変換が可能であると判断して、ス
テップ103に進み、A/D用コンペアレジスタ26に
A/D起動タイミングをセットし、そのA/D起動タイ
ミングになるまで待機する(ステップ104)。
【0024】その後、A/D起動タイミングになった時
点で、ステップ105に進み、A/D変換回路20を起
動して入力信号をA/D変換する。これらステップ10
4,105の処理が特許請求の範囲でA/D起動手段と
しての役割を果たす。
【0025】A/D変換中は、ステップ106で、A/
D変換が終了するまで待機し、A/D変換が終了した時
点で、ステップ107に進み、マイクロコンピュータ1
9内にA/D変換値を取り込むと共に、ステップ108
で、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コンペア
レジスタ27にセットする。このステップ108の処理
が特許請求の範囲でいうオフタイミングセット手段とし
ての役割を果たす。
【0026】その後、通電パルスのオフタイミングにな
るまで待機し(ステップ109)、オフタイミングにな
った時点で、ステップ110に進み、通電パルスをオフ
する。このステップ110の処理が特許請求の範囲でい
う通電パルスオフ手段としての役割を果たす。
【0027】尚、前述したステップ102で、通電パル
ス幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合に
は、A/D変換が不可能であるので、A/D変換処理
(ステップ103〜107)を行わずにステップ108
に進み、通電パルスのオフタイミングを通電制御用コン
ペアレジスタ27にセットして、通電パルスのオフタイ
ミングになるまで待機し(ステップ109)、オフタイ
ミングになった時点で、ステップ110に進み、通電パ
ルスをオフする。
【0028】尚、本実施形態では、A/D安定時間と比
較してA/D変換処理時間が十分に短いことを考慮し
て、ステップ102で、通電パルス幅がA/D安定時間
以上であるか否かで、A/D変換処理が可能か否かを判
定するようにしたが、A/D変換処理時間を考慮して、
通電パルス幅がA/D安定時間とA/D変換処理時間と
の合計時間以上であるか否かで、A/D変換処理が可能
か否かを判定するようにしても良い。
【0029】以上説明した図3のフローチャートは、本
実施形態のA/D変換処理の流れを概略的に説明したも
のである。本実施形態のように、マイクロコンピュータ
19内にA/D用コンペアレジスタ26と通電制御用コ
ンペアレジスタ27とを設けたシステムでは、図4及び
図5のプログラムによってA/D変換処理が次のように
実施される。
【0030】図4の通電開始処理プログラムは、デュー
ティ制御の周期(通電パルスのオンタイミング)に同期
して起動される。本プログラムが起動されると、まずス
テップ201で、空燃比センサ16の素子温度を検出又
は推定して素子温度が目標温度(活性温度)となるよう
に、ヒータ17のデューティ比(通電パルス幅)を算出
する。次のステップ202で、A/D変換中止の回数
(つまり通電パルス幅<A/D安定時間となる回数)が
所定回数以上連続したか否かを判定し、所定回数以上連
続していなければ、ステップ204に進む。
【0031】もし、A/D変換中止が所定回数以上連続
した場合には、新たなA/D変換値を強制的に取り込む
ために、ステップ203に進み、通電パルス幅をA/D
安定時間で下限ガード処理して(つまり通電パルス幅=
A/D安定時間にセットして)、ステップ204に進
む。尚、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理した場合には、通電パルス幅の増加分に応じて次回以
降の通電パルス幅が減少され、合計の通電時間が当初の
演算値と同一となるように調整される。この通電パルス
幅の減少処理は、次回以降に本プログラムを起動したと
きに、ステップ201で行われる。
【0032】ステップ204では、通電パルス幅が0
(つまりデューティ比=0%)か否かを判定し、通電パ
ルス幅=0の場合、つまりヒータ17に通電しない場合
には、以降の処理を行わずに本プログラムを終了する。
これに対し、通電パルス幅>0の場合には、ステップ2
05に進み、通電パルスをオンしてヒータ17への通電
を開始する。
【0033】この後、ステップ206で、通電パルス幅
がA/D安定時間以上であるか否かを判定し、通電パル
ス幅がA/D安定時間以上であれば、A/D変換が可能
であると判断して、ステップ207に進み、A/D用コ
ンペアレジスタ26にA/D起動タイミングをセットす
る。この際、A/D起動タイミングは、通電パルスのオ
ンタイミングからA/D安定時間が経過した時点でA/
D変換回路20を起動するように設定される。A/D起
動タイミングのセット後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値がA/D用コンペアレジスタ26の値に一
致した時点で、時刻一致割り込み処理によりA/D変換
回路20を起動して入力信号をA/D変換する。
【0034】一方、上記ステップ206で、通電パルス
幅がA/D安定時間よりも短いと判定された場合には、
ステップ208に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットする。この場
合は、A/D用コンペアレジスタ26にA/D起動タイ
ミングをセットせず、A/D変換が行われない。
【0035】図5のA/D変換終了処理プログラムは、
A/D変換終了に同期して起動される。本プログラムが
起動されると、まずステップ301で、デューティ比が
100%未満か否かを判定し、100%未満であれば、
ステップ302に進み、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットした後、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。その後、マイクロコンピュータ19内
のタイマの値が通電制御用コンペアレジスタ27の値に
一致した時点で、時刻一致割り込み処理により通電パル
スをオフする。
【0036】一方、上記ステップ301で、デューティ
比が100%と判定された場合(つまりヒータ17に連
続通電する場合)には、通電制御用コンペアレジスタ2
7に通電パルスのオフタイミングをセットせずに、A/
D変換値をマイクロコンピュータ19内に取り込む(ス
テップ303)。尚、デューティ比が100%の場合
に、通電パルスのオフタイミングを実際の100%に相
当する時間よりも長く設定するようにしても良く、この
場合でも、ヒータ17に連続通電することができる。
【0037】以上説明した本実施形態によれば、通電パ
ルスのオンタイミングからA/D安定時間が経過した時
点でA/D変換回路20を起動するようにしたので、常
に通電パルスのオンタイミングから最短の時間でA/D
変換回路20を起動することができ、従来よりも通電パ
ルス幅が短くなっても、通電パルスのオン期間中にA/
D変換処理を完了することが可能となる。しかも、A/
D変換終了時に通電パルスのオフタイミングをセットす
るため、処理遅れ等によりA/D変換処理が遅れても、
A/D変換処理中は通電パルスがオフされず、従来のよ
うにA/D変換処理の途中で通電パルスがオフしてしま
う不具合を解消することができ、常に正確なA/D変換
値を取り込むことができる。
【0038】また、本実施形態では、通電パルス幅がA
/D安定時間よりも短い時に、A/D変換を中止するよ
うにしたが、A/D変換中止が所定回数以上連続した場
合には、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処
理するようにしたので、強制的にA/D変換させること
ができて、A/D変換値を更新することができる。しか
も、通電パルス幅をA/D安定時間で下限ガード処理し
た場合は、通電パルス幅の増加分に応じて次回以降の通
電パルス幅を減少させるようにしたので、強制的なA/
D変換の実施によりデューティ比が増加方向にずれて
も、その後の通電パルス幅の減少処理により合計の通電
時間を一定にすることができ、デューティ制御の精度も
低下させずに済む。
【0039】また、従来は、図6に示すように、デュー
ティ制御の周期が判定周期T1の整数n倍であるため、
デューティ制御の分解能が1/nと粗くなるという欠点
があり、分解能を細かくするには、nを大きくして周期
を長くする必要があった。これに対し、本実施形態で
は、コンペア一致出力を使用して通電パルスのオフタイ
ミングを制御するため、デューティ制御の周期を長くす
ることなく、分解能を上げることができる。従って、デ
ューティ制御の周期を従来よりも短くしてもデューティ
制御の精度を上げることができる。
【0040】尚、本実施形態では、マイクロコンピュー
タ19には、A/D用と通電制御用の2つのコンペアレ
ジスタ26,27を設けたが、これを1つのコンペアレ
ジスタで兼用させるようにしても良い。1つのコンペア
レジスタで兼用させる場合には、コンペアレジスタにA
/D起動タイミングをセットし、A/D変換終了時に該
コンペアレジスタの値を通電パルスのオフタイミングに
書き換えるようにすれば良い。
【0041】また、コンペアレジスタを用いずに、ソフ
トウエアでコンペアレジスタの機能を実現するようにし
ても良い。或は、マイクロコンピュータ19として、時
刻一致検出機能付きポートをもつマイクロコンピュータ
を使用して、そのポートをヒータ駆動用のポートとして
用い、ポート用コンペアレジスタに通電パルスのオフタ
イミングをセットして、タイマの値が該ポート用コンペ
アレジスタの値に一致した時点で、該ポートの出力をマ
イクロコンピュータ内のハードウエアでオフさせるよう
にしても良い。
【0042】また、本実施形態では、A/D起動タイミ
ングを通電パルスのオンタイミングからA/D安定時間
経過後に設定したが、A/D起動タイミングは、A/D
安定時間経過後から通電パルスのオフタイミングまでの
期間内で適宜変更しても良い。更に、A/D変換処理時
間を考慮して、A/D起動タイミングは、(A/D安定
時間+A/D変換処理時間)から(通電パルス幅−A/
D変換処理時間)までの期間内で適宜設定しても良い。
このようにすれば、通電パルスのオフタイミングをずら
さなくても、通電パルスのオン期間中にA/D変換処理
を完了することができる。
【0043】その他、本発明の適用範囲は、空燃比セン
サ16のヒータ17の通電制御に限定されず、通電制御
をデューティ制御で行う種々の通電制御装置に本発明を
適用して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム全体の概略
構成図
【図2】通電パルスのオン/オフタイミングとA/D変
換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャート
【図3】A/D変換処理の流れを概略的に説明するフロ
ーチャート
【図4】通電開始処理プログラムの処理の流れを説明す
るフローチャート
【図5】A/D変換終了処理プログラムの処理の流れを
説明するフローチャート
【図6】従来の通電パルスのオン/オフタイミングとA
/D変換処理タイミングとの関係を説明するタイムチャ
ート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、14…排気管、16…空
燃比センサ、17…ヒータ(負荷)、19…マイクロコ
ンピュータ(デューティ制御手段,A/D起動手段,オ
フタイミングセット手段,通電パルスオフ手段)、20
…A/D変換回路(A/D変換手段)、26…A/D用
コンペアレジスタ、27…通電制御用コンペアレジス
タ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G01N 27/419 G01N 27/58 B (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310 F02D 45/00 358 G01N 27/409 G01N 27/41 G01N 27/419

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷への通電をデューティ制御するデュ
    ーティ制御手段と、前記負荷への通電パルスのオン期間
    中に負荷電流又は負荷電圧をA/D変換するA/D変換
    手段とを備えた通電制御装置において、 前記通電パルスのオンタイミングから所定時間経過後に
    前記A/D変換手段を起動するA/D起動手段と、 前記A/D変換手段によるA/D変換が終了した時に前
    記通電パルスのオフタイミングをセットするオフタイミ
    ングセット手段と、 前記オフタイミングセット手段でセットされたオフタイ
    ミングで前記通電パルスをオフする通電パルスオフ手段
    とを備えていることを特徴とする通電制御装置。
  2. 【請求項2】 前記A/D起動手段は、前記デューティ
    制御手段で演算された通電パルス幅が前記A/D変換手
    段でA/D変換を行うのに必要な時間よりも短い時に
    は、前記A/D変換手段の起動を中止することを特徴と
    する請求項1に記載の通電制御装置。
  3. 【請求項3】 前記デューティ制御手段は、前記A/D
    変換手段の起動中止が複数回連続した場合に、所定の条
    件を満たした時に前記通電パルス幅を前記A/D変換手
    段でA/D変換を行うのに必要な時間まで増加させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の通電制御装置。
  4. 【請求項4】 前記デューティ制御手段は、前記通電パ
    ルス幅を前記A/D変換手段でA/D変換を行うのに必
    要な時間まで増加させた場合には、その増加分に応じて
    次回以降の通電パルス幅を減少させることを特徴とする
    請求項3に記載の通電制御装置。
  5. 【請求項5】 前記オフタイミングセット手段は、前記
    デューティ制御手段で演算されたデューティ比が100
    %の時には、前記通電パルスのオフタイミングをセット
    しないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の通電制御装置。
  6. 【請求項6】 前記負荷は、内燃機関の排気管に設置さ
    れた空燃比センサの素子を加熱するヒータであることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の通電制御
    装置。
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