JP2000119977A - Pc鋼撚線及びその製造方法 - Google Patents

Pc鋼撚線及びその製造方法

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JP2000119977A
JP2000119977A JP10285497A JP28549798A JP2000119977A JP 2000119977 A JP2000119977 A JP 2000119977A JP 10285497 A JP10285497 A JP 10285497A JP 28549798 A JP28549798 A JP 28549798A JP 2000119977 A JP2000119977 A JP 2000119977A
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stranded
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Mikio Kurata
三樹夫 倉田
Toshimi Kondo
敏己 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PC鋼撚線において、搬送中の振動等により
端面の素線ずれが生じるのを有効に抑止する。 【解決手段】 少なくとも最外層の各素線10b1の曲
がり方向を長手方向に進むにつれて回転変化させたPC
鋼撚線。また、その製造方法として、各最外層素線を自
転させながら内側素線の周囲に撚り合わせた後、熱処理
を加えるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物や橋梁等の
構造物等に使用されるPC鋼撚線及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は、所要長さに切断されたPC鋼撚
線10を示したものである。このように、PC鋼撚線1
0は、自然状態でいずれかの方向に曲がっているのが一
般的であり、その曲がり方向に従って図2に示すように
コイル状に巻き取られ、結束線20等で束ねられた状態
で搬送された後、現場で巻解され、使用に供される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記PC鋼撚線10を
切断した直後の段階では、図3(a)に示すように各素
線の端面がきれいに揃った状態になっている。ところ
が、上記のようにコイル状に巻いて搬送すると、その搬
送中の振動等によって同図(b)に示すような素線同士
のずれが端面に生じ、端末定着作業や緊張作業に支障を
きたす不都合が生じている。
【0004】その対策として、従来は、1)素線の不揃
いが生じた端面を叩いて素線を揃わせるか、あるいは、
2)切断作業時に予めPC鋼撚線10の端部をテープや
バンドで締め付けて素線同士の動きを拘束しておき、端
面が不揃いになるのを事前に防止するといった手段がと
られている。しかし、これらの対策は、いずれも、素線
のずれとなる原因を根本的に解消するものではなく、し
かも、その作業は非常に手間のかかるものとなってい
る。また、2)の方法では、現場に搬送した後、撚線か
らテープやバンドを除去する作業を忘れ、そのまま定着
等を進めてしまうおそれもある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、端面で
の素線ずれの原因を根本的に解消し、当該ずれの生じに
くいPC鋼撚線及びその製造方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明者等は、上記素線のずれが生じる原因につい
て探究を進めた結果、当該「ずれ」は、PC鋼撚線を構
成する各素線が本来有している曲がり方向と、搬送時に
おけるPC鋼撚線全体の曲げ方向との差に起因するもの
であることを突き止めた。そのメカニズムを以下に詳述
する。
【0007】一般に、PC鋼撚線は、ボビンに巻き付け
られた素線を引き出しながらこれら素線同士を撚り合わ
せることにより製造されるものであるため、各素線は撚
り合わせ工程の前から特有の曲がりくせを有している。
しかも、その曲がり方向は各素線によって異なってお
り、これら素線の曲がり方向成分を合成した方向がPC
鋼撚線全体の曲がり方向となる。
【0008】図4は、従来の7本撚りPC鋼撚線、すな
わち、ボビンから引き出した素線をそのまま撚り合わせ
てから所定の熱処理を施したPC鋼撚線を分解し、その
うちの3本の最外層素線11,12,14の状態を示し
たものである。同図(a)に示す曲がり方向の角度は、
PC鋼撚線全体の曲がり方向を基準方向(=0゜)と
し、この基準方向からの角度を表わしている。また、同
図において各素線11,12,14が螺旋状をなしてい
るのは、その型付けによるものであり、同図では当該螺
旋の中心線を一点鎖線で描いてある。
【0009】図5は、上記PC鋼撚線10における1本
の芯線及び6本の最外層素線の曲がり量及び曲がり方向
をR−θ座標系においてそれぞれ点0,1,2,3,
4,5,6で表わしたものであり、さらに、PC鋼撚線
10全体の曲がり方向及び曲がり量を点Sで示してい
る。
【0010】この図5及び前記図4に示されるように、
PC鋼撚線を構成する各素線の元来の曲がり方向及び曲
がり量は相互に異なっている。にもかかわらず、PC鋼
撚線として構成された後は、各素線は共通の方向に曲が
った状態となるように相互に拘束されているのである。
従って、このような状態のまま搬送等の際に振動が与え
られれば、当然、各素線はその本来の曲がり方向がPC
鋼撚線全体の曲がり方向と合致する向きに回転変位しよ
うとする。すなわち、その素線本来の形状に近づく方向
に変位しようとする。
【0011】図6(a)(b)は、PC鋼撚線製造完了
直後の段階における最外層素線11の搬送前の曲がり方
向及び曲がり量を示すとともに、当該素線11に適当な
振動を与えた後の当該素線11の曲がり方向及び曲がり
量を曲線11′で示したものである。この図のように、
製造直後の段階で素線11の曲がり方向は基準方向(P
C鋼撚線全体の曲がり方向)から+135゜離れている
が、振動を与えることにより素線11が−120゜回転変
位して基準方向から+15゜の角度位置まで近づいてい
る。しかも、PC鋼撚線内で各素線は螺旋状すなわちね
じ状をなしているため、上記回転変位に伴って素線11
が長手方向にも進行し、その方向に60mmもずれる結果と
なっている。
【0012】同じく図7(a)(b)は、製造完了直後
の段階における最外層素線14の搬送前の曲がり方向及
び曲がり量を示すとともに、当該素線14に適当な振動
を与えた後の当該素線14の曲がり方向及び曲がり量を
曲線14′で示したものである。この図のように、製造
直後の段階で素線14の曲がり方向は上記素線11とは
逆に基準方向から−50゜離れており、振動の付与による
回転変位は逆に+30゜となる。このため、当該回転変位
に起因する長手方向の変位は上記素線11とは逆に−20
mmとなっている。これら素線11,14の長手方向の変
位差は、端面における素線のずれ現象を示すものに他な
らない。
【0013】図8は、各素線の曲がり方向(正確には当
該曲がり方向と基準方向との角度差)と、これに対応し
て振動時に各素線が回転変位する角度(回転角度)との
関係をグラフにまとめたものである。同図に示すよう
に、曲がり方向と回転角度とは略線形の関係にある。そ
して、その回転角度が大きいほど長手方向の変位も大き
くなるのであるから、前記図5に示すように各素線の曲
がり方向が相互に異なっている以上、振動を受けること
により各素線が長手方向に変位する量も相互に異なるこ
ととなり、これに起因する端面でのずれを回避すること
はできない。
【0014】このことは、換言すれば、各素線における
曲がりくせの方向性をなくせば、上記振動付与による素
線のずれを回避できることになる。ただし、各素線の曲
がりくせをなくす(すなわち元来の素線形状を完全な直
線状にする)ためには、特殊な直線加工が必要であり、
しかも、ボビンの巻き付けによる曲がりくせをなくすた
めにボビンの径を極めて大きくしなければならず、コス
トの著しい増大及び撚線機全体の大型化は免れ得ない。
また、撚線機内に矯正ローラ等を設置することにより撚
線加工中に素線を直線状にすることも可能であるが、こ
の場合も撚線機の著しい大型化、複雑化は避けられな
い。
【0015】そこで本発明は、前記課題を解決するため
の手段として、PC鋼撚線における少なくとも最外層の
各素線の曲がり方向を長手方向に進むにつれて回転変化
させるようにしたものである。
【0016】このように最外層素線の曲がり方向を回転
変化させることにより、全体として当該素線の曲がりく
せの方向性を消失させることができる。その結果、当該
素線の曲がり方向とPC鋼撚線全体の曲がり方向との差
に起因する撚線内での素線の変位を抑制し、端面での素
線ずれを有効に抑止することができる。しかも、特殊な
直線加工は不要であり、簡単に製造することが可能であ
る。
【0017】具体的には、各最外層素線を自転させなが
ら内側素線の周囲に撚り合わせた後、熱処理を加えるよ
うにすればよい。
【0018】本発明では、少なくとも最外層素線の曲が
り方向を回転変化させれば、端面での素線ずれを効果的
に防止することができるが、芯線以外の各素線の曲がり
方向を長手方向に進むにつれて回転変化させれば、より
好ましいものとなる。芯線の曲がり方向を回転変化させ
るか否かについては特に問わない。
【0019】上記曲がり方向の回転変化の1ピッチ(す
なわち曲がり方向が1周するのに要する長手方向の長
さ)は適宜設定が可能であるが、この1ピッチを当該P
C鋼撚線の全長よりも小さくすれば、素線が360゜全周
にわたって曲がり方向を有することになる。従って、当
該曲がり方向成分はより均一化され、素線ずれがより効
果的に抑止される。
【0020】換言すれば、上記熱処理後、各最外層素線
の曲がり方向の回転変化の1ピッチよりも長い寸法でP
C鋼撚線を切断するようにすれば、素線ずれを効果的に
抑止できることになる。
【0021】本発明は、PC鋼撚線について広く適用が
可能であるが、特に、型付け率の大きなものは素線ずれ
の程度も大きくなるため、当該型付け率の大きいPC鋼
撚線に特に有効である。具体的には、その型付け率が93
%以上の場合に素線ずれが発生しやすく、従って当該撚
線に本発明を適用する場合に特に有効であることが確認
されている。
【0022】ここで「型付け率」とは、図9(a)
(b)に示すような製品としてのPC鋼撚線10(図の
ように7本撚りPC鋼撚線10の場合には1本の芯線1
0aの周囲に6本の側線すなわち最外層素線10bを撚
り合わせて熱処理した後の撚線)の外径をds、図10
(a)(b)に示すように上記PC鋼撚線10を分解し
て取り出した単一側線10bの螺旋外径をdfとする
と、次の式で表わされる。
【0023】
【数1】(型付け率)=(df/ds)×100[%] すなわち、この型付け率が高いほど、撚線状態での素線
形状と単独での素線形状とが近似しており、撚線におい
て素線が拘束されている度合いが低い。従って、この型
付け率が高いほど、素線同士の摩擦力が低く、素線は撚
線中で進行しやすい状態にあるのであり、その結果、端
面での素線ずれが生じ易くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】図11は、本発明にかかるPC鋼
撚線10を製造するための装置の一例として、7本撚り
用撚線機を示したものである。この撚線機は、芯線ボビ
ン31a、ローター32、鏡板33、ボイス34、引出
し装置35、及び巻取りドラム36を順に有している。
【0025】ローター32は、芯線ボビン31aから繰
り出された芯線10aが挿通される中心筒37と、6つ
の側線ボビン31bを支持する回転円板38とが図略の
モータによって一体に回転駆動されるように構成されて
いる。さらに、このローター32の後部には遊星歯車機
構40が設けられ、上記回転円板38の回転すなわち6
つの側線ボビン31bの公転に伴って、各側線ボビン3
1bが自転するように構成されている。
【0026】詳しくは、図12(c)に示すように、上
記中心筒37の周囲に、図略の駆動機構によって駆動さ
れる太陽歯車41が取付けられ、各ボビン31bの中心
軸の後端に遊星歯車42が固定されるとともに、これら
太陽歯車41と遊星歯車42との間に中間歯車43が介
在している。そして、ローター32の回転に伴って各遊
星歯車42が自軸回りに回転するようになっている。
【0027】このような撚線機において、芯線ボビン3
1aから繰り出された芯線10aが中心筒37を通じて
鏡板33及びボイス34側に引き出されるとともに、そ
の周囲に、公転している各側線ボビン31bから側線1
0bが供給されることにより、これら側線10bが撚り
合わされる。そして、この撚線10は引出し装置35か
ら適宜巻取りドラム36に巻き取られる。
【0028】このとき、各側線10bが繰り出される各
側線ボビン31bは自軸回りに回転しているため、各側
線10bも自軸回りに回転しながら撚り合わされること
になる。従って、各側線ボビン31bへの巻き付けで側
線10bに曲がりくせが付いていても、その曲がり方向
が長手方向に進むに従って回転変化しながら側線10b
が撚り合わされることになる。このようにして形成した
撚線10を取り出し、適当な引張荷重をかけながら熱処
理することにより、所望の型付け率をもったPC鋼撚線
を得ることができる。上記熱処理の条件は適宜設定可能
であり、従来と同等の方法で差し支えない。
【0029】次に、このようにして製造された本発明に
かかるPC鋼撚線と従来のPC鋼撚線との実際の比較を
行う。
【0030】図13(a)(b)は、前記図6に示した
素線11(従来撚線の素線)と、本発明にかかるPC鋼
撚線において当該素線11に対応する素線10b1とを
対比して表わしたものである。この図においても、各素
線の型付け螺旋の中心線が一点鎖線で表わされている。
【0031】同図に示されるように、従来の素線11で
は、その曲がり方向が全長にわたって一定しており(図
では左向き)、当該方向への曲がり量は非常に大きくな
っている。ところが、本発明にかかる素線10b1で
は、その曲がり方向が長手方向(図では上下方向)に進
むにつれて回転変化しており、ピッチの小さい型付け螺
旋に加え、大きなピッチpをもつ螺旋を描いている。す
なわち、素線10b1では曲がり方向が周期的に変化し
ており、その結果、最大曲がり量も小さな螺旋径R内に
収められている。
【0032】このように、本発明にかかる素線10b1
ではその曲がりくせの方向性が失われているため、搬送
中に振動等を受けても従来のような回転変位ひいては長
手方向への変位が生じるおそれがない。特に、図示のよ
うに曲がり方向の回転変化のピッチpをPC鋼撚線全長
よりも小さくすれば(換言すれば、曲がり方向の回転変
化ピッチpよりも大きな長さでPC鋼撚線を切断使用す
れば)、曲がり方向が360゜全周に亘って変化すること
となり、当該曲がり方向成分をより均一化することがで
きる。従って、上記曲がり方向の回転ピッチpは十分短
くし、もしくはPC鋼撚線の使用長さを考慮して設定す
るのが好ましい。
【0033】なお、本発明では、PC鋼撚線を構成する
素線の具体的な本数や配列は特に問わない。例えば、上
記の7本撚り2層構造のほか、19本撚りの3層構造を
もつPC鋼撚線にも本発明を有効に適用できる。この場
合、芯線以外の18本の素線について曲がり方向を回転
変化させれば理想的であるが、その最外層素線のみ曲が
り方向を回転変化させても素線ずれの防止に有効であ
る。
【0034】
【実施例】前記図11及び図12に示した遊星歯車機構
付撚線機を用い、次の表1に示す条件下でPC鋼撚線の
製造を行った。
【0035】
【表1】
【0036】ここで「自転率」とは、素線の自転回数を
公転回数で除したものであり、その自転方向と公転方向
とが同一の場合を+、逆の場合を−としている。従っ
て、この自転率は、前記曲がり方向の回転変化ピッチと
長手方向長さとの関係を示す指標となるものであり、か
つ、素線の自転速度と公転速度との関係を変えることに
より自由に調節できるものである。そこで、この自転率
を種々設定し、切断長さが5m、8mの2種類のものに
ついて当該自転率と素線ずれとの関係を調べた。その結
果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】この内容を総自転ピッチ数とずれとの関係
に変換すると、次の表3のようになる。
【0039】
【表3】
【0040】この結果から、次の考察ができる。
【0041】1)自転率が0のもの、すなわち、素線を
全く自転させない従来構造のものでは、著しい素線ずれ
が生じる。
【0042】2)自転率が+のもの、すなわち、自転方
向と公転方向が同一のものでは、総自転ピッチ数を1以
上とすることにより、ずれを有効に抑止できる。
【0043】3)自転率が−のもの、すなわち、自転方
向と公転方向が逆のものでは、自転ピッチ数が0.6のも
のであっても素線ずれを有効に抑止できる。これは、自
転率が−のものでは+のものよりも型付け率が低く(表
2参照)、その分素線間の拘束力が大きくなっているた
めであると考えられる。この結果からみて、自転率の正
負や型付け率に関わらず、総自転ピッチ数を1以上にす
る(すなわち回転ピッチpを全長(切断長さ)よりも小
さくする)ことにより、素線ずれを有効に抑止できると
いえる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明は、PC鋼撚線にお
ける少なくとも最外層の各素線の曲がり方向を長手方向
に進むにつれて回転変化させたものであり、また、その
製造方法として、各最外層素線を自転させながら内側素
線の周囲に撚り合わせた後、熱処理を加えるようにした
ものであるので、PC鋼撚線端面における素線ずれの原
因を根本的に解消して当該ずれを有効に抑止し、また、
そのPC鋼撚線を特殊な加工を要しない簡単な工程で製
造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は一般的なPC鋼撚線の平面図、(b)
はその正面図である。
【図2】上記PC鋼撚線をコイル状に巻いた状態を示す
正面図である。
【図3】(a)は従来のPC鋼撚線を切断した直後の端
面の状態を示す図、(b)は当該切断をしてからコイル
状に巻いて搬送した後の端面状態を示す図である。
【図4】(a)は従来のPC鋼撚線を分解して各素線を
揃えた状態を示す平面図、(b)は同状態を示す正面図
である。
【図5】上記従来のPC鋼撚線における各素線の曲がり
方向及び曲がり量をR−θ座標系に表わした図である。
【図6】(a)は上記従来のPC鋼撚線における素線が
変位する前の回転位置及び変位した後の回転位置を示す
平面図、(b)はその正面図である。
【図7】(a)は上記従来のPC鋼撚線における素線が
変位する前の回転位置及び変位した後の回転位置を示す
平面図、(b)はその正面図である。
【図8】上記曲がり方向と回転角度との関係を示すグラ
フである。
【図9】(a)はPC鋼撚線の外径dsを示すための平
面図、(b)はその正面図である。
【図10】(a)はPC鋼撚線における各素線の型付け
螺旋の外径dfを示すための平面図、(b)はその正面
図である。
【図11】本発明方法を実施するための撚線機の一例を
示す正面図である。
【図12】(a)は図11のA−A線断面図、(b)は
図11のB−B線断面図、(c)は図11のC−C線断
面図である。
【図13】(a)は従来素線及び本発明にかかる素線の
曲がり方向及び曲がり量を示す平面図、(b)はその正
面図である。
【符号の説明】
10 PC鋼撚線 10a 芯線 10b 側線(最外層素線) p 曲がり方向の回転変化のピッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PC鋼撚線において、少なくとも最外層
    の各素線の曲がり方向が長手方向に進むにつれて回転変
    化していることを特徴とするPC鋼撚線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のPC鋼撚線において、芯
    線以外の各素線の曲がり方向が長手方向に進むにつれて
    回転変化していることを特徴とするPC鋼撚線。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のPC鋼撚線にお
    いて、上記曲がり方向の回転変化の1ピッチが当該PC
    鋼撚線の全長よりも小さいことを特徴とするPC鋼撚
    線。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のPC鋼
    撚線において、その型付け率が93%以上であることを特
    徴とするPC鋼撚線。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のPC鋼
    撚線の製造方法であって、各最外層素線を自転させなが
    ら内側素線の周囲に撚り合わせた後、熱処理を加えるこ
    とを特徴とするPC鋼撚線の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のPC鋼撚線の製造方法に
    おいて、上記熱処理後、各最外層素線の曲がり方向の回
    転変化の1ピッチよりも長い寸法で切断することを特徴
    とするPC鋼撚線の製造方法。
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