JP2000119912A - 油剤付与ガイド - Google Patents

油剤付与ガイド

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JP2000119912A
JP2000119912A JP10285072A JP28507298A JP2000119912A JP 2000119912 A JP2000119912 A JP 2000119912A JP 10285072 A JP10285072 A JP 10285072A JP 28507298 A JP28507298 A JP 28507298A JP 2000119912 A JP2000119912 A JP 2000119912A
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JP
Japan
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oil
yarn
oil supply
running
thread
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Pending
Application number
JP10285072A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Mori
真一朗 森
Shinichi Takahashi
真一 高橋
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 その全長及び全周に対して油剤の付着斑なく
均一に油剤を走行糸条に付着させることができる油剤付
与ガイドを提供する。 【解決手段】 糸条(2)がその中を走行する油剤付与孔
(3)と、該油剤付与孔(3)の糸条入側部壁面に開口させた
油剤供給孔(4a)と(4b)とを具備し、糸条走行方向に対す
る直角方向における前記の油剤付与孔(3)の断面積が少
なくとも糸条(2)の出側部で糸条走行方向に沿って漸減
されていることを特徴とする油剤付与ガイド(1)であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル、ナ
イロン等の合成繊維からなる連続走行するマルチフィラ
メント糸条に対し、均一に油剤を付与するための油剤付
与ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の製糸工程においては、紡糸、
延伸等の様々な段階で、単糸ばらけを防ぎ、また、後加
工を円滑に行う上で油剤を糸条に付着させる工程があ
る。従来、走行糸条への油剤付与方法としてはオイリン
グローラ方式が一般に使用されているが、この方式で
は、高速で走行する糸条への均一な油剤付与したり、あ
るいは設備をコンパクトに設けることが困難であること
から、ガイドによる油剤付与方式が採用されている。こ
のようなオイリングガイドとしては、糸条の全長及び全
周に渡って油剤の付着斑なく、またマルチフィラメント
を構成する各フィラメントのそれぞれに均一に油剤を付
与することが要求される。
【0003】このため、ガイド方式による改良された油
剤付与方式法が例えば、特開昭58−54013号公
報、実開昭57−188882号公報等に提案されてい
る。このような方法による油剤付与ガイドに関して、図
を使用して具体的に説明すると、この種の油剤付与ガイ
ド9は、図2に示す様に走行糸条の接糸面12の背面へ
直接油剤を吐出させるための油剤吐出孔11が設けられ
ているものである。しかしながら、このガイドの様に走
行する糸条10に対して直接油剤吐出孔11が接触する
ような構成では、走行する糸条10が糸揺れを起こすと
吐出孔11の開口率が変動するために、油剤吐出に関し
てバラツキが発生して走行糸条に対する油剤の付着斑の
原因となる。
【0004】また、実開昭57−188882号公報に
提案されている図3に示す様な油剤付与ガイド13で
は、走行する糸条の接糸面16の上方における走行糸条
14が接触しない部分に油剤吐出孔15を設け、吐出油
剤を油剤の自重で上方から接糸面16まで流下させて油
剤を付与する方式を採用している。しかしながら、この
ような方法においては、走行糸条14のハイマルチ化
(本発明においては、糸条を構成するフィラメントの数
が多いことを「ハイマルチ」と称する)、あるいは高速
化が進むつれて走行糸条14の周りに発生する随伴気流
の影響が顕著となり、糸条張力の変動により油剤溜まり
17の形成が非常に不安定となったり、油剤の流れが偏
流したりする。このため、走行糸条14に付着して持ち
去られる油剤量が随伴気流の影響により大きく左右さ
れ、油剤の付着斑が生じるという問題が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、以上
に述べた問題点を解決し、ハイマルチフィラメントのよ
うな糸条であったとしても、また、高速で走行する糸条
であったとしても、その全長及び全周に対して油剤の付
着斑なく均一に油剤を走行糸条に付着させることができ
る油剤付与ガイドを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、「糸条がその中を走行する油剤付与孔と、該油剤付
与孔の糸条入側部壁面に開口させた油剤供給孔とを具備
し、糸条走行方向に対する直角方向における前記の油剤
付与孔の断面積が少なくとも糸条の出側部で糸条走行方
向に沿って漸減されていることを特徴とする油剤付与ガ
イド」が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の油剤付与ガイドに
関して、図1を参照しながら詳細に説明する。該図1は
本発明の油剤付与ガイドを例示した側断面であって、1
は油剤付与ガイド本体、2は走行糸条であり、3は糸条
がその中を走行する油剤吐出孔、4aと4bとは2個の
油剤供給孔であり、該油剤付与孔3の糸条入側部壁面に
開口させられている。このように構成される本発明の油
剤付与ガイド1は、糸条2の走行方向に対する直角方向
における油剤付与孔3の断面積が少なくとも糸条2の出
側部で糸条走行方向に沿って漸減されていることを一大
特徴とする。なお、5と6とは糸条2の下部接糸面と上
部接糸面とをそれぞれ示し、走行糸条2は矢印で示した
方向(すなわち、図1の下方から上方)へと下部接糸面
5と上部接糸面6とによって、その走行位置が常に一定
位置に維持されるように位置決め規制されながら走行す
る。また、油剤供給孔は図1の実施態様例では走行糸条
2を挟むように2個も設けた実施態様を図示したが、3
個以上設けることもできるし、その位置関係においても
油剤供給孔を上下に互い違いに設けることもできる。更
には、図1において、下部接糸面5が油剤供給孔4aと
4bとの下方に設けられている態様が記載されている
が、油剤供給孔4aと4bとの上方に設けられる態様と
しても良いことは言うまでもない。
【0008】以上のように構成された油剤付与ガイド1
において、ギヤポンプの如き、図示しない油剤の連続供
給手段により、油剤が図1の矢印方向から油剤供給孔4
a〜4cへと連続的に供給される。ここで、油剤供給孔
4a〜4cの内、油剤供給孔4aと4bとは、油剤付与
孔3内に開口させられており、油剤供給孔4cは油剤付
与孔3外に開口させられている。このように、油剤供給
孔4cを油剤付与孔3外に開口させるようにしても良い
ことは言うまでもない。このようにして、油剤付与孔3
に、油剤供給孔4aと4bと通して供給された油剤は表
面張力(毛細管作用)と走行糸条に接触付着して上方へ
と持ち上げられようとする力とによって、走行糸条の周
囲に付着し、その全長に渡って均一に油剤が付与される
こととなる。
【0009】ここで、本発明においては、油剤付与孔3
の内部を走行している時の走行糸条2は、糸条張力が変
動してもその張力の変動に関係なく、安定した糸道を維
持する。しかも、走行糸条2は、下部接糸面5と上部接
糸面6とにより油剤供給孔4aと4bとによって、油剤
供給孔4aと4bとに接触せず浮いた形となる。このた
め、油剤供給孔4aと4bとからの油剤の吐出は、常に
安定した形で行われる。また、例えば3000m/分以
上の高速で走行する糸条においても、随伴気流の影響に
よって油剤が偏流して、均一に付着しないと言う問題も
解決することができる。
【0010】なお、糸条2に付着させる油剤量の調整
は、油剤付与孔2の大きさ、その断面積の漸減度合い、
油剤供給孔の設置個数、供給する油剤の量等の製糸条件
によって決定されることは言うまでもない。
【0011】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の油剤付与
ガイドを使用することにより、ハイマルチフィラメント
糸条に対し、高速走行下であっても、また、糸条の張力
が低張力であったとしても、走行糸条に随伴する気流の
影響を受けない。しかも、油剤供給孔の開口部から離れ
た位置を糸条が走行するため、油剤供給孔から常に安定
した形で油剤が吐出され、油剤供給孔の開口率が変動す
ることも無い。したがって、走行糸条の全長及び全周に
渡って、均一に油剤を付着させるる事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油剤付与ガイドの実施態様例を示した
側断面図である。
【図2】従来の油剤付与ガイドを示した側断面図であ
る。
【図3】従来の他の油剤付与ガイドの実施態様例を示し
た側断面図である。
【符号の説明】
1 油剤付与ガイド 2 走行糸条 3 油剤付与孔 4a〜4c 油剤吐出孔 5 下部接糸面 6 上部接糸面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糸条がその中を走行する油剤付与孔と、
    該油剤付与孔の糸条入側部壁面に開口させた油剤供給孔
    とを具備し、糸条走行方向に対する直角方向における前
    記の油剤付与孔の断面積が少なくとも糸条の出側部で糸
    条走行方向に沿って漸減されていることを特徴とする油
    剤付与ガイド。
  2. 【請求項2】 糸条が前記の油剤付与孔中を下方から上
    方へと走行する請求項1記載の油剤付与ガイド。
JP10285072A 1998-10-07 1998-10-07 油剤付与ガイド Pending JP2000119912A (ja)

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