JPS5812853Y2 - オイリング用ノズル - Google Patents

オイリング用ノズル

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Publication number
JPS5812853Y2
JPS5812853Y2 JP1977003776U JP377677U JPS5812853Y2 JP S5812853 Y2 JPS5812853 Y2 JP S5812853Y2 JP 1977003776 U JP1977003776 U JP 1977003776U JP 377677 U JP377677 U JP 377677U JP S5812853 Y2 JPS5812853 Y2 JP S5812853Y2
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JP
Japan
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oil
nozzle
yarn
pressurized fluid
guide hole
Prior art date
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Expired
Application number
JP1977003776U
Other languages
English (en)
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JPS53104215U (ja
Inventor
山近実
松本三男
前沢克彦
中村勤
Original Assignee
帝人株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は糸条に油剤を付与する装置に関するもので、更
に詳しくは、高速で糸条を処理する工程中において、複
雑な表面形状を有する糸条や、太繊度の糸条や、更に嵩
高糸等熱可塑性合成繊維を紡糸、延伸又は嵩高処理した
後、あるいは、その工程中において、糸条を構成する単
繊維者々について、均一に油剤を付与し、しかも余分な
油剤を高圧流体のエアカーテンで吹き切ると共に、ノズ
ル外に余分なオイルミストを飛散させない構造を有する
ノズルに関するものである。
油剤の付与装置には、ローラ式、流下式、吐出式、噴霧
式、等が現在実施されているが、これらの油剤付与方法
は、付着量を一定に保ちにくい欠点がある。
この傾向は、高速になるにつれて顕著になる。
従って最近のように生産性の向上に伴う工程の簡略化、
高速化等が進められると、これらの技術に対応した油剤
付与装置の開発が必要になって来る。
特に嵩高性付与後の糸条は、その嵩高性の為にその糸条
を構成する各単繊維に均一に斑なく分散して油剤を付与
させることは、はとんど不可能である。
例えば、従来より広く使用されているローラ式では、ロ
ーラ表面から離れている部分には、油剤が充分付与せず
、付与させようと糸条の張力をかけると嵩高性と弾性が
損われる等の問題がある。
この対策として噴霧式が考えられるが、油剤を糸条に完
全に付与させる為には相当量の油剤を付着させねば中央
部の単繊維まで油剤が付与されない。
その為糸条の外周面には、必要以上の余分の油剤が付着
しており、これが油剤の付着斑の原因となる。
更に、余分の油剤が周囲に飛散し、作業環境を害する等
の問題がある。
一方、高速流体を用いて糸条と油剤を同時に吸引し、膨
張室に噴射することにより油剤をミスト化して糸条単繊
維に均一に油剤を付与する方法も提案されている(特開
昭51−72607号公報参照)。
しかし、かかる方法では装置が大型化し、油剤ミストを
回収せねばならず、しかも繊維に均一に油剤を付与する
ことも完全とはいい難い。
そこで本考案者等は、高速加工時の特に嵩高性加工糸の
オイリング装置について鋭意検討した結果本考案に到達
したものである。
すなわち、本考案はノズル本体に、加圧流体供給口2か
らノズル糸導孔3の上流側に向って該加圧流体と油剤と
の混合流体を噴出する油剤噴射孔4を、ノズル糸導、孔
3の下流側に加圧流体導孔5に接続して糸条付着油剤量
の再調整機能を有するエアーカーテン兼用の複数個の加
圧流体噴射細孔T、7′・・・をそれぞれ開口せしめた
ことを特徴とするオイリング用ノズルである。
更に本考案を説明する。
走行する糸条に均一に油剤を付与するには、(イ)糸条
中央部の単繊維にまで油剤を付与する(口)単繊維間の
油剤付着斑をなくす ことが大切である。
かかる課題に対して本考案は、同一ノズル内で、糸条に
油剤を加圧流体との混合流体を噴射して糸条を開繊しつ
つ油剤を付与し、更に油剤付与後の糸条に細孔から加圧
流体を噴射して過剰に付与された油剤を吹き切ると共に
、この糸条を混繊しその際の単繊維相互の接触によって
付着油剤を再分散することにより夫々解決したものであ
る。
この場合、糸条走行速度が高速になればなる程、必要量
の油剤を糸条に付与することは難しくなるため油剤を含
む混合流体と糸条との接触時間を出来る丈長く取ること
が必要である。
このために本考案ではかかる混合流体をノズル糸導孔の
上流側に向って(糸条と対向して)噴射するようにした
のである。
以下、本考案を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、本考案の一実施態様でオイリング用ノズルの
本体の正面図、第2図は、第1図X−に線においてノズ
ル本体にフタ部が設けられた場合のノズルの断面図、第
3図は第2図のノズルを油剤供給配管系に組込んだオイ
リング工程の概略図である。
第1〜3図において、Yは糸条、1はノズル本体、2は
加圧流体供給口、3はノズル糸導孔、4は油剤噴射孔、
5は加圧流体導孔、6は油剤供給孔、7,7′は加圧流
体噴射細孔、8はフタ部、9゜9′はボルト、10はス
リン)、11,1.4は油剤タンク、12,15は切替
バルブ、13は油剤配管、16は流体配管である。
以下、第1図について述べると、ノズル本体1に穿設さ
れた加圧流体供給口2から、ノズル糸導孔3の上流側に
向って糸条Yの走行方向とは逆方向に油剤噴射孔4を開
口するとともに、ノズル糸導孔3の下流側に加圧流体導
孔5に接続して複数個の加圧流体噴射細孔I、7′・・
・を開口する。
ここで、油剤供給孔6は油剤噴射孔4に開口している。
また、加圧流体噴射細孔7,7′・・・はノズル糸導孔
3の糸条進行方向に対しア・ムよそ直角に開口されてい
る。
かかる本考案のノズルはノズル本体1に第2図に示すよ
うに、フタ部8をポル)9,9’等の固定部材で該ノズ
ル本体に固定するよう構成されている。
ここでスリット10は、ノズル本体1とフタ部8との間
に設けられた空隙であって該スリット10より糸条Yを
糸導孔3に容易に導入できるようになされている。
かくして、本考案のノズルは第1〜2図の如く構成され
ているから、加圧流体が加圧流体供給口2から油Δ1j
噴射孔4および加圧流体導孔5に供給される。
したがって油剤噴射孔4からは油剤供給孔6より供給さ
れた油剤と加圧流体との混合流体かノズル糸導孔3の上
流方向に噴射される。
この噴射された混合流体はノズル糸導孔3に供給された
糸条Yに随伴する空気ゾーンを破るとともに、糸条Yを
開繊して混合流体中に含まれる油剤が該糸条に均一に付
与されるのである。
また、このように混合流体を糸導孔3の上流方向に噴射
することによって糸導孔3内での油剤付与処理時間を高
めることもできる。
一方、加圧流体導孔5に供給された加圧流体は加圧流体
噴射細孔7,7′・・・から噴射される。
かかる細孔から噴射された加圧流体は糸条Yを構成して
いる単繊維を混繊し、その際に単繊維相互が接触し合っ
て糸条Yに付与された油剤を再分散し、さらに均一化す
る。
また、この噴射加圧流体は糸条Yに余分に付与された油
剤を吹切って適度な油剤付与量とするち共に、油剤ミス
トをノズル外部に噴出することを防止するエアーカーテ
ンの機能も有する。
ここで、加圧流体が本考案の加圧流体噴射細孔7.γ′
・・・のような細孔からではなく、例えば加圧流体導孔
5とほぼ同径の噴射孔から噴射された場合、前述したよ
うな糸条Yを構成している単繊維の混繊が十分になされ
ず単繊維相互の接触も不十分となるため、糸条Yの油剤
の再分散はほとんど不可能である。
なお、加圧流体導孔5に接続する細孔7,7′・・・の
ノズル糸導孔3に対する角度は、糸条走行方向と逆方向
(上流側)に向けるとさらにエアーカーテンの効果が犬
となる。
本考案のノズルの油剤供給孔6への油剤の供給は、第3
図に示す如く、油剤噴射孔4内の負圧を利用して、油剤
供給孔6より低い位置にある油剤タンク11より油剤を
切替バルブ12、油斉晒己管13を経て吸引してもよい
が、油剤の粘度が高い場合には、油剤供給孔6より高い
位置にある油剤タンク14から切替バルブ15、油剤配
管13を経て圧送する手段を設ければよく、また加圧流
体は、流体配管15より供給すればよい。
なお、本考案では、ノズル本体1とフタ部8よりなり、
該本体1とフタ部8との間にスリット10を有するオイ
リング用ノズルについて説明したが、これに限定される
ものではない。
スリット10は油剤ダストの飛散を更に防止するために
は、スリンi−i oを蔽って開閉自在のフタ等を設け
てもよく、スリット10に糸条Yを導入した後、ピスト
ン機構等によってスリット10がノズル本体1に密着す
るようになしてもよい。
さらに本考案は、フタ部8を設けることなく、ノズル本
体のかよそ中央に糸導孔を穿設して導孔に油剤噴射孔、
加圧流体導孔を開口した一体化したノズルにも適用可能
である。
以上の如く、本考案のノズルは例えば、次工程のワイン
ダー等の訃備に油剤が飛散することを防止でき、特に太
伊度の嵩高糸の高速加工工程の巻取前に設置すると、均
一なる油剤付与が可能であると同時に、余分な油剤が周
囲に飛散することも無く良好なる作業環境の維持が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施態様でオイリング用ノズル本体
の正面図、第2図は第1図X−に線に卦いてノズル本体
にフタ部が設けられた場合のノズルの断面図、第3図は
オイリング工程の概略図である。 Y・・・糸条、1・・・ノズル本体、2・・・加圧流体
供給口、3・・・ノズル糸導孔、4・・・油剤噴射孔、
5・・・加圧流体導孔、6・・・油剤供給孔、7,7′
・・・細孔、8・・・フタ部。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)ノズル本体に、加圧流体供給口2からノズル糸導
    孔3の上流側に向って該加圧流体と油剤との混合流体を
    噴出する油剤噴射孔4を、ノズル糸導孔3の下流側に加
    圧流体導孔5に接続して、糸条付着油剤量の再調整機能
    を有するエアー力テン兼用の複数個の加圧流体噴射細孔
    7,7′・・・をそれぞれ開口せしめたことを特徴とす
    るオイリング用ノズル。
  2. (2)油剤噴射孔4に油剤供給孔6が開口されてなる実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のオイリング用ノズル
  3. (3)複数個開口した細孔7,7′・・・がノズル糸導
    孔3に付しふ−およそ直角に開口してなる実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のオイリング用ノズル0
JP1977003776U 1977-01-18 1977-01-18 オイリング用ノズル Expired JPS5812853Y2 (ja)

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JPS53104215U JPS53104215U (ja) 1978-08-22
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