JP2000119648A - カラー表示装置 - Google Patents

カラー表示装置

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JP2000119648A
JP2000119648A JP10297025A JP29702598A JP2000119648A JP 2000119648 A JP2000119648 A JP 2000119648A JP 10297025 A JP10297025 A JP 10297025A JP 29702598 A JP29702598 A JP 29702598A JP 2000119648 A JP2000119648 A JP 2000119648A
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JP
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phosphor
color
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color display
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JP10297025A
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English (en)
Inventor
Shigeki Uno
茂樹 宇野
Naohisa Matsuda
直寿 松田
Ryoji Tsuda
亮二 津田
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管の赤色、青色、緑色の各波長の発光
光の発光強度の差を少なくして、十分な色再現性を有す
るカラー表示装置を得る。 【解決手段】 1モル%以下のテルビウムで付活された
蛍光体とユーロピウム付活蛍光体との混合蛍光体を用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤、青、緑色の3
波長発光光を液晶カラーシャッタで色分離するフィール
ド・シーケンシャル方式のカラー表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くのカラー表示装置に用いられ
ている方式はCRT、液晶ディスプレイ、プラズマディ
スプレイ、FEDいずれの表示装置においても、1画素
としては赤色(R),緑色(G),青色(B)各々の発
色部分が分離して個別に形成されており、カラー表示
は、R,G,Bの各々の強度を変えて個別に発色させ、
空間的に分離している光を人間の目の網膜上で混色さ
せ、所定の色を認識させるという原理により行なわれて
いる。このような従来の表示方式では、各発色域の境界
を設ける必要があり、一画素が三色に分離して形成され
る。このため、表示装置として画素の連続性が得られな
く、かつ微細化に大きな制約があるため、カラー表示素
子としては充分なものではなかった。
【0003】このような欠点を解消し得る1つの方式と
して、白色光を時間的にR,G,Bに分解して所定の色
を得るいわゆるフィールド・シーケンシャル方式があ
る。この一例としては、CRTと液晶カラーシャッタと
を組み合わせた表示装置が例えば特開平10−7990
4等に開示されている。液晶カラーシャッタで色分離の
役目を果たすカラー偏光板のR,G,Bの光透過特性
は、2色性染料を用いて実現しているが、通常、染料の
透過スペクトルは帯域が広いため、蛍光体の各色の発光
スペクトル帯域が広いと他の色も一部透過してしまい、
いわゆる混色が生じて色純度が悪くなる。このようなこ
とから、使用される蛍光体は通常のカラーディスプレイ
用の蛍光体でなく、発光スペクトル幅が狭いもの例えば
P45と称されるテルビウム付活酸硫化イットリウム蛍
光体が好ましく使用されている。なお、使用される蛍光
体以外、CRTそのものはごく通常の構成を有する。
【0004】液晶カラーシャッタは、通常、R,G,B
のカラー偏光板三枚と、πセルと称する液晶シャッタ二
枚とから成る。カラー偏光板は、通常、PVAを二色性
染料で染めたものを延伸して配向したものである。前述
の如く、染料を使用しているため、色透過の帯域は幾分
広い。πセル型液晶は、応答速度が速く、例えばテレビ
信号を表示する場合は1フレームは1/60秒である
が、R,G,B三色分を表示するには一色分で1/18
0秒となり、液晶シャッタの切り替え速度は1ミリ程度
必要だが、分割駆動の導入で可能となっている。こうし
た構成により得られるカラー画像表示装置では、画素サ
イズは電子ビーム径に相当し、極めて高精度な像を得る
ことができる。また、従来方式で必然的に生じていたい
わゆる画素境界のブラックストライプが必要なくなり、
銀塩写真と同じく連続的な表示が可能となり、より自然
な画像を実現できる。しかしながら、こうした構成での
カラー画像表示装置では、前述の如く蛍光体としてP4
5を用いているが、蛍光体から得られるR,G,Bの発
光強度に相当量の差があり、特にRの発光強度が低くな
るため、色再現性が不十分になるという問題点があっ
た。
【0005】以上説明したように、加速電子線を蛍光体
に衝突させて得られるR,G,Bの3波長の発光光を液
晶カラーシャッタで分離するフィールド・シーケンシャ
ル方式のカラー表示装置において、蛍光体から得られる
R,G,Bの発光強度に相当量の差があり、加速電子線
量では強度を補正できず、十分な色再現性が困難であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、高精細化が可能であり、赤色、
青色、緑色の各波長の発光光の発光強度の差が少なく、
十分な色再現性が得られ、また白色表示時には好ましい
色度となるカラー表示装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1モル%以下
のテルビウムで付活された蛍光体とユーロピウム付活蛍
光体との混合蛍光体が適用された蛍光面を備えた陰極線
管、及び該蛍光面に対向して配置され、該蛍光面からの
発光光を色分離するための液晶カラーシャッタを具備す
ることを特徴とするカラー表示装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明によれば、三波長域発光蛍
光体層を有する蛍光面を備えた陰極線管と、この蛍光面
からの三波長域発光による画像を、赤色、青色、及び緑
色に切り替えて色分離して表示することにより、所定の
色を得るための液晶カラーシャッタとから構成されるフ
ィールド・シーケンシャル方式のカラー表示装置におい
て、三波長域発光蛍光体層は、1モル%以下のテルビウ
ムで付活された蛍光体とユーロピウム付活蛍光体との混
合蛍光体を含有することを特徴とするカラー表示装置が
提供される。
【0009】三波長域発光蛍光体としてP45蛍光体を
用いると、その発光光の三波長の発光域のうち赤色発光
域の発光強度が低いため、カラー表示装置の赤色の再現
性に問題があった。
【0010】そこで、本発明では、赤色発光域にシャー
プな発光スペクトルをもち、かつ630nm以上の長波
長域では発光成分の少ない例えばY23 :Eu蛍光体
等のユーロピウム付活赤色発光蛍光体を、1モル%以下
のテルビウムで付活された三波長発光蛍光体に混合して
蛍光体層を形成し、R,G,B各々の発光強度差を小さ
くすることにより、色再現性の著しい改善を可能とす
る。
【0011】ユーロピウム付活蛍光体は、好ましくは、
一般式(A1-x Eux23 及び(A1-y Euy2
2 S(但し、式中Aは、ランタン,イットリウム,ガ
ドリニウム,ルテチウムから選択される)で表される蛍
光体からなる群から選択される。より好ましくは、式中
のAはイットリウムである。また、式中x及びyは、好
ましくは0.005ないし0.2、より好ましくは、
0.02ないし0.1である。0.005未満では、発
光効率が低下し、短波長行きにも発光が現れてくるた
め、色純度が悪くなり、赤色発光蛍光体としては好まし
くないものとなる傾向があり、0.2を越えると、濃度
消光となる傾向がある。
【0012】テルビウム付活蛍光体は、好ましくは、一
般式(B1-Z TbZ22 S(但し、Bは、イットリ
ウム,ガドリニウム,ルテチウムから選択される)で表
される蛍光体からなる群から選択される。より好ましく
は、式中のBはイットリウムである。また、式中zは、
好ましくは0.0001ないし0.01、より好ましく
は0.0003ないし0.003である。0.0001
未満では、発光効率が低くなる傾向があり、0.01を
越えると、テルビウムイオン間の相互作用のため青色発
光成分が少なくなる傾向がある。
【0013】これらの混合蛍光体を含む蛍光体全重量
中、ユーロピウム付活蛍光体は1ないし20重量%含ま
れることが好ましい。1重量%未満では、赤色側の色再
現性改善の効果が見られなくなる傾向があり、20重量
%を越えると、色再現性の効果は変わらないが、白色を
表示したときの色調が異常に赤みを帯びたものとなる傾
向がある。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明を具体的に説明
する。図1は、本発明のカラー表示装置の一例の構成を
説明するための該略図を示す。図示するように、この装
置は、フェースプレート3及びフェースプレート3内面
に形成された蛍光体層4を有する蛍光体スクリーン5を
備えたモノクロ陰極線管2と、その前面に配置された色
分離用の液晶カラーシャッタ1とから基本的に構成され
る。このモノクロ陰極線管2は、蛍光体層として、1モ
ル%以下のテルビウムで付活した蛍光体とユーロピウム
付活蛍光体とを所定の混合比で混合した蛍光体を適用す
る以外は、通常のモノクロ陰極線管と同様にして作成し
得る。
【0015】実施例1〜6 下記表1−1に示す種々の組み合わせの混合蛍光体を用
い、フェースプレート内面に、沈殿法により蛍光体層を
塗布、形成した。蛍光体層が形成されたフェースプレー
トを用い、通常の方法にてモノクロ陰極線管を組み立て
た。
【0016】得られた各陰極線管を作動し、蛍光面を直
接観測した場合のCIE(1931)XYZ表色系によ
る色度を色彩輝度計(トプコン社製、BM−7)にて測
定した。
【0017】得られた色度値x,yを表1−2に併せて
示す。実施例3及び実施例4の蛍光体層の発光スペクト
ルを表すグラフ図を図2及び図3に示す。また、比較例
1により得られた蛍光体層の発光スペクトルを表すグラ
フ図を図4に示す。
【0018】図2及び図3に示すように、実施例3及び
実施例4における発光スペクトルは、図4に示す比較例
1の発光スペクトルと比べると、赤色発光域の発光強度
が増加しており、各色の発光強度が揃っていることが確
認できた。
【0019】次に、このようにして得られた陰極線管の
前面に、図1に示すように、液晶カラーシャッタを置
き、液晶カラーシャッタ装着後の白色表示時及び赤色表
示時の色度x,yを色彩色度計にて測定した。表1−1
及び表1−2には、白色表示時の色度を基にKelly
chartより読み取った光源色としての色名、及び
赤色表示した時の比較例1の比較しての色度の変化を示
す。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】表1−1及び表1−2から明らかなよう
に、本発明によれば従来のP45を用いた場合に比べ、
赤色表示時の色純度が改善され、赤色側の色再現域が拡
大する。また、ユーロピウム付活蛍光体の混合比を20
重量%以下にすれば、白色表示時にも白色またはこれに
極めて近い色が呈示され、カラー画像を表示したときに
色調を損ねることはない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高精細化が可能なフィールド・シーケンシャル方式のカ
ラー表示装置において、その陰極線管の発光光における
赤色、青色、緑色の各波長の発光光の発光強度の差を低
減し、その色再現性を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー表示装置の一例の構成を示す
概略図
【図2】 本発明に用いられる蛍光体混合物の一例の発
光スペクトルを表すグラフ図
【図3】 本発明に用いられる蛍光体混合物の他の一例
の発光スペクトルを表すグラフ図
【図4】 従来の混合蛍光体の一例の発光スペクトルを
表すグラフ図
【符号の説明】
1…液晶カラーシャッタ 2…モノクロ陰極線管 3…フェースプレート 4…蛍光体層 5…蛍光体スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 直寿 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 津田 亮二 神奈川県川崎市川崎区日進町7番地1 東 芝電子エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 4H001 CA06 XA08 XA16 XA39 XA57 XA64 XA71 YA63 YA65 5C032 AA02 EE01 EE03 EE17 5C036 FF08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1モル%以下のテルビウムで付活された
    蛍光体とユーロピウム付活蛍光体との混合蛍光体を含む
    蛍光体層が形成された蛍光面を備える陰極線管、及び該
    蛍光面に対向して配置され、該蛍光面からの発光光を色
    分離するための液晶カラーシャッタを具備することを特
    徴とするカラー表示装置。
  2. 【請求項2】 前記ユーロピウム付活蛍光体は、一般式
    (A1-x Eux23 及び(A1-y Euy22
    (但し、式中A=La,Y,Gd,Lu)で表される蛍
    光体からなる群から選択されることを特徴とする請求項
    1に記載のカラー表示装置。
  3. 【請求項3】 前記ユーロピウム付活蛍光体は、一般式
    (Y1-x Eux23 で表されるユーロピウム付活酸
    化イットリウム蛍光体、あるいは(Y1-y Euy2
    2 Sで表されるユーロピウム付活酸硫化イットリウム蛍
    光体からなることを特徴とする請求項2に記載のカラー
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記x及びyは、0.005ないし0.
    2である請求項2または3に記載のカラー表示装置。
  5. 【請求項5】 前記テルビウム付活蛍光体は、一般式
    (B1-Z TbZ22 S(但し、B=Y,Gd,L
    u)で表される蛍光体からなる群から選択されることを
    特徴とする請求項1に記載のカラー表示装置。
  6. 【請求項6】 前記テルビウム付活蛍光体は、一般式
    (Y1-Z TbZ22 Sで表されるテルビウム付活酸
    硫化イットリウム蛍光体からなることを特徴とする請求
    項5に記載のカラー表示装置。
  7. 【請求項7】 前記zは、0.0001ないし0.01
    である請求項5または6に記載のカラー表示装置。
  8. 【請求項8】 蛍光体全重量に対し、ユーロピウム付活
    蛍光体は1ないし20重量%含まれることを特徴とする
    請求項1に記載のカラー表示装置。
JP10297025A 1998-10-19 1998-10-19 カラー表示装置 Pending JP2000119648A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006051768A1 (ja) * 2004-11-11 2008-05-29 株式会社東芝 蛍光体とその製造方法、およびそれを用いた発光デバイスとその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006051768A1 (ja) * 2004-11-11 2008-05-29 株式会社東芝 蛍光体とその製造方法、およびそれを用いた発光デバイスとその製造方法
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