JP2000119513A - 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤 - Google Patents

透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤

Info

Publication number
JP2000119513A
JP2000119513A JP10291028A JP29102898A JP2000119513A JP 2000119513 A JP2000119513 A JP 2000119513A JP 10291028 A JP10291028 A JP 10291028A JP 29102898 A JP29102898 A JP 29102898A JP 2000119513 A JP2000119513 A JP 2000119513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
weight
deodorant
transparent gel
gel composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10291028A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutomi Yasuma
一臣 安間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ogawa and Co Ltd
Original Assignee
Ogawa and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ogawa and Co Ltd filed Critical Ogawa and Co Ltd
Priority to JP10291028A priority Critical patent/JP2000119513A/ja
Publication of JP2000119513A publication Critical patent/JP2000119513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ性悪臭物質や酸臭等の悪臭に対して
優れた消臭効果を有する、消臭剤等として有用な透明ゲ
ル組成物及びそれを用いる消臭剤を提供する。 【解決手段】 ポリN−ビニルカルボン酸アミド樹脂、
水、及び酸を含有することを特徴とする透明ゲル組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ性悪臭物
質や酸臭等の悪臭に対する消臭効果等に優れた透明ゲル
組成物及びそれを用いる消臭剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アミン系化合物などのアルカ
リ性悪臭物質を除去するためには、酸性の消臭剤によっ
て中和することが有効であることが知られており、この
アルカリ性悪臭物質を除去する目的で酸性の液体消臭剤
が市販されている。しかしながら、液体消臭剤には内容
液がこぼれだすことがあるという欠点を有していた。そ
のため、消臭効果を上げるために前記液体消臭剤のpH
を更に強酸性に下げた場合、その取り扱いには注意が必
要であった。
【0003】一方、従来の透明ゲル消臭剤は、その内容
物が使用者に付着することがなく安全であり、また、そ
の外観の形状を様々に設計して美しい商品を作ることが
できるという利点を有している。しかしながら、酸性条
件下において透明ゲル消臭剤の製造を試みた場合、十分
なゲル強度を有する透明ゲル消臭剤を得ることはできな
かった。
【0004】現市場に見られる透明ゲル消臭剤には、植
物抽出系、界面活性剤系、金属石鹸系などの消臭成分が
配合されている。これら(消臭成分)を消臭効果を上げ
る目的で透明ゲル消臭剤に多量に配合した場合、ゲル化
不良などの影響を与え製品として大きな問題を抱えるこ
とになり、また、透明ゲル消臭剤の液性(pH)を酸性
に調整した場合も同様にゲル化不良などの影響を与え
る。これらの場合、ゲル化剤を増量することである程度
ゲル化不良、即ち、ゲル強度の問題点は改善されるもの
の、製品の美観やコストパフォーマンスを考慮すると望
ましくはない。
【0005】特開平4-230250号公報には、ビス(N−ビ
ニルカルボン酸アミド)系化合物を架橋重合して得られ
た重合体を用いた液体吸収剤が開示されている。また、
特開平8-59743号公報には、N−ビニルカルボン酸アミ
ドを架橋重合して得られた重合体を用いた液体吸収剤が
開示されている。しかしながら、これら公報には、用い
る重合体の消臭力についての記載はなく、また、前者は
高価である等の課題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みなされたものであり、アルカリ性悪臭物質や
酸臭等の悪臭に対して優れた消臭効果を有する、消臭剤
等として有用な透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリN−ビニル
カルボン酸アミド樹脂、水、及び酸とを組み合わせて用
いることにより、得られるゲル組成物が酸性下でも十分
な強度を有し、更に、悪臭に対して優れた消臭力を有す
ることを見い出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0008】即ち、本発明の透明ゲル組成物は、ポリN
−ビニルカルボン酸アミド樹脂、水、及び酸を含有する
ことを特徴とする。
【0009】本発明の消臭剤は、上記記載の透明ゲル組
成物を含有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の透明ゲル組成物のpHは、1〜
5、好ましくは1〜3の範囲から適宜選択される。pH
が5を越えると、アルカリ性悪臭物質に対する優れた消
臭効果が得られなくなるため好ましくない。また、pH
が1未満であると、本発明の透明ゲル組成物は形成可能
であるが、あまりにも強い酸性を示す透明ゲル組成物
は、安全性の面からみて、家庭用品には好ましくない。
【0011】本発明で用いられるポリN−ビニルカルボ
ン酸アミド樹脂は、例えば一般式〔I〕
【0012】
【化1】
【0013】(式中、R1及びR2は夫々独立して、水素
原子又は低級アルキル基を表す。)で示されるN−ビニ
ルカルボン酸アミドの単独重合体、及び/又は前記一般
式〔I〕で示されるN−ビニルカルボン酸アミドとモノ
マーとの共重合体を含んで成るものが挙げられる。ま
た、該樹脂は、架橋重合体であっても良い。
【0014】一般式[1]において、R1及びR2で示さ
れる低級アルキル基としては、直鎖状でも分枝状でも良
く、例えば炭素数1〜4のアルキル基が挙げられ、具体
的にはメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロ
ピル基、n-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基等
が挙げられ、中でもメチル基が好ましい。
【0015】一般式〔I〕で示されるN−ビニルカルボ
ン酸アミドの具体例としては、例えばN−ビニルアセト
アミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビ
ニルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルホルムアミ
ド等が挙げられ、夫々単独で用いても二種以上適宜組み
合わせて用いても良い。これらN−ビニルカルボン酸ア
ミドの中でも、N−ビニルアセトアミドが好ましく用い
られる。
【0016】N−ビニルカルボン酸アミドと共重合させ
るモノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、
シトラコン酸、メサコン酸、ビニル酢酸等のエチレン性
カルボン酸類(これら酸類は、例えばナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩等、塩の形に
なっているものや、或いは無水物となっているものでも
良い。)、例えばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ベンジル、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2-エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、ア
クリル酸ステアリル、イタコン酸ジメチル、マレイン酸
メチル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、クロ
トン酸エチル、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸3-ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2-ヒドロ
キシプロピル、アクリル酸2-ヒドロキシエチル、アクリ
ル酸3-ヒドロキシプロピル、アクリル酸2-ヒドロキシプ
ロピル等のエチレン性カルボン酸エステル類、例えばア
クリロニトリル等の含シアノビニル化合物類、例えばア
クリルアミド、メタクリルアミド等のビニル系アミド化
合物類、例えばN−ビニルピロリドン等のビニル系脂肪
族ヘテロ環状アミン類等が挙げられ、夫々単独で用いて
も二種以上適宜組み合わせて用いても良い。
【0017】また、上記N−ビニルカルボン酸アミドと
上記モノマーとの共重合体における、該N−ビニルカル
ボン酸アミドと該モノマーとの比率(構成比)は特に限
定されないが、モノマーの比率が高すぎると得られる樹
脂の消臭性等の性能が低下するため、前者と後者がモル
比で99:1〜50:50の範囲から適宜選択される。
【0018】ポリN−ビニルカルボン酸アミド樹脂の配
合量は、透明ゲル組成物全量(100重量%。以下同
じ。)に対して2〜10重量%、好ましくは4〜6重量
%の範囲から適宜選択される。配合量が2重量%未満で
は、十分なゲル強度を得ることができない。また、配合
量が10重量%を越えると、コスト面や美観状好ましくな
い。
【0019】本発明で用いられる酸としては、得られる
透明ゲル組成物を酸性にするものであれば特に限定され
ないが、強酸が好ましく、例えば鉱酸、有機酸等が挙げ
られる。
【0020】鉱酸としては、例えば硫酸、塩酸、硝酸、
次亜塩素酸等が挙げられる。
【0021】有機酸としては、有機スルホン酸(又はそ
の塩)、カルボン酸(又はその塩)等が挙げられる。
【0022】有機スルホン酸(又はその塩)の具体例と
しては、例えばメタンスルホン酸、ドデシルスルホン酸
等のアルキルスルホン酸類、例えばベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸等のアリールスルホン酸
類、又はこれらの塩等が挙げられる。
【0023】カルボン酸(又はその塩)の具体例として
は、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、シュウ酸、こ
はく酸、マロン酸等の多価カルボン酸類、又はこれらの
塩等が挙げられる。
【0024】また、酸は、前記カルボン酸等の有機酸を
多量に含む果汁等の天然物を使用することもできる。
【0025】これら酸は、夫々単独で用いても二種以上
適宜組み合わせて用いても良い。
【0026】酸の使用量は、本発明の透明ゲル組成物を
酸性、特にpH1〜5にする量であればよく、用いる酸
の種類によっても異なるため特に限定されないが、例え
ば酸として濃硫酸を用いた場合には、pH1〜5にする
ために必要な濃硫酸の量は透明ゲル組成物全量に対して
0.001〜1.2重量%であり、また、酸としてクエ
ン酸を用いた場合には、pH1〜5にするために必要な
クエン酸の量は透明ゲル組成物全量に対して1〜15重
量%であるため、全体としての酸の使用量としては、透
明ゲル組成物全量に対して0.001〜15重量%、好
ましくは0.5〜10重量%の範囲から適宜選択され
る。
【0027】本発明で用いられる水は、精製水、イオン
交換水等が使用可能であるが、その使用量は、他の本発
明の透明ゲル組成物に用いられる成分の種類や使用量に
もよるため特に限定されないが、例えば本発明の透明ゲ
ル組成物を特に消臭剤として用いる場合に、通常使用さ
れているゲル状消臭剤に必要とされるゲル強度が得られ
る量であれば良く、透明ゲル組成物全量に対して10〜
97重量%、好ましくは40〜95重量%の範囲から適
宜選択される。水の使用量が97重量%を越えると、ポ
リN−ビニルカルボン酸アミド樹脂及び酸以外の他の配
合成分、例えば有機溶剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、
消臭成分等を用いる場合にその使用量が制限されるので
好ましくない。また、使用量が10重量%未満である
と、ゲル強度の低下をもたらすため好ましくない。
【0028】本発明の透明ゲル組成物には、必要に応じ
て凝固防止、透明性の向上、制剤の蒸散スピードの調整
等の目的で有機溶剤を配合することができる。有機溶剤
としては、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、
ペンタノール、ヘキサノール、オクタノール等の脂肪族
アルコール類、例えば2−メトキシエタノール、2−エ
トキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタ
ノール等の置換アルコール類、ベンジルアルコール、フ
ェネチルアルコール、2−フェノキシエタノール等の芳
香族アルコール類、例えばエチレングリコール、プロピ
レングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、例
えばアセトン等のケトン類、例えばテトラヒドロフラ
ン、ジオキサン等のエーテル類等が挙げられ、夫々単独
で用いても二種以上適宜組み合わせて用いても良い。こ
れら有機溶剤の中でも、本発明の透明ゲル組成物を特に
消臭剤として用いる場合には、水溶性有機溶剤が好まし
く、少なくとも分子内に1個以上の水酸基をもち、常温
で液体であるものがより好ましく、脂肪族アルコール
類、置換アルコール類、多価アルコール類等のアルコー
ル性有機溶剤が更に好ましい。
【0029】有機溶剤を用いる場合の使用量は、他の本
発明の透明ゲル組成物に用いられる成分の種類や使用量
にもよるため特に限定されないが、所望のゲル強度が得
られる量、即ち、例えば本発明の透明ゲル組成物を特に
消臭剤として用いる場合に、通常使用されているゲル状
消臭剤に必要とされるゲル強度が得られる量であれば良
く、透明ゲル組成物全量に対して1〜70重量%、好ま
しくは10〜30重量%の範囲から適宜選択される。
尚、使用量が70重量%を越えると、ゲル強度の低下を
もたらすため好ましくなく、1重量%未満であると、例
えば本発明の透明ゲル組成物を消臭剤として用いる場合
に効果がなくなる恐れがある。
【0030】本発明の透明ゲル組成物には、また、上記
成分の他に必要に応じてその性質を損なわない範囲で他
の成分を添加しても良い。添加可能な成分としては、防
腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、界面活
性剤、色素、香料等が挙げられる。尚、香料を添加する
際の該香料の形態としては、水溶性液体、油溶性液体、
エマルション、粉末等の形態が挙げられる。また、油溶
性の香料を用いる場合には、界面活性剤との併用が望ま
しい。
【0031】本発明の透明ゲル組成物は、構成成分とし
て酸を用いているため、酸性、特に強酸性のものであ
る。該透明ゲル組成物は、構成成分として酸を用いてい
るために酸性条件下であるにもかかわらず、十分なゲル
強度を有するものである。また、本発明の透明ゲル組成
物は、消臭力等に優れているため、これを例えば消臭剤
として用いれば、アルカリ性悪臭物質や酸臭等の悪臭に
対して優れた消臭効果を発揮するものである。
【0032】本発明の透明ゲル組成物を例えば消臭剤と
して用いる場合には、必要に応じて消臭効果をより高め
る目的で他の消臭成分を配合することができる。消臭成
分としては、悪臭を効率よく消臭できるものであればよ
く、緑茶抽出物等の植物抽出物系消臭剤、界面活性剤系
消臭剤、金属石鹸系消臭剤等が挙げられ、夫々単独で用
いても二種以上適宜組み合わせて用いても良い。
【0033】消臭成分の使用量は、他の本発明の透明ゲ
ル組成物に用いられる成分の種類や使用量にもよるため
特に限定されないが、通常使用されているゲル状消臭剤
に必要とされるゲル強度が得られる量であれば良く、透
明ゲル組成物全量に対して、0.1〜40重量%、好ま
しくは1〜10重量%の範囲から適宜選択される。尚、
使用量が0.1重量%未満であると、更なる消臭効果が
得られず、40重量%を越えると、ゲル強度の低下をも
たらすため好ましくない。
【0034】本発明の消臭剤には、また、透明ゲル組成
物、上記消臭成分の他に必要に応じてその性質を損なわ
ない範囲で他の成分を添加しても良い。添加可能な成分
としては、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、pH調
整剤、界面活性剤、色素、香料等が挙げられる。
【0035】本発明の消臭剤は、酸性、特に強酸性の消
臭剤であり、優れた消臭力を有している。そのため、該
消臭剤は、例えば車内、トイレ、浴場や浴室、居間等の
室内、台所等の消臭剤として、広く使用することが可能
である。また、本発明の消臭剤は、芳香性消臭剤、殺菌
剤、抗菌剤等としても有用である。
【0036】
【実施例】以下に、実施例、比較例及び試験例等を挙げ
て本発明を更に詳細に説明するが、本発明は実施例によ
って何ら限定されるものではない。
【0037】実施例1.精製水 94.1重量%及び濃硫酸
1.2重量%を混合して水性液状組成物を調製し、これに
ポリN−ビニルアセトアミド樹脂〔昭和電工(株)。商品
名:NA-10〕 4.7重量%を添加し、しっかりとしたゲル
強度をもったpH1.0の透明ゲル組成物を得た。
【0038】実施例2.精製水 80重量%、エタノール
5重量%、プロピレングリコール 5重量%、濃硫酸 1
重量%、及び植物抽出物系消臭剤〔松下電工化研(株)。
商品名:ピュリエール〕 5重量%を混合して水性液状
組成物を調製し、これにポリN−ビニルアセトアミド樹
脂〔昭和電工(株)。商品名:NA-10〕 4重量%を添加
し、しっかりとしたゲル強度をもったpH1.0の透明
ゲル組成物を得た。
【0039】実施例3.香料〔小川香料(株)。商品名:
シトラス6B13195〕 5重量%、ポリオキシエチレン(P.
O.E.)硬化ヒマシ油(HLB 15) 5重量%、精製水 70重
量%、エタノール 5重量%、プロピレングリコール 5
重量%、クエン酸 1重量%、及び植物抽出物系消臭剤
〔松下電工化研(株)。商品名:ピュリエール〕 5重量
%を混合して水性液状組成物を調製し、これにポリN−
ビニルアセトアミド樹脂〔昭和電工(株)。商品名:NA-1
0〕 4重量%を添加し、しっかりとしたゲル強度をもっ
たpH2.5の透明ゲル組成物を得た。
【0040】実施例4.香料〔小川香料(株)。商品名:
シトラス6B13195〕 5重量%、ポリオキシエチレン(P.
O.E.)硬化ヒマシ油(HLB 15) 5重量%、精製水 61重
量%、エタノール 5重量%、プロピレングリコール 5
重量%、レモン5倍濃縮果汁 10重量%、及び植物抽出
物系消臭剤〔松下電工化研(株)。商品名:ピュリエー
ル〕 5重量%を混合して水性液状組成物を調製し、こ
れにポリN−ビニルアセトアミド樹脂〔昭和電工(株)。
商品名:NA-10〕 4重量%を添加し、しっかりとしたゲ
ル強度をもったpH2.5の透明ゲル組成物を得た。
【0041】実施例5.香料〔小川香料(株)。商品名:
シトラス6B13195〕 5重量%、ポリオキシエチレン(P.
O.E.)硬化ヒマシ油(HLB 15) 5重量%、精製水 70.4
重量%、エタノール 5重量%、プロピレングリコール
5重量%、クエン酸 0.1重量%、クエン酸3ナトリウム
塩 0.5重量%、及び植物抽出物系消臭剤〔松下電工化研
(株)。商品名:ピュリエール〕 5重量%を混合して水
性液状組成物を調製し、これにポリN−ビニルアセトア
ミド樹脂〔昭和電工(株)。商品名:NA-10〕 4重量%を
添加し、しっかりとしたゲル強度をもったpH4〜5の
透明ゲル組成物を得た。
【0042】比較例1.精製水 94.1重量%及び濃硫酸
1.2重量%を混合して水性液状組成物を調製し、これに
ポリアクリルアミド系樹脂〔クラレ(株)。商品名:KI
ゲル〕 4.7重量%を添加し、pH1.0の消臭性ゲル組
成物を得た。得られた消臭性ゲル組成物は、ゲル強度が
弱く立体的な成形を保つことはできなかった。
【0043】比較例2.精製水 80重量%、エタノール
5重量%、プロピレングリコール 5重量%、濃硫酸 1
重量%、植物抽出物系消臭剤〔松下電工化研(株)。商品
名:ピュリエール〕 5重量%を混合して水性液状組成
物を調製し、これにポリアクリルアミド系樹脂〔クラレ
(株)。商品名:KIゲル〕 4重量%を添加し、pH
1.0の消臭性ゲル組成物を得た。得られた消臭性ゲル
組成物は、ゲル強度が弱く立体的な成形を保つことはで
きなかった。
【0044】比較例3.精製水 81重量%、エタノール
5重量%、プロピレングリコール 5重量%、植物抽出
物系消臭剤〔松下電工化研(株)。商品名:ピュリエー
ル〕 5重量%を混合して水性液状組成物を調製し、こ
れにポリN−ビニルアセトアミド樹脂〔昭和電工(株)。
商品名:NA-10〕 4重量%を添加し、しっかりとしたゲ
ル強度を保ったpH6.0〜8.0の消臭性透明ゲル組
成物を得た。
【0045】比較例4.香料〔小川香料(株)。商品名:
シトラス6B13195〕 5重量%、ポリオキシエチレン(P.
O.E.)硬化ヒマシ油(HLB 15) 5重量%、精製水 71重
量%、エタノール 5重量%、プロピレングリコール 5
重量%、植物抽出物系消臭剤〔松下電工化研(株)。商品
名:ピュリエール〕 5重量%を混合して水性液状組成
物を調製し、これにポリN−ビニルアセトアミド樹脂
〔昭和電工(株)。商品名:NA-10〕4重量%を添加し、
しっかりとしたゲル強度を保ったpH6.0〜8.0の
消臭性透明ゲル組成物を得た。
【0046】試験例1. 評価試験 実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた組成物を用い
て、下記評価試験を行った。
【0047】(1)物性評価試験 実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた組成物を下記
条件下に放置し、試料の状態を評価した。尚、評価は全
て室温保存品との比較により行った。結果を下記表1に
示す。 〔条件〕 1.高温テスト:70℃の恒温槽中に各組成物を1週間放
置した。 2.低温テスト:−10℃の恒温槽中に各組成物を1週間
放置した。 3.耐光テスト:照度68,000ルクスの光線下に各組成物
を2週間放置した。
【0048】
【表1】
【0049】(2)消臭力試験 実施例1〜5及び比較例1〜4で得られた組成物を下記
に示す試験方法により、その消臭力を評価した。結果を
下記表2に示す。
【0050】〔試験方法〕 12リットルのガラスデシケータの底部に悪臭溶液とし
て0.5%アンモニアを入れたミニシャーレを設置し、
仕切り板を置き、その上に実施例1〜5及び比較例1〜
4で得られた各組成物を設置した。次に、該デシケータ
に蓋をして密閉し、30分間放置した後、5人のパネラー
によりガラスデシケータ内の臭気強度について下記基準
で評価した。 〔臭気強度基準〕 1・・・全く臭気を感じない。 2・・・わずかに臭気を感じる。 3・・・臭気を感じる。 4・・・かなり臭気を感じる。 5・・・非常に臭気を感じる。
【0051】
【表2】
【0052】(表1及び表2の考察)表1及び表2の結
果からも明らかなように、比較例1及び2で得られたゲ
ル状組成物は、ポリN−ビニルカルボン酸アミドを用い
ていないため、所望のゲル強度を有するものは得られた
かった。また、実施例1〜5で得られた本発明の透明ゲ
ル組成物並びに比較例3及び4で得られた消臭性透明ゲ
ル組成物は、何れもそれらの物性には問題はなかった。
しかしながら、消臭力において、本発明の範囲内の実施
例1〜4で得られた透明ゲル組成物が、本発明の範囲外
の比較例3及び4で得られた消臭性透明ゲル組成物に比
べて、優れた消臭効果を有していることが判る。これ
は、本発明の実施例1〜4で得られた透明ゲル組成物の
pHが1〜3であるのに対し、比較例3及び4で得られ
た消臭性透明ゲル組成物はpHが6〜8であるため、こ
のpHの違いにより、消臭効力の差が生じたと考えられ
る。更に、実施例5で得られた透明ゲル組成物は、実施
例1〜4で得られたものに比べ消臭力は若干劣るもので
あるが、比較例3及び4で得られたものに比べれば、そ
の消臭力はより良いものである。
【0053】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ルカリ性悪臭物質や酸臭等の悪臭に対して優れた消臭効
果を有する透明ゲル組成物が提供される。また、該透明
ゲル組成物を例えば消臭剤として用いることにより、悪
臭等に優れた消臭力を有する、という点に顕著な効果を
奏するものである。また、本発明の消臭剤は、芳香性消
臭剤、殺菌剤、抗菌剤等としても有用である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 CC02 CC12 HH07 JJ09 KK08 MM01 MM14 MM28 NN28 4G065 AA01 AA09 AB01Y AB03X AB05X AB10X AB11X AB11Y AB18Y AB33X AB35X AB38Y BA09 BA14 BB08 CA15 DA02 EA01 EA06 4J002 BJ001 DD016 DE196 DF036 DG046 EG056 EV236

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリN−ビニルカルボン酸アミド樹脂、
    水、及び酸を含有することを特徴とする透明ゲル組成
    物。
  2. 【請求項2】 酸が鉱酸及び/又は有機酸である請求項
    1に記載の透明ゲル組成物。
  3. 【請求項3】 透明ゲル組成物のpHが1〜5であるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の透明ゲル組成
    物。
  4. 【請求項4】 透明ゲル組成物全量に対して、ポリN−
    ビニルカルボン酸アミド樹脂2〜10重量%、水10〜
    97重量%、及び酸0.001〜15重量%を含有する
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の透
    明ゲル組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか1つに記載の透明
    ゲル組成物を含有することを特徴とする消臭剤。
JP10291028A 1998-10-13 1998-10-13 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤 Pending JP2000119513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10291028A JP2000119513A (ja) 1998-10-13 1998-10-13 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10291028A JP2000119513A (ja) 1998-10-13 1998-10-13 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000119513A true JP2000119513A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17763522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10291028A Pending JP2000119513A (ja) 1998-10-13 1998-10-13 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000119513A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080681A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Showa Denko Kk 芳香および/または消臭用ゲル状組成物
JP2002143338A (ja) * 2000-11-14 2002-05-21 Earth Chem Corp Ltd 有害な揮発性有機化合物の除去剤
US7867971B2 (en) 2003-09-15 2011-01-11 Basf Aktiengesellschaft Use of polymers containing polyvinylamine and polyvinylamide in order to prevent smell in dishwashers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080681A (ja) * 2000-09-11 2002-03-19 Showa Denko Kk 芳香および/または消臭用ゲル状組成物
JP2002143338A (ja) * 2000-11-14 2002-05-21 Earth Chem Corp Ltd 有害な揮発性有機化合物の除去剤
US7867971B2 (en) 2003-09-15 2011-01-11 Basf Aktiengesellschaft Use of polymers containing polyvinylamine and polyvinylamide in order to prevent smell in dishwashers

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4659557B2 (ja) 消臭剤組成物
EP1056338B1 (en) Gel-type disinfectant having a low alcohol content
JPH07277948A (ja) アミン官能基を有する物質の被覆処理組成物及びこれを含有する組成物
US7311900B2 (en) Gel/air freshener system
JP4590369B2 (ja) 消臭剤
JPH09505628A (ja) 第四アンモニウム消毒剤および選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤を含有する硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物
EP2272541A1 (en) Aromatic agent composition for openable storage space
JP5867999B2 (ja) 開閉可能な収納空間用の芳香剤組成物
CN108113942A (zh) 一种杀菌免水洗手液及其制备方法
JP2000119513A (ja) 透明ゲル組成物及びそれを用いる消臭剤
JP2009028071A (ja) 水性消臭剤組成物
KR101358540B1 (ko) 액체 유연제 조성물
JP2001178806A (ja) 消臭剤組成物
JP2001037861A (ja) 消臭剤物品
JPH11106781A (ja) 水性組成物との混合容易なヒノキ油含有製剤
JPH10328280A (ja) 抗菌・消臭剤組成物
JP2019531324A (ja) 殺菌組成物
WO2004011549A1 (ja) 樹脂組成物及び透明ゲル状芳香剤
JP2008295877A (ja) 焼魚臭用消臭剤組成物
JP2003034615A (ja) パック化粧料
JP4605765B2 (ja) 透明ゲル状芳香剤
JPS6253658A (ja) 消臭剤
JP4932247B2 (ja) 花粉アレルギー症状緩和用組成物
JP5475371B2 (ja) 水性液体消臭剤組成物
WO2021215326A1 (ja) 消臭剤溶液