JP2001037861A - 消臭剤物品 - Google Patents
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Abstract
を示し、且つ消臭効果の持続性に優れるスプレー消臭剤
を提供する。 【解決手段】 消臭基剤と分子量2,000〜6,00
0,000の水溶性高分子化合物0.001〜0.5重
量%と水とを含有する液体消臭剤を、スプレー容器に充
填してなる消臭剤物品。
Description
臭に対して好適な消臭剤物品に関する。
存在する臭い物質は衣料やカーペット等に付着し悪臭の
原因となる。このような悪臭を除去する方法として特表
平10−505257号公報に消臭源に消臭剤をスプレ
ーする方法が開示されている。しかしながら、これら
は、使用当初は消臭効果が得られるが、その効果が持続
しないという問題があった。
ことにより高い消臭効果があり、しかも持続性に優れる
スプレー消臭剤を提供することにある。
量平均分子量2,000〜6,000,000の水溶性
高分子化合物0.001〜0.5重量%と水とを含有す
る液体消臭剤をスプレー容器に充填してなる消臭剤物品
を提供する。
00の水溶性高分子化合物を使用する。このような高分
子化合物は20℃のイオン交換水100gに1g以上溶
解するものであり、具体的には水溶性天然高分子化合物
及びその誘導体、不飽和カルボン酸重合体、ポリビニル
アルコール、ポリアルキレングリコールを挙げることが
できる。水溶性天然高分子化合物及びその誘導体として
はアラビアゴム、カラーギナン、グアガム、デンプン、
キサンタンガム、エチルセルロース、カルボキシエチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン
化デンプン、アルギン酸ナトリウム、カチオン化グアガ
ムなどを挙げることができ、これらの中でも特にエチル
セルロース、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、カチオン化セルロース、カチオン化
デンプンが好ましい。また、分子量は2,000〜2,
000,000、特に5,000〜1,000,000
のものが良好である。不飽和カルボン酸重合体として
は、分子量100,000〜6, 000,000、特に
500,000〜3,000,000のポリアクリル酸
塩、ポリメタクリル酸塩、ポリマレイン酸塩、あるいは
これらの共重合体が好ましい。また、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸と共重合可能な不飽和化合物と共
重合していても差し支えない。ポリビニルアルコールと
しては、分子量5,000〜500,000、特に1
0,000〜300,000のものが良好であり、鹸化
度は75〜100モル%、特に80〜99モル%のもの
が好ましい。また、ビニルアルコールと共重合可能な不
飽和化合物と共重合していても差し支えない。ポリアル
キレングリコールとしては、分子量2,000〜50,
000、好ましくは5,000〜40,000のポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングルコールあるいは
エチレンオキシドとプロピレンオキシドのランダム付加
物もしくはブロック付加物を挙げることができる。ま
た、炭素数8〜20、好ましくは10〜18、平均付加
モル数50〜500、好ましくは100〜300のポリ
オキシエチレンアルキルエーテルや、これをさらにジエ
ポキシドで架橋した化合物も有用である。
物の「分子量」は、「重量平均分子量」であり、ゲル・
パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によ
りポリエチレングリコールを標準として求めたものをい
う。
中でも水溶性天然高分子及びその誘導体が好ましく、カ
ルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カチオン化セルロ
ース、カチオン化デンプンが特に好ましい。
このような水溶性高分子化合物を液体消臭剤中に0.0
01重量%〜0.5重量%、特に0.005〜0.1重
量%配合するのが好ましい。また、該液体消臭剤の20
℃における粘度が1〜10mPa・s、好ましくは2〜
8mPa・sになるように添加されることが望ましい。
なお、粘度はJIS K 7117記載の方法によって
測定することができる。
殺することにより消臭するマスキング性(ないし相殺
性)消臭基剤、臭気化合物を包接することにより消臭す
る包接性消臭基剤、又は臭気化合物を吸着することによ
り消臭する吸着性消臭基剤等が挙げられる。一般に、マ
スキングは、中和や二重結合による反応等の化学反応に
よる方法と臭覚に刺激を与える方法による行われる。合
成香料、天然香料等の香料成分は、これらのいずれかも
しくは両方の方法で消臭効果を発現する。また、フラボ
ノイド、亜鉛化合物等は、臭気化合物と反応することに
より消臭効果を発現する(以下、このような消臭基剤を
反応性消臭基剤という)。本発明の消臭基剤は、これら
の方法により消臭効果を発現するものに限定されず、ま
た複数の機能を持つものでもよい。例えば、香料として
の植物精油等の天然由来の混合物には、臭覚に刺激を与
えることによる消臭と臭気化合物との反応による消臭と
の両方の機能を兼ね備えるものがある。
ヘキシル、イオノン、ヘディオン、フェノキシエタノー
ル、アンバーコア、セドリルメチルエーテル、シネオー
ル、カンファー、ピネン、リモネン、リナロール、酢酸
リナロール、ネロール、酢酸ネリル、カルバクロール、
チモール、シトロネロール、シトラール、ゲラニオー
ル、サンタロール、ボルネオール、カルボン、酢酸ベン
ジル、オイゲノール、セドレン、酢酸ボルニル、メント
ール、メントン、メチルチャビコール、サイメン、プレ
ゴール、アネトール、ツヨンから選ばれる1種以上の香
料成分を用いることが好ましい。また、天然の香料成分
として、セージオイル、タイムオイル、バジルオイル、
ペパーミントオイル、ハッカオイル、ローズマリーオイ
ル、ユーカリプタスオイル、マジョラムオイルセージ等
を挙げることができる。香料成分を配合する場合は、液
体消臭剤中に0.001〜1重量%、特に0.005〜
0.5重量%配合するのが好ましい。その他に、松、ヒ
バ、桧、杉、茶、山茶花、桃等の植物抽出エキスを香料
成分と同様にして用いてもよい。
亜鉛化合物が挙げられる。フラボノイドは、カルコン、
フラバノン、フラバノール、フラボン、フラボノール、
イソフラボンまたはカテキンが有用である。フラボノイ
ドを消臭基剤として用いる場合は、液体消臭剤中に好ま
しくは0.001〜1重量%、特に好ましくは0.00
5〜0.5重量%配合するのが、消臭効果の点で望まし
い。亜鉛化合物としては、塩化亜鉛、亜鉛石けん等が挙
げられる。亜鉛化合物を消臭基剤として用いる場合は、
液体消臭剤中に0.001〜2重量%、特に0.005
〜1重量%配合するのが好ましい。
して、消臭基剤として炭素数8〜18のアルキル基を少
なくとも1つ有する4級アンモニウム塩又はアミンオキ
シドを使用することも可能である。これらの化合物の中
でも特に下記一般式(I)の4級アンモニウム塩及び一
般式(II)又は(III) のアミンオキシドが好ましく、一般
式(III) のアミンオキシドが消臭効果の点で最も優れて
いる。
又はアルケニル基であり、R2 、R3、R4 は炭素数1
〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、R5 は炭
素数1〜5のアルキレン基である。Yは−CONR
6 −、−NR6 CO−、−COO−、−OCO−から選
ばれる連結基である。ここで、R6 は水素原子又は炭素
数1〜3のアルキル基である。X- はハロゲン、炭素数
1〜14の脂肪酸、炭素数1〜3の低級アルコールの硫
酸エステルに由来する陰イオン基を示す。〕 上記4級アンモニウム塩又はアミンオキシドを消臭基剤
として使用する場合は、消臭効果、持続性及び衣料の風
合いの点から液体消臭剤に0.1〜2.0重量%、特に
0.2〜1.5重量%配合することが好ましい。
気化合物であるアミンや硫化物を中和することにより揮
発性を低減させ消臭するものが挙げられる。このような
消臭基剤は、液体消臭剤1000mlを25℃でpH1
0にするために必要なN/10NaOH水溶液が10〜
200ml及び25℃でpH7にするために必要なN/
10H2 SO4 水溶液が20〜500mlとなるような
pH変動抑制能を液体消臭剤に付与する一種以上の化合
物が用いられる。具体的には、乳酸、グルコン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、リンゴ酸、酒石酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、クエン酸、フタル
酸、酢酸、安息香酸、サリチル酸、ジエチルバルビツル
酸の他、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、セリ
ン、グルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸等の有
機酸又はそれらの塩、りん酸、ホウ酸、塩酸等の無機酸
又はそれらの塩、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、メチルモノエタノール
アミン、ジメチルエタノールアミン等のアミン類、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基等を使用す
ることができる。これらの中でも特にりん酸、塩酸、ク
エン酸、コハク酸から選ばれる酸と、トリエタノールア
ミン、モノエタノールアミン、メチルモノエタノールア
ミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムから選ばれる
塩基との組み合わせが、より効果的な消臭効果を得るこ
とができるため好ましい。
化合物は、上記のpH変動抑制能を満たすよう、液体消
臭剤に0.01〜3.0重量%、特に0.05〜2.0
重量%配合するのが好ましい。また、20℃におけるp
Hを7.5〜9.5、好ましくは7.5〜9.0に調整
することが望ましい。
トリン等の包接化合物が挙げられる。包接化合物を消臭
基剤として用いる場合は、液体消臭剤中に好ましくは
0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜3重量%
含有される。また、吸着性の消臭基剤としては、タルク
等が挙げられる。
モニウム塩又はアミンオキシドを使用するか、あるいは
液体消臭剤にpH変動抑制能を与える化合物を配合する
ことが好ましく、特に両者を併用することが消臭効果及
び効果の持続性の点で好ましい。
しやすくさせ、乾燥しやすくさせるために、エタノール
を液体消臭剤中に好ましくは1〜10重量%、より好ま
しくは2〜8重量%配合する。エタノールは変性エタノ
ールを使用することができ、特に8−アセチル化蔗糖変
性エタノール又はポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸ナトリウム変性エタノールを用いることが好まし
い。
ンモニウム塩又はアミンオキシド以外に布への浸透性を
高める目的で炭素数8以上、特には炭素数8〜22のア
ルキル基またはアルケニル基を有する陰イオン界面活性
剤、非イオン界面活性剤を配合することができるが、こ
れら界面活性剤の多量の配合は、消臭基剤の作用を阻害
するため、配合量は、2重量%以下が好ましく、特に1
重量%以下が好ましい。
剤を配合しても差し支えない。例えば可溶化剤として、
イソプロパノール等の低級アルコール類、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビト
ール等の多価アルコール類、p−トルエンスルホン酸
塩、m−キシレンスルホン酸塩等の芳香族スルホン酸塩
類が挙げられる。また、色素、増粘剤などを所望により
添加してもよく、エタノールの含有量が少なく、抗菌性
が懸念される場合は防腐・防黴剤を含有することが好ま
しい。
好ましくは80〜99重量%、より好ましくは90〜9
6重量%の水を含有する。また、使用する水は重金属や
硬度成分を除去した精製水、特にイオン交換水を使用す
ることが好ましい。
ー容器は、液体を微粒子に噴霧することが出来るスプレ
イヤー部と、液体を充填する容器部から構成されるもの
であり、一般的に知れているものを使用することができ
る。該容器のスプレイヤー部としては、トリガー式のも
のが好ましく、特に1 回のストロークで0.2g〜0.
7g、好ましくは0.25〜0.5g噴出するものが良
好である。また、対象物から15cm離れた場所から噴
霧したとき、1 回のストロークで布に該液体消臭剤が付
着する面積は100〜800cm2 、好ましくは150
〜600cm2 になる容器が好ましい。特に実開平4−
37554号公報に開示されているような蓄圧式トリガ
ーを用いると特に良好である。容器部の容量は、使用用
途や形態目的等によって好ましい容量が決められるが、
通常は片手で保持可能な容量が好ましい。
0,000のセルロースとエピクロルヒドリンとの反応
で製造したもの、置換度(糖骨格1分子にエピクロルヒ
ドリンが付加した分子数を示す。最大は3である)1.
3、水への溶解度1g/100g以上〕 ・化合物B:ポリアクリル酸(分子量1,250,00
0、水への溶解度1g/100以上) ・化合物C:ポリビニルアルコール(分子量7800
0、鹸化度88モル%、水への溶解度1g/100g以
上) ・化合物D:セチルアルコールにエチレンオキシドを2
00モル付加したものをさらにビニルシクロヘキセンジ
オキシドと反応させたもの(分子量25000、水への
溶解度1g/100g以上) なお、これらの分子量はGPCにより分析を行った。分
子量はすべてポリエチレングリコールを標準として求め
た。
とジメチルアミノプロピルアミンとのアミド化物を過酸
化水素により反応させて得たもの) ・a−2:ジメチルラウリルアミンオキシド(アンヒト
ール20N 花王株社製) ・a−3:Q−40ES(N- テトラデシル- N,N-
ジメチル- N- エチル4級アンモニウムエチルサルフェ
ート) ・a−4:カテキン ・a−5:γ―メチルイオノン ・a−6:りん酸2水素ナトリウム <その他成分> ・b−1:エタノール。
のトリガー式スプレー容器に充填して、スプレー式消臭
剤物品を得た。下記に示す消臭対象物を用いて、下記に
示す消臭方法にて処理した後の消臭性能を調べた。ま
た、消臭対象物を下記消臭方法で処理した後、室内で2
4時間陰干しした後の消臭性能を調べた。さらに下記に
示すスプレー性を評価した。これらの結果を表1に示
す。
式スプレー容器(花王株社製アイロン用スムーザー40
0mlの中身を抜いた手動式スプレー容器を匂いが無く
なるまで洗浄し、自然乾燥させたもの)に表1の液体消
臭剤を400ml入れ、実験に供した。このトリガー式
スプレー容器は1回のストロークで液体消臭剤は0.3
g噴出し、地面に垂直に置いた布(木綿金布#200
3)に15cm離れた場所からスプレーしたときの液の
かかる面積が415cm2 であった。
の木綿金布2003#を床から布の上辺までの高さが3
mになるように床に対して垂直になるように吊るした。
2時間の間に10人の男性が上記喫煙室で3本づつのた
ばこを喫煙した。
として実験に供した。
ンダーシャツ、グンゼYG)を、ビニール袋に入れ、室
温で3日間熟成させた。その後、背中部分を20×20
cmに切断し、試験片として実験に供した。
ガー式スプレーにより対象物から15cm離れた場所か
ら2回吹き付け、直後の臭いと24時間放置後の臭いを
下記の基準で評価した。
ーに消臭対象物の臭いを嗅いでもらい、下記の六段階臭
気強度表示法で評価し、平均点を求めた。平均点0以上
1.0未満を◎、1.0以上2.0未満を○、2.0以
上3未満を△、3以上5以下を×として評価した。表1
に結果を示す。 0:無臭 1:何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じ
る強さ(検知閾値のレベル) 2:何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾
値のレベル) 3:明らかに感じる臭い 4:強い臭い 5:耐えられないほど強い臭い <スプレー性の評価>縦70cm×横70cmの木綿金
布#2003の重量を測定し、これを地面に対して垂直
になるように吊るした。また、液体消臭剤の入ったスプ
レー容器の全重量を測定した。布から15cm離れた場
所から20回スプレーし、スプレー容器の重量減少量に
対する布の重量増加量の比率を重量%で示した。100
%に近いほど、付着量が多く、スプレー性が良好である
ことを意味する。
0にするために必要なN/10NaOH水溶液の量は、
実施例1が22ml、実施例6が25ml、比較例2が
21ml、その他が10ml未満であり、また、液体消
臭剤1000mlを25℃でpH7にするために必要な
N/10H2 SO4 水溶液の量は、実施例1が136m
l、実施例6が145ml、比較例2が135ml、そ
の他が20ml未満であった。
Claims (2)
- 【請求項1】 消臭基剤と重量平均分子量2,000〜
6,000,000の水溶性高分子化合物0.001〜
0.5重量%と水とを含有する液体消臭剤をスプレー容
器に充填してなる消臭剤物品。 - 【請求項2】 液体消臭剤の20℃における粘度が1〜
10mPa・sである請求項1記載の消臭剤物品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21370099A JP3771088B2 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 消臭剤物品 |
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- 1999-07-28 JP JP21370099A patent/JP3771088B2/ja not_active Expired - Fee Related
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