JP2000119243A - α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置 - Google Patents

α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置

Info

Publication number
JP2000119243A
JP2000119243A JP28854298A JP28854298A JP2000119243A JP 2000119243 A JP2000119243 A JP 2000119243A JP 28854298 A JP28854298 A JP 28854298A JP 28854298 A JP28854298 A JP 28854298A JP 2000119243 A JP2000119243 A JP 2000119243A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl ester
neutralization
acid alkyl
sulfofatty acid
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28854298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Tano
哲雄 田野
Hiroshi Nishio
拓 西尾
Masahisa Yoshiya
昌久 吉屋
Seiji Matoba
誠二 的場
Yozo Miyawaki
洋三 宮脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP28854298A priority Critical patent/JP2000119243A/ja
Publication of JP2000119243A publication Critical patent/JP2000119243A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中和時のpH制御が容易で、製造効率を向上
させることができるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル
塩の製造方法と中和装置を提供する。 【解決手段】 プレミキサー2においてα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルの中和反応生成物とα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルを混合して予備混合スラリーを調製
し、この予備混合スラリーを中和ミキサー4にて中和す
るにおいて、大出しライン5aから大量のアルカリ水溶
液を供給するとともに、pH測定値によって調整しなが
ら小出しライン5bから少量のアルカリ水溶液を供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩の製造方法と中和装置に関し、特に
副生物を抑制した高純度のα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステル塩を得ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩は
界面活性剤として用いられ、特に洗浄力が高く、生分解
性が良好で、環境に対する影響が少ないため、洗浄剤材
料としての性能が高く評価されている。しかしながら、
α−スルホ脂肪酸アルキルエステルをアルカリ水溶液を
用いて中和してα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を
製造するにおいては、従来、以下のような問題点があっ
た。すなわち、中和時にα−スルホ脂肪酸エステル塩の
エステル結合が切断されて、水に不溶性のα−スルホ脂
肪酸ジアルカリ塩を副生する。また、高濃度の中和反応
生成物(α−スルホ脂肪酸エステル塩のスラリー)の粘
度が特異的な挙動を示すため、ある濃度範囲において得
られる中和反応生成物の粘度が上昇し、ハンドリングが
困難となる。
【0003】そこで、これらの問題を解決するために、
以下のような種々の中和方法が提案されている。 (1)エステル結合の切断を避けるために、比較的低濃
度のアルカリ水溶液で中和を行い、中和後のスラリーを
加熱するなどして濃縮、高濃度化する方法(特開昭51
−41675号公報)。 (2)脂肪酸エステルのスルホン化物をC14のアルコ
ールの存在下に、苛性アルカリ水溶液で2段階に中和し
て、高濃度中和スラリーを得る方法(特開昭57−74
62号公報)。 (3)所定量の低級アルコールサルフェートを中和反応
生成物に含ませることによって、活性剤濃度が40〜6
5重量%の低粘度のスラリーにする方法(特開昭59−
74195号公報)。
【0004】(4)アルコキシド溶液で中和後、簡単な
濃縮操作で高濃度中和スラリーを得る方法(特開平2−
290842号公報)。 (5)エステルスルホネート塩の脂肪酸成分の炭素鎖長
をC16〜C18に限定し、中和反応開始時に粘度低下剤と
水を加えて、中和反応生成物の濃度の向上と粘度低下に
伴って、徐々に粘度低下剤と水の添加を減少させていく
中和方式によって、高濃度の中和スラリーを得る方法
(特開昭61−118355公報)。 (6)水または中和反応生成物の存在下で、pHを調節
しながらスルホン酸をアルカリ性物質で中和して、高濃
度中和スラリーを得る方法(特表平5−506439公
報、特表平5−507477公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)に記載の方法は、濃縮工程が必要なため、操作が
複雑になるとともに、濃縮化工程において、粘度上昇に
よってハンドリングが困難になるという問題があった。
前記(2)に記載の方法は、α−スルホ脂肪酸ジアルカ
リ塩の副生抑制、スラリーの高濃度化はかなり改善され
るが、アルコールを比較的多量に使用するため、溶媒の
回収工程が必要で、操作が複雑であった。前記(4)に
記載の方法も前記(2)に記載の方法と同様にアルコー
ルを用いているため、アルコールの除去工程が必要とな
り、操作が複雑であるという問題があった。前記
(3)、(5)に記載の方法は、添加剤を用いるため、
主成分の高濃度化に限界があった。さらに前記(6)に
記載の方法は、直接中和することができ、濃縮工程や添
加剤が必要ないという利点があるが、α−スルホ脂肪酸
ジアルカリ塩の副生の抑制が十分でなかった。また、高
濃度の中和によって局部的に付着性のα−スルホ脂肪酸
ジアルカリ塩の副生が発生し、これが中和装置に付着す
るという問題があり、このため長期の連続運転が困難で
あった。
【0006】そこで、これらの問題を解決するものとし
て、本発明者らは、特開平10−53794号公報にお
いて、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルに中和反応生
成物を加えて、例えばミキサーなどによって十分に混合
して高濃度の予備混合スラリーとし、これを高濃度のア
ルカリ水溶液で中和する方法を提案している。この方法
は、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の副生が少なく、高
純度のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩からなる高
濃度のスラリーを得ることができる。また、中和装置な
どにα−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の付着がなく、長期
運転ができる。さらには、溶媒や粘度低下剤などの第3
成分の添加、回収工程や、低濃度アルカリ水溶液の使用
による濃縮工程は一切不要であるという利点を備えてい
る。
【0007】しかしながら、この方法を実際に実施する
にあたって、アルカリ水溶液が高濃度であるため、中和
時のpH制御が難しいという問題が生じた。中和反応生
成物のpHがアルカリ側に極端にシフトすると、α−ス
ルホ脂肪酸ジアルカリ塩が生成しやすくなり、純度が低
下する。また、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の装置へ
の付着が発生し、ラインが閉塞して長期の連続運転が困
難になる。
【0008】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、中和時のpH制御が容易で、製造効率を向上させる
ことができるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製
造方法と中和装置を提供することを課題とする。さらに
は、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の付着がなく、装置
の閉塞などが発生しにくく、長期の連続運転が可能なも
のを提供することを課題とする。さらには、α−スルホ
脂肪酸ジアルカリ塩の副生が少なく、高純度のα−スル
ホ脂肪酸アルキルエステル塩の高濃度のスラリーを得る
ことができ、溶媒や粘度低下剤などの第3成分の添加回
収工程や、低濃度アルカリ水溶液の使用による濃縮工程
が不要なものを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、α−スルホ脂肪酸アルキルエス
テルの中和反応生成物とα−スルホ脂肪酸アルキルエス
テルを混合して予備混合スラリーを調製し、この予備混
合スラリーを中和するにおいて、大出しラインから大量
のアルカリ水溶液を供給するとともに、pH測定値によ
って調整しながら小出しラインから少量のアルカリ水溶
液を供給することを特徴とするα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩の製造方法を提案する。また、α−スルホ
脂肪酸アルキルエステルの中和反応生成物とα−スルホ
脂肪酸アルキルエステルを混合して予備混合スラリーを
調製するプレミキサーと、この予備混合スラリーを中和
する中和ミキサーと、この中和ミキサーにアルカリ水溶
液を供給するアルカリ水溶液供給ラインを備えた中和装
置において、前記アルカリ水溶液供給ラインは、大量の
アルカリ水溶液を供給する大出しラインと、pH測定値
によって調整しながら少量のアルカリ水溶液を供給する
小出しラインを備えていることを特徴とする中和装置を
提案する
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法は、例えば以下
の(a)〜(d)の工程を順次行ってα−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩を得るものである。 (a)脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接
触させるスルホン化ガス導入工程。 (b)熟成工程。 (c)低級アルコールでエステル化するエステル化工
程。 (d)アルカリで中和してα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステルからα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を得る
中和工程。
【0011】前記(a)〜(c)工程は、脂肪酸アルキ
ルエステルからα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを製
造する工程である。すなわち、脂肪酸アルキルエステル
のスルホン化メカニズムについては、Smith and Stirto
n:JAOCS vol.44,P.405(1967)および
Schmid, Baumann, Stein, Dolhaine: Proceeding of
the World Surfactants Congress Munchen, vol.
2, P.105, Gelnhausen, Kurle(1984)およ
びH.Yoshimura:油 化学(JJOCS),41巻,10頁 (1
992)に示されるように、以下の反応スキ−ムによっ
て進行する。
【0012】
【化1】
【0013】この反応スキームに示されているように、
脂肪酸アルキルエステルをスルホン化すると、はじめに
アルコキシ基にSO3が挿入する反応がおこり、SO3
分子付加体が生成する。そして、つぎの段階で、さらに
SO3と反応してα位にスルホン基が導入され、SO3
分子付加体が生成する。そして、最後に、アルコキシ基
に挿入したSO3が脱離してα−スルホ脂肪酸アルキル
エステルが生成する。
【0014】この反応の反応速度は、全体としては遅い
ため、上述のように、脂肪酸アルキルエステルとSO3
ガスなどのスルホン化ガスとを接触させる(a)スルホ
ン化ガス導入工程の後に、所定の温度で保持する(b)
熟成工程を設け、さらに(c)エステル化工程におい
て、残存するSO3二分子付加体を低級アルコールでエ
ステル化して、アルコキシ基に挿入しているSO3の脱
離を促進してα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを得
る。
【0015】以下、(a)〜(d)の各工程の好ましい
条件例を示す。 (a)スルホン化ガス導入工程 本発明においては、好ましくは下記の一般式(I) R1CH2COOR2 …(I) で示される脂肪酸アルキルエステルを用いる。式(I)
中、R1は炭素数6〜24、好ましくは12〜18のア
ルキル基を表し、R2は炭素数1〜6、好ましくは1〜
3のアルキル基を表す。また、脂肪酸アルキルエステル
のヨウ素価は0.5以下、好ましくは0.1以下とされ
る。ヨウ素価が0.5以下のものを用いることによっ
て、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルが着色しにくく
なるという効果が得られる。
【0016】脂肪酸アルキルエステルは、牛脂、魚油な
どから誘導される動物系油脂;ヤシ油、パーム油、大豆
油などから誘導される植物系油脂;α−オレフィンのオ
キソ法から誘導される合成脂肪酸アルキルエステルなど
のいずれでもよく、特に限定はされない。具体的には、
ラウリン酸メチル、エチルまたはプロピル;パルミチン
酸メチル、エチルまたはプロピル;ステアリン酸メチ
ル、エチルまたはプロピル;硬化牛脂脂肪酸メチル、エ
チルまたはプロピル;硬化魚油脂肪酸メチル、エチルま
たはプロピル;ヤシ油脂肪酸メチル、エチルまたはプロ
ピル;パーム油脂肪酸メチル、エチルまたはプロピル;
パーム核油脂肪酸メチル、エチルまたはプロピルなどを
例示することができ、これらは単独、あるいは2種以上
混合して用いることができる。
【0017】スルホン化ガスはSO3ガス、発煙硫酸な
どが例示できるが、好ましくはSO3ガスが用いられ
る。脱湿した空気または窒素などの不活性ガスで濃度3
〜30容量%に希釈したSO3ガスを用いるのが一般的
である。SO3は原料の脂肪酸アルキルエステルの1.
0〜2.0倍モル、好ましくは1.0〜1.5倍モル、
さらに好ましくは1.05〜1.3倍モル使用される。
1.0倍モル未満ではスルホン化反応が十分に進行せ
ず、2.0倍モルをこえると、スルホン化反応がより過
激になるため、局部熱に起因する着色が発生しやすく、
不都合である。
【0018】反応方式は特に限定されず、槽型反応、フ
ィルム反応、管型気液混相流反応などの方式などが適用
される。また、スルホン化方法は特に限定されず、薄膜
式スルホン化法、回分式スルホン化法などが適用され
る。α−スルホ脂肪酸アルキルエステルの色調を重視す
ると、回分式スルホン化法が望ましいが、生産レベルで
コストなどを重視すると薄膜式スルホン化法が望まし
い。反応温度は脂肪酸アルキルエステルが流動性を有す
る温度とされる。一般に、脂肪酸アルキルエステルの融
点以上、好ましくは融点から融点より70℃高い温度ま
でである。反応時間はスルホン化方法によって異なり、
例えば、薄膜式スルホン化法では5〜120秒、回分式
スルホン化法では10〜120分程度である。
【0019】(b)熟成工程 熟成工程の温度は70〜100℃が適当である。70℃
より低いと反応が速やかに進行せず、100℃をこえる
と着色しやすくなることがある。反応時間は1〜120
分とされる。
【0020】また、少なくとも(b)熟成工程を着色抑
制剤の存在下で行うと好ましい。着色抑制剤としては、
本出願人が提案している種々のものを用いることができ
る。有効な着色抑制剤について、詳細は特願平08−2
4433号、特願平08−336077号、特願平08
−340149号、特願平08−340148号、特願
平08−340147号、特願平08−342244
号、特開平09−216861号公報、特開平09−2
16862号公報、特開平09−216863号公報な
どに開示されている。これらの中では特開平09−21
6863号公報に示されている一価の金属イオンを有
し、かつ平均粒径250μm以下の無機硫酸塩を用いる
と好ましい。無機硫酸塩は着色抑制効果が高く、安価な
ものが多く、さらに洗浄剤に配合される成分なのでα−
スルホ脂肪酸アルキルエステル塩(製品)から除去する
必要がない。
【0021】無機硫酸塩は、一価の金属イオンを有する
粉末状の無水塩であれば特に限定されず、例えば硫酸ナ
トリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウムなどが例示され
る。無機硫酸塩は、その平均粒径が250μm以下、好
ましくは50μm以下のものが用いられる。無機硫酸塩
は、反応中、反応液にはその表面がわずかに溶解する程
度でほとんど溶解せず、反応液中に分散している。した
がって、このように粒径の小さい無機硫酸塩を用いるこ
とにより、接触面積が大きくなり、分散性が向上し、よ
り効果を高めることができる。着色抑制剤の添加量は、
原料の脂肪酸アルキルエステルに対して0.1〜20重
量%、好ましくは2〜10重量%である。0.1重量%
未満の場合は添加効果が得られない。
【0022】無機硫酸塩(着色抑制剤)は、少なくとも
(b)熟成工程において存在していればよい。したがっ
て、操作を簡略化するために、脂肪酸アルキルエステル
に無機硫酸塩を添加し、混合したものを(a)スルホン
化ガス導入工程に供するのが通例であるが、(a)スル
ホン化ガス導入工程と(b)熟成工程との間に無機硫酸
塩を添加することもできる。
【0023】(c)エステル化工程 エステル化工程に用いる低級アルコールは、原料の脂肪
酸アルキルエステルのアルコール残基の炭素数と等しい
炭素数1〜6のものが好ましいが、特に限定されること
はない。低級アルコールは、反応液中の二分子付加体に
対して0.5〜5.0倍モル、好ましくは0.8〜2.
0倍モル用いられる。反応温度は50〜100℃、好ま
しくは50〜90℃、反応時間は5〜120分とされ
る。
【0024】(d)中和工程 本発明においては、中和対象物である粗製のα−スルホ
脂肪酸アルキルエステル、すなわち脂肪酸アルキルエス
テルのスルホン化物と、中和反応生成物、すなわちα−
スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の水性スラリーを混合
して予備混合スラリーを調製した後、アルカリ水溶液を
添加して中和反応生成物を得る。
【0025】前記中和反応生成物中の活性剤濃度(有効
成分濃度(AI濃度))は60〜80重量%、好ましくは
62〜75重量%とされる。活性剤濃度とは、α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステル塩と、副生物のα−スルホ脂
肪酸ジアルカリ塩との合計濃度である。この範囲外の場
合は、スラリーの粘度が著しく上昇するか、スラリーの
粘度が低い範囲は活性剤濃度が著しく低くなる。スラリ
ーの粘度が高くなるとハンドリングが困難となる。ま
た、活性剤濃度が低いと製造効率が低下するため不都合
である。
【0026】図1は、本発明の中和装置の一例を示した
ものである。この装置は連続的に中和反応を行うもの
で、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルを供給するα−
スルホ脂肪酸アルキルエステル供給ライン1と、α−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステルと中和反応生成物を混合し
て予備混合スラリーを調製するプレミキサー2と、この
予備混合スラリーを供給する予備混合スラリー供給ライ
ン3と、この予備混合スラリーを、アルカリ水溶液供給
ライン5から供給されるアルカリ水溶液によって中和す
る中和ミキサー4と、この中和ミキサー4から中和反応
生成物を抜き出す中和物抜き出しライン6と、中和反応
生成物の一部を系外に排出する排出ライン9と、中和物
抜き出しライン6から分岐し、プレミキサー2に中和反
応生成物の一部をリサイクルするリサイクルライン10
とから概略構成されている。すなわち、この中和装置に
おいては、プレミキサー2から予備混合スラリー供給ラ
イン3、中和ミキサー4、中和物抜き出しライン6、リ
サイクルライン10からなり、中和反応生成物を連続的
にリサイクルする中和ループ系が形成されている。
【0027】前記アルカリ水溶液供給ライン5は、大出
しライン5aと小出しライン5bとに分岐しており、大
出しライン5aから比較的大量にアルカリ水溶液が供給
され、小出しライン5bから少量のアルカリ水溶液が供
給されるようになっている。また、リサイクルライン1
0の途中にはpH計12が設けられ、このpH計12に
よって中和反応生成物のpHを測定し、この結果を小出
しライン5bにフィールドバックして、アルカリ水溶液
の供給量を微調整するようになっている。
【0028】また、中和ミキサー4としては、駆動部を
有する強力撹拌分散機が好ましい。中和ミキサー4にお
ける予備混合スラリーとアルカリ水溶液との混合効率を
向上させることによって、予備混合スラリーが部分的に
過剰なアルカリと接触する現象を防止して、副生物の抑
制効果をさらに向上させることができる。中和ミキサー
4として好適なものとして、具体的には、例えばパイプ
ラインミキサー、マイルダー、ホモキックラインミル、
渦巻ポンプなどを例示することができる。また、これら
の撹拌分散機を中和ミキサー4に適用した際の撹拌羽根
の周速度(撹拌羽根の先端部の回転速度)は1m/se
c以上、好ましくは5〜20m/secとされる。1m
/sec未満の場合は混合が不十分となる場合がある。
【0029】以下、この中和装置を用いた中和操作例を
説明する。まず、連続中和反応の準備段階として、好ま
しくは前記中和ループ系に、α−スルホ脂肪酸アルキル
エステル供給ライン1からα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステルを満たし、排出ライン9を閉じた状態で中和ルー
プ系内を循環させる。そして、リサイクルライン10に
設けられたpH計12によって測定されたpH測定値を
小出しライン5bにフィールドバックしながら、大出し
ライン5aと小出しライン5bからアルカリ水溶液を中
和ミキサー4に供給して中和を行う。
【0030】このように、中和ループ系内にα−スルホ
脂肪酸アルキルエステルを満たしておくことによって、
α−スルホ脂肪酸アルキルエステルに対してアルカリ水
溶液を徐々に混合することができる。その結果、準備段
階での過剰反応を抑制し、副生物の生成量を小さくする
ことができる。このとき、大出しライン5aから供給す
るアルカリ水溶液の流量と小出しライン5bから供給す
るアルカリ水溶液の流量比は、100:0〜100:2
0の範囲で調整すると、特に目的とするpH値に近づい
てきたときのアルカリ水溶液供給量を、効率よく微調整
することができる。
【0031】中和に用いるアルカリは、例えばアルカリ
金属、アルカリ土類金属、アンモニア、エタノールアミ
ンの水溶液が用いられる。アルカリ水溶液の濃度は15
〜50重量%程度とされる。15重量%未満の場合は、
中和反応生成物の濃度を上述の範囲に調整することが困
難となる場合がある。50重量%をこえると中和反応生
成物の濃度を上述の範囲に調整しにくくなることがあ
り、粘度が上昇してハンドリングが困難となる。中和温
度は30〜140℃とされる。
【0032】そして、前記中和ループ系内の中和反応生
成物が、そのpHが4〜9、好ましくは5〜8になるp
Hになった時点で、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル
供給ライン1からのα−スルホ脂肪酸アルキルエステル
のフィードと、排出ライン9からの排出を開始し、連続
中和反応をスタートする。このようにスタート時に中和
ループ系内に中和反応生成物を満たしておくことによっ
て、中和反応初期の過剰反応によるα−スルホ脂肪酸ジ
アルカリ塩の生成を抑制することができる。したがっ
て、適当な中和反応生成物が入手可能な場合は、中和反
応生成物を中和ループ系内に満たしておいて中和反応を
スタートするのが効率的である。
【0033】プレミキサー2においては、α−スルホ脂
肪酸アルキルエステルと、リサイクルライン10から供
給される中和反応生成物とを十分に混合して予備混合ス
ラリーとする。この予備混合スラリーは、酸(α−スル
ホ脂肪酸アルキルエステル)と、中和の際に加えるアル
カリ水溶液との合計の5〜25倍重量、好ましくは10
〜20倍重量の中和反応生成物を混合して調製する。5
倍重量未満の場合は副生物の抑制効果が小さく、25倍
重量をこえると製造効率が低下する。
【0034】ついで、この予備混合スラリーを予備混合
スラリー供給ライン3から中和ミキサー4に送り、リサ
イクルライン10に設けられたpH計12によって測定
されたpH測定値を小出しライン5bにフィールドバッ
クして、アルカリ水溶液の供給量を微調整しながら中和
を行う。具体的には、例えば大出しライン5aによっ
て、中和反応生成物のpHが4〜9、好ましくは5〜8
の範囲になるように求めた理論値よりも5〜20%程度
小さい流量のアルカリ水溶液を供給するように設定して
おき、前記pH測定値によって小出しライン5bからの
アルカリ水溶液の供給量を調整する。このとき、大出し
ライン5aから供給するアルカリ水溶液の流量と小出し
ライン5bから供給するアルカリ水溶液の流量比は、上
述の場合と同様に100:0〜100:20の範囲で調
整すると、アルカリ水溶液供給量を効率よく微調整する
ことができる。
【0035】このように小出しライン5bの調整によっ
て、高濃度のアルカリ水溶液であっても、効率よく、か
つ正確に中和反応生成物のpHを調整することができ
る。したがって、中和反応生成物のpHがアルカリ側に
極端にシフトすることがなく、α−スルホ脂肪酸ジアル
カリ塩の生成を抑制し、高純度のα−スルホ脂肪酸アル
キルエステル塩を効率よく得ることができる。そして、
α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の装置への付着も防止す
ることができる。その結果、長期の連続運転が可能とな
る。
【0036】そして、中和ミキサー4からリサイクルポ
ンプ7、抜き出しポンプ8の作用によって中和物抜き出
しライン6を通って抜き出された中和反応生成物は、一
部が排出ライン9から外部系に排出され、残りの一定量
がリサイクルライン10を通って、途中で熱交換器11
を経て冷却された後に、再びプレミキサー2に供給され
て、連続的にリサイクルされる。
【0037】中和装置の停止の際には、α−スルホ脂肪
酸アルキルエステル供給ライン1からのα−スルホ脂肪
酸アルキルエステルとアルカリ水溶液供給ライン5から
のアルカリ水溶液の供給を中止し、中和ループ系内に中
和反応生成物を満たした状態で終了することもできる。
このように中和ループ系内に中和反応生成物を満たして
おくことによって、つぎの運転の際に、直に連続中和反
応を再開することができるため、好ましい。ただし、中
和反応生成物の凝固点が常温よりも低い場合は、連続中
和反応再開前に、加熱操作や循環操作が必要となる。
【0038】また、必要に応じて、(d)中和工程の前
あるいは後に、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の
色調を白色に近い色に改善するための処理を行うことが
できる。色調を改善する処理とは、例えば過酸化水素な
どの漂白剤を用いた漂白処理などがあげられ、好ましく
は(d)中和工程後に行われる。この後、得られた中和
反応生成物を、常法によって粉体状、粒子状などに成形
して製品とする。
【0039】このように上述のα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル塩の製造方法においては、中和装置のアルカ
リ水溶液供給ライン5が大出しライン5aと小出しライ
ン5bに分岐しており、この小出しライン5bにpH計
12のpH測定値をフィールドバックしながらアルカリ
水溶液の供給の微調整を行うので、高濃度のアルカリ水
溶液であっても、効率よく、かつ正確に中和することが
できる。したがって、中和反応生成物のpHがアルカリ
側に極端にシフトすることがなく、α−スルホ脂肪酸ジ
アルカリ塩の生成を抑制し、高純度のα−スルホ脂肪酸
アルキルエステル塩を効率よく得ることができる。そし
て、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の装置への付着を防
止することができるため、長期の連続運転が可能とな
る。また、上述の中和装置において、スタート時に中和
ループ系内に、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル、ま
たは中和反応生成物を満たしておくことによって、中和
反応初期の過剰反応によるα−スルホ脂肪酸ジアルカリ
塩の生成を抑制し、高純度のα−スルホ脂肪酸アルキル
エステル塩を高収率で得ることができる。また、中和ミ
キサー4として、駆動部を有する強力撹拌分散機を用い
て、中和ミキサー4における予備混合スラリーとアルカ
リ水溶液との混合効率を向上させることによって、予備
混合スラリーが部分的に過剰なアルカリと接触する現象
を防止して、副生物の抑制効果をさらに向上させること
ができる。
【0040】本発明の実施の態様をまとめると以下のよ
うになる。 (1) 中和反応生成物中の活性剤濃度(有効成分濃度(A
I濃度))は60〜80重量%、好ましくは62〜75
重量%とされる。 (2) 中和ミキサーは駆動部を有する強力撹拌分散機が
好ましい。パイプラインミキサー、マイルダー、ホモキ
ックラインミル、渦巻ポンプなどを例示される。これら
の撹拌分散機の撹拌羽根の周速度(撹拌羽根の先端部の
回転速度)は1m/sec以上、好ましくは5〜20m
/secとされる。 (3) 連続中和反応の準備段階として、中和ループ系
に、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルまたは中和反応
生成物を満たしておくと好ましい。 (4) 大出しラインから供給するアルカリ水溶液の流量
と小出しラインから供給するアルカリ水溶液の流量比
は、100:0〜100:20の範囲で調整する。
【0041】
【実施例】(実施例1)C14:C16=2:8の飽和脂肪
酸メチルエステル(平均分子量=264、ヨウ素価=
0.05)に、微粉芒硝(着色抑制剤)を、脂肪酸メチ
ルエステルに対して5重量%添加し、槽型反応器を用い
て反応温度を80℃に保ちながら、N2ガスで8容量%
に希釈したSO3ガス1.2モル(対脂肪酸メチルエステ
ル)を、60分間、等速で導入した。導入後、80℃に
保ちながら30分間熟成反応を行った後、この反応物1
00重量部に対し、4重量部のメタノールを添加し、温
度80℃で撹拌しながら20分間エステル化反応を行っ
た。
【0042】エステル化後のスルホン化物(α−スルホ
脂肪酸アルキルエステル)を、図1に示したものと同様
の中和装置を用いて34重量%水酸化ナトリウム水溶液
で中和した。すなわち、中和開始時において、図1に示
した排出ライン9を閉じた状態で中和ループ系内に活性
剤濃度約70重量%の中和反応生成物を導入しておき、
リサイクルポンプ7によって150kg/hrの流量で
循環させた。ついで、排出ライン9を開放して、スルホ
ン化物を7.5kg/hrで導入し、プレミキサー2
(渦巻きポンプ)によって完全に混合して予備混合スラ
リーを調製した。さらに、この予備混合スラリー(酸性
スラリー)を中和ミキサー4(渦巻きポンプ)に送り、
アルカリ水溶液供給ライン5に34重量%濃度の水酸化
ナトリウム水溶液を2.5kg/hrで送り、pH計1
2のpH測定値を小出しライン5bにフィールドバック
しながら、大出しライン5aと小出しライン5bから、
流量比100:0〜100:10の範囲で中和ミキサー
4にアルカリ水溶液を導入して、中和反応を行った。こ
の実施例において中和温度は70℃とした。また、予備
混合スラリー調製時には、酸(α−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステル)と、中和の際に加えるアルカリ水溶液との
合計の15倍重量の中和反応生成物が混合されるように
設定した。
【0043】得られたα−スルホ脂肪酸アルキルエステ
ル塩のスラリー(中和反応生成物)の性状は以下の通り
であった。すなわち、活性剤濃度70重量%、活性剤
(AI)濃度10重量%水溶液のpHが5〜8、α−ス
ルホ脂肪酸ジアルカリ塩の活性剤中の割合は3〜4重量
%であった。また、活性剤濃度5重量%の水溶液とし
て、40mm光路長、No.42ブルーフィルターを用
いたクレット光電光度計で測定した色調は250〜30
0であった。したがって、副生物が少ない高品質、高濃
度のものが得られることが確認できた。
【0044】(実施例2)中和反応開始前に中和ループ
系内にα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを循環させて
中和して中和反応物を満たし、ついでα−スルホ脂肪酸
アルキルエステルのフィードを開始して中和反応を行っ
た。すなわち、実施例1と同様にして脂肪酸アルキルエ
ステルのスルホン化物(α−スルホ脂肪酸アルキルエス
テル)を製造し、これを、予め図1に示したものと同様
の中和装置の中和ループ系内に満たし、リサイクルポン
プ7によって150kg/hrの流量で循環させた。つ
いで、大出しライン5aと小出しライン5bによって供
給量を調整しつつ、34重量%水酸化ナトリウム水溶液
を2.5kg/hrでアルカリ水溶液供給ライン5に導
入し、pH計12のpH測定値が5〜8になった時点で
排出ライン9を開放して、スルホン化物を7.5kg/
hrで導入した。そして、プレミキサー2(渦巻きポン
プ)によって完全に混合して予備混合スラリーを調製し
た。
【0045】さらに、この予備混合スラリー(酸性スラ
リー)を中和ミキサー4(渦巻きポンプ)に送り、アル
カリ水溶液供給ライン5に34重量%濃度の水酸化ナト
リウム水溶液を2.5kg/hrで送り、pH計12の
pH測定値を小出しライン5bにフィールドバックしな
がら、大出しライン5aと小出しライン5bから、流量
比100:0〜100:10の範囲で中和ミキサー4に
アルカリ水溶液を導入して中和反応を行った。この実施
例において中和温度は70℃とした。また、予備混合ス
ラリー調製時には、酸(α−スルホ脂肪酸アルキルエス
テル)と、中和の際に加えるアルカリ水溶液との合計の
15倍重量の中和反応生成物が混合されるように設定し
た。結果を表1に示した。
【0046】(比較例1)中和ループ系内に何も満たさ
ない状態で、α−スルホ脂肪酸アルキルエステルとアル
カリ水溶液の供給をスタートした以外は、実施例2と同
様にして中和反応を行った。結果を表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】表1において、pHは活性剤濃度10重量
%水溶液のpH、副生ジ塩はα−スルホ脂肪酸ジアルカ
リ塩の活性剤中の割合(重量%)である。粘度はB型粘
度計で測定した値である。また、中和ミキサーへの付着
は、中和反応生成物量が100kgに達した時点で中和
装置を停止し、目視で観察した。実施例2においては副
生物の生成量が少なく、付着が観察されなかったため、
総合評価を○とした。一方、比較例1においては副生物
の生成量と付着が多かったため、総合評価を×とした。
したがって、中和ループ系内にα−スルホ脂肪酸アルキ
ルエステルを満たしておくことによって、副生物の生成
を抑制できることがわかった。
【0049】(実施例3〜6、比較例2〜3)中和ミキ
サーの種類が中和反応生成物の性状に影響するかどうか
を実験した。すなわち、中和ミキサーとして表2に示し
たものを用いた以外は実施例1と同様にして実験を行っ
た。実施例3〜6の中和ミキサーは、いずれも駆動部を
有する強力撹拌分散機である。比較例1で用いたスタテ
ィックミキサーは、複数の邪魔板が間欠的に配置された
経路に混合対象物を導入することによって混合するもの
である。また、比較例3においては、ミキサーは用いな
かった。結果を表2にあわせて示した。
【0050】
【表2】
【0051】表2中の結果の表示は表1に示したものと
同様である。実施例3〜6においては副生物の生成量が
少なく、付着が観察されなかったため、総合評価を○と
した。一方、比較例2〜3においては、実施例3〜6と
比べて副生物の生成量と付着が多かったため、総合評価
を×とした。特に撹拌を行わなかった比較例3において
は、副生物の生成量、付着量が多かった。表2の結果よ
り、駆動部を有する強力撹拌分散機を用いて、予備混合
スラリーとアルカリ水溶液との混合効率を向上させるこ
とによって、副生物が抑制されることがわかった。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては中
和装置のアルカリ水溶液供給ラインが大出しラインと小
出しラインに分岐しており、この小出しラインにpH測
定値をフィールドバックしながらアルカリ水溶液の供給
の微調整を行うので、高濃度のアルカリ水溶液であって
も、効率よく、かつ正確に中和反応生成物のpHを調整
することができる。したがって、中和反応生成物のpH
がアルカリ側に極端にシフトすることがなく、α−スル
ホ脂肪酸ジアルカリ塩の生成を抑制し、高純度のα−ス
ルホ脂肪酸アルキルエステル塩を効率よく得ることがで
きる。そして、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩の装置へ
の付着も防止して、長期の連続運転が可能となる。この
結果、予め予備混合スラリーを調製した後に中和を行う
方法において得られる、α−スルホ脂肪酸ジアルカリ塩
の副生が少なく、高純度のα−スルホ脂肪酸アルキルエ
ステル塩の高濃度のスラリーを得ることができ、溶媒や
粘度低下剤などの第3成分の添加回収工程や、低濃度ア
ルカリ水溶液の使用による濃縮工程が不要であるという
利点を最大限に生かし、安定して連続的にα−スルホ脂
肪酸アルキルエステル塩を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中和装置の一例を示した概略構成図
である。
【符号の説明】
1…α−スルホ脂肪酸アルキルエステル供給ライン、2
…プレミキサー、3…予備混合スラリー供給ライン、4
…中和ミキサー、5…アルカリ水溶液供給ライン、5a
…大出しライン、5b…小出しライン、6…中和反応生
成物抜き出しライン、7…リサイクルポンプ、8…抜き
出しポンプ、9…排出ライン、10…リサイクルライ
ン、11…熱交換器、12…pH計。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉屋 昌久 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 的場 誠二 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 宮脇 洋三 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AA04 AC61 AC90 BB31 BC16 BD10 BD21 BE10 BE11 BE12 BE13 BE14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルの中
    和反応生成物とα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを混
    合して予備混合スラリーを調製し、この予備混合スラリ
    ーを中和するにおいて、大出しラインから大量のアルカ
    リ水溶液を供給するとともに、pH測定値によって調整
    しながら小出しラインから少量のアルカリ水溶液を供給
    することを特徴とするα−スルホ脂肪酸アルキルエステ
    ル塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 α−スルホ脂肪酸アルキルエステルの中
    和反応生成物とα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを混
    合して予備混合スラリーを調製するプレミキサーと、こ
    の予備混合スラリーを中和する中和ミキサーと、この中
    和ミキサーにアルカリ水溶液を供給するアルカリ水溶液
    供給ラインを備えた中和装置において、 前記アルカリ水溶液供給ラインは、大量のアルカリ水溶
    液を供給する大出しラインと、pH測定値によって調整
    しながら少量のアルカリ水溶液を供給する小出しライン
    を備えていることを特徴とする中和装置。
JP28854298A 1998-10-09 1998-10-09 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置 Withdrawn JP2000119243A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28854298A JP2000119243A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28854298A JP2000119243A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000119243A true JP2000119243A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17731597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28854298A Withdrawn JP2000119243A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000119243A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534431A (ja) * 2006-04-27 2009-09-24 リー,ホォンツァイ α−スルホ脂肪酸エステル塩界面活性剤の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534431A (ja) * 2006-04-27 2009-09-24 リー,ホォンツァイ α−スルホ脂肪酸エステル塩界面活性剤の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4495092A (en) Viscosity regulators for high-viscosity surfactant concentrates
JP4761045B2 (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を高濃度含有するパウダー、フレーク又はペレットの製造方法、並びに粒状洗剤の製造方法
JPS62108853A (ja) 洗浄活性α−スルホ脂肪酸エステル塩含有流動性ペ−ストの製法
JP2000119243A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法と中和装置
JP2000128852A (ja) 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JPH10292199A (ja) 高嵩密度粒状洗剤組成物の製造方法
JP4782001B2 (ja) α―スルホ脂肪酸アルキルエステル塩を含むアニオン界面活性剤の製造方法、アニオン界面活性剤及びこれを含む洗浄剤組成物
JP4526810B2 (ja) スルホン化反応方法及びα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JP3895065B2 (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法および装置
US8604226B2 (en) Process for preparing alpha-sulfo-fatty acid ester salt surfactants
JP2008094942A (ja) 界面活性剤組成物
JP4243953B2 (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有濃縮組成物の製造方法
JP2000119244A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JP3929585B2 (ja) 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩およびその製造法
JP4614065B2 (ja) 高濃度α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有粒子及びその製造方法、ならびに洗剤
JP3425247B2 (ja) 界面活性剤溶液の濃縮方法
JP2000128855A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩およびその製造方法
JP2001002633A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法およびスルホン化装置
JP4230097B2 (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JP2001288500A (ja) 高濃度アニオン界面活性剤水性ペースト及びその製造方法
JPH10175940A (ja) 淡色α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩とその製造方法
JP2001011040A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JP5618988B2 (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステルアルカノールアミン塩の製造方法
JP2008133209A (ja) α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の製造方法
JP2008156538A (ja) アニオン界面活性剤濃縮物の製造装置及び製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060110