JP2000118265A - 自動二輪車の計器 - Google Patents

自動二輪車の計器

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JP2000118265A
JP2000118265A JP10288488A JP28848898A JP2000118265A JP 2000118265 A JP2000118265 A JP 2000118265A JP 10288488 A JP10288488 A JP 10288488A JP 28848898 A JP28848898 A JP 28848898A JP 2000118265 A JP2000118265 A JP 2000118265A
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indicator
motorcycle
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central portion
instrument
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JP10288488A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Suzuki
康仁 鈴木
Terufumi Hiramatsu
輝文 平松
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車に乗車したライダーが前屈みの乗
車姿勢をとったとしても、前方視界が広く保たれるよう
にし、かつ、このようにした場合でも、自動二輪車にお
ける状態量の計器による表示が容易に読み取れるように
する。 【解決手段】 車体の前上部に取り付けられる計器の一
例である速度計39であって、上下方向に延びかつ車幅
方向に長く延びる自動二輪車における状態量の表示用の
表示面42と、この表示面42に表示されて車幅方向に
並設される数値43と、この数値43に沿って上記表示
面42に設置され、信号の入力により視覚的に反応可能
な多数の指示体44とを備える。これら各指示体44の
うち、上記状態量に相当した上記数値43に対応する指
示体44が選択されて反応させられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の前上部に取
り付けられるデジタル表示式速度計などの計器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記自動二輪車の速度計は、従来、一般
に、アナログ表示式のものであって、車体の前上部に取
り付けられるケースと、このケースに支持されて軸心が
後上方に向って延びる円形の車速表示用の表示面と、こ
の表示面に表示されて上記軸心回りの周方向に並設され
る車速表示数値と、上記軸心回りに回動自在となるよう
上記ケーシングに枢支される矢印形状の指示体とを備え
ている。
【0003】そして、上記指示体が、車速に相当した上
記数値に対応するところにまで回動し、もって、そのと
きの車速が表示されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ライダー
は、加速時などに、前屈みの乗車姿勢をとることがあ
り、この場合には、ライダーが前方を見るときの視線は
より低くなる。
【0005】一方、上記速度計は、ライダーの顔の前下
方に位置する車体の前上部に取り付けられており、この
ため、上記前屈みとなったライダーの前方視界を大きく
しようとすれば、上記速度計の形状を小さくさせること
が考えられる。
【0006】しかし、単に、上記のようにすると、ライ
ダーにとって、速度表示の読み取りがし難くなるという
問題が生じる。
【0007】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、自動二輪車に乗車したライダーが前屈み
の乗車姿勢をとったとしても、前方視界が広く保たれる
ようにし、かつ、このようにした場合でも、自動二輪車
における状態量の計器による表示が容易に読み取れるよ
うにすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動二輪車の計器は、次の如くである。
【0009】請求項1の発明は、車体2の前上部に取り
付けられる速度計(計器)39であって、上下方向に延
びかつ車幅方向に長く延びる自動二輪車1における状態
量の表示用の表示面42と、この表示面42に表示され
て車幅方向に並設される数値43と、この数値43に沿
って上記表示面42に設置され、信号の入力により視覚
的に反応可能な多数の指示体44とを備え、これら各指
示体44のうち、上記状態量に相当した上記数値43に
対応する指示体44が選択されて反応させられるように
したものである。
【0010】なお、上記「自動二輪車1における状態
量」とは、例えば、車速や、走行駆動源となる内燃機関
16の回転数の値である。また、「信号の入力により視
覚的に反応可能」とは、指示体44が信号(電圧、電
流)を入力したとき、この信号に反応して、この指示体
44が発光もしくは消光可能とされたり、この指示体4
4の色合いが変化可能とされたりすることを意味してい
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記速度計(計器)39を、車体2の車幅方向での
ほぼ車体中央14に配設し、上記数値43群と指示体4
4群のそれぞれ全体的な輪郭を上方に向って凸形状の円
弧形状としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記各指示体44を上下に長い形状に
すると共に、これら各指示体44における上記数値43
側の一端部48の幅方向の中央部を突出させ、
【0013】上記各指示体44を車幅方向で、上記一端
部48の突出部48aを含む中央部分49と、この中央
部分49の左右側方に位置する左、右側部分50,51
とに区画して、これら各部分49〜51に、互いに個別
に信号が入力されるようにし、車幅方向で隣接する左側
の指示体44(L)の右側部分51と、右側の指示体4
4(R)の左側部分50とを互いに共用させたものであ
る。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明に加え
て、上記各指示体44の他端部53側における上記中央
部分49、左側部分50、および右側部分51の各端部
を上下方向でほぼ同じところに位置させたものである。
【0015】請求項5の発明は、請求項3、もしくは4
の発明に加えて、上記中央部分49の突出部48aと、
上記各指示体44の一端部48における上記左、右側部
分50,51の各端部50a,51aとをそれぞれほぼ
二等辺三角形の頂部形状とし、上記中央部分49の突出
部48aと左側部分50の端部50aの各左側縁をほぼ
直線的に連続させ、かつ、上記中央部分49の突出部4
8aと右側部分51の端部51aの各右側縁をほぼ直線
的に連続させたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図2〜5において、符号1は鞍乗型車両で
ある自動二輪車で、矢印Frはこの自動二輪車1の前方
を示し、下記する左右とは上記前方に向っての車幅方向
をいうものとする。
【0018】上記自動二輪車1の車体2は、車体フレー
ム3と、この車体フレーム3の前上端部のヘッドパイプ
4に操向自在に支承されるフロントフォーク5とを備え
ている。このフロントフォーク5は、上記ヘッドパイプ
4にその軸心6回りに回動自在に支承される不図示の操
向軸と、この操向軸の上、下端部に固着される上、下ブ
ラケット7,8と、これら上、下ブラケット7,8にそ
れぞれ固着された左右フォークパイプ9,9とを備えて
いる。
【0019】上記左右フォークパイプ9,9の前下方へ
の突出端部に前車輪10が支承され、上記フロントフォ
ーク5の上端部である上ブラケット7にハンドル11が
固着され、また、上記前車輪10をその上方から覆うフ
ロントフェンダ12が上記フロントフォーク5に支持さ
れている。
【0020】平面視で、上記車体2の車幅方向の車体中
央14に上記フロントフォーク5の軸心6、および前車
輪10等が位置して、上記車体中央14を基準として、
上記車体2はほぼ左右対称形とされている。
【0021】上記車体フレーム3には、自動二輪車1の
走行駆動源となる内燃機関16と、この内燃機関16に
供給するための燃料を溜める燃料タンク17と、この燃
料タンク17の後方に位置してライダーを鞍乗式に着座
可能とさせるシートとが支持されている。上記内燃機関
16の動力が不図示の後車輪に伝達されて、自動二輪車
1が走行路面18上を走行可能とされ、この際、上記自
動二輪車1に上記着座により乗車したライダーによるハ
ンドル11への操作で、上記フロントフォーク5を介し
前車輪10が操向され、もって、自動二輪車1が操向可
能とされる。
【0022】上記車体2は、上記フロントフォーク5の
上、下ブラケット7,8に締結具21により着脱自在に
締結されるステー22を備え、このステー22は上記車
体2の前上部を構成して、後述の車両構成部品23を着
脱自在に支持している。
【0023】上記車両構成部品23は、計器等を一体化
して車速表示などの表示をする表示体24と、オーディ
オ機器25とを備え、上記表示体24は上記ステー22
に締結具26により着脱自在に締結されて取り付けら
れ、また、上記オーディオ機器25は上記表示体24に
他の締結具26により着脱自在に締結されて支持されて
いる。この場合、上記ステー22、表示体24、および
オーディオ機器25の各間にそれぞれ弾性でゴム製の緩
衝体27が介設されている。これら緩衝体27によっ
て、上記内燃機関16や走行路面18からの衝撃力に基
づく振動が上記車体2側から上記車両構成部品23に伝
達されることが緩和され、もって、上記車両構成部品2
3が振動することが抑制されている。
【0024】上記ステー22には樹脂製のフロントカウ
ル29が支持されている。このフロントカウル29は、
上記車体2をその前方から覆うと共に、上記表示体24
とオーディオ機器25とをその外方から全体的に覆って
いる。
【0025】上記フロントカウル29は、前後方向で対
面するアウタパネル30とインナパネル31とを備えて
いる。これら両パネル30,31の外縁部同士が互いに
結合され、これら両パネル30,31で囲まれた上記フ
ロントカウル29の内部空間32に、上記ステー22、
表示体24、およびオーディオ機器25が収納されてい
る。
【0026】また、上記自動二輪車1に乗車したライダ
ーをその前方から覆う樹脂製の透明板であるスクリーン
34が設けられ、このスクリーン34はその下端部が上
記フロントカウル29の上端部に支持され、このフロン
トカウル29から後上方に向って突出させられている。
【0027】図1,5〜7において、上記表示体24は
その外殻を構成する樹脂製のユニットケース35を備え
ている。このユニットケース35はその上部を構成して
車幅方向に長く延びる上部ケース36と、この上部ケー
ス36の左右各側部から下方に向けて一体的に延びる左
右一対の側部ケース37,37とを備えている。これに
より、上記表示体24は、上記車体2の前後方向に沿っ
た視線でみて門型形状をなし、上記上部ケース36と、
左右側部ケース37,37で囲まれた上記表示体24の
内側の空間38に上記オーディオ機器25が配設され、
このオーディオ機器25は上記各側部ケース37に前記
したように締結具26と緩衝体27により締結されて支
持されている。
【0028】上記ユニットケース35の上部ケース36
に計器の一例である速度計39が設けられ、上記各側部
ケース37には方向指示灯や警告灯などの表示灯40が
設けられている。
【0029】上記速度計39はその外殻を構成するケー
スを備え、このケースは上記ユニットケース35の上部
ケース36により構成されている。この上部ケース36
の後面は後下方の傾斜方向、かつ、車幅方向に長く延び
る平坦面とされ、上記速度計39は、上記上部ケース3
6の後面に設けられてこの後面に沿って上下方向に延
び、かつ、車幅方向に長く延びる横長の表示面42と、
この表示面42の上部に表示されて車幅方向に並設され
る数値43と、この数値43に沿って上記表示面42の
下部に設置され信号(電圧、電流)の入力により視覚的
に反応可能な多数の指示体44とを備えている。
【0030】上記表示面42は、自動二輪車1における
状態量の一例である車速を表示するものであり、上記数
値43は車速を示す数値であって、左側から右側に向う
に従い値が大きくなるよう表示されている。また、上記
指示体44はエレクトロルミネッセンス素子、発光ダイ
オード(LED)、液晶ディスプレイなどで構成されて
おり、この指示体44が上記信号を入力したとき、この
信号に反応して、この指示体44が発光もしくは消光可
能とされたり、この指示体44の色合いが変化可能とさ
れたりすることを意味している。
【0031】上記速度計39はその後方から上記インナ
パネル31で覆われているが、このインナパネル31に
は、上記表示面42に対向するところに開口45が形成
されている。
【0032】上記自動二輪車1の車速を検出する速度検
出センサー46が設けられ、かつ、この速度検出センサ
ー46からの検出信号を入力する電子的な制御装置47
が設けられ、更に、この制御装置47に上記各指示体4
4が接続されている。
【0033】そして、上記速度検出センサー46の検出
信号に基づき、上記制御装置47から上記した信号が指
示体44に出力されるようになっている。より具体的に
は、上記各指示体44のうち、車速に相当した上記数値
43に上下方向で対応する上記指示体44の単数もしく
は複数が上記制御装置47により選択されて、その選択
された指示体44に上記信号が入力され反応させられる
ようになっている。
【0034】このため、ライダーは、上記のように反応
させられた指示体44に対応する数値43を上記開口4
5を通して読み取ることにより、そのときの車速を知覚
できるようになっている。
【0035】そして、上記の場合、速度計39は、車幅
方向に長く延びる横長の表示面42と、この表示面42
に車幅方向に並設される数値43および指示体44とを
備えており、このため、上下の寸法が小さく抑えられる
形状であることから、上記速度計39や、この速度計3
9を支持している車体2の前上部であるステー22の上
端を低くさせることができ、よって、自動二輪車1に乗
車したライダーが前屈みの乗車姿勢をとったとしても、
前方視界が広く保たれる。
【0036】また、上記のようにした場合でも、数値4
3群や指示体44群のそれぞれ全体的な輪郭は車幅方向
で長い形状であるため、これら43,44の車幅方向で
のそれぞれの寸法を大きくさせたり、同時に反応する指
示体44の数を多くさせたりすることにより、上記速度
計39による車速の表示を見え易くさせることができ
る。
【0037】よって、上記したように、前方視界が広く
保たれるようにしたものでありながら、速度計39によ
る車速の表示は容易に読み取れることとなる。
【0038】上記の場合、表示体24のユニットケース
35、および速度計39は車幅方向でほぼ車体中央14
に配設されている。
【0039】ここで、ライダーが自動二輪車1に乗車し
たときには、このライダーは上記車体中央14に位置す
ることとなるため、このライダーと同じようにほぼ車体
中央14に位置する上記速度計39によれば、その車速
の表示は容易に読み取れることとなる。
【0040】上記数値43群の全体的な輪郭は上方に向
って凸形状の曲率半径の大きい円弧形状とされている。
また、上記各指示体44はそれぞれ上下に長い形状とさ
れ、これら指示体44群の全体的な輪郭の特にその上
部、つまり、上記数値43側の端部縁(上端部縁)は上
方に向って凸形状の円弧形状とされている。上記数値4
3群と指示体44群のそれぞれ輪郭の各円弧中心は共通
とされており、かつ、この円弧中心はほぼ上記車体中央
14に位置している。
【0041】上記したように、数値43群と指示体44
群のそれぞれ全体的な輪郭は上方に向って凸形状の円弧
形状とされている。
【0042】このため、上記速度計39は車幅方向に長
く延び、かつ、デジタル式のものでありながら、従来の
アナログ式である軸心回りの周方向に数値を配設して、
上記軸心回りに指示針を回転させるというものに感覚的
に近づくこととなり、よって、従来のアナログ式を好む
者をも満足させることができる。
【0043】また、上記数値43群の輪郭の円弧形状の
頂部に位置する数値43を予め記憶しておけば、反応す
る指示体44に対応する数値43をその都度読み取らな
くても、反応する指示体44の上記頂部を基準とした位
置により、概略の車速は直ちに知覚できて便利である。
【0044】上記したように、各指示体44は、上下に
長い形状とされ、これら各指示体44における上記数値
43側の上端部である一端部48の幅方向の中央部は、
その各側部よりも上記数値43側に向ってより大きく突
出させられて、これが突出部48aとされている。
【0045】このため、いずれかの上記指示体44が反
応したときには、この指示体44は上記突出部48aが
先端部となるほぼ矢印形状となって、所定の数値43に
対する指示体44の指示が明確になされ、よって、車速
の知覚が極めてし易くなる。
【0046】上記各指示体44は、車幅方向で、上記一
端部48の先端部である突出部48aを含む中央部分4
9と、この中央部分49の左右側方に位置する左側部分
50と右側部分51との三つの部分に区画され、これら
各部分49〜51に、互いに個別に上記制御装置47か
らの信号が入力させられるようになっている。また、車
幅方向で隣接する左側の指示体44(L)の右側部分5
1と、右側の指示体44(R)の左側部分50とが互い
に共用させられている。
【0047】このため、例えば、加速時のように車速が
変化するときには、隣り合う両指示体44,44のう
ち、左側の指示体44(L)から右側の指示体44
(R)に反応(例えば、発光)が移動し、この場合に
は、左側の指示体44(L)の各部分49〜51が全て
反応させられている状態から、この左側の指示体44
(L)の中央部分49と左側部分50だけが反応以前の
状態(例えば、消光状態)にさせられると同時に、右側
の指示体44(R)の中央部分49と右側部分51とが
反応させられることとなる。
【0048】よって、左側の指示体44(L)から右側
の指示体44(R)に反応が移動する途中では、これら
に共用されている左側の指示体44(L)の右側部分5
1と、右側の指示体44(R)の左側部分50とは反応
している状態が維持されるのであり、この結果、上記各
指示体44の車幅方向における幅寸法を大きくして、反
応している指示体44を見え易くした場合でも、隣り合
う両指示体44,44の間での反応の移動距離は短く抑
えられるのであり、その分、この移動が円滑になされ、
このため、指示体44がアナログ的に移動するように見
えて、車速の知覚が違和感なくできることとなる。
【0049】また、上記した点を換言すれば、左側の指
示体44(L)と、右側の指示体44(R)とで、右側
部分51と左側部分50とを共用したため、その分、隣
り合う指示体44,44同士のピッチ寸法を小さくさせ
ても、各指示体44の幅寸法をある程度大きく保つこと
ができ、良好な車速の知覚が確保される。このため、表
示面42の車幅方向の全長が限られた寸法である場合、
上記したように、ピッチ寸法を小さくさせることによ
り、細かい円滑な指示体44の仮想移動が表現される。
【0050】上記の場合、各指示体44において、突出
部48aと各端部50a,51aを除いた上記各部分4
9〜51はそれぞれ上下に長い長方形状とされて、その
幅寸法L1〜L3は互いにほぼ等しくされており、よっ
て、上記した隣り合う両指示体44,44の間での反応
の移動はより円滑になされる。
【0051】また、上記各指示体44の他端部53側に
おける上記中央部分49、左側部分50、および右側部
分51の各端部は上下方向でほぼ同じところに位置させ
られている。
【0052】このため、上記指示体44における各部分
49〜51の上下方向の長さは互いにほぼ同じ寸法とさ
れて、十分長くされて、それぞれ反応したときの見え易
さが良好に保たれる。
【0053】よって、例えば、急加速時などに、隣り合
う指示体44,44の間で反応が急速に移動するとき、
各指示体44同士や、各部分49〜51同士における電
子的な特性の相違などにより、各部分49〜51の反応
の順序が逆になったとしても、指針形状のものが移動す
るという視覚が保たれ、つまり、上記指示体44による
指示の機能が損なわれることが抑制されて、車速の知覚
は大きな違和感なく確実になされることとなる。
【0054】また、上記の場合、各指示体44の他端部
53は互いに上下方向でほぼ同じところに位置されてお
り、つまり、指示体44群の下端部は車幅方向に直線的
に延びている。これにより、上記速度計39の車幅方向
での中央部の指示体44がより長くされて、見易くされ
ている。
【0055】ここで、上記速度計39の車幅方向の中央
部に頻度の高い車速の数値43が配置されており、この
ため、上記した長い指示体44によって、車速の知覚が
より容易かつ確実にできることとなっている。
【0056】また、上記中央部分49の突出部48a
と、上記各指示体44の一端部48における上記左、右
側部分50,51の各端部50a,51aとはそれぞれ
ほぼ二等辺三角形の頂部形状とされ、上記中央部分49
の突出部48aと左側部分50の端部50aの各左側縁
がほぼ直線的に連続させられ、かつ、上記中央部分49
の突出部48aと右側部分51の端部51aの各右側縁
がほぼ直線的に連続させられている。
【0057】このため、上記したように、隣り合う両指
示体44,44において、その一部分を互いに共用させ
た場合、各指示体44の一端部48は全体的にほぼ二等
辺三角形の頂部形状となって、つまり、一般的な指針形
状となって、これら指示体44による指示が明確になさ
れることとなり、よって、車速の知覚がより明確になさ
れることとなる。
【0058】なお、図1中二点鎖線で示すように、各指
示体44において、L1=0、L2≒L3としてもよ
い。また、上記実施の形態では、計器の一例として速度
計39につき説明したが、この計器は、自動二輪車1に
おける状態量である内燃機関16の回転数の値を表示す
る回転計等であってもよい。
【0059】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0060】請求項1の発明は、車体の前上部に取り付
けられる計器であって、上下方向に延びかつ車幅方向に
長く延びる自動二輪車における状態量の表示用の表示面
と、この表示面に表示されて車幅方向に並設される数値
と、この数値に沿って上記表示面に設置され、信号の入
力により視覚的に反応可能な多数の指示体とを備え、こ
れら各指示体のうち、上記状態量に相当した上記数値に
対応する指示体が選択されて反応させられるようにして
ある。
【0061】このため、ライダーは、上記のように反応
させられた指示体に対応する数値を読み取ることによ
り、そのときの車速を知覚できる。
【0062】そして、上記の場合、計器は、車幅方向に
長く延びる表示面と、この表示面に車幅方向に並設され
る数値および指示体とを備えており、このため、上下の
寸法が小さく抑えられる形状であることから、上記計器
や、この計器を支持している車体の前上部の上端を低く
させることができ、よって、自動二輪車に乗車したライ
ダーが前屈みの乗車姿勢をとったとしても、前方視界が
広く保たれる。
【0063】また、上記のようにした場合でも、数値群
や指示体群のそれぞれ全体的な輪郭は車幅方向で長い形
状であるため、これらの車幅方向でのそれぞれの寸法を
大きくさせたり、同時に反応する指示体の数を多くさせ
たりすることにより、上記計器による状態量の表示を見
え易くさせることができる。
【0064】よって、上記したように、前方視界が広く
保たれるようにしたものでありながら、計器による状態
量の表示は容易に読み取れることとなる。
【0065】請求項2の発明は、上記計器を、車体の車
幅方向でのほぼ車体中央に配設させてある。
【0066】このため、自動二輪車に乗車したとき、上
記車体中央に位置することとなるライダーにとって、上
記計器による状態量の表示はより容易に読み取れること
となる。
【0067】また、上記数値群と指示体群のそれぞれ全
体的な輪郭を上方に向って凸形状の円弧形状としてあ
る。
【0068】このため、上記計器は車幅方向に長く延
び、かつ、デジタル式のものでありながら、従来のアナ
ログ式である軸心回りの周方向に数値を配設して、上記
軸心回りに指示針を回転させるというものに感覚的に近
づくこととなり、よって、従来のアナログ式を好む者を
も満足させることができる。
【0069】また、上記数値群の輪郭の円弧形状の頂部
に位置する数値を予め記憶しておけば、反応する指示体
に対応する数値をその都度読み取らなくても、反応する
指示体の上記頂部を基準とした位置により、概略の車速
は直ちに知覚できて便利である。
【0070】請求項3の発明は、上記各指示体を上下に
長い形状にすると共に、これら各指示体における上記数
値側の一端部の幅方向の中央部を突出させてある。
【0071】このため、いずれかの上記指示体が反応し
たときには、この指示体は矢印形状となって、所定の数
値に対する指示体の指示が明確になされ、よって、状態
量の知覚が極めてし易くなる。
【0072】また、上記各指示体を車幅方向で、上記一
端部の突出部を含む中央部分と、この中央部分の左右側
方に位置する左、右側部分とに区画して、これら各部分
に、互いに個別に信号が入力されるようにし、車幅方向
で隣接する左側の指示体の右側部分と、右側の指示体の
左側部分とを互いに共用させてある。
【0073】このため、車速が変化するとき、これに伴
い、仮に隣り合う両指示体のうち、左側の指示体から右
側の指示体に反応が移動するときには、左側の指示体の
各部分が全て反応させられている状態から、この左側の
指示体の中央部分と左側部分だけが反応以前の状態にさ
せられると同時に、右側の指示体の中央部分と右側部分
とが反応させられることとなる。
【0074】よって、左側の指示体から右側の指示体に
反応が移動する途中では、これらに共用されている左側
の指示体の右側部分と、右側の指示体の左側部分とは反
応している状態が維持されるのであり、この結果、上記
各指示体の車幅方向における幅寸法を大きくして、反応
している指示体を見え易くした場合でも、隣り合う両指
示体の間での反応の移動距離は短く抑えられるのであ
り、その分、この移動が円滑になされ、このため、指示
体がアナログ的に移動するように見えて、状態量の知覚
が違和感なくできることとなる。
【0075】請求項4の発明は、上記各指示体の他端部
側における上記中央部分、左側部分、および右側部分の
各端部を上下方向でほぼ同じところに位置させてある。
【0076】このため、上記指示体における各部分の上
下方向の長さは十分に長くされて、それぞれ反応したと
きの見え易さが良好に保たれる。
【0077】よって、例えば、急加速時などに、隣り合
う指示体の間で反応が急速に移動するとき、各指示体同
士や、各部分同士における電子的な特性の相違などによ
り、各部分の反応の順序が逆になったとしても、指針形
状のものが移動するという視覚が保たれ、つまり、上記
指示体による指示の機能が損なわれることが抑制され
て、状態量の知覚は大きな違和感なく確実になされるこ
ととなる。
【0078】請求項5の発明は、上記中央部分の突出部
と、上記各指示体の一端部における上記左、右側部分の
各端部とをそれぞれほぼ二等辺三角形の頂部形状とし、
上記中央部分の突出部と左側部分の端部の各左側縁をほ
ぼ直線的に連続させ、かつ、上記中央部分の突出部と右
側部分の端部の各右側縁をほぼ直線的に連続させてあ
る。
【0079】このため、上記したように、隣り合う両指
示体において、その一部分を互いに共用させた場合、各
指示体の一端部は全体的にほぼ二等辺三角形の頂部形状
となって、つまり、一般的な指針形状となって、これら
指示体による指示が明確になされることとなり、よっ
て、車速の知覚がより明確になされることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7の部分拡大作用説明図である。
【図2】自動二輪車の前部側面図である。
【図3】自動二輪車の正面図である。
【図4】自動二輪車の前部平面図である。
【図5】図2の部分拡大断面図である。
【図6】図5の6‐6線矢視部分断面図である。
【図7】図6の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体 14 車体中央 39 速度計(計器) 42 表示面 43 数値 44 指示体 48 一端部 48a 突出部 49 中央部分 50 左側部分 50a 端部 51 右側部分 51a 端部 53 他端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前上部に取り付けられる計器であ
    って、上下方向に延びかつ車幅方向に長く延びる自動二
    輪車における状態量の表示用の表示面と、この表示面に
    表示されて車幅方向に並設される数値と、この数値に沿
    って上記表示面に設置され、信号の入力により視覚的に
    反応可能な多数の指示体とを備え、これら各指示体のう
    ち、上記状態量に相当した上記数値に対応する指示体が
    選択されて反応させられるようにした自動二輪車の計
    器。
  2. 【請求項2】 上記計器を、車体の車幅方向でのほぼ車
    体中央に配設し、上記数値群と指示体群のそれぞれ全体
    的な輪郭を上方に向って凸形状の円弧形状とした請求項
    1に記載の自動二輪車の計器。
  3. 【請求項3】 上記各指示体を上下に長い形状にすると
    共に、これら各指示体における上記数値側の一端部の幅
    方向の中央部を突出させ、 上記各指示体を車幅方向で、上記一端部の突出部を含む
    中央部分と、この中央部分の左右側方に位置する左、右
    側部分とに区画して、これら各部分に、互いに個別に信
    号が入力されるようにし、車幅方向で隣接する左側の指
    示体の右側部分と、右側の指示体の左側部分とを互いに
    共用させた請求項1、もしくは2に記載の自動二輪車の
    計器。
  4. 【請求項4】 上記各指示体の他端部側における上記中
    央部分、左側部分、および右側部分の各端部を上下方向
    でほぼ同じところに位置させた請求項3に記載の自動二
    輪車の計器。
  5. 【請求項5】 上記中央部分の突出部と、上記各指示体
    の一端部における上記左、右側部分の各端部とをそれぞ
    れほぼ二等辺三角形の頂部形状とし、上記中央部分の突
    出部と左側部分の端部の各左側縁をほぼ直線的に連続さ
    せ、かつ、上記中央部分の突出部と右側部分の端部の各
    右側縁をほぼ直線的に連続させた請求項3、もしくは4
    に記載の自動二輪車の計器。
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