JP2000117988A - インクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンタヘッドの製造方法Info
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- JP2000117988A JP2000117988A JP29559698A JP29559698A JP2000117988A JP 2000117988 A JP2000117988 A JP 2000117988A JP 29559698 A JP29559698 A JP 29559698A JP 29559698 A JP29559698 A JP 29559698A JP 2000117988 A JP2000117988 A JP 2000117988A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 天板に吐出孔をレーザにより加工する際に、
溝部を画像処理などの非接触法により位置決めを行うた
めに装置構成が複雑となり、更に、位置決めの時間もか
かりタクトが延び、天板の成形のバラツキ、あるいはロ
ットのバラツキにより非接触法による位置合せの条件が
変化してしまう。 【解決手段】 切断前のウェハ状態のヒーターボードに
樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂性材料をレーザ
加工でトリミングすることによりヒーターボード上に基
準となる突起部を形成する手段とから成る。
溝部を画像処理などの非接触法により位置決めを行うた
めに装置構成が複雑となり、更に、位置決めの時間もか
かりタクトが延び、天板の成形のバラツキ、あるいはロ
ットのバラツキにより非接触法による位置合せの条件が
変化してしまう。 【解決手段】 切断前のウェハ状態のヒーターボードに
樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂性材料をレーザ
加工でトリミングすることによりヒーターボード上に基
準となる突起部を形成する手段とから成る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタヘッドの製造方法、特に、樹脂性の材料を切断前
のウェハ状態のヒーターボードに塗布してレーザ加工し
て基準となる突起部を形成するようにしたインクジェッ
トプリンタヘッドの製造方法に関するものである。
リンタヘッドの製造方法、特に、樹脂性の材料を切断前
のウェハ状態のヒーターボードに塗布してレーザ加工し
て基準となる突起部を形成するようにしたインクジェッ
トプリンタヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタヘッドの
製造においては、天板にレーザで溝部と基準となる面を
同時に加工し、吐出孔をレーザで加工する際に、先に加
工した溝部を画像処理などの非接触法により測定して位
置決めを行い、上記の基準面を形成した天板をヒーター
ボードの切断面に突き当てて位置決めを行って接合して
いる。
製造においては、天板にレーザで溝部と基準となる面を
同時に加工し、吐出孔をレーザで加工する際に、先に加
工した溝部を画像処理などの非接触法により測定して位
置決めを行い、上記の基準面を形成した天板をヒーター
ボードの切断面に突き当てて位置決めを行って接合して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例においては以下のような問題点が見られる。
従来例においては以下のような問題点が見られる。
【0004】(1) 天板とヒーターボードの位置決め精度
がヒーターボードの切断面位置のバラツキに繋がってい
る。
がヒーターボードの切断面位置のバラツキに繋がってい
る。
【0005】(2) 上記(1) におけるヒーターボード切断
面のバラツキを抑えるために、ヒーターボードの切断面
とヒータ間の距離精度を厳しくするために歩留まりが低
下している。
面のバラツキを抑えるために、ヒーターボードの切断面
とヒータ間の距離精度を厳しくするために歩留まりが低
下している。
【0006】(3) 天板に吐出孔をレーザにより加工する
際に、溝部を画像処理などの非接触法によって位置決め
を行うために装置構成が複雑となり、かつ位置決めの時
間もかかりタクトが延びている。
際に、溝部を画像処理などの非接触法によって位置決め
を行うために装置構成が複雑となり、かつ位置決めの時
間もかかりタクトが延びている。
【0007】(4) 上記(3) と同様に非接触法により位置
決めを行うために、天板の成形のバラツキ、あるいはロ
ットのバラツキにより非接触法による位置決めの条件が
変化してしまう可能性がある。
決めを行うために、天板の成形のバラツキ、あるいはロ
ットのバラツキにより非接触法による位置決めの条件が
変化してしまう可能性がある。
【0008】本発明の目的は、このような従来における
問題を解決するために、画像処理などによる非接触法に
よる位置決めを行わずに、ヒーターボードに塗布された
樹脂性の材料にて形成された基準となる突起部を天板の
基準面に突き当てて位置決めして接合し、天板の溝部を
レーザ加工した状態で天板を回転させて吐出孔を加工す
るようにしたインクジェットプリンタヘッドの製造方法
を提供することにある。
問題を解決するために、画像処理などによる非接触法に
よる位置決めを行わずに、ヒーターボードに塗布された
樹脂性の材料にて形成された基準となる突起部を天板の
基準面に突き当てて位置決めして接合し、天板の溝部を
レーザ加工した状態で天板を回転させて吐出孔を加工す
るようにしたインクジェットプリンタヘッドの製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、上述の目的を達
成するために、本発明に依るインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、切断前のウェハ状態のヒーターボー
ドに樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂性の材料を
レーザ加工でトリミングすることによりヒーターボード
上に基準となる突起部を形成する手段とから成ることを
特徴とする。
成するために、本発明に依るインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、切断前のウェハ状態のヒーターボー
ドに樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂性の材料を
レーザ加工でトリミングすることによりヒーターボード
上に基準となる突起部を形成する手段とから成ることを
特徴とする。
【0010】更に、本発明のインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、インクジェットプリンタヘッドにお
いて、複数個のノズルを有する樹脂性の天板を製造する
際に、前記天板のノズルおよび基準面をレーザ加工する
手段を有することを特徴とする。
ッドの製造方法は、インクジェットプリンタヘッドにお
いて、複数個のノズルを有する樹脂性の天板を製造する
際に、前記天板のノズルおよび基準面をレーザ加工する
手段を有することを特徴とする。
【0011】更に、本発明のインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、前記突起部が設けられた前記ヒータ
ーボードを切断したものと、前記ノズルおよび基準面が
加工された前記天板とを接合する際に、非接触法の位置
合せを行わずに、前記ヒーターボードの基準の突起部を
前記天板の基準面に突当てて、位置決めを行う手段を有
することを特徴とする。
ッドの製造方法は、前記突起部が設けられた前記ヒータ
ーボードを切断したものと、前記ノズルおよび基準面が
加工された前記天板とを接合する際に、非接触法の位置
合せを行わずに、前記ヒーターボードの基準の突起部を
前記天板の基準面に突当てて、位置決めを行う手段を有
することを特徴とする。
【0012】更に、本発明のインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、前記基準の突起部を有する切断後の
ヒーターボードと、前記ノズルを加工した天板とを突当
てて位置決めを行う際に、荷重管理を行って突当て精度
を向上させることを特徴とする。
ッドの製造方法は、前記基準の突起部を有する切断後の
ヒーターボードと、前記ノズルを加工した天板とを突当
てて位置決めを行う際に、荷重管理を行って突当て精度
を向上させることを特徴とする。
【0013】また、本発明のインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法は、前記樹脂性の材料がアクリル系樹脂
またはエポキシ系樹脂の中から選ばれることを特徴とす
る。
ッドの製造方法は、前記樹脂性の材料がアクリル系樹脂
またはエポキシ系樹脂の中から選ばれることを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】このように構成された本発明のイ
ンクジェットプリンタヘッドの製造方法によれば、上述
の従来の(1) 〜(4) の問題を解決するために、切断前の
ウェハ状態のヒーターボードに塗布した樹脂性の材料
を、レーザでトリミングして基準となる突起部をヒータ
ーボード上に形成し、あるいはまた、天板の溝部をレー
ザ加工すると同時に天板の基準面も加工して、ヒーター
ボードの基準突起部を天板の基準面に突き当てて位置決
めして接合する構成をとっている。
ンクジェットプリンタヘッドの製造方法によれば、上述
の従来の(1) 〜(4) の問題を解決するために、切断前の
ウェハ状態のヒーターボードに塗布した樹脂性の材料
を、レーザでトリミングして基準となる突起部をヒータ
ーボード上に形成し、あるいはまた、天板の溝部をレー
ザ加工すると同時に天板の基準面も加工して、ヒーター
ボードの基準突起部を天板の基準面に突き当てて位置決
めして接合する構成をとっている。
【0015】このような構成をとることによって、ヒー
ターボードのヒーターと基準突起部との間の距離精度が
向上し、かつ天板の溝部と基準面間の距離精度が向上
し、天板とヒーターボードの突当て位置決め精度が向上
する。
ターボードのヒーターと基準突起部との間の距離精度が
向上し、かつ天板の溝部と基準面間の距離精度が向上
し、天板とヒーターボードの突当て位置決め精度が向上
する。
【0016】本発明のその他の目的と特徴および利点は
以下の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかに
なろう。
以下の添付図面に沿っての詳細な説明によって明らかに
なろう。
【0017】(第1実施例)図1(A)乃至図1(D)
は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おける第1の実施例を示すヒーターボードの模式図で、
図1(A)は樹脂性の材料を塗布する前の、切断前のヒ
ーターボードを示す図であり、図中、1はヒーターボー
ドで、1aはヒーターである。図1(B)は樹脂性の材
料を塗布した後のヒーターボード1を示す図で、1bは
ヒーターボード1に塗布された樹脂性の材料である。図
1(C)はレーザ加工により樹脂性の材料1bをトリミ
ングして、基準の突起部を形成したヒーターボード1を
示す図で、1cはヒーターボード1上にヒーター1aか
ら一定位置に形成された樹脂性の材料1bの突起部であ
る。更に、図1(D)は切断後の、ヒーター1aに加え
て基準の突起部1cが形成されたヒーターボード1を示
す図である。
は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に
おける第1の実施例を示すヒーターボードの模式図で、
図1(A)は樹脂性の材料を塗布する前の、切断前のヒ
ーターボードを示す図であり、図中、1はヒーターボー
ドで、1aはヒーターである。図1(B)は樹脂性の材
料を塗布した後のヒーターボード1を示す図で、1bは
ヒーターボード1に塗布された樹脂性の材料である。図
1(C)はレーザ加工により樹脂性の材料1bをトリミ
ングして、基準の突起部を形成したヒーターボード1を
示す図で、1cはヒーターボード1上にヒーター1aか
ら一定位置に形成された樹脂性の材料1bの突起部であ
る。更に、図1(D)は切断後の、ヒーター1aに加え
て基準の突起部1cが形成されたヒーターボード1を示
す図である。
【0018】図1(A)に示されるように、ヒーターボ
ード1の上面にはヒーター1aが所定の配列をもって配
置されており、このようなヒーターボード1の上に図1
(B)に示されるように樹脂性の材料1bが塗布され
る。次いで、ヒーターボード1上にレーザ光を照射して
樹脂性の材料1bをトリミングして、図1(C)に示さ
れるように基準となる突起部1cが形成される。こうし
て、所要の基準の突起部1cがヒーターボード1上にヒ
ーター1aから一定位置に形成されたならば、切断線S
に沿ってヒーターボード1が切断されて図1(D)に示
されるように所定のサイズのヒーターボード1が製作さ
れる。
ード1の上面にはヒーター1aが所定の配列をもって配
置されており、このようなヒーターボード1の上に図1
(B)に示されるように樹脂性の材料1bが塗布され
る。次いで、ヒーターボード1上にレーザ光を照射して
樹脂性の材料1bをトリミングして、図1(C)に示さ
れるように基準となる突起部1cが形成される。こうし
て、所要の基準の突起部1cがヒーターボード1上にヒ
ーター1aから一定位置に形成されたならば、切断線S
に沿ってヒーターボード1が切断されて図1(D)に示
されるように所定のサイズのヒーターボード1が製作さ
れる。
【0019】上述した如く、本発明の第1の実施例にお
いては、図1(A)乃至図1(D)に示されるように、
切断前のウェハ状態のヒーターボード1において、基準
の突起部1cを形成することによって、樹脂性の材料1
bを塗布する工程におけるタクトを短縮することがで
き、レーザ加工においても位置決めの回数を削除できる
ために、ヒーター1aと基準の突起部1cとの間隔精度
が安定する。更に、切断線Sに沿った切断におけるヒー
ター1aとヒーターボード1の切断面との間隔精度が緩
和でき、ヒーターボード1の歩留まりの向上を図ること
ができる。
いては、図1(A)乃至図1(D)に示されるように、
切断前のウェハ状態のヒーターボード1において、基準
の突起部1cを形成することによって、樹脂性の材料1
bを塗布する工程におけるタクトを短縮することがで
き、レーザ加工においても位置決めの回数を削除できる
ために、ヒーター1aと基準の突起部1cとの間隔精度
が安定する。更に、切断線Sに沿った切断におけるヒー
ター1aとヒーターボード1の切断面との間隔精度が緩
和でき、ヒーターボード1の歩留まりの向上を図ること
ができる。
【0020】また、本実施例において、ヒーターボード
1に塗布される樹脂性の材料1bにはアクリル系樹脂
や、あるいはまたエポキシ系樹脂の中から選択して使用
することができる。勿論、このような樹脂性の材料に
は、他の同ような樹脂材料を用いることができるもので
ある。
1に塗布される樹脂性の材料1bにはアクリル系樹脂
や、あるいはまたエポキシ系樹脂の中から選択して使用
することができる。勿論、このような樹脂性の材料に
は、他の同ような樹脂材料を用いることができるもので
ある。
【0021】(第2実施例)図2(A)および図2
(B)は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第2の実施例を示す天板と溝加工部の模式
図で、図2(A)は加工前の天板を示し、図2(B)は
レーザ加工後の天板を示すものである。図中、2は成形
によって製作された天板であり、2aは溝加工を行う面
で、2bは基準面を加工する面、2cはレーザ加工によ
り作られた基準面である。
(B)は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第2の実施例を示す天板と溝加工部の模式
図で、図2(A)は加工前の天板を示し、図2(B)は
レーザ加工後の天板を示すものである。図中、2は成形
によって製作された天板であり、2aは溝加工を行う面
で、2bは基準面を加工する面、2cはレーザ加工によ
り作られた基準面である。
【0022】このような天板2において、溝加工面2a
が基準加工面2bに対して予め所定の段差xをもって形
成されている。斯様に、基準加工面2bに対して所定の
段差xをもって形成された溝加工面2aに対して、レー
ザ光が照射されて所定の溝深さLxを有した溝部2dが
形成される。なお、基準加工面2bに対する段差xは溝
加工の深さLxよりも小さい値とするのが好適である。
が基準加工面2bに対して予め所定の段差xをもって形
成されている。斯様に、基準加工面2bに対して所定の
段差xをもって形成された溝加工面2aに対して、レー
ザ光が照射されて所定の溝深さLxを有した溝部2dが
形成される。なお、基準加工面2bに対する段差xは溝
加工の深さLxよりも小さい値とするのが好適である。
【0023】図3は、図2(B)に示されるような本発
明の溝部2dの加工に用いられるマスクの模式図で、図
中、3はマスク、3aは溝パターン、3bは基準面パタ
ーンで、Mxは基準面2cと溝部2dとの距離である。
明の溝部2dの加工に用いられるマスクの模式図で、図
中、3はマスク、3aは溝パターン、3bは基準面パタ
ーンで、Mxは基準面2cと溝部2dとの距離である。
【0024】先ず、成形によって製作された天板2の溝
加工面2aの上に、図3に示されるマスク3が配置さ
れ、マスク3を介してレーザ光が照射されてマスク3を
通ったレーザ光が天板2に当たり、これによって溝部2
dが天板2に加工される。その際に、同じ深さで基準面
加工面2bを加工し、基準面2cを加工する。ただし、
段差xと溝深さLxの関係が、 x≦Lx であることが条件であり、基準面2cと溝部2dの距離
Mxは、後に接合されるエネルギー発生素子を有する基
板に合わせる。
加工面2aの上に、図3に示されるマスク3が配置さ
れ、マスク3を介してレーザ光が照射されてマスク3を
通ったレーザ光が天板2に当たり、これによって溝部2
dが天板2に加工される。その際に、同じ深さで基準面
加工面2bを加工し、基準面2cを加工する。ただし、
段差xと溝深さLxの関係が、 x≦Lx であることが条件であり、基準面2cと溝部2dの距離
Mxは、後に接合されるエネルギー発生素子を有する基
板に合わせる。
【0025】本実施例においては、段差xと溝深さLx
は、x=35μm(段差)、Lx=50μm(溝深さ)
と設定して加工を行った。また、マスク3上には溝パタ
ーン3aと基準面パターン3bとは設けられて、同時に
レーザ加工することで、基準面2cと溝部2dの位置精
度がレンジ3μm以下と安定した加工が可能となってい
る。
は、x=35μm(段差)、Lx=50μm(溝深さ)
と設定して加工を行った。また、マスク3上には溝パタ
ーン3aと基準面パターン3bとは設けられて、同時に
レーザ加工することで、基準面2cと溝部2dの位置精
度がレンジ3μm以下と安定した加工が可能となってい
る。
【0026】(第3実施例)図4(A)および図4
(B)は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第3の実施例を示すヒーターボード1と天
板2との接合部を示す模式図で、図4(A)は接合前の
ヒーターボード1と天板2を示し、図4(B)は接合後
のヒーターボード1と天板2を示すもので、ヒーターボ
ード1には予めヒータ1aと基準の突起部1cが上述し
たように設けられている。また、成形によって製作され
た天板2には、レーザ加工により基準面2cと溝部2d
が設けられている。
(B)は本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第3の実施例を示すヒーターボード1と天
板2との接合部を示す模式図で、図4(A)は接合前の
ヒーターボード1と天板2を示し、図4(B)は接合後
のヒーターボード1と天板2を示すもので、ヒーターボ
ード1には予めヒータ1aと基準の突起部1cが上述し
たように設けられている。また、成形によって製作され
た天板2には、レーザ加工により基準面2cと溝部2d
が設けられている。
【0027】先ず、図4(A)に示されるように、レー
ザ加工により基準面2cが形成された天板2がヒーター
ボード1の上に配置され、図示の矢印の方向から天板2
の側面に力Pを作用して押すことによって、天板2の基
準面2cがヒーターボード1のレーザ加工により形成さ
れた基準の突起部1cに突き当てられて、ヒーターボー
ド1に対して天板2が位置決めされてヒーターボード1
の上に天板2が配置される。ヒーターボード1上で天板
2に力Pを作用して押して移動する際に、ヒーターボー
ド1を圧電素子等の振動発生機で加振させて行うことも
可能である。また、天板2を押す際に、天板2がヒータ
ーボード1上で暴れないように天板2の吐出方向の前面
あるいは上面またはその両者を押さえるのが好適であ
る。本実施例においては、天板2の前面および上面をそ
れぞれ20gの力で押さえて行った。なお、押さえ部は
先端が球状のSUS材の表面に0. 1mm程度のテフロ
ンコーティングを行ったものを用い、天板2との摩擦と
傷を最小限に抑えている。
ザ加工により基準面2cが形成された天板2がヒーター
ボード1の上に配置され、図示の矢印の方向から天板2
の側面に力Pを作用して押すことによって、天板2の基
準面2cがヒーターボード1のレーザ加工により形成さ
れた基準の突起部1cに突き当てられて、ヒーターボー
ド1に対して天板2が位置決めされてヒーターボード1
の上に天板2が配置される。ヒーターボード1上で天板
2に力Pを作用して押して移動する際に、ヒーターボー
ド1を圧電素子等の振動発生機で加振させて行うことも
可能である。また、天板2を押す際に、天板2がヒータ
ーボード1上で暴れないように天板2の吐出方向の前面
あるいは上面またはその両者を押さえるのが好適であ
る。本実施例においては、天板2の前面および上面をそ
れぞれ20gの力で押さえて行った。なお、押さえ部は
先端が球状のSUS材の表面に0. 1mm程度のテフロ
ンコーティングを行ったものを用い、天板2との摩擦と
傷を最小限に抑えている。
【0028】(第4実施例)図5は本発明のインクジェ
ットプリンタヘッドの製造方法における第4の実施例を
示すヒーターボード1と天板2との接合部を示す模式図
で、図5(A)は側面図で、図5(B)は正面図であ
る。図中、4は天板2の暴れを防ぐ上押さえ、5は上押
さえ4と同様に天板2の暴れを防ぐ前押さえ、6は天板
2をヒーターボード1に突当てる突当て部、7は突当て
時の押圧を管理するための荷重センサーである。
ットプリンタヘッドの製造方法における第4の実施例を
示すヒーターボード1と天板2との接合部を示す模式図
で、図5(A)は側面図で、図5(B)は正面図であ
る。図中、4は天板2の暴れを防ぐ上押さえ、5は上押
さえ4と同様に天板2の暴れを防ぐ前押さえ、6は天板
2をヒーターボード1に突当てる突当て部、7は突当て
時の押圧を管理するための荷重センサーである。
【0029】本実施例は先の第4の実施例と同様に、ヒ
ーターボード1の上に天板2を置き、上押さえ4と前押
さえ5で天板2をヒーターボード1に押し付けておく。
その際に、上押さえ4と前押さえ5とも押しつけ力は2
0gfとした。その後、突当て部6を天板2の側面に突
当て、天板2を押す。その際に、荷重センサー7も一緒
に移動する。天板2の基準面2cがヒーターボード1の
基準突起部1cに接し始めると、徐々に荷重センサー7
の値も上昇する。或る設定した荷重値になった時点で押
し付けを停止する。
ーターボード1の上に天板2を置き、上押さえ4と前押
さえ5で天板2をヒーターボード1に押し付けておく。
その際に、上押さえ4と前押さえ5とも押しつけ力は2
0gfとした。その後、突当て部6を天板2の側面に突
当て、天板2を押す。その際に、荷重センサー7も一緒
に移動する。天板2の基準面2cがヒーターボード1の
基準突起部1cに接し始めると、徐々に荷重センサー7
の値も上昇する。或る設定した荷重値になった時点で押
し付けを停止する。
【0030】本実施例においては、ヒーターボード1を
下面から圧電素子で加振をした場合と、加振を行わない
場合との両方において、突当てを行った。その結果、移
動荷重には違いがあるが、突当て精度においてはほぼ同
じであった。加振を行った場合においては、設定荷重を
45gf±5gfで設定し、加振を行わない場合には設
定荷重は90gf±5gfとした。両者とも突当て精度
は±3μmとなり、安定している。天板2の吐出孔とヒ
ーターボード1のヒーター1a部分とのズレは、ヒータ
ーボード1のヒーター1aと基準突起部1c間の精度±
2μmを入れると、±5μm以下と安定している。
下面から圧電素子で加振をした場合と、加振を行わない
場合との両方において、突当てを行った。その結果、移
動荷重には違いがあるが、突当て精度においてはほぼ同
じであった。加振を行った場合においては、設定荷重を
45gf±5gfで設定し、加振を行わない場合には設
定荷重は90gf±5gfとした。両者とも突当て精度
は±3μmとなり、安定している。天板2の吐出孔とヒ
ーターボード1のヒーター1a部分とのズレは、ヒータ
ーボード1のヒーター1aと基準突起部1c間の精度±
2μmを入れると、±5μm以下と安定している。
【0031】加振は装置構成上により選択でき、場合に
よっては用いなくてもかまわない。本実施例では加振周
波数を2kHzと設定した。
よっては用いなくてもかまわない。本実施例では加振周
波数を2kHzと設定した。
【0032】以上に説明したように、本発明のインクジ
ェットプリンタヘッドの製造方法によれば、以下のよう
な利点が得られる。
ェットプリンタヘッドの製造方法によれば、以下のよう
な利点が得られる。
【0033】(1) ヒーターボードの切断面を基準としな
いために、ヒーターボード切断精度を緩和でき、歩留ま
りも向上し、コストダウンに繋がる。
いために、ヒーターボード切断精度を緩和でき、歩留ま
りも向上し、コストダウンに繋がる。
【0034】(2) レーザ加工により形成した基準突起部
をもつヒーターボードとレーザ加工で形成した基準面を
もつ天板とを接合するために位置決め精度が向上し、印
字精度の安定化、およびより高密度ヘッドの対応を可能
とする。
をもつヒーターボードとレーザ加工で形成した基準面を
もつ天板とを接合するために位置決め精度が向上し、印
字精度の安定化、およびより高密度ヘッドの対応を可能
とする。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のインクジェット
プリンタヘッドの製造方法は、切断前のウェハ状態のヒ
ーターボードに樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂
性の材料をレーザ加工でトリミングすることによりヒー
ターボード上に基準となる突起部を形成する手段とから
成るので、ヒーターボードのヒーターと基準突起部間の
距離精度が向上され、装置自体の構成を簡素化すること
ができる。
プリンタヘッドの製造方法は、切断前のウェハ状態のヒ
ーターボードに樹脂性の材料を塗布する手段と、該樹脂
性の材料をレーザ加工でトリミングすることによりヒー
ターボード上に基準となる突起部を形成する手段とから
成るので、ヒーターボードのヒーターと基準突起部間の
距離精度が向上され、装置自体の構成を簡素化すること
ができる。
【0036】本発明の請求項2記載のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法は、前記突起部が設けられた前
記ウエハを切断したヒーターボードと、複数個のノズル
および基準面がレーザー加工された樹脂性の天板とを接
合する際に、非接触法の位置合せを行わずに、前記ヒー
ターボードの基準の突起部を前記天板の基準面に突当て
て、位置決めを行う手段を有するので、天板とヒーター
ボードの突当て位置決め精度が向上する。
リンタヘッドの製造方法は、前記突起部が設けられた前
記ウエハを切断したヒーターボードと、複数個のノズル
および基準面がレーザー加工された樹脂性の天板とを接
合する際に、非接触法の位置合せを行わずに、前記ヒー
ターボードの基準の突起部を前記天板の基準面に突当て
て、位置決めを行う手段を有するので、天板とヒーター
ボードの突当て位置決め精度が向上する。
【0037】本発明の請求項3記載のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法は、前記基準の突起部を有する
切断後のヒーターボードと、前記ノズルを加工した天板
とを突当てて位置決めを行う際に、荷重管理を行って突
当て精度を向上させるので、非接触法による天板の溝部
と吐出孔の位置合せを廃止でき、レーザ加工機自体の装
置構成が簡素化できる。
リンタヘッドの製造方法は、前記基準の突起部を有する
切断後のヒーターボードと、前記ノズルを加工した天板
とを突当てて位置決めを行う際に、荷重管理を行って突
当て精度を向上させるので、非接触法による天板の溝部
と吐出孔の位置合せを廃止でき、レーザ加工機自体の装
置構成が簡素化できる。
【0038】本発明の請求項4記載のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法は、前記樹脂性の材料がアクリ
ル系樹脂またはエポキシ樹脂の中から選ばれて用いられ
るので、インクジェットプリンタヘッドを安価に製作す
ることができる。
リンタヘッドの製造方法は、前記樹脂性の材料がアクリ
ル系樹脂またはエポキシ樹脂の中から選ばれて用いられ
るので、インクジェットプリンタヘッドを安価に製作す
ることができる。
【図1】本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第1の実施例を示すヒーターボードの模式
図で、(A)は樹脂性の材料を塗布する前の、切断前の
ヒーターボードを示す図、(B)は樹脂性の材料を塗布
した後のヒーターボードを示す図、(C)はレーザ加工
により樹脂性の材料をトリミングして基準の突起部を形
成したヒーターボードを示す図、(D)は切断後の、ヒ
ーターに加えて基準の突起部が形成されたヒーターボー
ドを示す図である。
方法における第1の実施例を示すヒーターボードの模式
図で、(A)は樹脂性の材料を塗布する前の、切断前の
ヒーターボードを示す図、(B)は樹脂性の材料を塗布
した後のヒーターボードを示す図、(C)はレーザ加工
により樹脂性の材料をトリミングして基準の突起部を形
成したヒーターボードを示す図、(D)は切断後の、ヒ
ーターに加えて基準の突起部が形成されたヒーターボー
ドを示す図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第2の実施例を示す天板と溝加工部の模式
図で、(A)は加工前の天板を示す図、(B)はレーザ
加工後の天板を示す図である。
方法における第2の実施例を示す天板と溝加工部の模式
図で、(A)は加工前の天板を示す図、(B)はレーザ
加工後の天板を示す図である。
【図3】本発明の溝部の加工に用いるマスクの模式図で
ある。
ある。
【図4】本発明のインクジェットプリンタヘッドの製造
方法における第3の実施例を示す天板とヒーターボード
との接合部を示す模式図で、(A)は接合前のヒーター
ボードを示す図、(B)は接合後のヒーターボードを示
す図である。
方法における第3の実施例を示す天板とヒーターボード
との接合部を示す模式図で、(A)は接合前のヒーター
ボードを示す図、(B)は接合後のヒーターボードを示
す図である。
【図5】図5は本発明のインクジェットプリンタヘッド
の製造方法における第4の実施例を示す天板とヒーター
ボードとの接合部を示す模式図で、(A)は側面図で、
(B)は正面図である。
の製造方法における第4の実施例を示す天板とヒーター
ボードとの接合部を示す模式図で、(A)は側面図で、
(B)は正面図である。
1 ヒーターボード 1a ヒーター 1b 樹脂性の材料 1c 基準突起部 2 天板 2a 溝加工面 2b 基準加工面 2c 基準面 2d 溝部 3 レーザマスク 3a 溝パターン 3b 基準面パターン 4 上押さえ 5 前押さえ 6 突当て部 7 荷重センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木上 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 林崎 公之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 敬之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 大川 雅由 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF93 AG46 AP02 AP11 AP23 AP57 AP77
Claims (4)
- 【請求項1】 切断前のウェハ状態のヒーターボードに
樹脂性の材料を塗布する手段と、 前記樹脂性の材料をレーザ加工でトリミングしてヒータ
ーボード上に基準となる突起部を形成する手段とから成
ることを特徴とするインクジェットプリンタヘッドの製
造方法。 - 【請求項2】 前記突起部が設けられた前記ヒーターボ
ードを切断したものと、複数個のノズルおよび基準面が
レーザー加工された樹脂性の天板とを接合する際に、非
接触法の位置合せを行わずに、前記ヒーターボードの基
準の突起部を前記天板の基準面に突当てて、位置決めを
行う手段を有することを特徴とする請求項1に記載のイ
ンクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 前記基準の突起部を有する切断後のヒー
ターボードと、前記ノズルを加工した天板とを突当てて
位置決めを行う際に、荷重管理を行って突当て精度を向
上させることを特徴とする請求項1および請求項2に記
載のインクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 前記樹脂性の材料がアクリル系樹脂また
はエポキシ系樹脂の中から選ばれることを特徴とする請
求項1乃至請求項3いずれかに記載のインクジェットプ
リンタヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29559698A JP2000117988A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29559698A JP2000117988A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000117988A true JP2000117988A (ja) | 2000-04-25 |
Family
ID=17822684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29559698A Pending JP2000117988A (ja) | 1998-10-16 | 1998-10-16 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000117988A (ja) |
-
1998
- 1998-10-16 JP JP29559698A patent/JP2000117988A/ja active Pending
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